JP2018127690A - 液槽処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理液に混入された鉄粉を効率良く取り除くことができる液槽処理装置を提供する。【解決手段】液槽処理装置としての電着塗装装置は、電着塗装槽の電着液に浸漬された状態で配設されたフィルタ40を備えている。フィルタ40は、枠体42と、磁石46と、複数本の金属製ワイヤ48とを含んで構成されている。枠体42には槽内を循環する電着液が通り抜ける開口部44が設けられている。磁石46は枠体42に設けられている。金属製ワイヤ48は、枠体42の開口部44内において電着液の循環方向に対して交差する方向に張設され、磁石46により磁化されている。【選択図】図3

Description

本発明は、液槽処理装置に関する。
下記特許文献1には、自動車の車体の塗装工程に使用される電着塗装装置が開示されている。電着塗装装置は電着液が収容された電着塗装槽を備え、この電着塗装槽の被塗物の入槽部に袋状の布製フィルタが設けられている。この布製フィルタにより、電着液に浮遊するゴミ等の浮遊物を捕獲することができる。
特開平6−280095号公報
ところで、電着塗装装置では、連続して複数の車体に電着塗装が行われ、電着塗装中又は電着液内に車体が搬入され浸漬される度に電着液に車体から鉄粉が混入される。電着液に混入された鉄粉の浮遊量が増えると、電着塗装効率が低下し、又塗装品質が低下するので、鉄粉を効率良く取除く必要があった。
本発明は上記事実を考慮し、処理液に混入された鉄粉を効率良く取り除くことができる液槽処理装置を得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係る液槽処理装置は、処理液が貯溜され、かつ、処理液が槽内で循環される処理液槽と、処理液槽において処理液に浸漬された状態で配設され、循環される処理液が通り抜ける開口部を有する枠体と、枠体に設けられた磁石と、開口部内において処理液の循環方向に対して交差する方向に張設され、磁石により磁化される複数本の金属製ワイヤと、を有するフィルタと、を備えている。
上記液槽処理装置は、処理液槽と、フィルタとを備える。処理液槽では、処理液が貯溜され、かつ、処理液が槽内で循環される。
ここで、フィルタは、処理液槽において処理液に浸漬された状態で配設され、枠体と、磁石と、複数本の金属ワイヤとを有する。枠体は循環される処理液が通り抜ける開口部を有する。磁石は枠体に設けられる。そして、金属製ワイヤは、枠体の開口部内において処理液の循環方向に対して交差する方向に張設され、磁石により磁化される。
このため、フィルタは、磁石の周囲及び磁化された金属製ワイヤの周囲を含む広い範囲において循環する処理液に混入された鉄粉を引き寄せ、磁石及び金属製ワイヤに付着させることができる。
上記液槽処理装置は、処理液に混入された鉄粉を効率良く取り除くことができるという優れた効果を有する。
一実施の形態に係る液槽処理装置としての電着塗装装置の全体の概略構造を側面方向から見た断面図である。 図1に示される電着塗装装置に備えた処理液槽としての電着塗装槽の入槽部を拡大して示す拡大断面図である。 図1及び図2に示される電着塗装槽に配設されたフィルタを処理液としての電着液の循環方向から見た正面図である。 図1及び図2に示される電着塗装装置における鉄粉除去方法を説明するフローチャートである。 図1及び図2に示される電装塗装槽に貯溜された電着液に混入する鉄粉浮遊量を測定する誘導結合プラズマ質量分析装置の概略構成図である。 図5に示される質量分析装置を用いて鉄粉浮遊量を測定した結果を示すグラフである。
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る液槽処理装置が適用された一実施の形態の電着塗装装置を説明する。また、本実施の形態では、電着塗装装置の説明に加えて、電着塗装装置に装着されるフィルタの構造並びにこのフィルタを用いた鉄粉除去方法についても説明する。
(電着塗装装置の全体構成)
