JPH0718494A - フルディップ式電着塗装装置及び前処理装置 - Google Patents

フルディップ式電着塗装装置及び前処理装置

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JPH0718494A
JPH0718494A JP18348493A JP18348493A JPH0718494A JP H0718494 A JPH0718494 A JP H0718494A JP 18348493 A JP18348493 A JP 18348493A JP 18348493 A JP18348493 A JP 18348493A JP H0718494 A JPH0718494 A JP H0718494A
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tank
boat
overhead conveyor
traveling direction
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Akiyuki Ikemoto
昭幸 池本
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Parker Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ワークが舟型処理槽に入槽する時にワークに
流入する処理液によって舞い上げられた鉄粉等を、ワー
クに再付着する前に槽外に排出する。 【構成】 舟型処理槽2内の処理液に水平に全没して入
槽が完了したワークの前端近傍位置を通る横断面Bに沿
う上向きの処理液の流れを、横断面Bよりもオーバーヘ
ッドコンベヤ11の進行方向前方と後方とに発生させる
手段と、横断面Bよりもオーバーヘッドコンベヤ11の
進行方向前方と後方との領域にある舟型処理槽12内の
処理液を、舟型処理槽12の側面から見て、表面流がオ
ーバーヘッドコンベヤ11の進行方向の、それぞれ、前
方と後方とに向かうように循環させる手段と、舟型処理
槽12のオーバーヘッドコンベヤ11の進行方向前方端
と後方端とにそれぞれ堰を介して連設されたサブタンク
3a,3bと、サブタンク3a,3bに流入した表層の
処理液を除塵し舟型処理槽12に還流させる手段とを備
えたフルディツプ式電着塗装装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハンガーを有するオー
バーヘッドコンベヤと、舟型処理槽とを備えるフルディ
ップ式電着塗装装置及び前処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハンガーを有するオーバーヘッドコンベ
ヤと、舟型処理槽とを備える従来のフルディップ式電着
塗装装置においては、図7に示すように、舟型処理槽内
に、舟型処理槽の側面から見て、表層がオーバーヘッド
コンベヤの進行方向前方に流れる1つの大きな処理液の
巡回流が作られ、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤ
の進行方向前方端に、堰を介して1つのサブタンクが設
置されている。上記フルディップ式電着塗装装置におい
ては、処理液の表層流の一部が、堰を越えてサブタンク
内に流入し、サブタンクから循環ポンプに吸引され、フ
ィルターを経由して舟型処理槽内に配設された処理液噴
射ノズルから噴射され、前記循環流を形成する。前記循
環流により、ワークの出槽時に発生する気泡が堰を越え
て槽外に排出されると共に、処理液の攪拌が行われて、
舟型処理槽内の処理液の一様性が確保される。沈降物を
含む舟型処理槽底部の処理液は、舟型処理槽底壁端部に
配設された吸引口から循環ポンプにより吸引され、フィ
ルターと処理液噴射ノズルとを経由して舟型処理槽内へ
還流される。
【0003】ハンガーを有するオーバーヘッドコンベヤ
と、舟型処理槽とを備える従来のフルディップ式前処理
装置においては、図8に示すように、舟型処理槽内に、
舟型処理槽の側面から見て、表層がオーバーヘッドコン
ベヤの進行方向後方に流れる1つの大きな処理液の巡回
流が作られ、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進
行方向後方端に、堰を介して1つのサブタンクが設置さ
れている。上記フルディップ式前処理装置においては、
処理液の表層流の一部が、堰を越えてサブタンク内に流
入し、サブタンクから循環ポンプに吸引され、フィルタ
ーを経由して舟型処理槽内に配設された処理液噴射ノズ
ルから噴射され、前記循環流を形成する。前記循環流に
より、ワークの入槽時に流入する処理液によってワーク
の袋状構造部分等から処理液中に舞い上げられた鉄粉等
の一部は、ワークを離れた後、堰を越えて槽外に排出さ
れ、他の一部はワークを離れた後、堰の前方から槽底に
向かって沈降する。また、前記循環流により、処理液の
攪拌が行われて、舟型処理槽内の処理液の一様性が確保
される。鉄粉等の沈降物を含む舟型処理槽底部の処理液
は、舟型処理槽底壁端部に配設された吸引口から循環ポ
ンプにより吸引され、フィルターと処理液噴射ノズルと
を経由して舟型処理槽内へ還流される。舟型処理槽の底
壁に堆積した鉄粉等は時々実施される清掃で除去され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ハンガーを有するオー
バーヘッドコンベヤと、舟型処理槽とを備える従来のフ
ルディップ式前処理装置においては、ワークの入槽時に
ワーク近傍に処理液の上昇流が無いので、一旦舞い上が
った鉄粉等が直ぐに降下してワークに再付着するという
問題があった。ハンガーを有するオーバーヘッドコンベ
ヤと、舟型処理槽とを備える従来のフルディップ式電着
塗装装置においては、ワークの入槽時にワークから処理
液中に舞い上った鉄粉等、すなわち前処理装置では完全
に除去できずにワーク中に残留し或いはワークに再付着
した鉄粉等が、表層流と共にワークと同一方向に移動し
ワークの内外面に再付着して、塗装不良を惹起するとい
う問題があった。本発明は上記の問題に鑑みてなされた
ものであり、ハンガーを有するオーバーヘッドコンベヤ
と舟型処理槽とを備えるフルディップ式電着塗装装置及
