JPH07188374A - 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品

Info

Publication number
JPH07188374A
JPH07188374A JP6267505A JP26750594A JPH07188374A JP H07188374 A JPH07188374 A JP H07188374A JP 6267505 A JP6267505 A JP 6267505A JP 26750594 A JP26750594 A JP 26750594A JP H07188374 A JPH07188374 A JP H07188374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thermoplastic
copolyester
fibers
glycol
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6267505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3765592B2 (ja
Inventor
Hsiungto S Tseng
スコット ツェング シュングト
Edmond G Kolycheck
ジョージ コリーチェック エドモンド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodrich Corp
Original Assignee
BF Goodrich Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BF Goodrich Corp filed Critical BF Goodrich Corp
Publication of JPH07188374A publication Critical patent/JPH07188374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3765592B2 publication Critical patent/JP3765592B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • C08L67/025Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds containing polyether sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
    • C08K7/14Glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L67/00Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L67/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的に収縮せず、且つ、実質的に繊維を有
しない非常に滑らかな表面を有し、顕著に向上した衝撃
強度を有する熱可塑性樹脂組成物を提供する。 【構成】 本発明の熱可塑性樹脂成形組成物は、変性ポ
リウレタン成分とともに熱可塑性コポリエステルを含む
繊維強化したブレンドを含み、ここで、前記変性ポリウ
レタン成分は芳香族ポリエステルにより変性されたポリ
ウレタンであり、ここで、前記の両方の樹脂の重量基準
で、前記熱可塑性コポリエステルの量は約10〜約90
重量%であり、前記変性ポリウレタン成分の量は約90
〜約10重量%であり、そして、前記繊維の量は、前記
熱可塑性コポリエステル、前記変性ポリウレタン成分及
び前記繊維の総重量基準で、約5〜約60重量%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂成形組成
物に関し、より詳細には、実質的に収縮せず、且つ、非
常に滑らかな実質的に繊維のない表面及び顕著に向上し
た衝撃強度を有する成形組成物を提供するように、中か
ら高剪断下で強化繊維と容易に混合することができる、
一般に不混和性のコポリマーを含む熱可塑性のマトリッ
クスポリマーのブレンドに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ガラス
強化繊維と組み合わせた熱可塑性ポリマーはプラスティ
ック成形品を形成するように熱及び圧力下で成形される
ことができる成形組成物を製造するために過去に使用さ
れてきた。熱可塑性ポリマーのブレンドは片方又は両方
の熱可塑性ポリマーの物理的性質の欠点を克服するよう
にしばしば利用されてきた。このブレンドは、ポリマー
が相互に可溶性であるか、又は片方のポリマーがもう片
方のポリマーに相溶性である相溶性又は混和性ポリマー
に関した。もし2種の所望のポリマーが混和性でなかっ
たならば、この2種のポリマーの所望のポリマーに可溶
性を提供し、そしてポリマー混合物全体の相溶性を付与
するために第三の可溶化ポリマーが加えられた。
【0003】過去に、プラスティック成形品上に滑らか
な表面を得るために、第二のポリマー組成物が第一の繊
維強化ポリマー上に射出され、そして成形されて滑らか
な表面の単層を達成する二成分射出成形法は利用されて
きた。しかし、二成分射出成形法は、2種の別々の成形
組成物はそれぞれのポリマーの押出し比が制御される必
要がある等の点で制御及び操作をすることが困難であ
る。
【0004】Russell P.Carter,Jr
の米国特許第4,179,479号は加工助剤を含む新
規の熱可塑性ポリウレタン材料に関する。より詳細に
は、この特許は、(A)熱可塑性ポリウレタン40〜1
00重量%、(B)熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑
性ポリオキシメチレン、熱可塑性アクリロニトリル/ブ
タジエン/スチレングラフトコポリマー、熱可塑性ポリ
ブチレンテレフタレート、熱可塑性ポリエチレンテレフ
タレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれた熱
可塑性ポリマー0〜60重量%、(C)500,000
〜1,500,000の数平均分子量を有するアクリル
ポリマーである加工助剤、(A)及び(B)の量を基準
に0.5〜10重量%、を含む熱可塑性ポリウレタン組
成物に関する。
【0005】Burgらの米国特許第4,277,57
7号はオキシメチレンポリマー、オキシメチレンポリマ
ーの微結晶融点を下回る軟化温度及び−120℃〜30
℃の第2次転移温度を有するエラストマー、及びセグメ
ント化熱可塑性コポリマーの混合物の成形組成物を提供
する。
【0006】Glenn G.McCarrollの米
国特許第4,141,879号は高温で高強度を要求す
る条件下での用途、例えば、ボンネット内の自動車もし
くはトラック構成部品のための熱可塑性樹脂材料に関す
る。この材料は、比較的少量のガラス繊維により強化さ
れ、そして、通常の量の熱安定剤、紫外線スクリーン材
料等を含む、本質的に、ポリウレタン樹脂、ホモポリマ
ーポリアミド及びコポリマーポリアミドの3成分アロイ
である。
【0007】Hans G.Schmelzerらの米
国特許第4,350,799号は、熱可塑性ポリウレタ
ン、熱可塑性ポリホスホネート及び熱可塑性ポリカーボ
ネートの均質で良好に分散したブレンドを含む成形組成
物であって、向上したレベルの耐燃性を特徴とする組成
物に関する。
【0008】日本特許出願公開第61149330号
(1986年7月8日)は、ポリプロピレン10重量部
及び無機充填剤入りポリプロピレン90重量部のブレン
ドから製造された、滑らかな表面を有する射出成形品に
関する。実質的な物理的性質の変化は、たとえあったと
しても殆ど無い。
【0009】更に、以下に記載されるように、変性ポリ
エチレンテレフタレート(PET)が未変性PETの代
わりに使用されるときに、配合又は成形の間に他の熱可
塑性ポリマーの劣化を本質的に排除するように、より低
い加工温度を使用することが可能であるが意外にも発見
された。ノッチ付き及びノッチなしアイゾット衝撃値が
未変性PETを含む配合物よりも変性PETを含む配合
物では2倍以上であるような、ポリマーの衝撃強度の予
期せぬほどの優れた向上は更に驚くべきことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の成形組成物は、
一般に、2種の比較的に不混和性の熱可塑性ポリマー成
分に関する。適切な又は所望の加工温度において、この
ような成分の片方は一般に比較的に高い粘度を有し、も
う一方の成分は比較的に低い粘度を有する。加工温度に
おいて、いずれかの成分が劣化を起こすとしても、望ま
しくは最小の劣化しか起こさない。通常に中剪断から高
剪断条件下での加工の間に、成分間の良好な付着性、並
びに、高い加熱撓み温度、高い耐衝撃性、高い引張弾性
率、高い曲げ弾性率等及び成形の間の非常に低い収縮の
ような良好な物理的性質を有する一般に2相の成分を生
じるように有効量の繊維は加えられる。組成物はその中
に繊維を含むが、成形品の表面は一般に繊維がなく、極
端に滑らかである。比較的に高粘度の成分として変性P
ETが使用されるときに、配合者及び射出成形者のよう
な最終使用者の両者は広い加工温度幅の恩恵を受ける。
予期せず、変性PETを含む本発明のポリマーの衝撃強
度は未変性PETを含むポリマーよりも実質的に向上し
た。更に、変性PETとともに芳香族ポリエステルポリ
オールにより変性されたTPUを使用したときに、組成
物の加工性は増加することが意外にも発見された。更
に、離層は起こらない。
【0011】本発明により、加工温度での良好な流動性
及び通常に優れた最終製品の物理的性質を有する熱可塑
性樹脂成形組成物は、比較的に不混和性の熱可塑性ポリ
マーを選択し、これを少なくとも中剪断の下で強化繊維
とブレンド又は配合し、そしてこれを射出成形のような
高剪断下で実質的に成形することにより製造されること
が発見された。最初の二成分のいずれかと混和性又は不
混和性のいずれかであるが、前記2成分の各々と相溶性
である第三の又は更なる成分を含む、3種以上の熱可塑
性樹脂成分は利用されることができるが、一般には二種
の成分のみが必要である。明細書の残りの部分はしばし
ば2成分の不混和性の系の議論に限定されるであろう
が、更なる成分が使用されうることが理解されるべきで
ある。「不混和性」という用語は熱分析、熱機械分析及
び顕微鏡等により検知される少なくとも2つのポリマー
相があることを意味する。
【0012】配合段階の間又は際に熱可塑性ポリマー成
分を初期にブレンドするために必要な剪断応力は一般に
少なくとも中剪断である。即ち、一般に2相ブレンドを
生じるように繊維及び種々の不混和性ポリマーを分散さ
せるために充分なだけの剪断が必要である。配合剪断
は、続いて行う加工温度と同様の又は同一の温度で行わ
れる。「2相ブレンド」という用語は、2つの別々の相
が存在するように熱可塑性ポリマー成分の片方が一般に
もう片方の成分中に分散される、又は、第三のもしくは
更なる熱可塑性ポリマーの成分が利用されるときには3
つ以上の別々の相が存在することを意味する。配合段階
で使用される剪断の量は一般に少なくとも5s- 1 〜約
1,000cm- 1 であり、望ましくは少なくとも50
cm- 1 〜約700又は800s- 1 であり、そして好
ましくは約50s- 1 〜約500s - 1 、又は、繊維が
過度に切断されたり又はサイズが減少しない条件での適
切な剪断速度である。配合された成形された組成物は一
般にあらゆる従来の形状、例えば、ストランド、キュー
ブ、粒子、ペレット等に予備成形され、そのことによ
り、次に、それは最終製品を製造するための高剪断成形
装置又は操作に利用されうる。最終製品の形成におい
て、高剪断装置は剪断速度が一般に少なくとも100s
- 1 、望ましくは少なくとも500s- 1 、より望まし
くは800s- 1 、好ましくは少なくとも1,000s
- 1 であって、約3,000s- 1 までであるように使
用される。
【0013】本発明の別の一般的な要求は、不混和性の
熱可塑性ポリマーが、望ましくは、特定の又は適切な加
工温度において比較的異なる粘度を有することである。
即ち、2種以上の比較的不混和性の熱可塑性ポリマー成
分が、互いに、そして繊維とブレンドされるときには必
ず、加工温度又はブレンド温度において、より高い粘度
を有する他の成分と比較して1種の成分が比較的に低い
粘度を有する。しばしば、比較的低い粘度の熱可塑性ポ
リマー成分は連続相を形成し、そして、高い粘度の熱可
塑性ポリマー成分は不連続相を形成する。2種以上の高
粘度成分が存在するときに、高粘度成分又は高粘度成分
のうちの少なくとも1成分の粘度と低い粘度の成分の相
違は、一般に高剪断加工条件下での特定の加工温度で、
一般に、少なくとも1.5〜2.0、望ましくは少なく
とも3.0、そしてより望ましくは少なくとも5.0、
そして好ましくは8.0又は10.0、又は更に50.
0の比である。上限は必ずしも必要なく、より高い比は
1,000以下であることができるが、特に、系がM−
PET及びM−PTUを使用するときにはその上限は約
200である。このように、適切な粘度範囲は上記の値
のいずれかを含む。高剪断下で加工温度において、この
ような有効な粘度の相違は、熱成形組成物中への繊維の
配合に寄与し、そして、実質的に又は本質的にそして通
常に完全に繊維を有しない、即ち、少なくとも95重量
%、望ましくは少なくとも99%、そして好ましくは少
なくとも99.5重量%の繊維を有しない、そして通常
に完全に繊維を有しない例外的に滑らかな表面を有する
成形品となる。
【0014】最終製品は、通常、完全に構成するわけで
はないにしても、一般に低粘度成分を多量に含む表面層
を有する。上記に述べたように、熱可塑性樹脂の表面層
は、一般に、実質的に繊維を有せず、このため、配合さ
れた繊維は成形品の内部部分、即ち、表面層の下に位置
する。繊維を有しない表面層の厚さは成形条件によるで
あろうが、一般には約8〜10ミル、又は、それ以上で
変化することができ、そして、通常、約1.0、2.0
又は3.0ミル〜約5.0又は7.0ミルで変化しう
る。繊維が不混和性の成分中に混入される機構は完全に
は理解されていない。多くの繊維が比較的に高粘度の成
分、低粘度の成分又は両方に配合されるかどうかは理解
されていないが、繊維は熱可塑性樹脂成分の全ての中に
位置すると一般に考えられている。いかなる場合にも、
熱可塑性樹脂成形品の内部部分は、一般に、2種の不混
和性の熱可塑性ポリマー成分及び繊維を含む2相部分で
あるが、もし3種以上の熱可塑性ポリマー成分が繊維と
ともに使用されるならば3相以上を含みうる。
【0015】高剪断条件でブレンドされるときの加工温
度において、望ましくは異なる粘度を有する不混和性の
熱可塑性ポリマー成分の製品又は最終製品は、表面層が
例外的に滑らかであるように、製品、ブレンド等の内部
部分に繊維を取り込んで有することが意外にも発見され
た。完全には理解されていないが、望ましくは熱可塑性
成形品、製品等を形成するための加工温度において不混
和性の熱可塑性ポリマー成分の相対的な粘度の相違と組
み合わせて、中剪断及び好ましくは高剪断の使用は、意
外にも非常に滑らかな表面を有する製品を生じさせる。
表面の滑らかさはTailor-Hobson により製造されるSurt
ronic Roughness Meter, Model 10 により測定されるこ
とができる。本発明の組成物又はブレンドは一般に1.
0又は0.9ミクロン以下、0.7ミクロン以下、望ま
しくは0.5ミクロン以下、好ましくは0.4ミクロン
以下、そして最も好ましくは0.3又は0.02ミクロ
ン以下が容易に得られる。本発明の成形組成物の別の利
点は、不規則な形状、キャビティー、ヌーク等を有する
特定の金型は、しばしば低粘度成分が流動性を促進する
傾向があるために容易に充填されることである。
【0016】不混和性の熱可塑性樹脂成分要求は、それ
らは適切な又は中程度の加工温度において劣化が少な
く、そして望ましくは劣化がないことである。別の言い
方をすれば、適切な又は典型的な加工温度は、一般に、
成形組成物を形成するポリマー成分全ての劣化温度より
も低い。TPU/PETの系において、しかしながら、
加工温度は、実際にはTPUの劣化温度よりも高い。よ
り低い溶融温度、即ち、未変性PETより低い溶融温度
を有する変性PETは加工する系の温度を低くすること
ができ、これにより、本質的にTPU又はTPUと同様
の劣化温度を有する他の同様の比較的高い粘度のポリマ
ーの劣化を完全に避けることができる。
【0017】更に、変性TPUは加工性をより容易にす
ることが更に発見された。即ち、変性TPUを使用する
ときには、更に低い射出成形圧力が必要である。例え
ば、変性PETがBattenfeld 120トン射出成形機を使用
して成形されるときには、材料を加工するために必要な
圧力は800psiである。対照的に、約400psi
だけの圧力が変性TPUを加工するために必要である。
より低い加工圧力は、変性TPUが使用されるときに、
成分間の相溶性が増加するためであると信じられてい
る。
【0018】別の重要な要求は、種々の不混和性熱可塑
性樹脂成分がブレンドされるとき、そして特に成形され
るときに、それらが互いに良好な付着性を有し、そして
その中に混入された繊維に良好な付着性を有するという
点でそれらの成分は機械的に互いに相溶性であることで
ある。良好な付着性は、良好な物理的性質、例えば、高
い剛性及び高い加熱撓み温度を達成するときに得られ
る。
【0019】一般に、本発明の成形組成物は非常に良好
な全体としての物理的性質、例えば、高い耐衝撃性、高
い引張弾性率、高い曲げ弾性率、優れた滑らかさ、あっ
たとしても非常に低い成形時の収縮性等を有する。意外
