JP2001335958A - Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 - Google Patents
Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C2222/00—Aspects relating to chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive medium
- C23C2222/10—Use of solutions containing trivalent chromium but free of hexavalent chromium
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ｓｎ−Ｚｎ合金めっきに、人体や環境に与え
る影響が少ない三価クロメート処理を施しかつ従来と同
等な耐食性を有する三価クロメート皮膜を形成させるこ
とができる方法を提供すること。 【解決手段】 基体上に５〜９５質量％のＺｎを含有す
るＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を有する基体を、三価クロ
ム及び無機酸イオンを含有する水溶液に接触させること
を含むＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価クロムフリー
皮膜を形成させる方法。
る影響が少ない三価クロメート処理を施しかつ従来と同
等な耐食性を有する三価クロメート皮膜を形成させるこ
とができる方法を提供すること。 【解決手段】 基体上に５〜９５質量％のＺｎを含有す
るＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を有する基体を、三価クロ
ム及び無機酸イオンを含有する水溶液に接触させること
を含むＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価クロムフリー
皮膜を形成させる方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ｓｎ−Ｚｎ合金め
っき皮膜上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方
法及びそのために用いる六価クロムフリー皮膜形成用水
溶液に関するものである。
っき皮膜上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方
法及びそのために用いる六価クロムフリー皮膜形成用水
溶液に関するものである。
【従来の技術】近年、亜鉛めっきの耐食性を改良する目
的で亜鉛と異種金属との合金めっきがいろいろ検討され
実用化に至っている。この中でもＳｎ−Ｚｎ合金めっき
は、耐食性、耐塩水性、二次加工性及びハンダ付け性に
優れているため、自動車部品、電子部品等に用いる工業
用めっきとして広く使用されてきている。このＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっき単独では耐食性が十分ではなく、めっき後
クロム酸処理、いわゆるクロメート処理が産業界で広範
囲に採用されている。しかしながら、近年、六価クロム
が人体や環境に悪い影響を与える事が指摘され、六価ク
ロムの使用を規制する動きが、活発になってきている
的で亜鉛と異種金属との合金めっきがいろいろ検討され
実用化に至っている。この中でもＳｎ−Ｚｎ合金めっき
は、耐食性、耐塩水性、二次加工性及びハンダ付け性に
優れているため、自動車部品、電子部品等に用いる工業
用めっきとして広く使用されてきている。このＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっき単独では耐食性が十分ではなく、めっき後
クロム酸処理、いわゆるクロメート処理が産業界で広範
囲に採用されている。しかしながら、近年、六価クロム
が人体や環境に悪い影響を与える事が指摘され、六価ク
ロムの使用を規制する動きが、活発になってきている
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、Ｓｎ−Ｚｎ
合金めっきに、人体や環境に与える影響が少ない三価ク
ロメート処理を施しかつ従来と同等な耐食性を有する三
価クロメート皮膜を形成させることができる方法を提供
することを目的とする。本発明は、又、この方法に用い
る六価クロムフリー皮膜形成用水溶液を提供することを
目的とする。
合金めっきに、人体や環境に与える影響が少ない三価ク
ロメート処理を施しかつ従来と同等な耐食性を有する三
価クロメート皮膜を形成させることができる方法を提供
することを目的とする。本発明は、又、この方法に用い
る六価クロムフリー皮膜形成用水溶液を提供することを
目的とする。
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上にＳｎ
−Ｚｎ合金めっきを析出させた後、特定の組成の処理液
を用いて三価クロメート処理を行うと、上記課題を効率
的に解決できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、基体上に５〜９５質量％のＺｎを
