JPH07181553A - 光量制御装置 - Google Patents
光量制御装置Info
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- JPH07181553A JPH07181553A JP5325409A JP32540993A JPH07181553A JP H07181553 A JPH07181553 A JP H07181553A JP 5325409 A JP5325409 A JP 5325409A JP 32540993 A JP32540993 A JP 32540993A JP H07181553 A JPH07181553 A JP H07181553A
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Abstract
材を滑らかに、しかもゆくりと開閉動作させる光量制御
装置を提供する。 【構成】 永久磁石よりなるロータマグネットに対し空
隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆動コ
イルが巻き回されるステータヨークとを有する駆動源
と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以上の整
数)に着磁された場合に、360度/P以下の範囲で該
駆動源により駆動される光量制御部材とを有する光量制
御装置であって、該駆動源にはディテントトルクを減少
させる磁性手段を設け、ディテントトルクを減少させる
磁性手段としては、ステータヨークに補極を設けること
により実現でき、さらには補極と主磁極の開角を、一方
の磁極の開角を360度/2Pより大きく、他方の磁極
の開角を360度/2P以下とすることにより効果的に
ディテントトルクの減少(設定)を図れる。
Description
機器に搭載される光量制御装置に関する。
光量制御装置は、例えば図8に示すように、永久磁石で
構成される例えば2極着磁されたロータマグネット82
の外周にロータマグネット82と磁気回路を構成するヨ
ーク83を設けるとともに、ロータマグネット82とヨ
ーク83との空隙に駆動コイル81と、ロータマグネッ
トの回転速度を検出する制動コイル85とを設置した内
磁型の駆動源であるモータにより、遮光部材からなる光
量制御部材86を駆動するようにしている。84はロー
タマグネット82の回転位置を該ロータマグネット82
の磁束から検出するホール素子、87は光量制御部材8
6を閉方向に付勢する戻しバネである。
量制御装置のブロック図を示し、Aはビデオカメラのレ
ンズ部、Bはカメラの制御回路部で、レンズ部Aにはズ
ームモータ100、光量制御装置の駆動源102と一体
の制動コイル101および位置検出手段103の検出装
置(ホール素子84)103a、オートフォーカスモー
タ104、撮影光学系を通過した被写体の光量を検出す
る光量検出装置105で構成され、またカメラの制御回
路Bは光量検出装置105からの信号を映像信号に処理
してビデオ信号として出力する映像信号処理回路10
6、該光量検出装置105からの信号を基に、合焦のた
めにオートフォーカスモータ104を駆動制御する制御
回路107、絞りを開閉駆動させるための駆動量を設定
するための駆動量設定手段108を有し、また制動コイ
ル101からの速度情報を増幅する増幅器110、該増
幅器110からの速度情報と該駆動量設定手段108か
らの情報の比較に基づいて光量制御部材86を駆動する
モータの駆動コイルへの通電を制御する比較手段111
を有し、さらに検出手段103の検出装置(ホール素子
34)103aで検出した位置情報を増幅する増幅器1
03bを有し、増幅器103bからの位置情報は駆動量
設定手段108に入力される。
光量制御部材86を緩やかに、しかもスムーズに開閉動
作させるために、制動コイル101でロータマグネット
82の回転速度を検出し、最適な光量となる位置まで速
度制御を行っており、閉方向へは戻しバネ87の付勢力
で光量制御部材86を駆動させている。
動機構と、電気的な制御回路とは別々に離れて配置さ
れ、制御回路はカメラの制御回路部へ、駆動機構はレン
ズ部へと夫々設けられ、その間をホール素子84やコネ
クターが実装されたインターフェースであるプリント基
板88と、該プリント基板とカメラ制御回路を接続する
不図示のフレキシブルプリント基板等により接続してい
る。
の光量制御装置は、光量制御部材の駆動源が内磁型のモ
ータを使用しているため、以下のような問題が指摘され
ている。
形成されるため、装着されるレンズ鏡筒から飛び出し、
レンズ鏡筒の小型化、ひいてはカメラのカメラ全体の小
型化を阻害していた。