にも、ポリマーの衝撃強度の優れた改善は高粘度ポリマ
ーが変性PETであるときに得られることが発見され
た。更に、もし低粘度ポリマーが芳香族ポリエステルポ
リオールにより変性されるならば、不混和性成分の間の
相溶性が増加することが発見された。
【0020】上記の必要条件を通常に満たす本発明にお
いて使用されるポリマーは真のポリマー、即ち、小さ
な、単純な化学単位の繰り返しにより形成される大きな
分子である。換言すれば、使用される種々のポリマーは
当業界及び文献中に知られる通常の分子量を有する通常
のポリマーであることができる。不混和性の熱可塑性ポ
リマー成分の1つの好ましいクラスは下記に記載する種
々の熱可塑性ポリウレタンであり、第二の不混和性ポリ
マー成分はポリウレタン(PET)、ポリエチレンテレ
フタレートグリコール(PETG)、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、及び、「ABS」という用語で包
含されるアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン型コ
ポリマーである。全体的な見地から、一般的に2種以上
の熱可塑性ポリマー成分の多くのブレンドは利用される
ことができ、例えば、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタ
レートグリコール(PETG)、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、ポリビニルクロリド(PVC)、アクリ
ロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマ
ー、エステル及びエーテルコポリマー、スチレン−アク
リロニトリル(SAN)コポリマー、種々のポリアクリ
レート、ポリ(フェニレンエーテル)、例えば、(PP
O)、ポリスルホン、ポリブチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等である。一般に、上記の
タイプのポリマーの少なくともいずれか2種は利用され
て本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形組成物を提供する
ことができ、但し、2種以上の異なる熱可塑性ポリマー
は、一般に、加工温度において異なった粘度を有し、高
剪断条件で成形され、少なくとも2相組成物を生じ、劣
化を受けず、そして互いに良好な付着性を有する。上記
の熱可塑性ポリマーのより詳細な説明を以下に示す。
【0021】熱可塑性ポリウレタンは、望ましく、しば
しば好ましいクラスのポリマーを形成する。適切なポリ
ウレタンは、ポリイソシアネート及び1種以上の連鎖延
長剤と中間体、例えば、ヒドロキシル末端ポリエステ
ル、ヒドロキシル末端ポリエーテル、ヒドロキシル末端
ポリカプロラクトン、ヒドロキシル末端ポリカーボネー
ト(即ち、ポリカーボネートポリオール)もしくはそれ
らの混合物、又はアミン末端ポリエステル、ポリエーテ
ルもしくはポリカーボネートもしくはそれらの混合物と
を反応させることにより製造される。好ましいクラスの
ヒドロキシル末端中間体は、一般に、約500〜約1
0,000、望ましくは約700〜5,000、そして
好ましくは約700〜4,200の分子量を有する線状
ポリエステルであり、そして、酸価は一般に0.8を下
回り、そして好ましくは0.5を下回る。分子量はヒド
ロキシル基のアッセイにより決定される。ポリエステル
中間体は(1)1種以上のグリコールと1種以上のジカ
ルボン酸もしくは無水物のエステル化反応、又は(2)
エステル交換反応、即ち、1種以上のグリコールとジカ
ルボン酸エステルの反応により製造される。酸に対して
1モルのグリコールを上回る過剰量のモル比は一般に好
ましく、これにより末端ヒドロキシル基が優位である直
鎖が得られる。
【0022】ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式、芳香
族、又はそれらの組み合わせであってよい。単独又は混
合物で使用されうる適切なジカルボン酸は、通常、総数
で4〜15個の炭素原子を有し、そして、琥珀酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバシン酸、ドデカン酸、イソフタル酸、テレ
フタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等を含む。上記
のジカルボン酸の無水物、フタル酸無水物、テトラヒド
ロキフタル酸無水物等も使用されることができ、アジピ
ン酸が好ましい。
【0023】エステルを形成するグリコールは脂肪族、
芳香族又はそれらの組み合わせであることができ;総数
で2〜12個の炭素原子を有し;そして、エチレングリ
コール、プロピレン−1,2−グリコール、1,3−プ
ロパンジオール、ブチレン−1,3−グリコール、1,
4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチルプロパン−
1,3−ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、デカメチレングリコール、ドデカメチレングリコー
ル等を含み、1,4−ブタンジオールが好ましいグリコ
ールである。
【0024】上記のポリエステル中間体に加えて、当業
界及び文献中に知られる多くの他のタイプのポリエステ
ル中間体は使用されることができ、異なる分子量を有
し、及び/又は分枝鎖ポリエステルをその中に含むもの
を含む。これらは、ラクトン環の開環が可能である2個
の反応性サイトを有するラクトンと二官能性化合物と
の、既知のポリエステル反応生成物である。これらの二
官能性材料は式HX−R−XHにより表されることがで
き、式中Rは脂肪族、脂環式、芳香族又は複素環式であ
ることができる有機基であり、そしてXはO、NH及び
NRであり、ここで、Rはアルキル、アリール、アラル
キル及びシクロアルキルであることができる炭化水素基
である。このような材料はジオール、ジアミン及びアミ
ンアルコールを好ましくは含む。有用なジオールはアル
キレングリコールを含み、ここで、アルキレン基は2〜
10個の炭素原子を含み、例えば、エチレングリコー
ル、1,2−プロパンジオール、ブタンジオール−1,
4−,ヘキサメチレンジオール−1,6−等を含む。エ
チレングリコールは優れたポリエステルを提供する。
【0025】ポリエステルを製造するために好ましいラ
クトンは、一般式
【0026】
【化1】
【0027】(式中、少なくとも6個のRは水素であ
り、残りが水素、又は1〜10個の炭素原子を含むアル
キル基であり、好ましくはメチルである。)を有するε
−カプラクトンである。ラクトンの混合物はポリエステ
ルを形成するために利用されてよく、例えば、ε−カプ
ロラクトン及びトリメチル−ε−カプロラクトン、τ−
メチル−ε−カプロラクトン、β−メチルカプロラクト
ン、ジメチル−ε−カプロラクトン等である。ラクトン
は約100〜約200℃の温度に二官能性反応体ととも
に加熱することにより容易に重合されうる。このような
ポリカプロラクトンポリオールは米国特許第3,66
0,357号に記載されており、それを引用によりここ
に完全に取り入れる。
【0028】適切なポリカーボネートポリオールは中間
体等として使用されることもできることは注目されるべ
きであり、その中間体及びその製造法は米国特許第4,
643,949号に開示されており、それを引用により
ここに完全に取り入れる。他の低分子量ポリカーボネー
トポリオール中間体も1,6-ヘキサンジオールを含む上記
に記載のようなジオール等及びホスゲンから製造される
ことができ、又はジエチルもしくはジフェニルカーボネ
ートのような低分子量カーボネートとのエステル交換に
より製造さえれうる。
【0029】ヒドロキシル末端ポリエーテルは、総数で
2〜15個の炭素原子を有するジオール又はポリオー
ル、好ましくは、2〜6個の炭素原子を有するアルキレ
ンオキシド、通常にはエチレンオキシドもしくはプロピ
レンオキシド又はその混合物を含むエーテルと反応する
アルキルジオールから誘導されうる。例えば、ヒドロキ
シル官能性ポリエーテルは、最初にプロピレングリコー
ルとプロピレンオキシドを反応させ、次いでエチレンオ
キシドと反応させることにより製造されうる。エチレン
オキシドから生じる第一ヒドロキシル基は第二ヒドロキ
シル基よりも反応性であり、このため、好ましい。有用
な市販のポリエーテルポリオールは、ポリ(エチレング
リコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プ
ロピレン−エチレングリコール)、ポリ(テトラメチレ
ンエーテルグリコール)(PTMEG)、テトラヒドロ
フラン(THF)とエチレンオキシド又はTHFとプロ
ピレンオキシドから生じるコポリマー、プロピレンオキ
シドと反応したグリセロールを含むグリセロール付加
物、プロピレンオキシドと反応したトリメチロールプロ
パンを含むトリメチロールプロパン付加物、プロピレン
オキシドと反応したペンタエリトリトールを含むペンタ
エリトリトール付加物及び同様のヒドロキシル官能性ポ
リエーテルを含む。ポリエーテルポリオールは更にアル
キレンオキシドのポリアミド付加物を含み、そしてエチ
レンジアミンとプロピレンオキシドの反応生成物を含む
エチレンジアミン付加物、エチレンジアミンとジエチレ
ントリアミンの反応生成物を含むジエチレントリアミン
付加物及び同様のポリアミド型ポリエーテルポリオール
を含むことができる。種々のポリエーテル中間体は、末
端官能基のアッセイにより決定されて、約500〜1
0,000、望ましくは約500〜4,000、そして
好ましくは約700〜3,000の分子量を一般に有す
る。
【0030】上記のポリエーテル型中間体に加えて、当
業者及び文献中に知られる他の中間体、例えば、異なる
分子量を有し、異なる反応体から製造されるもの等は使
用されうる。
【0031】上記のポリオールは単独で使用されても、
又は組み合わせで使用されてもよい。
【0032】中間体、例えば、ヒドロキシル末端ポリエ
ステル、ポリエーテル等は更に1種以上のポリイソシア
ネートと反応し、そして好ましくは延長剤グリコールと
ともにジイソシアネートと反応し、望ましくはワンショ
ット法、即ち、中間体、ジイソシアネート及び延長剤グ
リコールの同時反応において反応し、約230℃、2,
160gで約0〜約150、そして好ましくは約0〜約
75のメルトインデックスを有する中程度の分子量の線
状ポリウレタンを生じる。ヒドロキシル及び/又はアミ
ン含有成分、即ち、ヒドロキシルもしくはアミン末端ポ
リエステルもしくはポリエーテル等及び連鎖延長剤グリ
コールの総量に対するジイソシアネートの当量は約0.
95〜約1.12又は更には1.20、そして望ましく
は約0.98〜約1.06である。別には、ウレタンは
従来の二段階法により製造されることができ、ここで、
最初にプレポリマーがポリイソシアネートから製造さ
れ、このプレポリマーは次いで連鎖延長剤グリコールと
反応する。1種以上のジイソシアネートのヒドロキシル
もしくはアミン末端中間体に対する当量比は、一般に、
次の適切なグリコールによる連鎖延長時に、ヒドロキシ
ルもしくはアミン末端化合物の1種以上のポリイソシア
ネートに対する全体としての当量比が約0.95〜1.
06等であるのに充分な量である。しばしば、それは約
1.20以下、又は1.15以下にまで過剰であること
ができる。適切なジイソシアネートは非ヒンダード芳香
族ジイソシアネート、例えば、4,4’−メチレンビス
(フェニルイソシアネート);イソホロンジイソシアネ
ート(IPDI)、m−キシレンジイソシアネート(X
DI)、並びに、非ヒンダード環状脂肪族ジイソシアネ
ート、例えば、1,4−シクロヘキシルジイソシアネー
ト(CHDI)、デカン−1,10−ジイソシアネー
ト、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニ
ルメタン−3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシ
アネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソ
シアネート、及びシクロヘキシル−1,4−ジイソシア
ネート、並びにその組み合わせを含む。最も好ましい非
ヒンダードジイソシアネートは4,4’−メチレンビス
(フェニルイソシアネート)、即ち、MDIである。
【0033】適切な延長剤グリコール(即ち、連鎖延長
剤)は飽和した低分子量グリコールであり、好ましくは
脂肪族、そして特に2〜約12個の炭素原子を含むアル
キレングリコールである。これらは通常、約300を越
えない分子量を有する。代表的なグリコールはエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ヒドロキノン、ジ(ヒドロキシエチ
ル)エーテル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグ
リコール及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール、
及び、脂環式及び芳香族グリコール、並びにその組み合
わせを含み、1,4−ブタンジオールが好ましい。
【0034】ワンショット重合法において、同時反応は
三成分:一種以上のポリオールプレポリマー、ポリイシ
シアネート及び延長剤グリコールの間で起こる。反応
は、一般に100℃を越え、そして望ましくは120℃
を越えた温度で開始する。反応は発熱であるから、反応
温度は一般に約200℃〜280℃に上昇する。ポリウ
レタンが二段階法により製造されるときに、同様の温度
は使用される。
【0035】上記の例、並びに使用されうる他の適切な
熱可塑性ポリウレタンはEncyclopedia of Polymer Scie
nce and Engineering, 第四巻、John Wiley & Sons, I
nc.,New York, New York, 1988, p-243〜303 に示され
ており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
【0036】更に、変性TPUが使用されるときに驚く
ような向上した加工結果及び増加した相溶性を得ること
ができることが発見された。変性TPUは芳香族ポリエ
ステルポリオールを含む、上記のあらゆる熱可塑性TP
Uである。芳香族ポリエステルポリオールの数平均分子
量は約2,000〜約20,000である。芳香族ポリ
エステルポリオールの例はテレフタレートベースの芳香
族ポリエステルポリオール、例えば、ポリエチレンテレ
フタレートを含む。他のコポリエステルは適切なグリコ
ール及びジカルボン酸から形成されうる。コポリマーを
形成するように反応性であるあらゆるグリコール及び二
酸は使用されうる。適切なグリコールは脂肪族、脂環式
及び芳香族グリコールを含む。脂肪族グリコールは直鎖
もしくは分枝鎖アルケンジオール、例えば、1,3−プ
ロパンジオール;1,4−ブタンジオール;1,5−ペ
ンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;3−メチ
ル−1,5−ペンタンジオール;2,2−ジメチル−
1,3−プロパンジオール;2−メチル−1,3−プロ
パンジオール;3−オクチル−1,6−ヘキサンジオー
ル;及びシクロヘキサンジメタノールを含む。芳香族グ
リコールはベンゼングリコール及びエトキシル化ビスフ
ェノールAを含む。ジエチレングリコールのようなポリ
エーテルグリコールも使用されうる。望ましくはない
が、トリオールも使用されうる。好ましいグリコールは
1,5−ペンタンジオール及び1,6−ヘキサンジオー
ルである。適切なジカルボン酸は脂肪族の直鎖及び分枝
鎖二酸及び芳香族二酸を含む。代表的な脂肪族二酸はC
4 −C12二酸を含み、その炭素がカルボキシル基を含
み、例えば、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸、琥珀酸及び1,12−デカン二酸である。
好ましい二酸はグルタル酸及びアゼライン酸である。
【0037】通常、芳香族ジカルボン酸は約500を下
回る分子量を有し、そしてイソフタル酸(m−フタル
酸)、フタル酸(o−フタル酸)、t−ブチルイソフタ
ル酸、4,4’−ジ安息香酸、二個のベンゼン核により
4,4’−置換されたジカルボキシ化合物、例えば、ビ
ス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキシ(p
−カルボキシフェニル)安息香酸、エチレンビス(p−
オキシ安息香酸)、1,5−ナフタレンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−スルホニ
ルジ安息香酸、並びに、C1 −C4 アルキル、ハロ及び
アルコキシ基のような置換基により対称に置換されたそ
れらの誘導体を含む芳香族ジカルボン酸である。
【0038】好ましい芳香族ポリエステルポリオールは
ポリエチレンテレフタレートを含むものである。このよ
うな好ましい芳香族ポリエステルポリオールの例は約
0.37の極限粘度数、9200の分子量(Mn)及び
255℃の融点を有する。
【0039】変性TPUはポリウレタンのために上記の
ように一段階重合法において製造されうる。更に、変性
TPUを形成するために二段階法が使用されてよい。ポ
リウレタンは約2〜約20モル%の芳香族ポリエステル
ポリオールにより変性されうる。最も好ましくは、使用
されるポリオールの量は約5〜約15モル%である。
【0040】使用されうる他の特定の熱可塑性樹脂成分
は、当業界及び文献中に知られるポリエチレンテレフタ
レート(PET)であり、そして、一般に、エチレング
リコールとジメチルテレフタレートの反応生成物から製
