JPH0718147A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH0718147A
JPH0718147A JP18665593A JP18665593A JPH0718147A JP H0718147 A JPH0718147 A JP H0718147A JP 18665593 A JP18665593 A JP 18665593A JP 18665593 A JP18665593 A JP 18665593A JP H0718147 A JPH0718147 A JP H0718147A
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JP
Japan
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water
meth
alkyl ester
parts
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JP18665593A
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English (en)
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Hiroyuki Ota
博之 太田
Minoru Atsuji
稔 阿津地
Daisuke Kamiya
大介 神谷
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非水溶性有機溶媒系ポリ(メタ)アクリル酸
アルキルエステル樹脂組成物の提供。 【構成】 (a)アクリル酸アルキルエステルおよび/
またはメタクリル酸アルキルエステルを主構成単量体単
位とする重合体、(b)非水溶性有機溶媒および(c)
水からなり、かつ(c)水の含有量が0.01重量%〜
5重量%である樹脂組成物。 【効果】 粘度の上昇が生じる等の経時的変化がなく、
長期間安定で、汎用性があり、かつ工業的に効率的で安
価に製造し得る、非水溶性有機溶媒系ポリ(メタ)アク
リル酸アルキルエステル樹脂組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリアクリル酸アルキ
ルエステルまたは/およびポリメタクリル酸アルキルエ
ステルの非水溶性有機溶媒溶液からなる樹脂組成物に関
するものであり、更に詳しくは、安定化された該樹脂組
成物に関するものである。なお、本明細書では以下、ア
クリルまたは/およびメタクリルを(メタ)アクリルと
総称する。
【0002】
【従来の技術】非水溶性有機溶媒系ポリ(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル樹脂組成物は、粘着剤、接着剤、
塗料等に広く有用されているが、保存時に残存した二重
結合の付加反応によると思われる高分子量化が起こり、
経時的に粘度の上昇が生じ、使用する際、その都度、使
用条件の設定をする必要があったり、また使用不能とな
る場合もあった。
【0003】従って、従来は、樹脂組成物を製造後、速
やかに使用するか、あるいは重合禁止剤や熱安定剤を添
加する等の処置をとる必要があり、不経済であった上、
重合禁止剤や熱安定剤を添加する場合、これらの多くは
粉末状のため、樹脂組成物中に均一に存在させるため
に、一旦溶剤に溶解した上で用いる必要があり、工業的
にも非効率的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、上記の
問題点に鑑み、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主構成単量体単位とした重合体と、非水溶性有機溶媒か
らなる樹脂組成物を、工業的に効率的で、かつ安価に安
定化する手段について鋭意研究した結果、本発明を完成
した。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明は、(a)(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主構成単量体単位とする
重合体(以下、単に(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル重合体という)、(b)非水溶性有機溶媒および
(c)水からなり、かつ(c)水の含有量が0.01重
