JP3092720B2 - 水系低接着性裏サイズおよび剥離塗料組成物、この組成物の製造方法、およびこれらで被覆されたシート材料 - Google Patents

水系低接着性裏サイズおよび剥離塗料組成物、この組成物の製造方法、およびこれらで被覆されたシート材料

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粘着および感圧接着テー
プに関連して通常用いられる水系低接着性裏サイズおよ
び剥離塗料組成物に関する。また、本発明はこの組成物
の調製方法およびこのような塗料により提供される接着
剤被覆シート材料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の粘着および感圧性接着(PSA)材料
は半世紀にわたってよく用いられてきた。テープ、ラベ
ル、および他の型の接着性被覆シートの形態を有するこ
の型の製品は、他の表面への意図しない接着から保護さ
れる必要がある。したがって、テープは典型的にはそれ
自身の背面に巻き上げ、ラベルは典型的には離型シート
に貼り合わせることにより、それらが他の表面に偶発的
に接着することを防止し、同時に、空気中のほこりのよ
うな他の汚染から保護されている。テープの背面に接着
剤が残存する好ましくない現象を起こすことなくテープ
のロールを巻戻す(unwind)ために、通常は、テープ背面
には低接着性裏サイズ(LAB)が提供される。同様に、接
着性被覆ラベルが典型的に貼り合わされる剥離シートま
たはライナーには、このライナーがラベルから容易に除
去されるように剥離被覆が付与される。このLABまたは
剥離被覆には、接着剤に対して適正なレベルの剥離を繰
り返し提供すること、接着性に悪影響を及ぼさないこ
と、および時の経過に対して剥離レベルが比較的安定す
るように経時的に安定であることが要求される。
【0003】感圧接着剤テクノロジーハンドブック(Han
dbook ofPressure Sensitive Adhesive Technology)、
第2版、D.サタス(D.Satas)編、バン・ノストランド・
ラインホルド(Van Nostrand Reinhold)、ニュー・ヨー
ク、1989年、第23章には、PSAテープのための剥離剤と
して用いられるポリマーが記載されている。シリコー
ン、フッ素含有ポリマーおよび長アルキル鎖分岐ポリマ
ーのような低い臨界表面張力の種々のポリマーが剥離被
覆に有用である。長アルキル鎖分岐ポリマーはワックス
状化合物であり、特にPSAテープのために望ましい中程
度の剥離値の剥離被覆を調製するために用いられる。こ
のような長アルキル鎖分岐ポリマーを用いることは多く
の剥離被覆の特許に記載されている。たとえば、ヘンド
リックス(Hendricks)の米国特許第2,607,711号(1952年)
にはテープ剥離被覆に用いられるアクリル酸アルキルと
アクリル酸とのコポリマーが記載されている。ヘンドリ
ックスによれば、16〜20炭素原子のアルキル側鎖を有す
るアクリル酸アルキルとアクリル酸オクタデシルとが好
ましいコモノマーである。
【0004】他の長アルキル鎖分岐コポリマーの例に
は、メタクリル酸ステアリル-アクリロニトリルコポリ
マー(米国特許第3,502,497号); アクリル酸もしくはメ
タクリル酸ステアリルと他のモノマーとのコポリマー
(米国特許第4,241,198号); ポリステアリン酸ビニル、
ポリパルミチン酸ビニル、ポリアラキドン酸ビニル、お
よびポリベヘン酸ビニルのようなポリビニルエステル
(米国特許第2,829,073号);マレイン酸ステアリル-酢酸
ビニルコポリマー(米国特許第3,285,771号); ポリステ
アリン酸ビニル、ポリラウリン酸ビニル、ステアリン酸
ビニルと酢酸ビニルおよび無水マレイン酸とのコポリマ
ー、アクリル酸オクタデシルと他のモノマーとのコポリ
マー(米国特許第2,913,355号); 高級脂肪酸でアシル化
されたポリエチレンイミン(米国特許第3,510,342号);
ポリ-N-アシルイミン(米国特許第3,475,196号); ステア
リン酸ビニルと、ステアリン酸アリルと、またはビニル
オクタデシルエーテルと無水マレイン酸とのポリマー溶
液(米国特許第2,876,894号); N-ステアリルポリアクリ
ルアミド(米国特許第3,051,588号); 溶液重合されたイ
タコン酸ステアリル、イタコン酸モノアセチル、および
イタコン酸モノベヘニル(米国特許第3,052,566号);N-置
換長直鎖アルキルマレインアミド酸とビニルモノマーと
のコポリマー(米国特許第3,342,625号); および、ポリ
ビニルアルコールとオクタデシルイソシアネートとの反
応により調製されるポリビニルN-オクタデシルカルバメ
ート(米国特許第2,532,011号)が挙げられる。
【0005】タカジ(Takaji)の欧州特許出願第8030293
5.4号、公報番号第0,024,908号、発行日(Publication d
ate)1981年3月11日には、以下の式に示すビニルモノマ
ーの有機溶媒ベース重合により調製されるポリマー剥離
剤が記載されている:CH2=CR1COO(CH2CHR2O)nCONHR、こ
こで、R1およびR2はそれぞれ水素またはメチル基であ
り、Rは少なくとも12炭素原子のアルキル基、または少
なくとも6炭素原子のフルオロアルキル基であり、nは
1〜6の整数である。また、欧州特許出願第80302935.4
号には、ビニルモノマーと他のビニル化合物との重合が
説明されている。しかしながら、欧州特許出願第803029
35.4号には、このようなモノマー由来の水系LABまたは
剥離塗料の調製は教示もしくは示唆されていない。
【0006】上で説明したすべての長鎖分岐ポリマーは
溶剤ベースポリマーである。それらは有機溶媒中で行な
われる重合反応により調製され、典型的には、適当な支
持体上に薄い剥離被覆層を提供するために有機溶媒の希
釈溶液(たとえば1〜10%)として塗布される。PSAテー
プおよび他の製品の製造においてこのような溶剤ベース
剥離塗料を用いることは、火災の危険性および健康に対
する危険性をはらみ、さらに、有機溶媒は塗料溶液の大
部分を占める(すなわち、一般に90重量%を上回る)の
で、不経済である。このような有機溶媒は、典型的に
は、空気中に放出されるか、または放出制御装置により
燃焼される。環境保護およびエネルギー保存の観点から
言えばこれは非常に望ましくない状態である。したがっ
て、水性重合反応により調製され、適当な基体上に水性
溶液または分散体として塗布しうる水系LABおよび剥離
塗料に対する早急な要求が生じている。
【0007】上で示したように、溶剤系剥離塗料および
LABは環境に著しく悪影響を与え、不経済でもある。水
系剥離塗料およびLABの開発により、溶剤系剥離塗料お
よびLABに関連する問題を解決することを試みた。
【0008】コリンズ(Collins)の英国特許明細書第85
9,739号(1961年1月25日発行)には、実質的に均一で比
較的安定な水性分散体の形態の裏サイズ塗料組成物が記
載されており、これは、支持体に塗布することにより水
分散性皮膜形成剤およびより少量の水不溶性水分散性剥
離剤を含有する薄い塗膜を形成するために用いられる。
皮膜形成剤と非相溶性の剥離剤には、脂肪アルコールエ
ステルコポリマーまたは脂肪酸エステルコポリマーのど
ちらかが包含される。剥離剤の例には、マレイン酸ステ
アリル-酢酸ビニルコポリマーおよびアクリル酸オクタ
デシル-アクリル酸コポリマーが包含される。この剥離
剤は、調製した有機溶媒中に含有されているコポリマー
を、イソプロパノール、水、およびモルホリンと混合
し、ついで、有機溶媒を除去するために蒸留することに
より調製される。したがって、この試みは無溶剤工程で
はない。さらに、得られる裏サイズ塗料はより強力な感
圧接着剤に対しては良好な剥離特性を提供しない。
【0009】ダールクイスト(Dahlquist)およびゼンク
(Zenk)の英国特許明細書第870022号(1961年6月7日発
行)には、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸、アク
リロニトリル、およびアクリル酸メチルを約5:1:3:
1の重量比のテトラポリマーを含有する低接着性裏サイ
ズを有する感圧接着テープが記載されている。このテト
ラポリマーは上記モノマーを1種以上の有機溶媒中で重
合させることにより得られる。ルエドケ(Luedke)、ダー
ルクイスト、およびヘンドリックス(Hendricks)の米国
特許第3,011,988号(1961年12月5日発行)には、このよ
うなテトラポリマー溶液を水性分散体に転換する方法が
開示されている。この方法は、このテトラポリマーの有
機溶媒溶液に水およびモルホリンを添加し、ついで、蒸