び前処理装置であって、ワークが舟型処理槽に入槽する
時にワークに流入する処理液によって舞い上げられた鉄
粉等を、ワークに再付着する前に槽外に排出する手段を
備える装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、ハンガーを有するオーバーヘッ
ドコンベヤと、舟型処理槽とを備え、舟型処理槽の底壁
には、オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に後方傾
斜部が形成され、オーバーヘッドコンベヤの進行方向前
方に前方傾斜部が形成され、後方傾斜部と前方傾斜部と
の間に水平部が形成されたフルディップ式電着塗装装置
において、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽
が完了したワークの前端近傍位置を通る横断面に沿う上
向きの処理液の流れを、前記横断面よりもオーバーヘッ
ドコンベヤの進行方向前方と前記横断面よりもオーバー
ヘッドコンベヤの進行方向後方とに発生させる手段と、
前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前
方の領域にある舟型処理槽内の処理液を、舟型処理槽の
側面から見て表層流がオーバーヘッドコンベヤの進行方
向前方に向かうように循環させる手段と、前記横断面よ
りもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領域にあ
る舟型処理槽内の処理液を、舟型処理槽の側面から見て
表層流がオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に向か
うように循環させる手段と、舟型処理槽のオーバーヘッ
ドコンベヤの進行方向前方端と後方端とにそれぞれ堰を
介して連設されたサブタンクと、サブタンクに流入した
表層の処理液を除塵し舟型処理槽に還流させる手段とを
備えることを特徴とするフルディップ式電着塗装装置を
提供する。
【0006】また本発明においては、ハンガーを有する
オーバーヘッドコンベヤと、舟型処理槽とを備え、舟型
処理槽の底壁には、オーバーヘッドコンベヤの進行方向
後方に後方傾斜部が形成され、オーバーヘッドコンベヤ
の進行方向前方に前方傾斜部が形成され、後方傾斜部と
前方傾斜部との間に水平部が形成されたフルディップ式
前処理装置において、舟型処理槽内の処理液に水平に全
没して入槽が完了したワークの前端近傍位置を通る横断
面に沿う上向きの処理液の流れを、前記横断面よりもオ
ーバーヘッドコンベヤの進行方向後方で発生させる手段
と、舟型処理槽内の処理液を、舟型処理槽の側面から見
て表層流がオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に向
かうように循環させる手段と、舟型処理槽のオーバーヘ
ッドコンベヤの進行方向後方端に堰を介して連設された
サブタンクと、サブタンクに流入した表層の処理液を除
塵し舟型処理槽に還流させる手段とを備えることを特徴
とするフルディップ式前処理装置を提供する。
【0007】
【作用】本発明に係るフルディップ式電着塗装装置にお
いては、ワークの入槽時にワークから処理液中に舞い上
った鉄粉等、すなわち前処理装置では完全に除去できず
にワーク中に残留し或いはワークに再付着した鉄粉等
は、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽が完了
したワークの前端近傍位置を通る横断面よりもオーバー
ヘッドコンベヤの進行方向後方の領域にある舟型処理槽
内の処理液の表層流によって、ワークから引き離されて
オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方へ運ばれ、舟型
処理槽の後方端において、一部は表層流の一部と共に堰
を越えてサブタンクへ流入し舟型処理槽から除去され、
他の一部は循環流と共に槽底に向かって降下する。前記
横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に
於いて前記横断面に沿って上方に向かう処理液の流れに
より、ワークの入槽時にワークから処理液中に舞い上っ
た鉄粉等が直ぐに降下する事態が阻止され、ひいては鉄
粉等のワークへの再付着が阻止される。前記横断面より
もオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の領域にワー
クが進入する頃から、ワークと舟型処理槽内に配設され
た電極との間に電流が流され、ワークが塗装される。前
記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方
の領域にある処理液と前記横断面よりもオーバーヘッド
コンベヤの進行方向後方の領域にある処理液とには、そ
れぞれ別個の循環流が形成されているので、前記横断面
よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領域に
ある処理液中に含まれる鉄粉等が前記横断面よりもオー
バーヘッドコンベヤの進行方向前方の領域にある処理液
中に混入するおそれは無い。ワークの出槽時に発生する
落下液等による気泡は、前記横断面よりもオーバーヘッ
ドコンベヤの進行方向前方の領域にある処理液の表層流
の一部と共に、舟型処理槽の前方端において、堰を越え
てサブタンクへ流入し、舟型処理槽から除去される。
【0008】本発明に係るフルディップ式前処理装置に
おいては、ワークの入槽時にワークから処理液中に舞い
上った鉄粉等は、舟型処理槽内の処理液の表層流によっ
て、ワークから引き離されてオーバーヘッドコンベヤの
進行方向後方へ運ばれ、舟型処理槽の後方端において、
一部は表層流の一部と共に堰を越えてサブタンクへ流入
し舟型処理槽から除去され、他の一部は循環流と共に槽
底に向かって降下する。前記横断面よりもオーバーヘッ
ドコンベヤの進行方向後方に於いて前記横断面に沿って
上方に向かう処理液の流れにより、ワークの入槽時にワ
ークから処理液中に舞い上った鉄粉等が直ぐに降下する
事態が阻止され、ひいては鉄粉等のワークへの再付着が
阻止される。
【0009】
【実施例】図1、図2を参照しつつ、本発明の第1実施
