JP3172796B2 - 高モジュラスポリウレタンと塊状重合abs樹脂との熱加工性ブレンド - Google Patents

高モジュラスポリウレタンと塊状重合abs樹脂との熱加工性ブレンド

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱可塑性製作に有用な合成ポリマー樹脂組成
物に関し、更に詳しくは押出し可能で型成形可能なウレ
タンポリマーとABS樹脂との熱可塑性ブレンドに関す
る。
高いモジュラスと良好な熱性質をもつ熱処理性ポリウ
レタンはデイストリビュータのカバーのような自動車部
品ならびに電気回路のカバーおよび容器の製造に有用で
あることが知られている。たとえば米国特許第4,822,82
7号参照。代表的に、このようなポリウレタンはポリイ
ソシアネートと60〜400の範囲の分子量をもつシクロア
ルカンポリオールとの反応によって製造することができ
る。
不幸なことに、このようなポリウレタンは多くの用途
に必要な衝撃強度をもたない。このようなポリウレタン
の衝撃強度な増大させるために、少量の衝撃改良剤たと
えば高ゴム含量ABS樹脂、メチルメタクリレート/ブタ
ジエン/スチレン ターポリマー、塩素化ポリエチレ
ン、エチレン/ビニルアセテートコポリマーならびに若
干の多相複合ポリマーをこのようなポリウレタンに配合
することが慣習であった。このような慣習は限られた成
功をおさめたにすぎず、えられるブレンドは中程度に改
良された衝撃強度しか示さず、多くの場合減少した硬度
を示した。また、えられたブレンドは多くの場合押し出
しが容易で所望の形状に容易に成形するに十分な加工性
を示さない。
従来の高モジュラスの熱処理性ポリウレタンのこれら
の欠点にかんがみ、改良された強度と硬度および改良さ
れた熱加工性を示す衝撃改良ポリウレタン組成物を提供
することが非常に望ましい。
第1の面において、本発明は溶媒に対する耐性および
80℃を越える温度に耐える十分な熱的性質を示す衝撃改
良、熱加工性の高モジュラスポリウレタン組成物であ
る。この組成物は(1)連続相としての熱加工性の剛性
ポリウレタンおよび(2)ポリウレタンと匹敵する乳化
重合ABS樹脂との匹敵するブレンドの同じ性質よりも大
きい値に組成物のノッチアイゾット衝撃強度を増大させ
るに十分な量の塊状重合ABS樹脂、を含む。塊状重合ABS
樹脂はポリウレタン中に分散しているか、あるいはポリ
ウレタンと共連続して存在する。
驚くべきことに、本発明のポリウレタン組成物はすぐ
れた溶媒耐性を示し、剛性ポリウレタンと匹敵する乳化
重合ABS樹脂とのブレンドの強度および硬度よりも大き
い強度(衝撃強度)およびモジュラス(硬度)を示す。
本発明の目的にとって、匹敵するABS樹脂とは同じ化学
的組成および同じゴム相/非ゴム相の重量比をもつが、
必ずしも同じ構造パラメータをもたない樹脂である。た
とえば、匹敵する塊状ABS樹脂と同じ化学組成をもつ乳
化重合ABS樹脂は同じゴム粒径またはゴム粒径分布をも
たない。それらの独特の諸性質の組合せの結果として、
これらのポリウレタン組成物は自動車の体部の部品、電
力工具、接続具、およびその他の、良好な強度および耐
熱性、耐溶媒性を必要とする用途に有用である。
ポリウレタン 本発明の実施に使用するポリウレタンは熱加工性のも
のである。すなわちそれは、200℃〜270℃の温度に加熱
する際に熱可塑性の特性を示し、他のすべての熱可塑性
ポリマーと同様に押出し、射出成形または製作すること
ができる。このポリウレタンは少なくとも150,000ポン
ド/平方インチ(psi)の引張りモジュラスを付与する
に十分な硬いセグメントを含む。好ましくは、この硬い
セグメントはポリウレタンの少なくとも90重量%を構成
し、最も好ましくは少なくとも100重量%を構成する。
好ましくはこの硬いセグメントは少なくとも60℃、更に
好ましくは少なくとも95℃、最も好ましくは少なくとも
115℃のガラス転移点(ASTM D−746−52Tによって測
定したTg)をもつ。特に興味のあるのは、有機ジイソシ
アネート、少なくとも一部がジオールである2官能性活
性水素エクステンダー、シクロアルカンジアルキレンま
たはシクロアルキレン部分をもつジアミンまたは匹敵す
る活性水素化合物(このような2価活性水素化合物をこ
こにまとめて環状ジアルと呼ぶ)および2より大きい官
能基をもちうる任意のポリアルから製造したポリウレタ
ンである。ここに使用する用語アル(ah1)はイソシア
ネート基と反応してウレタン、尿素、チオ尿素、または
反応する特定の活性水素部分に応じた対応する結合を形
成しうる活性水素部分を意味する。このような好ましい
ポリウレタンの例は米国特許第4,822,827号に記載の熱
可塑性および同様に押出し性のポリウレタンである。
このポリウレタンを作るために使用することのできる
有機ジイソシアネートとして、芳香族、脂肪族および脂
