JPH0718379U - シールド機能付コネクタ - Google Patents

シールド機能付コネクタ

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JPH0718379U
JPH0718379U JP4787193U JP4787193U JPH0718379U JP H0718379 U JPH0718379 U JP H0718379U JP 4787193 U JP4787193 U JP 4787193U JP 4787193 U JP4787193 U JP 4787193U JP H0718379 U JPH0718379 U JP H0718379U
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shell
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徹 橋口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ツイストペアケーブルであってもコネクタが
大きくならず,しかも,コンタクトとの位置合せが容易
にでき,作業性の良好なシールド機能付コネクタを提供
すること。 【構成】 シールド付ケーブル5の芯線51を圧着結線
するコンタクト2が2個設けられている。各コンタクト
2は夫々圧着部23を露出するように相互に離間状態で
インシュレータ1に固定保持されている。シェル3はケ
ーブル5のシールド線54との結線部31とを有してい
る。シェルの所定位置には,ケーブル5の内部ケーブル
50を夫々位置決めする位置決め用突出部36が形成さ
れて,仮止め可能になっている。この仮止め状態で圧着
作業を行なうことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,シールド機能付コネクタに関し,特に,シールド付ツイストペアケ ーブル等の複数の電線を一括で圧着するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧着タイプのコネクタにあっては,図9に示すように,ケーブル5の内 部ケーブル50の夫々の先端の芯線51を内被53から剥き出して,コンタクト 9の圧着部91に圧着保持させて結線した後,図示しないインシュレータに組込 むものであった。なお,図中54はシールドであり,コネクタ内のシェルと結線 される。
【0003】 内部ケーブル50の芯線51をコンタクト9の圧着部91に圧着するとき,ケ ーブルとコンタクトとの位置合せをするため,圧着に用いる治具は内被53の部 分で位置出しをすることになる。このため,内被53の剥き出し寸法aを長く設 定しておく必要が生じることとなる。
【0004】 また,実開平4―52372号公報には,コンタクト,インシュレータおよび シェルを組立てた状態で,一括して結線するコネクタが提案されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし,このように芯線52を被覆する内被53を長く設定しておくと,コネ クタの寸法が大きくならざるを得ない。
【0006】 また,実開平4―52372号公報に示すコネクタにあっては,結線される電 線が1本であるため,特に位置合せが困難であることはないが,ツイストペアケ ーブルでは,2本の芯線が存在するため,一括して結線しようとすると,コンタ クトとの位置合せが容易でなく,正確に結線することが不可能であった。
【0007】 そこで,上記従来技術の欠点に鑑みて,本考案の技術的課題は,ツイストペア ケーブルであってもコネクタが大きくならず,しかも,コンタクトとの位置合せ が容易にでき,作業性の良好なシールド機能付コネクタを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば,シールド付ケーブルの芯線が圧着結線される圧着部を持つコ ンタクトと,上記シールド付ケーブルのシールド線が導通接続されるシェルと, これらを互いに結合させたインシュレータとを有するシールド機能付コネクタに おいて,上記コンタクトは上記圧着部を露出した状態で上記インシュレータに固 定保持されており,上記シェルには,上記シールド付ケーブルの内部ケーブルを 位置決めする位置決め用突出部が一体的に形成されていることを特徴とするシー ルド機能付コネクタが得られる。
【0009】 また,本考案によれば,前記シールド機能付コネクタにおいて,上記コンタク トは複数本,上記圧着部が相互に離間した状態で備えられており,上記位置決め 用突出部は,上記内部ケーブルを複数本位置決めするものであることを特徴とす るシールド機能付コネクタが得られる。
【0010】 また,本考案によれば,前記したいずれかのシールド機能付コネクタにおいて ,上記位置決め用突出部の上部に上記内部ケーブル仮止め用の肥大部が形成され ていることを特徴とするシールド機能付コネクタが得られる。
【0011】
【作用】
上記構成の本考案によれば,内部ケーブル(内被に被覆された芯線)をコネク タ内への位置決めをさせるときに,位置決め用突出部によって行なうので,位置 決めが確実に,かつ,容易に行なうことができる。しかも,内部ケーブルの芯線 とコンタクトとの位置合せを内部ケーブルによって行なわないので,内部ケーブ ルをシールドから長く剥き出しておく必要がなくなり,その分だけコネクタを小 型化することができる。
【0012】
【実施例】
次に,本考案の一実施例について添付の図面を参照して説明する。図1は本考 案の実施例に係るシールド機能付コネクタを示す分解組立斜視図,図2は正面図 ,図3は平面図,図4は側面図,図5は側面断面図で図2におけるA―A線断面 図,図6は平面断面図で図5におけるB―B線断面図である。
【0013】 これらの図に示すように,本考案の実施例に係るシールド機能付コネクタは, インシュレータ1,コンタクト2,シェル3およびフード4から構成される。
【0014】 インシュレータ1には,相手側コネクタ(図示せず)のコンタクトを受容する 受容孔11が形成されており,この受容孔11の内部には,図5および図6から 最も良く分るように,コンタクト2が固定状態に装填されている。
