JPH07186823A - ヘッドランプの配光制御装置 - Google Patents

ヘッドランプの配光制御装置

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JPH07186823A
JPH07186823A JP33351593A JP33351593A JPH07186823A JP H07186823 A JPH07186823 A JP H07186823A JP 33351593 A JP33351593 A JP 33351593A JP 33351593 A JP33351593 A JP 33351593A JP H07186823 A JPH07186823 A JP H07186823A
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Hisashi Satonaka
久志 里中
Makoto Takagi
誠 高木
Noritada Yoshiji
規宰 吉次
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライバの視認性を低下させることがないヘ
ッドランプの配光制御装置の提供する。 【構成】 ヘッドランプへ供給される電圧Vを読み取り
(402)、所定電圧Vc以上か否かを判断し、V≧V
cの場合にはタイマをリセットする(404,40
6)。V<Vcの場合には、ヘッドランプへの供給電力
増大を図るためアイドルアップ回路へ信号を出力しタイ
マによる監視を継続する(408〜410)。電力低下
の経過時間が0<T<Tcのときは電圧低下を考慮した
補正制御をする(414,416)。T>Tcのときは
配光制御を中止する(418,420)。T=0のとき
は通常の配光制御をする(422,424)。従って、
光量低下によるドライバの視認性の低下を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘッドランプの配光制
御装置にかかり、特に、車両の前方を照射するヘッドラ
ンプの配光を制御するヘッドランプの配光制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両には、夜間等にドライバー前方の視
認性を向上させるために、遠方照射用と近傍照射用の配
光に切り換え可能な(所謂ロービームとハイビーム)ヘ
ッドランプが配設されている。このヘッドランプは、車
両の略先端に固定されて予め定められた比較的広範囲を
照射している。
【0003】車両が走行する通常の道路は、直線的であ
ったり、曲線的であったりする道路形状を有している。
また、自車両の前方には、自車両と同一方向に走行する
先行車両や自車両と逆方向に走行し自車両とすれちがう
対向車両の他車両等が存在することがある。このため、
ドライバの視認性を向上させるためには、道路形状に応
じた配光にすると共に、前方を走行する他車両を認知し
かつグレアを与えない配光をしなければならない。
【0004】このようなドライバの視認性を向上させる
ために、ヘッドランプの点灯時に、周囲の明るさ、ステ
アリングの操舵角検出による道路カーブ情報、車速、対
向車センサによる対向車両の有無、個人の好みの情報を
用いて、車速に応じたヘッドランプの位置設定による上
下制御及びカーブ路におけるカーブヘッドランプの位置
設定による左右制御をするヘッドランプの配光制御装置
がある(特開昭64−111546号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘッド
ランプへの供給電力は常時一定しているとは限らない。
このため、従来のヘッドランプの配光制御装置では、ヘ
ッドランプへ供給する電力が低下しても、配光制御を継
続的に行うため、ヘッドランプの光量が低下したまま配
光制御することになり、この低下した光量によってヘッ
ドランプの配光制御を行うとドライバの視認性が低下す
ることがある。
【0006】本発明は、上記事実を考慮し、ヘッドラン
プへの供給電力に応じた配光制御によりドライバの視認
性を低下させることがないヘッドランプの配光制御装置
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のヘッドランプの配光制御装置は、明るさ、照