環族のジイソシアネートおよびそれらの混合物があげら
れる。この種の代表的なものはm−フェニレンジイソシ
アネート、トリレン−2,4−ジイソシアネート、トリレ
ン−2,6−ジイソシアネート、ヘキサメチレン−1,6−ジ
イソシアネート、テトラメチレン−1,4−ジイソシアネ
ート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、4,4′−ビフ
ェニレンジイソシアネートおよび米国特許第4,731,416
号に記載の他のジイソシアネートである。それらの入手
性および諸性質のために、芳香族ジイソシアネートたと
えばトリレンジイソシアネート、4,4′−メチルジフェ
ニルジイソシアネートおよびポリメチレンポリフェニレ
ンジイソシアネートが好ましく、ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネートおよびそれをもとにする液体が
最も好ましい。イソシアネート末端プレポリマーたとえ
ばポリイソシアネートをポリオールと反応させることに
よって製造したものも好適であるが、ポリオールの量は
ポリウレタンのTgが60℃以下に低下しないように限定す
べきである。
環状ジアルは硬いセグメントに必要なTgを付与するに
十分な量で鎖エクステンダーとして使用される。環状ジ
アル成分はジアルまたは1種より多いジアルの混合物で
ありうる。環状の環は2つの活性水素部分またはアルキ
レン活性水素部分の他に不活性の基によって置換されて
いてもよい。「不活性の基」とは、イソシアネート基ま
たは活性水素基たとえばヒドロキシルまたはアミノと反
応しない、あるいはポリウレタンまたはポリウレアの反
応を妨害しないすべての基を意味する。不活性の例はC1
〜C8アルキル、ニトロ、C1〜C8アルコキシ、ハロおよび
シアノである。例示的なシクロアルカンジオールとして
1,3−シクロブタンジオール、1,3−シクロペンタンジオ
ール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキ
サンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、2−メ
チル−1,4−シクロヘキサンジオール、4,4′−メチレン
ビス(シクロヘキサノール)および4,4′−イソプロピ
リデンビス(シクロヘキサノール)ならびに米国特許第
4,822,827号に記載のその他のシクロアルカンジオール
があげられる。シクロアルアルカンジアルカノールの例
としてシクロヘキサンジメタノールがあげられる。シク
ロアルカンジオールおよびシクロアルカンジアルカノー
ル(ビス(ヒドロキシアルキル)シクロアルカンとも呼
ばれる)のなかで、シクロヘキサンジオール、シクロヘ
キサンジメタノールおよび4,4′−アルキリデンビス
(シクロヘキサノール)が最も好ましい。シクロアルカ
ンおよびジアルキルシクロアルカンの対応するジアミ
ン、ジチオールおよびジアミドも好適である。
環状ジアルの他に、他の鎖エクステンダーを任意に使
用してポリウレタンを製造することができるが、このよ
うな鎖エクステンダーはポリウレタンのガラス転移点を
60℃以下に減少させない量で使用される。このようなエ
クステンダーの例は鎖中に2〜10個の炭素をもつ脂肪酸
直鎖および枝分かれ鎖のジオールであり、脂肪酸ジアミ
ンたとえばエチレンジアミンおよびジエチレントリアミ
ン、および芳香族ジアミンたとえばジエチルトルエンジ
アミンがあげられる。他のエクステンダーとして好まし
いジオールの例としてエチレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−および2,3−ブタンジオール、および米国特許
第4,822,827号に更に記載されているようなジオールの
2種以上の混合物があげられる。グリセロールおよびト
リメチロールプロパンのような3官能エクステンダーも
上記の鎖エクステンダーの1種以上との混合で少量すな
わち5重量%以下の量で使用することができる。大量の
3官能エクステンダーは所望の熱加工性を保持するため
に避けるべきである。その他のエクステンダーのうち
で、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネ
オペンチルグリコール、エチレングリコールおよびジエ
チレングリコールを単独でまたは上記の脂肪族ジオール
の1種以上と混合して使用するのが更に好ましい。他の
鎖エクステンダーのうち最も好ましいのは1,4−ブタン
ジオールおよび1,6−ヘキサンジオールである。
ポリウレタンの任意のソフト・セグメントとして使用
するポリアルとして、少なくとも2個の活性水素部分を
もち、少なくとも200の分子量および少なくとも50好ま
しくは少なくとも100のヒドロキシ当量をもつ有機化合
物があげられる。好ましくはポリアルは少なくとも2個
