JPH07187712A - 特に高温ガラス体を処理する装置におけるアスベスト代用品としての耐熱性材料 - Google Patents

特に高温ガラス体を処理する装置におけるアスベスト代用品としての耐熱性材料

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JPH07187712A
JPH07187712A JP6287147A JP28714794A JPH07187712A JP H07187712 A JPH07187712 A JP H07187712A JP 6287147 A JP6287147 A JP 6287147A JP 28714794 A JP28714794 A JP 28714794A JP H07187712 A JPH07187712 A JP H07187712A
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fiber
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heat resistant
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JP6287147A
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Wolfram Beier
ヴォルフラム、バイエル
Jochen Dr Heinz
ヨヘン、ハインツ
Henning Franek
ヘニング、フラネク
Dirk Bohr
ディルク、ボール
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Westerwald Glasstein GmbH
Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
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Westerwald Glasstein GmbH
Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C14/00Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix
    • C03C14/002Glass compositions containing a non-glass component, e.g. compositions containing fibres, filaments, whiskers, platelets, or the like, dispersed in a glass matrix the non-glass component being in the form of fibres, filaments, yarns, felts or woven material
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B40/00Preventing adhesion between glass and glass or between glass and the means used to shape it, hold it or support it
    • C03B40/005Fabrics, felts or loose covers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2214/00Nature of the non-vitreous component
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高温のガラス体、ガラスセラミック体、セラ
ミック体を処理する装置において特にアスベストの代用
品として使用できる耐熱性材料を提供する。 【構成】 母材としてホウケイ酸ガラス等、また強化繊
維として炭素繊維、炭化ケイ素繊維等から成る繊維強化
ガラス又は繊維強化ガラスセラミック。 【効果】 機械的に安定しており、容易に接合が可能で
あり、十分に低い熱伝導率、高い耐熱衝撃性、耐摩耗性
を有しているため、寿命が長く、これと接する高温ガラ
ス体に痕跡を残すことがない。その上潤滑剤をほとんど
必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に高温ガラス体を処
理する装置におけるアスベスト代用品としての耐熱性材