トとヨークとの間の空隙にコイルを設置する必要があ
り、しかもこの空隙は大きくて均一であることが要求さ
れ、ロータマグネットの磁力を非効率的に利用してい
た。また、このためにコイルは小さな空隙内に限定され
て配置されることから、コイルの巻き数が十分ではな
く、この結果大きな体積のロータマグネットを使用する
ことになり、駆動部の大型化及び重量の増大を招いてい
た。
ル形状となるため、加工が困難であり、また空隙内にコ
イルを設置しなければならないという組立上の難しさ
や、断線、短絡といった品質上のトラブルの原因等を招
き、生産性低下の原因となっていた。
モータ、例えばステッピングモータにより光量制御部材
を駆動しようとすると、ロータマグネットと磁極間に働
くディテントトルク(ロータマグネットが安定位置に止
まろうとして働く回転力)が非常に大きく、駆動コイル
の励磁力による駆動力に対して巨大な負荷となる。
ルクに打ち勝つだけの励磁力が必要で、駆動コイルの巨
大化による装置の大型化や駆動電力の増大を招くという
難点が指摘されている。
ットを使用して小型化を図ろうとしても、強力な磁力に
よってさらに大きなディテントトルクが発生し、より大
きな励磁力が必要となり、結果として装置の大型化を招
くことになる。
作しているため、省電力でなければならず、また滑らか
な変化の光量制御が要求され、このためステップ動作や
振動および大きな負荷変動であるディテントトルクが外
磁型モータを使用する上で大きな障害となっていた。
第1の構成は、永久磁石よりなるロータマグネットに対
し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
動コイルが巻き回されるステータヨークとを有する駆動
源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以上の
整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範囲で
該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する光量
制御装置であって、該駆動源にはディテントトルクを減
少させる磁性手段を設けたことを特徴とする。
は、永久磁石よりなるロータマグネットに対し空隙を形
成して対向配置される複数の磁極を有し、駆動コイルが
巻き回される一対のステータヨークとを有する駆動源
と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以上の整
数)に着磁された場合に、360度/P以下の範囲で該
駆動源により駆動される光量制御部材とを有する光量制
御装置であって、該一対のステータヨークの対向する磁
極の開角を異ならせたことを特徴とする。
ントトルクを減少させる磁性手段には、ディテントトル
クを設定する設定手段を有し、光量制御部材の戻り力に
利用する。このようなディテントトルクを減少させる磁
性手段としては、ステータヨークに補極を設けることに
より実現でき、さらには補極と主磁極の開角を、一方の
磁極の開角を360度/2Pより大きく、他方の磁極の
開角を360度/2P以下とすることにより効果的にデ
ィテントトルクの減少(設定)を図れる。
源の一対のステータヨークの対向する磁極は、一方の磁
極の開角が360度/2Pより大きく、他方の磁極の開
角が360度/2P以下とすることにより、ディテント
トルクを相殺させることを可能とする。
し、図1は光量制御装置のブロック図、図2は図1の光
量制御装置を用いたビデオカメラのブロック図、図3は
図1の光量制御装置の分解斜視図を示している。
のモータを駆動源とする光量制御装置を示し、3は2分
割構成のステータヨークで、光軸12に対して周方向に
配置されていて、コイル1が巻き回されたコイルボビン
1aが一方のヨークに装着されている。2はステータヨ
ーク3の先端部に形成された円周部内に空隙を有して配
置されたロータマグネットで、ラジアル方向に2極に着
磁されている。ステータヨーク3の該円周部には、開角
の大きい対向した一対の主磁極3a,3cと、開角の小
さい一対の対向した補極3b,3dとが形成されてお
り、本実施例ではこの主磁極と補極との開角の差によっ
て、ロータマグネット2に対して一方向のディテントト
ルクを発生させ、本実施例ではこのディテントトルクに
よって光量制御部材6、7が閉じる方向にロータマグネ
ット2を付勢し、このため従来のように戻しバネを用い
る必要がない。
bを一体的に形成した伝達部材で、ロータマグネット2
の軸穴に該回転軸9cが固定され、該一対のアーム部9
a、9bの先端にそれぞれ形成した作動ピンが光量制御
部材6、7の各係合穴に係合し、ロータマグネット2の