の活性水素部分、少なくとも400の分子量、および少な
くとも5モルの全モノマー単位をもつポリマーたとえば
プロピレンオキサイドおよびエチレンオキサイドのポリ
マーである。本発明の目的のために、活性水素部分と
は、分子中のその位置のためにJournal of The Amer
ican Chemical Society,Vol.49,p3181(1927)にWoll
erによって記載されたZerewitinoff試験により顕著な活
性を示す水素原子を含む部分のことをいう。このような
活性水素部分の例は−COOH、−OH、−NH2、=NH、−CON
H2、−SHおよび−CONH−である。代表的なポリアルはNC
O反応性でポリオール、ポリアミン(アミン末端ポリエ
ーテルを含む)、ポリアミド、ポリメルカプタン、ヒド
ロキシ末端ポリエステルおよびポリ酸を包含する。特に
米国特許第4,394,491号および同第4,822,827号に実例の
あげられているものである。一般にポリアルは、ポリウ
レタンの熱加工性を保持させるために4より大きい官能
性をもつべきではない。3または4の官能性をもつポリ
オールにとって、使用するポリアルの量は熱硬化性ポリ
ウレタンの生成を避けるために比較的少量たとえばポリ
アルを基準にして約10重量%未満であるべきである。
上記のポリアルのうち、ポリオールが好ましい。この
ようなポリオールの例はポリオールポリエーテル、ポリ
オールポリエステル、ヒドロキシ官能性アクリルポリマ
ー、ヒドロキシ含有エポキシ樹脂、および米国特許第4,
731,416号に記載の他のポリオールである。
本発明の実施にポリアルとして最も有利に使用される
ポリエーテルポリオールはポリアルキレンポリエーテル
ポリオールであって、アルキレンオキサイドおよび他の
オキシランと水または2〜8個のヒドロキシル基をもつ
多価アルコールとの重合生成物を包含する。ポリエーテ
ルポリオールを製造するのに有利に使用されるアルコー
ルの例としてエチレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブチレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレン
グリコール、1,5−ペンタンジオール、1,7−ペプタンジ
オール、グリセロール、1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、1,1,1−トリメチロールエタン、ヘキサン−1,2,6−
トリオール、α−メチルグリコシド、ペンタエリスリト
ール、エリスリトール、ペンタトールおよびヘキサトー
ルがあげられる。多価アルコールなる用語の中には糖類
たとえばグルコース、サクロース、フラクトース、およ
びマルトースならびにフェノールから誘導される化合物
たとえばビスフェノールAとしてふつう知られている2,
2−(4,4′−ヒドロキシフェニル)プロパンも含まれ
る。ポリエーテルポリオールの製造に有利に使用される
オキシランの例として、単純アルキレンオイサイドたと
えばエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド、およびアミレンオキサイド;グリシジ
ルエーテルたとえばt−ブチルグリシジルエーテルおよ
びフェニルグリシジルエーテル;およびこれらのオキシ
ランの2種以上のランダムまたはブロックコポリマーが
あげられる。ポリアルキレンポリエーテルポリオールは
1級、2級または3級のヒドロキシル基をもつことがで
き、そして好ましくは2〜6個の炭素原子をもつアルキ
レンオキサイドたとえばエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイドおよびブチレンオキサイドから製造された
ポリエーテルである。最も好ましいポリエーテルポリオ
ールとして水、トリメチロールプロピレン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、サクロース、ソルビトー
ル、プロピレングリコールおよび200〜10,000とくに350
〜3000のヒドロキシ当量をもつそれらのブレンドがあげ
られる。
一般に、ポリウレタンの諸成分の全体の割合は、活性
水素含有成分すなわち鎖エクステンダーと任意成分のポ
リアルおよび残余のイソシアネート成分が諸試剤の化学
量論当量が保たれるような割合である。然しながら、種
々の反応について1:1の当量に合うことは必ずしも可能
ではなく又は必ずしも望ましいことではない。すなわ
ち、これらの割合は、イソシアネート基と活性水素基と
の全比率が0.90:1〜1.15:1好ましくは0.95:1〜1.10:1の
範囲にあるような割合である。活性水素鎖エクステンダ
ー成分において、シクロアルカンジオールおよび/また
はシクロアルカンジアルカノールの割合は、全体の鎖エ
クステンダーの好ましくは10〜100、更に好ましくは15
