JPH0718084A - 5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸−シクロデキストリン−封入化合物 - Google Patents
5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸−シクロデキストリン−封入化合物Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- シクロ
デキストリン- 封入化合物 【構成】 新規5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
シクロデキストリン- 封入化合物に関し、この化合物の
驚くべき良好な安定性は、初めてその薬学的使用を可能
にする。更にこの化合物の製造方法及びこれを薬剤の製
造に使用する方法に関する。
デキストリン- 封入化合物 【構成】 新規5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
シクロデキストリン- 封入化合物に関し、この化合物の
驚くべき良好な安定性は、初めてその薬学的使用を可能
にする。更にこの化合物の製造方法及びこれを薬剤の製
造に使用する方法に関する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、(6R)-、(6S)-及
び(6R,S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
α- 、β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -β- 、ヒドロ
キシプロピル-γ- 、ジメチル -β- 及びジメチル -γ-
シクロデキストリン封入化合物に関する。この化合物
の驚くべき良好な安定性は、初めてその薬学的使用を可
能にする。
び(6R,S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
α- 、β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -β- 、ヒドロ
キシプロピル-γ- 、ジメチル -β- 及びジメチル -γ-
シクロデキストリン封入化合物に関する。この化合物
の驚くべき良好な安定性は、初めてその薬学的使用を可
能にする。
【0002】更に本発明は、上記物質の製造方法並びに
薬剤の製造にこれを使用する方法に関する。以下でヒド
ロキシプロピル- シクロデキストリンとは、夫々ヒドロ
キシプロピル- シクロデキストリン(0.6)、ヒドロ
キシプロピル- シクロデキストリン(0.9)、3- ヒ
ドロキシプロピル- シクロデキストリン、2,3- ジヒ
ドロキシプロピルシクロデキストリン及び特に2- ヒド
ロキシプロピル- シクロデキストリンを意味する。同様
に、以下で5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸とは
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- 塩、特にアルカ
リ- 又はアルカリ土類塩を意味する。
薬剤の製造にこれを使用する方法に関する。以下でヒド
ロキシプロピル- シクロデキストリンとは、夫々ヒドロ
キシプロピル- シクロデキストリン(0.6)、ヒドロ
キシプロピル- シクロデキストリン(0.9)、3- ヒ
ドロキシプロピル- シクロデキストリン、2,3- ジヒ
ドロキシプロピルシクロデキストリン及び特に2- ヒド
ロキシプロピル- シクロデキストリンを意味する。同様
に、以下で5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸とは
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- 塩、特にアルカ
リ- 又はアルカリ土類塩を意味する。
【0003】
【従来の技術】テトラヒドロホラートは、葉酸の生物学
的に活性な形態(葉酸- 補因子)である。薬剤として、
テトラヒドロホラートを主として5- ホルミル -5,
6,7,8- テトラヒドロ葉酸〔ロイコボリン〕として
たとえば5- フルオルウラシルの治療上の効果を強化す
るためにあるいはたとえば救助- 物質として癌治療でメ
トトレキセートの使用の際に使用する。
的に活性な形態(葉酸- 補因子)である。薬剤として、
テトラヒドロホラートを主として5- ホルミル -5,
6,7,8- テトラヒドロ葉酸〔ロイコボリン〕として
たとえば5- フルオルウラシルの治療上の効果を強化す
るためにあるいはたとえば救助- 物質として癌治療でメ
トトレキセートの使用の際に使用する。
【0004】生物体中で、5- ホルミル-(6S)-テトラ
ヒドロ葉酸を5,10-(6R)-テトラヒドロ葉酸に変え
る。後者は、補因子として5- フルオルウラシル(5-
FU)から形成される5- フルオル- デスオキシウリジ
ンモノホスフアート(5- F- dUMP)及びチミジラ
ート- 合成(TS)と共に細胞増殖抑制性に有効な共有
3成分錯体:5 -F- dUMP/TS/メチレンテトラ
ヒドロ葉酸を形成する。このことについては、W.A.
ブレイヤー(Bleyer)、癌、3月15日サプレメント19
89:第995−1007頁並びにE.L.R.ストッ
クスタット(Stokstad)、健康及び疾病に於ける葉酸メタ
ボリズム1990(ヴィレイーリス社)、第9頁を参
照。
ヒドロ葉酸を5,10-(6R)-テトラヒドロ葉酸に変え
る。後者は、補因子として5- フルオルウラシル(5-
FU)から形成される5- フルオル- デスオキシウリジ
ンモノホスフアート(5- F- dUMP)及びチミジラ
ート- 合成(TS)と共に細胞増殖抑制性に有効な共有
3成分錯体:5 -F- dUMP/TS/メチレンテトラ
ヒドロ葉酸を形成する。このことについては、W.A.
ブレイヤー(Bleyer)、癌、3月15日サプレメント19
89:第995−1007頁並びにE.L.R.ストッ
クスタット(Stokstad)、健康及び疾病に於ける葉酸メタ
ボリズム1990(ヴィレイーリス社)、第9頁を参
照。
【0005】したがってロイコボリン(5- ホルミルテ
トラヒドロ葉酸) の代りに、補因子5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸をそのまま使用するのが有利である。
このことについてWO91/17660、第5頁、第2
4−35行参照。従来この試みは、5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸及びその塩の不十分な純度及び安定性
の点で行き詰っていた。このことについてはヨーロッパ
特許第409125号明細書を参照すると、そこに記載
された(6R,S)-5,10- メチレンテトラ葉酸の含
有量は、一般に85〜90%である。(6R,S)-5,
10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシウム- 及びマ
グネシウム塩によってしか96.5−98.8%の含有
量を有する調製物が得られない。しかし塩溶液の安定性
は、極めて厳密である。pH9で6時間後、5,10-
メチレンテトラヒドロ葉酸の主な量の約85%しか存在
しない。このことについてヨーロッパ特許第04091
25号明細書、表、第14頁参照。
トラヒドロ葉酸) の代りに、補因子5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸をそのまま使用するのが有利である。
このことについてWO91/17660、第5頁、第2
4−35行参照。従来この試みは、5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸及びその塩の不十分な純度及び安定性
の点で行き詰っていた。このことについてはヨーロッパ
特許第409125号明細書を参照すると、そこに記載
された(6R,S)-5,10- メチレンテトラ葉酸の含
有量は、一般に85〜90%である。(6R,S)-5,
10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシウム- 及びマ
グネシウム塩によってしか96.5−98.8%の含有
量を有する調製物が得られない。しかし塩溶液の安定性
は、極めて厳密である。pH9で6時間後、5,10-
メチレンテトラヒドロ葉酸の主な量の約85%しか存在
しない。このことについてヨーロッパ特許第04091
25号明細書、表、第14頁参照。
【0006】5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸は、
溶液の形でホルムアルデヒドとテトラヒドロ葉酸との平
衡状態で存在する。このことについてL.J.マクリン
(Machlin) 、ビタミンハンドブック、第2版 (Marcel D
ecker Inc., N.Y./Basel) 、T.ブロディ(Brody) 、第
457頁;M.J.オズボーン(Osborn)等、J.Am. Ch
em. Soc.82,4921(1960)、R.G.カレン
(Kallen)等々、J. Biol. Chem., 241,5851(1
966)。モラン(Moran) 等、Proc.Natl. Acad. Sci.