例に係る電着塗装装置を説明する。図1に示すように、
コンベヤレール11と、コンベヤレール11に懸架され
たコンベヤトロリー12と、コンベヤトロリー12に懸
架されたハンガー13とを備えるオーバーヘッドコンベ
ヤ1が、図示しない塗装装置の天井部に配設されてい
る。コンベヤトロリー12は図1において右方から左方
へ走行する。以後コンベヤトロリー12の進行方向を前
方、コンベヤトロリー12の進行方向に逆行する方向を
後方と呼ぶ。コンベヤレール11は、上側走行部11a
と、下側走行部11bと、両者を繋ぐ後方傾斜部すなわ
ち入槽部11cと、前方傾斜部すなわち出槽部11dと
により構成されている。入槽部11c、出槽部11dと
上側走行部11a、下側走行部11bとの接続部は円弧
状に形成されている。
【0010】オーバーヘッドコンベヤ1の下方には、舟
型処理槽2が配設されている。舟型処理槽2の底壁に
は、コンベヤレール11の入槽部11c、下側走行部1
1b、出槽部11dにほぼ平行に、後方傾斜部、水平
部、前方傾斜部が形成されている。後方傾斜部の下端は
ほぼ水平に折り曲げられて前方に突出している。底壁後
方傾斜部のほぼ水平に折り曲げられて前方に突出する下
端と底壁水平部との間には、段差が設けられ、該段差部
には、吸引口21が形成されている。舟型処理槽2の前
方端には、堰を介して前方サブタンク3aが連設され、
舟型処理槽2の後方端には、堰を介して後方サブタンク
3bが連設されている。
【0011】コンベヤレールの入槽部11cと下側走行
部11bとを接続する円弧状部の前方端よりも数メート
ル前方位置、より明確には、舟型処理槽2内の処理液に
水平に全没して入槽が完了したワークすなわち乗用車ボ
デーAの前端近傍位置、を通る横断面Bに隣接して、横
断面Bよりも前方の舟型処理槽底部に、上方に差し向け
られた複数の処理液噴射ノズル4aが配設され、横断面
Bよりも後方の舟型処理槽底部に、上方に差し向けられ
た複数の処理液噴射ノズル4bが配設されている。処理
液噴射ノズル4a、4bと舟型処理槽2の底壁水平部と
の間には、舟型処理槽2の底壁後方傾斜部のほぼ水平に
折り曲げられて前方に突出する下端と同一高さ位置に、
且つ底壁後方傾斜部のほぼ水平に折り曲げられて前方に
突出する下端から間隔を隔てて、邪魔板5が配設されて
いる。
【0012】横断面Bよりも前方の領域において、前方
傾斜部も含む舟型処理槽底部に、後方且つ下方に差し向
けられた複数の処理液噴射ノズル4cが配設されてい
る。また、横断面Bよりも後方の領域において、後方傾
斜部も含む舟型処理槽底部に、前方且つ下方に差し向け
られた複数の処理液噴射ノズル4dが配設されている。
図2に示すように、横断面Bよりも前方の領域におい
て、舟型処理槽2の上側部に、斜め前方且つ水平に差し
向けられた複数の処理液噴射ノズル4eが配設されてい
る。また、横断面Bよりも後方の領域において、舟型処
理槽2の上側部に、斜め後方且つ水平に差し向けられた
複数の処理液噴射ノズル4fが配設されている。
【0013】前方サブタンク3aは、循環ポンプ6aに
連結され、循環ポンプ6aは、フィルター7aを介し
て、処理液噴射ノズル4a、4c、4eに連結されてい
る。後方サブタンク3bと吸引口21とは、循環ポンプ
6bに連結され、循環ポンプ6bは、遠心式、電磁式等
の鉄粉除去装置8とフィルター7bとを介して、処理液
噴射ノズル4b、4d、4fに連結されている。
【0014】上記の構成を有する本実施例に係る電着塗
装装置の作動を以下に説明する。横断面Bよりも前方の
領域にある舟型処理槽2内には、処理液噴射ノズル4
a、4c、4eから噴射される処理液により、前方に向
かう表層流を有する処理液の循環流Cが形成され、横断
面Bよりも後方の領域にある舟型処理槽2内には、処理
液噴射ノズル4b、4d、4fから噴射される処理液に
より、後方に向かう表層流を有する処理液の循環流Dが
形成されている。ハンガー13上に、ドア、ボンネット
等を開放固定した乗用車ボデーAが固定されている。コ
ンベヤトロリー12の走行に伴い、ハンガー13上に固
定された乗用車ボデーAは、舟型処理槽2の後方端近傍
から舟型処理槽2に入槽する。
【0015】乗用車ボデーAの入槽開始から入槽完了ま
での間に、開放されたドア、ボンネット、ボデーの開口
部等から乗用車ボデーAに流入する処理液により、前処
理装置では完全に除去できずに乗用車ボデーA内に残留
し或いは乗用車ボデーAに再付着した鉄粉等が、乗用車
ボデーA外の処理液中に舞い上げられる。舞い上げられ
た鉄粉等は、入槽が完了した乗用車ボデーAの前端近傍
位置を通る横断面である横断面Bよりも後方の領域に形
成された循環流Dの表層流によって、乗用車ボデーAか
ら引き離されて後方へ運ばれる。循環流Dの表層流によ
って後方へ運ばれた鉄粉等の一部は、前記表層流の一部
と共に堰を越えて後方サブタンク3bへ流入し舟型処理
槽2から除去される。循環流Dの表層流によって後方へ
運ばれた鉄粉等の他の一部は、循環流Dと共に、舟型処
理槽底壁の後方傾斜部に沿って降下し、水平に折り曲げ
られて前方に突出する後方傾斜部下端の前端から底壁水
平部に落ち、吸引口21を通って舟型処理槽2から除去
される。鉄粉等を沈降させた処理液は、邪魔板5の上方
に到達した後、処理液噴射ノズル4bから噴射される処
理液によって形成された上昇流に随伴して上昇する。後
方サブタンク3bへ流入し或いは吸引口21へ流入した
鉄粉等を含む処理液は、循環ポンプ6bと鉄粉除去装置
8とフィルター7bとを通り、処理液噴射ノズル4b、
4d、4fを介して、横断面Bよりも後方の領域に還流
される。鉄粉除去装置8とフィルター7bとにより鉄粉
等が除去される。
【0016】処理液噴射ノズル4bから噴射される処理
液によって形成された、横断面Bに沿う上向きの処理液
の流れにより、乗用車ボデーAの入槽時に乗用車ボデー
Aから処理液中に舞い上った鉄粉等が直ぐに降下する事
態が阻止され、ひいては鉄粉等の乗用車ボデーAへの再
付着が阻止される。従って、鉄粉等の乗用車ボデーAへ
の再付着によって塗装欠陥を生ずるおそれは無い。横断
面Bよりも前方の領域に乗用車ボデーAが進入する頃か
ら、乗用車ボデーAと舟型処理槽2内に配設された図示
しない電極との間に電流が流され、乗用車ボデーAが電
着塗装される。横断面Bよりも前方の領域には循環流C