回転により光量制御部材6、7が互いに向かい合う方向
に移動させて開口径を小さくさせ、また互いに離れあう
方向に移動させることにより開口径を大きくさせるよう
にしており、これによりレンズ入射光の光量を調節す
る。
3を係合保持する係合爪、ロータマグネット2に固定さ
れた回転軸9cの一方の軸端を軸支する軸受8b、およ
びホール素子4が臨むホール素子用開口8c、光量制御
部材6,7に形成された支持案内用の長溝が嵌合する案
内ピン等が形成され、モータ部が片側の円弧部に嵌め込
まれ、また光量制御部材6,7も該モータ部と同じ方向
から装着される。そして、開口部10a、回転軸9cの
他方の軸端を軸支する軸受10b等を有すると共に、光
量制御部材6,7の保持や外部からのゴミ等の侵入を防
ぐケース10により地板8の表側の開口が塞がれてい
る。
に対してプリント基板、例えばフレキシブルプリント基
板11が取り付けられており、このフレキシブルプリン
ト基板11にはホール素子4を含む図1に示すモータ駆
動回路か実装され、カメラの制御回路部と信号の授受を
行っており、またホール素子用開口8cから臨むホール
素子4によりロータマグネット2の磁気をスラスト方向
より検出する。
3に対してロータマグネット3は中心位置が軸方向にお
いてズレており、これにより磁気的なアンバランスがロ
ータマグネット2に発生し、軸方向下方に向けて付勢力
が発生する。これにより、外部振動によるロータマグネ
ット2の軸方向におけるブレの発生が抑えられ、ホール
素子4による磁気の検出に誤差が生じたり、検出不能に
なったりすることが防止される。
材9の両アーム部9a、9bのなす角度δは、180度
よりも小さい角度として開口部8a側に折った扇形の形
状とし、狭い範囲内に伝達部材9を有効に配置できるよ
うにしている。
けた状態を示し、図7の(a)は上記した実施例の光量
制御装置を装備した状態、図7の(b)は従来の光量制
御装置を装備した例を示し、Lは光学スペース、Dはレ
ンズ鏡筒スペース、71は従来の内磁型モータ、72は
レンズを移動可能に支持するガイドバー、73は本実施
例の光量制御装置、74はレンズを移動可能に支持する
ガイドバーである。
置を装備したレンズ鏡筒の場合、外磁型のモータはコイ
ルスペースを自由に設定できるため、図3に示すように
円弧型の駆動部とすることができ、光学スペースLとレ
ンズ鏡筒スペースの間のデッドスペースに駆動部を収納
することができる。また、光量制御部材6、7が互いに
向かい合う方向に直進移動するので、ガイドバーをレン
ズ鏡筒内のスペース内に設けることができるといった、
すなわちレンズ鏡筒のコンパクト化が可能であると共
に、レンズ鏡筒への組込みを後から差し込んで行うこと
ができ、保守、修正、交換、組み立て作業等を容易にす
ることができる。
9を扇形にすることで、図14に示すように、光量制御
部材6、7を直進移動させる駆動部の外周を円弧形状に
形成することができ、円弧型のレンズ鏡筒のデッドスペ
ース内に収納することができる。
したビデオカメラを図2に示すブロック図を用いて説明
する。なお、図9のブロック図と同一の手段には同一の
符号を付してその説明を省略する。
7で形成される開口部を通り、CCDからなる光量検出
装置105上で結像し、光信号を電気信号に変換して映
像信号YSを出力する。
段108は、検出手段200の動作量情報と合わせてメ
モリ109に設定されたテーブルに基づいて光量制御部
材6、7の駆動量情報VPを入射光量が適正値になるよ
うに設定し、比較手段202に出力する。
づいて駆動源201の駆動コイル1を励磁し、ステータ
ヨーク3を通してロータマグネット2の吸着作用や反発
作用によりロータマグネット2を回転駆動させる。ロー
タマグネット2が回転すると、伝達部材9を介して光量
制御部材6、7が互いに向かい合う方向に直進移動し、
レンズ入射光を調整して適正露光量となるように動作す
る。伝達部材9は地板8により回転範囲が規制されてお
り、ロータマグネット2が360度/P(Pは極数:2
以上の整数)以下の範囲、本実施例ではロータマグネッ
ト2が2極に着磁されていることから、180度の範囲
内での回転が許容される。
素子4からなる検出手段200がその出力変化からロー
タマグネット2の回転位置を検出する。
置情報であり、このままではロータマグネット2の回転
範囲を制御するのに供することができるだけで、光量制
御のためにロータマグネット2をビデオカメラにおいて
要求されるゆっくりした速度で回転させるのに供するこ
とはできない。そこで、本実施例では、位置情報VFを
修正手段203に入力し、修正手段203の微分回路に
より駆動速度情報VSに修正し、比較手段202に出力
する。
によって駆動量設定手段108から出力された駆動量情
