JPH07185156A - ラベル供給装置 - Google Patents

ラベル供給装置

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Publication number
JPH07185156A
JPH07185156A JP33581193A JP33581193A JPH07185156A JP H07185156 A JPH07185156 A JP H07185156A JP 33581193 A JP33581193 A JP 33581193A JP 33581193 A JP33581193 A JP 33581193A JP H07185156 A JPH07185156 A JP H07185156A
Authority
JP
Japan
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label
labels
clamps
clamp
movable clamp
Prior art date
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Pending
Application number
JP33581193A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Marumoto
勝典 丸本
Kazuhiro Okuda
一博 奥田
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数枚のラベルをミシンの押え機構に供給す
ること。 【構成】 種類ごとにそれぞれ積層されているラベル1
1のうち必要な種類のラベル11を1枚ずつ取り上げる
ピックアップ部10と、このピックアップ部10が取り
上げた少なくとも1枚のラベル11を搬送する第1搬送
部40と、この第1搬送部40により複数枚のラベル1
1が搬送されたときに必要に応じて複数枚のラベル11
を接着するシール部60と、このシール部60を通過し
たラベル11をミシンの押え機構4に搬送する第2搬送
部80とを有するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンを使用した縫製
作業において縫い付ける布製のラベルを供給するラベル
の供給装置に係り、特に、複数枚のラベルを供給するこ
とのできるラベルの供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、既製服などの縫製工程の1つ
に、洗濯方法やメーカーを表示した布製のラベルを縫い
付ける作業がある。
【0003】このため、従来から、布を押えつけて縫製
を行うミシンの押え機構にラベルを供給するラベル供給
装置が用いられている。この従来のラベル供給装置とし
ては、特開平1−170493号公報あるいは実開平3
−20967号公報に記載されているものがある。
【0004】これらの公報に記載のラベル供給装置は、
ラベルを1枚ずつ供給するような構成になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このラベル
の縫い付け作業は、常に1枚のラベルのみを縫い付ける
わけではなく、複数枚のラベルを既製服などの同一箇所
に縫い付ける場合がある。
【0006】しかしながら、前述した従来のラベル供給
装置は、前述したように、ラベルを1枚ずつ供給するも
のであったため、縫い付けるラベルが2枚以上である場
合、1枚目のラベルはラベル供給装置により供給される
ものの、2枚目以降のラベルの供給は、ミシンの駆動を
停止したうえで、作業員が手でラベルを供給しなければ
ならなかった。
【0007】本発明は、前述した従来のものにおける問
題点を克服し、複数枚のラベルをミシンの押え機構に供
給することができるラベル供給装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明のラベル供給装置は、種類ごとにそれぞれ積
層されているラベルのうち必要な種類のラベルを1枚ず
つ取り上げるピックアップ部と、このピックアップ部が
取り上げた少なくとも1枚のラベルを搬送する第1搬送
部と、この第1搬送部により複数枚のラベルが搬送され
たときに必要に応じて複数枚のラベルを接着するシール
部と、このシール部を通過したラベルをミシンの押え機
構に搬送する第2搬送部とを有することを特徴としてい
る。
【0009】
【作用】本発明のラベル供給装置によれば、まず、縫い
付けに必要なラベルをピックアップ部により取り上げ、
取り上げたラベルを第1搬送部によりシール部に搬送
し、このシール部において複数枚のラベルを必要に応じ
て相互に接着する。その後、相互に接着されたかあるい
はされていないラベルを第2搬送部によりラベル縫い付
け部に搬送することにより、複数枚のラベルを自動的に
供給することができる。
【0010】
【実施例】本発明を図面に示す実施例により説明する。
【0011】図1は本発明のラベル供給装置の全体を示
すものであり、本実施例のラベル供給装置は、ミシンの
一例としてのロックミシンに付設されている。
【0012】図1において、ロックミシンのミシンテー
ブル1上には支柱2が立設されており、この支柱2の上
端には、水平面内に延在する平板状のベース3が支持さ
れている。そして、このベース3には、本発明の構成要
件をなすピックアップ部10、第1搬送部40、シール
部60および第2搬送部80が取付けられている。
【0013】本実施例においては、一例として3種類の
表示内容および/または寸法の異なる長方形状のラベル
11a,11b,11c(以下符号11で総称する)を
供給しうるようになっている。このため、前記ピックア
ップ部10には、前記ラベル11をその種類ごとに積層
するためのケーシング12a,12b,12c(以下符
号12で総称する)が一列をなすように形成されてお
り、このケーシング12内には前記ラベル11が積層さ
れている。
【0014】各ケーシング12の側方には、各ケーシン
グ12に積層されている複数枚のラベル11のうちの最
上位のラベル11を1枚ずつ挟持して取り上げるための
固定クランプ13および可動クランプ14が配設されて
いる。このため、前記各ケーシング12の側方の前記ベ
ース3上には、ほぼL字状のブラケット15が立設され
ており、このブラケット15には、前記固定クランプ1
3および可動クランプ14を上下動させるエアシリンダ
16が支持されている。
【0015】前記エアシリンダ16は、図2に詳示する
ように、上下方向に配設されたシリンダ本体17と、こ