留によりこの有機溶媒を除去する工程を包含する。した
がって、この試みは無溶剤工程ではない。
【0010】ドエネルト(Doehnert)の米国特許第4,299,
741号(1981年11月10日発行)には、感圧接着テープと組
み合わせて用いられる水性剥離裏サイズ塗料組成物が開
示されている。この塗料組成物には、剥離ポリマーとし
て有用なアクリレートターポリマー(acrylate terpolym
er)、塩基(base)、極性溶媒湿潤剤、および水溶性増粘
剤が含有される。この剥離ポリマーは、高級アルキルア
クリレートエステルモノマー、カルボキシル供給モノマ
ー、およびアクリレート誘導硬化モノマーを有機溶媒中
で重合させることにより得られる。好ましいアクリルエ
ステルはメタクリル酸ステアリルである。この水性裏サ
イズ組成物は塩基をターポリマーの有機溶媒溶液に添加
し、ついで、増粘剤および水性媒体混合物を添加するこ
とにより調製される。したがって、この試みは無溶剤工
程ではない。さらに、ここで調製される裏サイズ塗料は
より強力な感圧接着剤に対しては望ましい剥離またはロ
ール剥離特性を提供しない。
【0011】ウェンプ(Wempe)の米国特許第4,386,183号
(1983年5月31日発行)およびウェンプの米国特許第4,44
0,830号(1984年4月3日発行)には、感圧接着剤と組み
合わせて有用な剥離可能な基体のためのポリビニルアル
コールベース剥離塗料組成物が開示されている。この剥
離塗料組成物には、ポリビニルアルコール、移行性剥離
促進剤、配位金属の水溶性塩、および水溶性ホウ素化合
物を水溶液中に含有する。ウェンプによれば、上記移行
性剥離促進剤は、剥離促進特性を示し、水中で界面活性
であり、水塊をそれ自身に取り込む性質の親水性領域を
有するものであればいかなる界面活性剤でもよい。この
ような組成物から形成される塗料では、より強力な感圧
接着剤に対して望ましい剥離および経時特性が得られな
い。
【0012】したがって、文献に記載されているLABお
よび剥離塗料に有用なほとんどのポリマー系は溶剤ベー
ス系である。しかしながら、安全性、経済性、および環
境に関して言えば、無溶剤水系LABおよび剥離塗料系が
非常に望ましい。文献に記載されているいわゆる「水性
剥離塗料系」は、その多くは、溶剤ベースポリマー系か
ら水性分散体に転換されており、したがって、これらは
本来の無溶剤ポリマー系ではない。さらに、これらの転
換ポリマー系ではより強力な感圧接着剤に対して望まし
い剥離および経時特性が提供されない。移行性剥離剤と
して界面活性剤を用いるような他の塗料系もまた、望ま
しい剥離および経時特性を提供しないという欠点を有す
る。
【0013】アクリル酸オクタデシル、メタクリル酸ス
テアリル、ステアリン酸ビニルなどのような長アルキル
鎖ビニルモノマーを含むモノマー系のエマルジョン重合
により長アルキル鎖分岐ポリマーの水ベース分散体を調
製する試みがなされてきた。しかしながら、水系におい
てはこのような長アルキル鎖モノマーは短アルキル鎖ビ
ニルモノマーと比較して比較的反応性が低いので、ポリ
マー構造の中にこのような長アルキル鎖ビニルモノマー
を取り込む試みは困難であった。したがって、ポリマー
分散体またはエマルジョンは望ましい剥離および経時特
性を提供しない方法により調製されてきた。これまで
に、水系剥離塗料系の開発に成功した例はない。したが
って、環境的に安全で経済的でありそして望ましい剥離
および経時特性を提供する水系剥離塗料系が望まれてい
る。
【0014】
【発明の要旨】我々は特定の長鎖モノマーのエマルジョ
ン重合により調製されるポリマーラテックスを含有する
新規な水系剥離塗料系を開発した。このポリマーはこれ
らの特定の長鎖モノマーを含むモノマー系の水性エマル
ジョン重合により調製される。この重合工程は完全に無
溶剤工程である。このように形成されたポリマーラテッ
クスは、必要に応じて、水で希釈することにより必要と
されるポリマー濃度に調製され得、そして如何なる有機
溶媒をも用いることなく基体上に塗布される。このよう
にして得られる剥離被覆およびLABは、強力な感圧接着
剤を含む種々の従来の感圧接着剤に対して優れた剥離お
よび経時特性を提供する。
【0015】本発明の第1の局面は、ポリマー粒子が乳
化剤により安定化され水相中に分散されている、以下の
(a)、(b)、および(c)を含有するラテックスである。 (a) 以下の式に示す長鎖モノマーを包含するフリーラ
ジカル重合性モノマーを含有するポリマー約5〜約70重
量%: CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2 ここで、nは約12〜約20の整数であり、Pは2価の極性結
合基であり、Xは-O-CO-および-NHCO-からなる群から選
択される2価の結合基であり、mは約2〜約10の整数で
あり、そしてR1は-Hおよび-CH3からなる群から選択され
る; (b) 水相約30〜約95重量%; および (c) 乳化剤約0.05〜約4重量%。
【0016】本発明の第2の局面は、以下の(a)、(b)、
(c)、(d)、および(e)の工程を包含する上記ラテックス
の調製方法である。 (a)以下の(1)、(2)、および(3)を含有する混合物を調製
する工程: (1) 以下の式に示す長鎖モノマーを包含するフリーラ
ジカル重合性モノマーを含有するポリマー約5〜約70重
量%: CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2 ここで、nは約12〜約20の整数であり、Pは2価の極性結
合基であり、Xは-O-CO-および-NHCO-からなる群から選
択される2価の結合基であり、mは約2〜約10の整数で
あり、そしてR1は-Hおよび-CH3からなる群から選択され
る; (2) 水相約30〜約95重量%; および (3) 乳化剤約0.05〜約4重量%; (b)エマルジョンを形成するためにこの混合物を均一化
する工程; (c)重合を開始させる手段として、前記エマルジョンに
該モノマーのフリーラジカル重合を開始させることが可
能なフリーラジカル開始剤約0.01〜約1重量%を添加す
る工程; (d)不活性雰囲気条件下において該エマルジョンを撹拌
しながらフリーラジカル重合を開始させる工程; そして (e)ポリマー含有ラテックスが生成するまで該フリーラ
ジカル重合を続行させる工程。
【0017】本発明のさらに他の局面は、可撓性シート
の主要表面の少なくとも一部分が剥離被覆されている可
撓性シートを包含する被覆シート材料に関し、その場合
にこの剥離被覆は、必要に応じて希釈された上述のラテ
ックスをこの可撓性シート上に塗布しそしてこの塗膜を
乾燥させることにより形成される。このようにして得ら
れた被覆は、強力な感圧接着剤に対しても優れた剥離お
よび経時特性を示す。
【0018】
【発明の構成】I.本発明の水系LABおよび剥離塗料組成
物およびエマルジョン重合法 上述のように、本発明のラテックスは乳化剤により安
定化され水相に分散されたポリマーを含有する。水系LA
Bおよび剥離塗料として有用なラテックスは特定の長鎖
モノマーのエマルジョン重合または共重合により形成さ
れる。
【0019】I.A.長鎖モノマー 本発明の水系LABおよび剥離塗料ポリマーラテックス
を形成するために有用な長鎖モノマーは以下の式に示す
構造を有する。CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2ここで、n、
P、X、m、およびR1は以上に定義したとおりである。
【0020】上に示したように、nは約12〜約20の範囲
の整数である。好ましくは、nは約12〜約18の範囲の整
数である。nが20を越える場合は、モノマーおよびこれ
らから調製されるポリマーの融点が高くなりすぎて、モ
ノマーの重合およびその後のポリマーの塗布に困難が生
じる。nが12を下回る場合は、長鎖モノマーのアルキル
鎖が室温で結晶化せず、その結果、このような長鎖モノ
マーはこれらから調製されるポリマーの剥離特性に寄与
しない。
【0021】上述のように、mは約2〜約10の整数であ
る。好ましくは、mは約2〜約4の整数である。
【0022】好ましくは、2価の極性結合基Pは、-O-CO
-、-CO-O-、-NHCO-O-、-O-CONH-、-CONH-、-NHCO-、お
よび-HNCONH-からなる群から選択される。これらの2価
の極性結合基はモノマーにある程度の親水性を提供し、
さらに、適当な基体に対するポリマー被覆の接着性を増
大させる。このような2価の極性結合基を含む長鎖モノ
マーから形成されるポリマーの融点および全体的な剥離
特性のバランスの観点からさらに好ましくは、この2価
の極性結合基Pは、-NHCO-O-、-O-CONH-、-CO-O-、およ
び-O-CO-からなる群から選択される。