が形成され、横断面Bよりも後方の領域には循環流Cと
は逆向きの循環流Dが形成されているので、横断面Bよ
りも後方の領域にある処理液中に含まれる鉄粉等が横断
面Bよりも前方の領域にある処理液中に混入するおそれ
は無い。
【0017】乗用車ボデーAの出槽時に発生する落下液
等による気泡は、循環流Cの表層流の一部と共に堰を越
えて前方サブタンク3aへ流入し、舟型処理槽2から速
やかに除去される。従って、電着塗装中の乗用車ボデー
Aに気泡が付着して塗装欠陥を生ずるおそれは無い。前
方サブタンク3aへ流入した処理液中の気泡は、サブタ
ンク3a内で消滅する。気泡を失ったサブタンク3a内
の処理液は、循環ポンプ6aとフィルター7aとを通
り、処理液噴射ノズル4a、4c、4eを介して、横断
面Bよりも前方の領域に還流される。
【0018】舟型処理槽2の底部に配設された処理液噴
射ノズル4a、4b、4c、4dは下方に差し向けられ
ているので、上記処理液噴射ノズルから噴射された処理
液により、舟型処理槽2の底部の処理液が攪拌される。
これにより、塗料の沈降が阻止される。邪魔板5によ
り、処理液噴射ノズル4a、4bから上向きに噴射され
る処理液に随伴して、処理液噴射ノズル4a、4b下方
の舟型処理槽2の底壁に堆積した鉄粉等が舞い上がる事
態が防止される。
【0019】図3、図4を参照しつつ、本発明の第2実
施例に係る電着塗装装置を説明する。図3、図4におい
て、第1実施例に係る電着塗装装置の部材と同様の部材
には図1、2と同一の部材番号が付されている。本電着
塗装装置はC型ハンガー13′を有している。舟型処理
槽2の側面から見て下面中央部が下方に山型に突出する
押え板9が、横断面Bが押え板9の下面中央部を通るよ
うに位置決めされ、下面を処理液の表面に当接させて配
設されている。押え板9の下面には、前記突出部よりも
前方位置に、前方且つ水平に差し向けられた複数の処理
液噴射ノズル10aが取り付けられ、前記突出部よりも
後方位置に、後方且つ水平に差し向けられた複数の処理
液噴射ノズル10bが取り付けられている。また、押え
板9の下面には、前記突出部よりも後方位置に、後方且
つ下方に差し向けられた複数の処理液噴射ノズル10c
が取り付けられている。処理液噴射ノズル10aは、フ
ィルター7aを介してポンプ6aに連結され、処理液噴
射ノズル10b、10cは、フィルター7b、鉄粉除去
装置8を介してポンプ6bに連結されている。上記を除
き、本実施例に係る電着塗装装置の構成は第1実施例に
係る電着塗装装置の構成と同様である。
【0020】本実施例に係る電着塗装装置においては、
押え板9により、処理液の上昇流による液面の盛り上が
りが抑制され、ひいては気泡の発生が抑制される。ま
た、処理液噴射ノズル4aから噴射された処理液によっ
て形成される上昇流は、押え板9の下面に形成された山
型突出部の前方斜面にそって前方へ導かれ、処理液噴射
ノズル4bから噴射された処理液によって形成される上
昇流は、押え板9の下面に形成された山型突出部の後方
斜面にそって後方へ導かれる。これにより、循環流C、
Dの形成が促進される。更に、処理液噴射ノズル10a
から前方且つ水平に噴出された処理液により循環流Cの
形成が促進され、処理液噴射ノズル10bから後方且つ
水平に噴出された処理液により循環流Dの形成が促進さ
れる。また、処理液噴射ノズル10cから後方且つ下方
に噴射された処理液が、ボデーの開口部等を通って入槽
完了直後の乗用車ボデーA内に流入し、乗用車ボデーA
内の残留鉄粉等を舞い上げ、ボデーA外に運ぶ。これに
より、残留鉄粉等の乗用車ボデーAからの除去が促進さ
れる。
【0021】図5、図6を参照しつつ、本発明の実施例
に係る前処理装置の一つである脱脂装置を説明する。図
5に示すように、コンベヤレール111と、コンベヤレ
ール111に懸架されたコンベヤトロリー112と、コ
ンベヤトロリー112に懸架されたハンガー113とを
備えるオーバーヘッドコンベヤ11が、図示しない塗装
装置の天井部に配設されている。コンベヤトロリー11
2は図5において右方から左方へ走行する。以後コンベ
ヤトロリー112の進行方向を前方、コンベヤトロリー
112の進行方向に逆行する方向を後方と呼ぶ。コンベ
ヤレール111は、上側走行部111aと、下側走行部
111bと、両者を繋ぐ後方傾斜部すなわち入槽部11
1cと、前方傾斜部すなわち出槽部111dとにより構
成されている。入槽部111c、出槽部111dと上側
走行部111a、下側走行部111bとの接続部は円弧
状に形成されている。オーバーヘッドコンベヤ11の下
方には、舟型処理槽12が配設されている。舟型処理槽
12の底壁には、コンベヤレール111の入槽部111
c、下側走行部111b、出槽部111dにほぼ平行
に、後方傾斜部、水平部、前方傾斜部が形成されてい
る。前方傾斜部の下端には、吸引口121が形成されて
いる。舟型処理槽12の後方端には、堰を介して後方サ
ブタンク13bが連設されている。
【0022】コンベヤレールの入槽部111cと下側走
行部111bとを接続する円弧状部の前方端よりも数メ
ートル前方位置、より明確には、舟型処理槽12内の処
理液に水平に全没して入槽が完了したワークすなわち乗
用車ボデーAA、の前端近傍位置、を通る横断面BBに
隣接して、横断面BBよりも後方の舟型処理槽底部に、
上方に差し向けられた複数の処理液噴射ノズル14bが
配設されている。舟型処理槽底部に、前方且つ底壁に平
行に差し向けられた複数の処理液噴射ノズル14dが配
設されている。舟型処理槽12の上側部に、斜め後方且
つ水平に差し向けられた複数の処理液噴射ノズル14f
が配設されている。後方サブタンク13bと吸引口12
1とは、循環ポンプ16bに連結され、循環ポンプ16
bは、遠心式、電磁式等の鉄粉除去装置18とフィルタ
ー17bとを介して、処理液噴射ノズル14b、14
d、14fに連結されている。
【0023】上記の構成を有する本実施例に係る脱脂装
置の作動を以下に説明する。舟型処理槽12内の全域
に、処理液噴射ノズル14d、14fから噴射される処
理液により、後方に向かう表層流を有する処理液の大き
な循環流DDが形成されている。横断面BBよりも後方
の領域にある舟型処理槽12内には、処理液噴射ノズル
14bから噴射される処理液により、後方に向かう表層