のシリンダ本体17の下端に垂下されたピストンロッド
18とを有しており、シリンダ本体17に供給されるエ
アの方向を切り換えることによりピストンロッド18を
昇降させるようになっている。
【0016】前記ピストンロッド18の下端には前記固
定クランプ13の上端が直接接続されている。この固定
クランプ13は、上下方向に延在する長尺状のものとさ
れており、固定クランプ13の下端はラベル11上に着
座し得るようになっている。また、前記固定クランプ1
3の上端部には固定部材19が取り付けられており、こ
の固定部材19には、前記固定クランプ13に対し前記
可動クランプ14を水平方向に駆動するエアシリンダ2
0が固定されている。
【0017】前記エアシリンダ20は、前記固定部材1
9に対して水平方向に配設されたシリンダ本体21と、
このシリンダ本体21の端部から水平方向に延在された
ピストンロッド22とを有しており、前記シリンダ本体
21にホース23を介して供給されるエアの方向を切り
換えることによりピストンロッド22を水平移動させる
ようになっている。
【0018】前記ピストンロッド22の先端には前記可
動クランプ14の上端が直接接続されている。この可動
クランプ14は、上部可動クランプ部14Aと下部可動
クランプ部14Bとを有している。前記下部可動クラン
プ部14Bは前記上部可動クランプ部14Aに対してね
じ等のガイド部材24によって上下方向に移動可能に支
持されており、さらに上部可動クランプ部14Aおよび
下部可動クランプ部14B間にはコイルばね25が配設
されており、このコイルばね25の作用により前記下部
可動クランプ部14Bが下方に付勢されている。
【0019】そして、前記固定クランプ13および可動
クランプ14の下部可動クランプ部14bのクランプを
なす先端部(下端部)は、それぞれウレタン等からなる
弾性被覆部材26により被覆されており、この弾性被覆
部材26によりラベル11との間の摩擦力を大きくする
ようになっている。また、このピックアップ部が非作動
状態にあり、両クランプ部13、14がラベル11に対
し着座する前における前記固定クランプ13および可動
クランプ14の下端部は、固定クランプ13の下端部よ
り可動クランプ14の下端部の方が低い位置において待
機するようになっている。
【0020】また、前記固定クランプ13には、前記可
動クランプ14がエアシリンダ20の作動によって固定
クランプ13に近接した状態において可動クランプ14
の下部可動クランプ部14Bが前記固定クランプ13に
対し上下方向へ相対移動するのを拘束するための水平方
向の開口27が形成されており、一方、前記可動クラン
プ14の下部可動クランプ部14Bには、前記可動クラ
ンプ14が固定クランプ13に近接した状態において前
記開口27内に係合する突起28が突設されている。こ
れらの開口27および突起28は可動クランプ14の下
部可動クランプ部14Bの拘束手段を構成している。
【0021】なお、前記各ブラケット15は、図1の一
端部のブラケット15に代表して示すように、前記ベー
ス3に直接突設されている固定部15Aと、この固定部
15Aに上下動可能に支持されている可動部15Bとに
より構成されており、この可動部15Bの固定部15A
に対する移動を許容あるいは拘束するためのねじ部材2
9が配設されている。そして、このねじ部材29を緩め
て可動部15Bを上下方向に移動調整することにより、
積層されているラベル11の高さに対応した位置に前記
固定クランプ13および可動クランプ14の下端部を位
置させることができる。
【0022】また、前記ベース3の下面には、前記各ケ
ーシング12におけるラベル11の有無を光により検出
するための複数のセンサ30がいずれかのケーシング1
2に対応するように配設されている。
【0023】図1において、前記ピックアップ部10の
近傍には、ピックアップ部10の各固定クランプ13お
よび可動クランプ14により挟持されて取り上げられた
複数枚のラベル11を後述するシール部60に搬送する
ための第1搬送部40が配設されている。
【0024】前記第1搬送部40には、前記各ケーシン
グ12の近傍に端部を有する3本の無端ベルト41a,
41b,41c(以下符号41で総称する)が配設され
ている。また、前記各ケーシング12の近傍に位置する
ように前記ベース3上には、それぞれDCモータ42が
配設されており、各DCモータ42の上方に突出する出
力軸(図示せず)には駆動プーリ43が嵌着されてい
る。そして、各駆動プーリ43には前記無端ベルト41
が巻回されており、各無端ベルト41は対応するケーシ
ング12上を延在している。前記各無端ベルト41は、
前記ベース3の一端部の上方にまで到達している。この
部位には水平方向の軸線を有する従動プーリ44が、図
示しない支軸により回転自在に配設されており、対応す
る従動プーリ44に前記各無端ベルト41が90度捩じ
られて巻回されている。これは、ラベル11の向きを9
0度転回するためである。
【0025】前記各無端ベルト41には、図3に詳示す
るように、支持ブロック45が取付けられており、この
支持ブロック45には、前記無端ベルト41と平行な方
向の貫通孔46が形成されている。一方、前記ベース3
上には、図4に詳示するように、前記無端ベルト41と
平行に延在する3本のガイドロッド47(図1には無端
ベルト41aに対応するもののみ図示)が支持されてお
り、各ガイドロッド47は、前記貫通孔46を挿通して
いる。したがって、前記支持ブロック45はガイドロッ
ド47に安定的に移動することになる。
【0026】前記支持ブロック45の前面には、全体と
してほぼL字状をなす固定クランプ48が支持ブロック
45の上方に突出するように固定されており、この固定
クランプ48の上端の挟持部48Aは水平方向に延在し
ている。また、前記固定クランプ48の下端部の両側の
支持ブロック45には、前方に突出する1対のブラケッ
ト49,50が平行に突設されている。このうち、前記
ブラケット49は、ブラケット50より長く突出すると
ともに、ブラケット49の先端には、両ブラケット4
9,50間の前方において前方ほど低位に位置する傾斜
状の支持板51が一体に突設されている。
【0027】前記両ブラケット49,50間には支軸5
2が突設されている。一方、前記固定クランプ48の前
方に位置するほぼL字状の移動クランプ53が配設され
ており、この移動クランプ53の上端の挟持部53Aは
水平方向に延在している。この移動クランプ53の基端
部の両側には、前記両ブラケット49,50の内側に位
置する1対のブラケット54,54が突設され、これら
のブラケット54は前記支軸52に枢支されている。し