〜100、最も好ましくは80〜100重量%の範囲にあり、残
余が前述の通常の2官能性鎖エクステンダーである所望
のTgをもつポリウレタンを与えるに十分な割合である。
ポリウレタン中に任意に使用されるポリアルは、ASTM試
験法D−638により測定して150,000psiより低い値にポ
リウレタンの引張りモジュラスを下げない量、で用いら
れる。好ましくはこのような量はポリウレタンの製造に
使用する諸成分の全重量の約25重量%未満であり、10重
量%未満の量が更に好ましい。
塊状ABS樹脂 本発明の実施に使用する塊状重合ABS樹脂は、モノビ
ニリデン芳香族モノマーとエチレン性不飽和ニトリルと
エチレン性不飽和エステルまたはニトリルおよびエステ
ルの混合物とのゴム変性コポリマーであり、樹脂は塊状
または塊状懸濁法によって製造される。この樹脂は樹脂
の連続相を構成するに十分なコポリマーおよび樹脂に少
なくとも3フィート・ポンド/インチノッチのノッチア
イゾット衝撃強度を与えるに十分なゴム成分を含む。好
ましくは、この樹脂は65〜95、最も好ましくは75〜90重
量%のコポリマーと5〜35、最も好ましくは10〜25重量
%のゴム成分を含み、ゴム成分は通常別個の粒子もしく
は領域の形体にある。
コポリマーは好適にはランダム、ブロックまたはグラ
フトコポリマーまたはその組合せであり、コポリマーは
25℃以上のガラス転移点をもつ通常固体の硬い(非エラ
ストマー)物質である。コポリマーは25℃を越えるTgを
もつコポリマーを与えるに十分なモノビニリデン芳香族
モノマーの量および樹脂とポリウレタンとの相溶性を測
定可能に増大させるに十分なニトリルおよび/またはエ
ステルモノマーの量を含む。またこのコポリマーはABS
樹脂に代表的に使用される他のエチレン性不飽和モノマ
ーを含むことができる。コポリマーは好ましくは55〜9
0、更に好ましくは57〜82、最も好ましくは60〜78重量
%のモノビニリデン芳香族モノマー;10〜45、更に好ま
しくは18〜43、最も好ましくは22〜40重量%のニトリル
および/またはエステルモノマー;および0〜50重量%
の別のモノマーを含む。
好適なモノビニリデン芳香族モノマーの例としてスチ
レン;アルキル置換スチレンたとえばα−メチルスチレ
ン、α−エチルスチレン、アル−メチルスチレン、アル
−(t−ブチル)スチレンおよび2,4−ジメチルスチレ
ン;ハロスチレンたとえばアル−クロロスチレン、2,4
−ジクロロスチレンおよびアル−ブロモスチレン;芳香
環上に他の置換基たとえばシアノ、アルコキシ、アルコ
キシカーボニル、アリールオキシおよびシクロアルキル
を有する置換スチレン:があげられる。これらのモノマ
ー類のうちスチレンおよびα−メチルスチレンが好まし
い。好適なニトリルおよびエステルモノマーの例として
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、フマロニトリ
ルおよびエタアクリロニトリル;エチレン性不飽和カル
ボン酸の低級(たとえばC1〜C6アルキル)エステルたと
えばメチルメタクリレート、ブチルアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレートおよびジメチルマレート;
および飽和カルボン酸のビニルエステルたとえばビニル
アセテートおよびビニルプロピオネートがあげられる。
これらのニトリルおよびエステルモノマーのうち、アク
リロニトリルおよびメチルメタクリレートが好ましい。
コポリマー中に任意に使用される好適な他のモノマーの
例はビニルおよびビニリデンハライドたとえばビニルク
ロライド、ビニルブロマイド、およびビニリデンクロラ
イド;エチレン性不飽和ケトンおよびエーテルたとえば
メチルビニルケトン、エチルビニルケトン、エチルビニ
ルエーテル;1−オレフィンたとえばエチレン、プロピレ
ンおよび1−ブテン;1−ヘキセンおよび1−オクテンで
あり、ビニルクロライドが好ましい。コポリマーは寸法
排除クロマトグラフによって決定して好ましくは20,000
〜500,000更に好ましくは50,000〜300,000の範囲の重量
平均分子量をもつ。
ゴム成分は0℃以下の最も好ましくは20℃未満のガラ
ス転移点をもつゴム状ポリマーである。このゴム状成分
は前記のコポリマー中に好ましくは0.5〜5、更に好ま
しくは0.6〜3.5、最も好ましくは0.8〜3ミクロンの平
均径をもつ粒子もしくは領域の形体で分散される。好適
なゴム状ポリマーの例として1,3−共役アルカジエンモ
ノマーたとえばブタジエンおよびイソプレンのホモポリ
マー;60〜99重量%のアルカジエンと1〜40重量%のモ
ノエチレン性不飽和モノマーたとえばスチレン、メチル
メタクリレートまたはそれらの混合物とのコポリマー;
エチレン/プロピレンコポリマーゴム;アクリルモノマ