USA 76,1456−1460(1979)参
照。この平衡状態は、5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸の非経口適用をはばむ。WO91/17660──
これには他のテトラヒドロ葉酸- 誘導体に対する5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸の適用利点について十分
に検討されている──中にも、5,10- メチレンテト
ラヒドロ葉酸の安定化のための可能性は示されていな
い。しかしこの安定化は、5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸の薬学的使用を初めて可能にする基本である。
従来公知の技術、たとえば5- ホルミルテトラヒドロ葉
酸の安定化に使用される、アスコルビン酸、パラベン、
メルカプトアルコール又はトロメタモルの添加(ヨーロ
ッパ特許第0416232号明細書参照)、又はアルカ
リ土類金属イオンに対する錯化剤の添加によって5- ホ
ルミルテトラヒドロ葉酸のカルシウム塩の安定化(ヨー
ロッパ特許第0401895号明細書参照)を、5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸に応用することはできな
い又は限定された結果しか、たとえばテトラヒドロ葉酸
及びテトラヒドロ葉酸-誘導体の酸化分解の遅れによっ
てしか示さない。しかしこの方法は5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸中でテトラヒドロ葉酸に対する平衡状
態を左右せず、遊離のホルムアルデヒドが生じる。
溶液の形でホルムアルデヒドとテトラヒドロ葉酸との平
衡状態で存在する。このことについてL.J.マクリン
(Machlin) 、ビタミンハンドブック、第2版 (Marcel D
ecker Inc., N.Y./Basel) 、T.ブロディ(Brody) 、第
457頁;M.J.オズボーン(Osborn)等、J.Am. Ch
em. Soc.82,4921(1960)、R.G.カレン
(Kallen)等々、J. Biol. Chem., 241,5851(1
966)。モラン(Moran) 等、Proc.Natl. Acad. Sci.
USA 76,1456−1460(1979)参
照。この平衡状態は、5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸の非経口適用をはばむ。WO91/17660──
これには他のテトラヒドロ葉酸- 誘導体に対する5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸の適用利点について十分
に検討されている──中にも、5,10- メチレンテト
ラヒドロ葉酸の安定化のための可能性は示されていな
い。しかしこの安定化は、5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸の薬学的使用を初めて可能にする基本である。
従来公知の技術、たとえば5- ホルミルテトラヒドロ葉
酸の安定化に使用される、アスコルビン酸、パラベン、
メルカプトアルコール又はトロメタモルの添加(ヨーロ
ッパ特許第0416232号明細書参照)、又はアルカ
リ土類金属イオンに対する錯化剤の添加によって5- ホ
ルミルテトラヒドロ葉酸のカルシウム塩の安定化(ヨー
ロッパ特許第0401895号明細書参照)を、5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸に応用することはできな
い又は限定された結果しか、たとえばテトラヒドロ葉酸
及びテトラヒドロ葉酸-誘導体の酸化分解の遅れによっ
てしか示さない。しかしこの方法は5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸中でテトラヒドロ葉酸に対する平衡状
態を左右せず、遊離のホルムアルデヒドが生じる。
【0007】同様に、明らかに酸化分解の阻害だけに、
β- シクロデキストリンをジヒドロ葉酸の安定化のため
に使用するのでは十分である。このジヒドロ葉酸はメソ
トレキザート(Methotrexat) の生化学分析中で基質とし
て使用することができ(特開昭58−48933号公
報)及びシクロデキストリンをロイコボリンの安定化の
ために使用することができる(ヨーロッパ特許第042
7078号明細書)。
β- シクロデキストリンをジヒドロ葉酸の安定化のため
に使用するのでは十分である。このジヒドロ葉酸はメソ
トレキザート(Methotrexat) の生化学分析中で基質とし
て使用することができ(特開昭58−48933号公
報)及びシクロデキストリンをロイコボリンの安定化の
ために使用することができる(ヨーロッパ特許第042
7078号明細書)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】今や、本発明者は、驚
くべきことに、テトラヒドロ葉酸をシクロデキストリン
の存在下にホルムアルデヒドと縮合反応させ、特に反応
後水性溶液の形で5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
の対応するシクロデキストリンへの安定な封入化合物を
生じ、それによって初めて水性溶液の形で5,10- メ
チレンテトラヒドロ葉酸の治療使用を可能にすることを
見い出した。
くべきことに、テトラヒドロ葉酸をシクロデキストリン
の存在下にホルムアルデヒドと縮合反応させ、特に反応
後水性溶液の形で5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
の対応するシクロデキストリンへの安定な封入化合物を
生じ、それによって初めて水性溶液の形で5,10- メ
チレンテトラヒドロ葉酸の治療使用を可能にすることを
見い出した。
【0009】安定性の増加は、ますます驚くべきことで
あるが、従来の測定はテトラヒドロホラートとシクロデ
キストリンとの変換作用が実質上生じないという結論を
得ていない。このことについてD.W.アームストロン
グ等、サイエンス、232,1132−5,(198
6)、特に第134頁、第2欄、第2行参照。いくつか
の測定によって、シクロデキストリンが5- ホルミルテ
トラヒドロ葉酸とでなく、5- メチルテトラヒドロ葉酸
と極度に弱くしか変換作用しないことを確認することが
できた。したがって化学分解に関して、しかも特に遊離
ホルムアルデヒドとテトラヒドロ葉酸から5,10- メ
チレンテトラヒドロ葉酸の平衡移動にの点で、5,10
- メチレンテトラヒドロ葉酸の安定化は予期されなかっ
たことでもある。
あるが、従来の測定はテトラヒドロホラートとシクロデ
キストリンとの変換作用が実質上生じないという結論を
得ていない。このことについてD.W.アームストロン
グ等、サイエンス、232,1132−5,(198
6)、特に第134頁、第2欄、第2行参照。いくつか
の測定によって、シクロデキストリンが5- ホルミルテ
トラヒドロ葉酸とでなく、5- メチルテトラヒドロ葉酸
と極度に弱くしか変換作用しないことを確認することが
できた。したがって化学分解に関して、しかも特に遊離
ホルムアルデヒドとテトラヒドロ葉酸から5,10- メ
チレンテトラヒドロ葉酸の平衡移動にの点で、5,10
- メチレンテトラヒドロ葉酸の安定化は予期されなかっ
たことでもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】シクロデキストリン- 封
入化合物を、ヨーロッパ特許出願第0495204号明
細書によって容易に入手できる(6S)-、(6R)-及び
(6R,S)-テトラヒドロ葉酸スルフアート又はスルホ
ン酸塩からその場であるいは前もって行われた単離又は
遊離及び精製の後、ホルムアルデヒドとの反応によって
対応するシクロデキストリンの存在下に製造することが
できる。その際テトラヒドロ葉酸の定量反応のために、
最高10−20%のほんの僅かなモル過剰のホルムアル
デヒドしか必要ない。その場合反応は8〜9のpH- 範
囲で行われるのが好ましい。しかし封入化合物は、(6
R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,10- メチレンテ
トラヒドロ葉酸をシクロデキストリン- 溶液又はシクロ
デキストリン- 懸濁液中に導入することによってあるい
は(6R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,10-メチ
レンテトラヒドロ葉酸及びシクロデキストリンを固形で
粉砕することによって生じることができる。得られた生
成物は、溶液状態で室温で安定である。これらは腸管外
薬剤形の成分として又は経口薬剤形の製造のための出発
化合物として適する。経口及び腸管外薬剤形は、たとえ
ば癌治療、特定の貧血形態の、自動免疫疾患の及び神経
障害の処置に適する。
入化合物を、ヨーロッパ特許出願第0495204号明
細書によって容易に入手できる(6S)-、(6R)-及び
(6R,S)-テトラヒドロ葉酸スルフアート又はスルホ
ン酸塩からその場であるいは前もって行われた単離又は