含有するＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を有する基体を、三
価クロム及び無機酸イオンを含有する水溶液に接触させ
ることを特徴とするＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価
クロムフリー皮膜を形成させる方法を提供する。本発明
は、又、三価クロム及び無機酸イオンを含有することを
特徴とする、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価クロム
フリー皮膜形成用水溶液を提供する。
−Ｚｎ合金めっきを析出させた後、特定の組成の処理液
を用いて三価クロメート処理を行うと、上記課題を効率
的に解決できるとの知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、基体上に５〜９５質量％のＺｎを
含有するＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を有する基体を、三
価クロム及び無機酸イオンを含有する水溶液に接触させ
ることを特徴とするＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価
クロムフリー皮膜を形成させる方法を提供する。本発明
は、又、三価クロム及び無機酸イオンを含有することを
特徴とする、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価クロム
フリー皮膜形成用水溶液を提供する。
【０００３】
【発明の実施の形態】本発明で用いる基体としては、
鉄、ニッケル、銅などの各種金属、及びこれらの合金、
あるいは亜鉛置換処理を施したアルミニウムなどの金属
や合金の板状物、直方体、円柱、円筒、球状物などの種
々の形状のものがあげられる。本発明では、先ず基体上
に、常法により５〜９５質量％（以下、％と略称す
る）、好ましくは５〜８０％のＺｎを含有するＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっきを析出させる。この範囲でＺｎを含有する
Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を形成させると、最終製品に
高耐食性を付与することができるので好ましい。基体上
にＳｎ−Ｚｎ合金めっきを析出させるには、具体的に
は、特開昭５１−７５６３２号公報などに記載の方法に
より行うのが好ましい。基体上に析出するＳｎ−Ｚｎ合
金めっきの厚みは任意とすることができるが、１μｍ以
上、好ましくは５〜２０μｍ厚とするのがよい。
鉄、ニッケル、銅などの各種金属、及びこれらの合金、
あるいは亜鉛置換処理を施したアルミニウムなどの金属
や合金の板状物、直方体、円柱、円筒、球状物などの種
々の形状のものがあげられる。本発明では、先ず基体上
に、常法により５〜９５質量％（以下、％と略称す
る）、好ましくは５〜８０％のＺｎを含有するＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっきを析出させる。この範囲でＺｎを含有する
Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を形成させると、最終製品に
高耐食性を付与することができるので好ましい。基体上
にＳｎ−Ｚｎ合金めっきを析出させるには、具体的に
は、特開昭５１−７５６３２号公報などに記載の方法に
より行うのが好ましい。基体上に析出するＳｎ−Ｚｎ合
金めっきの厚みは任意とすることができるが、１μｍ以
上、好ましくは５〜２０μｍ厚とするのがよい。
【０００４】本発明では、このようにして基体上にＳｎ
−Ｚｎ合金めっきを析出させた後、例えば、水洗し、三
価クロム及び無機酸イオン、例えば、塩酸、硫酸、硝
酸、リン酸或いはこれらの塩のうち1種または2種以上含
有する水溶液に接触、例えば、この水溶液を用いて浸漬
処理を行う。ここで三価クロムとして、塩化クロム，硫
酸クロム，硝酸クロム，リン酸クロム，酢酸クロム等の
三価クロム塩、及びクロム酸や重クロム酸塩等の六価ク
ロムを、還元剤にて三価に還元した三価クロムのうち、
一種あるいは二種以上を使用するのがよい。三価クロム
濃度は、水溶液中0.25〜100ｇ/リットルであるのが好ま
しく、より好ましくは、１〜２０ｇ/リットルである。
本発明においてこの濃度範囲で三価クロムを用いると、
連続的に安定な三価クロメート皮膜が形成でき、すぐれ
た耐食性が得られる。又、無機酸イオン濃度は、水溶液
中０．２５〜１００ｇ/リットルであるのが好ましく、
より好ましくは、０．５〜５０ｇ/リットルである。本
発明では、三価クロメート処理液中に、更に有機酸を含
有させることができる。有機酸を含有させると、より均
一で強固な三価クロメート皮膜が生成されるので好まし
い。使用できる有機酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、安息香酸等の炭素数１〜
１０のモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン
酸、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、フタル酸等の