ーから製造したアクリルゴムポリマーたとえばn−ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、お
よびエチルアクリレートから製造したアクリルゴムポリ
マー;ゴム状エチレン/プロピレン/非共役ジエンコポ
リマー;および米国特許第4,822,827号に記載の他の衝
撃改良剤;ならびに上記のゴム類の2種以上の混合物が
あげられる。これらのゴム状ポリマーのうち、60〜100
重量%の1,3−ブタジエンと0〜40重量%のスチレンお
よび/またはメチルメタクリレートおよび/またはアク
リロニトリルとを含むポリマーが最も好ましい。更にゴ
ム状ポリマーはコポリマーに及びポリウレタンに不溶で
あるのが好ましい。ゴムは従来のゴムの交差結合の結果
としてポリウレタンおよびコポリマーに通常は不溶であ
る。
特に好ましいゴム成分は、上記のゴム状ポリマー粒子
が上層としての上記の非ゴム状コポリマーの一部をグラ
フトさせた基質として役立つグラフトコポリマーであ
る。このグラフトゴムを使用するとき、非ゴム状コポリ
マーの非グラフト部分はゴム状グラフトコポリマー粒子
が分散する連続相を構成する。好ましくは、グラフトゴ
ム状コポリマーは好ましくは0.1:1〜1.8:1、最も好まし
くは0.2:1〜1.5:1の範囲のグラフト化上層/グラフト性
下質の重量比(“G/R"比)をもつ。このグラフト・ゴム
コポリマーにおいて、追加の非ゴム相は多くの場合ゴム
粒子の内側に吸蔵される。この吸蔵非ゴム相は樹脂のゲ
ル成分および「有効」ゴム含量を増大させる。このよう
な場合、樹脂は好ましくは37〜94.5、最も好ましくは6
2.5〜88重量%の連続相と5.5〜63.0、最も好ましくは12
〜37.5重量%の分散グラフトゴムおよびゲル相を含む。
樹脂は米国特許第4,239,863号、同第3,931,356号およ
び同第4,874,815号に記載されているような塊状、塊状
/溶液、塊状/懸濁重合技術によって好適に製造され
る。
塊状重合は、たとえば米国特許第2,727,884号に記載
されているような実質的に線状の層流またはいわゆるプ
ラグ流反応器の1つ以上で又は反応器の内容物が反応器
中実質的に均一である攪拌層反応器中で有利に行われ
る。重合は有機液体反応希釈剤たとえば芳香族または不
活性置換芳香族炭化水素たとえばベンゼン、トルエンま
たはエチルベンゼン中で、フリーラジカル開始剤たとえ
ばパーオキサイド開始剤(たとえばジベンゾイルパーオ
キサイドまたは1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シ
クロヘキサン)の存在下で有利に行われる。一般に、開
始剤は使用するモノマーの100万重量部当り100〜5000重
量部の量で使用される。有機液体反応希釈剤は一般に重
合混合物の粘度を調節するために使用され、一般にゴ
ム、モノマー類および希釈剤の合成重量を基準にして2
〜20重量%の量で用いられる。重合混合物は更に他の付
加物たとえば可塑剤または滑剤たとえば鉱油、酸化防止
剤たとえばビス(t−ブチル)−p−クレーゾール;重
合助剤たとえばアルキルメルカプタンまたは離型剤たと
えばステアリン酸亜鉛を含むことができる。重合がふつ
うに行われる温度は使用する特定の成分に応じて変わる
が、一般に60℃〜190℃の範囲で変わる。
塊状/懸濁重合は始めにモノマー類/ゴム混合物を塊
状重合させ、次いで相反転と次のゴム粒子の寸法安定化
の後に、水性媒質中に部分重合生成物を懸濁させること
を含む。水性媒質は一般に重合開始剤を含む。その後
に、懸濁重合技術を使用して重合を完了させる。このよ
うな塊状/懸濁重合技術は米国特許第4,239,863号およ
び同第4,221,883号に更に説明されている。
塊状ABS樹脂をポリウレタン中に十分な量で使用し
て、ポリウレタンのノッチ衝撃強度をある値に増大させ
る。その値はポリウレタンと乳化重合ABS樹脂との匹敵
するブレンドのノッチ衝撃強度よりも大きい。更に好ま
しくは、本発明のポリウレタン組成物は35〜95重量%の
ポリウレタンと5〜65重量%の衝撃改良剤を含み、最も
好ましくは45〜75重量%のポリウレタンと25〜55重量%
の衝撃改良剤を含む。上記の重要な諸成分の他に、本発
明の組成物は任意に他の成分たとえば乳化重合ABS、MBS
およびMBA樹脂、充填剤および補強繊維を包含する他の
衝撃改良剤;およびプラスチック組成物への他の共通の
添加物たとえば酸化防止剤、顔料および染料、発泡剤、
静電防止剤およびUV吸収剤を含む。これらは重要成分の
機能を妨害しないものである。
ポリウレタン組成物は、ポリウレタンを製造するのに
使用するいずれかの反応試剤に塊状ABS樹脂を分散さ
せ、次いで生成分散液の他のウレタン試剤とポリウレタ
ンを作るのに十分な条件下で接触させることによって製
造することができる。たとえば米国特許第4,822,827号
に記載の条件を参照。このような条件下で、イソシアネ