【0023】極性結合基Pおよび短アルキレン基CmH2m
有する基は長鎖モノマー化合物においてスペーサー基と
して機能する。このスペーサー基は-X-CR1=CH2基を結晶
性鎖CnH2n+1-から分離し、長鎖モノマー化合物にある程
度の親水性を与える。
【0024】本発明のラテックスを形成するのに用いら
れる長鎖モノマー化合物は、アクリル酸オクタデシル、
メタクリル酸ステアリル、ステアリン酸ビニルなどのよ
うな従来の長鎖モノマーよりも、乳化重合においてそれ
自身でおよび他のビニルモノマーとともに良好に重合お
よび共重合する。
【0025】本発明の水系LABおよび剥離塗料系に有用
な長鎖モノマーの典型例には以下に示すものが包含され
るが、これらに限定されない。 C17H35-CO-O-C2H4-O-CO-CH=CH2 オクタデカノイルエチル アクリレート; (ODEA) C18H37-NHCO-O-C2H4-O-CO-CH=CH2 オクタデシルカルバモイル エチルアクリレート; (ODCEA) C16H33-NHCO-O-C2H4-O-CO-CH=CH2 ヘキサデシルカルバモイル エチルアクリレート; (HDCEA) C12H25-NHCO-O-C2H4-O-CO-CH=CH2 トデシルカルバモイル エチルアクリレート; (DDCEA) C17H35-CONH-C2H4-O-CO-CH=CH2 ヘプタデシルカルバミド エチルアクリレート; (HDCMEA) C18H37-O-CONH-C2H4-O-CO-C(CH3)=CH2 オクタデシルN-エチル メタクリレートカルバメート; (ODEMAC) C17H35-CO-O-C2H4-NHCO-CH=CH2 オクタデカノイルエチル アクリルアミド; (ODEAM) C17H35-CO-O-C2H4-O-CO-C(CH3)=CH2 オクタデカノイルエチル メタクリレート; (ODEMA) C17H35-CO-O-C2H4-NHCO-C(CH3)=CH2 オクタデカノイルエチル メタクリルアミド; (ODEMAM) C16H33-O-CONH-C2H4-O-CO-C(CH3)=CH2 ヘキサデシルN-エチルメタ クリレートカルバメート; (HDEMAC) C18H37-O-CONH-C2H4-O-CO-CH=CH2 オクタデシルN-エチル アクリレートカルバメート; (ODEAC) C16H33-O-CONH-C2H4-O-CO-CH=CH2 ヘキサデシルN-エチル アクリレートカルバメート; (HDEAC) C18H37-NHCONH-C2H4-O-CO-CH=CH2 オクタデシルアクリル オキシエチル尿素; (ODAEU) およびこれらの混合物。
【0026】本発明のラテックスを調製するのに用いら
れる長鎖モノマーは、取り扱い性、それらから調製され
るポリマーラテックスの皮膜形成特性、およびそれらか
ら調製される被覆から得られる全体的な剥離特性を良好
にするモノマーの中程度の融点の観点から、ODCEA、HDC
EA、ODEAおよびそれらの混合物からなる群から選択され
ることが好ましい。
【0027】異なる種類のまたは同一種類ではあるが異
なる鎖長の2種類の長鎖モノマーを組み合わせること
は、皮膜形成性および剥離特性のような特性の最適値を
得るために好ましい場合がある。このような長鎖モノマ
ーは、単独で重合されるかまたはこの長鎖モノマーと異
なる少なくとも1種のフリーラジカル重合性第2モノマ
ーと組み合わせて共重合される。一般に、この第2モノ
マーはポリマーラテックスの皮膜形成特性を増大させ、
また生成物のコストを低減させる。
【0028】I.B.第2モノマー 上述のように、長鎖モノマーは必要に応じて1種以上
の好適な第2モノマーとともに重合される。ここで用い
られる「第2モノマー」という用語は、アルキル鎖を有さ
ないかまたは約12炭素原子を下回るアルキル鎖を有する
少なくとも1個のフリーラジカル重合性2重結合を有す
るモノマーを指して言う。したがって、この第2モノマ
ーはアルキル鎖を有さないフリーラジカル重合性モノマ
ーおよび約12炭素原子を下回るアルキル鎖を有するフリ
ーラジカル重合性モノマーからなる群から選択されるモ
ノマーを包含する。このような第2モノマーの例には以
下に挙げるものが包含されるがこれらに限定されない。
塩化ビニリデンのようなハロゲン化ビニル; ビニルプロ
ピルエーテル、ビニルブチルエーテルなどのようなビニ
ルエーテル; 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビ
ニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステル; ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソボ
ルニル、アクリル酸テトラヒドロフルフリル、アクリル
酸ヒドロキシエチル、アクリル酸グリシジルなどのよう
なアクリル酸エステル; メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸テト
ラヒドロフルフリル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、
メタクリル酸グリシジルなどのようなメタクリル酸エス
テル; アクリル酸、メタクリル酸などのような酸; アク
リルアミド、メタクリルアミドなどのようなアミド; ス
チレン、ビニルトルエンなどのような芳香族ビニル化合
物; ビニルピロリドン、ビニルピリジンなどのような複
素環ビニルモノマー; アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどのようなビニルニトリル; アリルグリシジル
エーテルなどのようなアリル化合物; マレイン酸ジエチ
ル、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノブチルなど
のような2酸の半エステル; およびそれらの混合物。
【0029】好ましくは、これらの用いられる第2モノ
マーは、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリル酸
メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヒドロキシエ
チル、メタクリル酸、メタクリル酸グリシジル、および
それらの混合物からなる群から選択される。長鎖モノマ
ーとの共重合を促進させるための比較的低い反応性とい
う観点からさらに好ましくは、用いられる第2モノマー
は、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、およびそれらの
混合物からなる群から選択される。
【0030】長鎖モノマー/第2モノマー組成は、得ら
れるポリマー構造により、良好な皮膜形成特性、剥離特
性、インク受容性などを有するような適切な親水性-疎
水性バランスおよび適切な反応比が提供されるように選
択される必要がある。第2モノマーに対して長鎖モノマ
ーの割合が高すぎる場合は、ポリマーラテックスの皮膜
形成特性に悪影響を及ぼす。第2モノマーに対する長鎖
モノマーの割合が低すぎる場合は、ポリマーラテックス
被覆の剥離特性に悪影響を及ぼす。
【0031】長鎖モノマーと第2モノマーとの割合は、
水系LABまたは剥離被覆と組み合わせて用いられるPSAの
型および要求される剥離の強さに依存して、約20:80〜
約100:0の範囲でありうる。アクリル系PSAと組み合わ
せて用いる場合に良好な剥離特性を提供し、良好な皮膜
形成特性を提供するために、長鎖炭化水素モノマーと第
2モノマーとの割合は約40:60〜約60:40の範囲であるこ
とが好ましい。
【0032】I.C.乳化剤 本発明の水系LABおよび剥離被覆系の乳化重合におい
てはアニオン性、ノニオン性、両性、およびカチオン性
乳化剤を含む従来の乳化重合に有用な乳化剤が用いられ
る。
【0033】有用なアニオン性乳化剤には以下のものが
包含されるがこれらに限定されない。脂肪酸石鹸、アル
キルアリールスルホネート、ジフェニルスルホネート誘
導体、脂肪酸イセチオネート、脂肪酸タウレート、オレ
フィンスルホネート、ホスフェートエステル、サルコシ
ン誘導体、エトキシル化アルキルフェノールのスルフェ
ートおよびスルホネート、油および脂肪酸のスルフェー
トおよびスルホネート、脂肪アルコールのスルフェー
ト、エトキシル化脂肪アルコールのスルフェートおよび
スルホネート、脂肪エステルのスルフェート、スルホス
クシネートおよび誘導体、カルボキシル化アルコールエ
トキシレート、パーフルオロアルキルスルホネート、パ
ーフルオロアルキルカルボキシレート、およびこれらの
混合物。
【0034】有用なノニオン性乳化剤には以下のものが
包含されるがこれらに限定されない。エトキシル化脂肪