図1に示されるように、本実施の形態に係る液槽処理装置としての電着塗装装置10は、処理液槽としての電着塗装槽12を備えている。電着塗装装置10では、図2に示される自動車の鉄製の車体が被塗装物50とされ、この被塗装物50に電着塗装が施される。
なお、被塗装物50は、車体に限定されるものではなく、例えばラジエータ等の錆止めが必要な鉄製部品であってもよい。
図1に戻って、電着塗装装置10の電着塗装槽12は、右側から左側に向かう被塗装物50の搬送方向CDを長手方向とし、逆台形状の断面形状に形成されている。電着塗装槽12の槽内12Dにはカチオン電着塗装を施す処理液としての電着液24が貯溜されている。
ここで、カチオン電着塗装方法とは、電着液24内に被塗装物50を浸漬させ、被塗装物50に陰電位、槽内12Dに配設された図示省略の電極に陽電位を印加し、電気化学的現象を利用して被塗装物50に塗料を析出させて塗装する方法である。電着液24には、例えば陽イオン電解性樹脂をビヒクルの主体として使用する塗料が含まれている。
図1に示される電着塗装槽12の右側端部(搬送方向CDの初段)は入槽部12Aである。入槽部12Aでは、被塗装物50が槽内12Dに搬入され、電着液24中への被塗装物50の浸漬が開始される。つまり、入槽部12Aでは、電着塗装が開始される。
電着塗装槽12の左右中間部(搬送方向CDの中段)は中間槽部12Bである。中間槽部12Bでは、被塗装物50が電着液24中に浸漬状態において搬送され、被塗装物50の表面に電着塗装が施される。
電着塗装槽12の左側端部(搬送方向CDの終段)は出槽部12Cである。出槽部12Cでは、電着塗装を終えた被塗装物50が、電着液24中から引き上げられ、槽内12Dから槽内12Dの外側へ搬出される。
出槽部12Cの搬送方向CDの下流側には、電着塗装槽12に連結されたサブタンク14が配設されている。サブタンク14には電着塗装槽12においてオーバーフローした電着液24が貯溜され、この電着液24は電着塗装槽12に戻される構成とされている。
電着塗装槽12は電着液24の循環システム16を備えている。循環システム16は、入槽部12Aにおいて電着塗装槽12の槽底部12E近傍に一端が接続された循環管16Aと、循環管16Aの他端に接続されたポンプ16Bと、ポンプ16Bに一端が接続された循環管16Cとを含んで構成されている。電着塗装槽12の電着液24は循環管16Aを通してポンプ16Bに吸入され、ポンプ16Bは電着液24を循環管16Cへ排出する。循環管16Cの他端は電着塗装槽12の槽内12Dに適宜配設された配管20A〜20M、配管22A〜22Iのそれぞれに接続され、循環管16Cから配管20A〜20M、配管22A〜22Iのそれぞれに電着液24が供給される。
配管20A〜20Mは、電着塗装槽12の槽内12Dの上部において、入槽部12Aから中間槽部12Bを経て出槽部12Cにわたって所定の間隔を持って順次配置されている。この配管20A〜20Mのそれぞれから搬送方向CDへ向かって電着液24が噴出される構成とされている。これにより、槽内12Dの上部では、搬送方向CDと同一方向の矢印Q1方向へ電着液24の流れが生じる。
一方、配管22A〜22Iは、槽内12Dの槽底部12Eに沿った下部において、出槽部12Cから中間槽部12Bを経て入槽部12Aにわたって所定の間隔を持って順次配置されている。この配管22A〜22Iのそれぞれから搬送方向CDと反対方向に向かって電着液24が噴出される。これにより、槽内12Dの下部では、搬送方向CDと反対方向の矢印Q2方向へ電着液24の流れが生じる。
すなわち、電着塗装槽12は、槽内12Dにおいて、矢印Q1方向及び矢印Q2方向に電着液24が循環される構成とされている。
サブタンク14にも循環システム18が備えられている。循環システム18は、サブタンク14に一端が接続された循環管18Aと、循環管18Aの他端に接続されたポンプ18Bと、ポンプ18Bに一端が接続された循環管18Cとを含んで構成されている。循環管18Cの他端は、図示を省略しているが、配管20A等に接続されている。
(フィルタの構成及び配置位置)
