JP2005350678A - 熱可塑性樹脂成形組成物及びその成形法並びに成形品 - Google Patents
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Abstract
【目的】 実質的に収縮せず、且つ、実質的に繊維を有しない非常に滑らかな表面を有し、顕著に向上した衝撃強度を有する熱可塑性樹脂組成物を提供する。
【構成】 本発明の熱可塑性樹脂成形組成物は、変性ポリウレタン成分とともに
熱可塑性コポリエステルを含む繊維強化したブレンドを含み、ここで、前記変性ポリウレタン成分は芳香族ポリエステルにより変性されたポリウレタンであり、ここで、前記の両方の樹脂の重量基準で、前記熱可塑性コポリエステルの量は約10〜約90重量%であり、前記変性ポリウレタン成分の量は約90〜約10重量%であり、そして、前記繊維の量は、前記熱可塑性コポリエステル、前記変性ポリウレタン成分及び前記繊維の総重量基準で、約5〜約60重量%である。
【選択図】 なし
【構成】 本発明の熱可塑性樹脂成形組成物は、変性ポリウレタン成分とともに
熱可塑性コポリエステルを含む繊維強化したブレンドを含み、ここで、前記変性ポリウレタン成分は芳香族ポリエステルにより変性されたポリウレタンであり、ここで、前記の両方の樹脂の重量基準で、前記熱可塑性コポリエステルの量は約10〜約90重量%であり、前記変性ポリウレタン成分の量は約90〜約10重量%であり、そして、前記繊維の量は、前記熱可塑性コポリエステル、前記変性ポリウレタン成分及び前記繊維の総重量基準で、約5〜約60重量%である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、熱可塑性樹脂成形組成物に関し、より詳細には、実質的に収縮せず、且つ、非常に滑らかな実質的に繊維のない表面及び顕著に向上した衝撃強度を有する成形組成物を提供するように、中から高剪断下で強化繊維と容易に混合することができる、一般に不混和性のコポリマーを含む熱可塑性のマトリックスポリマーのブレンドに関する。
ガラス強化繊維と組み合わせた熱可塑性ポリマーはプラスティック成形品を形成するように熱及び圧力下で成形されることができる成形組成物を製造するために過去に使用されてきた。熱可塑性ポリマーのブレンドは片方又は両方の熱可塑性ポリマーの物理的性質の欠点を克服するようにしばしば利用されてきた。このブレンドは、ポリマーが相互に可溶性であるか、又は片方のポリマーがもう片方のポリマーに相溶性である相溶性又は混和性ポリマーに関した。もし2種の所望のポリマーが混和性でなかったならば、この2種のポリマーの所望のポリマーに可溶性を提供し、そしてポリマー混合物全体の相溶性を付与するために第三の可溶化ポリマーが加えられた。
過去に、プラスティック成形品上に滑らかな表面を得るために、第二のポリマー組成物が第一の繊維強化ポリマー上に射出され、そして成形されて滑らかな表面の単層を達成する二成分射出成形法は利用されてきた。しかし、二成分射出成形法は、2種の別々の成形組成物はそれぞれのポリマーの押出し比が制御される必要がある等の点で制御及び操作をすることが困難である。
過去に、プラスティック成形品上に滑らかな表面を得るために、第二のポリマー組成物が第一の繊維強化ポリマー上に射出され、そして成形されて滑らかな表面の単層を達成する二成分射出成形法は利用されてきた。しかし、二成分射出成形法は、2種の別々の成形組成物はそれぞれのポリマーの押出し比が制御される必要がある等の点で制御及び操作をすることが困難である。
Russell P.Carter,Jrの米国特許第4,179,479号は加工助剤を含む新規の熱可塑性ポリウレタン材料に関する。より詳細には、この特許は、(A)熱可塑性ポリウレタン40〜100重量%、(B)熱可塑性ポリカーボネート、熱可塑性ポリオキシメチレン、熱可塑性アクリロニトリル/ブタジエン/スチレングラフトコポリマー、熱可塑性ポリブチレンテレフタレート、熱可塑性ポリエチレンテレフタレート及びそれらの混合物からなる群より選ばれた熱可塑性ポリマー0〜60重量%、(C)500,000〜1,500,000の数平均分子量を有するアクリルポリマーである加工助剤、(A)及び(B)の量を基準に0.5〜10重量%、を含む熱可塑性ポリウレタン組成物に関する。
Burgらの米国特許第4,277,577号はオキシメチレンポリマー、オキシメチレンポリマーの微結晶融点を下回る軟化温度及び−120℃〜30℃の第2次転移温度を有するエラストマー、及びセグメント化熱可塑性コポリマーの混合物の成形組成物を提供する。
Glenn G.McCarrollの米国特許第4,141,879号は高温で高強度を要求する条件下での用途、例えば、ボンネット内の自動車もしくはトラック構成部品のための熱可塑性樹脂材料に関する。この材料は、比較的少量のガラス繊維により強化され、そして、通常の量の熱安定剤、紫外線スクリーン材料等を含む、本質的に、ポリウレタン樹脂、ホモポリマーポリアミド及びコポリマーポリアミドの3成分アロイである。
Hans G.Schmelzerらの米国特許第4,350,799号は、熱可塑性ポリウレタン、熱可塑性ポリホスホネート及び熱可塑性ポリカーボネートの均質で良好に分散したブレンドを含む成形組成物であって、向上したレベルの耐燃性を特徴とする組成物に関する。
日本特許出願公開第61149330号(1986年7月8日)は、ポリプロピレン10重量部及び無機充填剤入りポリプロピレン90重量部のブレンドから製造された、滑らかな表面を有する射出成形品に関する。実質的な物理的性質の変化は、たとえあったとしても殆ど無い。
更に、以下に記載されるように、変性ポリエチレンテレフタレート(PET)が未変性PETの代わりに使用されるときに、配合又は成形の間に他の熱可塑性ポリマーの劣化を本質的に排除するように、より低い加工温度を使用することが可能であるが意外にも発見された。ノッチ付き及びノッチなしアイゾット衝撃値が未変性PETを含む配合物よりも変性PETを含む配合物では2倍以上であるような、ポリマーの衝撃強度の予期せぬほどの優れた向上は更に驚くべきことである。
本発明の成形組成物は、一般に、2種の比較的に不混和性の熱可塑性ポリマー成分に関する。適切な又は所望の加工温度において、このような成分の片方は一般に比較的に高い粘度を有し、もう一方の成分は比較的に低い粘度を有する。加工温度において、いずれかの成分が劣化を起こすとしても、望ましくは最小の劣化しか起こさない。通常に中剪断から高剪断条件下での加工の間に、成分間の良好な付着性、並びに、高い加熱撓み温度、高い耐衝撃性、高い引張弾性率、高い曲げ弾性率等及び成形の間の非常に低い収縮のような良好な物理的性質を有する一般に2相の成分を生じるように有効量の繊維は加えられる。組成物はその中に繊維を含むが、成形品の表面は一般に繊維がなく、極端に滑らかである。比較的に高粘度の成分として変性PETが使用されるときに、配合者及び射出成形者のような最終使用者の両者は広い加工温度幅の恩恵を受ける。予期せず、変性PETを含む本発明のポリマーの衝撃強度は未変性PETを含むポリマーよりも実質的に向上した。更に、変性PETとともに芳香族ポリエステルポリオールにより変性されたTPUを使用したときに、組成物の加工性は増加することが意外にも発見された。更に、離層は起こらない。
本発明により、加工温度での良好な流動性及び通常に優れた最終製品の物理的性質を有する熱可塑性樹脂成形組成物は、比較的に不混和性の熱可塑性ポリマーを選択し、これを少なくとも中剪断の下で強化繊維とブレンド又は配合し、そしてこれを射出成形のような高剪断下で実質的に成形することにより製造されることが発見された。最初の二成分のいずれかと混和性又は不混和性のいずれかであるが、前記2成分の各々と相溶性である第三の又は更なる成分を含む、3種以上の熱可塑性樹脂成分は利用されることができるが、一般には二種の成分のみが必要である。明細書の残りの部分はしばしば2成分の不混和性の系の議論に限定されるであろうが、更なる成分が使用されうることが理解されるべきである。「不混和性」という用語は熱分析、熱機械分析及び顕微鏡等により検知される少なくとも2つのポリマー相があることを意味する。
配合段階の間又は際に熱可塑性ポリマー成分を初期にブレンドするために必要な剪断応力は一般に少なくとも中剪断である。即ち、一般に2相ブレンドを生じるように繊維及び種々の不混和性ポリマーを分散させるために充分なだけの剪断が必要である。配合剪断は、続いて行う加工温度と同様の又は同一の温度で行われる。「2相ブレンド」という用語は、2つの別々の相が存在するように熱可塑性ポリマー成分の片方が一般にもう片方の成分中に分散される、又は、第三のもしくは更なる熱可塑性ポリマーの成分が利用されるときには3つ以上の別々の相が存在することを意味する。配合段階で使用される剪断の量は一般に少なくとも5s- 1 〜約1,000cm- 1 であり、望ましくは少なくとも50cm- 1 〜約700又は800s- 1 であり、そして好ましくは約50s- 1 〜約500s- 1 、又は、繊維が過度に切断されたり又はサイズが減少しない条件での適切な剪断速度である。配合された成形された組成物は一般にあらゆる従来の形状、例えば、ストランド、キューブ、粒子、ペレット等に予備成形され、そのことにより、次に、それは最終製品を製造するための高剪断成形装置又は操作に利用されうる。最終製品の形成において、高剪断装置は剪断速度が一般に少なくとも100s- 1 、望ましくは少なくとも500s- 1 、より望ましくは800s- 1 、好ましくは少なくとも1,000s- 1 であって、約3,000s- 1 までであるように使用される。
本発明の別の一般的な要求は、不混和性の熱可塑性ポリマーが、望ましくは、特定の又は適切な加工温度において比較的異なる粘度を有することである。即ち、2種以上の比較的不混和性の熱可塑性ポリマー成分が、互いに、そして繊維とブレンドされるときには必ず、加工温度又はブレンド温度において、より高い粘度を有する他の成分と比較して1種の成分が比較的に低い粘度を有する。しばしば、比較的低い粘度の熱可塑性ポリマー成分は連続相を形成し、そして、高い粘度の熱可塑性ポリマー成分は不連続相を形成する。2種以上の高粘度成分が存在するときに、高粘度成分又は高粘度成分のうちの少なくとも1成分の粘度と低い粘度の成分の相違は、一般に高剪断加工条件下での特定の加工温度で、一般に、少なくとも1.5〜2.0、望ましくは少なくとも3.0、そしてより望ましくは少なくとも5.0、そして好ましくは8.0又は10.0、又は更に50.0の比である。上限は必ずしも必要なく、より高い比は1,000以下であることができるが、特に、系がM−PET及びM−PTUを使用するときにはその上限は約200である。このように、適切な粘度範囲は上記の値のいずれかを含む。高剪断下で加工温度において、このような有効な粘度の相違は、熱成形組成物中への繊維の配合に寄与し、そして、実質的に又は本質的にそして通常に完全に繊維を有しない、即ち、少なくとも95重量%、望ましくは少なくとも99%、そして好ましくは少なくとも99.5重量%の繊維を有しない、そして通常に完全に繊維を有しない例外的に滑らかな表面を有する成形品となる。
最終製品は、通常、完全に構成するわけではないにしても、一般に低粘度成分を多量に含む表面層を有する。上記に述べたように、熱可塑性樹脂の表面層は、一般に、実質的に繊維を有せず、このため、配合された繊維は成形品の内部部分、即ち、表面層の下に位置する。繊維を有しない表面層の厚さは成形条件によるであろうが、一般には約8〜10ミル、又は、それ以上で変化することができ、そして、通常、約1.0、2.0又は3.0ミル〜約5.0又は7.0ミルで変化しうる。繊維が不混和性の成分中に混入される機構は完全には理解されていない。多くの繊維が比較的に高粘度の成分、低粘度の成分又は両方に配合されるかどうかは理解されていないが、繊維は熱可塑性樹脂成分の全ての中に位置すると一般に考えられている。いかなる場合にも、熱可塑性樹脂成形品の内部部分は、一般に、2種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び繊維を含む2相部分であるが、もし3種以上の熱可塑性ポリマー成分が繊維とともに使用されるならば3相以上を含みうる。
高剪断条件でブレンドされるときの加工温度において、望ましくは異なる粘度を有する不混和性の熱可塑性ポリマー成分の製品又は最終製品は、表面層が例外的に滑らかであるように、製品、ブレンド等の内部部分に繊維を取り込んで有することが意外にも発見された。完全には理解されていないが、望ましくは熱可塑性成形品、製品等を形成するための加工温度において不混和性の熱可塑性ポリマー成分の相対的な粘度の相違と組み合わせて、中剪断及び好ましくは高剪断の使用は、意外にも非常に滑らかな表面を有する製品を生じさせる。表面の滑らかさはTailor-Hobson により製造されるSurtronic Roughness Meter, Model 10 により測定されることができる。本発明の組成物又はブレンドは一般に1.0又は0.9ミクロン以下、0.7ミクロン以下、望ましくは0.5ミクロン以下、好ましくは0.4ミクロン以下、そして最も好ましくは0.3又は0.02ミクロン以下が容易に得られる。本発明の成形組成物の別の利点は、不規則な形状、キャビティー、ヌーク等を有する特定の金型は、しばしば低粘度成分が流動性を促進する傾向があるために容易に充填されることである。
不混和性の熱可塑性樹脂成分要求は、それらは適切な又は中程度の加工温度において劣化が少なく、そして望ましくは劣化がないことである。別の言い方をすれば、適切な又は典型的な加工温度は、一般に、成形組成物を形成するポリマー成分全ての劣化温度よりも低い。TPU/PETの系において、しかしながら、加工温度は、実際にはTPUの劣化温度よりも高い。より低い溶融温度、即ち、未変性PETより低い溶融温度を有する変性PETは加工する系の温度を低くすることができ、これにより、本質的にTPU又はTPUと同様の劣化温度を有する他の同様の比較的高い粘度のポリマーの劣化を完全に避けることができる。
更に、変性TPUは加工性をより容易にすることが更に発見された。即ち、変性TPUを使用するときには、更に低い射出成形圧力が必要である。例えば、変性PETがBattenfeld 120トン射出成形機を使用して成形されるときには、材料を加工するために必要な圧力は800psiである。対照的に、約400psiだけの圧力が変性TPUを加工するために必要である。より低い加工圧力は、変性TPUが使用されるときに、成分間の相溶性が増加するためであると信じられている。
別の重要な要求は、種々の不混和性熱可塑性樹脂成分がブレンドされるとき、そして特に成形されるときに、それらが互いに良好な付着性を有し、そしてその中に混入された繊維に良好な付着性を有するという点でそれらの成分は機械的に互いに相溶性であることである。良好な付着性は、良好な物理的性質、例えば、高い剛性及び高い加熱撓み温度を達成するときに得られる。
別の重要な要求は、種々の不混和性熱可塑性樹脂成分がブレンドされるとき、そして特に成形されるときに、それらが互いに良好な付着性を有し、そしてその中に混入された繊維に良好な付着性を有するという点でそれらの成分は機械的に互いに相溶性であることである。良好な付着性は、良好な物理的性質、例えば、高い剛性及び高い加熱撓み温度を達成するときに得られる。