アルコール、エトキシル化アルキルフェノール、エトキ
シル化脂肪酸、エトキシル化脂肪エステル、ソルビタン
誘導体、スクロースエステルおよび誘導体、エチレンオ
キシド-プロピレンオキシドブロック共重合体、フッ素
化アルキルポリオキシエチレンエタノール、およびこれ
らの混合物。
【0035】有用なカチオン性乳化剤には以下のものが
包含されるがこれらに限定されない。長鎖アミンおよび
それらの塩、4級アンモニウム塩、エトキシル化アミ
ン、およびこれらの混合物。
【0036】有用な両性乳化剤には以下のものが包含さ
れるがこれらに限定されない。ベタイン誘導体、スルホ
ベタイン誘導体、N-脂肪アミノプロピオネート、N-脂肪
アミノブチレート、アルキルイミダゾリン、およびこれ
らの混合物。
【0037】一般に、良好なコロイド安定性を提供する
静電安定化機構がイオン性乳化剤により与えられるの
で、ノニオン性乳化剤よりもアニオン性乳化剤、カチオ
ン性乳化剤、および両性乳化剤のようなイオン性乳化剤
が好ましい。アニオン性、カチオン性および両性乳化剤
は、有用な乳化剤の組み合わせを形成するためにノニオ
ン性乳化剤と個々に組み合わされ得る。特に有用な乳化
剤は、エトキシル化アルキルフェノールのスルフェート
およびスルホネート、エトキシル化脂肪アルコールのス
ルフェートおよびスルホネート、エトキシル化アルキル
フェノールのホスフェートエステル、およびカルボキシ
ル化アルコールエトキシレートのようなアニオン性およ
びノニオン性部分の両方を有するものである。
【0038】それぞれの型の乳化剤において、特定のモ
ノマー組成物のための好適な乳化剤または乳化剤の組み
合わせを選択するための指標として親水性-親油性バラ
ンス(HLB)値が用られる。一般に、約8を上回るHLB値を
有する乳化剤が本発明のエマルジョンラテックスを調製
するために好適である。
【0039】I.D.開始剤 本発明の乳化重合方法に有用な開始剤は当業者によく
知られており、乳化重合(Emulsion Polymerization)、
D.C.ブラックレイ(D.C.Blackley)、第6章、アプライド
・サイエンス・パブリシャーズ社(Applied Science Pu
blishers Ltd.)、1975年、ロンドン、に詳細に説明され
ている。好ましくは、用いられる開始剤は水溶性開始剤
である。従来から開始剤は2種類に大別されている。そ
れは(a)分解性開始剤および(b)レドックス開始剤であ
る。分解性開始剤は、分子またはイオンの2種のラジカ
ル種への単純な分解により機能し、このようなラジカル
種から反応が開始される。レドックス開始剤は、相互作
用により重合を開始させることが可能なフリーラジカル
を生成させる2種類以上の物質を含有する開始剤系であ
る。
【0040】最も重要な分解性開始剤には、カリウムパ
ースルフェート、ナトリウムパースルフェート、および
アンモニウムパースルフェートのような過硫酸の無機塩
である。乳化重合に有用な他の分解性開始剤には、4,4'
-アゾビス-(4-シアノペンタン酸)およびそのアルカリ金
属塩、2,2'-アゾビス-(2-シアノプロパン-1-スルホネー
ト)、2,2'-アゾビス-(2-アミジノプロパン)ジヒドロク
ロリド、α,α'-アゾビス-ブチルアミジニウムクロリ
ド、およびアゾビス-N,N'-ジメチレンイソブチルアミジ
ン)およびその強酸との塩のような芳香族ジアゾアミノ
化合物、芳香族ジアゾチオエーテル、アルカリ金属アリ
ールジアゾエート、アゾビスイソブチロニトリルの水溶
性アナログが包含されるがこれらに限定されない。
【0041】有用なレドックス開始剤系には、パースル
フェート-メルカプタン系、パースルフェート-スルファ
イト系、クロレート-ビスルファイト系、過酸化水素-鉄
系、ヒドロパーオキシド-鉄系、ジベンゾイルパーオキ
シド-鉄ピロホスフェート系、およびヒドロパーオキシ
ド-ポリアミン系が包含されるがこれらに限定されな
い。
【0042】I.E.pH緩衝剤 モノマー組成、乳化剤の型、および選択される開始剤
の型に依存して、この乳化重合系のpHを一定範囲に維持
することが望ましい。たとえば、パースルフェート開始
剤およびアニオン性乳化剤を用いる場合は、より良好な
コロイド安定性のためには約5を上回るpHが望ましい。
したがって、この乳化重合系には必要に応じてpH緩衝剤
が含有されうる。有用なpH緩衝剤の例には、ナトリウム
ビカルボネート、ナトリウム水素ホスフェート、などが
包含される。
【0043】I.F.本発明の乳化重合方法 本発明の他の局面は上述の長鎖モノマーの乳化重合を
行う方法に関連する。本発明に有用なほとんどの長鎖モ
ノマーは周囲温度において固体である。この長鎖モノマ
ーは好適な容器に充填されそして融点を上回る温度にお
いて溶解される。必要に応じて第2モノマーを溶解長鎖
モノマーを含む容器に徐々に添加することにより混合物
を形成し、その間、この混合物は溶解状態に保たれる。
好ましくは、この長鎖モノマーを固体状態で適当な容器
に充填し、ついで、溶解に先立って、第2モノマーを固
体もしくは液体状態で充填する。第2モノマーが比較的
低い沸点を有する場合には、還流凝結器を備えた容器が
用いられる。モノマーの溶解および混合は容器を減圧状
態に保ったままにおいても行ない得る。水相(好ましく
は脱イオン水)、乳化剤、および必要に応じて添加され
るpH緩衝剤のような他の乳化重合成分は、典型的には、
別個の容器において混合することにより水溶液を形成
し、ついでモノマー混合物と等しいかもしくはより高い
温度に加熱する。そして、典型的には、モノマー混合物
を水溶液に添加して得られる混合物を均一化する。
【0044】または、この長鎖モノマーを固体状態で、
そして必要に応じて添加される第2モノマーを固体もし
くは溶液状態で、順不動で、すでに上記水溶液を含む容
器中に充填し、ついでこの容器を加熱することによりモ
ノマーを溶解する。そして、得られる混合物を均一化す
る。いずれの方法においても、加熱工程の間に穏やかに
撹拌することにより、溶解工程が促進される。
【0045】均一化は、ワリング(Waring)TMブレンダー
(ダイナミックス・コーポレーション・オブ・アメリカ
(Dynamics Corporation of America)より入手可能)、マ
ントン-ガウリン(Manton-Gaulin)TMホモゲナイザー(ガ
ウリン・コーポレーション(Gaulin Corporation)より入
手可能)、マイクロフルイダイザー(Microfluidizer)TM
ホモゲナイザー(マイクロフルイディクス・コーポレー
ション(Microfluidics Corporation)より入手可能)、コ
ロイドミル、ソニファイヤ(Sonifier)TMホモゲナイザー
(ブロンソン・ウルトラソニックス・コーポレーション
(Bronson Ultrasonics Corporation)より入手可能)、ロ
ーター-固定子型ホモゲナイザーなどのような従来のホ
モゲナイザーを用いて行なわれる。このようにして得ら
れるエマルジョンは水相中に分散した約0.1〜約0.5μm
程度の直径を有するモノマーまたはモノマー混合物の液
体粒子を含有する安定なエマルジョンである。
【0046】このエマルジョンを、典型的には、適当な
反応容器に充填し、ついで、必須ではないけれども、開
始剤を充填する。酸素による禁止を防止するために、典
型的には、この反応容器を、エマルジョンを反応容器に
充填する前および後に窒素のような不活性ガスでパージ
する。この乳化重合を行うためには撹拌器および凝結器
を備えた従来の重合用容器を用い得る。実験室において
は、適当な撹拌装置とともに水浴中で加熱される樹脂フ
ラスコおよびボトルをこの目的のために用いることがで
きる。
【0047】ついで、典型的には熱の付与である重合開
始手段をエマルジョンに与えることにより、重合を開始
させる。好適な重合温度は、典型的には、開始剤の型お
よび用いられるモノマー組成に依存して、約50℃〜約90
℃の範囲である。より均一なポリマー組成物が得られる
ように、重合温度は用いられる上記長鎖モノマーの融点
を上回る温度であることが望ましい。重合時間は、開始
剤、モノマー組成、および用いられる重合温度に依存し
て一般に、約2〜約20時間が適当である。したがって、
このようにして得られたラテックスは、水相中に乳化剤
により安定化された約0.1〜約0.5μmの程度の直径を有
するポリマー粒子を有する。このようにして得られたラ
テックスポリマーは、典型的には、約30℃を上回る単一
もしくは複数の融点、を有し、その内の少なくとも1点
の融点は約50℃〜約100℃の範囲にあり、そのことによ
り、剥離被覆の良好な経時特性が得られる。
【0048】本発明のラテックスを調製するのに有用な
重合処方のための有用で好ましい組成の範囲を以下の表
に示す。
【表1】