量%〜5重量%であることを特徴とする樹脂組成物であ
る。
【0006】(a)〔(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル重合体〕 本発明における(メタ)アクリル酸アルキルエステル重
合体の主構成単量体単位である(メタ)アクリル酸アル
キルエステルは、格別限定されるものではないが、炭素
数1〜10のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルが好ましく、更に好ましくは炭素数4〜
8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルである。
【0007】好ましい(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルの具体例としては、(メタ)アクリル酸メチル、
(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチ
ル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)
アクリル酸オクチル等が挙げられ、特に(メタ)アクリ
ル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等
が好ましい。
【0008】(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体は、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独
重合体でもよいが、より好ましくは、その他のビニル単
量体との共重合体である。
【0009】好ましいその他のビニル単量体単位として
は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能
な単量体をいずれも使用できるが、好ましい具体例とし
ては、アクリロニトリル、スチレン、(メタ)アクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−tert−ブ
チル(メタ)アクリルアミド等のアクリルアミド誘導
体、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸グリシジ
ルエステル、無水マレイン酸、(メタ)アクリル酸2−
ヒドロキシアルキルエステル、メトキシ(メタ)アクリ
ル酸エステル、エトキシ(メタ)アクリレート、ブトキ
シ(メタ)アクリレート等のアルコキシ(メタ)アクリ
レート等が挙げられる。
【0010】本発明における重合体が共重合体である場
合は、主構成単量体単位である(メタ)アクリル酸アル
キルエステルは60重量%以上が好ましい。
【0011】(メタ)アクリル酸アルキルエステル重合
体の製造方法は、公知の重合方法を採用することが出
来、例えば、水性媒体中での乳化重合法あるいは懸濁重
合法、あるいは有機溶媒中で行う溶液重合法等が挙げら
れるが、乳化重合法または懸濁重合法による場合は、生
成重合体を水性媒体から分離後、乾燥して非水溶性有機
溶媒に再溶解する必要があり、溶媒を除去することなく
直接、樹脂組成物を製造できる点で、溶液重合法が特に
好適である。
【0012】本発明の樹脂組成物における(メタ)アク
リル酸アルキルエステル重合体の好ましい配合割合は、
樹脂組成物を基準として、25重量%〜60重量%であ
り、更に好ましくは35重量%〜55重量%である。2
5重量%未満では、樹脂組成物中の有効成分が少なくな
り、使用時の適用量を多くする必要があったり、また乾
燥に多大なエネルギーを要することなり、一方60重量
%を超えると高粘度となり、取り扱いが困難となる。
【0013】(b)〔非水溶性有機溶媒〕 非水溶性有機溶媒は、危険物の規制に関する政令の別表
第三備考九でいう、非水溶性液体をいう。
【0014】好ましい非水溶性有機溶媒としては、酢酸
エチル、トルエン、n−ヘキサン、キシレン等が挙げら
れ、更に好ましくは酢酸エチルおよびトルエンである。
また、非水溶性有機溶媒は単独で用いても、2種以上を
混合して用いてもよい。
【0015】本発明の樹脂組成物における非水溶性有機
溶媒の好ましい配合割合は、樹脂組成物を基準として、
35重量%〜70重量%であり、更に好ましくは、45
重量%〜65重量%である。35重量%未満では、樹脂
組成物が高粘度となり、取り扱いが困難となり、70重
量%を超えると、樹脂組成物中の有効成分が少なくな