遊離及び精製の後、ホルムアルデヒドとの反応によって
対応するシクロデキストリンの存在下に製造することが
できる。その際テトラヒドロ葉酸の定量反応のために、
最高10−20%のほんの僅かなモル過剰のホルムアル
デヒドしか必要ない。その場合反応は8〜9のpH- 範
囲で行われるのが好ましい。しかし封入化合物は、(6
R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,10- メチレンテ
トラヒドロ葉酸をシクロデキストリン- 溶液又はシクロ
デキストリン- 懸濁液中に導入することによってあるい
は(6R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,10-メチ
レンテトラヒドロ葉酸及びシクロデキストリンを固形で
粉砕することによって生じることができる。得られた生
成物は、溶液状態で室温で安定である。これらは腸管外
薬剤形の成分として又は経口薬剤形の製造のための出発
化合物として適する。経口及び腸管外薬剤形は、たとえ
ば癌治療、特定の貧血形態の、自動免疫疾患の及び神経
障害の処置に適する。
【0011】本発明の対象は、新規(6R)-、(6S)-
及び(6R,S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のα- 、β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -β- 、ヒド
ロキシプロピル -γ- 、ジメチル -β- 及びジメチル -
γ- シクロデキストリン- 封入化合物である。これらの
生成物は水性溶液の形で安定である。これらはたとえば
癌治療に於ける腸管外薬剤の製造にも適する。
及び(6R,S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のα- 、β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -β- 、ヒド
ロキシプロピル -γ- 、ジメチル -β- 及びジメチル -
γ- シクロデキストリン- 封入化合物である。これらの
生成物は水性溶液の形で安定である。これらはたとえば
癌治療に於ける腸管外薬剤の製造にも適する。
【0012】高い溶解度及び生理学的に良好な相容性に
基づき、特に5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のア
ルカリ- 又はアルカリ土類塩、殊にナトリウム- 、カリ
ウム- 、カルシウム- 又はマグネシウム塩がこれらの化
合物の製造に適する。5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のマグソシウム塩は、同様に純度でそのカルシウム
塩に比して約10倍高い溶解度を示し、そのナトリウム
- 及びカリウム塩はより一層高い溶解度を示す。したが
ってこの物質は、薬学的生成物の製造に特に卓越してい
る。
基づき、特に5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のア
ルカリ- 又はアルカリ土類塩、殊にナトリウム- 、カリ
ウム- 、カルシウム- 又はマグネシウム塩がこれらの化
合物の製造に適する。5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のマグソシウム塩は、同様に純度でそのカルシウム
塩に比して約10倍高い溶解度を示し、そのナトリウム
- 及びカリウム塩はより一層高い溶解度を示す。したが
ってこの物質は、薬学的生成物の製造に特に卓越してい
る。
【0013】好ましい化合物は次の通りである: (6R)-及び(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土類塩とβ- シクロデキ
ストリン、(6R)-及び(6S)-5,10- メチレンテ
トラヒドロ葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土類塩とヒド
ロキシプロピル -β- シクロデキストリン、(6R)-及
び(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のアル
カリ- 又はアルカリ土類塩とヒドロキシプロピル -γ-
シクロデキストリン、(6R)-及び(6S)-5,10-
メチレンテトラヒドロ葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土
類塩とγ- シクロデキストリン、(6R)-及び(6S)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のアルカリ- 又は
アルカリ土類塩とジメチル -β- シクロデキストリン。
葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土類塩とβ- シクロデキ
ストリン、(6R)-及び(6S)-5,10- メチレンテ
トラヒドロ葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土類塩とヒド
ロキシプロピル -β- シクロデキストリン、(6R)-及
び(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のアル
カリ- 又はアルカリ土類塩とヒドロキシプロピル -γ-
シクロデキストリン、(6R)-及び(6S)-5,10-
メチレンテトラヒドロ葉酸のアルカリ- 又はアルカリ土
類塩とγ- シクロデキストリン、(6R)-及び(6S)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のアルカリ- 又は
アルカリ土類塩とジメチル -β- シクロデキストリン。
【0014】この場合夫々5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸の天然(6R)-形が封入化合物の製造に極めて
好ましい。本発明のもう1つの対象は、5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の安定なシクロデキストリン- 封
入化合物の製造方法にあり、これは、5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又は5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸の誘導体とα- 、β- 又はγ- シクロデキストリ
ン又はα- 、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体
とを反応させるあるいは好ましくはテトラヒドロ葉酸又
はテトラヒドロ葉酸の塩と対応するシクロデキストリン
とを反応させ、所望の場合には再び塩となすか又は遊離
させ、その後その場でホルムアルデヒドの添加によって
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- シクロデキスト
リン- 封入化合物を製造し、所望の場合には得られた
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- シクロデキスト
リン- 封入化合物を単離する。
ドロ葉酸の天然(6R)-形が封入化合物の製造に極めて
好ましい。本発明のもう1つの対象は、5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の安定なシクロデキストリン- 封
入化合物の製造方法にあり、これは、5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又は5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸の誘導体とα- 、β- 又はγ- シクロデキストリ
ン又はα- 、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体
とを反応させるあるいは好ましくはテトラヒドロ葉酸又
はテトラヒドロ葉酸の塩と対応するシクロデキストリン
とを反応させ、所望の場合には再び塩となすか又は遊離
させ、その後その場でホルムアルデヒドの添加によって
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- シクロデキスト
リン- 封入化合物を製造し、所望の場合には得られた
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸- シクロデキスト
リン- 封入化合物を単離する。
【0015】その際5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の又はテトラヒドロ葉酸の好ましい塩成分は、薬学的
に相容なカチオン、たとえばナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム又はアニオン、たとえばスルフ
アート、スルホナート又はハロゲニドである。
酸の又はテトラヒドロ葉酸の好ましい塩成分は、薬学的