図1及び図2に示されるように、本実施の形態に係る電着塗装装置10は、電着塗装槽12において電着液24内に配設されたフィルタ40を備えている。図2に示されるように、本実施の形態では、フィルタ40は、電着塗装槽12の入槽部12Aにおいて、被塗装物50が電着液24へ搬入される領域の搬送方向CDの前後2箇所に配設されている。換言すれば、フィルタ40は、被塗装物50に干渉(接触)しない範囲において、入槽部12Aの被塗装物50に最も近い位置に配設されている。
図3に示されるように、フィルタ40は、枠体42と、磁石46と、金属製ワイヤ48とを含んで構成されている。詳しく説明すると、枠体42は、上下一対の上枠42A及び下枠42Bと、左右一対の左横枠42C及び右横枠42Dとを有し、搬送方向CDから見て上下方向を長手方向とする矩形状に形成されている。上枠42A及び下枠42Bは、いずれも、電着塗装槽12の幅方向を長手方向として延設され、上下方向を板厚方向とする板材により構成されている。左横枠42C及び右横枠42Dは、いずれも、上下方向を長手方向として延設され、電着塗装槽12の幅方向を板厚方向とする板材により構成されている。この枠体42の中央部分は、矢印Q1方向に循環される電着液24が通り抜ける開口部44とされている。
枠体24は、耐腐食性に優れた金属材料、樹脂材料等を用いて形成されている。本実施の形態では、枠体24は、ステンレス鋼、特に例えば日本工業規格のSUS329J1により形成されている。また、枠体24は、幅方向の寸法を例えば500mm〜520mmに設定し、上下方向の寸法を例えば700mm〜720mmに設定し、被塗装物50のサイズに対して割とコンパクトな取り扱い易いサイズとされている。
磁石46は、枠体42の上部に上枠42Aに沿って平行に配設された第1磁石46Aと、枠体42の下部に下枠42Bに沿って平行に配設された第2磁石46Bとの2個を含んで構成されている。第1磁石46A、第2磁石46Bのそれぞれの両端部は、左横枠42C及び右横枠42Dに取り付けられている。ここで、第1磁石46A、第2磁石46Bのそれぞれには永久磁石が使用されている。また、第1磁石46A、第2磁石46Bのそれぞれの上側はN極とされ、下側はS極とされている。
金属製ワイヤ48は、枠体24の左横枠42Cと右横枠42Dとの間に張設され、上下方向に一定の間隔を持って複数本配設されている。金属製ワイヤ48は電着液24の矢印Q1方向の循環方向に対して交差する方向、ここでは直交する方向に張設されている。金属製ワイヤ48は、第1磁石46A及び第2磁石46Bにより磁化される構成とされている。金属製ワイヤ48は、例えば枠体42と同一金属材料からなる線材により形成されている。
上下に隣接する金属製ワイヤ48間の寸法は1mm〜5mmの範囲に設定されている。金属製ワイヤ48の間隔が1mm以上に設定されることにより、電着液24の塗料が金属製ワイヤ48間を通り抜けることができ、塗料の滞留を効果的に抑制することができる。また、金属製ワイヤ48の間隔が5mm以下に設定されることにより、金属製ワイヤ48は磁石46から適度に磁化され、金属製ワイヤ48間に循環される電着液24に混入された鉄粉を適切に引き寄せ、金属製ワイヤ48に鉄粉を確実に付着させることができる。
図1に示されるように、フィルタ40は、支持部材52を介して電着塗装装置10又はこの電着塗装装置10が設置された塗装室内の天井54に吊り下げられ、かつ、支持されている。本実施の形態では、図1及び図2に示される2箇所の配置位置のうち、搬送方向CDの前段には5枚のフィルタ40が幅方向に直線状に並べて槽内12Dに配設されている。また、搬送方向CDの後段には3枚のフィルタ40が幅方向に直線状に並べて槽内12Dに配設されている。
なお、フィルタ40のサイズ、配置位置数、配置枚数等はこの例に限定されるものではない。
(電着塗装槽の鉄粉除去方法)
本実施の形態に係る電着塗装装置10における鉄粉除去方法は、以下の通りである。まず、最初に、図1に示される電着塗装装置10の電着塗装槽12において、入槽部12A、中間槽部12B、出槽部12Cのそれぞれの電着液24中に混入される鉄粉浮遊量が測定される(図4のステップS1)。