たがって、前記移動クランプ53は、前記支軸52を中
心として揺動可能とされ、この揺動により移動クランプ
53の挟持部53Aは、固定クランプ48の挟持部48
Aに対し接離することになる。また、前記移動クランプ
53の下端部には、前記支持板51と対向するように延
在する被押動部53Bが一体に突設されている。
【0028】ところで、前記各固定クランプ48および
移動クランプ53の鉛直方向長さは、無端ベルト41a
に支持されているクランプ48a,53aより無端ベル
ト41bに支持されているクランプ48b,53bの方
が長く、また、無端ベルト41bに支持されているクラ
ンプ48b,53bより無端ベルト41cに支持されて
いるクランプ48c,53cの方が長くされている。こ
れは、図5に示すように、第1搬送部40におけるラベ
ル11の搬送の最終段階において各クランプ48,53
が横向きになったときに、各ラベル11の端部をほぼ同
一部位に位置させるためである。
【0029】また、各クランプ48a,53aの挟持部
48A,53Aと、各クランプ48c,53cの挟持部
48A,53Aとは、相互に逆方向に傾斜するように形
成されている。これは、図5に示すように、各ラベル1
1が相互に角度を有するようにして各ラベル11の端部
をほぼ同一部位に集合させるためである。
【0030】前記支持板51には、前記移動クランプ5
3を揺動するエアシリンダ55が固定されている。この
エアシリンダ55は、傾斜方向に配設されたシリンダ本
体56と、このシリンダ本体56の端部から斜め下方に
延在し、先端が前記移動クランプ53の被押動部53B
に当接しうるピストンロッド57とを有しており、前記
シリンダ本体56に供給されるエアの方向を切り換える
ことによりピストンロッド57を伸縮させるようになっ
ている。また、前記支持板51および移動クランプ53
の被押動部53B間には、両者を相互に近接するように
付勢する引張りばね58が介装されており、この引張り
ばね58の作用により前記移動クランプ53の挟持部5
3Aは、固定クランプ48の挟持部48Aに常時接合し
ている。そして、前記エアシリンダ55にエアを供給
し、そのピストンロッド57を伸長することにより、前
記引張りばね58の弾性力に抗して移動クランプ53を
図3において時計方向に揺動させ、移動クランプ53の
挟持部53Aを固定クランプ48の挟持部48Aから離
間させるようになっている。
【0031】図1に戻って、前記各クランプ48,53
がラベル11を挟持している状態において複数枚のラベ
ル11を溶着するための前記シール部60は、前記従動
ローラ44の近傍に配設されている。このシール部60
は、各ラベル11の溶着すべき端部を挟持するための固
定クランプ61Aおよび移動クランプ61Bを有してい
る。このうち、固定クランプ61Aは、図6に示すよう
に、ラベル11の下方に位置するように固定的に配設さ
れており、また、移動クランプ61Bは、前記固定クラ
ンプ61Aに回動自在に支持されている。この移動クラ
ンプ61Bは、常時は下方の固定クランプ61Aに密着
しており、ラベル11を挟持するための待機状態におい
ては、回動して固定クランプ61Aから一度離間するよ
うになっている。
【0032】このため、前記ベース3上にはブラケット
62が立設されており、このブラケット62と前記移動
クランプ61Bの端部との間には引張りばね63が介装
されており、この引張りばね63の作用により、前記移
動クランプ61Bは固定クランプ61Aに圧接するよう
になっている。また、前記ブラケット62にはエアシリ
ンダ64が固定されている。このエアシリンダ64は、
上下方向に配設されたシリンダ本体65と、このシリン
ダ本体65の端部から下方に延在し、先端が前記移動ク
ランプ61Bに当接しているピストンロッド66とを有
しており、前記シリンダ本体65にエアを供給してピス
トンロッド66を伸長させることにより、前記引張りば
ね63の弾性力に抗して前記移動クランプ61Bを図1
において時計方向に回動して上昇せしめ、挟持板61A
から離間させることになる。
【0033】また、前記ブラケット62には他のエアシ
リンダ67が固定されている。このエアシリンダ67
は、上下方向に配設されたシリンダ本体68と、このシ
リンダ本体68の端部から下方に延在しているピストン
ロッド69とを有しており、前記シリンダ本体68に供
給するエアの方向を切り換えることにより、ピストンロ
ッド69が伸縮されることになる。このピストンロッド
69の先端には、断熱材からなるスペーサを介して支持
板70が取付けられており、この支持板70には、下方
に延在する2本の溶着針71,71が支持されている。
また、各溶着針71の上端部の外周には、溶着針71を
加熱するヒータ72が巻回されている。なお、上側に位
置する前記移動クランプ61Bには、各溶着針71が挟
持板61Bに当接することなく貫通されるようにするた
めの2つの開口73,73が形成されている。
【0034】前記従動プーリ44側の無端ベルト41の
ほぼ上方には、前記ベース3上に立設されているブラケ
ット74が臨んでおり、このブラケット74には、各ク
ランプ48,53が挟持しているラベル11を検出する
3つのセンサ75a,75b,75cが支持されてい
る。
【0035】前記シール部60にあるラベル11を下方
に位置するミシンの押え機構4に供給するための第2搬
送部80が前記シール部60の隣接部位に配設されてい
る。この第2搬送部80には、前記シール部60の近傍
から下方の押え機構4の近傍にまで延在するタイミング
ベルトからなる無端ベルト81が配設されている。この
無端ベルト81の近傍には、図7に示すように、上下方
向に延在するブラケット82が配設されている。このブ
ラケット82には、前記無端ベルト81を走行させるた
めのパルスモータ83が支持されており、このパルスモ
ータ83の水平方向の軸線を有する出力軸84には駆動
プーリ85が嵌着されている。そして、この駆動プーリ
85には前記無端ベルト81が巻回されている。
【0036】一方、前記押え機構4の近傍には、前記駆
動プーリ85の直下に位置する第1従動プーリ86と、
この第1従動プーリ86と平行にされ第1従動プーリ8
6より押え機構4に近接した部位に位置する第2従動プ
ーリ87とがそれぞれ前記ブラケット82に支持される
ように配設されており、これらの両従動プーリ86,8
7には前記無端ベルト81が巻回されている。また、前
記第2従動プーリ87の直上には、前記無端ベルト81
を第2従動プーリ87の外周面の円周方向において広範
囲に巻回するためのバックアッププーリ88が前記ブラ
ケット82に支持されるように配設されている。