料に関する。
【0002】
【従来技術と発明が解決しようとする課題】ガラス体の
製造においては、しばしば、温度が200〜1000℃
の高温の製品又は半製品を処理又は加工する必要があ
る。その高温の製品又は半製品は普通200℃以上、通
例300〜700℃の範囲の温度を有し、その温度は加
工するガラスの種類及び各生産工程に依存している。こ
の処理を行う装置は大抵、搬送装置、処理装置及び加工
機械であり、例えば、押出し、造形、位置決め、転送及
び取出し機械、又はそのような機械の構成部品、すなわ
ち、グリッパー、プッシャー、スライダー、ターニング
装置、付着板、スライド及びスターターレール、摺動
片、コンベアベルトセグメント、撓みローラー、コンベ
アローラー、ストリッパープレート、プッシュロッド、
そらせ板、グリッパー爪、インサート、冷却炉プッシュ
ロッド、コンベア装置の支持材、位置決めゲージ、金型
又は金型部品、カッター等であり、これらは高温ガラス
体に接触する。
【0003】多くの場合、構成部品自体ではなく、構成
部品のうち、組み合わされた熱−摩擦−機械的応力が生
じる実際の接触領域だけが耐熱性材料で作られる。今ま
では主にアスベスト又は様々な材料を含有したアスベス
トが、このような高温処理用途に使用されてきた。アス
ベストの使用に伴う健康への危険のため、アスベストの
使用は益々減少し、代用品が既に頻繁に使用されてい
る。しかしながら、公知のアスベスト代用品は全て1つ
以上の特定の欠点を有する。
【0004】通常使用されているセラミック繊維材は、
激しい摩滅、擦切れを受け、換言すれば寿命が専ら限ら
れており、取り換え費用が結果的に高くなる。これらの
セラミック繊維材は、すり落ちた繊維を放出し、その結
果、機械及び作業場を汚染したり、センサーを混乱させ
る可能性があり、その上すり落ちた繊維はその大きな表
面により大気中の潤滑油の霧を吸収し、その結果火災の
危険性が増大することになる。大きくて単一体のセラミ
ックは、特に衝撃又はノック応力を受けた場合だけでな
く、例えばねじ接続のようにゆっくり加えられる張力を
受けた場合にも、脆性破壊を生じがちであり、低い耐熱
衝撃性しか有していないため、例えばスチール製の機械
部品とのねじ接続による連結が難しい。
【0005】グラファイトは激しい摩滅、擦切れを受
け、取り換え費用が結果的に高くなり、また、衝撃やノ
ック応力を受けると脆性破壊を生じがちである。更に接
合も難しく、高い熱伝導率を有する結果、高温ガラス処
理中に材料割れし易く、また高温酸化性雰囲気中で酸化
し易い。グラファイトはまた、しばしばあまりに滑らか
過ぎるので高温ガラスをつかめない。
【0006】金属及び合金は、しばしば高い比重量を有
し、結果的に特に高い作業周期回数(加速)ではエネル
ギー消費が増加し、また熱伝導率が高いことから材料割
れし易い。さらに、金属の一部がすり落ちることがあ
り、その結果、製造中すぐに廃棄品となったり、高温ガ
ラス中の金属痕はひび割れを誘発するので間接的に廃棄
すべき結果となる。
【0007】プラスチック類、例えばフルオロカーボン
樹脂又はポリイミドをベースとする物は、不十分な熱安
定性しか有しておらず、熱応力が大き過ぎると制御でき
ずに形が歪み、更にガラス生産物を汚染する侵略的又は
健康に危険な気体を放出する。その汚染により起こり得
る結果として、ガラス生産物にはもはや刻印できなくな
る。
【0008】更に、金属とセラミックは高温ガラスとの
接触摩擦係数が非常に高く、そのため多量の潤滑油若し
くは固体潤滑剤を頻繁に適用する必要がある。これらの
潤滑剤は蒸発により工場全体に広がり、床や階段で滑る
事故の危険性を最小限にするために、例えば定期的に集
中的な労働処理で除去されねばならない。
【0009】従って、本発明の目的は、高温ガラス体を
処理する装置のための材料、特にアスベストの代用品と
しての材料を見い出すことであり、その材料とは機械的
に安定であり、容易に接合可能で、十分低い熱伝導率並
びに高い耐熱衝撃性、摩滅、擦切れに対する高い抵抗力
及び長い寿命を有し、ガラス体に痕跡を残さず、また、
僅かな潤滑剤しか、若しくは全く潤滑剤を必要としない
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、繊維強化ガ
ラス又は繊維強化ガラスセラミックから成ることを特徴
とする耐熱性材料によって解決される。驚くべきこと
に、繊維強化ガラス及び繊維強化ガラスセラミックはそ
れぞれ高温ガラス処理部分において多用されるアスベス
トに取って代わり、幾つかの特性ではアスベストを凌ぐ