に相容なカチオン、たとえばナトリウム、カリウム、マ
グネシウム、カルシウム又はアニオン、たとえばスルフ
アート、スルホナート又はハロゲニドである。
【0016】好ましいシクロデキストリン- 封入化合物
は、シクロデキストリン、たとえばヒドロキシプロピル
-β- 、ジメチル -β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -
γ-又はジメチル -γ- シクロデキストリンと共に生じ
る。シクロデキストリンを、少なくとも1:1又は2:
1の5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸に対するモル
割合で使用する。その際高濃度シクロデキストリン- 溶
液の使用が有利である。その場合種々のシクロデキスト
リンの混合物も使用することができる。この際使用目的
に応じて、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の特定
の塩、特定のシクロデキストリン又はシクロデキストリ
ンに対する5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の特定
の割合を使用するのが好ましい。最適条件は、簡単な試
験によって特定することができる。
は、シクロデキストリン、たとえばヒドロキシプロピル
-β- 、ジメチル -β- 、γ- 、ヒドロキシプロピル -
γ-又はジメチル -γ- シクロデキストリンと共に生じ
る。シクロデキストリンを、少なくとも1:1又は2:
1の5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸に対するモル
割合で使用する。その際高濃度シクロデキストリン- 溶
液の使用が有利である。その場合種々のシクロデキスト
リンの混合物も使用することができる。この際使用目的
に応じて、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の特定
の塩、特定のシクロデキストリン又はシクロデキストリ
ンに対する5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の特定
の割合を使用するのが好ましい。最適条件は、簡単な試
験によって特定することができる。
【0017】シクロデキストリンの存在下でのテトラヒ
ドロ葉酸とホルムアルデヒドの反応は、水又は水と混和
しうる有機溶剤、たとえば低級脂肪族カルボン酸又は低
級アルコールから成る溶剤中で行われるのが好ましい。
ドロ葉酸とホルムアルデヒドの反応は、水又は水と混和
しうる有機溶剤、たとえば低級脂肪族カルボン酸又は低
級アルコールから成る溶剤中で行われるのが好ましい。
【0018】テトラヒドロ葉酸の酸化敏感性によって、
酸化保護剤の使用が好ましい。シクロデキストリン- 封
入化合物の単離は、公知方法、たとえば高められた温度
で減圧で溶剤の蒸発、結晶化、凍結乾燥又は有機溶剤の
添加による沈殿によって行われる。
酸化保護剤の使用が好ましい。シクロデキストリン- 封
入化合物の単離は、公知方法、たとえば高められた温度
で減圧で溶剤の蒸発、結晶化、凍結乾燥又は有機溶剤の
添加による沈殿によって行われる。
【0019】シクロデキストリン- 封入化合物の製造
は、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸とシクロデキ
ストリンの固形での粉砕によっても行うことができる。
本発明は、(6R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸又はその塩をα- 、β-
又はγ- シクロデキストリン又はその誘導体中の封入化
合物として、薬剤製造のための成分として又は出発化合
物として使用することにも関する。
は、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸とシクロデキ
ストリンの固形での粉砕によっても行うことができる。
本発明は、(6R)-、(6S)-又は(6R,S)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸又はその塩をα- 、β-
又はγ- シクロデキストリン又はその誘導体中の封入化
合物として、薬剤製造のための成分として又は出発化合
物として使用することにも関する。
【0020】
【実施例】本発明を例によって説明する。 〔例1〕溶液状態で5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸及びその塩のシクロデキストリン- 封入化合物の安定
性。 a)23℃で、リン酸塩緩衝液中で(6R)-及び(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の安定性 週 1 2 4 5 7 14 Na- 塩(6R)-CH2-THF シクロデキストリンなし窒素下 91.1 64.4 30.5 18.1 16.7 - Na- 塩(6R)-CH2-THF β- シクロデキストリン - 92.3 - - - 88.5 Na- 塩(6S)-CH2-THF β- シクロデキストリン 100.0 84.8 - 75.0 - - Na- 塩(6R)-CH2-THF α- +β- シクロデキストリン 100.0 95.8 94.3 83.2 78.5 73.0 (1:1:1) Ca- 塩(6R)-CH2-THF α- +β- シクロデキストリン - 80.2 57.3 50.2 47.4 44.0 (1:1:1) CH2-THF=5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 b)60℃/ストレステストでリン酸塩緩衝液中で(6R)-5,10- メチレン テトラヒドロ葉酸のナトリウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 48 シクロデキストリンなし 77.7 34.4 2.8 - 0.8 - α- シクロデキストリン - 84.1 - - - 12.6 β- シクロデキストリン 91.2 - - 75.2 - - ジメチル -β- シクロデキストリン 88.9 - - 31.5 - - ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン 90.4 - - 70.5 - - γ- シクロデキストリン 95.4 - - 63.5 - - ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン 97.4 - - 73.7 - - c)60℃/ストレステストでリン酸塩緩衝液中で(6R)-5,10- メチレン テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 48 シクロデキストリン 74.4 53.8 - 7.7 2.6 0.1 α- シクロデキストリン 74.5 56.4 - 7.8 3.8 0.8 ヒドロキシプロピル -α- シクロデキストリン (0.6) 75.3 57.1 - 7.8 2.7 0.7 β- シクロデキストリン 87.7 77.8 - 42.0 33.3 14.8 ジメチル -β- シクロデキストリン(1.8) 80.2 69.1 - 29.6 22.2 7.4 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.6) 83.8 71.2 - 28.8 22.5 6.2 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.9) 83.5 69.6 - 29.1 21.5 7.6 γ- シクロデキストリン 81.2 66.2 - 16.2 8.8 1.2 ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン (0.6) 95.1 81.4 - 13.6 6.8 1.0 d)60℃/ストレステストで、リン酸塩緩衝液(PBS)中で(6R)-5,1 0- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネシウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 シクロデキストリンなし 72.7 53.4 - 7.6 2.4 α- シクロデキストリン 76.5 58.8 - 12.9 4.9 ヒドロキシプロピル -α- シクロデキストリン (0.6) 80.2 67.4 - 14.0 6.3 β- シクロデキストリン 79.1 61.6 - 26.7 17.4 ジメチル -β- シクロデキストリン(1.8) 73.6 56.3 - 19.5 11.5 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.6) 83.3 64.3 - 25.0 14.3 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.9) 82.6 65.1 - 24.4 12.8 γ- シクロデキストリン 82.1 64.3 - 20.2 10.8 ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン (0.6) 81.2 64.7 - 17.6 8.9 表中に記載された値は、夫々出発値(t=0)のパーセ