一般に、本発明の成形組成物は非常に良好な全体としての物理的性質、例えば、高い耐衝撃性、高い引張弾性率、高い曲げ弾性率、優れた滑らかさ、あったとしても非常に低い成形時の収縮性等を有する。意外にも、ポリマーの衝撃強度の優れた改善は高粘度ポリマーが変性PETであるときに得られることが発見された。更に、もし低粘度ポリマーが芳香族ポリエステルポリオールにより変性されるならば、不混和性成分の間の相溶性が増加することが発見された。
上記の必要条件を通常に満たす本発明において使用されるポリマーは真のポリマー、即ち、小さな、単純な化学単位の繰り返しにより形成される大きな分子である。換言すれば、使用される種々のポリマーは当業界及び文献中に知られる通常の分子量を有する通常のポリマーであることができる。不混和性の熱可塑性ポリマー成分の1つの好ましいクラスは下記に記載する種々の熱可塑性ポリウレタンであり、第二の不混和性ポリマー成分はポリウレタン(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリカーボネート、ポリアセタール、及び、「ABS」という用語で包含されるアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン型コポリマーである。全体的な見地から、一般的に2種以上の熱可塑性ポリマー成分の多くのブレンドは利用されることができ、例えば、熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリビニルクロリド(PVC)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)コポリマー、エステル及びエーテルコポリマー、スチレン−アクリロニトリル(SAN)コポリマー、種々のポリアクリレート、ポリ(フェニレンエーテル)、例えば、(PPO)、ポリスルホン、ポリブチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等である。一般に、上記のタイプのポリマーの少なくともいずれか2種は利用されて本発明の繊維強化熱可塑性樹脂成形組成物を提供することができ、但し、2種以上の異なる熱可塑性ポリマーは、一般に、加工温度において異なった粘度を有し、高剪断条件で成形され、少なくとも2相組成物を生じ、劣化を受けず、そして互いに良好な付着性を有する。上記の熱可塑性ポリマーのより詳細な説明を以下に示す。
熱可塑性ポリウレタンは、望ましく、しばしば好ましいクラスのポリマーを形成する。適切なポリウレタンは、ポリイソシアネート及び1種以上の連鎖延長剤と中間体、例えば、ヒドロキシル末端ポリエステル、ヒドロキシル末端ポリエーテル、ヒドロキシル末端ポリカプロラクトン、ヒドロキシル末端ポリカーボネート(即ち、ポリカーボネートポリオール)もしくはそれらの混合物、又はアミン末端ポリエステル、ポリエーテルもしくはポリカーボネートもしくはそれらの混合物とを反応させることにより製造される。好ましいクラスのヒドロキシル末端中間体は、一般に、約500〜約10,000、望ましくは約700〜5,000、そして好ましくは約700〜4,200の分子量を有する線状ポリエステルであり、そして、酸価は一般に0.8を下回り、そして好ましくは0.5を下回る。分子量はヒドロキシル基のアッセイにより決定される。ポリエステル中間体は(1)1種以上のグリコールと1種以上のジカルボン酸もしくは無水物のエステル化反応、又は(2)エステル交換反応、即ち、1種以上のグリコールとジカルボン酸エステルの反応により製造される。酸に対して1モルのグリコールを上回る過剰量のモル比は一般に好ましく、これにより末端ヒドロキシル基が優位である直鎖が得られる。
ジカルボン酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、又はそれらの組み合わせであってよい。単独又は混合物で使用されうる適切なジカルボン酸は、通常、総数で4〜15個の炭素原子を有し、そして、琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸等を含む。上記のジカルボン酸の無水物、フタル酸無水物、テトラヒドロキフタル酸無水物等も使用されることができ、アジピン酸が好ましい。
エステルを形成するグリコールは脂肪族、芳香族又はそれらの組み合わせであることができ;総数で2〜12個の炭素原子を有し;そして、エチレングリコール、プロピレン−1,2−グリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレン−1,3−グリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、ドデカメチレングリコール等を含み、1,4−ブタンジオールが好ましいグリコールである。
上記のポリエステル中間体に加えて、当業界及び文献中に知られる多くの他のタイプのポリエステル中間体は使用されることができ、異なる分子量を有し、及び/又は分枝鎖ポリエステルをその中に含むものを含む。これらは、ラクトン環の開環が可能である2個の反応性サイトを有するラクトンと二官能性化合物との、既知のポリエステル反応生成物である。これらの二官能性材料は式HX−R−XHにより表されることができ、式中Rは脂肪族、脂環式、芳香族又は複素環式であることができる有機基であり、そしてXはO、NH及びNRであり、ここで、Rはアルキル、アリール、アラルキル及びシクロアルキルであることができる炭化水素基である。このような材料はジオール、ジアミン及びアミンアルコールを好ましくは含む。有用なジオールはアルキレングリコールを含み、ここで、アルキレン基は2〜10個の炭素原子を含み、例えば、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ブタンジオール−1,4−,ヘキサメチレンジオール−1,6−等を含む。エチレングリコールは優れたポリエステルを提供する。
ポリエステルを製造するために好ましいラクトンは、一般式
(式中、少なくとも6個のRは水素であり、残りが水素、又は1〜10個の炭素原子を含むアルキル基であり、好ましくはメチルである。)を有するε−カプラクトンである。ラクトンの混合物はポリエステルを形成するために利用されてよく、例えば、ε−カプロラクトン及びトリメチル−ε−カプロラクトン、τ−メチル−ε−カプロラクトン、β−メチルカプロラクトン、ジメチル−ε−カプロラクトン等である。ラクトンは約100〜約200℃の温度に二官能性反応体とともに加熱することにより容易に重合されうる。このようなポリカプロラクトンポリオールは米国特許第3,660,357号に記載されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
適切なポリカーボネートポリオールは中間体等として使用されることもできることは注目されるべきであり、その中間体及びその製造法は米国特許第4,643,949号に開示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。他の低分子量ポリカーボネートポリオール中間体も1,6-ヘキサンジオールを含む上記に記載のようなジオール等及びホスゲンから製造されることができ、又はジエチルもしくはジフェニルカーボネートのような低分子量カーボネートとのエステル交換により製造さえれうる。
ヒドロキシル末端ポリエーテルは、総数で2〜15個の炭素原子を有するジオール又はポリオール、好ましくは、2〜6個の炭素原子を有するアルキレンオキシド、通常にはエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド又はその混合物を含むエーテルと反応するアルキルジオールから誘導されうる。例えば、ヒドロキシル官能性ポリエーテルは、最初にプロピレングリコールとプロピレンオキシドを反応させ、次いでエチレンオキシドと反応させることにより製造されうる。エチレンオキシドから生じる第一ヒドロキシル基は第二ヒドロキシル基よりも反応性であり、このため、好ましい。有用な市販のポリエーテルポリオールは、ポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(プロピレン−エチレングリコール)、ポリ(テトラメチレンエーテルグリコール)(PTMEG)、テトラヒドロフラン(THF)とエチレンオキシド又はTHFとプロピレンオキシドから生じるコポリマー、プロピレンオキシドと反応したグリセロールを含むグリセロール付加物、プロピレンオキシドと反応したトリメチロールプロパンを含むトリメチロールプロパン付加物、プロピレンオキシドと反応したペンタエリトリトールを含むペンタエリトリトール付加物及び同様のヒドロキシル官能性ポリエーテルを含む。ポリエーテルポリオールは更にアルキレンオキシドのポリアミド付加物を含み、そしてエチレンジアミンとプロピレンオキシドの反応生成物を含むエチレンジアミン付加物、エチレンジアミンとジエチレントリアミンの反応生成物を含むジエチレントリアミン付加物及び同様のポリアミド型ポリエーテルポリオールを含むことができる。種々のポリエーテル中間体は、末端官能基のアッセイにより決定されて、約500〜10,000、望ましくは約500〜4,000、そして好ましくは約700〜3,000の分子量を一般に有する。
上記のポリエーテル型中間体に加えて、当業者及び文献中に知られる他の中間体、例えば、異なる分子量を有し、異なる反応体から製造されるもの等は使用されうる。
上記のポリオールは単独で使用されても、又は組み合わせで使用されてもよい。
上記のポリエーテル型中間体に加えて、当業者及び文献中に知られる他の中間体、例えば、異なる分子量を有し、異なる反応体から製造されるもの等は使用されうる。
上記のポリオールは単独で使用されても、又は組み合わせで使用されてもよい。
中間体、例えば、ヒドロキシル末端ポリエステル、ポリエーテル等は更に1種以上のポリイソシアネートと反応し、そして好ましくは延長剤グリコールとともにジイソシアネートと反応し、望ましくはワンショット法、即ち、中間体、ジイソシアネート及び延長剤グリコールの同時反応において反応し、約230℃、2,160gで約0〜約150、そして好ましくは約0〜約75のメルトインデックスを有する中程度の分子量の線状ポリウレタンを生じる。ヒドロキシル及び/又はアミン含有成分、即ち、ヒドロキシルもしくはアミン末端ポリエステルもしくはポリエーテル等及び連鎖延長剤グリコールの総量に対するジイソシアネートの当量は約0.95〜約1.12又は更には1.20、そして望ましくは約0.98〜約1.06である。別には、ウレタンは従来の二段階法により製造されることができ、ここで、最初にプレポリマーがポリイソシアネートから製造され、このプレポリマーは次いで連鎖延長剤グリコールと反応する。1種以上のジイソシアネートのヒドロキシルもしくはアミン末端中間体に対する当量比は、一般に、次の適切なグリコールによる連鎖延長時に、ヒドロキシルもしくはアミン末端化合物の1種以上のポリイソシアネートに対する全体としての当量比が約0.95〜1.06等であるのに充分な量である。しばしば、それは約1.20以下、又は1.15以下にまで過剰であることができる。適切なジイソシアネートは非ヒンダード芳香族ジイソシアネート、例えば、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート);イソホロンジイソシアネート(IPDI)、m−キシレンジイソシアネート(XDI)、並びに、非ヒンダード環状脂肪族ジイソシアネート、例えば、1,4−シクロヘキシルジイソシアネート(CHDI)、デカン−1,10−ジイソシアネート、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、及びシクロヘキシル−1,4−ジイソシアネート、並びにその組み合わせを含む。最も好ましい非ヒンダードジイソシアネートは4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)、即ち、MDIである。
適切な延長剤グリコール(即ち、連鎖延長剤)は飽和した低分子量グリコールであり、好ましくは脂肪族、そして特に2〜約12個の炭素原子を含むアルキレングリコールである。これらは通常、約300を越えない分子量を有する。代表的なグリコールはエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキノン、ジ(ヒドロキシエチル)エーテル、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール及び3−メチル−1,5−ペンタンジオール、及び、脂環式及び芳香族グリコール、並びにその組み合わせを含み、1,4−ブタンジオールが好ましい。
ワンショット重合法において、同時反応は三成分:一種以上のポリオールプレポリマー、ポリイシシアネート及び延長剤グリコールの間で起こる。反応は、一般に100℃を越え、そして望ましくは120℃を越えた温度で開始する。反応は発熱であるから、反応温度は一般に約200℃〜280℃に上昇する。ポリウレタンが二段階法により製造されるときに、同様の温度は使用される。
上記の例、並びに使用されうる他の適切な熱可塑性ポリウレタンはEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第四巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-243〜303 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
上記の例、並びに使用されうる他の適切な熱可塑性ポリウレタンはEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第四巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-243〜303 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
更に、変性TPUが使用されるときに驚くような向上した加工結果及び増加した相溶性を得ることができることが発見された。変性TPUは芳香族ポリエステルポリオールを含む、上記のあらゆる熱可塑性TPUである。芳香族ポリエステルポリオールの数平均分子量は約2,000〜約20,000である。芳香族ポリエステルポリオールの例はテレフタレートベースの芳香族ポリエステルポリオール、例えば、ポリエチレンテレフタレートを含む。他のコポリエステルは適切なグリコール及びジカルボン酸から形成されうる。コポリマーを形成するように反応性であるあらゆるグリコール及び二酸は使用されうる。適切なグリコールは脂肪族、脂環式及び芳香族グリコールを含む。脂肪族グリコールは直鎖もしくは分枝鎖アルケンジオール、例えば、1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;3−メチル−1,5−ペンタンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール;2−メチル−1,3−プロパンジオール;3−オクチル−1,6−ヘキサンジオール;及びシクロヘキサンジメタノールを含む。芳香族グリコールはベンゼングリコール及びエトキシル化ビスフェノールAを含む。ジエチレングリコールのようなポリエーテルグリコールも使用されうる。望ましくはないが、トリオールも使用されうる。好ましいグリコールは1,5−ペンタンジオール及び1,6−ヘキサンジオールである。適切なジカルボン酸は脂肪族の直鎖及び分枝鎖二酸及び芳香族二酸を含む。代表的な脂肪族二酸はC4 −C12二酸を含み、その炭素がカルボキシル基を含み、例えば、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、アゼライン酸、琥珀酸及び1,12−デカン二酸である。好ましい二酸はグルタル酸及びアゼライン酸である。