ものさえあることが分かった。
【0011】
【発明の作用及び態様】高温ガラス処理中に、それぞれ
繊維強化ガラス及び繊維強化ガラスセラミックに接する
高温ガラス体は、一般的には200〜1000℃の温度
を有しており、例えばソーダ石灰ガラス又はクリスタル
ガラスの実用ガラス器具の製造においては、300〜7
00℃の範囲にある。処理中のガラス体の温度は、成形
過程直後、例えば成形領域から移動するときに最高とな
り、大抵、処理が更に進行する間に冷めてくる。繊維強
化ガラス材は、高温ガラス体が処理される温度で溶融し
てはならないことは自ずと理解されよう。理論上、あら
ゆるガラスはセラミック繊維によって強化され得る。し
かしながら、できるだけ内部張力を減らすか又は全く避
けるには、熱膨張率がある程度適合するように加工する
ことが要求される。炭素繊維及び炭化ケイ素繊維は熱膨
張が小さいので、10ppm/K未満の熱膨張を有する
ガラスが母材として好ましい。特に、5ppm/K未満
の熱膨張を有するガラスが有利で、ガラス転移温度Tg
もまた、少なくとも概略的にはその複合物の望ましい適
用温度に適合されるべきであり、換言すれば選定された
ガラスはガラス転移温度が低過ぎてはならない。
【0012】しかしながら、驚くべきことに、繊維強化
ガラスはガラス母材のTg以上の温度でも首尾よく使用
できることも分かった。この一例が、ホウケイ酸ガラ
ス、デュラン(Duran:登録商標)(Tg:約53
0℃)製の母材を用いた複合物であり、一定の状況下で
700℃までの温度で使用できる。最高許容温度は明ら
かにそれぞれの適用で耐え得る接触時間及び変形に依存
している。しかしながら、起こり得る繊維強化ガラスの
変形は、対応するクリープ試験で示されたように、たと
え高温であっても補強していないガラスの変形より常に
著しく小さい。けれども、合理化の理由から、あらゆる
必要条件を実質的に満たすのに十分高いTgを有するこ
のような母材用ガラスを選定することが薦められる。ホ
ウケイ酸ガラス(その最も有名な代表物がデュラン又は
パイレックス(Pyrex:登録商標)の名称で市販さ
れている)が特に適していることが分かった。これらの
ガラスは、近似的に重量%でSiO2 :70〜80%、
23 :7〜13%、アルカリ酸化物:4〜8%、A
23 :2〜7%の組成及び約500〜600℃のT
gを有する。
【0013】さらに高温については、耐高温性ガラス、
特にアルカリを含有していないかアルカリが少ないアル
ミノケイ酸ガラス又はアルミノホスホ−ケイ酸ガラス、
例えば重量%で近似的にSiO2 :50〜55%、Al
23 :20〜25%、アルカリ土類酸化物:10〜2
0%、P25 :5〜10%、B23 :0〜5%、ア
ルカリ酸化物:0〜0.5%の組成、又は、SiO2
50〜55%、Al23 :20〜25%、アルカリ土
類酸化物:10〜20%、P25 :5〜10%、B2
3 :0〜5%、アルカリ酸化物:0〜0.5%の組
成、或は又、SiO2 :50〜55%、B23 :8〜
12%、アルカリ土類酸化物:10〜20%、Al2
3 :20〜25%の組成を有するものが、例えばエレク
トロニクス若しくはランプ作製での使用に適している。
これらのガラスのTgは約650〜750℃の範囲にあ
る。
【0014】ガラスセラミックは、1957年頃から市
販されており、母材としてよりいっそうの高温耐熱性を
備えている。適切な材料系は、例えばLi2 O−Al2
3−SiO2 、MgO−Al23 −SiO2 、又は
CaO−Al23 −SiO2 系であり、添加剤によっ
て様々な方法により改質できる。ガラスセラミック及び
制御された結晶化によるその製造は数十年もの間その専
門家に知られており、多数の出版物、例えばフォーゲル
(W.Vogel)著、グラスケミー(Glasche
mie)、出版社:シュプリンガー・フエルラーク(S
pringerVerlag)、ベルリン、1992
年、319〜410ページに記載されている。その優れ
た機械的加工性から、結晶相として雲母(例えば金雲母
型)を含有するガラスセラミックも適している。
【0015】ガラス及びガラスセラミック用の強化繊維
は当業者によく知られており、本発明の目的に対しては
あらゆる無機強化繊維が適している。炭素繊維、Si
C、Si34 、Al23 、ZrO2 及び/又はムラ
イトの繊維が大概主成分として使用される。必要に応じ
て、Si、Ti、Zr、Al、O、C、Nの添加剤を含
有する繊維、例えばサイアロン型(Si、Al、O、
N)の繊維が使われる。炭素繊維及び炭化ケイ素繊維が
特に適している。繊維強化ガラス及び繊維強化ガラスセ