ート部分と活性水素部分との反応はウレタン型触媒の不
在で行うことができる。然しながら、速い反応時間たと
えば1分未満が望ましいときは、ウレタン型触媒の存在
下で行う。この触媒は活性水素部分とイソシアネート部
分との反応を接触させるのに有効である。ウレタン触媒
は通常のウレタン型反応に使用する量に匹敵する量で、
好ましくは反応混合物の重量を基準にして0.001〜5重
量%の量で使用される。任意の好適なウレタン触媒を使
用することができ、これらには第3級アミンたとえばト
リエチレンジアミン、N−メチルモルホリン、N−エチ
ルモルホリン、ジエチルエタノールアミン、N−ココ−
モルホリン、1−メチル−4−ジメチルアミノエチルピ
ペラジン、3−メトキシ−N−ジメチルプロピルアミ
ン、N,N−ジメチル−N,N′−メチルイソプロピルプロピ
レンジアミン、N,N−ジエチル−3−ジエチルアミノプ
ロピルアミノ、ジメチルベンジルアミンおよび米国特許
第4,731,416号に記載のその他の触媒が包含される。好
ましい触媒は液体有機スズカルボキシレートのようなス
ズ触媒たとえば米国特許第3,661,887号により詳細に記
載されているようなジアルキルスズ酸化物の1モルとカ
ルボン酸の1モルとの反応によって製造される触媒であ
る。
あるいはまた、塊状ABS樹脂は、好ましくは粉末およ
びペレットのような粉砕形体で、同様に粉砕形体の最終
ポリウレタンと混合することができる。えられる物理的
混合物を次いで押出し、ミリングおよびバンバリーミキ
シングのような通常のメルトブレンド手段によって均一
化および/またはフラックスする。米国特許第3,642,96
4号に記載されているような連続双子スクリュー反応器
押出し機を使用する反応性押出し法によってポリウレタ
ンを製造するとき、塊状ABS樹脂な通常の方法で、たと
えば始めにウレタン生成性試剤を用いて又はポリマー生
成中の後段において、加えることができる。
ポリウレタン組成物は気泡形体と非気泡形体の両方で
得ることができる。ミクロ気泡として分類されうる気泡
状組成物は当業技術においてよく認識されている方法に
よって製造することができる。たとえば上記の配合物の
製造に使用する反応混合物中に発泡剤を配合して米国特
許第4,822,827号に記載されているような発泡条件にか
けることができる。ポリウレタン組成物は熱可塑性また
は熱硬化性ポリウレタンの技術において知られている標
準の成形技術によって非気泡形状に転化させることがで
きる。このような技術として、ポリウレタンを製造し射
出成形する際の射出成形およびキャスト成形、押出し、
圧縮成形、吹込みカレンダリングおよび仕上げポリマー
組成物製造の場合の熱成形があげられる。溶融加工に伴
う温度への露出の際の変形または分解に対する、本発明
の組成物中に使用されるポリウレタン成分の注目すべき
耐性は、該組成物からの物品の製造を非常に容易にす
る。
次の実施例は本発明を説明するためのものであって、
本発明を限定するものと解すべきではない。他の特別の
記載のない限り、すべての部および%は重量基準であ
る。
実施例1 A.塊状ABS樹脂の製造 攪拌管のプラグ流反応器中でパーオキサイド触媒の存
在下での連続塊状/溶液重合を使用して、若干の塊状AB
S樹脂を、エチルベンゼン中のモノマー類とゴムの溶液
を重合させることによって、製造した。重合のその他の
条件は米国特許第4,239,863号に一般に記載されている
通りである。モノマー濃度と種類、それぞれの樹脂のゴ
ムの粒径と濃度を表Iに示す。ポリウレタンと混合する
前にこれらの樹脂のすべてを0.2%水分にまで82℃で乾
燥する。
B.コア/シェルABS樹脂の製造 72%のスチレンと28%のアクリロニトリルとのモノマ
ー混合物52部に双峰(0.8/0.1ミクロン)ブタジエン/
スチレン(93/7)コポリマークラック48部を分散させた
反応混合物を乳化重合条件に付すことによって、乳化重
合の高ゴム含量のコア/シェルABS樹脂を製造する。以
後ABS−C1と呼ぶこの高ゴム乳化ABS樹脂を凍結凝固によ
って回収し、0.02%未満の水分にまで82℃で乾燥する。
別の乳化重合ABS樹脂(ABS−C2と呼ぶ)を同様に製造す
る。ただしABS−C1を追加のスチレン/アクリロニトリ
ルコポリマーとブレンドすることによってゴム含量を48
%から10%に減少させる。これらの乳化ABS樹脂も更に
表Iに示す。
C.ポリウレタンの製造 攪拌器、温度計、窒素源および真空バルブを備えた50
ガロンのケトルに、100部の1,4−シクロヘキサンジメタ
ノール、0.82部のトリスノニルフェニルホスファイトお
よび0.69部の次式の障害フェノールを充てんする。
これらの成分を混合し、98.9℃に加熱し、真空下に2
時間脱水する。このジオール混合物をギアポンプによっ
て0.76kg/分の割合で、約232℃に予熱した双子スクリュ