射方向及び照射範囲の少なくとも1つが変更可能なヘッ
ドランプを有する車両の該ヘッドランプへの供給電力を
検出する供給電力検出手段と、検出された供給電力が予
め定めた基準電力以上か基準電力未満かを判定する判定
手段と、前記ヘッドランプへの供給電力を増加させる電
力増加手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、前
記ヘッドランプの明るさ、照射方向及び照射範囲の少な
くとも1つを所定値になるように制御する通常制御、少
なくとも前記基準値以上になるように前記電力増加手段
を制御すると共に前記ヘッドランプの明るさ、照射方向
及び照射範囲の少なくとも1つを所定値になるように制
御する補正制御、及び前記電力増加手段の制御及び前記
ヘッドランプの明るさ、照射方向及び照射範囲の変更制
御を中止するまたは行わない非制御の何れかを選択して
制御する制御手段と、を備えている。
【0008】
【作用】本発明によれば、ヘッドランプには、車載バッ
テリ等の電源から供給電力が供給される。このヘッドラ
ンプへの供給電力は電力増加手段によって増加させるこ
とができる。電力増加手段は、エンジンの回転数を増加
させて発電力を増加させるアイドルアップ動作がある。
ヘッドランプは、明るさ、照射方向及び照射範囲の少な
くとも1つが変更できる。これによって、ヘッドランプ
の光の到達距離や照射範囲等を変更することができ、ド
ライバの視界を確保するように変更すれば視認性を向上
させることができる。この供給電力は、供給電力検出手
段によって検出される。判定手段は、検出された供給電
力が予め定めた基準電力以上か基準電力未満かを判定す
る。この基準電力の値には、例えば、所定到達距離を視
認し得る最低のバッテリ電圧値がある。制御手段では、
判定手段の判定結果に基づいて、通常制御、補正制御、
及び非制御の何れかを選択して制御する。通常制御は、
ヘッドランプの明るさ、照射方向及び照射範囲の少なく
とも1つを所定値になるように制御する視認性を向上さ
せる等の制御である。補正制御は、少なくとも基準値以
上になるように電力増加手段を制御すると共にヘッドラ
ンプの明るさ、照射方向及び照射範囲の少なくとも1つ
を所定値になるように制御する制御である。なお、この
補正制御時にドライバに対して警告することが好まし
い。非制御は、電力増加手段の制御及びヘッドランプの
明るさ、照射方向及び照射範囲の変更制御を行わないか
または中止するまたは行わない制御である。例えば、供
給電力が基準電力以上のときにはヘッドランプの光量が
十分であるので通常制御でよく、基準電力未満のときに
はヘッドランプの光量が低下しているので補正制御及び
非制御の何れかを行う。これにより、ヘッドランプの光
量が低下する基準電力未満のときには光量が低下したま
まの状態で配光制御をすることがなく、ドライバの視認
性を低下させることがない。なお、基準電力未満のとき
には、先ず補正制御した後、供給電力の増加が望めない
ときに非制御へ移行することが好ましい。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。以下の実施例は、車両の前方に配設され
たヘッドランプの配光を制御するヘッドランプの配光制
御装置に本発明を適用したものである。なお、図中矢印
FRは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢
印LHは車幅左方方向を、矢印RHは車幅右方方向を、
示す。
【0010】図1に示したように、車両10のフロント
ボデー10Aの上面部には、エンジンフード12が配置
されており、フロントボデー10Aの前端部の車幅方向
両端部に固定されたフロントバンパ16の上部には、左
右一対(車幅方向両端部)のヘッドランプ18、20が
配設されている。また、エンジンフード12の後端部付
近には、ウインドシールドガラス14が設けられてい
る。このウインドシールドガラス14の上方でかつ車両
10内部(ドライバーの目視位置、所謂アイポイント近
傍)には夜間車両前方を撮影するためのカメラ22が配
置されている。このカメラ22は、画像処理装置48
(図6)に接続されている。このカメラ22は、X線や
粒子線等を受光した暗い可視像の強度を増倍して明るい