炭素数２〜１０のジカルボン酸、乳酸、グリコール酸、
グリセリン酸、グルコン酸、β−オキシ酪酸、サリチル
酸等の炭素数３〜１０のオキシモノカルボン酸等が特に
効果が高いので好ましい。
−Ｚｎ合金めっきを析出させた後、例えば、水洗し、三
価クロム及び無機酸イオン、例えば、塩酸、硫酸、硝
酸、リン酸或いはこれらの塩のうち1種または2種以上含
有する水溶液に接触、例えば、この水溶液を用いて浸漬
処理を行う。ここで三価クロムとして、塩化クロム，硫
酸クロム，硝酸クロム，リン酸クロム，酢酸クロム等の
三価クロム塩、及びクロム酸や重クロム酸塩等の六価ク
ロムを、還元剤にて三価に還元した三価クロムのうち、
一種あるいは二種以上を使用するのがよい。三価クロム
濃度は、水溶液中0.25〜100ｇ/リットルであるのが好ま
しく、より好ましくは、１〜２０ｇ/リットルである。
本発明においてこの濃度範囲で三価クロムを用いると、
連続的に安定な三価クロメート皮膜が形成でき、すぐれ
た耐食性が得られる。又、無機酸イオン濃度は、水溶液
中０．２５〜１００ｇ/リットルであるのが好ましく、
より好ましくは、０．５〜５０ｇ/リットルである。本
発明では、三価クロメート処理液中に、更に有機酸を含
有させることができる。有機酸を含有させると、より均
一で強固な三価クロメート皮膜が生成されるので好まし
い。使用できる有機酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、安息香酸等の炭素数１〜
１０のモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン
酸、コハク酸、アジピン酸、グルタル酸、フタル酸等の
炭素数２〜１０のジカルボン酸、乳酸、グリコール酸、
グリセリン酸、グルコン酸、β−オキシ酪酸、サリチル
酸等の炭素数３〜１０のオキシモノカルボン酸等が特に
効果が高いので好ましい。
【０００５】上記有機酸の他に、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸等のオキシ多価カルボン酸、トリカルバリル酸等
の多価カルボン酸も有効である。ここで、有機酸として
は前記の酸、あるいはそれらの塩（例えばナトリウム、
カリウム、アンモニウム等の塩）の一種または二種以上
を使用することができ、有機酸あるいはそれらの塩を合
計１〜１００ｇ／リットル含有させるのが好ましく、よ
り好ましくは５〜８０ｇ／リットルである。なお、クロ
メート処理液のｐＨを0.5〜4.0にするのが好ましい。こ
の範囲にｐＨを調整するために、前記無機酸イオンを用
いてもよく、又水酸化アルカリ、アンモニア水などのア
ルカリ剤を用いてもよい。本発明で用いるクロメート処
理液における上記必須成分の残分は水であるが、メチル
アミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等の
アミン類等を加えることができる。
ンゴ酸等のオキシ多価カルボン酸、トリカルバリル酸等
の多価カルボン酸も有効である。ここで、有機酸として
は前記の酸、あるいはそれらの塩（例えばナトリウム、
カリウム、アンモニウム等の塩）の一種または二種以上
を使用することができ、有機酸あるいはそれらの塩を合
計１〜１００ｇ／リットル含有させるのが好ましく、よ
り好ましくは５〜８０ｇ／リットルである。なお、クロ
メート処理液のｐＨを0.5〜4.0にするのが好ましい。こ
の範囲にｐＨを調整するために、前記無機酸イオンを用
いてもよく、又水酸化アルカリ、アンモニア水などのア
ルカリ剤を用いてもよい。本発明で用いるクロメート処
理液における上記必須成分の残分は水であるが、メチル
アミン、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン等の
アミン類等を加えることができる。
【０００６】本発明のＳｎ−Ｚｎ合金めっき三価クロメ
ート皮膜形成のための処理方法としては、上記水溶液に
合金めっき物を浸漬するのが一般的である。例えば10〜
50℃の液温で5〜600秒浸漬するのが好ましく、より好ま
しくは15〜120秒浸漬し、例えば、厚さ0.01〜2μｍ、好
ましくは0.05〜0.5μｍの三価クロメート皮膜を形成さ
せるのが良い。なお、亜鉛めっきではクロメート皮膜の
光沢を増すために、通常、クロメート処理前に被処理物
を希硝酸溶液に浸漬させることが行われるが、本発明で
はこのような前処理を用いなくともよい。上記以外の条
件や処理操作は、従来のクロメート処理方法に準じて行
うことができる。
ート皮膜形成のための処理方法としては、上記水溶液に
合金めっき物を浸漬するのが一般的である。例えば10〜
50℃の液温で5〜600秒浸漬するのが好ましく、より好ま
しくは15〜120秒浸漬し、例えば、厚さ0.01〜2μｍ、好
ましくは0.05〜0.5μｍの三価クロメート皮膜を形成さ
せるのが良い。なお、亜鉛めっきではクロメート皮膜の
光沢を増すために、通常、クロメート処理前に被処理物
を希硝酸溶液に浸漬させることが行われるが、本発明で
はこのような前処理を用いなくともよい。上記以外の条
件や処理操作は、従来のクロメート処理方法に準じて行
うことができる。
【０００７】また、本発明の三価クロメート上にオーバ
ーコート処理を施すことにより、更に耐食性を向上させ
ることが出来、より耐食性を持たせるには、大変有効な