ー押出し機の供給口に供給する。第2のギヤポンプを介
して4,4′−メチレンビス(フェニルイソシアネート)
(MD1)を押出し機の同じ供給口に172.7部/100部のチオ
ール混合物の重量比で搬送する。第3のギアポンプを使
用してFormres UL−22(ウイットコ・ケミカルによっ
て供給されるジメチルスズジメルカプチド)を同じ供給
口に100部のジオール混合物当り0.17部の重量比で供給
する。えられる混合成分は反応してポリウレタンを生成
する。これを21℃に保たれた金属コンベアベルト上に押
し出す。このポリウレタンを冷却し、ペレットに切断
し、異なる使用の前に脱湿ホッパー中で乾燥する。
D.ブレンド組成物の製造と試験 部分AとCの重合成分を、65部のポリウレタンと35部
のABSの重量比で、これらの成分の乾燥ペレット(0.94c
m×0.16cm)をまず振とう混合し次いでこれらを単一通
過で245℃の胴部温度の輪郭をもち15rpmで操作されるブ
ラベンダー双子スクリュー押出し機を通して配合するこ
とによって混合する。ペレットの形体の生成ブレンドを
115℃で再乾燥し、Arburg 220 E(2オンス)射出成
形機上で試験棒(21cm×1.3cm×0.32cm)に射出成形す
る。この射出成形機は225℃の胴部温度輪郭、224℃のノ
ズル温度および100℃の鋳型温度をもち、75rpmのスクリ
ュー速度、3に設定される射出速度、850psiの射出圧お
よびそれぞれ10秒と25秒の冷却時間で操作される。別の
類似効果は、事前の配合なしに成分AとBのペレット/
ペレット混合物を射出成形機に直接に加えることによっ
てもえられる。試料は物性の試験に供されるが、これら
の試験結果を次の表IIに示す。
E.比較試料 比較の目的で、C部分のポリウレタン65部とB部の乳
化重合ABS樹脂の1種35部との混合物を使用して比較試
料を製造する。これらの試料(試料No.C1−C2)も試験
してそれらの試験結果も表IIに示す。
表IIに示すデータによって明らかなように、本発明の
ブレンド組成物(試料No.1、2、および3)は従来技術
の高ゴムコア/シェルブレンド(試料C1)に比べて改良
された引張り強度、耐熱性および類似の衝撃強度を示
す。塊状ABSを含む本発明の組成物はまたコア/シェルA
BS樹脂と類似組成物とのブレンドよりも低い水準のゴム
において著しく改良された衝撃強度をもつ(試料No.2と
試料No.C2を比較せよ)。
実施例2 表Iに示すABS−E,ABS−FおよびABS−Gと実施例1
の部分Cに述べたポリウレタンとを使用して、これらの
ブレンドを実施例1の部分Dにおいて述べたようにして
製造し、引張り強度および衝撃強度を試験する。これら
の結果を表IIIに示す。
ノッチ衝撃強度はABS中のアクリロニトリル濃度%に
よってやや影響を受け、アクリロニトリルが高濃度なほ
ど良好である。ダート衝撃強度はアクリロニトリル濃度
が高いほど顕著に改良される。
実施例3 表Iに含まれる実施例1に記載のABS−Dを実施例
1、の部分Cのポリウレタンと、実施例1の部分Dのブ
レンド操作を使用して、混合する。若干のブレンド試料
は表IVに示すように樹脂とポリウレタンの異なった割合
を使用して製造する。これらの試料を試験試料に成形し
て引張り降伏、ダート衝撃強度、およびノッチ衝撃強度
を試験して、試験結果を表IVに示す。
表IVに示すデータから明らかなように、ポリウレタン
と塊状ABS樹脂とのブレンド組成物は、ABS樹脂の割合が
5〜65重量%であるとき、ポリウレタン成分とABS成分
のアイゾットおよびダート衝撃強度に比べて、改良され
たアイゾットおよびダート衝撃強度を示す。
実施例4 実施例1の操作に従って若干の塊状ABS樹脂を製造す
る。それぞれの樹脂は実施例1、部分Aに述べたように
回収し、実施例1、部分Cのポリウレタンと、実施例
1、部分Dのブレンド法を使用して、65部のポリウレタ
ンと35部の樹脂の割合で、混合する。えられるブレンド
試料を実施例1、部分Dによる試験試料に成形してノッ
チ衝撃強度を試験する。これらの試験結果も表Vに示
す。2つの比較ブレンド(試料No.C1およびC2)を同様
に製造し試験して、これらの結果も表Vに示す。
表Vに示すデータから明らかなように、ポリウレタン
と種々の塊状ABS樹脂とのブレンド組成物はゴム含量の
増大につれて強度の増大を示す。比較ブレンドの衝撃強
度を比較することによって更に明らかなように、8%未
満のゴムをもつABS樹脂(試料No.C2)の使用は実質的に
衝撃強度の改良を生ぜしめない。
実施例5 塊状ABS樹脂(ABS−M)および乳化重合ABS樹脂(ABS
−L)を、表IVで述べたような種々の割合で、表Iの部
分Cのポリウレタンと一緒にブレンドする。生成ブレン
ド試料を実施例1の部分Dによる試験試料に成形し、引
張り降伏およびノッチ衝撃強度を試験する。試験結果を
表VIに示す。
表Vに示すデータから明らかなように、中程度に低い