【0037】前記無端ベルト81の外側には支持ブロッ
ク89が取付けられており、この支持ブロック89の一
側面には、対をなす前記固定クランプ48および移動ク
ランプ53の対の数に等しい3対のクランプ90a,9
1a:90b,91b:90c,91c(以下符号9
0,91で総称する)が支持されている。このため、前
記支持ブロック89には、各対のクランプ90,91に
対応するように支持ブロック89を横断する支持スリー
ブ92が回転自在に支持されている。合計3本のスリー
ブ92は、図8に示すように、全体として急勾配の傾斜
状をなすように位置決めされている。これは、各対のク
ランプ90,91にラベル11を個別に挟持させてお
き、押え機構4にラベル11を個別に供給できるように
するため、各対のクランプ90,91に挟持されるラベ
ル11の先端位置をずらすためである。
【0038】前記各支持スリーブ92の一端部には、図
9に詳示するように、円周方向における半部を切欠いた
開口部93が形成されており、この開口部93の側縁に
は、一方のクランプ90が支持スリーブ92のほぼ半径
方向外方に延在するように取付けられている。また、前
記支持スリーブ92内には、この支持スリーブ92に対
し独立して回転しうる支持ロッド94が配設されてお
り、前記支持スリーブ92の開口部93内となる支持ロ
ッド94の一端部には、他方のクランプ91が支持ロッ
ド94のほぼ半径方向外方に延在するように取付けられ
ている。
【0039】前記支持スリーブ92の他端部には、前記
支持スリーブ92の軸線を境として前記クランプ90と
反対側の支持スリーブ92のほぼ半径方向外方に延在す
る被押動板95が取付けられている。前記ブラケット8
2の頂部には、下方に延在する押圧ロッド96がコイル
ばね97を介して上下動しうるように支持されており、
この押圧ロッド96は、前記支持ブロック89が上昇し
て、前記クランプ90,91がラベル11を挟持する位
置を取るとき、被押動板95に当接して、被押動板95
と一体の前記支持スリーブ92を図9において時計方向
に回動せしめ、前記クランプ90,91を前記第1搬送
部40に向くほぼ水平方向に位置させるようになってい
る。
【0040】前記被押動板95側の前記支持ロッド94
は前記支持スリーブ92の端面を越えて突出しており、
この部位の前記支持ロッド94の端部には、この支持ロ
ッド94とほぼT字をなし支持ロッド94のほぼ半径方
向外方の両側に延在する被押動板98が取付けられてい
る。この被押動板98の、前記支持ロッド94の軸線を
境として前記クランプ91と同じ側の部位には、前記支
持ブロック89との間に介装された引張りばね99の一
端部が取付けられており、この引張りばね99の作用に
より被押動板98と一体の前記支持ロッド94は、図9
において反時計方向に付勢され、これにより前記クラン
プ91は他のクランプ90に圧接しうることになり、前
記ラベル11を挟持することができる。
【0041】また、前記ブラケット82の頂部にはエア
シリンダ100が固定されている。このエアシリンダ1
00は、上下方向に配設されたシリンダ本体101と、
このシリンダ本体101の端部から下方に延在している
ピストンロッド102とを有しており、前記シリンダ本
体101に供給するエアの方向を切り換えることによ
り、ピストンロッド102が伸縮されることになる。こ
のピストンロッド102は伸長されることにより、前記
被押動板98の他端部を押動し、前記引張りばね99の
弾性力に抗して前記支持ロッド94を図9において時計
方向に回動させ、他のクランプ90から離間させるよう
になっている。
【0042】すなわち、図10は前記シール部60にお
いて複数枚のラベル11を溶着する状態を示しており、
この状態において前記両クランプ90,91は拡開して
いる。そこで、図11に示すように、前記第1搬送部4
0の各無端ベルト41を図10の状態よりさらに前記従
動プーリ44側に近接するように無端ベルト41を走行
させると、ラベル11は両クランプ90,91に導入さ
れることになる。
【0043】なお、前記固定クランプ48および移動ク
ランプ53に挟持されているラベル11を両クランプ9
0,91に導入するための固定クランプ48および移動
クランプ53の位置を規制するための図示しないストッ
パが配設されており、このストッパに支持ブロック45
を当接することにより無端ベルト41に支持されている
両クランプ48,53を所定の位置において停止するよ
うになっている。また、前記無端ベルト81の上方に
は、図示しないブラケットに支持されているセンサ10
3が配設されており、このセンサ103により、前記両
クランプ90,91が両クランプ48,53からラベル
11を受け取りうる位置にあるかを検出するようになっ
ている。
【0044】前記両クランプ90,91を支持している
前記支持ブロック89が前記無端ベルト81の走行によ
り下降し、前記押圧ロッド98から離間すると、前記両
クランプ90,91は前記引張りばね99の作用により
相互に密着したまま図8において反時計方向に回動する
ことになる。そこで、後述するラベル11の向きを規制
してラベル11の挿入を良好に行うため、前記両クラン
プ90,91が下向きになったときに両クランプ90,
91を停止させるストッパ104が前記各対のクランプ
90,91に対応するように支持ブロック89の側面に
突設されている。
【0045】図12は、前記各対のクランプ90,91
に個別に挟持されている複数のラベル11をミシンの押
え機構4に供給する際の状態を示したものである。
【0046】図12において、両従動プーリ86,87
の下方においてほぼ水平方向に走行する無端ベルト81
には、前述したように支持ブロック89が取付けられて
おり、この支持ブロック89には、3対のクランプ9
0,91が、それぞれそのクランプ91がストッパ10
4に当接することにより、ほぼ水平方向に向きを規制さ
れつつラベル11を挟持して前記押え機構4に向けて走
行することになる。このとき、最下位の両クランプ9
0,91が挟持しているラベル11の先端は、他の2対
のクランプ90,91がそれぞれ挟持しているラベル1
1の先端より前方に突出しており、また、中間の両クラ
ンプ90,91が挟持しているラベル11の先端は、最
上位の両クランプ90,91が挟持しているラベル11
の先端より前方に突出している。
【0047】したがって、最下位の両クランプ90,9
1が挟持しているラベル11の先端は前記押え機構4の
押え具5の下方に最初に到達するので、このラベル11
が押え具5の下方に到達した時点でパルスモータ83の
駆動を停止して、布6にこのラベル11を縫い付ける。