通常、芳香族ジカルボン酸は約500を下回る分子量を有し、そしてイソフタル酸(m−フタル酸)、フタル酸(o−フタル酸)、t−ブチルイソフタル酸、4,4’−ジ安息香酸、二個のベンゼン核により4,4’−置換されたジカルボキシ化合物、例えば、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキシ(p−カルボキシフェニル)安息香酸、エチレンビス(p−オキシ安息香酸)、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−スルホニルジ安息香酸、並びに、C1 −C4 アルキル、ハロ及びアルコキシ基のような置換基により対称に置換されたそれらの誘導体を含む芳香族ジカルボン酸である。
好ましい芳香族ポリエステルポリオールはポリエチレンテレフタレートを含むものである。このような好ましい芳香族ポリエステルポリオールの例は約0.37の極限粘度数、9200の分子量(Mn)及び255℃の融点を有する。
変性TPUはポリウレタンのために上記のように一段階重合法において製造されうる。更に、変性TPUを形成するために二段階法が使用されてよい。ポリウレタンは約2〜約20モル%の芳香族ポリエステルポリオールにより変性されうる。最も好ましくは、使用されるポリオールの量は約5〜約15モル%である。
好ましい芳香族ポリエステルポリオールはポリエチレンテレフタレートを含むものである。このような好ましい芳香族ポリエステルポリオールの例は約0.37の極限粘度数、9200の分子量(Mn)及び255℃の融点を有する。
変性TPUはポリウレタンのために上記のように一段階重合法において製造されうる。更に、変性TPUを形成するために二段階法が使用されてよい。ポリウレタンは約2〜約20モル%の芳香族ポリエステルポリオールにより変性されうる。最も好ましくは、使用されるポリオールの量は約5〜約15モル%である。
使用されうる他の特定の熱可塑性樹脂成分は、当業界及び文献中に知られるポリエチレンテレフタレート(PET)であり、そして、一般に、エチレングリコールとジメチルテレフタレートの反応生成物から製造され、又は加熱高真空の下でエチレングリコール及びテレフタル酸の直接エステル化により製造される。更に、当業界及び文献中に知られるようにPETGポリマーも使用されることができ、一般に、エチレングリコール、エチレングリコール以外の短鎖グリコールとジメチルテレフタレート又はテレフタル酸の反応生成物である。使用されうる他のポリエステルの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第12巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-217〜256 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
別の有用なクラスの熱可塑性ポリマーはポリアセタール、即ち、当業界及び文献中に知られる、ホモポリマー及びコポリマーを含むポリオキシメチレンである。通常ホルムアルデヒドから製造されるホモポリマーである限り、それは一般に約185°F(85℃)を下回る温度で加工されなければならず、コポリマーはその良好な加工性のために一般に使用される。アセタールコポリマーはトリオキサン、ホルムアルデヒドの三量体及びホルムアルデヒドのような別のモノマーの間の反応により製造される。市販のポリアセタールコポリマーはCelanese Chemical Companyにより製造されるCelconである。これら及び使用されうる他のポリアセタールの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第11巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-286に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れ、並びに米国特許第3,850,873号及び第4,017,558号に記載されており、それらを引用によりここに完全に取り入れる。
別の熱可塑性樹脂成分は種々のポリカーボネートであり、当業界及び文献中に知られるものを含む。ポリカーボネートは、一般に、ジオール又は好ましくは二価又は多価フェノール、例えば、ビスフェノールAと炭酸、ホスゲン等から誘導されるエステルである。ポリカーボネートは、一般に、繰り返しのカーボネート基、即ち、
別の熱可塑性樹脂成分は種々のポリカーボネートであり、当業界及び文献中に知られるものを含む。ポリカーボネートは、一般に、ジオール又は好ましくは二価又は多価フェノール、例えば、ビスフェノールAと炭酸、ホスゲン等から誘導されるエステルである。ポリカーボネートは、一般に、繰り返しのカーボネート基、即ち、
を有し、そして、一般に常にカーボネート基に結合した、
基を有する。ポリカーボネートはよく知られており、多くの特許及び他の技術文献に記載されている。望ましくはポリカーボネートは式
(式中、Zは単結合、1〜7個の炭素原子を含むアルキレンもしくはアルキリデン、5〜12個の炭素原子を含むシクロアルキレンもしくはシクロアルキリデン、−O−、−CO−、−SO−又はSO2 −であり、好ましくはメチレン又はイソプロピリデンであり;R1 及びR2 は、水素、ハロゲン又は1〜7個の炭素原子を有するアルキレンもしくはアルキリデンであり;そして、nは0〜4である。)を特徴とすることができる。最も好ましくは、本発明の実施に有用な芳香族ポリカーボネートはASTM D−1238により測定されて300℃において約1〜60g/10分の溶融流量の範囲である。多くの異なる販売元から市販されている最も重要な芳香族ポリカーボネートはビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,2−プロパンのポリカーボネートであり、ビスフェノール−Aポリカーボネートとして知られている。これら及び使用されうる他のポリカーボネートの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第11巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-648〜718 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明における使用に適切な他の熱可塑性ポリマーは種々のABS型コポリマーであり、それらは当業界及び文献中に知られている。このようなポリマーは、一般に、アクリロニトリル、ブタジエンが高く好ましい4〜8個の炭素原子を有する共役ジエン、スチレンが好ましい8〜12個の炭素原子を有するビニル置換芳香族、のグラフトコポリマーであり、しばしばアクリロニトリル−ブタジエン−スチレンコポリマーと呼ばれる。アクリロニトリルの量は、三成分混合物の総重量基準で、一般に約10〜約40重量%であり;スチレンの量は一般に約20〜70重量%であり;ブタジエンの量は一般に約20〜約60重量%である。ABSコポリマーは一般にスチレン−アクリロニトリルコポリマー及びスチレン−アクリロニトリルグラフト化されたポリブタジエンゴムの混合物であるが、アクリロニトリル、ブタジエン及びスチレンモノマーから製造されたターポリマーも使用されてよい。ブタジエンの代わりに、他の共役ジエン、例えば、イソプレン、ペンタジエン、ジメチルブタジエン、ジメチルペンタジエン等も使用されうる。同様に、スチレンの代わりに、ビニルトルエン、α- メチルビニルトルエン、α- メチルスチレン等は使用されてよい。アクリロニトリルは通常、常に使用されるが、他のビニルシアニドは使用されてよく、例えば、メタクリロニトリル、エタクリロニトリル等は使用されてよい。これら及び使用されうる他のABS型ポリマーはEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第1巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1985, p-388〜426 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマー成分はポリビニルクロリド、及び当業界及び文献中に知られているそれらの種々のコポリマーである。ポリビニルコポリマーは一般に多量のビニルクロリドモノマー及びビニル成分モノマーから製造される。「ビニル成分」という用語はビニルクロリドモノマー以外の他のビニル型モノマーを意味する。このようなモノマーは当業界及び文献中に知られており、そして、アクリル酸エステルであって、ここで、エステル部分が1〜12個の炭素原子を有し、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチルアクリレート、シアノエチルアクリレート等;ビニルアクリレート;メタクリル酸エステルであって、ここで、エステル部分が1〜12個の炭素原子を有し、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート等;及び、スチレン及び総数で8〜15個の炭素原子を有するスチレン誘導体、例えば、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロロスチレン;ビニル;ナフタレン;総数で4〜8個の炭素原子を有するジオレフィン、例えば、ブタジエン、イソプレン、そして、例えば、クロロプレンを含むハロゲン化ジオレフィン;2〜10個の炭素原子を有するモノオレフィン等及びそれらの混合物を含む。ビニルクロリドモノマーの量は少なくとも約70重量%の、そして好ましくは約80〜約93重量%のビニルクロリドの繰り返し単位を含むコポリマーを製造するように使用される。コポリマーの残りは1種以上の上記のビニル成分モノマー、例えば、ビニルアセテートからなる。このように、ビニル成分モノマーの量は、コポリマーを生じるように使用されるときに、約30重量%まで、そして好ましくは約7〜約20重量%のビニル成分の繰り返し単位である。約57〜約72重量%の総塩素含有率を有する塩素化ポリビニルクロリドポリマー(CPVC)及びコポリマーも上記に示したポリビニルクロリド型ポリマー及びコポリマーの定義に含まれる。これら及び使用されうる他のポリビニルクロリド型ポリマー及びコポリマーの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第17巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1989, p-295〜376 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマー成分は、実際は、1種以上の環含有ポリエステルブロック及び1種以上の非環式ポリエーテルブロックを一般に含むコポリエーテルエステルブロックコポリマーであるポリエステル−ポリエーテルである。ポリエステルブロックは芳香族含有ジカルボン酸又はジエステル、例えば、テレフタル酸、ジメチルテレフタレート等と、一般に約2〜約10個の炭素原子を含むジオールから製造される。非環式ポリエーテルは一般に、約3〜約4個までの酸素原子を含み、残りの原子が炭化水素の原子である総数で約3〜約12個の炭素原子を有するポリアルキレンオキシドグリコールから製造される。ポリエステル−エーテルポリマーは次式により表されることができる。
−(環含有ポリエステル−b−非環式ポリエーテル)n
このようなポリエステル−エーテルコポリマーは、例えば、Dupontにより製造されたHytel 等で市販であり、ポリブチレンテトラフタレート−b−ポリ(オキシテトラメチレン)ブロックコポリマーは好ましい。これら及び使用されうる他のポリエステル−エーテルコポリマーの他の例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第12巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-49 〜52に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れ、また、米国特許第2,623,031号;第3,651,014号;第3,763,109号;及び第3,896,078号に示されている。
−(環含有ポリエステル−b−非環式ポリエーテル)n
このようなポリエステル−エーテルコポリマーは、例えば、Dupontにより製造されたHytel 等で市販であり、ポリブチレンテトラフタレート−b−ポリ(オキシテトラメチレン)ブロックコポリマーは好ましい。これら及び使用されうる他のポリエステル−エーテルコポリマーの他の例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第12巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-49 〜52に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れ、また、米国特許第2,623,031号;第3,651,014号;第3,763,109号;及び第3,896,078号に示されている。
本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマー成分は一般にスチレン及びアクリロニトリルのコポリマーであり、それは通常SANとして知られ、即ち、アクリロニトリルコポリマーである。このようなコポリマーは一般に、乳化、懸濁又は連続塊状重合により製造されることができ、そして、通常、重量基準で半分以上のスチレンモノマーから製造される。使用されうるスチレン以外の他のコモノマーはビニルアセテート、メチルアクリレート及びビニルクロリドを含む。これら及びSAN型ポリマーの更なる詳細な記載は、一般に、Encyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第1巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1985, p-452〜470 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明に使用されうる別の熱可塑性ポリマーは、アクリル酸及びメタクリル酸の種々のエステルであって、ここで、エステル部分が通常1〜約16個の炭素原子を含むアルキルであるエステル、3〜約10個の炭素原子を含む第二級の分枝鎖アルキルエステル、3〜約8個の炭素原子を含むオレフィン系アルコールのエステル、約3〜約10個の炭素原子を含むアミノアルキルエステル、約2〜約10個の炭素原子を含むエーテルアルコールのエステル、約4〜約12個の炭素原子を含むシクロアルキルエステル、約2〜約12個の炭素原子を含むグリコールジアクリレート等である。非常にしばしば、種々のアクリレートのコポリマー及びそれらのブレンドは使用されてよい。一般的な市販のアクリレートの例は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等を含む。種々のメタクリレートの例はメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等を含む。これら及び使用されうる他のアクリレートもしくはメタクリレートエステルの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第1巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1985, p-234〜325 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明に使用されうる別の熱可塑性樹脂はポリ(フェニレンエーテル)である。使用されうる最も重要なポリマーはポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である。他のポリマーはポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニルフェノール)、及び2,6−ジメチルフェノールと2,6−ジフェニルフェノールのコポリマーを含む。ポリスチレンとポリ(フェニレンエーテル)のブレンドも使用されてよい。これら及び使用されうる他のポリ(フェニレンエーテル)化合物の例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第13巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-1〜30に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