【0049】I.F.添加剤 本発明の方法にしたがって調製されるラテックスはLA
Bまたは剥離被覆として単独でまたは1種以上の他のラ
テックスと組み合わせて用いられる。本発明のラテック
スは、水溶性ポリマーの溶液、水分散性ポリマーの分散
体、ポリマーラテックス、無機コロイダル分散体、およ
びこれらの組み合せからなる群から選択される組成物と
組み合わせて用いることにより、レオロジー特性、皮膜
形成特性、インク受容性などの特性が改良される。用い
られるいかなる添加剤もラテックスの安定性を阻害する
量で添加してはならない。添加剤が水溶性ポリマーの溶
液を含有する場合には、そのポリマーは、ポリアクリル
酸、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロー
ス、およびこれらの混合物からなる群から選択されるこ
とが好ましい。
【0050】I.G.被覆シート材料 本発明のラテックスは、典型的には、固体基体のため
の被覆として用いられることが最も好ましく、固体基体
はシート、ファイバー、もしくは成形体でありうる。し
かしながら、好適な基体は感圧接着製品用のものであ
る。この好ましい基体には、紙、金属シートおよびホイ
ル、不織布、および、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
オレフイン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどの
ような熱可塑性樹脂のフィルムが包含される。しかしな
がら、接着剤に対して剥離させることが必要なすべての
表面に用い得る。このラテックス被覆を基体に接着させ
るために当該技術分野で知られているプライマーを用い
ることができるが、一般にこれは必要ではない。
【0051】ラテックス塗料の望ましい濃度は、望まれ
る被覆の厚さおよび被覆の方法に依存する。上述の乳化
重合工程により得られる高い固形分%のポリマーラテッ
クスを必要に応じて水で、たとえば固形分約2〜約20重
量%、好ましくは固形分約5〜約20重量%に希釈するこ
とにより、より薄いフィルムの被覆が得られる。
【0052】このラテックス塗料組成物は、ワイヤ巻き
付けロッド(wire-wound rod)、直接グラビア、オフセッ
トグラビア、リバースロール、エアーナイフ、およびト
レーリングブレード被覆(trailing blade coating)のよ
うな従来の被覆技術を用いて適当な基体に塗布される。
この塗膜は、典型的には、ラテックスポリマーの最も高
い融点を少なくとも約5℃上回る温度で乾燥させること
により、良好な剥離特性を有する被覆が得られる。得ら
れる被覆は、天然ゴムベース、アクリル系、および他の
合成皮膜形成エラストマー材料のような多種の従来の感
圧接着剤に対して効果的な剥離を提供する。このように
して得られる被覆は強力なPSAに対して中程度の剥離(す
なわち、約10〜約200g/cm)を与える。
【0053】本発明は、可撓性支持部材を有し、この支
持部材の一方の主要表面上に感圧接着性被覆を有し、こ
の支持部材の他方の主要表面上に上述のポリマーを含む
剥離被覆を有するテープのロールを提供する。さらに本
発明は、可撓性支持部材を有し、この支持部材の一方の
主要表面上に感圧接着性被覆を有し、および上記感圧接
着性被覆に接着される主要表面が上述のポリマーで被覆
されている可撓性シートを有する剥離ライナーを有する
テープを提供する。さらに、本発明は、少なくとも1枚
がこのラテックスで被覆されている2枚の剥離ライナー
に挟まれた感圧接着剤のフィルムを有するトランスファ
テープ(transfertape)を提供する。
【0054】また、本発明はこの剥離剤がシートの片面
上にそして接着剤が他の面に付与された被覆シート材料
を提供する。さらに、本発明はこの接着剤が通常の粘着
剤および感圧接着剤である被覆シート材料を提供する。
また、本発明はそれぞれのシート上の感圧接着剤が隣接
するシートの剥離剤と接触している被覆シート材料のシ
ート積層体を提供する。
【0055】また、本発明は被覆シート材料から形成さ
れた複写ウェブ(fanfolded web)を提供し、ここでは、
このウェブのそれぞれのセグメント上の接着剤は隣接し
たセグメント上の剥離剤と接触している。さらに、本発
明はシートの一端に沿って帯状に接着剤が設けられてい
る被覆シート材料を提供する。さらに、本発明はこの被
覆シート材料から形成される個々のシートの積層体を提
供し、ここでは、隣接シートの接着剤の帯は反対の端に
沿って存在する。
【0056】さらに、本発明は一方の面に接着剤を他方
の面に剥離剤を有する被覆シート材料を提供し、この被
覆シート材料はコアを中心にしてそれ自身で巻き上げら
れてロールを形成する。さらに、本発明は接着剤が通常
の粘着感圧接着剤である被覆シート材料を提供する。
【0057】さらに、本発明は片面の第1の部分が剥離
剤で覆われており同一面の第2の部分が通常の粘着およ
び感圧接着剤で覆われている被覆シート材料を提供す
る。さらに、本発明は、剥離剤と接着剤とが交互に間隔
を開けて設けられた領域を有する伸長片(elongate stri
p)である被覆シート材料を提供する。さらに、本発明は
一般に長方形であり、一端に沿って帯状に剥離剤が設け
られており、他端に沿って帯状に感圧接着剤が設けられ
ている被覆シート材料を提供する。
【0058】
【実施例】以下に、種々の長鎖モノマーおよびそれらか
ら調製されるラテックスの調製例を含めて詳細に説明す
る。これらの実施例においてすべての部および%は、特
に断らない限り重量基準である。また、可撓性基体上に
ラテックスの一部を被覆し、この被覆基体に感圧接着テ
ープの小片を接着させ、ついで一定時間を経過後一定の
条件下において除去する場合の、直後および経時の剥離
および接着値を示す。
【0059】
【実施例1】ODEA/VAc(60:40) オクタデカノイルエチルアクリレート(ODEA)モノマー
を以下のようにして調製した。まず、30.3g(0.10モル)
の塩化ステアロイルを、11.6g(0.10モル)のアクリル酸
ヒドロキシエチル、10.6g(0.105モル)のトリエチルアミ
ン、および100gのトルエンを含有する溶液を含む500ml
フラスコに徐々に加えた。内容物を一晩反応させること
によりスラリーを形成させた。得られるスラリーを濾過
することにより、トリエチルアミン-HCl塩を除去した。
濾液を真空でストリップすることにより、37gのODEAモ
ノマーを得た。
【0060】ついで、2.4gのODEAモノマーを50mlビーカ
ー中で1.6gの酢酸ビニル(VAc)に溶解させた。ついで、
このビーカーの内容物を、0.34gのアバネル(Avanel)S-9
0(活性35%)乳化剤(ナトリウムアルキルポリエーテルス
ルホネート、PPGインダストリーズ社より入手可能)およ
び76gの脱イオン水の溶液を含む250mlステンレススチー
ル容器に加えた。この混合物をワリングTMブレンダーで
低速で2分間均一化した。得られるエマルジョンを120m
lガラスボトルに注ぎ、ついで、0.2gのカリウムパース
ルフェート開始剤および0.2gのナトリウムビカルボネー
ト緩衝剤をエマルジョンに添加した。窒素でパージした
後にこのボトルを密閉し、75℃に保たれた水浴中で22時
間タンブルした。この操作により固形分5%の安定なラ
テックスが得られた。少量のラテックス試料を直径57mm
アルミニウム秤量皿にとり周囲環境下で固形分100%と
した。このようにして得られた固体ポリマーを示差走査
熱量計(DSC)を用いて評価した。41℃および54℃の融点
を得た。
【0061】このラテックスを以下の操作により水系LA
Bとして評価した。少量のラテックスを#3メイヤーバー
(Meyer bar)を用いて15cm×25cmの酢酸セルロースフィ
ルムに塗布した。この被覆酢酸セルロースフィルムを80
℃の温度のオーブン中で2分間乾燥させた。この被覆フ
ィルムを室温に冷却した後に1.9cm×25cmの#810マジッ
ク(Magic)TMテープ(3M社より入手可能、酢酸セルロー
ス支持体上に強力アクリル系接着剤を被覆したテープ)
を2.5cm×25cmの被覆フィルム上に接着させた。つい
で、このテープを230cm/minの速度に設定したスリップ/
ピールテスターで被覆フィルムから剥がした。ついで、
剥離したテープを清浄なガラス板に接着し、そして、さ
らに剥離試験をすることにより、初期再接着値を得た。
【0062】経時の剥離および再接着値を得るために、
1.9cm×25cmサイズの#810マジックTMテープを2.5cm×25
cmサイズの被覆酢酸セルロースフィルムに接着し50℃の
温度のオーブンに17時間放置した。室温に冷却した後
に、初期剥離および再接着値を得た際に用いた操作にし