造され、又は加熱高真空の下でエチレングリコール及び
テレフタル酸の直接エステル化により製造される。更
に、当業界及び文献中に知られるようにPETGポリマ
ーも使用されることができ、一般に、エチレングリコー
ル、エチレングリコール以外の短鎖グリコールとジメチ
ルテレフタレート又はテレフタル酸の反応生成物であ
る。使用されうる他のポリエステルの例はEncyclopedia
of Polymer Science and Engineering, 第12巻、Jo
hn Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p
-217〜256 に示されており、それを引用によりここに完
全に取り入れる。
【0041】別の有用なクラスの熱可塑性ポリマーはポ
リアセタール、即ち、当業界及び文献中に知られる、ホ
モポリマー及びコポリマーを含むポリオキシメチレンで
ある。通常ホルムアルデヒドから製造されるホモポリマ
ーである限り、それは一般に約185°F(85℃)を
下回る温度で加工されなければならず、コポリマーはそ
の良好な加工性のために一般に使用される。アセタール
コポリマーはトリオキサン、ホルムアルデヒドの三量体
及びホルムアルデヒドのような別のモノマーの間の反応
により製造される。市販のポリアセタールコポリマーは
Celanese Chemical Company
により製造されるCelconである。これら及び使用
されうる他のポリアセタールの例はEncyclopedia of Po
lymer Science and Engineering, 第11巻、John Wil
ey & Sons, Inc., New York, NewYork, 1988, p-286に
示されており、それを引用によりここに完全に取り入
れ、並びに米国特許第3,850,873号及び第4,
017,558号に記載されており、それらを引用によ
りここに完全に取り入れる。
【0042】別の熱可塑性樹脂成分は種々のポリカーボ
ネートであり、当業界及び文献中に知られるものを含
む。ポリカーボネートは、一般に、ジオール又は好まし
くは二価又は多価フェノール、例えば、ビスフェノール
Aと炭酸、ホスゲン等から誘導されるエステルである。
ポリカーボネートは、一般に、繰り返しのカーボネート
基、即ち、
【0043】
【化2】 を有し、そして、一般に常にカーボネート基に結合し
た、
【0044】
【化3】
【0045】基を有する。ポリカーボネートはよく知ら
れており、多くの特許及び他の技術文献に記載されてい
る。望ましくはポリカーボネートは式
【0046】
【化4】
【0047】(式中、Zは単結合、1〜7個の炭素原子
を含むアルキレンもしくはアルキリデン、5〜12個の
炭素原子を含むシクロアルキレンもしくはシクロアルキ
リデン、−O−、−CO−、−SO−又はSO2 −であ
り、好ましくはメチレン又はイソプロピリデンであり;
1 及びR2 は、水素、ハロゲン又は1〜7個の炭素原
子を有するアルキレンもしくはアルキリデンであり;そ
して、nは0〜4である。)を特徴とすることができ
る。最も好ましくは、本発明の実施に有用な芳香族ポリ
カーボネートはASTM D−1238により測定され
て300℃において約1〜60g/10分の溶融流量の
範囲である。多くの異なる販売元から市販されている最
も重要な芳香族ポリカーボネートはビス(4−ヒドロキ
シフェニル)−1,2−プロパンのポリカーボネートで
あり、ビスフェノール−Aポリカーボネートとして知ら
れている。これら及び使用されうる他のポリカーボネー
トの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engine
ering, 第11巻、John Wiley& Sons, Inc., New Yor
k, New York, 1988, p-648〜718 に示されており、それ
を引用によりここに完全に取り入れる。
【0048】本発明における使用に適切な他の熱可塑性
ポリマーは種々のABS型コポリマーであり、それらは
当業界及び文献中に知られている。このようなポリマー
は、一般に、アクリロニトリル、ブタジエンが高く好ま
しい4〜8個の炭素原子を有する共役ジエン、スチレン
が好ましい8〜12個の炭素原子を有するビニル置換芳
香族、のグラフトコポリマーであり、しばしばアクリロ
ニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマーと呼ばれ
る。アクリロニトリルの量は、三成分混合物の総重量基
準で、一般に約10〜約40重量%であり;スチレンの
量は一般に約20〜70重量%であり;ブタジエンの量
は一般に約20〜約60重量%である。ABSコポリマ
ーは一般にスチレン−アクリロニトリルコポリマー及び
スチレン−アクリロニトリルグラフト化されたポリブタ
ジエンゴムの混合物であるが、アクリロニトリル、ブタ
ジエン及びスチレンモノマーから製造されたターポリマ
ーも使用されてよい。ブタジエンの代わりに、他の共役
ジエン、例えば、イソプレン、ペンタジエン、ジメチル
ブタジエン、ジメチルペンタジエン等も使用されうる。
同様に、スチレンの代わりに、ビニルトルエン、α- メ
チルビニルトルエン、α- メチルスチレン等は使用され
てよい。アクリロニトリルは通常、常に使用されるが、
他のビニルシアニドは使用されてよく、例えば、メタク
リロニトリル、エタクリロニトリル等は使用されてよ
い。これら及び使用されうる他のABS型ポリマーはEn
cyclopedia of Polymer Science and Engineering,
1巻、JohnWiley & Sons, Inc., New York, New York,
1985, p-388〜426 に示されており、それを引用により
ここに完全に取り入れる。
【0049】本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマ
ー成分はポリビニルクロリド、及び当業界及び文献中に
知られているそれらの種々のコポリマーである。ポリビ
ニルコポリマーは一般に多量のビニルクロリドモノマー
及びビニル成分モノマーから製造される。「ビニル成
分」という用語はビニルクロリドモノマー以外の他のビ
ニル型モノマーを意味する。このようなモノマーは当業
界及び文献中に知られており、そして、アクリル酸エス
テルであって、ここで、エステル部分が1〜12個の炭
素原子を有し、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレー
ト、シアノエチルアクリレート等;ビニルアクリレー
ト;メタクリル酸エステルであって、ここで、エステル
部分が1〜12個の炭素原子を有し、例えば、メチルメ
タクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート等;及び、スチレン及び総数で8〜15個の炭素
原子を有するスチレン誘導体、例えば、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン、クロロスチレン;ビニル;ナフ
タレン;総数で4〜8個の炭素原子を有するジオレフィ
ン、例えば、ブタジエン、イソプレン、そして、例え
ば、クロロプレンを含むハロゲン化ジオレフィン;2〜
10個の炭素原子を有するモノオレフィン等及びそれら
の混合物を含む。ビニルクロリドモノマーの量は少なく
とも約70重量%の、そして好ましくは約80〜約93
重量%のビニルクロリドの繰り返し単位を含むコポリマ
ーを製造するように使用される。コポリマーの残りは1
種以上の上記のビニル成分モノマー、例えば、ビニルア
セテートからなる。このように、ビニル成分モノマーの
量は、コポリマーを生じるように使用されるときに、約
30重量%まで、そして好ましくは約7〜約20重量%
のビニル成分の繰り返し単位である。約57〜約72重
量%の総塩素含有率を有する塩素化ポリビニルクロリド
ポリマー(CPVC)及びコポリマーも上記に示したポ
リビニルクロリド型ポリマー及びコポリマーの定義に含
まれる。これら及び使用されうる他のポリビニルクロリ
ド型ポリマー及びコポリマーの例はEncyclopedia of Po
lymer Science and Engineering, 第17巻、John Wil
ey & Sons, Inc., New York, New York, 1989, p-295〜
376 に示されており、それを引用によりここに完全に取
り入れる。
【0050】本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマ
ー成分は、実際は、1種以上の環含有ポリエステルブロ
ック及び1種以上の非環式ポリエーテルブロックを一般
に含むコポリエーテルエステルブロックコポリマーであ
るポリエステル−ポリエーテルである。ポリエステルブ
ロックは芳香族含有ジカルボン酸又はジエステル、例え
ば、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート等と、一般
に約2〜約10個の炭素原子を含むジオールから製造さ
れる。非環式ポリエーテルは一般に、約3〜約4個まで
の酸素原子を含み、残りの原子が炭化水素の原子である
総数で約3〜約12個の炭素原子を有するポリアルキレ
ンオキシドグリコールから製造される。ポリエステル−
エーテルポリマーは次式により表されることができる。
【0051】 −(環含有ポリエステル−b−非環式ポリエーテル)n
【0052】このようなポリエステル−エーテルコポリ
マーは、例えば、Dupontにより製造されたHytel 等で市
販であり、ポリブチレンテトラフタレート−b−ポリ
(オキシテトラメチレン)ブロックコポリマーは好まし
い。これら及び使用されうる他のポリエステル−エーテ
ルコポリマーの他の例はEncyclopedia of Polymer Scie
nce and Engineering, 第12巻、John Wiley & Sons,
Inc., New York, New York, 1988, p-49 〜52に示され
ており、それを引用によりここに完全に取り入れ、ま
た、米国特許第2,623,031号;第3,651,
014号;第3,763,109号;及び第3,89
6,078号に示されている。
【0053】本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマ
ー成分は一般にスチレン及びアクリロニトリルのコポリ
マーであり、それは通常SANとして知られ、即ち、ア
クリロニトリルコポリマーである。このようなコポリマ
ーは一般に、乳化、懸濁又は連続塊状重合により製造さ
れることができ、そして、通常、重量基準で半分以上の
スチレンモノマーから製造される。使用されうるスチレ
ン以外の他のコモノマーはビニルアセテート、メチルア
クリレート及びビニルクロリドを含む。これら及びSA
N型ポリマーの更なる詳細な記載は、一般に、Encyclop
edia of Polymer Science and Engineering, 第1巻、
John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1985,
p-452〜470 に示されており、それを引用によりここに
完全に取り入れる。
【0054】本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマ
ーは、アクリル酸及びメタクリル酸の種々のエステルで
あって、ここで、エステル部分が通常1〜約16個の炭
素原子を含むアルキルであるエステル、3〜約10個の
炭素原子を含む第二級の分枝鎖アルキルエステル、3〜
約8個の炭素原子を含むオレフィン系アルコールのエス
テル、約3〜約10個の炭素原子を含むアミノアルキル
エステル、約2〜約10個の炭素原子を含むエーテルア
ルコールのエステル、約4〜約12個の炭素原子を含む
シクロアルキルエステル、約2〜約12個の炭素原子を
含むグリコールジアクリレート等である。非常にしばし
ば、種々のアクリレートのコポリマー及びそれらのブレ
ンドは使用されてよい。一般的な市販のアクリレートの
例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−
ブチルアクリレート、イソブチルクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート等を含む。種々のメタクリレー
トの例はメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、イソデシルメタクリレ
ート、ステアリルメタクリレート等を含む。これら及び
使用されうる他のアクリレートもしくはメタクリレート
エステルの例はEncyclopedia of Polymer Science and
Engineering, 第1巻、John Wiley & Sons, Inc., New
York, New York, 1985, p-234〜325 に示されており、
それを引用によりここに完全に取り入れる。
【0055】本発明に使用されうる別の熱可塑性樹脂は
ポリ(フェニレンエーテル)である。使用されうる最も
重要なポリマーはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フ
ェニレンエーテル)である。他のポリマーはポリ(2,
6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−メチル−6−フェニルフェノール)、及び2,6
−ジメチルフェノールと2,6−ジフェニルフェノール
のコポリマーを含む。ポリスチレンとポリ(フェニレン
エーテル)のブレンドも使用されてよい。これら及び使
用されうる他のポリ(フェニレンエーテル)化合物の例
Encyclopediaof Polymer Science and Engineering,
第13巻、John Wiley & Sons, Inc.,New York, New Y
ork, 1988, p-1〜30に示されており、それを引用により
ここに完全に取り入れる。
【0056】ポリスルホンは本発明に使用されうる熱可
塑性ポリマー成分の更なる別のクラスである。ポリスル
ホンは、一般に、ポリマー主鎖中に芳香族の核及びスル
ホン基を含む高分子量ポリマーとして分類される。「ポ
リスルホン」という用語は、また、オレフィン及び二酸
化硫黄のラジカル誘導された共重合により製造されるポ
リマーのクラスを意味する。ポリスルホンは一般に透明
であり、剛性であり、靱性である熱可塑性樹脂であっ
て、一般に高い、即ち、180〜約250℃ガラス転移
温度を有し、鎖の剛性は一般に、比較的に硬質で、且
つ、非移動性のフェニル及びSO2 基による。種々のポ
リスルホンの例はビスフェノールAポリスルホン、ポリ
アリールエーテルスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リフェニルスルホン等を含む。これら及び本発明に使用
されうる他のポリスルホンの例はEncyclopedia of Poly
mer Science and Engineering, 第13巻、John Wiley
& Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-196〜21
1 に示されており、それを引用によりここに完全に取り
入れる。
【0057】種々のポリブチレンポリマーも本発明に使
用されてよく、そして、高分子量で、支配的にアイソタ
クティックのポリ(1−ブテン) ホモポリマーもしくは
コポリマーから本質的に誘導される。これら及び本発明
に使用されうる他の種々のポリブチレンポリマーの他の
例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineerin
g, 第2巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New
York, 1985, p-590〜605 に示されており、それを引用
によりここに完全に取り入れる。
【0058】ポリエチレン及びその種々の形は、その中
で不混和性である別の熱可塑性コポリマーとともに使用
されうる別のクラスの熱可塑性コポリマーであり、そし
て、特定の加工温度において種々の粘度を有する。種々
のタイプのポリエチレンの例は線状ポリエチレン、例え
ば、超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、
高密度ポリエチレン、高分子量高密度ポリエチレン、超
高分子量ポリエチレン、及び、種々のタイプの枝分かれ
ポリエチレン、例えば、低密度ポリエチレン等を含む。
これら及び使用されうる他のポリエチレンポリマーの例
Encyclopediaof Polymer Science and Engineering,
第6巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New Yo
rk, 1986, p-383〜522 に示されており、それを引用に
よりここに完全に取り入れる。
【0059】本発明に使用されうる更に別のタイプ又は
クラスの熱可塑性ポリマー成分は、種々のポリプロピレ
ンポリマー、例えば、アイソタクティックポリプロピレ
ン等である。エチレンとプロピレンの種々のコポリマー
はポリプロピレンポリマーの分類に入ると理解されるべ
きである。種々のポリプロピレンポリマーの記載はEncy
clopedia of Polymer Science and Engineering, 第1
3巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York,
1988, p-464〜531 に見つけることができ、それを引用
によりここに完全に取り入れる。
【0060】本発明での使用のために適切な別の熱可塑
性ポリマー成分は、ポリスチレン、例えば、結晶ポリス