ラミックの製造は、それぞれ当業者によく知られてお
り、多数の出版物に記載されていて、そのうち、米国特
許第4610917、4626515及び507919
6号だけを例としてここに掲載する。
【0016】複合物は、一般的には母材及び繊維の適切
な選択により、所期の目的に合わせることができる。熱
膨張、熱伝導率、熱応力によるクリープ特性、潤滑工学
的性能他、様々な物理的特性が幅広く変化及び調整可能
である。その複合物中に組み入れる繊維は、化学組成だ
けでなく微細構造、並びに表面的な幾何構造に関しても
色々な方法で変えることができる。 (同じ化学組成を持つ場合)繊維の微細構造が物理的特
性を決定する。例えば炭素繊維の場合、特殊の高モジュ
ール及び高力繊維があり、その黒鉛化度の違いが潤滑工
学的及び熱的性能に影響する。それゆえ、同じ強化繊維
を用いた場合の変化の可能性は限度があり、それに基づ
いて、複合材料を所望の特性に向け最適化できる。強化
繊維の幾何構造(形状及び寸法)及び複合物中のその繊
維の配列が特に変化の選択を幅広く提供する。
【0017】ガラス及びガラスセラミックは、例えばホ
イスカー、短繊維、長繊維、又は連続繊維で補強でき、
更に、繊維フェルト、並びに繊維マット、繊維織物を適
用することもできる。その上、その材料中の繊維の方向
は、例えば巻繊により、円形若しくは他の形の環状構
造、又は環の形をした部材を作成することで、その材料
から製造される部材の幾何構造に適合できる。
【0018】ホイスカー及び短繊維(約5mm以下の繊
維長さ)は大抵等方的に複合物中に分布して等方性をも
たらすが、例えば高温で押出すことで部分的に配列させ
ることもできる。非常に高い耐破損性はホイスカー又は
短繊維では達成できないが、長繊維及び連続繊維が少な
くとも複合物の少なくとも大部分で互いに平行に配列さ
れると、この方向での複合物の機械的特性は著しく改善
される。しかし、その垂直方向ではほとんど改善されな
い。しかしながら、もし、長繊維及び連続繊維が、繊維
が互いに角度をなして配列される積層構造で使用されれ
ば、少なくとも一平面に関しては等方化もかなり達成さ
れ得る。
【0019】複合物の生産及び成形は、ホイスカー及び
短繊維を用いるより長繊維及び連続繊維を用いる方が一
般的に難しいが、優先方向での特に優れた機械的特性値
を達成できる。繊維構造の正しい選択により、予期され
る応力に適合した部材を開発できる。当業者には、繊維
強化部材中の繊維構造をどのように設計するかは、例え
ば繊維強化プラスチック部材から公知である。
【0020】繊維フェルト及び繊維織物を使用すると、
長繊維複合材料又は連続繊維複合材料と比べて並の品質
を有するだけの複合材料になるが、コスト的により効率
的な技術により生産できる。織物及びフェルトは、例え
ば溶融ガラス又はゾルーゲル溶液を浸透させることもで
き、その後の熱処理によりガラス又はガラスセラミック
に転化させることができる。
【0021】特定の目的に向けその材料が製造される方
法、すなわちホイスカー、連続繊維、長繊維、短繊維、
織物、フェルト等々を用いてその材料が製造されるかど
うかは物理的及び技術的要求に依存し、換言すれば、例
えば、幾つかの特性が等方性又は異方性のどちらに調整
されるべきかにより、そして又、その材料の生産に関わ
るコストにも依存しており、当然材料の価格を決定し、
こうして原価効率も決まってくる。
【0022】材料の特性はその構成材料の特性により決
定される。母材ガラス/母材ガラスセラミック及び繊維
の正しい選択により、その各用途に材料を適合させるこ
とが可能となる。 (高温ガラス物の温度が)約500℃までの大気での適
用に関しては、炭素繊維強化材料が適しており(実際の
応力の時間及び頻度並びに乾燥運転での低い滑り摩擦の
要求など付加的なパラメーターによる)、それ以上高温
で適用するには一般的に耐酸化性繊維、例えばより高価
なSiC繊維が必要となる。他方、炭素繊維は不活性又
は還元条件下では極めて高い温度に耐える。
【0023】もし、いくつか異なる種類の繊維を用いれ
ば、いわゆるハイブリッド複合材料が製造でき、幾つか
の高温処理作業で最大限に活用される。ハイブリッド複
合材料は、例えば、グリッパーのある種の付着又は摩擦
性能、例えば、高温で確実なグリッピング処理を保証す
るために最適化できる。比較的高い摩擦を有する材料は
SiC繊維の含有量を高めることにより得られる。しか
しながら、例えば、プッシャー又は摺動片の場合にはで
きるだけ小さい摩擦を有することも望まれよう。この場
合、複合材料は低い摩擦係数を有する繊維、例えば炭素