ポリスルホンは本発明に使用されうる熱可塑性ポリマー成分の更なる別のクラスである。ポリスルホンは、一般に、ポリマー主鎖中に芳香族の核及びスルホン基を含む高分子量ポリマーとして分類される。「ポリスルホン」という用語は、また、オレフィン及び二酸化硫黄のラジカル誘導された共重合により製造されるポリマーのクラスを意味する。ポリスルホンは一般に透明であり、剛性であり、靱性である熱可塑性樹脂であって、一般に高い、即ち、180〜約250℃ガラス転移温度を有し、鎖の剛性は一般に、比較的に硬質で、且つ、非移動性のフェニル及びSO2 基による。種々のポリスルホンの例はビスフェノールAポリスルホン、ポリアリールエーテルスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリフェニルスルホン等を含む。これら及び本発明に使用されうる他のポリスルホンの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第13巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-196〜211 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
種々のポリブチレンポリマーも本発明に使用されてよく、そして、高分子量で、支配的にアイソタクティックのポリ(1−ブテン) ホモポリマーもしくはコポリマーから本質的に誘導される。これら及び本発明に使用されうる他の種々のポリブチレンポリマーの他の例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第2巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1985, p-590〜605 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
ポリエチレン及びその種々の形は、その中で不混和性である別の熱可塑性コポリマーとともに使用されうる別のクラスの熱可塑性コポリマーであり、そして、特定の加工温度において種々の粘度を有する。種々のタイプのポリエチレンの例は線状ポリエチレン、例えば、超低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、高分子量高密度ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、及び、種々のタイプの枝分かれポリエチレン、例えば、低密度ポリエチレン等を含む。これら及び使用されうる他のポリエチレンポリマーの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第6巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1986, p-383〜522 に示されており、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明に使用されうる更に別のタイプ又はクラスの熱可塑性ポリマー成分は、種々のポリプロピレンポリマー、例えば、アイソタクティックポリプロピレン等である。エチレンとプロピレンの種々のコポリマーはポリプロピレンポリマーの分類に入ると理解されるべきである。種々のポリプロピレンポリマーの記載はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第13巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1988, p-464〜531 に見つけることができ、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明での使用のために適切な別の熱可塑性ポリマー成分は、ポリスチレン、例えば、結晶ポリスチレン、衝撃ポリスチレン等を含む。このようなポリマーは当業界に知られており、本発明での使用のために適切な例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第16巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1989, p-1〜246 に示され、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明の別の態様において、変性PETが使用されるときに、特に熱可塑性エラストマーとの組み合わせで使用されるときに驚くような向上した結果が得られることが発見された。変性ポリエチレンテレフタレート(M−PET)は、エチレングリコール、テレフタル酸及び少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸の反応により形成された、ランダムに混合された線状熱可塑性コポリエステルである。M−PETは約0.4〜約1.2の極限粘度数及び未変性PET(その融点は約265℃である。)よりも低い融点を有する。望ましくは、M−PETの融点は約200〜約255℃であり、好ましくは約225℃〜約250℃であり、そして最も望ましくは約235℃〜約248℃である。
適切なグリコール及びジカルボン酸はPETとコポリエステルを形成するように反応性であり、且つ、融点を充分に低下させるようにPETの結晶化を妨げるあらゆるグリコール又は二酸である。適切なグリコールは、脂肪族、脂環式及び芳香族グリコールである。脂肪族グリコールは直鎖もしくは分枝鎖アルカン及びアルケンジオール、例えば、1,3−プロパンジオール;1,4−ブタンジオール;1,5−ペンタンジオール;1,6−ヘキサンジオール;3−メチル−1,5−ペンタンジオール;2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール;2−メチル−1,3−プロパンジオール;3−オクチル−1,6−ヘキサンジオール;及びシクロヘキサンジメタノールを含む。芳香族グリコールは、ベンゼンジオール及びエトキシル化ビスフェノールAを含む。ジエチレングリコールのようなポリエーテルグリコールも使用されてよい。望ましくはないが、トリオールも使用されてよい。好ましいグリコールは1,5−ペンタンジオール及び1,6−ヘキサンジオールである。
適切なジカルボン酸は、脂肪族の直鎖又は分枝鎖二酸及び芳香族ジカルボン酸を含む。代表的な脂肪族二酸はC4 −C12二酸であって、その炭素がカルボニル基を含む二酸、例えば、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、アゼライン酸、琥珀酸及び1,12−ドデカン酸を含む。好ましい二酸はグルタル酸もしくはアゼライン酸である。
適切なジカルボン酸は、脂肪族の直鎖又は分枝鎖二酸及び芳香族ジカルボン酸を含む。代表的な脂肪族二酸はC4 −C12二酸であって、その炭素がカルボニル基を含む二酸、例えば、アジピン酸、グルタル酸、セバシン酸、アゼライン酸、琥珀酸及び1,12−ドデカン酸を含む。好ましい二酸はグルタル酸もしくはアゼライン酸である。
通常、芳香族ジカルボン酸は約500を下回る分子量を有し、そしてイソフタル酸(m−フタル酸)、フタル酸(o−フタル酸)、t−ブチルイソフタル酸、4,4’−二安息香酸、2個以上のベンゼン核で置換された4,4’−置換されたジカルボン酸、例えば、ビス(p−カルボキシフェニル)メタン、p−オキシ(p−カルボキシフェニル)安息香酸、エチレン−ビス(p−オキシ安息香酸)、1,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−スルホニルジ安息香酸、及び、C1 −C4 アルキル、ハロ及びアルコキシ基のような置換基により対称的に置換されたそれらの誘導体を含む芳香族ジカルボン酸である。好ましい芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸である。
ジカルボン酸であって、それから少なくとも1本の延長している側鎖を有するものも使用されてよい。この側鎖は脂肪族もしくは脂環式であってよく、そして更なる元素として1個以上の酸素原子を有することができるが、酸素の間に少なくとも2個の炭素原子が存在しなければならない。側鎖は、また、1個以上の二重結合を含んでよく、そして、直鎖もしくは分枝鎖であってよい。上記に記載の側鎖により置換されるときに、あらゆる一般的な脂肪族、脂環式又は芳香族ジカルボン酸は使用されてよい。ジカルボン酸の分子量は側鎖への寄与を除外して約500を上回るべきでない。
適切な長鎖の酸の特定の例は、α−位において8〜22個の炭素原子アルキルもしくはアルケニル基を有する置換琥珀酸、2−(1−ドデシルオキシ)テレフタル酸、2−デシル−3−トリデシル琥珀酸、3−デシルフタル酸及び1−ドデシル1,2−シクロヘキサンジカルボン酸を含む。
適切な長鎖の酸の特定の例は、α−位において8〜22個の炭素原子アルキルもしくはアルケニル基を有する置換琥珀酸、2−(1−ドデシルオキシ)テレフタル酸、2−デシル−3−トリデシル琥珀酸、3−デシルフタル酸及び1−ドデシル1,2−シクロヘキサンジカルボン酸を含む。
「ジカルボン酸」という用語は明細書中で使用されるときに、コポリエステルポリマーを形成する反応において、実質的にジカルボン酸のようにふるまう二官能性カルボキシル基を有するジカルボン酸の等価物を含む。これらの等価物はエステル及びエステルを形成する誘導体、例えば、ハロゲン化酸及び酸無水物を含む。ここでの使用に適切な二酸の分子量は、通常、500未満の分子量を有するが、等価物のエステル及びエステルを形成する誘導体は500以上を越える分子量を有してよい。
本発明のコポリエステルは従来のエステル交換及び縮合反応により製造されることができ、それはEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第12巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1990 及び米国特許第4,223,126号及び米国特許第3,890,279号 に示され、それら全てを引用によりここに完全に取り入れる。
コポリマー中に含まれるエチレングリコール以外のグリコール、及び/又はテレフタル酸以外のジカルボン酸の量は未変性ポリエチレンテレフタレートの融点を低下させるために充分な量であり、それはグリコール及び/又はジカルボン酸により変化しうる。しかし、一般に、コポリエステル総重量基準で約1〜約20%のグリオコール及び/又はジカルボン酸の量は適切である。好ましくは、約1〜約10%、そして望ましくは約2〜6%のグリコール及び/又はジカルボン酸が存在する。
コポリマー中に含まれるエチレングリコール以外のグリコール、及び/又はテレフタル酸以外のジカルボン酸の量は未変性ポリエチレンテレフタレートの融点を低下させるために充分な量であり、それはグリコール及び/又はジカルボン酸により変化しうる。しかし、一般に、コポリエステル総重量基準で約1〜約20%のグリオコール及び/又はジカルボン酸の量は適切である。好ましくは、約1〜約10%、そして望ましくは約2〜6%のグリコール及び/又はジカルボン酸が存在する。
好ましい態様において、テレフタル酸以外のジカルボン酸はコポリエステル中に存在する酸の総重量基準で約1〜約10%、最も好ましくは約2〜約5%の量で存在し、そして、エチレングリコール以外のグリコールはコポリエステル中の総グリコール基準で約1〜約8%、最も好ましくは約1〜約4%の量で存在する。
好ましいコポリエステルは、テレフタル酸、エチレングリコール及び存在する酸の総重量基準で約2〜5%のイソフタル酸を含むものである。ジエチレングリコールはコポリエステル中のグリコールの総重量の約1〜4%の量で、更に存在してよい。このような好ましいコポリエステルは約0.62の極限粘度数を有するであろう。そしてそれはThe Goodyear Tire and Rubber Company, Akron, Ohio, U.S.AからTRAYTUF (商標)PET 樹脂として市販である。特に適切なのはTRAYTUF (商標)6254C PET 樹脂である。
好ましいコポリエステルは、テレフタル酸、エチレングリコール及び存在する酸の総重量基準で約2〜5%のイソフタル酸を含むものである。ジエチレングリコールはコポリエステル中のグリコールの総重量の約1〜4%の量で、更に存在してよい。このような好ましいコポリエステルは約0.62の極限粘度数を有するであろう。そしてそれはThe Goodyear Tire and Rubber Company, Akron, Ohio, U.S.AからTRAYTUF (商標)PET 樹脂として市販である。特に適切なのはTRAYTUF (商標)6254C PET 樹脂である。
上記に記載したポリマー、特にポリウレタン及びポリエステルエーテルポリマーに加えて、M−PETとの組み合わせに適切な他の熱可塑性エラストマーはブロックスチレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)及びエチレンプロピレンジエン(EPDM)ターポリマーである。
適切なブロックスチレン系コポリマーは線状のA−B−A型のものである。基本的に、これらは軟質ゴムもしくはエラストマーのミッドブロック及び各末端に結合した硬質熱可塑性ポリスチレンブロックからなるトリブロックポリマーである。これらのポリマーは3つの基本的なカテゴリーに分類され、そして主としてミッドブロックに使用されるゴムのタイプが異なる:スチレン−ブタジエン−スチレン(S−B−S);スチレン−イソプレン−スチレン(S−I−S);スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(S−EB−S)。このようなトリブロックスチレン系コポリマーはShell Chemical Company (Texas, U.S.A.)からKraton(商標)熱可塑性ゴムD シリーズ(S−B−S及びS−I−S)及びG シリーズ(S−EB−S)として市販である。スチレン系コポリマーのこれらの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第5巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1990 p-416 〜430 に示され、それを引用によりここに完全に取り入れる。