り、使用時の適用量を多くする必要があったり、また乾
燥に多大なエネルギーを要することとなる。
【0016】(C)〔水〕 本発明において、水の配合割合は、樹脂組成物を基準と
して、0.01重量%〜5重量%であり、好ましくは
0.1重量%〜3重量%であり、特に好ましくは0.5
重量%〜2重量%である。0.01重量%未満では樹脂
組成物の安定化を期待出来ない。また5重量%を超えて
も、それに見合う効果が期待出来ず、またこの樹脂を用
いて各種用途に応用する場合、各種添加剤、例えば、架
橋剤等を多量に添加する必要性が生じ、製品の物性に変
化が生じる。
【0017】〔樹脂組成物の製造方法〕本発明における
樹脂組成物の製造方法については種々の方法が挙げられ
る。例えば、イ)(メタ)アクリル酸アルキルエステル
単量体を非水溶性有機溶媒中で重合する溶液重合法を用
い、水を該重合前、重合中あるいは重合後に添加するこ
とにより、直接、樹脂組成物を製造する方法、あるい
は、ロ)水性媒体中で乳化重合法あるいは懸濁重合法等
により製造した(メタ)アクリル酸アルキルエステル重
合体を塩析等により水と分離し、乾燥させた後、非水溶
性有機溶媒に溶解し、所要量の水は、例えば該溶解液に
添加するか、非水溶性有機溶媒中にあらかじめ添加して
おくか、あるいは重合体の乾燥時に水分を調整する等に
より含有させ、樹脂組成物を製造する方法が挙げられ
る。
【0018】上記の方法において、水の添加は、添加対
象液を攪拌しながら行うのが好ましく、また対象液が高
粘度の場合は、例えば100℃以下程度に加温すること
により、粘度を低下させて攪拌添加すればよい。
【0019】上記ロ)の方法により製造された樹脂組成
物においては、重合体の製造時に使用した乳化剤や懸濁
剤が微量に存在している場合があり、これらの微量成分
によって、重合体中の残存した二重結合の付加反応によ
る高分子量化等に起因すると思われる保存時の粘度上昇
が、ある程度防止される場合があることを考慮すると、
本発明においては、イ)の方法により製造された樹脂組
成物において、その効果が特に顕著である。
【0020】本発明の樹脂組成物は、これ単独で基体に
塗布、乾燥することにより、接着剤、粘着剤等として使
用することが出来る。また、架橋剤、レベリング剤、消
泡剤、顔料、充填剤等を適宜添加することにより、塗
料、接着剤、粘着剤、印刷インキ等として使用すること
が出来、特に感圧性接着剤、粘着剤に好適であり、フィ
ルム用粘着剤に最適である。更に、安定性をより向上さ
せるために、重合禁止剤を併用することも出来る。
【0021】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて、本発明
を更に具体的に説明する。なお、各例における部は重量
部を、また%は重量%を示す。試験項目は下記の通りで
あり、また単量体および有機溶剤は、試験開始までの取
扱による空気中の水分の吸収等による実験誤差の発生を
避けるため、シリカゲル粉末と混合攪拌した後、濾過し
て使用した。
【0022】(試験項目) 粘度:30℃にてB型粘度計で測定した値である。 水分量:JIS 0068化学製品に水分測定法のカー
ルフィッシャ滴定法により測定した値である。 使用した主な薬品の水分測定値 ・醋酸エチル:試薬特級、片山化学工業(株)製 ロッ
ト2062611;水分0.003%、またはドラム入
り工業用、共和醗酵工業(株)製 ロット121;水分
0.005% ・トルエン :ドラム入り工業用、三和化学産業(株)
製 ロットA05028;水分0.004% ・アクリル酸メチル:東亞合成化学工業(株)製 ロッ
トMAIA930312;水分0.002% ・アクリル酸n−ブチル:東亞合成化学工業(株)製
ロットBAIA930312;水分0.001% ・アクリル酸2−エチルヘキシル:東亞合成化学工業
(株)製 ロットHAIA930310;水分0.00
1% 粘着性能:樹脂組成物100部に対してコロネートL
〔架橋剤:トルイジンジイソシアネートのトリメチロー
ルプロパン付加物(日本ポリウレタン(株)製)〕を所
定量加えるかまたは加えずに、35g/m2 (固形分)
になるようにポリエステルフィルムに塗布して、70℃
〜80℃で1〜2分間乾燥したものについて、JIS
Z0237に準拠して粘着力(対ステンレス板、張りつ
け30分後、180度剥離強度)、保持力(40℃、1
Kg荷重、1時間後のズレ幅)およびタックを測定し
た。
【0023】実施例1 撹拌機、温度計、冷却管、滴下ロートおよび窒素ガス導
入管を装着した4つ口フラスコに、試薬特級酢酸エチル