繊維、特に黒鉛化率のより高い繊維を含有することにな
る。炭素繊維並びにSiC繊維を共に含む複合材料は特
に有利である。SiC繊維が高温条件での高い基礎的安
定性と低い摩滅、擦切れを保証し、炭素繊維がある種の
自滑性をもたらす。
【0024】複合材料中の繊維含有量は約10〜70容
量%である。それ以上の繊維含有量は相当な費用をもっ
てのみ達成され、もし、複合材料中の繊維含有量が20
容量%より低くなると、得られる安定性の増加は急激に
減少し、ガラス母材/ガラスセラミック母材中に繊維を
均一に分布することが相当に難しくなる。経済的理由か
ら約30〜40容量%の繊維含有量が好適である。もし
異なる種類の複数の繊維が使用されれば、複合材料の所
望の特性に従ってこれが行われる。SiCと炭素繊維の
混合物が使用される場合、複合材料中の2種類の繊維の
容量比は、複合材料と高温ガラス体との間の摩擦を高く
或いは低く望むかにより、1:0.05〜1:20の間
となる。
【0025】製造中に不完全圧縮するか、あるいはガス
状の成分を放出するかのいずれかにより、多孔質のガラ
ス材料又はガラスセラミック材料を製造することがさら
に可能となる。その多孔度により熱伝導率、弾性モジュ
ール及び潤滑剤を吸収する能力が変化する。
【0026】繊維強化材料は、完成品としての工具製品
の製造に供することができるが、もし工具部品自体は金
属から製造され、高温ガラス製品と接する部分だけ繊維
強化材料の層が設けられれば大抵十分であり又より経済
的である。のこ引き、穴あけ、微粉砕、及び、雲母含有
材料(金雲母型)の場合にはさらにそのラス張りなど材
料の優れた機械的加工性のため、材料は特にねじ結合に
より、例えば、プレート、ロッド、ストリップ、これら
の折曲したもの、角度を付けたものや、丸い円板等のス
チール部分に容易に接合できる。
【0027】本発明による材料は、高温ガラス体と接す
る部分の接触材料として、高温ガラス体処理用の全ての
装置に適している。この目的に対し、本発明による材料
は今までこれらの目的で使用されてきたアスベストに勝
るとも劣らず、また本発明を知るまでの公知のアスベス
ト代用品をはるかに凌いでいる。本発明に係る材料は、
高温ガラス体及び溶融ガラスの成形、例えばガラス容器
又はコーヒーポットの注ぎ口を形成するための材料とし
て使用することもできる。
【0028】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。1つの切欠きを有する寸法
が45×25mm、厚さが7mmで半円形の繊維強化ガ
ラスのストリップを、ガラス煉瓦を処理するための接触
片(インサート)として、グリッパークランプにねじで
取り付けた。繊維強化ガラスは、ホウケイ酸ガラス母材
(デュラン)から成り、SiC連続繊維を30容量%含
有するものである。この繊維は25のテープで配列され
ており、前の層に対して90度の角度で配列された。処
理されるガラス煉瓦は、約550℃の温度を有した。接
触片として得られた寿命は、この工程で元来使用されて
きたアスベストより3倍高く、現在使用されているアス
ベスト代用品(アルミノケイ酸繊維材料)より30倍高
かった。
【0029】さらに、10×10×8mmの大きさ(長
さ×幅×厚さ)の同じ材料から成る接触片が約550℃
の高温ガラス煉瓦に対する支持片として使用された。そ
の結果得られた寿命はアスベストの3倍だった。
【0030】ガラス煉瓦が4つのストリップ(パレッ
ト)で保持され、位置決めされるガラス煉瓦用位置決め
及び処理装置に、上記組成の130×25×8mmの大
きさの接触ストリップを一緒にねじで取り付けた。これ
らのパレットストリップの寿命は、アスベストストリッ
プの寿命にほぼ一致した。このパレットストリップに、
SiC繊維に代えて炭素繊維を使用することで僅かに寿
命の改善が達成された。本発明による材料の性能がそん
なに優れている理由は、本当に適切なアスベスト代用品
が、支持片及びパレットストリップに対して今まで1つ
も見い出されなかったことにある。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る耐熱性材料
は繊維強化ガラス又は繊維強化ガラスセラミックから成
り、機械的に安定しており加工性に優れているため、工
具部品との接合を容易に行うことができると共に、十分
に低い熱伝導率、高い耐熱衝撃性、耐摩耗性を有してい
るため、寿命が長く、これと接する高温ガラス体に痕跡
を残すことはなく、また特に炭素繊維等を含有する場合
には摺動部に用いても潤滑剤をほとんど必要としない。