たがって経時サンプルについて試験を行った。剥離およ
び再接着結果を表Iに示す。
【0063】ラテックス被覆を行わない酢酸セルロース
フィルムに対して1.9cm×25cmの#810マジックTMテープ
を接着して行ったブランクテストにおいて、300g/cmを
上回る初期剥離値および450g/cmを上回る経時剥離値を
得た。
【0064】
【実施例2】ODCEA/VAc(50:50) オクタデシルカルバモイルエチルアクリレート(ODCE
A)モノマーを以下のようにして調製した。まず、59.1g
(0.2モル)のオクタデシルイソシアネートを、24.4g(0.2
1モル)のアクリル酸ヒドロキシエチル、微量のジブチル
チンジラウレート触媒、および30gの酢酸エチルを含有
する溶液を含む500mlフラスコに充填した。内容物を50
℃で一晩反応させた。冷却して得られる沈澱を酢酸エチ
ルから再結晶して乾燥することにより、47gのODCEAを得
た。
【0065】ついで、2.0gのODCEAおよび2.0gの酢酸ビ
ニルを、0.24gのアバネルS-90ナトリウムアルキルポリ
エーテルスルホネート(活性35%)乳化剤および76gの脱
イオン水の溶液を含む120mlガラスボトルに加えた。こ
のボトルを60℃に保たれた水浴中で加熱した。この混合
物をワリングTMブレンダーで低速で2分間均一化した。
得られるエマルジョンを120mlガラスボトルに注ぎ、つ
いで、0.2gのカリウムパースルフェートおよび0.2gのナ
トリウムビカルボネートをエマルジョンに添加した。窒
素でパージした後にこのボトルを密閉し、75℃に保たれ
た水浴中で17時間タンブルした。この操作により固形分
5%の安定なラテックスが得られた。乾燥ポリマー試料
を調製し、実施例1と同様にしてDSCを用いて評価し
た。40℃および60℃の融点を得た。
【0066】I.少量のラテックスを酢酸セルロースフィ
ルム上に塗布し、乾燥し、そして実施例1の方法にした
がって評価した。剥離および再接着の結果を表Iに示
す。
【0067】II.少量のラテックスを#3メイヤーバーを
用いて1片のナイロン不織基体上に塗布し、ついで80℃
オーブン中で2分間乾燥させた。実施例1の操作にした
がって、この被覆基体を2.5cm幅ミクロポール(Micropor
e)TM外科用テープ(3M社より入手可能、レーヨン不織支
持体上にアクリル系接着剤が被覆されているテープ)に
対して評価した。48g/cmの初期剥離、170g/cmの初期再
接着、91g/cmの経時剥離、および180g/cmの経時再接着
を得た。ラテックス被覆していないレーヨン不織基体の
1片に2.5cm幅ミクロポールTM外科用テープを接着させ
て行ったブランクテストにおいては100g/cmの初期剥
離、および180g/cmの経時剥離を得た。
【0068】
【実施例3】ODCEA/VAc(50:50) 実施例2の操作にしたがってオクダデシルカルバモイ
ルエチルアクリレート(ODCEA)モノマーを調製した。第
1の120mlガラスボトルに2.0gのODCEAおよび2.0gの酢酸
ビニル(VAc)の混合物を充填した。第2の120mlガラスボ
トルに0.24gのアバネルS-90ナトリウムアルキルポリエ
ーテルスルホネート(活性35%)乳化剤および76gの脱イ
オン水を含む溶液を充填した。両ボトルを70〜75℃に保
った水浴中で加熱した。ついで、両ボトルの内容物を25
0ml容器中で互いに混合し、低速にセットしたワリング
TMブレンダーで2分間均一化した。得られるエマルジョ
ンを120mlガラスボトルに注いだ。ついで、0.1gのカリ
ウムパースルフェートおよび0.1gのナトリウムビカルボ
ネートをエマルジョンに添加した。窒素でパージした後
にボトルを密閉し、75℃に保った水浴中で15〜20時間タ
ンブルした。このことにより、固形分5%の安定なラテ
ックスが生成した。酢酸セルロースフィルム上の80℃で
2分間乾燥されたこのラテックスの被覆を実施例1の操
作にしたがって評価した。剥離および再接着値を表Iに
示す。
【0069】
【実施例4】ODCEA/MA(50:50) 実施例3に記載の操作にしたがって、重量比50:50の
オクタデシルカルバモイルエチルアクリレート(ODCEA)
およびアクリル酸メチル(MA)モノマーから固形分5%を
含有するラテックスを調製した。酢酸セルロースフィル
ム上の80℃で2分間乾燥させたラテックスの被覆を実施
例1の操作にしたがって評価した。剥離および再接着値
を表Iに示す。
【0070】
【比較例1〜3】比較例1〜3では、本発明のラテック
ス組成物を調製するのに用いられる長鎖炭化水素モノマ
ーの構造を有さないモノマー由来のラテックス組成物の
調製を説明する。
【0071】
【比較例1】ODA/VAc(50:50) 実施例3に記載の操作にしたがって、重量比50:50の
オクタデシルアクリレート(ODA)および酢酸ビニル(VAc)
から固形分5%を含有するラテックスを調製した。酢酸
セルロースフィルム上の80℃で2分間乾燥させたラテッ
クスの被覆を実施例1の操作にしたがって評価した。剥
離および再接着値を表Iに示す。
【0072】
【比較例2】ODA/MA(50:50) 実施例3に記載の操作にしたがって、重量比50:50の
オクタデシルアクリレート(ODA)およびアクリル酸メチ
ル(MA)モノマーから固形分5%を含有するラテックスを
調製した。酢酸セルロースフィルム上の80℃で2分間乾
燥させたラテックスの被覆を実施例1の操作にしたがっ
て評価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0073】
【比較例3】ODA/MA/AN/AA(51:11:25:13) 実施例3に記載の操作にしたがって、重量比51:11:2
5:13のオクタデシルアクリレート(ODA)、アクリル酸メ
チル(MA)、アクリロニトリル(AN)、およびアクリル酸(A
A)モノマーから固形分5%を含有するラテックスを調製
した。酢酸セルロースフィルム上の80℃で2分間乾燥さ
せたラテックスの被覆を実施例1の操作にしたがって評
価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0074】
【実施例5】HDCEA/VAc(50:50) オクタデシルイソシアネートの代わりに等モル量のヘ
キサデシルイソシアネートを用いること以外は実施例2
においてオクタデシルカルバモイルエチルアクリレート
(ODCEA)を調製するのに用いた操作と同様にして、ヘキ
サデシルカルバモイルエチルアクリレート(HDCEA)モノ
マーを調製した。実施例3に記載の操作にしたがって、
50:50重量比のHDCEAおよび酢酸ビニル(VAc)モノマーか
ら固形分5%を含有するラテックスを調製した。乾燥ポ
リマー試料を実施例1と同様にして調製し、DSCにより
評価した。38℃および61℃の融点を得た。酢酸セルロー
ス上のラテックスの塗膜を80℃で2分間乾燥し、実施例
1の操作にしたがって評価した。剥離および再接着値を
表Iに示す。
【0075】
【実施例6】ODCEA/HDCEA/VAc(40:10:50) 実施例3に記載の操作にしたがって、40:10:50重量比
のオクタデシルカルバモイルエチルアクリレート(ODCE
A)、ヘキサデシルカルバモイルエチルアクリレート(HDC
EA)、および酢酸ビニル(VAc)モノマーから固形分5%を
含有するラテックスを調製した。酢酸セルロース上のラ
テックスの塗膜を80℃で2分間乾燥し実施例1の操作に
したがって評価した。剥離および再接着値を表Iに示
す。
【0076】
【実施例7】HDCMEA/VAc(50:50) 以下に示すようにしてヘプタデシルカルバミドエチル
アクリレート(HDCMEA)モノマーを調製した。1lフラス
コ中に30.3g(0.1モル)の塩化オクタデカノイル、6.1g
(0.1モル)のエタノールアミン、10.1g(0.1モル)のトリ
エチルアミン、および数100mlのトルエンを充填した。
この混合物を室温で一晩反応させることにより、C17H35
-CONH-CH2CH2OHおよびトリエチルアミン-HCl塩を含有す
るスラリーを形成した。ついで、9.05g(0.1モル)の塩化
アクリロイルおよび10.1g(0.1モル)のトリエチルアミン
をフラスコに添加した。得られるスラリーを室温で2時
間反応させた後に、濾過することによりトリエチルアミ
ン-HCl塩を除去した。濾液を真空ストリップし、メタノ
ールから再結晶させることにより、16.6gのHDCMEAを得
た。
【0077】実施例3に記載の操作にしたがって、50:5
0重量比のHDCMEAおよびVAcモノマーから固形分5%を含
有するラテックスを調製した。乾燥ポリマー試料を調製
し、実施例1と同様にしてDSCにより評価した。53℃お
よび94℃の融点を得た。酢酸セルロース上のラテックス