【0015】 インシュレータ1に固定保持されたコンタクト2は,相手側コネクタとの接続 側とは反対側がインシュレータ1から浮き上がった状態となっており,ここにケ ーブル5の内部ケーブル50の芯線51と結線される結線部21と内被53の先 端を圧着保持する圧着保持部23が形成されている。
【0016】 シェル3はコンタクト2をほぼ離間状態で囲繞するようにインシュレータ1に 取り付けられており,ケーブル5側にはケーブル5のシールド線54に接触した 状態でケーブル5を圧着保持するシールド結線部31が設けられている。
【0017】 更に,このシェル3には,コンタクトの圧着保持部23が位置する対応位置と シールド結線部31との間の位置に,上方に向けて突出する位置決め用突出部3 6が3個夫々所定の間隔をおいて設けられている。この位置決め用突出部36間 の寸法は,ケーブル5の内部ケーブル50を通過させ得る寸法に設定されている 。すなわち,この位置決め用突出部36によって夫々の内部ケーブル50を位置 決めして,内部ケーブル50の芯線51をコンタクト2の結線部21に導く。
【0018】 フード4には,シェル3を被覆収容する収容部41が形成されている。ケーブ ル5はフード4を挿通して,前記コンタクト2およびシールド結線部と結線され る。
【0019】 次に,結線作業について説明する。先ず,図1に示したように,ケーブル5を フード4を通して,内部ケーブル50を位置決め用突出部36間に案内して,内 部ケーブル50の芯線51をコンタクト2の結線部21にあてがい,また,内部 ケーブル50の内被53先端部をコンタクト2の圧着部23にあてがっておく。 そして,ケーブル5のシールド線54をシェル3のシールド結線部31にあてが っておく。この状態のとき,ケーブル5はシールド結線部31で,また内部の内 部ケーブル50は位置決め用突出部36で仮固定された状態となっているので, 圧着・結線作業が確実に行なえることとなる。この仮固定(仮止め)を確実にす るためには,位置決め用突出部36の上端部を大きくしてやり,すなわち,肥大 部36aを形成して,内部ケーブル50を押えるようにしておけばよい。なお, 本考案の実施例では,位置決め用突出部36の形状を薄板状として図示したが, 本考案はこれに限定されるものではなく,棒状のようなある程度肉厚状のもので あっても良いし,さらには,これに代る形状であってもよいことはいうまでもな い。
【0020】 この様にして圧着・結線された後,フード4をシェル2に挿通してやると,図 7に示すように完成状態となる。なお,上記説明においては内部ケーブル50が 2本のケーブル5を例にとって説明したが,本考案においては,位置決め用突出 部36の数を増やすことで,内部ケーブルの数が如何様なものでも対応できるこ とになる。
【0021】 なお,本考案のコネクタに接続される相手側コネクタは,特にその構造が限定 されるものではないが,図8に示すように,インシュレータ6の内部にシェル7 を有した構造となっており,このシェル7は本考案の実施例に係るコネクタのシ ェル3と導通接続されるものとなっている。なお,図中8は本考案の実施例に係 るシールド機能付コネクタのコンタクト2と導通接続するピンコンタクトである 。
【0022】
【考案の効果】
上記したように本考案のシールド機能付コネクタにおいては,複数本の内部ケ ーブルを有するケーブル(電線)であっても,コンタクトとの位置合せが確実容 易に行なうことができ,圧着・結線作業性を大幅に向上させることができる。
【0023】 また,本考案によれば,上記したような位置決めで圧着結線を行なうので,剥 き出された内被の寸法を短くしておくことが可能となり,コネクタの大きさを小 さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るシールド機能付コネクタ
を示す分解組立斜視図である。
【図2】図1のシールド機能付コネクタの正面図であ
る。
【図3】図1のシールド機能付コネクタの平面図であ
る。
【図4】図1のシールド機能付コネクタの側面図であ
る。
【図5】図1のシールド機能付コネクタの側面断面図で
あり,図2におけるA―A線断面図である。
【図6】図1のシールド機能付コネクタの平面断面図で
あり,図5におけるB―B線断面図である。
【図7】図1のシールド機能付コネクタの組立完成状態
を示す斜視図である。
【図8】図1のシールド機能付コネクタと接続される相
手側コネクタの一例を示した側面断面図である。
【図9】従来のシールド付ツイストペアケーブルとコン
タクトとの接続例を示した説明図である。
【符号の説明】
1 インシュレータ 2 コンタクト 3 シェル 4 フード 5 ケーブル 21 結線部 23 圧着部 31 シールド結線部 36 位置決め用突出部 50 内部ケーブル 51 芯線 53 内被

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド付ケーブルの芯線が圧着結線さ
    れる圧着部を持つコンタクトと,上記シールド付ケーブ
    ルのシールド線が導通接続されるシェルと,これらを互
    いに結合させたインシュレータとを有するシールド機能
    付コネクタにおいて, 上記コンタクトは上記圧着部を露出した状態で上記イン
    シュレータに固定保持されており,上記シェルには,上
    記シールド付ケーブルの内部ケーブルを位置決めする位
    置決め用突出部が一体的に形成されていることを特徴と
    するシールド機能付コネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシールド機能付コネクタ
    において,上記コンタクトは複数本,上記圧着部が相互
    に離間した状態で備えられており,上記位置決め用突出
    部は,上記内部ケーブルを複数本位置決めするものであ
    ることを特徴とするシールド機能付コネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のシールド機能付コ
    ネクタにおいて,上記位置決め用突出部の上部に上記内
    部ケーブル仮止め用の肥大部が形成されていることを特
    徴とするシールド機能付コネクタ。
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