その後、この縫い付けの針数を検知し、設定針数になっ
たら、再度、前記パルスモータ83を起動して中間の両
クランプ90,91が挟持しているラベル11を押え具
5の下方に到達させ、このラベル11の縫い付けを行
う。このような工程を繰り返して、3枚のラベル11を
布6に順番に縫い付けることができる。
【0048】なお、複数枚のラベル11をどのように布
6に縫い付けるかの詳細については後述する。
【0049】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
【0050】図13は前述した実施例の基本動作を示す
フローチャートであり、本実施例のラベルの供給装置に
よれば、まず、ステップIに示すように、ピックアップ
部10におけるラベル11のピックアップが行われる。
【0051】つぎに、ピックアップ部10においてピッ
クアップされたラベル11は、第1搬送部40に受け渡
され、ステップII−1に示すように、第1搬送部40に
よりシール部60に向けて搬送される。そして、シール
部60に到達した複数のラベル11は、ステップII−2
に示すように、必要に応じて溶着により固定される。そ
の後、ラベル11は、第1搬送部40によりシール部6
0から第2搬送部80に受け渡される位置に搬送され、
ここで、第2搬送部80に受け渡されたうえで、ステッ
プII−3に示すように、第2搬送部80によりミシンの
押え機構4の近傍に搬送される。
【0052】つぎに、ステップIII に示すように、第2
搬送部80によりラベル11が押え機構4の下方に挿入
され、その後、ステップIVに示すように、ミシンによる
ラベル11の縫い付けが行われる。
【0053】ところで、前記ピックアップ部10におけ
るラベル11のピックアップは、1枚のラベル11を第
1搬送部40に受け渡したら、図13に破線の円弧状矢
印で示すように、他の工程の動作にかかわらず、単独で
つぎのラベル11をピックアップすることができる。し
かしながら、ピックアップ部10がつぎのラベル11を
ピックアップしたのちには、第1搬送部40、シール部
60および第2搬送部80がステップIIの1〜3を終え
て、その両クランプ48,53がつぎのラベル11を受
け取れる位置に戻るまで待機しなければならない。
【0054】一方、第1搬送部40、シール部60およ
び第2搬送部80によるステップIIは、第2搬送部80
が押え機構4にすべてのラベル11を受け渡してしまえ
ば、、図13に破線の矢印で示すように、ステップIIの
1〜3の全体をステップIVの途中においても行うことが
できる。また、第1搬送部40が第2搬送部80へすべ
てのラベル11を受け渡してしまえば、第1搬送部40
とシール部60とによりステップIIの1〜2のみを単独
で行うことができる。しかしながら、第1搬送部40と
シール部60によりステップII−2までを行ったのちに
は、第2搬送部80のクランプ90,91が第1搬送部
40のクランプ48,53に対向する位置に戻るまで待
機しなければならない。
【0055】前述したように、ステップIあるいはステ
ップIIにおいて単独動作を可能としているのは、ラベル
11の供給効率を向上するためである。
【0056】つぎに、前述したピックアップ部10、第
1搬送部40、シール部60および第2搬送部80によ
りラベル11を押え機構4に供給するための詳細なフロ
ーチャートを図14および図15により説明する。
【0057】まず最初にピックアップ部11において、
図2に詳示するように、固定クランプ13と可動クラン
プ14との間をエアシリンダ20によって開離状態とし
たまま、ステップ1に示すように、両クランプ13,1
4をエアシリンダ16の駆動によりラベル11の表面ま
で下降させる。すると、まず、固定クランプ13の下端
部より下方に位置している可動クランプ14の下部可動
クランプ部14bの下端部がラベル11上に着座し、そ
の後、両クランプ13,14をエアシリンダ16の駆動
によりさらに下降させることにより、最終的には固定ク
ランプ13および可動クランプ14が最上位のラベル1
1に当接してラベル11を押圧する。
【0058】このとき、前記固定クランプ13はエアシ
リンダ16による加圧により積層されたラベル11を押
圧し、一方、前記可動クランプ14は、ラベル11に当
接すると、その下部可動クランプ部14bが上部可動ク
ランプ部14aに対し相対的に上方に移動し、上部可動
クランプ部14aと下部可動クランプ部14bとの間に
配設されたコイルばね10によってラベル6を押圧する
ことになる。この状態において、固定クランプ13と可
動クランプ14は、ラベル11に撓みを形成するのに十
分な距離をもって開離状態となっている。
【0059】この状態において、ステップ2に示すよう
に、固定クランプ13と開離状態となっている可動クラ
ンプ14をエアシリンダ20を駆動させることによって
水平に固定クランプ13側に移動させる。このとき、ラ
ベル11は、可動クランプ14の下部可動クランプ部1
4bとその外部を被覆している弾性被覆部材26の相乗
作用によって両クランプ13,14間に介在するラベル
11が固定クランプ13側に擦り寄せられて撓みが形成
され、ラベル11はその撓み部分を固定クランプ13と
可動クランプ14とによって挟持されることになる。こ
のとき、固定クランプ13の下端部も弾性被覆部材26
により被覆されているので、固定クランプ13に押圧さ
れている部位のラベル11も側方に移動することがな
い。
【0060】そして、固定クランプ13に形成された開
口27に可動クランプ14の下部可動クランプ部14b
に形成された突起28が挿入された状態において、エア
シリンダ16の駆動によって両クランプ13,14を上
昇させると、前記可動クランプ14の下部可動クランプ
部14bは、上部可動クランプ部14aとの間に介装さ
れたコイルばね25により、その下端がラベル11上に
着座した状態を維持するように上部可動クランプ部14
aに対し相対的に下方に移動する。この結果、前記下部
可動クランプ部14bの突起28が前記固定クランプ1
3の開口27の下部内周面に圧接された状態となって、
それ以上の下部可動クランプ部14bの固定クランプ1
3に対する下方への相対移動は拘束され、両クランプ1
3,14によりラベル11を2つ折りにした状態で挟持
することができる。
【0061】前述したように、両クランプ13,14の
上下方向への相対移動を防止してから、エアシリンダ1
6の駆動によって両クランプ13,14をさらに上昇さ
せることにより、ステップ3に示すように、ラベル11
を2つ折りにした状態でラベル11のピックアップ(取
り上げ)を行うことができる。なお、3つのケーシング