ントで5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の含有量に
相当する。
酸及びその塩のシクロデキストリン- 封入化合物の安定
性。 a)23℃で、リン酸塩緩衝液中で(6R)-及び(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の安定性 週 1 2 4 5 7 14 Na- 塩(6R)-CH2-THF シクロデキストリンなし窒素下 91.1 64.4 30.5 18.1 16.7 - Na- 塩(6R)-CH2-THF β- シクロデキストリン - 92.3 - - - 88.5 Na- 塩(6S)-CH2-THF β- シクロデキストリン 100.0 84.8 - 75.0 - - Na- 塩(6R)-CH2-THF α- +β- シクロデキストリン 100.0 95.8 94.3 83.2 78.5 73.0 (1:1:1) Ca- 塩(6R)-CH2-THF α- +β- シクロデキストリン - 80.2 57.3 50.2 47.4 44.0 (1:1:1) CH2-THF=5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 b)60℃/ストレステストでリン酸塩緩衝液中で(6R)-5,10- メチレン テトラヒドロ葉酸のナトリウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 48 シクロデキストリンなし 77.7 34.4 2.8 - 0.8 - α- シクロデキストリン - 84.1 - - - 12.6 β- シクロデキストリン 91.2 - - 75.2 - - ジメチル -β- シクロデキストリン 88.9 - - 31.5 - - ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン 90.4 - - 70.5 - - γ- シクロデキストリン 95.4 - - 63.5 - - ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン 97.4 - - 73.7 - - c)60℃/ストレステストでリン酸塩緩衝液中で(6R)-5,10- メチレン テトラヒドロ葉酸のカルシウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 48 シクロデキストリン 74.4 53.8 - 7.7 2.6 0.1 α- シクロデキストリン 74.5 56.4 - 7.8 3.8 0.8 ヒドロキシプロピル -α- シクロデキストリン (0.6) 75.3 57.1 - 7.8 2.7 0.7 β- シクロデキストリン 87.7 77.8 - 42.0 33.3 14.8 ジメチル -β- シクロデキストリン(1.8) 80.2 69.1 - 29.6 22.2 7.4 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.6) 83.8 71.2 - 28.8 22.5 6.2 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.9) 83.5 69.6 - 29.1 21.5 7.6 γ- シクロデキストリン 81.2 66.2 - 16.2 8.8 1.2 ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン (0.6) 95.1 81.4 - 13.6 6.8 1.0 d)60℃/ストレステストで、リン酸塩緩衝液(PBS)中で(6R)-5,1 0- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネシウム塩- 溶液の安定性 時間 3 6 18 24 30 シクロデキストリンなし 72.7 53.4 - 7.6 2.4 α- シクロデキストリン 76.5 58.8 - 12.9 4.9 ヒドロキシプロピル -α- シクロデキストリン (0.6) 80.2 67.4 - 14.0 6.3 β- シクロデキストリン 79.1 61.6 - 26.7 17.4 ジメチル -β- シクロデキストリン(1.8) 73.6 56.3 - 19.5 11.5 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.6) 83.3 64.3 - 25.0 14.3 ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン (0.9) 82.6 65.1 - 24.4 12.8 γ- シクロデキストリン 82.1 64.3 - 20.2 10.8 ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン (0.6) 81.2 64.7 - 17.6 8.9 表中に記載された値は、夫々出発値(t=0)のパーセ
ントで5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の含有量に
相当する。
【0021】安定性測定のために、pH7で約4%5,
10- メチレンテトラヒドロ葉酸の濃度を有する溶液─
─これは例3−20に従って製造される──を使用す
る。試験の目的は、夫々表a,b,c又はdの1でその
都度同等な測定値を得ることである。選ばれた最適な条
件下──これは簡単な試験で5,10- メチレンテトラ
ヒドロ葉酸又はシクロデキストリンの濃度の変化によっ
て又はその濃度割合の変化によって又は5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の塩の選択によって又は溶剤の選
択によって容易に特定化することができる──で、封入
化合物の安定性は明らかにより高い。
10- メチレンテトラヒドロ葉酸の濃度を有する溶液─
─これは例3−20に従って製造される──を使用す
る。試験の目的は、夫々表a,b,c又はdの1でその
都度同等な測定値を得ることである。選ばれた最適な条
件下──これは簡単な試験で5,10- メチレンテトラ
ヒドロ葉酸又はシクロデキストリンの濃度の変化によっ
て又はその濃度割合の変化によって又は5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の塩の選択によって又は溶剤の選
択によって容易に特定化することができる──で、封入
化合物の安定性は明らかにより高い。
【0022】次の例中で物質を製造するために、次の水
分含有量を有するシクロデキストリンを使用する:α-
シクロデキストリン11.5%、β- シクロデキストリ
ン15.6%、ジメチル -β- シクロデキストリン1
2.7%、ヒドロキシプロピル-β- シクロデキストリ
ン6.4%、γ- シクロデキストリン9.8%、ジメチ
ル -γ- シクロデキストリン9.2%、ヒドロキシプロ
ピル -γ- シクロデキストリン6.0%(すべての値
は、熱重量分析法で測定した)。 〔例2〕シクロデキストリン及び5- ホルミル- テトラ
葉酸の混合物と比較して5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のシクロデキストリン- 封入化合物の化学シフト
水性溶液中で、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
13C- シグナル又は5- ホルミルテトラヒドロ葉酸の13
C- シグナル及び5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
の 1H- シグナルの遮蔽(Δppm)変化を、pH9で
β- シクロデキストリンとの封入化合物の形成によって
測定する。13 C- スペクトル Δppm 5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 C- 7 +0.532 C- 9 +0.908 C- 11 +1.30113 C- スペクトル Δppm 5- ホルミルテトラヒドロ葉酸 C- 7 +0.013 C- 9 +0.013 C- 11 −0.007 1 H- スペクトル Δppm 5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 H2-7 +0.20 H- 3'/H- 5' −0.15 H- 2'/H- 6' +0.07 H2-γ- Glu −0.08 5- ホルミルテトラヒドロ葉酸の13C- スペクトルのΔ
ppm- 値から、シクロデキスドリンはこの物質との代
謝作用で存在しないことが明らかに認められる。これと
は対照的に、13C- スペクトルのΔppm- 値及び5,
10- メチレンテトラヒドロ葉酸の 1H- スペクトル
は、明確な著しい代謝作用を、特に分子のプテリジン部
分で示している。 〔例3〕β- シクロデキストリン22.7g及び(6