鉄粉浮遊量の測定には、図5に示される四重極型誘導結合プラズマ質量分析(ICP-MS:Inductively Coupled Plasma-Mass Spectrometry)装置60が使用される。ICP-MS装置60は、試料導入部62と、イオン化部64と、インターフェイス部66と、レンズ部68と、質量分離部70と、検出部72とを含んで構成されている。
最初に、試料導入部62では、測定対象となる電着液24から試料液24Lが採取される(ステップS2)。採取された試料液24Lはポンプ62Aを介してチャンバ62Bに供給される。一方、キャリアガス供給源62CからキャリアガスとしてアルゴンガスArがチャンバ62Bに供給される。
イオン化部64では、チャンバ62Bから石英製のトーチ64AへアルゴンガスArと共に霧状化された試料液24Lが導入される。トーチ64Aの周囲には高周波コイル64Bが配置され、高周波コイル64Bに高周波が供給され、トーチ64Aに電界が発生する。この電界の発生により、6000K〜8000Kの温度上昇が生じ、アルゴンガスArがプラズマ化され、霧状化された試料液24Lに混入された鉄粉が鉄イオン化される(ステップS3)。
鉄イオンは、真空排気されたインターフェイス部66、レンズ部68のイオンレンズ68Aを通って質量分離部70に送られる。質量分離部70は四重極マスフィルタ70Aを備え、四重極マスフィルタ70Aにより、鉄イオンは質量/電荷数(m/z)に分離される。
検出部72では、質量分析を行い、検出器72Aを用いて電気信号として質量数別に鉄イオンがカウントされる(ステップS4)。
図6には、入槽部12A、中間槽部12B、出槽部12Cのそれぞれの鉄粉量の測定結果が示されている。入槽部12Aの鉄粉量を10とした場合、中間槽部12Bの鉄粉量は8.90〜8.95、出槽部12Cの鉄粉量は8.70〜8.80の測定結果を得た。すなわち、入槽部12Aでは、電着塗装槽12において最も鉄粉浮遊量が多く混入されている。
ステップS1における鉄粉浮遊量の測定結果に基づいて、電着塗装槽12の槽内12Dにおけるフィルタ40の配置位置が決定される(ステップS5)。本実施の形態では、図1及び図2に示されるように、入槽部12Aの2箇所にフィルタ40が配設される。
そして、図2に示されるように、電着塗装装置10では、電着塗装槽12の入槽部12Aから電着液24内に被塗装物50を搬入し、被塗装物50に電着塗装が施される(ステップS6)。被塗装物50は、中間槽部12Bを経て電着液24から取り出され、出槽部12Cから搬出されることにより、電着塗装が完了する。
ここで、電着塗装槽12の入槽部12Aでは、フィルタ40が配設され、電着液24は常時フィルタ40を通って循環される。このため、フィルタ40に鉄粉が付着されて除去され、電着液24中の鉄粉浮遊量は減少される。
次に、一定期間が経過したか、又は一定数の被塗装物50の電着塗装が完了したか否かが判断される(ステップS7)。一定期間とは例えば数ヶ月単位の期間である。また、一定数とは、数百、数千単位の数である。経過したと判断された場合、再度、鉄粉浮遊量の測定が必要か否かが判断される(ステップS8)。鉄粉浮遊量の測定が必要である場合には、ステップS1以降の処理が実行される。また、鉄粉浮遊量の測定が必要でない場合には、鉄粉除去方法のフローは終了する。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態に係る電着塗装装置10は、図1及び図2に示されるように、電着塗装槽12と、フィルタ40とを備える。電着塗装槽12では電着液24が貯溜され、かつ、電着液24が槽内12Dで循環される。
ここで、フィルタ40は、図1及び図2に示されるように、電着塗装槽12において電着液24に浸漬された状態で配設され、図3に示されるように、枠体42と、磁石46と、複数本の金属製ワイヤ48とを有する。枠体42は矢印Q1方向(図1及び図2参照)に循環される電着液24が通り抜ける開口部44を有する。磁石46は枠体42に設けられる。そして、金属製ワイヤ48は、枠体42の開口部44内において電着液24の循環方向(矢印Q1方向)に対して交差する方向に張設され、磁石46により磁化される。