12a,12b,12c内の3種類のラベル11a,1
1b,11cのうちの複数枚のラベル11をピックアッ
プするためには、ピックアップすべきラベル11のケー
シング12に対応する両クランプ13,14によりそれ
ぞれラベル11のピックアップを行うことになる。な
お、折りのない場合には、ケーシング12を左右にずら
し、ねじ部材29で両クランプ13,14の高さを調整
し、ラベルクランプする。
【0062】前述したようにしてピックアップ部10に
よるラベル11のピックアップが終了したら、ステップ
4に示すように、センサ30により各ケーシング12内
におけるラベル11の検出を行い、もし、ケーシング1
2内にラベル1がなかったら待機状態となり、ラベル1
1をケーシング12内に補充するまでステップの進行は
停止される。
【0063】一方、前記センサ30によりケーシング1
2内のラベル11が検出されたら、第1搬送部40のD
Cモータ42が駆動されて無端ベルト41が走行され、
ステップ5に示すように、無端ベルト41に支持されて
いる両クランプ48,53がピックアップ部10の近傍
に到達する。すると、図3に詳示するように、固定クラ
ンプ48と、あらかじめ固定クランプ48に対し開離し
ている移動クランプ53とが前記ピックアップ部10の
両クランプ13,14により挟持されているラベル11
の下端部の外側に臨むことになる。
【0064】そこで、前記エアシリンダ55の駆動によ
り前記移動クランプ53を揺動し、前記固定クランプ4
8に近接せしめる。すると、ステップ6に示すように、
これらの固定クランプ48および移動クランプ53によ
り前記両クランプ13,14により挟持されているラベ
ル11の下端部を挟持することができる。そこで、今度
は、ピックアップ部10の前記エアシリンダ20を駆動
することにより前記固定クランプ13から移動クランプ
14を離間して、ステップ7に示すように、挟持してい
たラベル11を第1搬送部40の両クランプ48,53
に受け渡すことができる。
【0065】ピックアップ部10からラベル11を受け
渡された第1搬送部40の両クランプ48,53は、D
Cモータ42の駆動により走行される無端ベルト41の
とともに、ステップ8に示すように、シール部60の方
向に搬送され、シール部60において停止する(ステッ
プ9)。このようにして第1搬送部40の両クランプ4
8,53に挟持されたラベル11がシール部60に到達
したら、ステップ10に示すように、ラベル11を布6
に縫い付ける態様により、複数枚のラベル11を相互に
溶着するか否かの判断が行われ、この判断において溶着
しない場合には、後述するステップ11〜13を省略し
て第2搬送部80にラベル11を受け渡す工程に移行す
る。なお、前記ステップ10の判断においては、シール
部60におけるラベル11の存在の有無もセンサ75に
より行われ、ラベル11がない場合には、図示はしない
が待機状態となる。
【0066】一方、前記ステップ10の判断において複
数枚のラベル11を相互に溶着する場合には、ステップ
11のシール部60によるラベルクランプに移行する。
このシール部60においては、図6に詳示するように、
固定クランプ61Aと、あらかじめ固定クランプ61A
に対し開離している移動クランプ61Bとが前記第1搬
送部40の両クランプ48,53により挟持されている
ラベル11の先端部の外側に臨むことになる。そこで、
エアシリンダ64のシリンダ本体65にエアを供給して
ピストンロッド66をシリンダ本体65内に引込めるこ
とにより、ピストンロッド66による移動クランプ61
Bの保持が解消されるため、移動クランプ61Bは引張
りばね63の弾性力により固定クランプ61Aに圧接
し、両クランプ61A,61Bにより複数のラベル11
の端部を挟持することになる。
【0067】ついで、エアシリンダ67にエアを供給し
てヒータ72により加熱されている各溶着針71を下降
せしめ、ステップ12に示すように、各溶着針71によ
り各ラベル11を挿通して複数枚のラベル11を溶着す
る。このようにしてラベル11の溶着が終わったら、エ
アシリンダ67のシリンダ本体68にエアを供給するこ
とにより各溶着針71を上昇してラベル11から抜き、
また、ステップ13に示すように、エアシリンダ64の
シリンダ本体65にエアを供給してピストンロッド66
を伸長し、移動クランプ61Bを引張りばね63の弾性
力に抗して固定クランプ61Aから開離し、両クランプ
61A,61Bによるラベル11の挟持を解除する。な
お、この状態においては、第1搬送部40の両クランプ
48,53によるラベル11の挟持状態は維持されてい
る。
【0068】ついで、第1搬送部40から第2搬送部8
0へのラベル11の受け渡しが行われる。
【0069】このためには、まず、ステップ14に示す
ように、センサ103により第2搬送部80の両クラン
プ90,91が第1搬送部40の両クランプ48,53
からラベル11を受け取りうる位置にあるかの検出が行
われる。この検出において所定位置に第2搬送部80の
両クランプ90,91がなければ、両クランプ90,9
1が所定位置に到達するまで前記検出が繰り返される。
【0070】一方、前記検出において所定位置に第2搬
送部80の両クランプ90,91が位置していれば、図
15のステップ15に進行し、第1搬送部40によるラ
ベル11の再搬送が行われる。この第1搬送部40によ
るラベル11の再搬送は、両クランプ48,53を、図
11に示すように、無端ベルト41の端部にまで搬送す
るものであり、このため、図示しないストッパに両クラ
ンプ48,53を支持している支持ブロック45が当接
するまでDCモータ42により無端ベルト41を走行さ
せ、ストッパに当接した時点でラベル11の搬送を停止
する(ステップ16)。この状態においては、図9に詳
示するように、第2搬送部80の両クランプ90,91
は、エアシリンダ100のピストンロッド102が伸長
状態にあり、被押動板98を引張りばね99の弾性力に
抗して付勢しているため、相互に開離した状態にあり、
両クランプ90,91は、ラベル11の外側に臨んでい
る。
【0071】つぎに、第2搬送部80のエアシリンダ1
00のシリンダ本体101にエアを供給し、ピストンロ
ッド102をシリンダ本体101内に引込める。する
と、引張りばね99の弾性力により被押動板98を回動
せしめ、クランプ91をクランプ90に圧接し、ステッ
プ17に示すように、両クランプ90,91によりラベ
ル11を挟持する。このラベル11は、必要に応じて1
枚のみのラベル11あるいは溶着した複数のラベル11
とされている。そこで、今度は、図3に示す第1搬送部