S)-テトラヒドロ葉酸4.88gを、窒素下室温で水2
000ml中に懸濁する。その後ホルマリン溶液(3
6.2%)1.3mlを滴下する。約40℃に懸濁液を
少し加温して、実質上澄明な溶液が得られる。澄明濾過
後、回転蒸発器で20℃/1ミリバールで蒸発乾固す
る。
分含有量を有するシクロデキストリンを使用する:α-
シクロデキストリン11.5%、β- シクロデキストリ
ン15.6%、ジメチル -β- シクロデキストリン1
2.7%、ヒドロキシプロピル-β- シクロデキストリ
ン6.4%、γ- シクロデキストリン9.8%、ジメチ
ル -γ- シクロデキストリン9.2%、ヒドロキシプロ
ピル -γ- シクロデキストリン6.0%(すべての値
は、熱重量分析法で測定した)。 〔例2〕シクロデキストリン及び5- ホルミル- テトラ
葉酸の混合物と比較して5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のシクロデキストリン- 封入化合物の化学シフト
水性溶液中で、5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
13C- シグナル又は5- ホルミルテトラヒドロ葉酸の13
C- シグナル及び5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
の 1H- シグナルの遮蔽(Δppm)変化を、pH9で
β- シクロデキストリンとの封入化合物の形成によって
測定する。13 C- スペクトル Δppm 5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 C- 7 +0.532 C- 9 +0.908 C- 11 +1.30113 C- スペクトル Δppm 5- ホルミルテトラヒドロ葉酸 C- 7 +0.013 C- 9 +0.013 C- 11 −0.007 1 H- スペクトル Δppm 5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸 H2-7 +0.20 H- 3'/H- 5' −0.15 H- 2'/H- 6' +0.07 H2-γ- Glu −0.08 5- ホルミルテトラヒドロ葉酸の13C- スペクトルのΔ
ppm- 値から、シクロデキスドリンはこの物質との代
謝作用で存在しないことが明らかに認められる。これと
は対照的に、13C- スペクトルのΔppm- 値及び5,
10- メチレンテトラヒドロ葉酸の 1H- スペクトル
は、明確な著しい代謝作用を、特に分子のプテリジン部
分で示している。 〔例3〕β- シクロデキストリン22.7g及び(6
S)-テトラヒドロ葉酸4.88gを、窒素下室温で水2
000ml中に懸濁する。その後ホルマリン溶液(3
6.2%)1.3mlを滴下する。約40℃に懸濁液を
少し加温して、実質上澄明な溶液が得られる。澄明濾過
後、回転蒸発器で20℃/1ミリバールで蒸発乾固す
る。
【0023】13.3%の(6R)-5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸(HPLCによって測定)を含有する
(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のβ- シ
クロデキストリン- 封入化合物25.8gが得られる。 〔例4〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のβ- シクロデキストリン封入化合物 a)β- シクロデキストリン22.7gを、水650m
l中に懸濁液する。室温で,窒素下に(6S)-テトラヒ
ドロ葉酸4.8gを加える。その際懸濁液のpHを7−
9で保つ(1nNaOH16.3ml)。その後ホルマ
リン溶液(36.2%)0.93mlを滴下する。生じ
る溶液を、澄明濾過し、室温で約20分の後反応後20
℃/1ミリバールで蒸発乾固する。
テトラヒドロ葉酸(HPLCによって測定)を含有する
(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のβ- シ
クロデキストリン- 封入化合物25.8gが得られる。 〔例4〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のβ- シクロデキストリン封入化合物 a)β- シクロデキストリン22.7gを、水650m
l中に懸濁液する。室温で,窒素下に(6S)-テトラヒ
ドロ葉酸4.8gを加える。その際懸濁液のpHを7−
9で保つ(1nNaOH16.3ml)。その後ホルマ
リン溶液(36.2%)0.93mlを滴下する。生じ
る溶液を、澄明濾過し、室温で約20分の後反応後20
℃/1ミリバールで蒸発乾固する。
【0024】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸17.9%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2
6.3gが得られる。 b)例4a)に記載したのと同様な生成物が、湿性β-
シクロデキストリン10g及び(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸ナトリウム塩2.6gの激しい粉
砕によって得られる。
葉酸17.9%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2
6.3gが得られる。 b)例4a)に記載したのと同様な生成物が、湿性β-
シクロデキストリン10g及び(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸ナトリウム塩2.6gの激しい粉
砕によって得られる。
【0025】安定性固体:113Tg/−25℃10
0.0%、63Tg/+23℃98.2%の(6R)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の含有率。 〔例5〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン β- シクロデキストリン5.78g及び水酸化カルシウ
ム320mgを、水30ml中に懸濁する。窒素下で
(6S)-テトラヒドロ葉酸1.97gを加える。その後
水28ml及びホルマリン溶液(36.2%)0.37
mlを加える。生じる溶液を澄明濾過し、封入化合物を
エタノール300mlで0℃で濾液から沈殿させる。生
成物をエタノール/水で洗滌し、20℃で乾燥する。
0.0%、63Tg/+23℃98.2%の(6R)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の含有率。 〔例5〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン β- シクロデキストリン5.78g及び水酸化カルシウ
ム320mgを、水30ml中に懸濁する。窒素下で
(6S)-テトラヒドロ葉酸1.97gを加える。その後
水28ml及びホルマリン溶液(36.2%)0.37
mlを加える。生じる溶液を澄明濾過し、封入化合物を
エタノール300mlで0℃で濾液から沈殿させる。生
成物をエタノール/水で洗滌し、20℃で乾燥する。
【0026】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸25.6%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカ
ルシウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物7.
7gが得られる。 〔例6〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカリウ
ム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物を、例4中
に記載したのと同様な方法で製造する。 〔例7〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物を、例
5中に記載したのと同様な方法で製造することができ
る。 〔例8〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のα- 及びβ- シクロデキストリン- 封入化合物 α- シクロデキストリン10.85g、β- シクロデキ
ストリン12.9g及び水酸化カルシウム744mg
を、水100ml中に懸濁する。窒素下で(6S)-テト
ラヒドロ葉酸4.93g、更に水酸化カルシウム31m
g及びホルマリン溶液(36.2%)0.92mlを加
える。約20分の後反応時間の経過後、溶液を澄明濾過
し、濾液から0℃でエタノール750mlの添加によっ
て封入化合物を沈殿させ、エタノール/水で洗滌し、2
0℃で乾燥する。
葉酸25.6%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカ
ルシウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物7.