ポリエーテルブロックアミド(PEBA)は、一般に、規則的で直鎖状の硬質ポリアミド(ナイロン)ブロック及び、一般式
ポリエーテルブロックアミド(PEBA)は、一般に、規則的で直鎖状の硬質ポリアミド(ナイロン)ブロック及び、一般式
(式中、PAはポリアミドブロックを表し、PEはポリエーテルブロックを表し、そして、nはポリマーの分子量が約20,000〜50,000であるような整数である。)を有する軟質ポリエーテルブロックからなる構造を有する。このようなポリエーテルブロックアミドコポリマーは市販されており、例えば、Atochem Inc.(New Jersey, U.S.A.)により製造されるPebax (商標)ポリエーテルブロックアミドである。
エチレンプロピレンジエン(EPDM)ターポリマーを製造するために、最も一般的なジエンである5−エチリデン−2−ノルボルネン(EBN);1,4−ヘキサジエン(HD);及びジシクロペンタジエン(DCPD)は使用される。モノマーの比は広く変化するが、殆どのポリマーは40〜90モル%のエチレン及び0〜4モル%のジエンを含む。このようなEPDMターポリマーはDuPontのNordel(商標)熱可塑性ゴム及びEXXON のVistalon(商標)のように市販である。これら及び他のEPDMポリマーの例はEncyclopedia of Polymer Science and Engineering, 第6巻、John Wiley & Sons, Inc., New York, New York, 1990 p-522 〜563 に示され、それを引用によりここに完全に取り入れる。
本発明により、望ましくは2種以上の上記のタイプの熱可塑性ポリマー成分は選択され、それらは上記に記載のように、一般に互いに不混和性であり、特定の加工温度において比較的に異なる粘度を有し、そして、一般に加工温度で劣化せず、高剪断下で混合されて2相又は多相の繊維を含む組成物を生じ、そして、ここで、2種以上の異なる熱可塑性ポリマーは全ての成分に良好な機械的適合性、即ち、各成分間で相互に良好な付着性を有する。意外にも、極端に滑らかな表面層が生じ、そしてそれは実質的に、通常、繊維を有しない。種々の特定の熱可塑性ポリマーの多数の組み合わせが存在するが、上記のガイドラインにより望ましい組み合わせは当業者により容易に決定されうる。このように、ポリビニルクロリド(塩素化ポリビニルクロリドを含む)及びポリカーボネートの繊維強化ブレンドは使用されてよく、ポリビニルクロリド(塩素化ポリビニルクロリドを含む)及びABS型コポリマーの繊維強化ブレンドは使用されてよく、そして上記に記載のような繊維強化ブレンドであって、第一成分がポリウレタン、そして第二成分がPET、PETG、ポリカーボネート、ポリアセタール又はABSコポリマーである繊維強化ブレンドは使用されてよい。PETより低い融点を有するポリマーとM−PETを組み合わせることが有利であることを当業者は評価するであろう。別の言い方をすれば、もしPETを使用していたならば加工温度が高粘度ポリマーの劣化温度よりも実際に高い温度であるような系において、PETの代わりにM−PETを使用することは有利である。より低い融点のM−PETにより、射出成形機はPETよりも低い融点を有する高粘度の熱可塑性ポリマーとM−PETを組み合わせたときに、より広い加工幅(プロセスウィンドー)で運転されうる。このように、加工温度が低いほどポリマーの劣化は低いために熱可塑性ポリマーの物理的性質の向上にもなる。ポリマーのこのような適切な組み合わせは、M−PETと、ブロックスチレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミン、エチレンプロピレンジエン(EPDM)ターポリマー及び熱可塑性ポリウレタンとの組み合わせを含む。変性PETと変性TPUを混合したときに、この2つの不混和性成分の相溶性が増加し、より良好な加工温度になることが意外にも発見された。
2成分系は一般に好ましいが、本発明は繊維の存在下で高剪断下でブレンドされた3成分以上の上記の熱可塑性ポリマーを有する多成分組成物をも包含する。本発明の好ましい態様による2成分の熱可塑性樹脂ブレンドにおける不混和性の熱可塑性ポリマー成分に関して、いずれの熱可塑性ポリマー成分も約15〜約85重量%、望ましくは約25〜約75重量%、そして好ましくは約40〜約60重量%であり、残りの成分が残部を構成する。M−PET(熱可塑性コポリマー)を使用する系に関して、不混和性の熱可塑性ポリマーについてM−PET成分の量は約10〜約90重量%であり、望ましくは約20〜約80重量%であり、そして好ましくは約30〜約70重量%であり、残りの成分は残部を構成する。m−TPUとともにm−PETを使用する系に関して、約10〜約90重量%の範囲のm−TPU成分が好ましい。最も好ましくは30重量%のmTPUが70重量%のmPETとともに使用される。
3種以上の熱可塑性ポリマー成分が使用されるときに、熱可塑性ポリマー成分のうちの1成分の量は上記の範囲内であり、残りの2種以上の熱可塑性樹脂成分は残部を構成し、即ち、全ての成分が加算されて100重量%になる。望ましくは残りの2種以上の成分は各々少なくとも15重量%、望ましくは少なくとも20重量%又は25重量%の量で存在する。
本発明により、短繊維は、繊維強化成形組成物を提供するように熱可塑性の不混和性ポリマー成分に加えられる。使用されうる有機繊維のタイプは本発明の熱可塑性ポリマー成分のブレンドの間に一般に溶融しないものに限定される。このような有機繊維の例は、芳香族ポリアラミド繊維であるアラミド及び種々のアラミド複合材、例えば、アラミド/カーボン、アラミド/カーボン/ガラス及びアラミド/ガラス複合材を含む。一般に、あらゆるタイプの無機繊維は使用されることができ、ガラス繊維のような当業界及び文献中によく知られているものを含む。サイジングされていない、又はサイジングされている、そして特に細断されたガラス繊維、即ち、1/8インチ〜2インチの長さの短ガラス繊維は好ましく、ここで、1/8インチ〜0.5インチの繊維の平均の長さは最も好ましい。マトリックスポリマー、特に粘性の不混和性のポリマーとの剪断混合のために、大半の短繊維はより短い繊維に破壊され、又は剪断され、それにより、前記の剪断された繊維は通常の約0.2〜約3mmの長さのサイズに減少する。使用されうる一般的なガラス繊維は、実質的にアルカリ金属塩を含まず、約500,000psiの引張強度、約10.5x106 psiの弾性率及び約0.0001〜0.001インチの繊維直径を有する「E」型ガラス繊維である。連続のガラスロービングも使用され、続いて所望の長さに切断されてもよい。サイズ範囲はより小さく、そしてより狭く、通常1/32インチ〜1/8インチの長さであるが、「S」ミルされた繊維として繊維として知られている、より小さいガラス繊維も市販により入手可能である。他の適切な無機繊維は、炭素繊維、炭素/ガラス複合繊維、ボロン繊維、グラファイト繊維等を含む。種々のセラミック繊維、例えば、アルミナ−シリカ繊維、アルミナ繊維、炭化珪素繊維等、及び、種々の金属繊維、例えば、アルミニウム繊維、ニッケル繊維、スチール、例えば、ステンレススチール繊維等も使用されることができる。非ガラス繊維の長さは一般にガラス繊維と同一であり、それ故、種々の熱可塑性ポリマー成分との剪断混合の前に、最初に約1/8インチ〜2インチの長さを有してよく、より望ましくは約1/8インチ〜約1/2インチの平均の繊維の長さを有する。繊維は2種以上の熱可塑性ポリマー成分と混合され、不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び繊維の総重量基準で約5〜約60%、望ましくは約15%〜約60%、そして好ましくは約25%〜約45%で混合される。M−PETを使用した系において、繊維は2種以上の熱可塑性ポリマー成分と混合され、不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び繊維の総重量基準で約5〜約60%、望ましくは約10%〜約50%、そして好ましくは約20%〜約40%で混合される。
繊維強化熱可塑性成形組成物のブレンド等は最初に種々の成分が配合され、貯蔵及び続く使用に適切な形又は形状に作られ、そして、その後それを適切な温度で加工することにより製造されて、それにより成形品又は最終製品を形成する。配合段階は一般に繊維とともに使用される2種以上の不混和性の熱可塑性成分を、バンバリー、二軸押出機、バスニーダー(Buss Kneader)等のような少なくとも中剪断の混合又はブレンド装置に加えること、そして、それを繊維を中に含む2相又は多相のブレンドが得られるまで混合することを含む。混合温度は成形操作の加工温度より10°F(6℃)又は更には20°F(11℃)高く、又は低くなってもよいが、おおよそ同一である。最終成形品又は組成物の物理的性質を減じるような、種々の繊維の過度の破壊を抑制するために、繊維は一般に、混合装置中でメルトが展開された後、配合工程の終了間近に加えられる。剪断混合は、種々の成分が一般に分散されるまで続けられ、そして、過度の混合は所望でない短い長さにまで繊維を減じるので避けられる。得られた熱可塑性ポリマー成分と繊維の混合物又はブレンドは、一般に、冷却されて固体の塊を生じ、その後、最終製品又は組成物、即ち、製品を形成するために使用される成形装置における使用に適切なサイズの粒子にペレット化され、又はさもなければ切断される。
更に、変性PETとのブレンド中で変性TPUを使用して、ガラス繊維が必要ないことが意外にも発見された。ガラス繊維がなくても離層は起こらない。
更に、変性PETとのブレンド中で変性TPUを使用して、ガラス繊維が必要ないことが意外にも発見された。ガラス繊維がなくても離層は起こらない。
任意に、微量の他の成形添加剤は不混和性の熱可塑性配合ポリマー中に混合されうる。例えば、離型剤は金型プレートからの清浄な剥離を得るために加えられてよい。不透明顔料、例えば、二酸化チタン、充填剤顔料、例えば、炭酸カルシウム、タルク、カーボンブラック、シリカ、クレー等は加えられてよい。色味顔料又は有機染料のような着色剤は、成形品に色を付与するために加えられてよい。通常、このような添加剤は、もし使用されるならば、マトリックスポリマー+強化繊維の重量基準で、成形組成物の約25重量%未満、望ましくは15重量%未満、そして好ましくは10又は5重量%未満を含む。他の添加剤、例えば、約15重量%までのテフロン(登録商標)粉末、又は約2重量%のシリコーンオイルはベアリング用組成物に使用されてよく、又は、約12重量%までのステンレススチール繊維は導電性の目的に、又はEMR波の遮断用に使用されてよい。
繊維を含む、配合された不混和性の熱可塑性成形組成物、及び、上記に記載のような種々の任意の成形添加剤は、一般に、高剪断条件下で成形される。即ち、配合成形工程は、少なくとも約10、望ましいは少なくとも100、より望ましくは少なくとも500s- 1 等のような中から高剪断の範囲を使用するが、実際の最終製品の配合工程、例えば、射出成形は少なくとも100又は200、望ましくは少なくとも500、より望ましくは少なくとも800s- 1 等の高剪断を要求する。高剪断条件、即ち、少なくとも100s- 1 の剪断速度は、本発明の極端に滑らかな表面特性を得るために実際問題として必要である。必要な高剪断加工速度を通常に発生するあらゆる従来の加工装置は使用されうる。例としてはプランジャー又はより好ましくは往復スクリューを使用するものを含む種々の射出成形機は含まれる。適切な高剪断条件を発生して本発明の滑らかな表面の製品を製造するかぎり、種々の射出吹込成形機及び、ある程度、種々の圧縮成形機も使用されうる。
加工温度は使用された異なった熱可塑性樹脂成分のタイプにより当然変化するであろう。それは通常、約200℃〜約300℃であるが、それより高い又は低い温度も使用されてよい。例えば、熱可塑性ポリウレタンがガラス繊維の存在下でポリカーボネートと混合されるときに、加工温度は一般に約240℃〜約260℃の範囲であることができる。PVCとポリカーボネート及びガラス繊維とのブレンドは約225℃〜約240℃の温度で成形されうる。更に、別の例は熱可塑性ポリウレタン、ポリアセタール及びガラス繊維のブレンドであり、通常、約240℃〜約255℃の温度でブレンドされうる。熱可塑性ウレタン、PET及びガラス繊維のブレンドは約245℃〜約265℃の温度でブレンドされうる。
PETを使用するブレンドでは、射出成形の加工温度幅(プロセスウインドー)は未変性PETの代わりに変性PETを使用することにより広げられる。加工温度幅を広げる量はM−PETとともに使用される熱可塑性ポリマーにより変化するであろう。しかし、一般的に幅(ウインドー)は20〜40°F(11〜22℃)だけ広がる。例えば、PETとブレンドするときに、幅は未変性PETを使用した490°F〜505°F(254〜263℃)からM−PETを使用した465°F〜505°F(241〜263℃)に広がる。このように、M−PETにより、約15℃〜約20℃、又は25℃だけ加工温度を下げることができる。
本発明の種々の態様により熱可塑性組成物が成形されると、例えば、熱可塑性樹脂成分の劣化温度よりも低い加工温度において一般に比較的異なった粘度を有する不混和性の熱可塑性樹脂成分を繊維とともに高剪断ブレンドすることは、本質的に1種の熱可塑性樹脂成分を含む、予期せぬほど滑らかな表面層と、2相であってその中に繊維を含む内部部分を有する機械的に適合性の最終製品をもたらし、それは非常高い物理的性質、例えば、耐衝撃性、高い加熱撓み温度、高い引張弾性率、高い曲げ弾性率等を有する。例えば、熱可塑性ポリウレタンが約50/50重量%でPETと配合されるときに、この2種の成分は約25重量%のガラス繊維をその中に含み、次の物理的性質が典型的である;
ノッチ付きアイゾッド耐衝撃強度、1.0ft.lbs./inch以上、そして一般には室温で少なくとも2.0ft.lbs./inch;加熱撓み温度、264psiにおいて少なくとも200°F、そして一般には少なくとも250°F;引張弾性率、少なくとも700,000psi、一般に1,000,000psi、そして更には少なくとも1,500,000psi;そして、曲げ弾性率、少なくとも700,000psi、一般に少なくとも1,000,000psi、そして更には少なくとも1,200,000psiである。意外にも、M−PETをポリウレタンとともに使用することにより、このような組成物の衝撃強度の優れた向上が得られ、ノッチ付き及びノッチなしアイゾッド衝撃値は未変性PETを含む配合物よりも2倍以上になる(下記の例9の表VIを参照)。
ノッチ付きアイゾッド耐衝撃強度、1.0ft.lbs./inch以上、そして一般には室温で少なくとも2.0ft.lbs./inch;加熱撓み温度、264psiにおいて少なくとも200°F、そして一般には少なくとも250°F;引張弾性率、少なくとも700,000psi、一般に1,000,000psi、そして更には少なくとも1,500,000psi;そして、曲げ弾性率、少なくとも700,000psi、一般に少なくとも1,000,000psi、そして更には少なくとも1,200,000psiである。意外にも、M−PETをポリウレタンとともに使用することにより、このような組成物の衝撃強度の優れた向上が得られ、ノッチ付き及びノッチなしアイゾッド衝撃値は未変性PETを含む配合物よりも2倍以上になる(下記の例9の表VIを参照)。