40のエアシリンダ55の駆動を解除し、ステップ18
に示すように、引張りばね58の弾性力により移動クラ
ンプ53を固定クランプ48から離間し、第1搬送部4
0によるラベル11の挟持を解除することにより、ラベ
ル11を第2搬送部80に受け渡すことができる。
【0072】ついで、第2搬送部80のパルスモータ8
3を駆動して無端ベルト81を走行することにより、ラ
ベル11を挟持している両クランプ90,91は、ステ
ップ19に示すように、無端ベルト81に支持ブロック
89とともに押え機構4の方向に搬送され、これによ
り、ラベル11も同方向に搬送される。このラベル11
の搬送の初期、両クランプ90,91を支持している支
持ブロック89が無端ベルト81の走行により下降し、
前記押圧ロッド96から離間すると、前述したように、
両クランプ90,91は前記引張りばね99の作用によ
り相互に密着したラベル11を保持したまま図8におい
て反時計方向に回動し、ストッパ104に当接して停止
する。これにより、両クランプ90,91が押え機構4
の近傍においてほぼ水平方向に位置決されることにな
る。
【0073】そして、前記両クランプ90,91を支持
している支持ブロック89が、図12に示すように、押
え機構4の近傍に到達したら、パルスモータ83の駆動
を停止して、ステップ20に示すように、ラベル11の
搬送を停止する。
【0074】このステップ20においてラベル11は待
機状態にあるが、前記押え機構4へのラベル11の挿入
は、ラベル11を挟持している両クランプ90,91の
対の数が、押え機構4へのラベル11の挿入回数とな
る。すなわち、複数のラベル11が相互に溶着されてい
れば、複数のラベル11であっても1対の両クランプ9
0,91に挟持されることになり、したがって、1度に
挿入されることになる。一方、1枚ずつのラベルそれぞ
れ別の対をなす両クランプ90,91に挟持されていれ
ば、個別に挿入されることになる。このことから、単
数、複数の如何を問わずラベル11を挟持している両ク
ランプ90,91の対の数が、押え機構4へのラベル1
1の挿入回数となる。
【0075】ついで、ステップ21において、押え機構
4に供給するラベル11の供給回数の判断が行われる。
この判断においてラベル11の供給回数が第1回目であ
ったならば、ステップ22に移行し、挿入までのミシン
の針数の検出が行われる。そして、ミシンの針数が設定
の数に達したら、第2搬送部80のパルスモータ83を
駆動して、ステップ23に示すように押え機構4の下方
へのラベル11の挿入が行われる。このようにして押え
機構4の下方へのラベル11の挿入が行われたら、挿入
されたラベル11は、ステップ24に示すように、この
状態においてタイマにより設定された時間だけ待機し、
その後、ステップ25に示すように、ミシンの縫製が行
われ、ラベル11は布6に縫い付けられる。
【0076】ついで、ステップ26において、ラベル1
1の供給回数の判断が行われ、ラベル11を1枚しか供
給しない場合には、もちろん、残りの供給回数はないわ
けであるから、ステップ27に移行し、第2搬送部80
のパルスモータ83を逆方向に駆動して無端ベルト81
を逆方向に走行させ、各対の両クランプ90,91を上
昇させる。
【0077】このようにして、ラベル11の供給の一連
の工程が終了する。
【0078】一方、前記ステップ26の判断において、
残りのラベル11の供給回数がある場合には、ステップ
20に示すラベル11の待機状態に戻り、ついで、ステ
ップ21の押え機構4に供給するラベル11の供給回数
の判断に移行する。そして、この判断において今回は2
回目の供給回数なので、Noの方向に移行し、つぎに、
再度ラベル11の供給回数が2回目であるかの判断を行
う。ここにおいては、2回目でなければ3回目(本実施
例においてはここまで)、また、3回目でなければ4回
目と、順次判断すべき供給回数の数を増していき、対応
する供給回数になったらラベル11の挿入を行うことに
なるが、図15においては、判断すべき供給回数を便宜
上Nで示してある。そして、ここでの判断において、供
給回数が2回目であるから、ついで、この2回目のラベ
ル11の挿入までのミシンの針数の検出が行われる。そ
して、ミシンの針数が設定の数に達したら、ステップ2
3に移行し、第2搬送部80のパルスモータ83を駆動
して、押え機構4の下方への2回目のラベル11の挿入
が行われる。
【0079】このようにして、複数回のラベル11の供
給を順次行い、布6に縫い付けることができる。
【0080】ところで、このようにラベル11の供給を
複数回(本実施例においては3回)にわたって行えるの
で、図16に示すように、ラベル11を種々の態様で布
6に縫い付けることができる。
【0081】図16Aは、第2搬送部80の1対のみの
クランプ90,91により押え機構4に1回のみラベル
11を供給する場合における布6へのラベル11の縫い
付けの態様を示すものである。
【0082】図16Aaは、1枚のラベル11のみを布
6へ縫い付けた状態を示しており、この場合、ピックア
ップ部10の1対の固定クランプ13および可動クラン
プ14によりひとつのケーシング12内のラベル11の
みを挟持して供給すればよい。
【0083】図16Abは、2枚のラベル11を布6へ
縫い付けた状態を示しており、この場合、ピックアップ
部10の2対の固定クランプ13および可動クランプ1
4により2つのケーシング12内のラベル11をそれぞ
れ挟持してシール部60において溶着したうえで供給す
ればよい。
【0084】図16Acは、3枚のラベル11を布6へ
縫い付けた状態を示しており、この場合、ピックアップ
部10の3対の固定クランプ13および可動クランプ1
4によりすべてのケーシング12内のラベル11をそれ
ぞれ挟持してシール部60において溶着したうえで供給
すればよい。
【0085】図16Bは、第2搬送部80の2対のクラ
ンプ90,91により押え機構4にラベル11を2回供
給する場合における布6へのラベル11の縫い付けの態
様を示すものである。
【0086】図16Baは、1枚ずつのラベル11を布
6上に並べて縫い付けた状態を示しており、この場合、
ピックアップ部10の2対の固定クランプ13および可
動クランプ14により2つのケーシング12内のラベル
11をそれぞれ挟持してシール部60において溶着する
ことなく第2搬送部80の個別の対のクランプ90,9
1に供給すればよい。
【0087】図16Bbは、2枚溶着したラベル11と
1枚のみのラベル11を布6上に並べて縫い付けた状態
を示しており、この場合、ピックアップ部10の3対の
固定クランプ13および可動クランプ14によりすべて