流を有する処理液の部分循環流DDDが形成されてい
る。ハンガー113上に、ドア、ボンネット等を開放固
定した乗用車ボデーAAが固定されている。コンベヤト
ロリー112の走行に伴い、ハンガー113上に固定さ
れた乗用車ボデーAAは、舟型処理槽12の後方端近傍
から舟型処理槽12に入槽する。
【0024】乗用車ボデーAAの入槽開始から入槽完了
までの間に、開放されたドア、ボンネット、ボデーの開
口部等から乗用車ボデーAAに流入する処理液により、
乗用車ボデーAA内に溜まり或いは乗用車ボデーAAに
付着した鉄粉等が、乗用車ボデーAA外の処理液中に舞
い上げられる。舞い上げられた鉄粉等は、入槽が完了し
た乗用車ボデーAAの前端近傍位置を通る横断面である
横断面BBよりも後方の領域に形成された部分循環流D
DDの表層流によって、乗用車ボデーAAから引き離さ
れて後方へ運ばれる。部分循環流DDDの表層流によっ
て後方へ運ばれた鉄粉等の一部は、前記表層流の一部と
共に堰を越えて後方サブタンク13bへ流入し舟型処理
槽12から除去される。部分循環流DDDの表層流によ
って後方へ運ばれた鉄粉等の他の一部は、部分循環流D
DDと共に、舟型処理槽底壁の後方傾斜部に沿って降下
する。舟型処理槽底部に到達した鉄粉等は、舟型処理槽
底部の処理液の一部と共に、吸引口121を通って舟型
処理槽12から除去される。後方サブタンク13bへ流
入し或いは吸引口121へ流入した鉄粉等を含む処理液
は、循環ポンプ16bと鉄粉除去装置18とフィルター
17bとを通り、処理液噴射ノズル14b、14d、1
4fを介して、舟型処理槽に還流される。鉄粉除去装置
18とフィルター17bとにより鉄粉等が除去される。
【0025】処理液噴射ノズル14bから噴射される処
理液によって形成された、横断面BBに沿う上向きの処
理液の流れにより、乗用車ボデーAAの入槽時に乗用車
ボデーAAから処理液中に舞い上った鉄粉等が直ぐに降
下する事態が阻止され、ひいては鉄粉等の乗用車ボデー
AAへの再付着が阻止される。舟型処理槽12内で、乗
用車ボデーAAの脱脂が行われる。
【0026】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではない。例えば、第1
実施例に係る電着塗装装置においては、横断面Bよりも
前方の領域にある処理液を前方サブタンク3aを介し
て、横断面Bよりも前方の領域に還流させ、横断面Bよ
りも後方の領域にある処理液を後方サブタンク3bと吸
入口21とを介して、横断面Bよりも後方の領域に還流
させたが、横断面Bよりも前方の領域にある処理液を前
方サブタンク3aを介して、横断面Bよりも後方の領域
に還流させ、横断面Bよりも後方の領域にある処理液を
後方サブタンク3bと吸入口21とを介して、横断面B
よりも前方の領域に還流させても良い。これにより、舟
型処理槽内の処理液の均質性が向上する。押え板9は単
なる平板でも良い。第2実施例に係る電着塗装装置で述
べたごとく、押え板9により、処理液の上昇流による液
面の盛り上がりが抑制され、ひいては気泡の発生が抑制
される。
【0027】
【効果】以上説明したごとく、本発明に係るフルディッ
プ式電着塗装装置においては、ワークの入槽時にワーク
から処理液中に舞い上った鉄粉等、すなわち前処理装置
では完全に除去できずにワーク中に残留し或いはワーク
に再付着した鉄粉等は、舟型処理槽内の処理液に水平に
全没して入槽が完了したワークの前端近傍位置を通る横
断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領
域にある舟型処理槽内の処理液の表層流によって、ワー
クから引き離されてオーバーヘッドコンベヤの進行方向
後方へ運ばれ、舟型処理槽の後方端において、一部は表
層流の一部と共に堰を越えてサブタンクへ流入し舟型処
理槽から除去され、他の一部は循環流と共に槽底に向か
って降下する。前記横断面よりもオーバーヘッドコンベ
ヤの進行方向後方に於いて前記横断面に沿って上方に向
かう処理液の流れにより、ワークの入槽時にワークから
処理液中に舞い上った鉄粉等が直ぐに降下する事態が阻
止され、ひいては鉄粉等のワークへの再付着が阻止され
る。前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方
向前方の領域にワークが進入する頃から、ワークと舟型
処理槽内に配設された電極との間に電流が流され、ワー
クが塗装される。前記横断面よりもオーバーヘッドコン
ベヤの進行方向前方の領域にある処理液と前記横断面よ
りもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領域にあ
る処理液とには、それぞれ別個の循環流が形成されてい
るので、前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進
行方向後方の領域にある処理液中に含まれる鉄粉等が前
記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方
の領域にある処理液中に混入するおそれは無い。ワーク
の出槽時に発生する落下液等による気泡は、前記横断面
よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の領域に
ある処理液の表層流の一部と共に、舟型処理槽の前方端
において、堰を越えてサブタンクへ流入し、舟型処理槽
から除去される。
【0028】本発明に係るフルディップ式前処理装置に
おいては、ワークの入槽時にワークから処理液中に舞い
上った鉄粉等は、舟型処理槽内の処理液の表層流によっ
て、ワークから引き離されてオーバーヘッドコンベヤの
進行方向後方へ運ばれ、舟型処理槽の後方端において、
一部は表層流の一部と共に堰を越えてサブタンクへ流入
し舟型処理槽から除去され、他の一部は循環流と共に槽
底に向かって降下する。前記横断面よりもオーバーヘッ
ドコンベヤの進行方向後方に於いて前記横断面に沿って
上方に向かう処理液の流れにより、ワークの入槽時にワ
ークから処理液中に舞い上った鉄粉等が直ぐに降下する
事態が阻止され、ひいては鉄粉等のワークへの再付着が
阻止される。従って、本発明により、ハンガーを有する
オーバーヘッドコンベヤと舟型処理槽とを備えるフルデ