チレン、衝撃ポリスチレン等を含む。このようなポリマ
ーは当業界に知られており、本発明での使用のために適
切な例はEncyclopedia of Polymer Science and Engine
ering, 第16巻、John Wiley & Sons, Inc., New Yor
k, New York, 1989, p-1〜246 に示され、それを引用に
よりここに完全に取り入れる。
【0061】本発明の別の態様において、変性PETが
使用されるときに、特に熱可塑性エラストマーとの組み
合わせで使用されるときに驚くような向上した結果が得
られることが発見された。変性ポリエチレンテレフタレ
ート(M−PET)は、エチレングリコール、テレフタ
ル酸及び少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジ
カルボン酸の反応により形成された、ランダムに混合さ
れた線状熱可塑性コポリエステルである。M−PETは
約0.4〜約1.2の極限粘度数及び未変性PET(そ
の融点は約265℃である。)よりも低い融点を有す
る。望ましくは、M−PETの融点は約200〜約25
5℃であり、好ましくは約225℃〜約250℃であ
り、そして最も望ましくは約235℃〜約248℃であ
る。
【0062】適切なグリコール及びジカルボン酸はPE
Tとコポリエステルを形成するように反応性であり、且
つ、融点を充分に低下させるようにPETの結晶化を妨
げるあらゆるグリコール又は二酸である。適切なグリコ
ールは、脂肪族、脂環式及び芳香族グリコールである。
脂肪族グリコールは直鎖もしくは分枝鎖アルカン及びア
ルケンジオール、例えば、1,3−プロパンジオール;
1,4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;
1,6−ヘキサンジオール;3−メチル−1,5−ペン
タンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジ
オール;2−メチル−1,3−プロパンジオール;3−
オクチル−1,6−ヘキサンジオール;及びシクロヘキ
サンジメタノールを含む。芳香族グリコールは、ベンゼ
ンジオール及びエトキシル化ビスフェノールAを含む。
ジエチレングリコールのようなポリエーテルグリコール
も使用されてよい。望ましくはないが、トリオールも使
用されてよい。好ましいグリコールは1,5−ペンタン
ジオール及び1,6−ヘキサンジオールである。
【0063】適切なジカルボン酸は、脂肪族の直鎖又は
分枝鎖二酸及び芳香族ジカルボン酸を含む。代表的な脂
肪族二酸はC4 −C12二酸であって、その炭素がカルボ
ニル基を含む二酸、例えば、アジピン酸、グルタル酸、
セバシン酸、アゼライン酸、琥珀酸及び1,12−ドデ
カン酸を含む。好ましい二酸はグルタル酸もしくはアゼ
ライン酸である。
【0064】通常、芳香族ジカルボン酸は約500を下
回る分子量を有し、そしてイソフタル酸(m−フタル
酸)、フタル酸(o−フタル酸)、t−ブチルイソフタ
ル酸、4,4’−二安息香酸、2個以上のベンゼン核で
置換された4,4’−置換されたジカルボン酸、例え
ば、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキ
シ(p−カルボキシフェニル)安息香酸、エチレン−ビ
ス(p−オキシ安息香酸)、1,5−ナフタレンジカル
ボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−
スルホニルジ安息香酸、及び、C1 −C4 アルキル、ハ
ロ及びアルコキシ基のような置換基により対称的に置換
されたそれらの誘導体を含む芳香族ジカルボン酸であ
る。好ましい芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸であ
る。
【0065】ジカルボン酸であって、それから少なくと
も1本の延長している側鎖を有するものも使用されてよ
い。この側鎖は脂肪族もしくは脂環式であってよく、そ
して更なる元素として1個以上の酸素原子を有すること
ができるが、酸素の間に少なくとも2個の炭素原子が存
在しなければならない。側鎖は、また、1個以上の二重
結合を含んでよく、そして、直鎖もしくは分枝鎖であっ
てよい。上記に記載の側鎖により置換されるときに、あ
らゆる一般的な脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸
は使用されてよい。ジカルボン酸の分子量は側鎖への寄
与を除外して約500を上回るべきでない。
【0066】適切な長鎖の酸の特定の例は、α−位にお
いて8〜22個の炭素原子アルキルもしくはアルケニル
基を有する置換琥珀酸、2−(1−ドデシルオキシ)テ
レフタル酸、2−デシル−3−トリデシル琥珀酸、3−
デシルフタル酸及び1−ドデシル1,2−シクロヘキサ
ンジカルボン酸を含む。
【0067】「ジカルボン酸」という用語は明細書中で
使用されるときに、コポリエステルポリマーを形成する
反応において、実質的にジカルボン酸のようにふるまう
二官能性カルボキシル基を有するジカルボン酸の等価物
を含む。これらの等価物はエステル及びエステルを形成
する誘導体、例えば、ハロゲン化酸及び酸無水物を含
む。ここでの使用に適切な二酸の分子量は、通常、50
0未満の分子量を有するが、等価物のエステル及びエス
テルを形成する誘導体は500以上を越える分子量を有
してよい。
【0068】本発明のコポリエステルは従来のエステル
交換及び縮合反応により製造されることができ、それは
Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,
第12巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New Y
ork, 1990 及び米国特許第4,223,126号及び米
国特許第3,890,279号 に示され、それら全て
を引用によりここに完全に取り入れる。
【0069】コポリマー中に含まれるエチレングリコー
ル以外のグリコール、及び/又はテレフタル酸以外のジ
カルボン酸の量は未変性ポリエチレンテレフタレートの
融点を低下させるために充分な量であり、それはグリコ
ール及び/又はジカルボン酸により変化しうる。しか
し、一般に、コポリエステル総重量基準で約1〜約20
%のグリオコール及び/又はジカルボン酸の量は適切で
ある。好ましくは、約1〜約10%、そして望ましくは
約2〜6%のグリコール及び/又はジカルボン酸が存在
する。
【0070】好ましい態様において、テレフタル酸以外
のジカルボン酸はコポリエステル中に存在する酸の総重
量基準で約1〜約10%、最も好ましくは約2〜約5%
の量で存在し、そして、エチレングリコール以外のグリ
コールはコポリエステル中の総グリコール基準で約1〜
約8%、最も好ましくは約1〜約4%の量で存在する。
【0071】好ましいコポリエステルは、テレフタル
酸、エチレングリコール及び存在する酸の総重量基準で
約2〜5%のイソフタル酸を含むものである。ジエチレ
ングリコールはコポリエステル中のグリコールの総重量
の約1〜4%の量で、更に存在してよい。このような好
ましいコポリエステルは約0.62の極限粘度数を有す
るであろう。そしてそれはThe Goodyear Tire and Rubb
er Company, Akron, Ohio, U.S.AからTRAYTUF (商標)
PET 樹脂として市販である。特に適切なのはTRAYTUF
(商標)6254C PET 樹脂である。
【0072】上記に記載したポリマー、特にポリウレタ
ン及びポリエステルエーテルポリマーに加えて、M−P
ETとの組み合わせに適切な他の熱可塑性エラストマー
はブロックスチレン系コポリマー、ポリエーテルブロッ
クアミド(PEBA)及びエチレンプロピレンジエン
(EPDM)ターポリマーである。
【0073】適切なブロックスチレン系コポリマーは線
状のA−B−A型のものである。基本的に、これらは軟
質ゴムもしくはエラストマーのミッドブロック及び各末
端に結合した硬質熱可塑性ポリスチレンブロックからな
るトリブロックポリマーである。これらのポリマーは3
つの基本的なカテゴリーに分類され、そして主としてミ
ッドブロックに使用されるゴムのタイプが異なる:スチ
レン−ブタジエン−スチレン(S−B−S);スチレン
−イソプレン−スチレン(S−I−S);スチレン−エ
チレン/ブチレン−スチレン(S−EB−S)。このよ
うなトリブロックスチレン系コポリマーはShell Chemic
al Company (Texas, U.S.A.)からKraton(商標)熱可塑
性ゴムD シリーズ(S−B−S及びS−I−S)及びG
シリーズ(S−EB−S)として市販である。スチレン
系コポリマーのこれらの例はEncyclopedia of Polymer
Science and Engineering, 第5巻、John Wiley & Son
s,Inc., New York, New York, 1990 p-416 〜430 に示
され、それを引用によりここに完全に取り入れる。
【0074】ポリエーテルブロックアミド(PEBA)
は、一般に、規則的で直鎖状の硬質ポリアミド(ナイロ
ン)ブロック及び、一般式
【0075】
【化5】
【0076】(式中、PAはポリアミドブロックを表
し、PEはポリエーテルブロックを表し、そして、nは
ポリマーの分子量が約20,000〜50,000であ
るような整数である。)を有する軟質ポリエーテルブロ
ックからなる構造を有する。このようなポリエーテルブ
ロックアミドコポリマーは市販されており、例えば、At
ochem Inc.(New Jersey, U.S.A.)により製造されるPeba
x (商標)ポリエーテルブロックアミドである。
【0077】エチレンプロピレンジエン(EPDM)タ
ーポリマーを製造するために、最も一般的なジエンであ
る5−エチリデン−2−ノルボルネン(EBN);1,
4−ヘキサジエン(HD);及びジシクロペンタジエン
(DCPD)は使用される。モノマーの比は広く変化す
るが、殆どのポリマーは40〜90モル%のエチレン及
び0〜4モル%のジエンを含む。このようなEPDMタ
ーポリマーはDuPontのNordel(商標)熱可塑性ゴム及び
EXXON のVistalon(商標)のように市販である。これら
及び他のEPDMポリマーの例はEncyclopedia of Poly
mer Science and Engineering, 第6巻、John Wiley &
Sons, Inc., New York, New York, 1990 p-522 〜563
に示され、それを引用によりここに完全に取り入れる。
【0078】本発明により、望ましくは2種以上の上記
のタイプの熱可塑性ポリマー成分は選択され、それらは
上記に記載のように、一般に互いに不混和性であり、特
定の加工温度において比較的に異なる粘度を有し、そし
て、一般に加工温度で劣化せず、高剪断下で混合されて
2相又は多相の繊維を含む組成物を生じ、そして、ここ
で、2種以上の異なる熱可塑性ポリマーは全ての成分に
良好な機械的適合性、即ち、各成分間で相互に良好な付
着性を有する。意外にも、極端に滑らかな表面層が生
じ、そしてそれは実質的に、通常、繊維を有しない。種
々の特定の熱可塑性ポリマーの多数の組み合わせが存在
するが、上記のガイドラインにより望ましい組み合わせ
は当業者により容易に決定されうる。このように、ポリ
ビニルクロリド(塩素化ポリビニルクロリドを含む)及
びポリカーボネートの繊維強化ブレンドは使用されてよ
く、ポリビニルクロリド(塩素化ポリビニルクロリドを
含む)及びABS型コポリマーの繊維強化ブレンドは使
用されてよく、そして上記に記載のような繊維強化ブレ
ンドであって、第一成分がポリウレタン、そして第二成
分がPET、PETG、ポリカーボネート、ポリアセタ
ール又はABSコポリマーである繊維強化ブレンドは使
用されてよい。PETより低い融点を有するポリマーと
M−PETを組み合わせることが有利であることを当業
者は評価するであろう。別の言い方をすれば、もしPE
Tを使用していたならば加工温度が高粘度ポリマーの劣
化温度よりも実際に高い温度であるような系において、
PETの代わりにM−PETを使用することは有利であ
る。より低い融点のM−PETにより、射出成形機はP
ETよりも低い融点を有する高粘度の熱可塑性ポリマー
とM−PETを組み合わせたときに、より広い加工幅
(プロセスウィンドー)で運転されうる。このように、
加工温度が低いほどポリマーの劣化は低いために熱可塑
性ポリマーの物理的性質の向上にもなる。ポリマーのこ
のような適切な組み合わせは、M−PETと、ブロック
スチレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミン、
エチレンプロピレンジエン(EPDM)ターポリマー及
び熱可塑性ポリウレタンとの組み合わせを含む。変性P
ETと変性TPUを混合したときに、この2つの不混和
性成分の相溶性が増加し、より良好な加工温度になるこ
とが意外にも発見された。
【0079】2成分系は一般に好ましいが、本発明は繊
維の存在下で高剪断下でブレンドされた3成分以上の上
記の熱可塑性ポリマーを有する多成分組成物をも包含す
る。本発明の好ましい態様による2成分の熱可塑性樹脂
ブレンドにおける不混和性の熱可塑性ポリマー成分に関
して、いずれの熱可塑性ポリマー成分も約15〜約85
重量%、望ましくは約25〜約75重量%、そして好ま
しくは約40〜約60重量%であり、残りの成分が残部
を構成する。M−PET(熱可塑性コポリマー)を使用
する系に関して、不混和性の熱可塑性ポリマーについて
M−PET成分の量は約10〜約90重量%であり、望
ましくは約20〜約80重量%であり、そして好ましく
は約30〜約70重量%であり、残りの成分は残部を構
成する。m−TPUとともにm−PETを使用する系に
関して、約10〜約90重量%の範囲のm−TPU成分
が好ましい。最も好ましくは30重量%のmTPUが7
0重量%のmPETとともに使用される。
【0080】3種以上の熱可塑性ポリマー成分が使用さ
れるときに、熱可塑性ポリマー成分のうちの1成分の量
は上記の範囲内であり、残りの2種以上の熱可塑性樹脂
成分は残部を構成し、即ち、全ての成分が加算されて1
00重量%になる。望ましくは残りの2種以上の成分は
各々少なくとも15重量%、望ましくは少なくとも20
重量%又は25重量%の量で存在する。
【0081】本発明により、短繊維は、繊維強化成形組
成物を提供するように熱可塑性の不混和性ポリマー成分
に加えられる。使用されうる有機繊維のタイプは本発明
の熱可塑性ポリマー成分のブレンドの間に一般に溶融し
ないものに限定される。このような有機繊維の例は、芳
香族ポリアラミド繊維であるアラミド及び種々のアラミ
ド複合材、例えば、アラミド/カーボン、アラミド/カ
ーボン/ガラス及びアラミド/ガラス複合材を含む。一
般に、あらゆるタイプの無機繊維は使用されることがで
き、ガラス繊維のような当業界及び文献中によく知られ
ているものを含む。サイジングされていない、又はサイ
ジングされている、そして特に細断されたガラス繊維、
即ち、1/8インチ〜2インチの長さの短ガラス繊維は
好ましく、ここで、1/8インチ〜0.5インチの繊維
の平均の長さは最も好ましい。マトリックスポリマー、
特に粘性の不混和性のポリマーとの剪断混合のために、
大半の短繊維はより短い繊維に破壊され、又は剪断さ
れ、それにより、前記の剪断された繊維は通常の約0.
2〜約3mmの長さのサイズに減少する。使用されうる
一般的なガラス繊維は、実質的にアルカリ金属塩を含ま
ず、約500,000psiの引張強度、約10.5x
106 psiの弾性率及び約0.0001〜0.001
インチの繊維直径を有する「E」型ガラス繊維である。
連続のガラスロービングも使用され、続いて所望の長さ
に切断されてもよい。サイズ範囲はより小さく、そして
より狭く、通常1/32インチ〜1/8インチの長さで
あるが、「S」ミルされた繊維として繊維として知られ
ている、より小さいガラス繊維も市販により入手可能で
ある。他の適切な無機繊維は、炭素繊維、炭素/ガラス
複合繊維、ボロン繊維、グラファイト繊維等を含む。種
々のセラミック繊維、例えば、アルミナ−シリカ繊維、
アルミナ繊維、炭化珪素繊維等、及び、種々の金属繊
維、例えば、アルミニウム繊維、ニッケル繊維、スチー
ル、例えば、ステンレススチール繊維等も使用されるこ
とができる。非ガラス繊維の長さは一般にガラス繊維と
同一であり、それ故、種々の熱可塑性ポリマー成分との
剪断混合の前に、最初に約1/8インチ〜2インチの長
さを有してよく、より望ましくは約1/8インチ〜約1
/2インチの平均の繊維の長さを有する。繊維は2種以
上の熱可塑性ポリマー成分と混合され、不混和性の熱可
塑性ポリマー成分及び繊維の総重量基準で約5〜約60
%、望ましくは約15%〜約60%、そして好ましくは
約25%〜約45%で混合される。M−PETを使用し
た系において、繊維は2種以上の熱可塑性ポリマー成分
と混合され、不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び繊維
の総重量基準で約5〜約60%、望ましくは約10%〜
約50%、そして好ましくは約20%〜約40%で混合
される。
【0082】繊維強化熱可塑性成形組成物のブレンド等
は最初に種々の成分が配合され、貯蔵及び続く使用に適
切な形又は形状に作られ、そして、その後それを適切な
温度で加工することにより製造されて、それにより成形
品又は最終製品を形成する。配合段階は一般に繊維とと
もに使用される2種以上の不混和性の熱可塑性成分を、
バンバリー、二軸押出機、バスニーダー(Buss Kneade
r)等のような少なくとも中剪断の混合又はブレンド装
置に加えること、そして、それを繊維を中に含む2相又
は多相のブレンドが得られるまで混合することを含む。