このため、フィルタ40は、磁石46の周囲及び磁化された金属製ワイヤ48の周囲を含む広い範囲において循環する電着液24に混入された鉄粉を引き寄せ、磁石46及び金属製ワイヤ48に付着させることができる。
従って、電着塗装装置10は、電着液24に混入された鉄粉を効率良く取り除くことができる。
また、図3に示されるように、上記フィルタ40は枠体42、磁石46及び金属製ワイヤ48を含む簡易な構成とされている。
さらに、金属製ワイヤ48を用いて磁石46数を減らすことができるので、フィルタ40の製作コストを削減することができる。
また、フィルタ40の磁石46及び金属製ワイヤ48に付着した鉄粉は、例えば高圧洗浄水を用いて簡易に洗い流して取り除ける。このため、電着塗装装置10のメンテナンスを簡単にすることができる。
さらに、図3に示されるように、フィルタ40では、複数本の金属製ワイヤ48が一定の間隔を持って張設される。本実施の形態では、複数本の金属製ワイヤ48は1mm〜5mmの間隔を持って張設される。このため、フィルタ40では、鉄粉を効率良く除去することができると共に、塗料を含めて電着液24をスムーズに循環させることができる。
また、本実施の形態に係る電着塗装装置10を用いた鉄粉除去方法では、図4に示されるように、鉄粉浮遊量が測定され(ステップS1)、電着塗装槽12の鉄粉浮遊量の多い箇所にフィルタ40が配置される(ステップS5)。本実施の形態では、フィルタ40は電着塗装槽12の入槽部12Aに集中的に配設される。このため、鉄粉除去方法では、電着塗装槽12の最も鉄粉浮遊量の多い箇所にフィルタ40が配設されるので、鉄粉を効率良く除去することができる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、本発明では、フィルタの枠体や開口部の形状が、矩形状に限定されるものではなく、搬送方向から見て、三角形状、五角形以上の多角形形状、楕円形状等とされてもよい。
また、本発明では、フィルタの磁石の個数が、2個に限定されるものでなく、1個又は3個以上とされてもよい。
さらに、本発明は、磁石、複数本の金属製ワイヤ、磁石、複数本の金属製ワイヤ、磁石の順番に配設してフィルタを構成してもよい。すなわち、複数本の金属製ワイヤと複数本の金属製ワイヤとの間に磁石を配設してもよい。
また、本発明は、フィルタの金属製ワイヤを上下方向に張設してもよい。
さらに、本発明は、フィルタの磁石に電磁石を使用してもよい。
また、本発明では、電着塗装槽に循環される、槽内の上部側の電着液の流れ方向が被塗装物の搬送方向と一致しているが、電着液の流れ方向は被塗装物の搬送方向と逆方向でも或いは交差する方向であってもよい。
さらに、上記実施の形態では電着塗装装置に本発明を適用した例について説明したが、本発明は、液槽処理装置としての洗浄処理装置又は脱脂処理装置に適用可能である。洗浄処理、脱脂処理はいずれも電着塗装処理の前処理として実施される。
詳しく説明すると、まず洗浄処理装置では、処理液槽としての洗浄処理槽において、処理液としての洗浄液が循環され、被塗装物(被洗浄物)の表面が洗浄される。そして、フィルタは、洗浄処理の際に洗浄液に混入された鉄粉を効率良く除去可能である。
一方、脱脂処理装置では、処理液槽としての脱脂処理槽において、処理液としての脱脂液が循環され、被塗装物(被脱脂物)の表面が脱脂される。そして、フィルタは、脱脂処理の際に脱脂液に混入された鉄粉を効率良く除去可能である。
10 電着塗装装置(液槽処理装置)
12 電着塗装槽(処理液槽)
12D 槽内
24 電着液(処理液)
40 フィルタ
42 枠体
44 開口部
46 磁石
48 金属製ワイヤ

Claims (1)

  1. 処理液が貯溜され、かつ、前記処理液が槽内で循環される処理液槽と、
    当該処理液槽において前記処理液に浸漬された状態で配設され、循環される前記処理液が通り抜ける開口部を有する枠体と、当該枠体に設けられた磁石と、前記開口部内において前記処理液の循環方向に対して交差する方向に張設され、前記磁石により磁化される複数本の金属製ワイヤと、を有するフィルタと、
    を備えた液槽処理装置。
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