ィップ式電着塗装装置及び前処理装置であって、ワーク
が舟型処理槽に入槽する時にワークに流入する処理液に
よって舞い上げられた鉄粉等を、ワークに再付着する前
に槽外に排出する手段を備える装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電着塗装装置の全体
構成を示す側面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る電着塗装装置の全体
構成を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】本発明の実施例に係る前処理装置の一つである
脱脂装置の全体構成を示す側面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】従来構造の電着塗装装置の全体構成を示す側面
図である。
【図8】従来構造の前処理装置の全体構成を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 オーバーヘッドコンベヤ 2 舟型処理槽 3a 前方サブタンク 3b 後方サブタンク 4a、4b、4c、4d、4e、4f 処理液噴射ノズ
ル 5 邪魔板 6a、6b 循環ポンプ 7a、7b フィルター 8 鉄粉除去装置 9 押え板 10a、10b、10c 処理液噴射ノズル A 乗用車ボデー B 横断面 C、D 循環流 11 オーバーヘッドコンベヤ 12 舟型処理槽 13b 後方サブタンク 14b、14d、14f 処理液噴射ノズル 16b 循環ポンプ 17b フィルター 18 鉄粉除去装置 AA 乗用車ボデー BB 横断面 DD 循環流 DDD 部分循環流

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンガーを有するオーバーヘッドコンベ
    ヤと、舟型処理槽とを備え、舟型処理槽の底壁には、オ
    ーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に後方傾斜部が形
    成され、オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に前方
    傾斜部が形成され、後方傾斜部と前方傾斜部との間に水
    平部が形成されたフルディップ式電着塗装装置におい
    て、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽が完了
    したワークの前端近傍位置を通る横断面に沿う上向きの
    処理液の流れを、前記横断面よりもオーバーヘッドコン
    ベヤの進行方向前方と前記横断面よりもオーバーヘッド
    コンベヤの進行方向後方とに発生させる手段と、前記横
    断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の領
    域にある舟型処理槽内の処理液を、舟型処理槽の側面か
    ら見て表層流がオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方
    に向かうように循環させる手段と、前記横断面よりもオ
    ーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領域にある舟型
    処理槽内の処理液を、舟型処理槽の側面から見て表層流
    がオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に向かうよう
    に循環させる手段と、舟型処理槽のオーバーヘッドコン
    ベヤの進行方向前方端と後方端とにそれぞれ堰を介して
    連設されたサブタンクと、サブタンクに流入した表層の
    処理液を除塵し舟型処理槽に還流させる手段とを備える
    ことを特徴とするフルディップ式電着塗装装置。
  2. 【請求項2】 舟型処理槽底壁の後方傾斜部の下端に形
    成された吸引口と、吸引口から吸引された処理液を除塵
    し舟型処理槽に還流させる手段とを備えることを特徴と
    する請求項1に記載のフルディップ式電着塗装装置。
  3. 【請求項3】 サブタンクに流入した表層の処理液を除
    塵し舟型処理槽に還流させる前記手段は、舟型処理槽の
    オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方端に連設された
    サブタンクに流入した処理液を除塵して前記横断面より
    もオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の領域に還流
    させ、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進行方向
    後方端に連設されたサブタンクに流入した処理液を除塵
    して前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方
    向前方の領域に還流させる手段であることを特徴とする
    請求項1に記載のフルディップ式電着塗装装置。
  4. 【請求項4】 サブタンクに流入した表層の処理液と吸
    引口から吸引された処理液とを除塵し舟型処理槽に還流
    させる前記手段は、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベ
    ヤの進行方向前方端に連設されたサブタンクに流入した
    処理液を除塵して前記横断面よりもオーバーヘッドコン
    ベヤの進行方向後方の領域に還流させ、舟型処理槽のオ
    ーバーヘッドコンベヤの進行方向後方端に連設されたサ
    ブタンクに流入した処理液と吸引口から吸引された処理
    液とを除塵して前記横断面よりもオーバーヘッドコンベ
    ヤの進行方向前方の領域に還流させる手段であることを
    特徴とする請求項2に記載のフルディップ式電着塗装装
    置。
  5. 【請求項5】 ハンガーを有するオーバーヘッドコンベ
    ヤと、舟型処理槽とを備え、舟型処理槽の底壁には、オ
    ーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に後方傾斜部が形