手段である。例えば、まず、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に
上記三価クロメート処理を行い、水洗後オーバーコート
処理液で浸漬処理又は電解処理した後、乾燥する。ま
た、三価クロメート処理乾燥後、新たにオーバーコート
処理液で浸漬処理又は電解処理した後、乾燥することも
出来る。ここで、オーバーコートとは、珪酸塩、リン酸
塩等の無機皮膜は勿論の事、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、
フッ素樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン、アルキド樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等の有機皮膜も有効である。このよう
なオーバーコートを施すためのオーバーコート処理液と
しては、例えば、ディップソール（株）製のディップコ
ートＷなどのものを用いることができる。オーバーコー
ト皮膜の厚みは任意とすることができるが、０．１〜３
０μｍとするのがよい。
ーコート処理を施すことにより、更に耐食性を向上させ
ることが出来、より耐食性を持たせるには、大変有効な
手段である。例えば、まず、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に
上記三価クロメート処理を行い、水洗後オーバーコート
処理液で浸漬処理又は電解処理した後、乾燥する。ま
た、三価クロメート処理乾燥後、新たにオーバーコート
処理液で浸漬処理又は電解処理した後、乾燥することも
出来る。ここで、オーバーコートとは、珪酸塩、リン酸
塩等の無機皮膜は勿論の事、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン、ポリプロピレン、メタクリル樹
脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、
フッ素樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン、アルキド樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂等の有機皮膜も有効である。このよう
なオーバーコートを施すためのオーバーコート処理液と
しては、例えば、ディップソール（株）製のディップコ
ートＷなどのものを用いることができる。オーバーコー
ト皮膜の厚みは任意とすることができるが、０．１〜３
０μｍとするのがよい。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき
上に直接三価クロメート皮膜を生成することができる。
この方法により得られためっき物は、Ｓｎ−Ｚｎ合金め
っき自体の耐食性に加え、更に三価クロメート皮膜のも
つ優れた耐食性を合わせもつ。従って、Ｓｎ−Ｚｎ合金
めっき上に直接三価クロメート生成することにより得ら
れる皮膜は、耐食性、耐塩水性及び耐熱性が従来の六価
クロメートと同等で、また、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっきのも
つ延展性のために曲げ加工にも強いために、今後いろい
ろな分野で幅広く利用されることが期待できる。次に、
実施例および比較例を示して本発明を説明する。
上に直接三価クロメート皮膜を生成することができる。
この方法により得られためっき物は、Ｓｎ−Ｚｎ合金め
っき自体の耐食性に加え、更に三価クロメート皮膜のも
つ優れた耐食性を合わせもつ。従って、Ｓｎ−Ｚｎ合金
めっき上に直接三価クロメート生成することにより得ら
れる皮膜は、耐食性、耐塩水性及び耐熱性が従来の六価
クロメートと同等で、また、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっきのも
つ延展性のために曲げ加工にも強いために、今後いろい
ろな分野で幅広く利用されることが期待できる。次に、
実施例および比較例を示して本発明を説明する。
【０００９】
【実施例】実施例１ 鋼板にＺｎ含有量を変えたＳｎ−Ｚｎ合金めっきを厚さ
８μｍに施したものを、表１に示す三価クロメート処理
液に浸漬した（浴温：２５℃−処理時間：３０秒）。
８μｍに施したものを、表１に示す三価クロメート処理
液に浸漬した（浴温：２５℃−処理時間：３０秒）。
【表１】 表１ 表中、Ｃｒ3+はとしてはＣｒＣｌ3とＣｒ（ＮＯ3）3を
添加した。ＳＯ4 2-／ Ｃｒ3+及びＮＯ3 -／ Ｃｒ3+は、
無機酸イオンと三価クロムの比率を示し、ＳＯ4 2-とし
てはＨ2ＳＯ4、Ｎａ2ＳＯ4をＮＯ3 -としてはＨＮＯ3、
ＮａＮＯ3を添加した。又、残部は水である。
添加した。ＳＯ4 2-／ Ｃｒ3+及びＮＯ3 -／ Ｃｒ3+は、
無機酸イオンと三価クロムの比率を示し、ＳＯ4 2-とし
てはＨ2ＳＯ4、Ｎａ2ＳＯ4をＮＯ3 -としてはＨＮＯ3、
ＮａＮＯ3を添加した。又、残部は水である。
【００１０】実施例２ 実施例１Ｎｏ７の三価クロメート後、オーバーコート処
理を行った。オーバーコート処理条件を表２に示す。
理を行った。オーバーコート処理条件を表２に示す。
【表２】 表２
【００１１】比較例１ 比較例として鋼板に８μｍＳｎ−Ｚｎ合金めっきを施し