可視像に変換するイメージインテンシファイヤー管によ
る暗視用カメラ等を用いてもよい。なお、車両10内の
図示しないスピードメーターのケーブルには、車両10
の車速Spを検知する車速センサ66(図6)が配設され
ている。
【0011】図2に示したように、車両10内には、シ
フトレバー24及びステアリング26が備えられてい
る。シフトレバー24には、オートマチックミッション
時のシフトレバー24のレンジである、駐車(P)、バ
ック(R)、ニュートラル(N)、及びドライブ(D)
等のレンジを検出するレンジ検出スイッチ68(図6)
が配設されている。なお、レンジ検出スイッチ68は、
マニュアルミッション時のシフトレバー24のレンジを
検出するようにしてもよい。ステアリング26の図示し
ない回転軸付近には、ターンシグナルレバー28及びワ
イパコントロールレバー30が配設されている。ターン
シグナルレバー28の先端部に取り付けられたライトコ
ントロールスイッチ32(図6)は、ヘッドランプ1
8、20を点灯と消灯とに切り換え指示するスイッチで
あり、ターンシグナルレバー28の先端部をターンシグ
ナルレバー28の軸を中心として回転させるとオンオフ
する。このライトコントロールスイッチ32がオンする
ことによってヘッドランプ18、20が点灯または消灯
する。
【0012】図3に示したように、ヘッドランプ18
は、プロジェクタタイプのヘッドランプであり、光源と
してのバルブ40を有している。このバルブ40は、楕
円反射面のリフレクタ42に取り付けられており、バル
ブ40から射出された光がリフレクタ42によって反射
され車両10の前方(図3矢印FR方向)へ光を射出す
る構成になっている。このリフレクタ42の射出側でか
つリフレクタ42によるの集光位置付近には、対向車防
眩のため照射範囲を上下方向に制限するように移動可能
な機能を有したシェード44が配設されている(図4参
照)。このシェード44の射出側には、凸レンズ46が
配設されている。従って、リフレクタ42によって反射
されたバルブ40の光が、シェード44近傍へ集光され
て、シェード44近傍の位置を発光点として、凸レンズ
46によって射出され、車両10の前方(図3矢印FR
方向)へ光が射出される。
【0013】また、ヘッドランプ18の凸レンズ46近
傍でかつ車幅内部方向(図3反矢印LH方向)の外周部
位には、軸受80が固定されている。この軸受80は、
車両10の図示しないフレームに垂直に固定された支柱
82に軸支されている。また、バルブ40近傍でかつ車
幅外部方向(図3矢印LH方向)の外周部位には、アク
チュエータ86が有する可動子86Aの円筒状の先端が
取り付けられている。このアクチュエータ86は車両1
0の図示しないフレームに固定されており、モータ86
D及び可動子86Aをウオームとするウオームギヤから
構成されている。すなわち可動子86Aの後端はウオー
ムとして機能するように刻設されウオームホイール86
Bに噛み合わされている。この可動子86Aは、図示し
ない摺動機構により直線的に移動可能にされ、ウオーム
ホイール86Bの回転軸はモータ86Dのシャフト86
Cに固定され、モータ86Dの回転が可動子86Aの直
線駆動に変換される。従って、制御装置50からの信号
に応じたモータ86Dの回転により、可動子86Aが水
平方向(図3矢印A方向)に伸縮する。可動子86Aが
収縮するとロービーム側ランプL1は右回転し光軸Lが
光軸LRになり、可動子86Aが伸長するとロービーム
側ランプL1は左回転し光軸Lが光軸LLになる。この
ように、可動子86Aの伸縮に応じてヘッドランプ18
は支柱82を軸として回動し、光軸Lが水平左右方向
(図1のRHまたはLH方向)に偏向される。以下、こ
の光軸偏向の制御をリフレクタ制御という。
【0014】図4に示すように、ヘッドランプ18のシ
ェード44のバルブ側は、刻設されたラック部88Aと
され、アクチュエータ88が有するピニヨン88Bに噛
み合わされている。ピニヨン88Bは、モータ88Cの
回転軸に固定され、モータ88Cの回転がシェード44
の上下移動(図4矢印A方向)に変換される。これらラ
ック部88A、ピニヨン88B及びモータ88Cからア
クチュエータ88を構成している。従って、制御装置5
0からの信号に応じたモータ88Cが回転し、シェード