    成され、オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に前方
    傾斜部が形成され、後方傾斜部と前方傾斜部との間に水
    平部が形成されたフルディップ式電着塗装装置におい
    て、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽が完了
    したワークの前端近傍位置を通る横断面に隣接して、前
    記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方
    の舟型処理槽底部と前記横断面よりもオーバーヘッドコ
    ンベヤの進行方向後方の舟型処理槽底部とに配設され、
    上方に差し向けられた処理液噴射ノズルと、前記横断面
    よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の領域に
    おいて舟型処理槽上側部に配設されオーバーヘッドコン
    ベヤの進行方向斜め前方に且つ水平に差し向けられた処
    理液噴射ノズルと、前記横断面よりもオーバーヘッドコ
    ンベヤの進行方向前方の領域において傾斜部も含む舟型
    処理槽底部に配設されオーバーヘッドコンベヤの進行方
    向後方に且つ舟型処理槽底壁に向かって下方に差し向け
    られた処理液噴射ノズルと、前記横断面よりもオーバー
    ヘッドコンベヤの進行方向後方の領域において舟型処理
    槽上側部に配設されオーバーヘッドコンベヤの進行方向
    斜め後方に且つ水平に差し向けられた処理液噴射ノズル
    と、前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方
    向後方の領域において傾斜部も含む舟型処理槽底部に配
    設されオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に且つ舟
    型処理槽底壁に向かって下方に差し向けられた処理液噴
    射ノズルと、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進
    行方向前方端と後方端とにそれぞれ堰を介して連設され
    たサブタンクとを備え、サブタンクはポンプとフィルタ
    ーとを介して処理液噴射ノズルに連結されていることを
    特徴とするフルディップ式電着塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記ハンガーはC型ハンガーであり、平
    板状の押え板を備え、前記押え板は、舟型処理槽の側面
    から見て下面中央部を前記横断面が通るように位置決め
    され、下面を処理液の表面に当接させて配設されている
    ことを特徴とする請求項5に記載のに記載のフルディッ
    プ式電着塗装装置。
  7. 【請求項7】 前記ハンガーはC型ハンガーであり、舟
    型処理槽の側面から見て下面中央部が下方に山型に突出
    する押え板を備え、前記押え板は、舟型処理槽の側面か
    ら見て下面中央部を前記横断面が通るように位置決めさ
    れ、下面を処理液の表面に当接させて配設されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載のフルディップ式電着塗
    装装置。
  8. 【請求項8】 前記押え板の下面には、前記下面中央部
    よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方位置に、
    オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に且つ水平に差
    し向けられた処理液噴射ノズルが取り付けられ、前記下
    面中央部よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方
    位置に、オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に且つ
    水平に差し向けられた処理液噴射ノズルが取り付けら
    れ、前記処理液噴射ノズルには、前記ポンプとフィルタ
    ーとを経由した処理液が供給されることを特徴とする請
    求項6又は7に記載のフルディップ式電着塗装装置。
  9. 【請求項9】 前記押え板の下面には、前記下面中央部
    よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方位置に、
    オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方下方に差し向け
    られた処理液噴射ノズルが取り付けられ、前記処理液噴
    射ノズルには、前記ポンプとフィルターとを経由した処
    理液が供給されることを特徴とする請求項6乃至8の何
    れか1項に記載のフルディップ式電着塗装装置。
  10. 【請求項10】 舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤ
    の進行方向前方端に連設された前記サブタンクは、前記
    横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の
    領域内に配設された処理液噴射ノズルに連結され、舟型
    処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方端に連
    設された前記サブタンクは、前記横断面よりもオーバー
    ヘッドコンベヤの進行方向前方の領域内に配設された処
    理液噴射ノズルに連結されていることを特徴とする請求
    項5乃至9の何れか1項に記載のフルディップ式電着塗
    装装置。
  11. 【請求項11】 舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤ
    の進行方向後方端に連設されたサブタンクは、更に鉄粉
    除去装置を介して処理液噴射ノズルに連結されているこ