72部を仕込み、撹拌しながら70℃に加温して窒素置
換後、アクリル酸2−エチルヘキシル15部、アクリル
酸0.4部、酢酸ビニル5部およびアゾビスイソブチロ
ニトリル0.05部より成る混合物を加え重合を開始し
た。重合反応が大部分進行した後、温度を70℃〜72
℃に保持して、アクリル酸2−エチルヘキシル58部、
アクリル酸1.6部、酢酸ビニル20部、アゾビスイソ
ブチロニトリル0.1部、酢酸エチル17部より成る混
合物を5時間かかって連続的に加えた。次いで、酢酸エ
チル13部、アゾビスイソブチロニトリル0.15部を
加え75℃〜76℃に保持して2時間撹拌を続け、更に
酢酸エチル15部、アゾビスイソブチロニトリル0.7
5部を加え75〜76℃に保持して4時間撹拌を継続し
た後、酢酸エチル23部と水1.5部を加え希釈撹拌し
た。
【0024】得られた樹脂組成物は、樹脂分41%、水
分0.6%、粘度1,000cpsであった。この樹脂
組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は1,
030cpsと殆ど変化がなかった。
【0025】得られた樹脂組成物の粘着性能は、粘着力
2,800gf/25mm、保持力10分で落下、タッ
ク8であった。
【0026】比較例1 水を加えなかった以外は、実施例1と同様にして樹脂組
成物を製造した。
【0027】得られた樹脂組成物は、樹脂分41%、水
分0.005%、粘度1,000cpsであった。この
樹脂組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は
3,900cpsに上昇した。
【0028】得られた樹脂組成物の粘着性能は、粘着力
2,850gf/25mm、保持力11分で落下、タッ
ク8であった。
【0029】実施例2 実施例1と同様の4つ口フラスコに、工業用酢酸エチル
60部、トルエン20部、水1.5部を仕込み、撹拌し
ながら70℃に加温して窒素置換後、アクリル酸n−ブ
チル19部、アクリル酸1部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル0.1部および1,1´−アゾビス−1−シ
クロヘキサンニトリル0.2部より成る混合物を加え重
合を開始した。重合反応が大部分進行した後、温度を7
0〜72℃に保持してアクリル酸n−ブチル76部、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル0.4部、アクリル酸
4部より成る混合物を5時間かかって連続的に加えた。
次いで、トルエン20部、アゾビスイソブチロニトリル
0.3部を加え75〜76℃に保持して2時間撹拌を続
け、更に酢酸エチル25部を加え希釈撹拌した。
【0030】得られた樹脂組成物は、樹脂分45%、水
分0.7%、粘度8,000cpsであった。この樹脂
組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は7,
980cpsとほとんど変化がなかった。
【0031】得られた樹脂組成物100部に対し、コロ
ネートLを0.7部を添加してよく混合した液の粘着性
能は、粘着力1,000gf/25mm、保持力ズレな
し、タック9であった。
【0032】比較例2 水を添加しなかった以外、実施例2と同様にして樹脂組
成物を製造した。
【0033】得られた樹脂組成物は、樹脂分45%、水
分0.007%、粘度8,000cpsであった。この
樹脂組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は
30,000cpsと大きく増粘した。
【0034】得られた樹脂組成物100部に対し、コロ
ネートLを0.7部を添加してよく混合した液の粘着性
能は、粘着力980gf/25mm、保持力ズレなし、
タック9であった。
【0035】実施例3 実施例1と同様の4つ口フラスコに、試薬特級酢酸エチ
ル60部を仕込み、撹拌しながら70℃に加温して窒素
置換後、アクリル酸n−ブチル20部、アクリル酸1部
およびアゾビスイソブチロニトリル0.1部より成る混
合物を加え重合を開始した。重合反応が大部分進行した
後、温度を70〜72℃に保持してアクリル酸n−ブチ
ル70部、アクリル酸4部及びアズビスイソブチロニト
リル0.2部より成る混合物を5時間かかって連続的に
加えた。次いで、酢酸エチル65部、アゾビスイソブチ
ロニトリル0.5部、酢酸ビニル5部及び水3部を加え
75〜76℃に保持して撹拌を続け、更に4時間後に酢