7gが得られる。 〔例6〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカリウ
ム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物を、例4中
に記載したのと同様な方法で製造する。 〔例7〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物を、例
5中に記載したのと同様な方法で製造することができ
る。 〔例8〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のα- 及びβ- シクロデキストリン- 封入化合物 α- シクロデキストリン10.85g、β- シクロデキ
ストリン12.9g及び水酸化カルシウム744mg
を、水100ml中に懸濁する。窒素下で(6S)-テト
ラヒドロ葉酸4.93g、更に水酸化カルシウム31m
g及びホルマリン溶液(36.2%)0.92mlを加
える。約20分の後反応時間の経過後、溶液を澄明濾過
し、濾液から0℃でエタノール750mlの添加によっ
て封入化合物を沈殿させ、エタノール/水で洗滌し、2
0℃で乾燥する。
【0027】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸16.5%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のα
- /β- シクロデキストリン- 封入化合物29.2gが
得られる。 〔例9〕 (6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 β- シクロデキストリン2.27gを水100ml中に
懸濁する。室温で窒素下に(6S)-5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸608gを加える。
葉酸16.5%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のα
- /β- シクロデキストリン- 封入化合物29.2gが
得られる。 〔例9〕 (6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 β- シクロデキストリン2.27gを水100ml中に
懸濁する。室温で窒素下に(6S)-5,10- メチレン
テトラヒドロ葉酸608gを加える。
【0028】その際懸濁液のpHを、7−9で保つ(1
nNaOH2.7ml)。生じる溶液を澄明化し、凍結
乾燥する。(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸16.0%(HPLCによって測定)の含有率を有す
る(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナト
リウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.7
5gが得られる。
nNaOH2.7ml)。生じる溶液を澄明化し、凍結
乾燥する。(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸16.0%(HPLCによって測定)の含有率を有す
る(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナト
リウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.7
5gが得られる。
【0029】安定性固体:156Tg/−25℃10
0.0%の(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸 -THFの含有率。 〔例10〕 スルフアートから(6R)-5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸のナトリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封
入化合物 β- シクロデキストリン22.7gを、水1130ml
中に懸濁する。室温で窒素下に(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸- スルフアート5.4gを加え
る。その際懸濁液のpHを7−9で保つ(1nNaOH
33ml)で保つ。生じる溶液を澄明化し、凍結乾燥す
る。
0.0%の(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸 -THFの含有率。 〔例10〕 スルフアートから(6R)-5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸のナトリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封
入化合物 β- シクロデキストリン22.7gを、水1130ml
中に懸濁する。室温で窒素下に(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸- スルフアート5.4gを加え
る。その際懸濁液のpHを7−9で保つ(1nNaOH
33ml)で保つ。生じる溶液を澄明化し、凍結乾燥す
る。
【0030】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸15.3%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2
8.4gが得られる。
葉酸15.3%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2
8.4gが得られる。
【0031】安定性固体:154Tg/−25℃99.
5%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
ナトリウム塩の含有率。 〔例11〕 溶液から(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 β- シクロデキストリン2.27gを水150ml中に
25℃で溶解する。窒素下で(6R)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸608mgを加える(pH3.
7)、生じる溶液を澄明化し、濾液を凍結乾燥する。
5%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
ナトリウム塩の含有率。 〔例11〕 溶液から(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 β- シクロデキストリン2.27gを水150ml中に
25℃で溶解する。窒素下で(6R)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸608mgを加える(pH3.
7)、生じる溶液を澄明化し、濾液を凍結乾燥する。
【0032】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸15.5%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のβ
- シクロデキストリン- 封入化合物2.7gが得られ
る。
葉酸15.5%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のβ
- シクロデキストリン- 封入化合物2.7gが得られ
る。
【0033】安定性固体:158Tg/−25℃10
0.0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の含有率。 〔例12〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のスルフ
アートのβ- シクロデキストリン- 封入化合物 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩
540mgを例11と同様に使用して、(6R)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸15.2%(HPLCに
よって測定)の含有率を有する(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩のβ- シクロデキストリ
ン- 封入化合物2.65gが得られる。
0.0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の含有率。 〔例12〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のスルフ
アートのβ- シクロデキストリン- 封入化合物 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩
540mgを例11と同様に使用して、(6R)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸15.2%(HPLCに
よって測定)の含有率を有する(6R)-5,10- メチ
レンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩のβ- シクロデキストリ
ン- 封入化合物2.65gが得られる。
【0034】安定性固体:157Tg/−25℃99.
0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
スルフアートの含有率。 〔例13〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のベンゾ
ールスルホナートのβ-シクロデキストリン- 封入化合
物 例11と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のベンゾールスルホン酸塩603mgを使用する
ことによって、(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸13.1%(HPLCによって測定)の含有率を
有する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
ベンゾールスルホン酸塩のβ- シクロデキストリン- 封
入化合物2.94gが得られる。
0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
スルフアートの含有率。 〔例13〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のベンゾ
ールスルホナートのβ-シクロデキストリン- 封入化合
物 例11と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のベンゾールスルホン酸塩603mgを使用する
ことによって、(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸13.1%(HPLCによって測定)の含有率を
有する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
ベンゾールスルホン酸塩のβ- シクロデキストリン- 封
入化合物2.94gが得られる。
【0035】安定性固体:72Tg/−25℃100.
0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
ベンゾールスルホナートの含有率。 〔例14〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 例11と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のカルシウム塩610mgを使用することによっ
て(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸15.
6%(HPLCによって測定)の含有率を有する(6
R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシウム
塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.65gが
得られる。 〔例15〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物例11
と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のベンゾールスルホン酸塩600mgを使用することに
よって、(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
13.1%(HPLCによって測定)の含有率を有する
(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.6
9gが得られる。
0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
ベンゾールスルホナートの含有率。 〔例14〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシ
ウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物 例11と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸のカルシウム塩610mgを使用することによっ
て(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸15.
6%(HPLCによって測定)の含有率を有する(6
R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のカルシウム
塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.65gが
得られる。 〔例15〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物例11
と同様に(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
のベンゾールスルホン酸塩600mgを使用することに
よって、(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸
13.1%(HPLCによって測定)の含有率を有する
(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のマグネ
シウム塩のβ- シクロデキストリン- 封入化合物2.6
9gが得られる。
【0036】安定性固体:155Tg/−25℃99.