44が上下方向(図4矢印A方向)に移動する。このシ
ェード44の上下動により、車両前方の照射範囲が制限
される(図5参照)。すなわち、ヘッドランプによる光
の照射領域と未照射領域との境界部分であるカットライ
ンがドライバーが目視する前方を上下動する。以下、こ
のシェードの上下動による制御をシェード制御という。
【0015】ヘッドランプ20は、上記ヘッドランプ1
8と同様の構成であり、バルブ41を備えると共に、シ
ェード45、軸受81及びアクチュエータ87、及びア
クチュエータ89(図6)を備えてている。なお、ヘッ
ドランプ20の構成はヘッドランプ18と同様であるた
め詳細な説明は省略する。
【0016】図6に示すように、ヘッドランプ18、2
0の配光制御するための制御装置50は、リードオンリ
メモリ(ROM)52、ランダムアクセスメモリ(RA
M)54、中央処理装置(CPU)56、入力ポート5
8、出力ポート60、ドライバ64及びこれらを接続す
るデータバスやコントロールバス等のバス62を含んで
構成されている。なお、このROM52には、後述する
ヘッドランプの制御を行なうための制御プログラムが記
憶されている。入力ポート58には、車速センサ66、
シフトレバー24のレンジ検出スイッチ68、電子制御
サスペンション制御装置(TEMS)70及び画像処理
装置48を介してカメラ22が接続されている。また、
入力ポート58には、供給電力検出回路72を介してヘ
ッドランプ18、20へ電力を供給するバッテリBTに
接続されている。この供給電力検出回路72は、バッテ
リBTの電力、すなわち電圧値をデジタル値を変換する
A/D変換器を用いている。出力ポート60は、ドライ
バ64を介してアイドルアップ回路74及び表示器76
に接続されている。このアイドルアップ回路74は、図
示しないエンジンへの燃料噴射を制御する電子制御燃料
噴射装置(EFI)へ、アイドリング時のエンジン回転
数を増加させるための信号を出力するための回路であ
る。また、出力ポート60は、ドライバ64を介してア
クチュエータ86、87、88、89に接続されると共
に画像処理装置48に接続されている。画像処理装置4
8は、カメラ22及び制御装置50から入力される信号
に基づいてカメラ22で撮影した画像(イメージ)を画
像処理する装置である。
【0017】自車両が走行する通常の道路は、直線的で
あったり、曲線的であったりする道路形状を有してい
る。従って、自車両10の前方の道路形状が認識できれ
ば、配光制御によりドライバの視界を確保することがで
きる。また、自車両10の前方には、他車両(先行車両
及び対向車両)が走行することがある。この他車両へ自
車両10のヘッドランプによる光の照射範囲内に、他車
両のアイポイントとなる位置(先行車両のバックミラー
位置及び対向車両のドライバーのアイポイント)が含ま
れるときには、他車両のドライバに対してグレアを与え
ることがある。従って、自車両10の前方を走行する他
車両が認識できれば、この他車両へグレアを与えないよ
うに配光制御することができる。この道路形状や他車両
を画像処理で認識する一例を以下に説明する。なお、画
像信号によって形成されるイメージ上の各画素は、イメ
ージ上に設定された各々直交するX軸とY軸とによって
定まる座標系の座標(Xn ,Yn )で位置を特定する。
【0018】図7(1)には、自車両10が走行する道
路122の車線両側の白線124内に先行車両11が位
置するカメラ22による撮影画像のイメージ120を示
した。このイメージ120を用いた先行車両認識処理を
説明する。先ず、白線を含むと推定される所定の幅γを
有するウインド領域WS を設定し(図7(3)参照)、
ウインド領域WS 内の明るさ変動が大きい点(垂直方向
の明るさの微分値の最大点)を白線候補点(エッジ点)
として抽出する。このエッジ点の連続をを図7(3)の
点線132に示した。なお、イメージ120の上下領域
には、先行車両11が存在する確度が低いため、対象領
域として予め定めた上限線128及び下限線130の間
の範囲を用いる。次に、抽出されたエッジ点をハフ(Ho
ugh )変換を用いて直線近似して白線と推定される線に
沿った直線134、136を求め、直線134、136
と下限線130とで囲まれた領域を車両認識領域WP
して設定する(図7(4)参照)。