ゴム濃度をもつ塊状ABS樹脂への乳化重合ABS樹脂の添加
は、その組合せをポリウレタンに配合するとき衝撃強度
の更なる増大を与える。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーゼス,ポール,ジェイ. アメリカ合衆国ミシガン州 48640 ミ ドランド エバーグリーン 5619 (72)発明者 エールリッヒ,ベンジャミン,エス. アメリカ合衆国テキサス州 77573 リ ーグ シテイ コロニアル ドライブ 2207 (72)発明者 ベイヤー,ダグラス,イー. アメリカ合衆国ミシガン州 48640 ミ ドランド キャンバレイ 3008 (56)参考文献 特開 昭55−84316(JP,A) 特公 昭54−7827(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 75/04 - 75/12 C08L 55/02

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)有機ジイソシアネートとジアール鎖
    伸長剤との反応生成物を含み、該ジアール鎖伸長剤の少
    なくとも50重量%がシクロアルカンジアルキレンジアー
    ル、シクロアルキレンジアールまたはそれらの混合物で
    ある熱加工性の剛性ポリウレタンおよび(b)該ポリウ
    レタン中に分散しているかまたは該ポリウレタンと共連
    続性である塊状ABS樹脂を含むことを特徴とする変性な
    しに80℃を越える温度に耐えることのできる熱加工性の
    ポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】該ポリウレタンが少なくとも150,000psi
    (106kPa)の引張りモジュラスをもつと共に少なくとも
    60℃のガラス転移点をもつ硬いセグメントをもつ請求項
    1の組成物。
  3. 【請求項3】該ポリウレタンがジフェニルメタン−4,
    4′−ジイソシアネートまたはジフェニルメタン−4,4′
    −ジイソシアネートの液体ポリマーとシクロヘキサンジ
    メタノール、シクロヘキサンジオールまたはそれらの混
    合物との反応生成物から実質的に成る請求項1の組成
    物。
  4. 【請求項4】該塊状ABS樹脂が(1)少なくとも1種の
    モノビニリデン芳香族モノマーおよび(2)少なくとも
    1種のエチレン性不飽和ニトリルまたはエステルをそこ
    に共重合させたランダム、ブロックまたはグラフトコポ
    リマーまたはそれらの組合せであり、ただし該塊状ABS
    樹脂は基質として働く不連続のゴム状ポリマー粒子の分
    散相をもち、その上に共重合モノビニリデン芳香族モノ
    マーとエチレン性不飽和ニトリルまたはエステルの一部
    が上層としておよび該コポリマーの残余の連続相として
    グラフトされている請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】35〜95重量%の該ポリウレタンと65〜5重
    量%の該塊状ABS樹脂を含む請求項1の組成物。
  6. 【請求項6】該ABS樹脂が塊状/懸濁重合法によって製
    造されたものである請求項5の組成物。
  7. 【請求項7】該ABS樹脂がゴム5〜35重量%および10〜4
    5重量%のアクリロニトリルと55〜90重量%のスチレン
    とのコポリマー95〜65重量%を含む請求項6の組成物。
  8. 【請求項8】45〜75重量%の該ポリウレタンと25〜55重
    量%の該塊状ABS樹脂を含む請求項1の組成物。
  9. 【請求項9】該ポリウレタンが115℃より大きいTgをも
    つ請求項8の組成物。
  10. 【請求項10】該塊状ABS樹脂が10〜25重量%のゴムお
    よび90〜75重量%の、22〜40重量%のアクリロニトリル
    と60〜78重量%のスチレンとのコポリマーを含む請求項
    9の組成物。
  11. 【請求項11】乳化重合ABS樹脂をも含む請求項1の組
    成物。
  12. 【請求項12】該組成物が35〜95重量%の該ポリウレタ
    ンと65〜5重量%の該塊状ABS樹脂を含み、該塊状ABS樹
    脂が10〜25重量%のゴムおよび90〜75重量%の、22〜40
    重量%のアクリロニトリルと60〜78重量%のスチレンと
    のコポリマーを含む請求項1のポリウレタン組成物。
  13. 【請求項13】該組成物が45〜75重量%の該ポリウレタ
    ンと25〜55重量%の該塊状ABS樹脂を含む請求項12のポ
    リウレタン組成物。
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