JPH0718889Y2

JPH0718889Y2 - 床暖房付ユニットバスルーム

Info

Publication number: JPH0718889Y2
Application number: JP6404789U
Authority: JP
Inventors: 之典茂垣; 隆幸清水; 伸幸福岡
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1989-05-31
Filing date: 1989-05-31
Publication date: 1995-05-01
Anticipated expiration: 2004-05-31
Also published as: JPH033618U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は床暖房付ユニットバスルームに関する。

（従来技術）従来の床暖房付ユニットバスルームは、浴室内に浴槽と
洗い場とを隣り合わせに配置し、給湯機と浴槽内とを連
絡する湯用の送湯管を洗い場の床パネル下に蛇行させな
がら配管して構成されている。また、上記送湯管におけ
る床パネル下区間の入口側と出口側の間は連絡管にて連
絡されると共に、その連絡管と送湯管との入口側の接続
部に切換弁を設けてあり、この切換弁を切換えることに
よって、給湯機から送られる湯を循環管路における床パ
ネル下の区間を通過させて床パネルの保温を行った上で
浴槽内へ供給するか、若しくは床パネル下の区間をバイ
パスさせて浴槽に対して直接に送湯することにより床暖
房をON/OFFにしている。

また、上記した切換弁は浴室内の側壁等に設置される操
作部から切換操作できる様に電磁弁が用いられている。
しかし、電磁弁は構造が複雑である為にコスト高である
と共に、電気系統に故障が生じると全く作動させること
ができなくなる等の問題がある。

そこで、上記した切換弁を手動式にすることが考えられ
るが、手動式の切換弁を浴室内に設けると、切換弁の突
出が邪魔で見苦しくなり、また、切換弁を浴室周壁の外
側に設けると、床暖房のON/OFF切換する為の操作を、浴
室内から直接的に行なうことが出来なくなり、浴室の周
壁に操作用の開口部を作る必要も生じてくる。

（考案が解決しようとする課題）本考案の課題は、上記構成の床暖房付ユニットバスルー
ムにおいて床暖房のON/OFF操作を行なう切換弁を手動式
とし、この切換弁を室内にて直接操作できる場所に露呈
させずに設置することである。

（課題を解決する為の手段）上記した課題を解決する為に本考案の床暖房付ユニット
バスルームは、浴室内に浴槽と洗い場とを構成し、給湯
機と浴槽内とを連絡する送湯管を洗い場の床パネル下に
蛇行させて配管した床暖房付ユニットバスルームにおい
て、前記送湯管における床パネル下区間の入口側と出口
側との間を連絡管によって連絡すると共に、該連絡管と
送湯管との上流側の接続部に手動式の切換弁を設け、こ
の切換弁を浴室内の壁面に沿って設けるエプロン付カウ
ンタの下部空間に設置したものである。

（作用）以上の手段によれば、送湯管と連絡管との入口側の接続
部に設けられる手動式の切換弁は給湯機から送られる湯
を送湯管の床パネル入口側と出口側とに切換えて供給
し、これによって床パネルの暖房をON/OFFする。

また、上記した手動式の切換弁は浴室内の周壁に沿って
設けられるエプロン付のカウンタの内部空間に通常の使
用状態では外部から見えることなく設置され、切換弁を
操作する際にはカウンタエプロンの下から手を入れて切
換え操作される。

（考案の効果）以上の様に、本考案の床暖房付ユニットバスルームは、
エプロン付カウンタの下部空間を利用して、手動式の切
換弁を設置したものであるから、切換弁が手動式であっ
ても、浴室内に居ながらにしてカウンタエプロンの下か
ら上記切換弁の切換操作して床パネルのON/OFF操作を容
易に行なうことができ、操作用の開口部等を新たに設け
る必要もない。

また、切換弁はカウンタとカウンタエプロンとによって
カバーされるので、通常の使用状態では浴室内に露呈さ
れることもなく、さらには入浴中に手足をぶつけてしま
うこともない。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図にて示した（Ａ）は床暖房付のユニットバスルー
ムであり、その浴室の一半部に浴槽（a₁）を設置すると
共に、これと隣り合う浴室他半部には洗い場（a₂）を配
置し、給湯機（１）側に面する周壁に沿わせてエプロン
（a₃′）付きのカウンタ（a₃）が設置してある。