混合温度は成形操作の加工温度より10°F(6℃)又
は更には20°F(11℃)高く、又は低くなってもよ
いが、おおよそ同一である。最終成形品又は組成物の物
理的性質を減じるような、種々の繊維の過度の破壊を抑
制するために、繊維は一般に、混合装置中でメルトが展
開された後、配合工程の終了間近に加えられる。剪断混
合は、種々の成分が一般に分散されるまで続けられ、そ
して、過度の混合は所望でない短い長さにまで繊維を減
じるので避けられる。得られた熱可塑性ポリマー成分と
繊維の混合物又はブレンドは、一般に、冷却されて固体
の塊を生じ、その後、最終製品又は組成物、即ち、製品
を形成するために使用される成形装置における使用に適
切なサイズの粒子にペレット化され、又はさもなければ
切断される。
【0083】更に、変性PETとのブレンド中で変性T
PUを使用して、ガラス繊維が必要ないことが意外にも
発見された。ガラス繊維がなくても離層は起こらない。
【0084】任意に、微量の他の成形添加剤は不混和性
の熱可塑性配合ポリマー中に混合されうる。例えば、離
型剤は金型プレートからの清浄な剥離を得るために加え
られてよい。不透明顔料、例えば、二酸化チタン、充填
剤顔料、例えば、炭酸カルシウム、タルク、カーボンブ
ラック、シリカ、クレー等は加えられてよい。色味顔料
又は有機染料のような着色剤は、成形品に色を付与する
ために加えられてよい。通常、このような添加剤は、も
し使用されるならば、マトリックスポリマー+強化繊維
の重量基準で、成形組成物の約25重量%未満、望まし
くは15重量%未満、そして好ましくは10又は5重量
%未満を含む。他の添加剤、例えば、約15重量%まで
のテフロン(商標)粉末、又は約2重量%のシリコーン
オイルはベアリング用組成物に使用されてよく、又は、
約12重量%までのステンレススチール繊維は導電性の
目的に、又はEMR波の遮断用に使用されてよい。
【0085】繊維を含む、配合された不混和性の熱可塑
性成形組成物、及び、上記に記載のような種々の任意の
成形添加剤は、一般に、高剪断条件下で成形される。即
ち、配合成形工程は、少なくとも約10、望ましいは少
なくとも100、より望ましくは少なくとも500s
- 1 等のような中から高剪断の範囲を使用するが、実際
の最終製品の配合工程、例えば、射出成形は少なくとも
100又は200、望ましくは少なくとも500、より
望ましくは少なくとも800s- 1 等の高剪断を要求す
る。高剪断条件、即ち、少なくとも100s- 1 の剪断
速度は、本発明の極端に滑らかな表面特性を得るために
実際問題として必要である。必要な高剪断加工速度を通
常に発生するあらゆる従来の加工装置は使用されうる。
例としてはプランジャー又はより好ましくは往復スクリ
ューを使用するものを含む種々の射出成形機は含まれ
る。適切な高剪断条件を発生して本発明の滑らかな表面
の製品を製造するかぎり、種々の射出吹込成形機及び、
ある程度、種々の圧縮成形機も使用されうる。
【0086】加工温度は使用された異なった熱可塑性樹
脂成分のタイプにより当然変化するであろう。それは通
常、約200℃〜約300℃であるが、それより高い又
は低い温度も使用されてよい。例えば、熱可塑性ポリウ
レタンがガラス繊維の存在下でポリカーボネートと混合
されるときに、加工温度は一般に約240℃〜約260
℃の範囲であることができる。PVCとポリカーボネー
ト及びガラス繊維とのブレンドは約225℃〜約240
℃の温度で成形されうる。更に、別の例は熱可塑性ポリ
ウレタン、ポリアセタール及びガラス繊維のブレンドで
あり、通常、約240℃〜約255℃の温度でブレンド
されうる。熱可塑性ウレタン、PET及びガラス繊維の
ブレンドは約245℃〜約265℃の温度でブレンドさ
れうる。
【0087】PETを使用するブレンドでは、射出成形
の加工温度幅(プロセスウインドー)は未変性PETの
代わりに変性PETを使用することにより広げられる。
加工温度幅を広げる量はM−PETとともに使用される
熱可塑性ポリマーにより変化するであろう。しかし、一
般的に幅(ウインドー)は20〜40°F(11〜22
℃)だけ広がる。例えば、PETとブレンドするとき
に、幅は未変性PETを使用した490°F〜505°
F(254〜263℃)からM−PETを使用した46
5°F〜505°F(241〜263℃)に広がる。こ
のように、M−PETにより、約15℃〜約20℃、又
は25℃だけ加工温度を下げることができる。
【0088】本発明の種々の態様により熱可塑性組成物
が成形されると、例えば、熱可塑性樹脂成分の劣化温度
よりも低い加工温度において一般に比較的異なった粘度
を有する不混和性の熱可塑性樹脂成分を繊維とともに高
剪断ブレンドすることは、本質的に1種の熱可塑性樹脂
成分を含む、予期せぬほど滑らかな表面層と、2相であ
ってその中に繊維を含む内部部分を有する機械的に適合
性の最終製品をもたらし、それは非常高い物理的性質、
例えば、耐衝撃性、高い加熱撓み温度、高い引張弾性
率、高い曲げ弾性率等を有する。例えば、熱可塑性ポリ
ウレタンが約50/50重量%でPETと配合されると
きに、この2種の成分は約25重量%のガラス繊維をそ
の中に含み、次の物理的性質が典型的である;ノッチ付
きアイゾッド耐衝撃強度、1.0ft.lbs./in
ch以上、そして一般には室温で少なくとも2.0f
t.lbs./inch;加熱撓み温度、264psi
において少なくとも200°F、そして一般には少なく
とも250°F;引張弾性率、少なくとも700,00
0psi、一般に1,000,000psi、そして更
には少なくとも1,500,000psi;そして、曲
げ弾性率、少なくとも700,000psi、一般に少
なくとも1,000,000psi、そして更には少な
くとも1,200,000psiである。意外にも、M
−PETをポリウレタンとともに使用することにより、
このような組成物の衝撃強度の優れた向上が得られ、ノ
ッチ付き及びノッチなしアイゾッド衝撃値は未変性PE
Tを含む配合物よりも2倍以上になる(下記の例9の表
VIを参照)。
【0089】高い剛性(例えば、高い引張弾性率及び高
い曲げ弾性率)、高い加熱撓み温度及び優れた溶融流動
性のような例外的に良好な物理的性質を見ると、種々の
最終用途が存在する。更に、達成される例外的に滑らか
な表面に関して、それは維持されることができ、又は、
低い光沢を提供するために艶消しされ、又はじゃり肌粒
もしくは他の装飾表面を提供するために金型表面に表面
模様を付けることにより変えられる。本発明の成形され
た組成物の特に望ましい最終用途は、車両のハウジン
グ、フェンダー等並びに垂直表面である。このように、
成形品は自動車のボンネット、フェンダー、トラック、
屋根等であることができる。本発明の成形された組成物
は、それらがポリウレタンを表面に多量に含むかぎり、
プライマーの必要性のないポリウレタンベースの塗料の
ような種々の産業上の塗料被膜に関して優れた塗膜の付
着性を提供する。
【0090】
【実施例】
実施例1熱可塑性ウレタン/ポリカーボネート/ガラス繊維 MDI及び1,4−ブタンジオールを使用したポリエス
テル中間体から製造された、BFGoodrich Companyにより
製造された熱可塑性ウレタン(TPU)、即ち、Estane
58137、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibr
e 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材は
Werner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造された。T
PUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで
100- 1 secの剪断速度及び260℃において7〜
8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカー
ボネートは260℃において7〜9x103 ポアズとい
う高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」
ガラスであった。
【0091】TPUとポリカーボネートを100℃で2
時間乾燥した。その後、TPU及びポリカーボネートを
Werner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で、押出機のリア
ーポートでこれらの材料の粒状物を加えて混合した。こ
れらの材料が混合され、約240℃に加熱された後に下
流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続け
た。この複合材ブレンドは260℃においてスパゲッテ
ィーダイを通して押出しされ、空気中で乾燥され、そし
てペレットに切断された。
【0092】このペレットを105℃で2時間乾燥し
た。射出成形を物理性質用の金型において行った。金型
の温度を50℃に設定した。メルトの温度は252℃に
達した。ガラス充填したTPU及びガラス充填したポリ
カーボネートを同一条件で製造した。物理的データを表
Iに示す。
【0093】 表I TPU/ポリカーボネート/ ガラスの性質 70% TPU 35% TPU 70% ポリカー 30% ガラス 35% ポリカー ボネート ボネート 30% ガラス 30% ガラス 252 ℃で 成形されず 表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.4 ミクロン 4.5ミクロン* Taylor-Hobson Surtronic 10 Gauge 引張強度、ASTM D638 11,700psi 15,000psi 14,600psi 伸び率 12.6% 4.3% 2.3% 引張弾性率 520,000psi 970,000psi 1,080,000psi 加熱撓み温度 264psi, ASTM D698 120 ℃で熱処理 116℃ 141℃ 145℃ * ポリカーボネートは252 ℃で成形されず、射出スプル
ーをプラギングした。ポリカーボネートのデータは271
℃におけるものである。
【0094】この例はポリカーボネート/ ガラスが成形
されなかった条件でTPU/ポリカーボネート/ ガラスのブ
レンドの優れた滑らかさを示す。このブレンドは、より
高温で成形されたポリカーボネート/ ガラスよりもかな
り優れた滑らかな表面仕上げを有する。35%TPU/35%PC/3
0%ガラスのブレンドの物理的性質は、また、70%TPU/30%
ガラスのブレンドと同様である。引張強度は優れてお
り、引張弾性率及び加熱撓み温度はPC/ ガラスのブレン
ドの性質と近い。
【0095】性質の組み合わせがユニークであり、予期
されないものであり、より低い粘度のTPU/ガラス複合材
と同様の表面及び溶融流動性及び、より高い粘粘度のPC
/ ガラス複合材に近い物理的性質を有する。
【0096】実施例2ビニル/ポリカーボネート/ガラス繊維 BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリ
ドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポ
リカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;
及びガラス繊維、30%の複合材はWerner-Pfleiderer
配合用二軸押出機で製造された。ビニル化合物は20/
1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1
ecの剪断速度及び230℃において2〜4x102
アズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは2
30℃において3〜5x104 ポアズという高粘度を特
徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであっ
た。
【0097】ポリカーボネートを100℃で2時間乾燥
し、ビニル化合物を更には乾燥しなかった。その後、ビ
ニル化合物及びポリカーボネートをWerner-Pfleiderer
配合用二軸押出機で、押出機のリアーポートでこれらの
材料の粒状物を加えて混合した。これらの材料が混合さ
れた。下流でガラス繊維を加えた。配合押出機で加工及
び混合を続けた。この複合材ブレンドは237℃におい
てスパゲッティーダイを通して押出しされ、空気中で乾
燥され、そしてペレットに切断された。
【0098】70:30の重量比でビニル/ガラス繊維
を同様の条件下で製造した。70:30の重量比のポリ
カーボネート/ガラス繊維の対照物は同様の条件下で製
造したが、メルトの温度は277℃であった。
【0099】このペレットを105℃で2時間乾燥し
た。射出成形を物理性質用の金型において行った。メル
トの温度は229℃であった。
【0100】70:30重量比のビニル/ガラスの対照
配合物は同一条件下で製造された。70:30重量比の
ポリカーボネート/ガラスの対照配合物は271℃にお
いて配合押出機で製造された。
【0101】物理的データを表IIに示す。 表II ビニル/ ポリカーボネート/ ガラスの性質 70% ビニル 35% ビニル 70% ポリカー 30% ガラス 35% ポリカー ボネート ボネート 30% ガラス 30% ガラス 229 ℃で 成形されず 表面滑らかさ 0.6 ミクロン 0.7 ミクロン 4.5ミクロン* Taylor-Hobson Surtronic 10 Gauge 引張強度、ASTM D638 12,800psi 13,300psi 14,600psi 伸び率 1.6% 1.3% 2.6% 引張弾性率 1,760,000psi 2,000,000psi 1,080,000psi 加熱撓み温度 264psi, ASTM D698 93 ℃で熱処理 82℃ 117℃ 145℃ * ポリカーボネート(PC)は229 ℃で成形されず、射出ス
プルーをプラギングした。ポリカーボネートのこれらの
データは271 ℃におけるものである。
【0102】この例はポリカーボネート/ ガラスが成形
されなかった条件でガラス/ ポリカーボネート/ ガラス
のブレンドが優れた表面を提供することを示す。このブ
レンドは、より高温で成形されたポリカーボネート/ ガ
ラスよりもかなり優れた滑らかな表面仕上げを有する。
【0103】ビニル/PC/ガラスのブレンドの物理的性質
は、ビニル/ ガラスのブレンド又はPC/ ガラスのブレン
ドのいずれよりも予期しないほど高い弾性率を示し、そ
して、加熱撓み温度はビニル/ ガラス及びPC/ ガラスの
平均の加熱撓み温度よりも高い。
【0104】性質の組み合わせがユニークであり、より
低い粘度のビニル/ ガラス複合材と同様の表面及び溶融
流動性、及び、より高い粘粘度のPC/ ガラス複合材に近
い物理的性質を有する。
【0105】実施例3ビニル/ポリカーボネート BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリ
ドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポ
リカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;
及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader回転式
往復配合機で製造された。ビニル化合物は20/1のL
/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの
剪断速度及び210℃において0.1〜1.5x104
ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは
210℃において3〜5x105ポアズという高粘度を
特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであ
った。
【0106】ビニル化合物及びポリカーボネートをBuss
Kneaderで混合した。ブレンドが溶融した後、ポートを
通してBuss Kneaderにガラスを加え、そしてブレンド中
に混合し、210℃の配合物の温度を達成した。この配
合物を210℃で冷たい金型(50℃)中に射出成形
し、滑らかな製品を形成した。表面の粗さはTaylor-Hab
son Surtronic 10 roughness gaugeで測定して0.6ミ
クロンであった。異なるタイプの配合機で配合されたと
きに、これらのデータはビニル/ポリカーボネート/ガ
ラスにとって良好な表面外観であることを示す。
【0107】実施例4ビニル/ABS/ガラス BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリ
ドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;Bo
lcofにより製造されたABS即ち、Taitalac 6000 、3
5%;及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader
回転式配合機で製造された。ビニル化合物は20/1の
L/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 sec
の剪断速度及び210℃において0.5〜1.5x10
4 ポアズという低粘度を特徴とした。ABSは1.8x
104 ポアズというほんの少しだけ高い粘度を特徴とし
た。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
【0108】ビニル化合物及びABSをBuss Kneader配
合機で混合した。ブレンドが溶融した後、ポートを通し
てBuss Kneaderのバレルにガラスを加え、そしてメルト
を混合し、207℃とした。