高い剛性(例えば、高い引張弾性率及び高い曲げ弾性率)、高い加熱撓み温度及び優れた溶融流動性のような例外的に良好な物理的性質を見ると、種々の最終用途が存在する。更に、達成される例外的に滑らかな表面に関して、それは維持されることができ、又は、低い光沢を提供するために艶消しされ、又はじゃり肌粒もしくは他の装飾表面を提供するために金型表面に表面模様を付けることにより変えられる。本発明の成形された組成物の特に望ましい最終用途は、車両のハウジング、フェンダー等並びに垂直表面である。このように、成形品は自動車のボンネット、フェンダー、トラック、屋根等であることができる。本発明の成形された組成物は、それらがポリウレタンを表面に多量に含むかぎり、プライマーの必要性のないポリウレタンベースの塗料のような種々の産業上の塗料被膜に関して優れた塗膜の付着性を提供する。
実施例1
熱可塑性ウレタン/ポリカーボネート/ガラス繊維
MDI及び1,4−ブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造された、BFGoodrich Companyにより製造された熱可塑性ウレタン(TPU)、即ち、Estane 58137、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造された。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び260℃において7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは260℃において7〜9x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
熱可塑性ウレタン/ポリカーボネート/ガラス繊維
MDI及び1,4−ブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造された、BFGoodrich Companyにより製造された熱可塑性ウレタン(TPU)、即ち、Estane 58137、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造された。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び260℃において7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは260℃において7〜9x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
TPUとポリカーボネートを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びポリカーボネートをWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で、押出機のリアーポートでこれらの材料の粒状物を加えて混合した。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後に下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドは260℃においてスパゲッティーダイを通して押出しされ、空気中で乾燥され、そしてペレットに切断された。
このペレットを105℃で2時間乾燥した。射出成形を物理性質用の金型において行った。金型の温度を50℃に設定した。メルトの温度は252℃に達した。ガラス充填したTPU及びガラス充填したポリカーボネートを同一条件で製造した。物理的データを表Iに示す。
このペレットを105℃で2時間乾燥した。射出成形を物理性質用の金型において行った。金型の温度を50℃に設定した。メルトの温度は252℃に達した。ガラス充填したTPU及びガラス充填したポリカーボネートを同一条件で製造した。物理的データを表Iに示す。
表I
TPU/ポリカーボネート/ ガラスの性質
70% TPU 35% TPU 70% ポリカー
30% ガラス 35% ポリカー ボネート
ボネート 30% ガラス
30% ガラス
252 ℃で
成形されず
表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.4 ミクロン 4.5ミクロン*
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 11,700psi 15,000psi 14,600psi
伸び率 12.6% 4.3% 2.3%
引張弾性率 520,000psi 970,000psi 1,080,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 116℃ 141℃ 145℃
* ポリカーボネートは252 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。ポリカーボネートのデータは271 ℃におけるものである。
TPU/ポリカーボネート/ ガラスの性質
70% TPU 35% TPU 70% ポリカー
30% ガラス 35% ポリカー ボネート
ボネート 30% ガラス
30% ガラス
252 ℃で
成形されず
表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.4 ミクロン 4.5ミクロン*
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 11,700psi 15,000psi 14,600psi
伸び率 12.6% 4.3% 2.3%
引張弾性率 520,000psi 970,000psi 1,080,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 116℃ 141℃ 145℃
* ポリカーボネートは252 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。ポリカーボネートのデータは271 ℃におけるものである。
この例はポリカーボネート/ ガラスが成形されなかった条件でTPU/ポリカーボネート/ ガラスのブレンドの優れた滑らかさを示す。このブレンドは、より高温で成形されたポリカーボネート/ ガラスよりもかなり優れた滑らかな表面仕上げを有する。35%TPU/35%PC/30%ガラスのブレンドの物理的性質は、また、70%TPU/30%ガラスのブレンドと同様である。引張強度は優れており、引張弾性率及び加熱撓み温度はPC/ ガラスのブレンドの性質と近い。
性質の組み合わせがユニークであり、予期されないものであり、より低い粘度のTPU/ガラス複合材と同様の表面及び溶融流動性及び、より高い粘粘度のPC/ ガラス複合材に近い物理的性質を有する。
性質の組み合わせがユニークであり、予期されないものであり、より低い粘度のTPU/ガラス複合材と同様の表面及び溶融流動性及び、より高い粘粘度のPC/ ガラス複合材に近い物理的性質を有する。
実施例2
ビニル/ポリカーボネート/ガラス繊維
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び230℃において2〜4x102 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは230℃において3〜5x104 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ビニル/ポリカーボネート/ガラス繊維
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び230℃において2〜4x102 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは230℃において3〜5x104 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ポリカーボネートを100℃で2時間乾燥し、ビニル化合物を更には乾燥しなかった。その後、ビニル化合物及びポリカーボネートをWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で、押出機のリアーポートでこれらの材料の粒状物を加えて混合した。これらの材料が混合された。下流でガラス繊維を加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドは237℃においてスパゲッティーダイを通して押出しされ、空気中で乾燥され、そしてペレットに切断された。
70:30の重量比でビニル/ガラス繊維を同様の条件下で製造した。70:30の重量比のポリカーボネート/ガラス繊維の対照物は同様の条件下で製造したが、メルトの温度は277℃であった。
このペレットを105℃で2時間乾燥した。射出成形を物理性質用の金型において行った。メルトの温度は229℃であった。
70:30重量比のビニル/ガラスの対照配合物は同一条件下で製造された。70:30重量比のポリカーボネート/ガラスの対照配合物は271℃において配合押出機で製造された。
物理的データを表IIに示す。
このペレットを105℃で2時間乾燥した。射出成形を物理性質用の金型において行った。メルトの温度は229℃であった。
70:30重量比のビニル/ガラスの対照配合物は同一条件下で製造された。70:30重量比のポリカーボネート/ガラスの対照配合物は271℃において配合押出機で製造された。
物理的データを表IIに示す。
表II
ビニル/ ポリカーボネート/ ガラスの性質
70% ビニル 35% ビニル 70% ポリカー
30% ガラス 35% ポリカー ボネート
ボネート 30% ガラス
30% ガラス
229 ℃で
成形されず
表面滑らかさ 0.6 ミクロン 0.7 ミクロン 4.5ミクロン*
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 12,800psi 13,300psi 14,600psi
伸び率 1.6% 1.3% 2.6%
引張弾性率 1,760,000psi 2,000,000psi 1,080,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
93 ℃で熱処理 82℃ 117℃ 145℃
* ポリカーボネート(PC)は229 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。ポリカーボネートのこれらのデータは271 ℃におけるものである。
ビニル/ ポリカーボネート/ ガラスの性質
70% ビニル 35% ビニル 70% ポリカー
30% ガラス 35% ポリカー ボネート
ボネート 30% ガラス
30% ガラス
229 ℃で
成形されず
表面滑らかさ 0.6 ミクロン 0.7 ミクロン 4.5ミクロン*
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 12,800psi 13,300psi 14,600psi
伸び率 1.6% 1.3% 2.6%
引張弾性率 1,760,000psi 2,000,000psi 1,080,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
93 ℃で熱処理 82℃ 117℃ 145℃
* ポリカーボネート(PC)は229 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。ポリカーボネートのこれらのデータは271 ℃におけるものである。
この例はポリカーボネート/ ガラスが成形されなかった条件でガラス/ ポリカーボネート/ ガラスのブレンドが優れた表面を提供することを示す。このブレンドは、より高温で成形されたポリカーボネート/ ガラスよりもかなり優れた滑らかな表面仕上げを有する。
ビニル/PC/ガラスのブレンドの物理的性質は、ビニル/ ガラスのブレンド又はPC/ ガラスのブレンドのいずれよりも予期しないほど高い弾性率を示し、そして、加熱撓み温度はビニル/ ガラス及びPC/ ガラスの平均の加熱撓み温度よりも高い。
性質の組み合わせがユニークであり、より低い粘度のビニル/ ガラス複合材と同様の表面及び溶融流動性、及び、より高い粘粘度のPC/ ガラス複合材に近い物理的性質を有する。
ビニル/PC/ガラスのブレンドの物理的性質は、ビニル/ ガラスのブレンド又はPC/ ガラスのブレンドのいずれよりも予期しないほど高い弾性率を示し、そして、加熱撓み温度はビニル/ ガラス及びPC/ ガラスの平均の加熱撓み温度よりも高い。
性質の組み合わせがユニークであり、より低い粘度のビニル/ ガラス複合材と同様の表面及び溶融流動性、及び、より高い粘粘度のPC/ ガラス複合材に近い物理的性質を有する。
実施例3
ビニル/ポリカーボネート
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader回転式往復配合機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び210℃において0.1〜1.5x104 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは210℃において3〜5x105 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ビニル/ポリカーボネート
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;ポリカーボネート、即ち、Dow Calibre 300-22、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader回転式往復配合機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び210℃において0.1〜1.5x104 ポアズという低粘度を特徴とした。ポリカーボネートは210℃において3〜5x105 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ビニル化合物及びポリカーボネートをBuss Kneaderで混合した。ブレンドが溶融した後、ポートを通してBuss Kneaderにガラスを加え、そしてブレンド中に混合し、210℃の配合物の温度を達成した。この配合物を210℃で冷たい金型(50℃)中に射出成形し、滑らかな製品を形成した。表面の粗さはTaylor-Habson Surtronic 10 roughness gaugeで測定して0.6ミクロンであった。異なるタイプの配合機で配合されたときに、これらのデータはビニル/ポリカーボネート/ガラスにとって良好な表面外観であることを示す。
実施例4
ビニル/ABS/ガラス