の塗膜を105℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にした
がって評価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0078】
【実施例8】ODEMAC/VAc(40:60) 以下に示す操作にしたがってオクタデシルN-エチルメ
タクリレートカルバメート(ODEMAC)モノマーを調製し
た。54g(0.2モル)のオクタデカノール、150gのトルエ
ン、および微量のジブチルチンジラウレート触媒を含有
する溶液を含む500mlフラスコ中に31g(0.2モル)のイソ
シアネートエチルメタクリレートを充填した。この混合
物を50℃に加熱し数時間放置し、ついで、さらに室温で
一晩反応させた。ついで、この溶液を真空ストリップす
ることにより、80gのODEMACモノマーを得た。
【0079】実施例3に記載の操作にしたがって、40:6
0重量比のODEMACおよびVAcモノマーから固形分5%を含
むラテックスを調製した。酢酸セルロース上のラテック
スの塗膜を80℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にした
がって評価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0080】
【実施例9】ODCEA/VAc(50:50) あらかじめODCEAを調製することにより、50:50の重量
比のODCEA-VAc混合物を調製した。41.2gの酢酸ビニルを
含む500mlフラスコ中に29.6g(0.1モル)のオクタデシル
イソシアネート、11.6g(0.1モル)のアクリル酸ヒドロキ
シエチル、および微量のジブチルチンジラウレート触媒
を充填した。この溶液を80℃に加熱し数時間放置し、室
温に冷却した。
【0081】実施例3に記載の操作にしたがって、50:5
0重量比のODCEA-VAc混合物から固形分5%を含むラテッ
クスを調製した。酢酸セルロース上のラテックスの塗膜
を80℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にしたがって評
価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0082】
【実施例10】ODCEA/MA/HEA(50:45:5) 実施例3に記載の操作と同様にして、50:45:5重量比
のODCEA、MA、およびHEAモノマーから固形分5%を含有
するラテックスを調製した。酢酸セルロース上のラテッ
クスの塗膜を80℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にし
たがって評価した。剥離および再接着値を表Iに示す。
【0083】
【実施例11】ODCEA/MA/MAA(50:45:5) 実施例3に記載の操作と同様にして、50:45:5重量比
のODCEA、MA、およびメタクリル酸(MAA)モノマーから固
形分5%を含有するラテックスを調製した。酢酸セルロ
ース上のラテックスの塗膜を80℃で2分間乾燥し、実施
例1の操作にしたがって評価した。剥離および再接着値
を表Iに示す。
【0084】
【実施例12】ODCEA/VAc(50:50) 以下に示すようにして50:50重量比のODCEAおよびVAc
モノマーから固形分23%を含有するラテックスを調製し
た。10gのODCEAおよび10gのVAcの混合物を第1の120ml
ガラスボトルに充填した。1.2gのアバネルS-90ナトリウ
ムアルキルポリエーテルスルホネート乳化剤(活性35%)
および60gの脱イオン水を含有する溶液を第2の120mlガ
ラスボトルに充填した。両ボトルを70〜75℃に保った水
浴中で加熱した。ついで、両ボトルの内容物を250ml容
器中で混合し、低速にセットしたワリングTMブレンダー
で2分間均一化した。得られるエマルジョンを120mlガ
ラスボトル中に注いだ。ついで、0.1gのカリウムパース
ルフェートおよび0.1gのナトリウムビカーボネートをこ
のエマルジョンに添加した。窒素でパージした後に、こ
のボトルを密封し75℃に保った水浴において15〜20時間
タンブルした。
【0085】このラテックスの少量を脱イオン水で固形
分5%に希釈し、酢酸アセテートフィルム上に塗布し、
乾燥し、実施例1に記載の操作にしたがって評価した。
剥離および再接着結果を表Iに示す。
【0086】
【実施例13】ODCEA/VAc(50:50) 以下に示すようにして50:50重量比のODCEAおよびVAc
モノマーから固形分21%を含有するラテックスを調製し
た。62.5gのVAcの混合物を480mlガラスボトルに充填し
た。7.8gのアバネルS-90乳化剤(活性35%)および375gの
脱イオン水を含有する溶液を第2の480mlガラスボトル
に充填した。両ボトルを70〜75℃に保った水浴中で加熱
した。ついで、両ボトルの内容物を1l容器中で混合
し、高速にセットした。ワリングTMブレンダーで2分間
均一化した。得られるエマルジョンを480mlガラスボト
ル中に注いだ。ついで、0.625gのカリウムパースルフェ
ートおよび0.625gのナトリウムビカーボネートをこのエ
マルジョンに添加した。窒素でパージした後に、このボ
トルを密封し75℃に保った水浴において15〜20時間タン
ブルした。
【0087】このラテックスの少量を脱イオン水で固形
分5%に希釈し、酢酸アセテートフィルム上に塗布し、
乾燥し、実施例1に記載の操作にしたがって評価した。
剥離および再接着結果を表Iに示す。
【0088】このラテックスを更に評価した。酢酸セル
ロースフィルム基体の一方の面上にこのラテックスLAB
をそして他方の面上にPSAを被覆することによりテープ
のロールを形成した。数個のテープのロールをロールか
らの巻き戻しおよび直後のガラスプレート上への接着に
ついて評価し、テープの他のロールを49℃オーブンにお
いて11日間保存し、巻き戻しおよび接着性について評価
した。75〜140g/cmの初期巻き戻し値、480〜530g/cmの
初期接着値、110〜210g/cmの経時巻き戻し値、および42
0〜530g/cmの経時接着値が酢酸セルローステープについ
て得られた。
【0089】標準の溶媒ベースLAB(ODA-MA-AN-AA)を用
いる対照実験により、75〜140g/cmの初期巻き戻し値、4
20〜480g/cmの初期接着値、110〜200g/cmの経時巻き戻
し値、および410〜500g/cmの経時接着値が酢酸セルロー
ステープについて得られた。
【0090】
【実施例14】ODCEA/VAc(50:50) 0.24gのアバネルS-90乳化剤の代わりに0.08gのエンフ
ォス(Emphos)CS-141乳化剤(ホスフェートエステル、ウ
ィツコ社(Witco corp.)より入手可能)を用いること以外
は実施例3に記載の操作と同様にして、50:50の重量比
のODCEAおよびVAcモノマーから固形分5%を含有するラ
テックスを調製した。酢酸セルロース上のラテックスの
塗膜を80℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にしたがっ
て評価した。剥離および再接着結果を表Iに示す。
【0091】
【実施例15】ODCEA/VAc(50:50) 0.24gのアバネルS-90乳化剤の代わりに0.1gのセチル
トリメチルアンモニウムブロミド乳化剤を用い、0.1gの
カリウムパースルフェートおよび0.1gのナトリウムビカ
ーボネートの代わりに0.1gのV-50[2,2'-アゾビス(2-ア
ミジノプロパン)ジヒドロクロリド(和光純薬社(Wako Pu
re Chem.Ind.Inc.)より入手可能]を用いること以外は実
施例3に記載の操作にしたがって、50:50の重量比のODC
EAおよびVAcモノマーから固形分5%を含有するラテッ
クスを調製した。酢酸セルロース上のラテックスの塗膜
を80℃で2分間乾燥し、実施例1の操作にしたがって評
価した。剥離および再接着結果を表Iに示す。
【0092】
【実施例16〜18】以下のようにしてポリ酢酸ビニル
(PVAc)ラテックスを調製した。120mlガラスボトル中に2
0gのVAc、1.2gのアバネルS-90(活性35%)乳化剤、60gの
脱イオン水、0.1gのカリウムパースルフェート、および
0.1gのナトリウムビカーボネートを充填した。窒素でパ
ージした後に、このボトルを密閉し、75℃の水浴中で15
時間タンブルした。このことにより固形分25%の安定ラ
テックスが生成した。
【0093】ついで、このPVAcラテックスを脱イオン水
で固形分5%に希釈し、実施例13にしたがって調製した
5%ODCEA-VAcラテックスと以下に示す割合で混合し
た。9:91(実施例16)、17:83(実施例17)、および50:50