浴室の外に設けられる給湯機（１）からは浴室内へ向け
て送湯管（２）が配管されていて、ユニットバスルーム
（Ａ）の周壁を貫通してカウンタ（a₃）下に導入され、
該カウンタ（a₃）下の空間を通して浴槽（a₁）と洗い場
との境に形成される立上り面（７）から洗い場（ａ）の
床パネル（a₂′）下に引き入れてある。

床パネル（a₂′）下に入った送湯管（２）は、床パネル
（a₂′）下面に貼設した伝熱板（８）内を蛇行させなが
ら同パネル（a₂′）を広範囲にてカバーする様に配管
し、次いで前記した立上り面（７）より浴槽（a₁）側へ
引出して浴槽（a₁）内の給湯口（６）に接続してある。

上記給湯口（６）は浴槽（a₁）内周壁における基準水位
より下位に配置され、また、給湯口（６）に近接して設
けられる出湯口（６′）には浴槽（a₁）内の湯を給湯機
（１）へ戻す送湯管（２′）が接続され給湯機（１）へ
向けて配管してある。

従って、給湯機（１）から送られる湯は送湯管（２）を
通して浴槽（a₁）内に供給され、また、追い焚きの際に
は浴槽（a₁）内に供給された湯を送湯管（２′）から給
湯機（１）へ戻し、加熱して順次循環せしめるものであ
る。

上記したように、給湯機から浴槽（a₁）まで配管された
送湯管（２）における床パネル（a₂′）下に配設される
区間は、床パネル（a₂′）を温めて床暖房を行なう為の
加熱区間（2a）となるこのである。そして、この加温区
間（2a）の入口側と出口側との間はカウンタ（a₃）下に
通した連絡管（３）によって連絡し、さらに該連絡管
（３）の入口側端と送湯管（２）との接続部に手動式の
切換弁（５）を設けてある。

上記切換弁（５）の第２図にて示す様に、下方へ向けて
Ｌ形に突出する切換操作用のレバーハンドル（5a）を備
え、このレバーハンドル（5a）を手動でもって切換操作
することにより、給湯機（１）から送られる湯を床パネ
ル（a₂′）下の加熱区間（2a）側か、若しくは同加熱区
間（2a）をバイパスする連絡管（３）側のどちらか一方
に向けて流し、これによって床暖房のON/OFFが行なわれ
る。

また、切換弁（５）は浴室周壁に沿って設けたエプロン
（a₃′）付カウンタ（a₃）の洗い場（a₂）側半部の下部
空間内に設けられ、エプロン（a₃）下縁と略同じレベル
の位置に配置するものである。これによって切換弁
（５）はその上面と前面とをカウンタ（a₃）とエプロン
（a₃′）とで覆われて通常の使用状態では洗い場（a₂）
側からは全く見えない状態になり、また、床暖房をON/O
FFする際にはエプロン（a₃′）下縁と床パネル（a₂′）
面との間から覗くことによりレバーハンドル（5a）を見
てレバーハンドル（5a）を容易に切換え操作することが
できる。

また、切換弁（５）はエプロン付カウンタ（a₃）下の空
間を利用して設置されるので、浴室内に設置したとして
も邪魔になることがなく、さらに、エプロン付カウンタ
（a₃′）によって前面側をカバーされるので、入浴中に
レバーハンドル（5a）等に足をぶつけてしまう様な危険
もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を実施したユニットバスルームを示す横
断平面図、第２図は第１図におけるII-II線断面図であ
る。図中、 A:床暖房付ユニットバスルーム a₁：浴槽、a₂：洗い場 a₂′：床パネル、a₃：カウンタ a₃′：カウンタエプロン 1:給湯機、2,2′：送湯管 3:連絡管、5:切換弁

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴室内に浴槽と洗い場とを構成し、給湯機
と浴槽内とを連絡する送湯管を洗い場の床パネル下に蛇
行させて配管した床暖房付ユニットバスルームにおい
て、前記送湯管における床パネル下区間の入口側と出口
側との間を連絡管によって連絡すると共に、該連絡管と
送湯管との上流側の接続部に手動式の切換弁を設け、こ
の切換弁を浴室内の壁面に沿って設けるエプロン付カウ
ンタの下部空間に設置した床暖房付ユニットバスルー
ム。