のケーシング12内のラベル11をそれぞれ挟持し、こ
のうち、2枚のラベル11をシール部60において溶着
したうえで、この溶着した2枚のラベルと、それ以外の
1枚のラベルとを第2搬送部80の個別の対のクランプ
90,91に供給すればよい。
【0088】図16Bcは、2枚溶着したラベル11と
1枚のみのラベル11を布6上に図16Bbとは逆に並
べて縫い付けた状態を示したものであり、溶着した2枚
のラベル11を1枚のみのラベル11より後から供給す
ればよい。
【0089】図16Cは、第2搬送部80の3対のクラ
ンプ90,91により押え機構4にラベル11を3回供
給する場合における布6へのラベル11の縫い付けの態
様を示すものであり、この場合、ピックアップ部10の
3対の固定クランプ13および可動クランプ14により
すべてのケーシング12内のラベル11をそれぞれ挟持
し、それぞれのラベル11を第2搬送部80の個別の対
のクランプ90,91に供給すればよい。
【0090】このようにして種々の態様のラベル11の
縫い付けを行うことができる。
【0091】ところで、前述した図14および図15に
は、図13における各ステップI,II,III をそれぞれ
単独で繰り返す場合のフローがそれぞれ破線で示されて
いる。
【0092】このうち、ステップIを繰り返す場合、ス
テップ7からステップ1に戻って繰り返し動作が行われ
る。また、ステップIIを繰り返す場合、ステップ18か
らステップ9、ステップ9からステップ4に戻って繰り
返し動作が行われる。さらに、ステップIII を繰り返す
場合、ステップ28からステップ14に戻って繰り返し
動作が行われる。このようにして、各ステップI,II,
III を単独で繰り返し行うことができる。
【0093】以上説明したように本実施例によれば、1
枚または複数枚のラベル11を種々の態様で供給して布
6に縫い付けることができる。
【0094】なお、本発明は、前述した実施例に限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能であ
る。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、1
枚あるいは複数枚のラベルをミシンの押え機構に種々の
態様で安定的に供給することができるという効果を奏す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル供給装置の実施例を示す全体の斜視図
【図2】図1のピックアップ部の要部の拡大正面図
【図3】図1の第1搬送部の要部の拡大斜視図
【図4】図3の無端ベルトとガイドロッドの斜視図
【図5】図1の第1搬送部の各対のクランプの向きを示
す説明図
【図6】図1のシール部の要部の拡大斜視図
【図7】図1の第2搬送部の概略を示す正面図
【図8】図1の第2搬送部のクランプによるラベルの支
持状態を示す正面図
【図9】図1の第2搬送部の上部構造の要部を示す拡大
斜視図
【図10】図1のシール部において溶着する状態を示す
正面図
【図11】図1の第1搬送部から第2搬送部へのラベル
の受け渡し状態を示す正面図
【図12】図1の第2搬送部から押え機構へラベルを供
給する状態を示す正面図
【図13】図1の実施例の基本動作を示すフローチャー
【図14】図1の実施例の詳細動作の前半を示すフロー
チャート
【図15】図1の実施例の詳細動作の後半を示すフロー
チャート
【図16】図1の実施例においてラベルを布に縫い付け
る種々の態様を示す平面図
【符号の説明】
1 ミシンテーブル 4 押え機構 6 布 10 ピックアップ部 11(11a,11b,11c) ラベル 12(12a,12b,12c) ケーシング 13 固定クランプ 14 可動クランプ 16 エアシリンダ 20 エアシリンダ 30 センサ 40 第1搬送部 41(41a,41b,41c) 無端ベルト 42 DCモータ 45 支持ブロック 47 ガイドロッド 48(48a,48b,48c) 固定クランプ 53(53a,53b,53c) 移動クランプ 55 エアシリンダ 60 シール部 61A 固定クランプ 61B 移動クランプ 64 エアシリンダ 67 エアシリンダ 71 溶射針 75a,75b,75c センサ 80 第2搬送部 81 無端ベルト 83 パルスモータ 89 支持ブロック 90(90a,90b,90c) クランプ 91(91a,91b,91c) クランプ 100 エアシリンダ 103 センサ 104 ストッパ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種類ごとにそれぞれ積層されているラベ
    ルのうち必要な種類のラベルを1枚ずつ取り上げるピッ
    クアップ部と、このピックアップ部が取り上げた少なく
    とも1枚のラベルを搬送する第1搬送部と、この第1搬
    送部により複数枚のラベルが搬送されたときに必要に応
    じて複数枚のラベルを接着するシール部と、このシール
    部を通過したラベルをミシンの押え機構に搬送する第2
    搬送部とを有することを特徴とするラベル供給装置。
JP33581193A 1993-12-28 1993-12-28 ラベル供給装置 Pending JPH07185156A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017006591A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 Juki株式会社 ラベル縫製装置
CN108486774A (zh) * 2018-03-29 2018-09-04 杰克缝纫机股份有限公司 一种商标自动缝制的方法
CN108486773A (zh) * 2018-03-29 2018-09-04 杰克缝纫机股份有限公司 一种商标机

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JP2017006591A (ja) * 2015-06-26 2017-01-12 Juki株式会社 ラベル縫製装置
CN108486774A (zh) * 2018-03-29 2018-09-04 杰克缝纫机股份有限公司 一种商标自动缝制的方法
CN108486773A (zh) * 2018-03-29 2018-09-04 杰克缝纫机股份有限公司 一种商标机
CN108486774B (zh) * 2018-03-29 2020-05-19 杰克缝纫机股份有限公司 一种商标自动缝制的方法

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