従って、本発明の耐熱性材料は、高温のガラス体、ガラ
スセラミック体、セラミック体等を処理する装置、例え
ば押出装置、造形装置、位置決め装置、搬送及び取出し
装置等の高温ガラス体等と接触する部品又は部材とし
て、特に従来用いられてきたアスベストの代用品として
好適に使用でき、幾つかの特性ではアスベストよりも優
れている。従来、アスベスト代用品として提示された材
料、例えばカーボンストリップ、グラファイトストリッ
プ、又は、繊維強化コンクリート等は、様々な理由(脆
性、難しい接合、耐摩耗性不足)で非常に摩滅、擦切れ
を被るので、厳しい製造条件に対して、ある部分でのア
スベストの使用は依然として欠かせなかった。本発明に
よる材料は、少なくともアスベストに匹敵する代用材料
であり、そして実際上どこでも使用できるので、異なる
適用目的のために非常に多くのアスベスト代用品を在庫
として保管することももはや必要ない。本発明による材
料の摩耗は少なく、アスベスト代用品として今まで使用
されてきた繊維材料の不便な点を有していない。
フロントページの続き (71)出願人 594191711 ヴェステルバルト、グラスシュタイン、ゲ ゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング Westerwald Glasstei n GmbH ドイツ連邦共和国、デェー56422 ヴィル ゲス、ズィーメンスシュトラーセ 1 (72)発明者 ヴォルフラム、バイエル ドイツ連邦共和国、55276 クライン、ヴ ィンテルンハイム、コンズル−ベジェント シュトラーセ 16アー (72)発明者 ヨヘン、ハインツ ドイツ連邦共和国、55576 シュプレント リンゲン、パルガーセ 3 (72)発明者 ヘニング、フラネク ドイツ連邦共和国、35619 ブラウンフェ ルス、ミューレンコプフシュトラーセ 5 (72)発明者 ディルク、ボール ドイツ連邦共和国、56424 シュタウト、 バーンホフシュトラーセ 6

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化ガラス又は繊維強化ガラスセラ
    ミックから成ることを特徴とする、特に高温のガラス
    体、ガラスセラミック体及びセラミック体を処理する装
    置におけるアスベスト代用品としての耐熱性材料。
  2. 【請求項2】 ガラス母材がホウケイ酸ガラス、アルミ
    ノケイ酸ガラス又はSiO2 高含有ガラスから成ること
    を特徴とする請求項1に記載の耐熱性材料。
  3. 【請求項3】 ガラスセラミック母材がLi2 O−Al
    23 −SiO2 系、MgO−Al23 −SiO2
    又はCaO−Al23 −SiO2 系から成ることを特
    徴とする請求項1に記載の耐熱性材料。
  4. 【請求項4】 ガラスセラミック母材が結晶相として雲
    母(金雲母型)を有するガラスセラミックから成ること
    を特徴とする請求項1に記載の耐熱性材料。
  5. 【請求項5】 強化繊維が主成分として炭素、炭化ケイ
    素、Si34 、Al23 、ZrO2 及びムライトか
    ら成り、必要に応じて添加剤としてSi、Ti、Zr、
    Alを含有することを特徴とする請求項1に記載の耐熱
    性材料。
  6. 【請求項6】 強化繊維が炭素及び/又はSiCから成
    ることを特徴とする請求項1に記載の耐熱性材料。
  7. 【請求項7】 繊維の含有量が10〜70容量%である
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載
    の耐熱性材料。
  8. 【請求項8】 グリッパー、プッシャー、スライダー、
    ターニング装置、付着板、スライドレール、摺動片、コ
    ンベアベルトセグメント、コンベアローラー、ストリッ
    パープレート、プッシュロッド、そらせ板、グリッパー
    爪、インサート、冷却炉プッシュロッド、はさみ装置の
    支持材、搬送装置、位置決めゲージ、金型又は金型部
    品、カッター、撓みローラー、又は高温のガラス、ガラ
    スセラミック、若しくはセラミック体を処理する装置に
    おける同様の部品に対して請求項1乃至7のいずれか一
    項に記載の耐熱性材料の利用。
  9. 【請求項9】 高温ガラス体又は溶融ガラス体の再造形
    又は成形のための請求項1乃至7のいずれか一項に記載
    の耐熱性材料の利用。
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