【0019】なお、上記道路122がカーブ路のときに
は、上記求めた直線136、138の傾き差を有した車
両認識領域WP になる(図7(2)参照)。また、近似
直線134、136の交点の水平方向の位置は、道路の
方向に相当する。従って、求めた近似直線142,14
4の交点PN の座標(X座標値=XN )を求め、予め定
めた直線路の場合の近似直線の交点P0 (X座標値=X
0 )との水平方向の変位量A(A=XN −X0 )を求め
る。求めた変位量Aは、道路122のカーブの度合いに
対応することになる。
【0020】次に、設定された車両認識領域内WP にお
ける先行車両11の有無を判定すると共に先行車両11
の有のときに車間距離SL を演算する。先ず、車両認識
領域WP 内について上記と同様にエッジ点を検出し、検
出されたエッジ点を横方向に積分した積分値が所定値を
越える位置のピーク点EP を検出する(図7(5)参
照)。なお、ピーク点EP が複数あるときは、画像上で
下方に位置するピーク点EP (距離のより近い点)を選
択する。このピーク点EP に対応する水平方向の画素点
の両端を各々含むウインド領域WR 、WL を設定し(図
7(6)参照)、ウインド領域WR 、WL 内において垂
直方向の連続点(垂直線138R,138L)が安定し
て検出された場合に先行車両11が存在すると判定す
る。検出された垂直線138R,138Lの横方向の間
隔Sは車幅に対応するため、この車幅とピーク点EP
置とから先行車両11と自車両10との車間距離SL
演算する。例えば、標準的な車両の車幅Soを基準とし
て、求めた間隔Sの比率から車間距離SL を演算でき
る。上記垂直線138R,138Lの横方向の間隔は、
垂直線138R、138Lの各々の代表的なX座標(例
えば、平均座標値や多頻度の座標値)の差から演算でき
る。
【0021】なお、先行車両11が無のときには車間距
離SL =0と設定すれば、車間距離SL の値には、SL
=0かSL >0かにより先行車両11が自車両10の前
方に存在するか否かを表す情報を含ませることができ
る。
【0022】対向車両11Aの認識処理は、上記の先行
車両認識処理の後に、求めた近似直線132(対向車両
側)を含むように補正するための補正量αを設定する
(図8参照)。この補正は、対向車両が対向車両側の近
似直線132近傍に位置する確度が高いので、設定され
る対向車両認識領域の大きさによって対向車両のヘッド
ランプ等の検出が除外されることを防ぐための近傍に位
置して補正をするためである。この設定された補正量α
に応じて直線133を求めて求めた直線133の右方
(左側通行時)を対向車両認識領域WPOとして設定す
る。この対向車両認識領域WPO内において、対向車両1
1Aのヘッドランプの光による光点等に基づいて上記先
行車両認識処理と同様に、対向車両11Aを認識処理
し、車間距離SRを求めることができる。
【0023】なお、上記対向車両認識領域WPOを設定し
た後に、対向車両11Aの存在確度が高い予め定めた上
限線及び下限線の間の範囲を含む領域を設定し、この領
域内で対向車両11Aを認識処理して車間距離SR を求
めてもよい。
【0024】また、上記では白線124を検出して道路
を特定しているが、白線124のみを用いることなく、
道路122の側縁部に形成される縁石によって検出して
もよい。この場合、白線と縁石とを階調画像の検出レベ
ルを変更することによりいずれも検出することができ
る。
【0025】以下、本実施例の作用を説明する。図示し
ないイグニッションスイッチがオンされると、所定時間
毎に図9に示した配光制御ルーチンが実行されて、ステ
ップ102において、画像処理装置48へ画像処理開始
信号を出力した後に、上記のようにして自車両10と先
行車両11の車間距離SL 及び自車両10と対向車両1
1Aの車間距離SR を検出すると共に道路122のカー
ブの度合いに対応する変位量Aを検出した後、車間距離
L 、SR と変位量Aを読み取る。次のステップ104
では、シフトレバーのレンジをレンジ検出スイッチ68
から読み取ると共にTEMS70から出力される凹凸信
号を読み取ることによって自車両10の走行状態を検出
する。次のステップ106では、シェード・リフレクタ
条件を読み取る。このシェード・リフレクタ条件はシェ