報VPに対してロータマグネット2の回転速度に比例し
た駆動速度情報VSをフィードバックし、その差分であ
る駆動制御情報VDを駆動源201の駆動コイル1に出
力する。なお、検出手段200の出力は、ロータマグネ
ット2が2極着磁されていて、180度の角度範囲内で
回転するすることから、例えば正弦波のピークとピーク
の間での略リニアな信号に変化する。
源201、検出手段200、修正手段203の具体的な
駆動回路の構成を示している。
制御行うもので、検出手段200はホール素子4の出力
を増幅調整して位置情報でもある動作量情報VFを出力
する増幅器を有し、修正手段203は動作量情報VFを
微分して駆動速度情報VSに変換する微分回路を有して
おり、VRは参照電圧である。比較手段202は、駆動
速度情報VSと駆動量情報VPとを比較してその差分を
駆動制御情報VDとして駆動コイル1に出力する積分回
路を有している。
を相関的に表した図13に基づいて説明する。
光量の変化に応じて、光量YSを設定した目標値に常に
近づけるように、あるいは動作量情報VFを目標値に近
づけるように、参照電圧VRの値を中心に駆動量情報V
Pを変化させる。ここで、参照電圧VRのレベルで光量
制御部材の停止、参照電圧VR以上では光量制御部材を
閉じるクローズ信号を、また参照電圧VR以下では光量
制御部材を開くオープン信号を出力する。したがって、
光量YS等の制御量と目標値の差が大きいほど参照電圧
VRと駆動量情報VPとのレベル差が大きくなる。
し、駆動量情報VPと駆動速度情報VSの差分を積分し
た駆動制御情報VDが駆動コイル1に印加される。L0
はディデントトルクによる戻しトルクに相当する電圧レ
ベルを示し、駆動制御情報VDがL0 と一致すれば停
止、越えればオープン側に、また下がればクローズ方向
に光量制御部材を駆動する。
し、駆動制御情報VDに従ってロータマグネット2が動
作した量をホール素子4でリニアにかつ直接的に検出し
たもので、増幅器により例えば絞り制御部材の開放端で
1ボルト(V)に、閉鎖端で3Vに調節されており、そ
の電圧レベルはロータマグネット2の回転位置と光量制
御部材の開口径(絞り値)に対応している。
る駆動速度情報VSを示し、この駆動速度情報VSは、
動作情報VFを微分した信号で、動作情報VFの変化速
度が速いほど(動作情報VFの傾きが大きいほど)大き
な出力となり、したがってロータマグネット2の回転速
度に比例した信号となる。ここで、駆動速度情報VSが
参照信号VRと一致しているときは速度0、参照信号V
Rより大きいときは開放方向の速度を、参照信号VRよ
りも小さいレベルのときはクローズ方向の速度を検出し
ている。
VPのオープン信号に従って駆動制御情報VDが立ち上
がり、電圧レベルL0 を越えるところから、ロータマグ
ネット2が回転を初め、加速される。このままでは、わ
ずかな回転範囲である開放端まで一気に数mSで達し、
目標値を通り過ぎてしまう。一方、駆動量情報VPのク
ローズ信号で、逆にクローズ端までといったように目標
値に近づけられないステップ動作となる。
した駆動速度情報VSを駆動量情報VPに負帰還させ、
その差分を駆動制御情報VDとしている。
していくと、それにしたがって、動作量情報VFが急激
に変化し、そのため駆動速度情報VSが急激に立ち上が
る。そして、この駆動速度情報VSと動作量情報VPを
比較した結果、駆動量情報VDの降下が始まり、駆動量
情報VDのレベルをL0 より下げてクローズ方向のトル
クを発生させる。このため、ロータマグネット2の回転
速度が遅くなり停止しようとするが、動作量情報VFの
変化速度も緩やかになるため、駆動速度情報VSも参照
信号VRに近づく。
報VPとを比較した結果、駆動制御情報VDが上昇し、
レベルL0 より上り、またロータマグネット2が加速を
はじめる。
により、ステップ動作を招く一相励磁型モータを微速で
安定に制御することができる。
マグネット2は、僅かな回転範囲でも低速かつなめらか
に動作でき、ハンチング等の光量制御の不安定な動作が
改善される。その結果、微細でなめらかな光量制御が可
能となる外磁型の光量制御装置が得られる。
ータヨーク3の磁極の相殺手段で設定された適正なディ
テントトルクによって光量制御部材6、7が閉じる方向
にバネ付勢されており、駆動コイル1に通電しない状態
ではこのバネ付勢力で光量制御部材は自動的に閉位置に
戻るオートクローズド方式を採用している。勿論この方
式に限定されるものではなく、ディテントトルクを略完
全に相殺する方式等であっても良い。
定、相殺手段の原理について図5、6、10、11、1
2を用いて説明する。
ルクの極性が相反するものとなることを示しており、ロ
ータマグネットに着磁されている磁極数をP(本実施例