【0109】この配合物を210℃で冷たい金型(50
℃)中に射出成形し、Taylor-Habson Surtronic 10 rou
ghness gaugeで測定して0.7ミクロンの表面粗さを有
するプラックを形成した。異なるタイプの配合機で配合
されたときに、これらのデータはビニル/ABS/ガラ
スにとって良好な表面外観であることを示す。
【0110】実施例5熱可塑性ウレタン/ポリアセタール/ガラス ポリウレタン(Estane 58137)53%;ポリアセタール
(Delrin 900)17%;及びガラス繊維30%の複合材
をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。ガラ
スは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
【0111】TPU及びポリアセタールを100℃で2
時間乾燥した。その後、TPU及びポリアセタールをWa
rner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材
料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材
料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラ
スを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この
複合材ブレンドを260℃でスパゲッテイーダイを通し
て押出しし、冷却し、そしてペレットに切断した。
【0112】ペレットを105℃で4時間乾燥した。物
理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を4
5℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
【0113】物理的データを表IIIに示す。
【0114】 表III TPU/ ポリアセタール/ ガラスの物理的性質 表面滑らかさ Taylor-Hobson Surtronic 10 Gauge 0.2ミクロン 引張強度、ASTM D638 7800psi 伸び率 8.5% 引張弾性率 560,000psi 曲げ強度 ASTM D790 14,700psi 曲げ弾性率 580,000psi ビッカー軟化点 ASTM D1525B 159℃ 加熱撓み温度 264psi, ASTM D698 120 ℃で熱処理 135℃ アイゾッド衝撃強度、ASTM D638 ノッチ付き 17.7ft.lbs/in ノッチなし 2.1ft.lbs/in
【0115】実施例6熱可塑性ウレタン/ポリエチレンテレフタレート/ガラ
ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテ
レフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊
維30%の複合材を実験室サイズWarner-Pflieder 配合
用二軸押出機で製造した。TPUは20/1のL/Dの
キャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速
度及び260℃で測定して7〜8x10 2 ポアズという
低粘度を特徴とした。PETは20/1のL/Dのキャ
ピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及
び260℃で測定して6〜15x103 ポアズという高
粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチのチョップド
「E」ガラスであった。
【0116】TPU及びPETを100℃で2時間乾燥
した。その後、TPU及びPETをWarner-Pflieder 配
合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出
機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約
240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合
押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを
260℃でスパゲッテイーダイを通して押出しし、冷却
し、そしてペレットに切断した。
【0117】ペレットを105℃で2時間乾燥した。物
理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を4
5℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。ガ
ラスを充填した熱可塑性ポリウレタン及びガラスを充填
したPETをこれらの同一の条件で製造された。
【0118】物理的データを表IVに示す。
【0119】 表IV 熱可塑性ウレタン/ ポリエチレンテレフタレート/ ガラスの性質 70% TPU 35% TPU 70% PET 30% ガラス 35% PET 30% ガラス 30% ガラス 表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.3 ミクロン * 250 ℃で Taylor-Hobson 成形されず Surtronic 10 Gauge 引張強度、ASTM D638 11,700psi 9,400psi 14,700psi 伸び率 12.6% 5.8% 4.0% 引張弾性率 520,000psi 815,000psi 1,160,000psi 加熱撓み温度 264psi, ASTM D698 120 ℃で熱処理 116℃ 136℃ 150+ ℃ * PET は260 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギン
グした。PET のこれらのデータは274 ℃におけるもので
ある。
【0120】この例はPET がが成形されなかった条件で
TPU /PET/ ガラスのブレンドが優れた表面の滑らかさを
提供することを示す。TPU/PET/ガラスのブレンドは、PE
T/ガラスよりもかなり優れた溶融流動性を有し、TPU/ガ
ラスよりも実質的に良好な弾性率及び加熱撓み温度を有
する。これはユニークであり、有用な組み合わせであ
り、従来の技術である110℃よりかなり低い温度であ
る45℃の成形温度を使用して達成される。
【0121】実施例7及び8熱可塑性ポリウレタン/ポリエチレンテレフタレート/
ガラス ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテ
レフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊
維30%の複合材をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機
で製造した。TPUは20/1のL/Dのキャピラリー
レオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260
℃で測定して7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴
とした。PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオ
メーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で
測定して6〜15x103 ポアズという高粘度を特徴と
した。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラス
であった。
【0122】TPU及びPETを100℃で2時間乾燥
した。その後、TPU及びPETをWarner-Pflieder 配
合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出
機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約
240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合
押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンド
を、押出機の末端で約260℃に設定された水中ペレッ
ト化ダイを通して押出しした。ダイフェースにおいてナ
イフでストランドをペレットに切断した。
【0123】ペレットを105℃で4時間乾燥した。物
理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を4
5℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。第
二の同様の実施例を、TPU30重量%;PET30重
量%;及びガラス40重量%で行った。成形品の性質を
下記に示す。
【0124】物理的データを表Vに示す。
【0125】 表V 実施例7 実施例8 30% ガラス 40% ガラス 表面滑らかさ 0.2 ミクロン 0.2 ミクロン Taylor-Hobson Surtronic 10 Gauge 引張強度、ASTM D638 13,000psi 17,000psi 伸び率 5.8% 2.6% 引張弾性率 100,000,000psi 1,700,000psi 曲げ強度 ASTM D 790 22,000psi 32,000psi 曲げ弾性率 850,000psi 1,500,000psi ビッカー軟化点 ASTM D1525B 173 ℃ 196℃ 加熱撓み温度 264psi, ASTM D698 120 ℃で熱処理 135℃ ---- アイゾット衝撃、ASTM D 638 ノッチ付き 20ft.lbs./in. 15ft.lbs/in. ノッチなし 3ft.lbs./in. 3.7ft.lbs./in. 線熱膨張率 -30 ℃〜+30 ℃、ASTM D696 1.7x10 -5 in/in℃ ----
【0126】表Vから明らかなように、極端に高い引張
弾性率、曲げ弾性率、加熱撓み温度、耐衝撃性等を有す
る繊維強化熱可塑性樹脂成形組成物が得られ、そして、
それでも尚、表面は極端に滑らかであった。表面が本質
的にウレタンリッチであるかぎり、上塗りなしに容易に
塗装可能である。
【0127】実施例9、10、11及び12TPU/未変性PET/ガラス 対 TPU/変性PE
T/ガラス 対 変性TPU/PET/ガラス 表VIに示すパーセントでの熱可塑性ポリウレタン、ポ
リエチレンテレフタレート及びガラス繊維の複合材をパ
イロット規模のWerner-Pfleider 配合用二軸押出機で製
造した。ポリウレタンはMDI及び1,4−ブタンジオ
ールを使用したポリエステル中間体から製造され、BFGo
odrich CompanyによりEstane(商標)58142 ポリウレタ
ンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dの
キャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1
の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低
粘度を特徴とした。比較例10(a)及び12(a)で
使用したmTPUでは、ポリウレタンは、Shell Oil に
より製造された分子量(Mn)9200及び内部粘度
0.37を有するTraytuf 85/200/28 ポリエチレンテレ
フタレートで変性された。実施例9及び11において、
ポリエチレンテレフタレートはThe Goodyear Tire and
Rubber CompanyによりTRAYTUF (商標)5900C樹脂とし
て販売される未変性PETであった。未変性PETは2
0/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100s
ec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して2000ポ
アズという高粘度を特徴とした。実施例10及び12の
PETは変性PETであり、即ち、エチレングリコー
ル、テレフタル酸、205%の(トータルの酸を基準と
して)イソフタル酸及び1〜4%の(トータルのグリコ
ールを基準として)ジエチレングリコールの反応により
形成されるランダム混合された線状コポリエステルであ
り、The Goodyear Tire and Rubber CompanyによりTRAY
TUF (商標)6254C 樹脂として販売される。変性PET
は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで40
0〜500sec- 1 の剪断速度及び270℃で測定し
て2,200ポアズという高粘度を特徴とした。ガラス
は1/8インチのチョップド「E」ガラスであった。着
色剤として0.1〜0.3%のカーボンブラックを使用
した。
【0128】配合の前に、TPU及びPETを100℃
で6時間乾燥した。その後、TPU及びPETをWerner
-Pfleiderer 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料
の粒質物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料
を混合し、そして約240℃に加熱した後、下流でガラ
スを加えた。押出機で混合及び配合を続け、この複合材
ブレンドをスパゲッティーダイを通して押出しし、空気
で冷却し、そしてペレットに切断した。
【0129】ペレットを105℃で乾燥した。射出成形
を物理性質用の金型中で行った。金型の温度は250℃
に達した。
【0130】物理的性質を表VIに示す。
【0131】
【表1】
【0132】実施例13 M−PETのTPUに対するTPUの粘度の比は、高剪
断配合及び射出成形に標準的と考えられる剪断速度で決
定した。結果を表IIIに示す。
【0133】 表III M−PET及びTPUの250℃における粘度 対 剪断速度 剪断速度 粘度 粘度比 (sec- 1 ) (パスカル−秒) M−PET TPU M−PET/TPU 200 850 44 19.3 500 700 38 18.4 1000 380 31 12.3 3000 170 26 6.5
【0134】実施例14〜21 表VIII〜表XIに示したパーセントの、変性された
熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート
(変性及び未変性)及びガラス繊維入り及びガラス繊維
なしの複合材をパイロット規模のWerner-Pfleiderer 配
合用二軸押出機で製造した。
【0135】ポリウレタンはMDI及びブタンジオール
を使用したポリエステル中間体から製造されて、The B.
F.Goodrich Co.によりESTANE(商標)58142 ポリウレタ
ンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dの
キャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1
の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低
粘度を特徴とした。
【0136】ポリウレタンESTANE(商標)58142 ポリウ
レタンは、Shell Oil Co. により製造された、分子量9
200及び内部粘度0.37を有するTRAYTUF 85/200/2
8 ポリウレタンテレフタレートにより変性された。
【0137】実施例におけるポリエチレンテレフタレー
ト(PET)は未変性PETであり、Shell Oil Co. に
よりTRAYTUF (商標)5900C 樹脂として販売されてい
る。未変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレ
オメーターで100sec- 1の剪断速度及び260℃
で測定して2000ポアズという高粘度を特徴とした。
エチレングリコール、テレフタル酸、205%の(トー
タルの酸を基準として)のイソフタル酸及び1〜4%の
(トータルのグリコールを基準として)ジエチレングリ
コールの反応により形成されたランダムに混合した線状
コポリエステルであって、Shell Oil Co. によりTRAYTU
F (商標)6254C 樹脂として販売される。変性PETは
20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400
〜500sec- 1 の剪断速度及び270℃で測定して
2,200ポアズという高粘度を特徴とした。ガラス
は、もし加えられるならば、1/8インチのチョップド
「E」ガラスであった。0.1〜0.3%のカーボンブ
ラックは着色剤であった。
【0138】配合の前に、TPU及びPETを100℃
で6時間乾燥した。その後、TPU及びPETはWerner
-Pfleiderer 配合用二軸押出機で混合され、これらの材
料は押出機のリアポートで加えられた。これらの材料を
混合し、そして約240℃に加熱した後、下流でガラス
を加えた。混合及び配合を押出機中で260℃で続け
た。この複合材をスパゲッティーダイを通して押出し
し、空気中で乾燥し、ペレットに切断した。
【0139】ペレットを105℃で6時間乾燥した。射
出成形を物理的性質用の金型中で行った。金型の温度を
45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
【0140】物理的データを表VIII〜XIに示す。
【0141】
【表2】
【0142】
【表3】
【0143】
【表4】
【0144】
【表5】