ード制御を不要または必要とするための条件、及びリフ
レクタ制御を不要または必要とするための各条件であ
る。本実施例では、以下のシェード制御を必要としない
不要条件Jsとリフレクタ制御を必要としない不要条件
Jrを用いている。
【0026】[不要条件Js] ・車速V<Vs (Vs:定数 例えば、20km/h、自動ブレーキ不作動領域) ・レンジ = R,N,P,1 ・TEMSからの凹凸信号入力有り
【0027】この不要条件JsのV<Vsは、車両が低
速走行時や自動ブレーキ不作動時ではドライバの視界が
車両近傍かつ広範囲であり光の到達距離に相当するシェ
ード制御を必要としないからである。また、シフトレバ
ーのレンジ=R,N,P,1は、車両の低速走行時に相
当し、シェード制御を必要としないからである。さら
に、TEMSからの凹凸信号入力は、市街地や凹凸路に
おいては対向車両へグレアを与える確度が増大するの
で、シェード制御を抑制するためである。
【0028】[不要条件Jr] ・カーブ半径R≧Rr (Rr:定数、例えば、60
R) ・カーブ半径R未検出 ・レンジ = R,N,P
【0029】この不要条件JrのR≧Rrは、市街地や
複雑な形状の道路(例えば、曲率半径が小さいカーブ
路)では、頻繁なステアリング操舵が想定されこのまま
リフレクタ制御をするとかえってドライバ等に煩わしさ
が増大するのでリフレクタ制御を抑制するためである。
また、カーブ半径R未検出は、不要なリフレクタ制御を
しないためである。さらに、シフトレバーのレンジ=
R,N,P,1は、上記シェード制御と同様に車両の低
速走行時に相当するのでリフレクタ制御を必要としない
からである。
【0030】次のステップ108では、上記不要条件J
sを参照してシェード制御をするか否かを判断する。肯
定判定のときはステップ110において後述するシェー
ド制御(図10)を実行してステップ112へ進み、否
定判定のときはそのままステップ112へ進む。次のス
テップ112では、上記不要条件Jrを参照し、リフレ
クタ制御をするか否かを判断する。肯定判定のときはス
テップ114において後述するリフレクタ制御(図1
1)を実行した後に本ルーチンを終了し、否定判定のと
きはそのまま本ルーチンを終了する。
【0031】次に、図10を参照してシェード制御を説
明する。図10のステップ202では、以下に説明する
割り込みルーチン(図12)で設定された補正値kを読
み取る。次のステップ204では図14に示す車間距離
とゲインGsとの関係を表すマップを参照し、車間距離
L 、SR (何れか近距離の方)に対応するアクチュエ
ータのゲインGsを設定する。次のステップ206で
は、以下の式(1)を用いて補正値k及びゲインGsか
ら制御量Dsを演算する。次のステップ208では、演
算された制御量Dsを用いてアクチュエータ88,89
を制御する。従って、他車両までの車間距離に応じた位
置にシェードを制御することができる。なお、車速Sp
に応じてゲインGsをさらに変化させてもよい。
【0032】 Ds=k・Gs −−−(1)
【0033】次に、図11を参照してリフレクタ制御を
説明する。図11のステップ302では、以下に説明す
る割り込みルーチン(図12)で設定された補正値mを
読み取る。次のステップ304では図14に示すカーブ
の度合いとゲインGrとの関係を表すマップを参照し、
変位量Aに対応するアクチュエータのゲインGrを設定
する。次のステップ306では、以下の式(2)を用い
て補正値m及びゲインGrから制御量Drを演算する。
次のステップ308では、演算された制御量Drを用い
てアクチュエータ86,87を制御する。従って、道路
の形状であるカーブの度合いに応じて光軸が偏向される
ように制御することができる。なお、車速Spに応じて
ゲインGrをさらに変化させてもよい。
【0034】 Dr=m・Gr −−−(2)
【0035】次に、本実施例では、光量低下時の配光制
御を補正するために、光量低下の関連する処理を割り込
み処理で行っている。以下に、この割り込みルーチンを
図12を参照して説明する。なお、本割り込みルーチン
では、図示しないタイマを用いている。
【0036】ライトコントロールスイッチ32がオンさ
れると、所定時間毎に図12の割り込みルーチンが実行
され、ステップ402においてヘッドランプ18,20