たものに六価クロメート処理を行った。六価クロメート
はディップソール(株)製ＳＺ−２４８Ｓ（５０ml/l）を
使用した。実施例１、２及び比較例で得られたＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっきの外観及び塩水噴霧試験（ＪＩＳ−Ｚ−２
３７１）結果をまとめて表３に示す。表３に示されるよ
うに、実施例１Ｎｏ１〜１２の皮膜の場合でも比較例Ｎ
ｏ１〜３の従来クロメート皮膜と比較し同等の耐食性が
得られた。また、実施例２でオーバーコート処理した皮
膜は、従来のクロメートより良い耐食性結果が得られ
た。
たものに六価クロメート処理を行った。六価クロメート
はディップソール(株)製ＳＺ−２４８Ｓ（５０ml/l）を
使用した。実施例１、２及び比較例で得られたＳｎ−Ｚ
ｎ合金めっきの外観及び塩水噴霧試験（ＪＩＳ−Ｚ−２
３７１）結果をまとめて表３に示す。表３に示されるよ
うに、実施例１Ｎｏ１〜１２の皮膜の場合でも比較例Ｎ
ｏ１〜３の従来クロメート皮膜と比較し同等の耐食性が
得られた。また、実施例２でオーバーコート処理した皮
膜は、従来のクロメートより良い耐食性結果が得られ
た。
【００１２】
【表３】 表３ 塩水噴霧試験結果（ＪＩＳ−Ｚ−２３７１）
Claims (4)
- 【請求項１】 基体上に５〜９５質量％のＺｎを含有す
るＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜を有する基体を、三価クロ
ム及び無機酸イオンを含有する水溶液に接触させること
を特徴とするＳｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価クロム
フリー皮膜を形成させる方法。 - 【請求項２】 該水溶液がさらに有機酸を含有する請求
項１記載の方法。 - 【請求項３】 得られた六価クロムフリー皮膜に、さら
にオーバーコート処理を施す請求項１記載の方法。 - 【請求項４】 三価クロム及び無機酸イオンを含有する
ことを特徴とする、Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき皮膜上に六価
クロムフリー皮膜形成用水溶液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000161884A JP2001335958A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000161884A JP2001335958A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001335958A true JP2001335958A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18665836
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000161884A Pending JP2001335958A (ja) | 2000-05-31 | 2000-05-31 | Ｓｎ−Ｚｎ合金めっき上に六価クロムフリー耐食性皮膜を形成する方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001335958A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006013399A (ja) * | 2004-06-29 | 2006-01-12 | Neomax Co Ltd | 耐食性希土類系永久磁石およびその製造方法 |
| WO2008029953A1 (en) | 2006-09-07 | 2008-03-13 | Nippon Steel Corporation | AQUEOUS TREATMENT LIQUID FOR Sn-PLATED STEEL SHEET HAVING EXCELLENT CORROSION RESISTANCE AND COATING ADHESION, AND METHOD FOR PRODUCING SURFACE-TREATED STEEL SHEET |
| JP2010070838A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Rohm & Haas Electronic Materials Llc | 金属表面処理水溶液および金属表面のウィスカ抑制方法 |
| WO2013183644A1 (ja) | 2012-06-04 | 2013-12-12 | ディップソール株式会社 | アルミ変性コロイダルシリカを含有した３価クロム化成処理液 |
| JP2015098625A (ja) * | 2013-11-19 | 2015-05-28 | 新日鐵住金株式会社 | Ｓｎ系めっき鋼板及び水系処理液 |
-
2000
- 2000-05-31 JP JP2000161884A patent/JP2001335958A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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