5%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
ベンゾールスルホナートの含有率。 〔例16〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のジメチル -β-シクロデキストリン- 封入化合
物 ジメチル -β- シクロデキストリン26.2gを、水1
00ml中に溶解する。室温で窒素下に(6R)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸- スルフアート5.6g
を加える。その際溶液のpHを7−9で保つ(1nNa
OH37ml)で保つ。生じる溶液を澄明化し、凍結乾
燥する。
5%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸-
ベンゾールスルホナートの含有率。 〔例16〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナトリ
ウム塩のジメチル -β-シクロデキストリン- 封入化合
物 ジメチル -β- シクロデキストリン26.2gを、水1
00ml中に溶解する。室温で窒素下に(6R)-5,1
0- メチレンテトラヒドロ葉酸- スルフアート5.6g
を加える。その際溶液のpHを7−9で保つ(1nNa
OH37ml)で保つ。生じる溶液を澄明化し、凍結乾
燥する。
【0037】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸14.3%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入
化合物32.6gが得られる。
葉酸14.3%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入
化合物32.6gが得られる。
【0038】安定性固体:56Tg/−25℃97.5
%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩の含有率。 〔例17〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩
のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入化合物。
%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のナ
トリウム塩の含有率。 〔例17〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫酸塩
のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入化合物。
【0039】ジメチル -β- シクロデキストリン2.6
2gを水10ml中に溶解する。室温で窒素下で(6
R)-5,10- メチルテトラヒドロ葉酸スルフアート5
60mg、次いで水140mlを加える。生じる溶液を
澄明化し、濾液を凍結乾燥する。
2gを水10ml中に溶解する。室温で窒素下で(6
R)-5,10- メチルテトラヒドロ葉酸スルフアート5
60mg、次いで水140mlを加える。生じる溶液を
澄明化し、濾液を凍結乾燥する。
【0040】(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸13.6%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫
酸塩のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入化合物
3.29gが得られる。
葉酸13.6%(HPLCによって測定)の含有率を有
する(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の硫
酸塩のジメチル -β- シクロデキストリン- 封入化合物
3.29gが得られる。
【0041】安定性固体:158Tg/−25℃10
0.0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の含有率。 〔例18〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のヒドロ
キシプロピル -β- シクロデキストリン- 封入化合物 例3−17と同様にヒドロキシプロピル -β- シクロデ
キストリンを使用することによって(6R)-又は(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩の
ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン- 封入化
合物が得られる。 〔例19〕 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン-
封入化合物 例3−17と同様にヒドロキシプロピル -γ- シクロデ
キストリンを使用することによって(6R)-又は(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩の
ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン- 封入化
合物が得られる。 〔例20〕 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のジメチル -γ- シクロデキストリン- 封入化合物 例3−17と同様にジメチル -γ- シクロデキストリン
を使用することによって(6R)-又は(6S)-5,10
- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩のジメチル -γ
- シクロデキストリン- 封入化合物が得られる。
0.0%の(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の含有率。 〔例18〕 (6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸のヒドロ
キシプロピル -β- シクロデキストリン- 封入化合物 例3−17と同様にヒドロキシプロピル -β- シクロデ
キストリンを使用することによって(6R)-又は(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩の
ヒドロキシプロピル -β- シクロデキストリン- 封入化
合物が得られる。 〔例19〕 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン-
封入化合物 例3−17と同様にヒドロキシプロピル -γ- シクロデ
キストリンを使用することによって(6R)-又は(6
S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩の
ヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン- 封入化
合物が得られる。 〔例20〕 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレンテトラヒドロ
葉酸のジメチル -γ- シクロデキストリン- 封入化合物 例3−17と同様にジメチル -γ- シクロデキストリン
を使用することによって(6R)-又は(6S)-5,10
- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩のジメチル -γ
- シクロデキストリン- 封入化合物が得られる。
【0042】
【発明の効果】本発明の5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸- シクロデキストリン- 封入化合物は、極めて安
定であって薬剤に使用することができる。
ロ葉酸- シクロデキストリン- 封入化合物は、極めて安
定であって薬剤に使用することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】i)(6R)-、(6S)-又は(6R,S)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸又は(6R)-、
(6S)-又は(6R,S)-5,10- メチレンテトラヒ
ドロ葉酸の塩及び ii)α- 、β- 又はγ- シクロデキストリン又はα-
、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体あるいは iii)α- 、β- 又はγのシクロデキストリンの混合
物又はα- 、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体
の混合物あるいはα- 、β- 又はγ- シクロデキストリ
ンとα- 、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体と
の混合物を含有する、安定な水性組成物。 - 【請求項2】 (6R)-5,10- メチレンテトラヒド
ロ葉酸又は(6R)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉
酸の薬学的に相容な塩及びβ- 又はγ- シクロデキスト
リン又はβ- 又はγ- シクロデキストリンの薬学的に相
容な塩を使用する、請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸の
薬学的に相容な塩として、アルカリ- 又はアルカリ土類
- 塩、好ましくはナトリウム- 、マグネシウム- 又はカ
ルシウム塩及びシクロデキストリンの薬学的に相容な誘
導体として、ヒドロキシアルキル化された又はアルキル
化されたβ- 又はγ- シクロデキストリン、好ましくは
ヒドロキシプロピル -β- 、ヒドロキシ- プロピル -γ
- 又はジメチル -β- シクロデキストリンを使用する、
請求項1又は2記載の組成物。 - 【請求項4】 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又はその塩のα- 、β- 又はγ- シ
クロデキストリン- 封入化合物。 - 【請求項5】 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又はその塩のヒドロキシアルキル -
β- 又はヒドロキシアルキル -γ- シクロデキストリン
- 封入化合物。 - 【請求項6】 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又はその塩のヒドロキシプロピル -
β- 又はヒドロキシプロピル -γ- シクロデキストリン
- 封入化合物。 - 【請求項7】 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又はその塩のアルキル -β- 又はア
リル -γ- シクロデキストリン- 封入化合物。 - 【請求項8】 (6R)-又は(6S)-5,10- メチレ
ンテトラヒドロ葉酸又はその塩のジメチル -β- 又はジ
メチル -γ- シクロデキストリン- 封入化合物。 - 【請求項9】 (6R)-、(6S)-又は(6R,S)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸及びその塩の水性
溶液の安定化を、α- 、β- 又はγ- シクロデキストリ
ン又はα- 、β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導体
の添加によって行う、上記化合物及びその塩の安定化方
法。 - 【請求項10】 (6S)-、(6R)-又は(6R,S)-
テトラヒドロ葉酸又は対応するテトラヒドロ葉酸の塩
を、α- 、β- 又はγ- シクロデキストリン又はα- 、
β- 又はγ- シクロデキストリンの誘導反の存在下にホ
ルムアルデヒドと反応させ、所望の場合には、再び塩と
なし及び所望の場合には得られた5,10- メチレンテ
トラヒドロ葉酸- シクロデキストリン- 封入化合物を単
離することを特徴とする、(6R)-、(6S)-又は(6
R,S)-5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸又はその
塩の安定な溶液を製造する方法。 - 【請求項11】 (6R)-、(6S)-又は(6R,S)-
5,10- メチレンテトラヒドロ葉酸又はその塩を、α
- 、β- 又はγ- シクロデキストリン又はその誘導体中
の封入化合物として薬剤の製造のための成分又は出発化
合物として使用する方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH2192/92A CH684644A5 (de) | 1992-07-13 | 1992-07-13 | 5,10-Methylentetrahydrofolsäure-Cyclodextrin-Einschlussverbindungen. |
CH02192/92-0 | 1992-07-13 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718084A true JPH0718084A (ja) | 1995-01-20 |
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---|---|---|---|
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EP (1) | EP0579996B1 (ja) |
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