酸エチル20部を加えて希釈撹拌した。
【0036】得られた樹脂組成物は、樹脂分40%、水
分1.2%、粘度4,000cpsであった。この樹脂
組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は4,
500cpsであった。
【0037】得られた樹脂組成物100部に対し、コロ
ネートLを0.3部を添加して、よく混合した液の粘着
性能は、粘着力1,050gf/25mm、保持力ズレ
なし、タック8であった。
【0038】比較例3 水を添加しなかった以外は、実施例3と同様にして樹脂
組成物を製造した。
【0039】得られた樹脂組成物は、樹脂分40%、水
分0.006%、粘度4,000cpsであった。この
樹脂組成物を50℃にて20日保管したところ、粘度は
16000cpsに増粘した
【0040】得られた樹脂組成物100部に対しコロネ
ートLを0.3部を添加して、よく混合した液の粘着性
能は、粘着力1,020gf/25mm、保持力ズレな
し、タック8であった。
【0041】実施例4〜6、比較例4 比較例2と同様にして得た樹脂組成物100部に、表1
に記載した量の水を添加し、各樹脂組成物を製造した。
【0042】得られた各樹脂組成物の粘度、およびこの
樹脂を50℃にて20日保管した時の粘度は表1の通り
である。
【0043】得られた各樹脂組成物100部に対し、コ
ロネートLを0.7部または2部添加して、よく混合し
た液の粘着性能は表1の通りである。
【0044】
【表1】
【0045】比較例5 撹拌機、温度計、冷却管、滴下ロートおよび窒素ガス導
入管を装着した4つ口フラスコに、水250部、10%
ポリアクリル酸(東亞合成化学工業(株) 商品名A−
10K)8部を仕込み、撹拌しながら75℃に加温して
窒素置換後、アクリル酸n−ブチル85部、アクリロニ
トリル11部、アクリル酸4部およびアゾビスイソブチ
ロニトリル1部を混合した混合物を6回に分けて30分
間隔で加え、重合を開始した。添加終了後、温度を80
℃に保持して6時間撹拌を継続した。その後、ポリビニ
ルアルコールを0.05部添加したのち撹拌を停止して
樹脂を沈降させ取り出した。取り出した樹脂100部に
水200部を加え撹拌、洗浄した後沈降、上澄みを除去
する洗浄作業を5回繰り返した後、ろ過して得られた樹
脂を乾燥させ樹脂粉末を得た。この樹脂粉末30部を大
量のトルエンに溶解した後、トルエンおよび残存水分を
共沸蒸留により除去し、樹脂分30%に調整して樹脂組
成物を得た。
【0046】得られた樹脂組成物は、樹脂分30%、水
分0.005%、粘度13,000cpsであった。ま
た、この樹脂組成物を50℃にて20日保管したとこ
ろ、粘度は25,000cpsに増粘した。
【0047】得られた樹脂組成物100部に対し、コロ
ネートL3部を添加してよく混合した液の粘着性能は、
粘着力750gf/25mm、保持力ズレなし、タック
8であった。
【0048】実施例7 比較例5で得られた樹脂組成物100部に水1部を添加
して樹脂組成物を得た。
【0049】得られた樹脂組成物は、樹脂分30%、水
分1%、粘度12,800cpsであった。この樹脂組
成物を50℃にて20日保管したところ粘度は13,5
00cpsであった。
【0050】得られた樹脂組成物100部に対し、コロ
ネートL3部を添加してよく混合した液の粘着性能は、
粘着力780gf/25mm、保持力ズレなし、タック
8であった。
【0051】
【発明の効果】本発明は、粘度の上昇が生じる等の経時
的変化がなく、長期間安定で、汎用性があり、かつ工業
的に効率的で安価に製造し得る、非水溶性有機溶媒系ポ
リ(メタ)アクリル酸アルキルエステル樹脂組成物であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 神谷 大介 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)アクリル酸アルキルエステルおよび
    /またはメタクリル酸アルキルエステルを主構成単量体
    単位とする重合体、(b)非水溶性有機溶媒および
    (c)水からなり、かつ(c)水の含有量が0.01重
    量%〜5重量%であることを特徴とする樹脂組成物。
JP18665593A 1993-06-30 1993-06-30 樹脂組成物 Pending JPH0718147A (ja)

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