ではP=2)とした場合、磁極の開角の大きさθが、θ
1 <360°/2Pであれば、図5の(a)に示すよう
に、SNの磁極がヨークに対向する極性にディテントト
ルクが作用し、また、θ2 >360°/2Pであれば、
図5の(b)に示すように、SNの磁極がヨークの対向
部位に対して直交する方向の極性にディテントトルクが
作用する。なおxは安定点、Oは不安定点を示してい
る。
て示したもので、図5の(a)のトルク特性を図10の
(a)に、図5の(b)のトルク特性を図10の(b)
に夫々示し、反時計回りを正(オープン方向)、図5の
ロータマグネットのN・Sの位置を0°とする。図10
の(a)、(b)、(c)において、a、c、eはディ
テントトルクを示し、b、d、fはコイル電流Iによる
励磁トルクを示す。
ディテントトルクを相殺する方式を図6に示す。
2P以下に、磁極Bの開角を360°/2P以上にした
例で、夫々のディテントトルクは磁極Aについては図1
0の(a)に示すa、磁極Bは図10の(b)に示すc
の極性となり、相反する極性の合力となるため、図6の
(a)のディテントトルクは図10の(c)に示すeと
なって略相殺され得る。このとき図10のb,dで示す
ような僅かな励磁トルクでは、a,cで示すようなディ
テントトルクに逆らって駆動させ得る範囲は斜線で示す
ごく僅かな範囲であるが、図10の(c)ではfで示す
同じ用にごく僅かな励磁トルクで、360°/Pの範囲
で駆動できるようになる。
°/2Pの磁極の角度をずらした同じ開角の補極を設け
ることにより、図6の(a)と同等の効果を得ているも
ので、主磁極Mによるディテントトルクは図10の
(a)における極性aとなり、補極cは図10の(b)
の極性cとなり、結果として図10の(c)におけるe
のディテントトルクとなって略完全に相殺することが可
能となる。
トトルクを設定した方式を図6の(c)、(d)に示
す。
を示し、磁極M1、M2の開角は360°/2P以上に
設定しているので、発生するディテントトルクは図11
の(a)に示すgとなり、また補極C1、C2の開角は
360°/2P以下に設定されていて、正対する主磁極
M1とM2に対して、正対する補極C1、C2はロータ
マグネットの正の回転方向に位相がずれて配置されてい
るため、発生するディテントトルクは図11の(b)に
示す曲線hとなり、この2つの合力は図11の(c)に
示す曲線iとなり、ディテントトルクを相殺して曲線
g,hの1/3程度の大きさで、かつ励磁トルクjのピ
ークとディテントトルクiの逆極性のピークが略一致す
るように位相をずらしている。この励磁トルクjは、一
方の同一のヨークに形成される補極C1と主磁極M1
と、他方の同一ヨークに形成される補極C2と主磁極M
2との対向角度ずれによって位相がずれている。
iを戻しトルクに利用し、励磁トルクjによってディテ
ントトルクiに打ち勝って駆動できる範囲を示したもの
で、ディテントトルクiと励磁トルクjの合力kがオー
プントルク、iがクローズトルクとなる。この場合、デ
ィテントトルクiに対して励磁トルクjは2倍程度のト
ルク設定が望ましい。
要とせず、連続動作のために省電力が要求されるので、
必要最小限の駆動トルクで良い。このため、大きな負荷
となるディテントトルクの2倍の励磁トルクが必要であ
って従来のディテントトルク設定手段では、本実施例の
ような小型、軽量、省電力化は期待できない。
実施例のモデル図で、図6の(c)の場合と同様に主磁
極Mの開角は360°/2P以下に設定されているた
め、主磁極Mのディテントトルクは図12の(a)に示
す曲線lとなり、また補極Cの開角も360°/2P以
下に設定され、図6の(b)に対して負の回転方向にず
らしているため、補極Cのディテントトルクは図12の
(b)に示す曲線nとなる。そして、この2つのディテ
ントトルクの合力は、図12の(c)に示す曲線qとな
り、ディテントトルクを相殺して、曲線l,nの1/2
程度の大きさでかつ励磁トルクrのピークとqの逆極性
のピークが略一致するように位相をずらしている。
しトルクとして利用し、かつ励磁トルクrによってディ
テントトルクqに打ち勝って駆動できる範囲を示したも
ので、両トルクqとrの合力Sがオープントルク、rが
クローズドトルクとなる。
段を利用してディテントトルクを設定する手段は、2つ
の実施例において補極の開角の中心が主磁極の開角の中
心に対してα=360°/2Pの角度から戻し力を発生
する回転方向にずらして、β=360°/2P以下の角
度位置に配置したことで、戻し力に必要な大きさと、励
磁トルクと合致した位相とを有する所望のディテントト
ルクを設定している。なお、上記した実施例において、
主磁極とは、駆動コイルが巻かれているステータヨーク