へライト電圧として供給される供給電圧Vを読み取り、
次のステップ404において供給電圧Vが予め定めた所
定電圧Vc以上か否かを判断する。なお、ヘッドランプ
18,20の各々に供給電力検出回路を設けて、供給電
圧Vとしてヘッドランプ18,20に供給される電圧値
の平均電圧値を用いてもよい。V≧Vcの場合には、ス
テップ406においてタイマをリセット(T=0)しス
テップ412へ進む。V<Vcの場合には、ヘッドラン
プへの供給電力増大を図るためステップ408において
アイドルアップ回路74へ信号を出力した後にステップ
410でタイマをカウントアップ(インクリメント、T
=T+1)してステップ412へ進む。
【0037】ステップ412では、予め定めた監視時間
に相当するカウント数Tcを用いて、タイマのカウント
を参照することにより電力低下の経過時間を判断する。
0<T<Tcのときは監視時間内で供給電力低下を監視
中であると判断し、ステップ414へ進む。ステップ4
14では、電圧低下を考慮した補正制御をするための補
正値k,mを設定する。すなわち、図13に示した低下
電圧と補正値との関係を予め定めたマップを参照し、現
在の供給電力に対する電圧値Vにおける低下電圧を求
め、対応する補正値k,mを図13のマップから読み取
る。次のステップ416では、ドライバに対して供給電
力が低下したことを報知するために表示器76に電圧低
下の警告表示をする。
【0038】T>Tcのときは監視時間内ではヘッドラ
ンプへの供給電力が増大しなかったと判断し、ステップ
418において電圧低下のため配光制御を中止または行
わないように補正値を設定する(k=0,m=0)。次
のステップ420では、配光制御を中止または行わない
ことをドライバに対して報知するために表示器76に非
制御であることを表示をする。
【0039】T=0のときは電力低下が生じていないと
判断しステップ422において通常の配光制御をするこ
とができるように、補正値を設定する(k=1,m=
1)。次のステップ424では、通常の配光制御が可能
であることをドライバに対して報知するために表示器7
6に正常制御であることを表示をする。
【0040】上記では、タイマによって監視時間におけ
る電力低下を監視するようにしてが、供給電力を直接判
断してもよい。この場合、上記ステップ412の判断
は、監視電圧値として電圧値V1,V2(V1<V2)
を定め、V1≦V<V2のときは監視電力範囲内で供給
電力低下を監視中であると判断してステップ414へ進
み、V<V1のときはヘッドランプへの供給電力低下が
多いとしてステップ418へ進み、V2≦Vのときは電
力低下が生じていないのでステップ422へ進むように
すればよい。
【0041】このように、本実施例では、バッテリBT
の電圧低下が生じるヘッドランプの光量低下が予想され
る場合には、監視時間や監視電圧範囲等の監視状態を設
けてこの監視状態においてヘッドランプへ供給する電力
増大を図ることができるため、光量低下によるドライバ
の視認性の低下を防止することができる。
【0042】また、本実施例では、ヘッドランプへ供給
する電力量に応じて、監視状態における補正制御、監視
状態を経過した配光制御を中止または制御しないニュー
トラル制御(非制御)及び通常制御が選択されるため、
ドライバの視界を確保するべく配光制御することがで
き、最大限に視認性を向上させることができ、バッテリ
BTから供給される電力を有効に利用することができ
る。
【0043】さらに、本実施例では、配光制御の状態、
すなわち、通常制御、補正制御及び非制御であることを
表示しているため、ドライバが現在の配光制御の状態を
容易に認知することができる。また、ドライバは、非制
御表示時にはバッテリBTの電圧低下を容易に想定する
ことができ、早期に対処をすることができる。
【0044】なお、上記実施例において、車両前方の道
路形状に応じて少なくとも一方のヘッドランプを偏向さ
せればよい。例えば、左カーブ路のときは、左側のヘッ
ドランプを偏向するように制御し右側のヘッドランプを
直進時の初期角度に設定する。また、右カーブ路のとき
は、右側のヘッドランプを偏向するように制御し左側の
ヘッドランプを直進時の初期角度に設定する。直進路の
ときは、共に初期角度に設定する。これによって、車両
の直進方向の視認性が確保されると共に前方の道路形状