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;Bolcofにより製造されたABS即ち、Taitalac 6000 、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader回転式配合機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び210℃において0.5〜1.5x104 ポアズという低粘度を特徴とした。ABSは1.8x104 ポアズというほんの少しだけ高い粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ビニル化合物及びABSをBuss Kneader配合機で混合した。ブレンドが溶融した後、ポートを通してBuss Kneaderのバレルにガラスを加え、そしてメルトを混合し、207℃とした。
この配合物を210℃で冷たい金型(50℃)中に射出成形し、Taylor-Habson Surtronic 10 roughness gaugeで測定して0.7ミクロンの表面粗さを有するプラックを形成した。異なるタイプの配合機で配合されたときに、これらのデータはビニル/ABS/ガラスにとって良好な表面外観であることを示す。
ビニル/ABS/ガラス
BFGoodrich Companyにより製造されたポリビニルクロリドであるビニル化合物、即ち、Geon 87241、35%;Bolcofにより製造されたABS即ち、Taitalac 6000 、35%;及びガラス繊維、30%の複合材はBuss Kneader回転式配合機で製造された。ビニル化合物は20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100- 1 secの剪断速度及び210℃において0.5〜1.5x104 ポアズという低粘度を特徴とした。ABSは1.8x104 ポアズというほんの少しだけ高い粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチの「E」ガラスであった。
ビニル化合物及びABSをBuss Kneader配合機で混合した。ブレンドが溶融した後、ポートを通してBuss Kneaderのバレルにガラスを加え、そしてメルトを混合し、207℃とした。
この配合物を210℃で冷たい金型(50℃)中に射出成形し、Taylor-Habson Surtronic 10 roughness gaugeで測定して0.7ミクロンの表面粗さを有するプラックを形成した。異なるタイプの配合機で配合されたときに、これらのデータはビニル/ABS/ガラスにとって良好な表面外観であることを示す。
実施例5
熱可塑性ウレタン/ポリアセタール/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)53%;ポリアセタール(Delrin 900)17%;及びガラス繊維30%の複合材をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
TPU及びポリアセタールを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びポリアセタールをWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを260℃でスパゲッテイーダイを通して押出しし、冷却し、そしてペレットに切断した。
ペレットを105℃で4時間乾燥した。物理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
物理的データを表IIIに示す。
熱可塑性ウレタン/ポリアセタール/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)53%;ポリアセタール(Delrin 900)17%;及びガラス繊維30%の複合材をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
TPU及びポリアセタールを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びポリアセタールをWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを260℃でスパゲッテイーダイを通して押出しし、冷却し、そしてペレットに切断した。
ペレットを105℃で4時間乾燥した。物理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
物理的データを表IIIに示す。
表III
TPU/ ポリアセタール/ ガラスの物理的性質
表面滑らかさ Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge 0.2ミクロン
引張強度、ASTM D638 7800psi
伸び率 8.5%
引張弾性率 560,000psi
曲げ強度 ASTM D790 14,700psi
曲げ弾性率 580,000psi
ビッカー軟化点 ASTM D1525B 159℃
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 135℃
アイゾッド衝撃強度、ASTM D638
ノッチ付き 17.7ft.lbs/in
ノッチなし 2.1ft.lbs/in
TPU/ ポリアセタール/ ガラスの物理的性質
表面滑らかさ Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge 0.2ミクロン
引張強度、ASTM D638 7800psi
伸び率 8.5%
引張弾性率 560,000psi
曲げ強度 ASTM D790 14,700psi
曲げ弾性率 580,000psi
ビッカー軟化点 ASTM D1525B 159℃
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 135℃
アイゾッド衝撃強度、ASTM D638
ノッチ付き 17.7ft.lbs/in
ノッチなし 2.1ft.lbs/in
実施例6
熱可塑性ウレタン/ポリエチレンテレフタレート/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテレフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊維30%の複合材を実験室サイズWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して6〜15x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
TPU及びPETを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びPETをWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを260℃でスパゲッテイーダイを通して押出しし、冷却し、そしてペレットに切断した。
ペレットを105℃で2時間乾燥した。物理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。ガラスを充填した熱可塑性ポリウレタン及びガラスを充填したPETをこれらの同一の条件で製造された。
物理的データを表IVに示す。
熱可塑性ウレタン/ポリエチレンテレフタレート/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテレフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊維30%の複合材を実験室サイズWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して6〜15x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
TPU及びPETを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びPETをWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを260℃でスパゲッテイーダイを通して押出しし、冷却し、そしてペレットに切断した。
ペレットを105℃で2時間乾燥した。物理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。ガラスを充填した熱可塑性ポリウレタン及びガラスを充填したPETをこれらの同一の条件で製造された。
物理的データを表IVに示す。
表IV
熱可塑性ウレタン/ ポリエチレンテレフタレート/ ガラスの性質
70% TPU 35% TPU 70% PET
30% ガラス 35% PET 30% ガラス
30% ガラス
表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.3 ミクロン * 250 ℃で
Taylor-Hobson 成形されず
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 11,700psi 9,400psi 14,700psi
伸び率 12.6% 5.8% 4.0%
引張弾性率 520,000psi 815,000psi 1,160,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 116℃ 136℃ 150+ ℃
* PET は260 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。PET のこれらのデータは274 ℃におけるものである。
熱可塑性ウレタン/ ポリエチレンテレフタレート/ ガラスの性質
70% TPU 35% TPU 70% PET
30% ガラス 35% PET 30% ガラス
30% ガラス
表面滑らかさ 0.3 ミクロン 0.3 ミクロン * 250 ℃で
Taylor-Hobson 成形されず
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 11,700psi 9,400psi 14,700psi
伸び率 12.6% 5.8% 4.0%
引張弾性率 520,000psi 815,000psi 1,160,000psi
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 116℃ 136℃ 150+ ℃
* PET は260 ℃で成形されず、射出スプルーをプラギングした。PET のこれらのデータは274 ℃におけるものである。
この例はPET がが成形されなかった条件でTPU /PET/ ガラスのブレンドが優れた表面の滑らかさを提供することを示す。TPU/PET/ガラスのブレンドは、PET/ガラスよりもかなり優れた溶融流動性を有し、TPU/ガラスよりも実質的に良好な弾性率及び加熱撓み温度を有する。これはユニークであり、有用な組み合わせであり、従来の技術である110℃よりかなり低い温度である45℃の成形温度を使用して達成される。
実施例7及び8
熱可塑性ポリウレタン/ポリエチレンテレフタレート/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテレフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊維30%の複合材をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して6〜15x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
熱可塑性ポリウレタン/ポリエチレンテレフタレート/ガラス
ポリウレタン(Estane 58137)35%;ポリエチレンテレフタレート(再生ボトル樹脂)35%;及びガラス繊維30%の複合材をWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で製造した。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して7〜8x102 ポアズという低粘度を特徴とした。PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して6〜15x103 ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/4インチのチョップド「E」ガラスであった。
TPU及びPETを100℃で2時間乾燥した。その後、TPU及びPETをWarner-Pflieder 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒状物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料が混合され、約240℃に加熱された後、下流でガラスを加えた。配合押出機で加工及び混合を続けた。この複合材ブレンドを、押出機の末端で約260℃に設定された水中ペレット化ダイを通して押出しした。ダイフェースにおいてナイフでストランドをペレットに切断した。
ペレットを105℃で4時間乾燥した。物理性質用の金型中で射出成形を行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。第二の同様の実施例を、TPU30重量%;PET30重量%;及びガラス40重量%で行った。成形品の性質を下記に示す。
物理的データを表Vに示す。
物理的データを表Vに示す。
表V
実施例7 実施例8
30% ガラス 40% ガラス
表面滑らかさ 0.2 ミクロン 0.2 ミクロン
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 13,000psi 17,000psi
伸び率 5.8% 2.6%
引張弾性率 100,000,000psi 1,700,000psi
曲げ強度 ASTM D 790 22,000psi 32,000psi
曲げ弾性率 850,000psi 1,500,000psi
ビッカー軟化点 ASTM D1525B 173 ℃ 196℃
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 135℃ ----
アイゾット衝撃、ASTM D 638
ノッチ付き 20ft.lbs./in. 15ft.lbs/in.
ノッチなし 3ft.lbs./in. 3.7ft.lbs./in.
線熱膨張率
-30 ℃〜+30 ℃、ASTM D696 1.7x10 -5 in/in℃ ----
実施例7 実施例8
30% ガラス 40% ガラス
表面滑らかさ 0.2 ミクロン 0.2 ミクロン
Taylor-Hobson
Surtronic 10 Gauge
引張強度、ASTM D638 13,000psi 17,000psi
伸び率 5.8% 2.6%
引張弾性率 100,000,000psi 1,700,000psi
曲げ強度 ASTM D 790 22,000psi 32,000psi
曲げ弾性率 850,000psi 1,500,000psi
ビッカー軟化点 ASTM D1525B 173 ℃ 196℃
加熱撓み温度
264psi, ASTM D698
120 ℃で熱処理 135℃ ----
アイゾット衝撃、ASTM D 638
ノッチ付き 20ft.lbs./in. 15ft.lbs/in.