の磁極の内、開角の大きいものを指し、補極とは駆動コ
イルが巻かれていないステータヨークの磁極、又は駆動
コイルが巻かれているステータヨークの磁極の内、開角
の小さいもの指す。
の開角の大きさを、360°/2Pから大きくしたり、
小さくしたり、またロータマグネットとの対向面積を増
減したり、さらにはロータマグネットのエアーキャップ
を変化させる手段等により相殺されていたディテントト
ルクをアンバランスに調整でき、ディテントトルクの極
性、位相、大きさを自在に設定できる。
の光量制御装置では、共にディテントトルクを光量制御
部材の戻し力に利用しているが、図6の(a)、(b)
のように完全にディテントトルクをキャンセルした方式
を適用しても良く、この場合、さらに低励磁トルクで駆
動可能となるため、より小型・軽量・省電力化が可能と
なる。
材の機械的な戻しバネに代わり、磁気的に同等の戻しバ
ネをバネ力を自在に設けることが可能となる。
駆動制御力に対して巨大な負荷となっていたが、このデ
ィテントトルクを相殺する手段を磁気的に設けているの
で、僅かな駆動制御力で回転駆動できる光量制御装置を
実現でき、小型軽量化・ローコスト、省電力化に効果が
あり、特に外乱となる大きなディテントトルクの変化が
なくなるため、良好で微細、かつなめらかな制御特性を
得ることができる。
した図3に示す第1の実施例の構成と異なるところのみ
説明し、他の部分については説明を省略する。
割構造のステータヨーク部43−1と43−2と、補極
49b,49cを有する補極ヨーク部49とからなるス
テータヨークで、ステータヨーク部43−1と43−2
が光軸方向において係合する部分に駆動コイル41が巻
かれているボビンが装着され、これらの磁極、補極の中
に一定の空隙を有してロータマグネット42が配置さ
れ、ステータヨーク部43−2と補極ヨーク部49にロ
ータマグネットの軸部を軸支する軸受け穴43a、49
aが形成されている。ここで、補極ヨーク部49の作用
等については上述しているため、ここでは説明を省略す
るが、補極49と共に相殺・設定したディテントトルク
でロータマグネット42を閉じ方向に付勢している。
動回路を実装した基板51に光軸方向に延びるようにし
て取り付けられている。
42aと回転軸42bとを一体的に形成したプラスチッ
クマグネットから構成され、ラジアル方向に2極に着磁
されている。
動手段として外磁型駆動源である一相励磁型モータによ
り微細で滑らかな光量制御を行うことが可能となり、光
量制御装置の駆動源としての外磁型モータを動画用の撮
影装置であるビデオカメラ等に利用することができ、特
に駆動源に発生するディテントトルクを相殺或は減少さ
せたりすることができ、このため以下のような効果が得
られる。
装置を実現できる。
きく寄与できる。
化およびローコスト化が図れる。
ても、適切なディテントトルクの設定が可能となり、負
荷の増大を招かずに強力な駆動力を得ることができ、駆
動源をより一層小型化することができる。
き、この磁気的な力を光量制御部材の戻し力として利用
することができ、このため機械的なばねが不要となり、
また駆動コイルに給電する駆動制御電圧の温度特性が改
善される。
示す回路図。
ック図。
解斜視図。
解斜視図。
し、(a)は第1の実施例の光量制御装置を搭載した場
合、(b)は従来例を示す。
装置の平面図。
ック図。
図。
図。
図。
示す図。
図。
図。
Claims (9)
- 【請求項1】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
動コイルが巻き回されるステータヨークとを有する駆動
源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2以上の
整数)に着磁された場合に、360度/P以下の範囲で
該駆動源により駆動される光量制御部材とを有する光量
制御装置であって、該駆動源にはディテントトルクを減
少させる磁性手段を設けたことを特徴とする光量制御装
置。 - 【請求項2】 永久磁石よりなるロータマグネットに対
し空隙を形成して対向配置される複数の磁極を有し、駆
動コイルが巻き回される一対のステータヨークとを有す
る駆動源と、該駆動源のロータマグネットが極数P(2
以上の整数)に着磁された場合に、360度/P以下の
範囲で該駆動源により駆動される光量制御部材とを有す
る光量制御装置であって、該一対のステータヨークの対
向する磁極の開角を異ならせたことを特徴とする光量制
御装置。 - 【請求項3】 請求項1において、ディテントトルクを
減少させる磁性手段には、ディテントトルクを設定する
設定手段を有することを特徴とする光量制御装置。 - 【請求項4】 請求項1において、ディテントトルクを