に応じた車両近傍の視認性も向上される。
【0045】また、上記実施例では、照射光軸と照射範
囲を制御する配光制御について説明したが、本発明はこ
れに限定されるものではなく、明るさを制御する配光制
御装置にも容易に適用することができる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ヘ
ッドランプへの検出された供給電力に応じて通常制御、
補正制御、及び非制御の何れかを選択して制御するた
め、ヘッドランプからの照射光量が低下して視認性が低
下することを防止することができる、という効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両前部を示す車両斜め前方から見た斜視図で
ある。
【図2】車両前部を示す車両の運転席斜め後方から見た
斜視図である。
【図3】本発明が適用可能なヘッドランプの概略構成図
である。
【図4】ヘッドランプを斜め前方から見た斜視図であ
る。
【図5】アクチュエータの制御により変位する照射領域
と未照射領域との境界(カットライン)を説明するため
のイメージ図である。
【図6】本発明が適用可能なヘッドランプの制御装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図7】カメラが出力する画像に基づいて先行車両を認
識する過程を説明するためのイメージ図である。
【図8】対向車両認識領域を示すイメージ図である。
【図9】本実施例の配光制御メインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図10】本実施例のシェード制御ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図11】本実施例のリフレクタ制御ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図12】本実施例のヘッドランプ補正制御のための割
り込み処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図13】ヘッドランプの低下電圧と補正値の関係を示
す特性図である。
【図14】車間距離とアクチュエータのゲインの関係を
示す特性図である。
【図15】カーブの度合とアクチュエータのゲインの関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
18 ヘッドランプ 22 カメラ 50 制御装置(制御手段) 72 供給電力検出回路(供給電力検出手段) 74 アイドルアップ回路(電力増手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 明るさ、照射方向及び照射範囲の少なく
    とも1つが変更可能なヘッドランプを有する車両の該ヘ
    ッドランプへの供給電力を検出する供給電力検出手段
    と、 検出された供給電力が予め定めた基準電力以上か基準電
    力未満かを判定する判定手段と、 前記ヘッドランプへの供給電力を増加させる電力増加手
    段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記ヘッドランプ
    の明るさ、照射方向及び照射範囲の少なくとも1つを所
    定値になるように制御する通常制御、少なくとも前記基
    準値以上になるように前記電力増加手段を制御すると共
    に前記ヘッドランプの明るさ、照射方向及び照射範囲の
    少なくとも1つを所定値になるように制御する補正制
    御、及び前記電力増加手段の制御及び前記ヘッドランプ
    の明るさ、照射方向及び照射範囲の変更制御を中止する
    または行わない非制御の何れかを選択して制御する制御
    手段と、 を備えたヘッドランプの配光制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009269512A (ja) * 2008-05-08 2009-11-19 Koito Mfg Co Ltd 車両用前照灯装置およびその制御方法

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