    とを特徴とする請求項5乃至10の何れか1項に記載の
    フルディップ式電着塗装装置。
  12. 【請求項12】 舟型処理槽底壁の後方傾斜部の下端に
    形成された吸引口を備え、吸引口はポンプとフィルター
    とを介して処理液噴射ノズルに連結されていることを特
    徴とする請求項5乃至9の何れか1項に記載のフルディ
    ップ式電着塗装装置。
  13. 【請求項13】 舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤ
    の進行方向前方端に連設された前記サブタンクは、前記
    横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方の
    領域内に配設された処理液噴射ノズルに連結され、舟型
    処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方端に連
    設されたサブタンクと吸引口とは、前記横断面よりもオ
    ーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の領域内に配設さ
    れた処理液噴射ノズルに連結されていることを特徴とす
    る請求項12に記載のフルディップ式電着塗装装置。
  14. 【請求項14】 舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤ
    の進行方向後方端に連設されたサブタンクと吸引口と
    は、更に鉄粉除去装置を介してに処理液噴射ノズルに連
    結されていることを特徴とする請求項12又は13に記
    載のフルディップ式電着塗装装置。
  15. 【請求項15】 前記横断面に隣接して、前記横断面よ
    りもオーバーヘッドコンベヤの進行方向前方の舟型処理
    槽底部と前記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進
    行方向後方の舟型処理槽底部とに配設され、上方に差し
    向けられた処理液噴射ノズルと舟型処理槽底壁との間に
    邪魔板が配設されていることを特徴とする請求項5乃至
    14の何れか1項に記載のフルディップ式電着塗装装
    置。
  16. 【請求項16】 ハンガーを有するオーバーヘッドコン
    ベヤと、舟型処理槽とを備え、舟型処理槽の底壁には、
    オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に後方傾斜部が
    形成され、オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に前
    方傾斜部が形成され、後方傾斜部と前方傾斜部との間に
    水平部が形成されたフルディップ式前処理装置におい
    て、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽が完了
    したワークの前端近傍位置を通る横断面に沿う上向きの
    処理液の流れを、前記横断面よりもオーバーヘッドコン
    ベヤの進行方向後方で発生させる手段と、舟型処理槽内
    の処理液を、舟型処理槽の側面から見て表層流がオーバ
    ーヘッドコンベヤの進行方向後方に向かうように循環さ
    せる手段と、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤの進
    行方向後方端に堰を介して連設されたサブタンクと、サ
    ブタンクに流入した表層の処理液を除塵し舟型処理槽に
    還流させる手段とを備えることを特徴とするフルディッ
    プ式前処理装置。
  17. 【請求項17】 舟型処理槽底壁の前方傾斜部の下端に
    形成された吸引口と、吸引口から吸引された処理液とを
    除塵し舟型処理槽に還流させる手段とを備えることを特
    徴とする請求項16に記載のフルディップ式前処理装
    置。
  18. 【請求項18】 ハンガーを有するオーバーヘッドコン
    ベヤと、舟型処理槽とを備え、舟型処理槽の底壁には、
    オーバーヘッドコンベヤの進行方向後方に後方傾斜部が
    形成され、オーバーヘッドコンベヤの進行方向前方に前
    方傾斜部が形成され、後方傾斜部と前方傾斜部との間に
    水平部が形成されたフルディップ式前処理装置におい
    て、舟型処理槽内の処理液に水平に全没して入槽が完了
    したワークの前端近傍位置を通る横断面に隣接して、前
    記横断面よりもオーバーヘッドコンベヤの進行方向後方
    の舟型処理槽底部に配設され、上方に差し向けられた処
    理液噴射ノズルと、舟型処理槽上側部に配設されオーバ
    ーヘッドコンベヤの進行方向斜め後方に且つ水平に差し
    向けられた処理液噴射ノズルと、傾斜部も含む舟型処理
    槽底部に配設されオーバーヘッドコンベヤの進行方向前
    方に且つ舟型処理槽底壁に平行に差し向けられた処理液
    噴射ノズルと、舟型処理槽のオーバーヘッドコンベヤの
    進行方向後方端に堰を介して連設されたサブタンクとを
    備え、サブタンクは、ポンプとフィルターとを介して処
    理液噴射ノズルに連結されていることを特徴とするフル
    ディップ式前処理装置。
  19. 【請求項19】 舟型処理槽底壁の前方傾斜部の下端に
    形成された吸引口を備え、吸引口は、ポンプとフィルタ
    ーとを介して処理液噴射ノズルに連結されていることを
    特徴とする請求項18に記載のフルディップ式前処理装
    置。
  20. 【請求項20】 サブタンクは、更に鉄粉除去装置を介
    して処理液噴射ノズルに連結されていることを特徴とす
    る請求項18に記載のフルディップ式前処理装置。
  21. 【請求項21】 サブタンクと吸引口とは、更に鉄粉除
    去装置を介して処理液噴射ノズルに連結されていること
    を特徴とする請求項19に記載のフルディップ式前処理
    装置。
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