減少させる磁性手段は、ステータヨークに設けた補極で
あることを特徴とする光量制御装置。 - 【請求項5】 請求項2において、駆動源の一対のステ
ータヨークの対向する磁極は、一方の磁極の開角が36
0度/2Pより大きく、他方の磁極の開角が360度/
2P以下であることを特徴とする光量制御装置。 - 【請求項6】 請求項4において、1つのステータヨー
クに形成される補極と主磁極の開角は、一方の磁極の開
角が360度/2Pより大きく、他方の磁極の開角が3
60度/2P以下であることを特徴とする光量制御装
置。 - 【請求項7】 請求項6において、対向する磁極の開角
を等しくしたことを特徴とする光量制御装置。 - 【請求項8】 請求項6又は7において、補極は主磁極
に対して360度/2Pの角度だけずらして配置したこ
とを特徴とする光量制御装置。 - 【請求項9】 請求項6又は7において、補極は主磁極
に対して360度/2Pの角度以下の範囲に配置したこ
とを特徴とする光量制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5325409A JP2937725B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光量制御装置 |
US08/356,705 US5705873A (en) | 1993-12-22 | 1994-12-15 | Light-quantity control device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5325409A JP2937725B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光量制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181553A true JPH07181553A (ja) | 1995-07-21 |
JP2937725B2 JP2937725B2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=18176526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5325409A Expired - Lifetime JP2937725B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光量制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2937725B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001327143A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Nidec Copal Corp | 電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 |
JP2015058132A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 光学ユニット |
JP2015060058A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | オリンパス株式会社 | 光学ユニット |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5325409A patent/JP2937725B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001327143A (ja) * | 2000-05-18 | 2001-11-22 | Nidec Copal Corp | 電磁アクチュエータ及びカメラ用シャッタ装置 |
JP2015058132A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 光学ユニット |
JP2015060058A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | オリンパス株式会社 | 光学ユニット |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2937725B2 (ja) | 1999-08-23 |
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