ノッチなし 3ft.lbs./in. 3.7ft.lbs./in.
線熱膨張率
-30 ℃〜+30 ℃、ASTM D696 1.7x10 -5 in/in℃ ----
表Vから明らかなように、極端に高い引張弾性率、曲げ弾性率、加熱撓み温度、耐衝撃性等を有する繊維強化熱可塑性樹脂成形組成物が得られ、そして、それでも尚、表面は極端に滑らかであった。表面が本質的にウレタンリッチであるかぎり、上塗りなしに容易に塗装可能である。
実施例9、10、11及び12
TPU/未変性PET/ガラス 対 TPU/変性PET/ガラス 対 変性T
PU/PET/ガラス
表VIに示すパーセントでの熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート及びガラス繊維の複合材をパイロット規模のWerner-Pfleider 配合用二軸押出機で製造した。ポリウレタンはMDI及び1,4−ブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造され、BFGoodrich CompanyによりEstane(商標)58142 ポリウレタンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低粘度を特徴とした。比較例10(a)及び12(a)で使用したmTPUでは、ポリウレタンは、Shell Oil により製造された分子量(Mn)9200及び内部粘度0.37を有するTraytuf 85/200/28 ポリエチレンテレフタレートで変性された。実施例9及び11において、ポリエチレンテレフタレートはThe Goodyear Tire and Rubber CompanyによりTRAYTUF (商標)5900C 樹脂として販売される未変性PETであった。未変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して2000ポアズという高粘度を特徴とした。実施例10及び12のPETは変性PETであり、即ち、エチレングリコール、テレフタル酸、205%の(トータルの酸を基準として)イソフタル酸及び1〜4%の(トータルのグリコールを基準として)ジエチレングリコールの反応により形成されるランダム混合された線状コポリエステルであり、The Goodyear Tire and Rubber CompanyによりTRAYTUF (商標)6254C 樹脂として販売される。変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び270℃で測定して2,200ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/8インチのチョップド「E」ガラスであった。着色剤として0.1〜0.3%のカーボンブラックを使用した。
TPU/未変性PET/ガラス 対 TPU/変性PET/ガラス 対 変性T
PU/PET/ガラス
表VIに示すパーセントでの熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート及びガラス繊維の複合材をパイロット規模のWerner-Pfleider 配合用二軸押出機で製造した。ポリウレタンはMDI及び1,4−ブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造され、BFGoodrich CompanyによりEstane(商標)58142 ポリウレタンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低粘度を特徴とした。比較例10(a)及び12(a)で使用したmTPUでは、ポリウレタンは、Shell Oil により製造された分子量(Mn)9200及び内部粘度0.37を有するTraytuf 85/200/28 ポリエチレンテレフタレートで変性された。実施例9及び11において、ポリエチレンテレフタレートはThe Goodyear Tire and Rubber CompanyによりTRAYTUF (商標)5900C 樹脂として販売される未変性PETであった。未変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して2000ポアズという高粘度を特徴とした。実施例10及び12のPETは変性PETであり、即ち、エチレングリコール、テレフタル酸、205%の(トータルの酸を基準として)イソフタル酸及び1〜4%の(トータルのグリコールを基準として)ジエチレングリコールの反応により形成されるランダム混合された線状コポリエステルであり、The Goodyear Tire and Rubber CompanyによりTRAYTUF (商標)6254C 樹脂として販売される。変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び270℃で測定して2,200ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは1/8インチのチョップド「E」ガラスであった。着色剤として0.1〜0.3%のカーボンブラックを使用した。
配合の前に、TPU及びPETを100℃で6時間乾燥した。その後、TPU及びPETをWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で混合し、これらの材料の粒質物を押出機のリアポートで加えた。これらの材料を混合し、そして約240℃に加熱した後、下流でガラスを加えた。押出機で混合及び配合を続け、この複合材ブレンドをスパゲッティーダイを通して押出しし、空気で冷却し、そしてペレットに切断した。
ペレットを105℃で乾燥した。射出成形を物理性質用の金型中で行った。金型の温度は250℃に達した。
物理的性質を表VIに示す。
ペレットを105℃で乾燥した。射出成形を物理性質用の金型中で行った。金型の温度は250℃に達した。
物理的性質を表VIに示す。
実施例13
M−PETのTPUに対するTPUの粘度の比は、高剪断配合及び射出成形に標準的と考えられる剪断速度で決定した。結果を表VIIに示す。
M−PETのTPUに対するTPUの粘度の比は、高剪断配合及び射出成形に標準的と考えられる剪断速度で決定した。結果を表VIIに示す。
表VII
M−PET及びTPUの250℃における粘度 対 剪断速度
剪断速度 粘度 粘度比
(sec- 1 ) (パスカル−秒)
M−PET TPU M−PET/TPU
200 850 44 19.3
500 700 38 18.4
1000 380 31 12.3
3000 170 26 6.5
M−PET及びTPUの250℃における粘度 対 剪断速度
剪断速度 粘度 粘度比
(sec- 1 ) (パスカル−秒)
M−PET TPU M−PET/TPU
200 850 44 19.3
500 700 38 18.4
1000 380 31 12.3
3000 170 26 6.5
実施例14〜28
表VIII〜表XIに示したパーセントの、変性された熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(変性及び未変性)及びガラス繊維入り及びガラス繊維なしの複合材をパイロット規模のWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造した。
ポリウレタンはMDI及びブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造されて、The B.F.Goodrich Co.によりESTANE(商標)58142 ポリウレタンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低粘度を特徴とした。
ポリウレタンESTANE(商標)58142 ポリウレタンは、Shell Oil Co. により製造された、分子量9200及び内部粘度0.37を有するTRAYTUF 85/200/28 ポリウレタンテレフタレートにより変性された。
表VIII〜表XIに示したパーセントの、変性された熱可塑性ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート(変性及び未変性)及びガラス繊維入り及びガラス繊維なしの複合材をパイロット規模のWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で製造した。
ポリウレタンはMDI及びブタンジオールを使用したポリエステル中間体から製造されて、The B.F.Goodrich Co.によりESTANE(商標)58142 ポリウレタンとして販売されている。TPUは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び250℃で測定して38ポアズという低粘度を特徴とした。
ポリウレタンESTANE(商標)58142 ポリウレタンは、Shell Oil Co. により製造された、分子量9200及び内部粘度0.37を有するTRAYTUF 85/200/28 ポリウレタンテレフタレートにより変性された。
実施例におけるポリエチレンテレフタレート(PET)は未変性PETであり、Shell Oil Co. によりTRAYTUF (商標)5900C 樹脂として販売されている。未変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで100sec- 1 の剪断速度及び260℃で測定して2000ポアズという高粘度を特徴とした。エチレングリコール、テレフタル酸、205%の(トータルの酸を基準として)のイソフタル酸及び1〜4%の(トータルのグリコールを基準として)ジエチレングリコールの反応により形成されたランダムに混合した線状コポリエステルであって、Shell Oil Co. によりTRAYTUF (商標)6254C 樹脂として販売される。変性PETは20/1のL/Dのキャピラリーレオメーターで400〜500sec- 1 の剪断速度及び270℃で測定して2,200ポアズという高粘度を特徴とした。ガラスは、もし加えられるならば、1/8インチのチョップド「E」ガラスであった。0.1〜0.3%のカーボンブラックは着色剤であった。
配合の前に、TPU及びPETを100℃で6時間乾燥した。その後、TPU
及びPETはWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で混合され、これらの材料は押出機のリアポートで加えられた。これらの材料を混合し、そして約240℃に加熱した後、下流でガラスを加えた。混合及び配合を押出機中で260℃で続けた。この複合材をスパゲッティーダイを通して押出しし、空気中で乾燥し、ペレットに切断した。
ペレットを105℃で6時間乾燥した。射出成形を物理的性質用の金型中で行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
物理的データを表VIII〜XIに示す。
及びPETはWerner-Pfleiderer 配合用二軸押出機で混合され、これらの材料は押出機のリアポートで加えられた。これらの材料を混合し、そして約240℃に加熱した後、下流でガラスを加えた。混合及び配合を押出機中で260℃で続けた。この複合材をスパゲッティーダイを通して押出しし、空気中で乾燥し、ペレットに切断した。
ペレットを105℃で6時間乾燥した。射出成形を物理的性質用の金型中で行った。金型の温度を45℃に設定した。メルトの温度は250℃に達した。
物理的データを表VIII〜XIに示す。
Claims (12)
- 熱可塑性樹脂成形組成物であって、前記組成物は、少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分とともに熱可塑性コポリエステルを含む繊維強化したブレンドを含み、ここで、前記ブレンドはその物理的性質を向上させるために有効な量の前記繊維を含みそして5〜1,000sec−1の剪断速度の存在下で製造され、前記熱可塑性コポリエステルはエチレングリコール、テレフタル酸及び少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸の反応により形成され、そして、前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分は熱可塑性ポリウレタン、ポリエステル−エーテルポリマー、ブロックスチレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミド又はエチレン−プロピレンジエンから選択され、前記ブレンドは、成形されたとき、本質的に繊維を有しない表面を有しそしてサートロニック(Surtronic)粗さ計により測定した表面粗さが1.0ミクロン以下である、熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記コポリエステルの前記の少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアルカンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又は芳香族ジカルボン酸である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記コポリエステルの前記の少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がジエチレンジオール及び/又はイソフタル酸である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記の不混和性の熱可塑性ポリマーがポリウレタンである請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記熱可塑性コポリエステル及び前記の少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分の総重量基準で、前記熱可塑性コポリエステルの量が10重量%〜90重量%であり、そして、前記の少なくとも1種の不混和性熱可塑性ポリマー成分の量が90〜10重量%であり、そして、前記繊維の量が、前記コポリエステル、前記の少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び前記繊維の総重量基準で5〜60重量%である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記繊維がガラス繊維である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 前記熱可塑性コポリエステルが、270℃で400〜500sec−1の剪断速度において、前記の少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分よりも高い粘度を有し、そして、成形の間に、前記熱可塑性コポリエステル対前記不混和性の熱可塑性ポリマー成分の粘度の比が1.5〜200である請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形組成物。
- 請求項1に記載の組成物を使用して形成された熱可塑性樹脂成形品。
- 熱可塑性樹脂成形品を成形するための方法であって、前記方法は、
a)熱可塑性コポリエステル及び不混和性の熱可塑性ポリマー成分の総重量基準で、熱可塑性コポリエステル10重量%〜90重量%及び少なくとも1種の不混和性の熱可塑性ポリマー成分90重量%〜10重量%と、強化繊維を、100sec−1よりも大きい剪断速度でブレンドする工程であって、ここで、前記コポリエステルは、エチレングリコール、テレフタル酸及び少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸の反応により生成されるものでありそして前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分はポリウレタン、ポリエステル−エーテルポリマー、ブロックスチレン系コポリマー、ポリエーテルブロックアミド又はエチレン−プロピレンジエンであり、前記ブレンド中の前記繊維の量は、前記熱可塑性コポリエステル、前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分及び前記繊維の総重量基準で5〜60重量%である、及び、
b)本質的に前記繊維を有しない滑らかな表面およびサートロニック(Surtronic)粗さ計で測定した表面粗さが1.0ミクロン以下である製品を形成せしめる工程を含む上記方法。 - 前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分がポリウレタンであり、且つ、前記繊維がガラス繊維である請求項9に記載の方法。
- 前記熱可塑性コポリエステルが前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分よりも、270℃で400〜500sec−1の剪断速度で、高い粘度を有し、そして、前記コポリエステル対前記の不混和性の熱可塑性ポリマー成分の粘度比が5〜50である請求項9に記載の方法。
- 前記コポリエステルの前記の少なくとも1種の他のグリコール及び/又はジカルボン酸がアルカンジオールもしくはポリエーテルグリコール及び/又は芳香族ジカルボン酸である請求項9に記載の方法。
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