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 向上した加工性を有する熱可塑性樹脂成
    形組成物であって、前記組成物は、変性ポリウレタン成
    分とともに熱可塑性コポリエステルを含む繊維強化した
    ブレンドを含み、ここで、前記変性ポリウレタン成分は
    芳香族ポリエステルにより変性されたポリウレタンであ
    り、ここで、前記熱可塑性コポリエステル及び前記変性
    ポリウレタン成分の総重量基準で、前記熱可塑性コポリ
    エステルの量は約10〜約90重量%であり、前記変性
    ポリウレタン成分の量は約90〜約10重量%であり、
    そして、前記熱可塑性コポリエステル、前記変性ポリウ
    レタン成分及び前記繊維の総重量基準で、前記繊維の量
    は約5〜約60重量%である、熱可塑性樹脂成形組成
    物。
  2. 【請求項2】 前記コポリエステルの前記の少なくとも
    1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアルカ
    ンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又は
    芳香族ジカルボン酸である請求項1に記載の熱可塑性樹
    脂成形組成物。
  3. 【請求項3】 前記コポリエステルの前記の少なくとも
    1種のグリコール及び/又はジカルボン酸がジエチレン
    グリコール及び/又はイソフタル酸である請求項1に記
    載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  4. 【請求項4】 前記イソフタル酸がコポリエステル中の
    酸の総重量基準で約2〜約5%の量で存在し、そして、
    前記ジエチレングリコールがコポリエステル中のグリコ
    ールの総重量基準で約1〜約4%の量で存在する、請求
    項3に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  5. 【請求項5】 前記繊維がガラス繊維である請求項1に
    記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性コポリエステルが前記高剪
    断で加工温度において前記変性ポリウレタン成分と異な
    る粘度を有し、そして、成形の間に、前記高粘度成分/
    前記の比較的低い粘度成分の粘度比が約1.5〜約20
    0である、請求項5に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  7. 【請求項7】 前記芳香族ポリエステルがポリエチレン
    テレフタレートである請求項1に記載の熱可塑性樹脂成
    形組成物。
  8. 【請求項8】 前記変性ポリウレタンが約2〜約20モ
    ル%の芳香族ポリエステルにより変性されている請求項
    1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1に請求の組成物から形成された
    熱可塑性樹脂成形品。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂成形品を成形するための
    方法であって、前記方法は、 a) 熱可塑性コポリエステル及びポリウレタン成分の
    総重量基準で、熱可塑性コポリエステル約10重量%〜
    約90重量%及び変性ポリウレタン成分約90重量%〜
    約10重量%に、高剪断下で、強化繊維をブレンドする
    ことであって、ここで、前記変性ポリウレタン成分は芳
    香族ポリエステルにより変性されており、前記ブレンド
    中の前記繊維の量は、前記熱可塑性コポリエステル、前
    記ポリウレタン成分及び前記繊維の総重量基準で約5〜
    約60重量%である、(b)本質的に前記繊維を有しな
    い滑らかな表面層を有する製品を形成させることであっ
    て、ここで、前記コポリエステルは、エチレングリコー
    ル、テレフタル酸及び少なくとも1種の他のグリコール
    及び/又はジカルボン酸の反応により形成される、工程
    を含む方法。
  11. 【請求項11】 前記高剪断が少なくとも100sec
    - 1 の剪断速度である、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記熱可塑性コポリエステル及び前記
    ポリウレタン成分が前記高剪断の存在下で加工温度にお
    いて異なる粘度を有し、且つ、前記の高粘度成分/前記
    の比較的低い粘度成分の粘度比が約5〜約50である、
    請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記コポリエステルの前記の少なくと
    も1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアル
    カンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又
    は芳香族ジカルボン酸である、請求項10に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 前記コポリエステルの前記の少なくと
    も1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がジエ
    チレングリコール及び/又はイソフタル酸である、請求
    項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 熱可塑性樹脂成形組成物であって、前
    記組成物は、少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリ
    マー成分とともに熱可塑性コポリエステルを含む繊維強
    化したブレンドを含み、ここで、前記ブレンドはその物
    理的性質を向上させるために有効な量の前記繊維を含
    み、少なくとも中剪断の存在下で製造され、前記熱可塑
    性コポリエステルはエチレングリコール、テレフタル酸
    及び少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカル
    ボン酸の反応により形成され、そして、前記の不混和性
    の熱可塑性ポリマー成分は熱可塑性ポリウレタン、ポリ
    エステル−ポリエーテルポリマーブロックスチレン系コ
    ポリマー、ポリエーテルアミド又はエチレン−プロピレ
    ンジエンから選択され、前記ブレンドは高剪断で成形さ
    れたときに本質的に繊維を有しない滑らかな表面を有す
    る、熱可塑性樹脂成形組成物。
  16. 【請求項16】 前記コポリエステルの前記の少なくと
    も1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアル
    カンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又
    は芳香族ジカルボン酸である請求項15に記載の熱可塑
    性樹脂成形組成物。
  17. 【請求項17】 前記コポリエステルの前記の少なくと
    も1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がジエ
    チレンジオール及び/又はイソフタル酸である請求項1
    5に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  18. 【請求項18】 前記の不混和性の熱可塑性ポリマーが
    ポリウレタンである請求項15に記載の熱可塑性樹脂成
    形組成物。
  19. 【請求項19】 前記熱可塑性コポリエステル及び前記
    の少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分の
    総重量基準で、前記熱可塑性コポリエステルの量が約1
    0重量%〜約90重量%であり、そして、前記の少なく
    とも1種の不混和性熱可塑性ポリマー成分の量が約90
    〜約10重量%であり、そして、前記繊維の量が、前記
    コポリエステル、前記の少なくとも1種の不混和性の熱
    可塑性ポリマー成分及び前記繊維の総重量基準で約5〜
    約60重量%である請求項15に記載の熱可塑性樹脂成
    形組成物。
  20. 【請求項20】 前記繊維がガラス繊維である請求項1
    5に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  21. 【請求項21】 前記熱可塑性コポリエステルが、前記
    の高剪断で加工温度において、前記の少なくとも1種の
    不混和性の熱可塑性ポリマー成分と異なる粘度を有し、
    そして、成形の間に、前記熱可塑性コポリエステルの粘
    度/前記の少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマ
    ー成分の粘度の比が約1.5〜約200である請求項1
    5に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
  22. 【請求項22】 請求項15に記載の組成物を使用して
    形成された熱可塑性樹脂成形品。
  23. 【請求項23】 熱可塑性樹脂成形品を成形するための
    方法であって、前記方法は、 a)熱可塑性コポリエステル及び不混和性の熱可塑性ポ
    リマー成分の総重量基準で、熱可塑性コポリエステル約
    10重量%〜約90重量%及び少なくとも1種の不混和
    性の熱可塑性ポリマー成分約90重量%〜約10重量%
    に、強化繊維を高剪断下でブレンドすることであって、
    ここで、前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分はポリ
    ウレタン、ポリエステル−エーテルポリマーブロックス
    チレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミド又は
    エチレン−プロピレンジエンであり、前記ブレンド中の
    前記繊維の量は、前記熱可塑性コポリエステル、前記の
    不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び前記繊維の総重量
    基準で約5〜約60重量%である、及び、 b)本質的に前記繊維を有しない滑らかな表面を有する
    製品を形成させることであって、前記コポリエステル
    は、エチレングリコール、テレフタル酸及び少なくとも
    1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸の反応に
    より形成される、の工程を含む方法。
  24. 【請求項24】 前記高剪断が少なくとも100sec
    - 1 の剪断速度である請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成
    分がポリウレタンであり、且つ、前記繊維がガラス繊維
    である請求項23に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記熱可塑性コポリエステル及び前記
    の不混和性の熱可塑性ポリマー成分が前記高剪断の存在
    下で加工温度において異なる粘度を有し、そして、前記
    高粘度成分/前記の比較的低粘度の成分の粘度比が約5
    〜約50である請求項23に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記コポリエステルの前記の少なくと
    も1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアル
    カンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又
    は芳香族ジカルボン酸である請求項25に記載の方法。
JP26750594A 1993-10-29 1994-10-31 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形品 Expired - Fee Related JP3765592B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/145,948 US5519094A (en) 1992-03-06 1993-10-29 Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions using a modified thermoplastic polyurethane
US145948 1998-09-02