(実施例18)。このラテックス混合物を酢酸セルロースフ
ィルム上に塗布し、乾燥し、そして実施例1に記載の操
作にしたがって評価した。表IIに示すように、27〜47g/
cmの範囲の初期剥離値および100〜130g/cmの範囲の経時
剥離値がこの混合物について得られた。一方、対照塗膜
(PVAcラテックス単独)については、それぞれ、380g/cm
および530g/cmの値が得られた。
【0094】
【実施例19〜23】3種類の固形分5%を含有する溶
液を以下のポリマー粉を脱イオン水に溶解することによ
り調製した。ポリアクリル酸(PAA、Mw-450,000、ポリサ
イエンス社(Polysciences Inc.)製)(実施例19)、ポリビ
ニルピロリドン(PVP、K-90、GAF社製)(実施例20および2
2)、およびヒドロキシエチルセルロース(HEC、セロサイ
ズ(Cellosize)WP-09H、ユニオンカーバイド社(Union Ca
rbide Corp.)製)(実施例21および23)。ついで、それぞ
れのポリマー溶液を実施例13にしたがって調製した5%
ODCEA-VAcラテックスと9:91(実施例19〜21)および17:8
3(実施例22〜23)の割合で混合した。このPAA-ラテック
ス混合物をアンモニアで中和し、その後酢酸セルロース
フィルム上に被覆した。他の混合物も同様に酢酸セルロ
ースフィルム上に被覆した。塗布フィルムを乾燥し実施
例1に記載の操作にしたがって評価した。表IIIに示
すように、#810マジックTMテープに対してこの塗膜につ
いて24〜32g/cmの範囲の初期剥離値および63〜120g/cm
の範囲の経時剥離値を得た。水溶性ポリマーを添加しな
いODCEA-VAc由来の被覆と比較してこのすべての被覆は
水性ペン用のインクに対して改良されたインク受容性を
示した。
【0095】本発明は特定の実施態様に関して説明され
たけれども、さらに改変しうることが理解されるべきで
ある。ここに記載されているものと化学的に同等である
と当業者が認識しうる変形は請求項の範囲に含まれるこ
とが意図されている。
【0096】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・シェパード・カントナー アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州 セント・ポール、スリーエム・センター (番地の表示なし) (56)参考文献 特開 平1−165612(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 C09D 5/02 C09D 5/20 C09D 133/04 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エマルジョン重合法により形成されるラ
    テックス剥離被覆組成物であって、以下の(a)、(b)、お
    よび(c)を含有し、ポリマー粒子が乳化剤により安定化
    され水相中に分散されているラテックス剥離被覆組成
    物: (a)以下の式に示す長鎖モノマーを包含するフリーラジ
    カル重合性モノマーである重合されたフリーラジカル重
    合性モノマーを包含するポリマー約5〜約70重量%: CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2 式中、 nは約12〜約20の整数であり、 Pは、-O-CO-、-CO-O-、-NHCO-O-、-CONH-、-HNCO-、お
    よび-HNCONH-からなる群から選択される2価の極性結合
    基であり、 Xは、-O-CO-および-NHCO-からなる群から選択される2
    価の結合基であり、 mは約2〜約10の整数であり、そしてR1は-Hおよび-CH3
    からなる群から選択される; (b)水相約30〜約95重量%; および (c)乳化剤約0.05〜約4重量%。
  2. 【請求項2】 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アク
    リル酸メチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸ヒドロ
    キシエチル、メタクリル酸、メタクリル酸グリシジル、
    およびこれらの混合物からなる群から選択される少なく
    とも1種のフリーラジカル重合性第2モノマーをさらに
    含有し、前記長鎖モノマーと該第2モノマーとの重量比
    が約20:80〜約100:0の範囲である、請求項1記載のラ
    テックス剥離被覆組成物。
  3. 【請求項3】 以下の(a)、(b)、(c)、(d)、および(e)
    の工程を包含するエマルジョン重合法によるラテックス
    剥離被覆組成物の調製方法: (a)以下の(1)、(2)、および(3)を含有する混合物を調製
    する工程: (1)以下の式に示すフリーラジカル重合性長鎖モノマー
    を包含するフリーラジカル重合性モノマーを含有するモ
    ノマーチャージである融解されたラジカル重合性モノマ
    ーチャージ約5〜約70重量%: CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2 式中、 nは約12〜約20の整数であり、 Pは、-O-CO-、-CO-O-、-NHCO-O-、-CONH-、-HNCO-、お
    よび-HNCONH-からなる群から選択される2価の極性結合
    基であり、 Xは、-O-CO-および-NHCO-からなる群から選択される2
    価の結合基であり、 mは約2〜約10の整数であり、そしてR1は-Hおよび-CH3
    からなる群から選択される; (2)脱イオン水約30〜約95重量%; および (3)乳化剤約0.05〜約4重量%; (b)エマルジョンを形成するためにこの混合物を均一化
    する工程; (c)重合を開始させる手段として、前記エマルジョンに
    該モノマーのフリーラジカル重合を開始させることが可
    能なフリーラジカル開始剤約0.01〜約1重量%を添加す
    る工程; (d)不活性雰囲気条件下において該エマルジョンを撹拌
    しながらフリーラジカル重合を開始させる工程; および (e)ポリマー含有ラテックスが生成するまで該フリーラ
    ジカル重合を続行させる工程。
  4. 【請求項4】 以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、
    (g)、および(h)の工程を包含する被覆シート材料の調製
    方法: (a)以下の(1)、(2)、および(3)を含有する混合物を調製
    する工程: (1)以下の式に示すフリーラジカル重合性長鎖モノマー
    を包含する融解されたフリーラジカル重合性モノマー約
    5〜約70重量%: CnH2n+1-P-CmH2m-X-CR1=CH2 式中、 nは約12〜約20の整数であり、 Pは、-O-CO-、-CO-O-、-NHCO-O-、-CONH-、-HNCO-、お
    よび-HNCONH-からなる群から選択される2価の極性結合
    基であり、 Xは、-O-CO-および-NHCO-からなる群から選択される2
    価の結合基であり、 mは約2〜約10の整数であり、そして R1は-Hおよび-CH3からなる群から選択される; (2)脱イオン水約30〜約95重量%; および (3)乳化剤約0.05〜約4重量%; (b)エマルジョンを形成するためにこの混合物を均一化
    する工程; (c)重合を開始させる手段として、前記エマルジョンに
    該モノマーのフリーラジカル重合を開始させることが可
    能なフリーラジカル開始剤約0.01〜約1重量%を添加す
    る工程; (d)不活性雰囲気条件下において該エマルジョンを撹拌
    しながらフリーラジカル重合を開始させる工程; そして (e)ポリマー含有ラテックスが生成するまで該フリーラ
    ジカル重合を続行させる工程; (f)前記ラテックスと水相とを組み合わせることによ
    り、前記ラテックスを少なくとも固形分約2重量%まで
    希釈する工程; (g)該希釈ラテックスを、可撓性シートの主要表面の少
    なくとも一部上に塗布する工程; および (h)該ポリマーで被覆された可撓性シートを有する被覆
    シート材料を形成するために該水相を揮発させる工程。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法にしたがって形成さ
    れる被覆シート材料。
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