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005206786A Division JP2005350678A (ja) 1993-10-29 2005-07-15 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07188374A true JPH07188374A (ja) 1995-07-25
JP3765592B2 JP3765592B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=22515261

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26750594A Expired - Fee Related JP3765592B2 (ja) 1993-10-29 1994-10-31 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形品
JP2005206786A Pending JP2005350678A (ja) 1993-10-29 2005-07-15 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005206786A Pending JP2005350678A (ja) 1993-10-29 2005-07-15 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5519094A (ja)
EP (1) EP0651015A1 (ja)
JP (2) JP3765592B2 (ja)
KR (1) KR950011545A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038048A (zh) * 2019-12-09 2020-04-21 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种pet/tpu复合材料及其制备方法

Families Citing this family (29)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3174271B2 (ja) * 1995-07-27 2001-06-11 株式会社小糸製作所 ランプ反射鏡用成形組成物、それを用いたランプ反射鏡の製造方法及びランプ反射鏡
DE19528191A1 (de) * 1995-08-01 1997-02-06 Basf Ag Schlagzähe thermoplastische Formmassen
DE19654246B4 (de) * 1996-12-23 2014-03-06 Eldra Kunststofftechnik Gmbh Innenausstattungsteil für Kraftfahrzeuge
US6043313A (en) 1997-09-04 2000-03-28 Eastman Chemical Company Thermoplastic polyurethane additives for improved polymer matrix composites and methods of making and using therefor
CA2356724C (en) * 2000-09-06 2009-08-11 George Tunis Wire reinforced thermoplastic coating
KR100351742B1 (en) * 2001-10-10 2002-09-05 Hosung Chemax Co Ltd Molded article comprising thermoplastic polyurethane consisting of ether-containing polyester polyol
KR20020039294A (ko) * 2002-04-25 2002-05-25 김권 열가소성 폴리우레탄과 나일론 또는 글리콜 변형테레프탈레이트 공중합 수지의 혼련으로 이루어진열가소성 수지 조성물
US7135520B2 (en) * 2002-07-01 2006-11-14 Lanxess Corporation Glass fiber filled thermoplastic compositions with good surface appearance
GB0325952D0 (en) * 2003-11-06 2003-12-10 Du Pont Method for producing enhanced solid state polymerization of polyethylene terephthalate
FR2878465B1 (fr) * 2004-12-01 2007-02-09 Saint Gobain Vetrotex Procede de fabrication d'un element allonge composite rugueux, element allonge composite rugueux
US8240252B2 (en) 2005-03-07 2012-08-14 Nikica Maljkovic Ammunition casing
US20070193179A1 (en) * 2006-01-27 2007-08-23 Prolam, Societe En Commandite Wooden laminated floor product to improve strength, water protection and fatigue resistance
CA2605215C (en) * 2006-10-02 2014-12-02 Prolam, Societe En Commandite Utilization of coloration to improve the detection of "hit or miss" defects when using scanner equipment and an automated saw to remove defects in wood pieces
US20100050388A1 (en) * 2008-09-04 2010-03-04 Mcneilus Truck And Manufacturing, Inc. Molded Hinge Article for a Side-Loading Refuse Vehicle and Method of Making
KR100950217B1 (ko) * 2009-08-28 2010-03-29 (주)애린엠피테크 복합성형체의 제조방법
FR2963353B1 (fr) * 2010-07-30 2012-08-17 Hutchinson Composition elastomere cellulaire pour insert de soutien d'un bandage de roue, insert constitue de cette composition et ensemble monte l'incorporant.
US20120246873A1 (en) * 2011-04-01 2012-10-04 Rama Konduri Hollow articles comprising fiber-filled polyester compositions, methods of manufacture, and uses thereof
WO2013016730A1 (en) 2011-07-28 2013-01-31 Mac, Llc Polymeric ammunition casing geometry
US9182204B2 (en) 2011-07-28 2015-11-10 Mac, Llc Subsonic ammunition casing
JP6114739B2 (ja) * 2012-02-29 2017-04-12 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2015130409A2 (en) 2014-01-13 2015-09-03 Mac Llc Neck polymeric ammuniti0n casing geometry
WO2015154079A1 (en) 2014-04-04 2015-10-08 Mac, Llc Method for producing subsonic ammunition casing
ITUB20155013A1 (it) * 2015-10-26 2017-04-26 Matic Plast Milano Srl Procedimento di sovrastampaggio per la realizzazione di manufatti termoplastici, in particolare per profumeria e cosmetica
CN108368226B (zh) * 2015-11-06 2021-03-02 路博润先进材料公司 结晶高模量热塑性聚氨酯
CN106928693B (zh) * 2015-12-31 2020-04-10 万华化学集团股份有限公司 一种低光泽度的热塑性聚氨酯组合物及其制备方法和应用
DE102017002070A1 (de) * 2017-03-06 2018-09-06 Rhenoflex Gmbh Kunststoffzusammensetzung zur Herstellung von Versteifungsmatherialien
WO2019152529A1 (en) * 2018-01-31 2019-08-08 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Fiber reinforced terephthalate-co-4,4'-bibenzoate copolyester
EP4121399A4 (en) * 2020-03-17 2024-05-22 Weav3D Inc REINFORCED POLYMER CONCRETE AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
CN116355389B (zh) * 2023-04-21 2023-09-05 广东安拓普聚合物科技有限公司 一种新能源汽车充电桩冷水管用复合材料

Family Cites Families (59)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2623031A (en) * 1950-03-20 1952-12-23 Du Pont Elastic linear copolyesters
US2993013A (en) * 1956-10-29 1961-07-18 Du Pont Cellular polyurethane and method of preparing same
US3049505A (en) * 1958-09-24 1962-08-14 Borg Warner Mechanical blend of a polyurethane rubber with blends of a graft copolymer of polybutadiene, styrene, and acrylonitrile
NL136860C (ja) * 1962-07-11
US3654219A (en) * 1968-06-19 1972-04-04 William M Boyer Novel fiber glass-reinforced resin compositions and processes for their preparation
US3651014A (en) * 1969-07-18 1972-03-21 Du Pont Segmented thermoplastic copolyester elastomers
DE2014385A1 (de) * 1970-03-25 1971-10-14 Bayer Verfahren zur Herstellung von Kunst stoffen einschließlich Schaumstoffen
GB1357904A (en) * 1970-06-10 1974-06-26 Kao Corp Process for preparing polyurethane-containing resin composition
US3678129A (en) * 1970-06-22 1972-07-18 Uniroyal Inc Thermoplastic polymer blends containing polyvinyl chloride, polyether urethane and butadiene-acrylonitrile copolymers
US3660357A (en) * 1970-10-12 1972-05-02 Goodrich Co B F Poly(lactoneurethane) adhesives
US3763109A (en) * 1971-08-19 1973-10-02 Du Pont Segmented thermoplastic copolyesters
US3795715A (en) * 1971-08-20 1974-03-05 Hoechst Ag Thermoplastic moulding compositions on the basis of polyacetal and process for their preparation
DE2209985B2 (de) * 1972-03-02 1978-06-01 Basf Ag, 6700 Ludwigshafen Formmassen aus Polyoxymethylenen und Glasfasern
US3896078A (en) * 1972-12-18 1975-07-22 Du Pont Stabilization of polymers containing poly(alkylene oxide) units
CA980936A (en) * 1973-03-19 1975-12-30 Uniroyal Ltd. Blend of thermoplastic polyurethane elastomer with chlorinated polyethylene
GB1446586A (en) * 1973-07-30 1976-08-18 Ici Ltd Thermoplastic polyurethanes mixed with ehtylene copolymers
NL7414491A (nl) * 1973-11-09 1975-05-13 Bayer Ag Als bindmiddel voor kleefstoffen geschikte mengsels, alsmede de toepassing daarvan.
US3890279A (en) * 1973-12-10 1975-06-17 Du Pont Thermoplastic copolyester elastomer
DE2408487A1 (de) * 1974-02-22 1975-09-18 Basf Ag Thermoplastische formmassen hoher schlagfestigkeit
US4174358A (en) * 1975-05-23 1979-11-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Tough thermoplastic nylon compositions
DE2550796B2 (de) * 1975-11-12 1980-05-14 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur Herstellung von stabilen Dispersionen
US4034016A (en) * 1976-07-15 1977-07-05 Mobay Chemical Corporation Ternary polyblends prepared from polybutylene terephthalates, polyurethanes and aromatic polycarbonates
US4141879A (en) * 1977-07-28 1979-02-27 Mccarroll Glenn G Thermoplastic alloy
US4179479A (en) * 1978-04-20 1979-12-18 Mobay Chemical Corporation Thermoplastic polyurethane blends containing a processing aid
DE2818240A1 (de) * 1978-04-26 1979-11-08 Hoechst Ag Thermoplastische formmassen auf basis von polyoxymethylenen
GB2021600A (en) * 1978-05-24 1979-12-05 Ici Ltd Thermoplastic polymer compositions
DE2854409A1 (de) * 1978-12-16 1980-06-26 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von thermoplastischen chemiewerkstoffen
DE2854386A1 (de) * 1978-12-16 1980-07-03 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von thermoplastischen chemiewerkstoffen
US4350792A (en) * 1979-03-01 1982-09-21 Stauffer Chemical Company Blend of internally plasticized vinyl chloride copolymer and polyurethane elastomer
US4238574A (en) * 1979-03-26 1980-12-09 American Cyanamid Company Blends of thermoplastic polyurethane elastomers and ethylene/carboxylic acid copolymers for blow molding
DE3021273A1 (de) * 1979-06-12 1981-01-08 Mitsubishi Petrochemical Co Ungesaettigte mischpolymerisate
US4223126A (en) * 1979-08-02 1980-09-16 The Goodyear Tire & Rubber Company Linear copolyesters containing tertiary butyl isophthalic acid
DE2931689A1 (de) * 1979-08-04 1981-02-26 Bayer Ag Polyamid-formmassen mit verbesserter zaehigkeit
JPS5940105B2 (ja) * 1979-12-27 1984-09-28 豊田合成株式会社 軟質光輝化製品
US4423185A (en) * 1980-03-03 1983-12-27 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Thermoplastic resinous composition
US4355155A (en) * 1980-10-14 1982-10-19 Gaf Corporation Thermoplastic copolyester elastomer
US4350799A (en) * 1981-09-16 1982-09-21 Mobay Chemical Corporation Thermoplastic ternary molding composition of polyurethane polyphosphonates and polycarbonate resins
US4381364A (en) * 1982-06-14 1983-04-26 The Upjohn Company Flame retardant tertiary polymer blend
US4643949B1 (en) * 1983-04-08 1993-05-18 The B.F. Goodrich Company Magnetic recording tape
US4567236A (en) * 1983-07-18 1986-01-28 The Upjohn Co. Novel polymer blends
JPS61149330A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd 射出成形方法
DE3542694A1 (de) * 1985-12-03 1987-06-04 Wacker Chemie Gmbh Flexible bis weiche formkoerper auf der basis von vinylchlorid-acrylsaeureester- pfropfcopolymerisat
US4743650A (en) * 1986-10-31 1988-05-10 General Electric Company Thermoplastic molding blends of polycarbonates and polyurethanes
DE3703232A1 (de) * 1987-02-04 1988-08-18 Basf Ag Verfahren zur herstellung von formmassen mit verbesserter kaelteschlagzaehigkeit auf der grundlage von polyoxymethylenen und thermoplastischen polyurethanen
US4877856A (en) * 1987-08-31 1989-10-31 The Bf Goodrich Company Soft thermoplastic polyurethane for blown film application
US4808665A (en) * 1987-10-13 1989-02-28 Monsanto Company Crosslinked blends
DE3802753A1 (de) * 1988-01-30 1989-08-10 Basf Ag Schlagzaehe polymer-formmassen, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
US5004784A (en) * 1988-04-05 1991-04-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Polymer blends containing isocyanate reacting agents
US4883837A (en) * 1988-06-24 1989-11-28 The Dow Chemical Company Compatible blends of polyolefins with thermoplastic polyurethanes
DE3911828A1 (de) * 1989-04-11 1990-10-18 Basf Ag Glasfaserverstaerkte thermoplastische formmassen auf der basis von polyestern und pfropfpolymerisaten
US5219915A (en) * 1989-04-11 1993-06-15 Basf Aktiengesellschaft Glass fiber-reinforced thermoplastic molding materials based on polyesters and graft polymers
US4912177A (en) * 1989-05-02 1990-03-27 The Dow Chemical Company Thermoplastic polyblends of aromatic polycarbonates and thermoplastic polyurethanes
US5162461A (en) * 1989-05-02 1992-11-10 The Dow Chemical Company Thermoplastic polyblends of aromatic polycarbonates and thermoplastic polyurethanes
CA2029032A1 (en) * 1989-11-01 1991-05-02 Yoshihisa Tajima Thermoplastic interpenetrating network structure and method of forming the same
CA2037130C (en) * 1990-03-08 2006-01-24 James M. Sperk, Jr. Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions
US5258445A (en) * 1990-03-08 1993-11-02 The B. F. Goodrich Company Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions using a copolyester
US5219933A (en) * 1991-03-25 1993-06-15 The Dow Chemical Company Blends of polycarbonate and thermoplastic polyurethane resins containing an impact modifier
DE4113891A1 (de) * 1991-04-27 1992-10-29 Bayer Ag Thermoplastische polymermischung aus polyurethan und aromatischen polydicarbonsaeureestern, ein verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung
JP3172796B2 (ja) * 1991-05-24 2001-06-04 ザ ダウ ケミカル カンパニー 高モジュラスポリウレタンと塊状重合abs樹脂との熱加工性ブレンド

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038048A (zh) * 2019-12-09 2020-04-21 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种pet/tpu复合材料及其制备方法
CN111038048B (zh) * 2019-12-09 2022-03-25 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种pet/tpu复合材料及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005350678A (ja) 2005-12-22
US5519094A (en) 1996-05-21
EP0651015A1 (en) 1995-05-03
JP3765592B2 (ja) 2006-04-12
KR950011545A (ko) 1995-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07188374A (ja) 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品
JP3179509B2 (ja) 繊維強化熱可塑性成形組成物
US5258445A (en) Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions using a copolyester
CA1267241A (en) Polycarbonate resin composition
US4348500A (en) Polyarylate compositions having improved hydrolytic stability
EP0777701B1 (en) Filled carbonate polymer blend compositions
JPH10152607A (ja) ポリエステル樹脂を強靭にするための方法及び組成物
JPH03188152A (ja) ポリオキシメチレン/熱可塑性ポリウレタン/無定形熱可塑性重合体混合物
WO2019132221A1 (ko) 열가소성 수지 조성물 및 이를 이용한 성형품
JPS63159467A (ja) 高いモジュラスを示すポリカーボネートおよびコポリエステル−カーボネート樹脂組成物
EP0049103B2 (en) Polymeric materials and thermoplastic resin compositions
US5859146A (en) Impact-resistant thermoplastic molding materials
US5334647A (en) Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions
US5219933A (en) Blends of polycarbonate and thermoplastic polyurethane resins containing an impact modifier
CA2630630A1 (en) Poly(trimethylene terephthalate)/poly(alpha-hydroxy acid) molded, shaped articles
JP2003020389A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH08176339A (ja) 熱可塑性樹脂組成物および成形品
JPH02272059A (ja) 芳香族ポリカーボネート、ポリエステル及び熱可塑性エラストマーを含むポリマー混合物及びそれから成形された物品
US5086113A (en) Thermoplastic blends of ABS containing ethylene terpolymers
CA2134244A1 (en) Fiber-reinforced thermoplastic molding compositions using a modified thermoplastic polyurethane
JPH07188519A (ja) 強化樹脂組成物およびその成形品
AU631299B2 (en) Heat resistant thermoplastic polymer blends
EP0440442A1 (en) Polymer blend compositions containing a styrenic copolymer, an acetal polymer and a thermoplastic polyester or polycarbonate resin ingredient
US4833203A (en) Polycarbonate composition
JPS62265345A (ja) ポリカ−ボネ−ト樹脂組成物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031201

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20040220

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20040227

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040519

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050117

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20050415

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20050420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050715

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20051219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060124

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130203

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees