JPH0718077Y2 - 記録媒体演奏装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、カーステレオ等のような多彩な機能表示を行
う表示要素を有する記録媒体演奏装置に関する。

［従来の技術］ 例えば最近のカーステレオは多彩な機能表示を行う大面
積の表示要素を有しており、通常この表示要素にPLAY,F
F,REW等の機能表示を行うようになっている。またこの
表示素子には機能表示とは別の遊びの表示、例えばオセ
ロゲームを表示できるようになっているものもある。表
示素子に遊びの表示を行わせるか否かはユーザの判断に
まかされており、カーステレオにはこれらの判断を行う
ための選択用スイッチが設けられている。また表示素子
に機能表示を行わせる場合、通常この表示は音声信号等
の変化に合わせて変化するようにしている場合が多い。

［考案が解決しようとする課題］ ところで従来においてそのように表示を音声信号等の変
化に合わせて変化させるようにしている場合、テープに
未録音部分があるとこれらのテープ区間では表示が変化
しないので、せっかく設けてある大面積の表示素子が有
効に活用されないことになって表示の変化が乏しくなる
という問題がある。例えば市販のミュージックテープは
別として、ユーザが個人的に録音したテープでは終わり
の部分に未録音部分があることが多いので、このような
テープを再生する場合がこれが該当する。

本考案は以上のような問題に対処してなされたもので、
録音信号のレベルが一定以下のときは音声信号に無関係
に遊びの表示を行うようにした記録媒体演奏装置を提供
することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために本考案は、表示要素に機能表
示とは別の表示要素を有する記録媒体演奏装置におい
て、再生する記録媒体に所定時間無録音部分が存在する
とこれを検出して通常の機能表示から別の表示に切り換
える制御手段を備えたことを特徴とするものである。

［作用］ テープのような記録媒体にレベルがある一定以下の無録
音部分が所定時間存在したときは、これを検出して表示
素子を通常の機能表示からの遊びの表示に自動的に切り
換える。これによってテープに未録音部分があっても、
遊びの表示を行わせることができるので大面積の表示素
子を有効に活用して、表示に変化を与えることができ
る。

［実施例］ 以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図は本考案の記録媒体演奏装置の第１の実施例を示
すブロック図で、１はCDチェンジャーで、ディスク再生
部２、マイコン３を含んでいる。４はデッキ部でチュー
ナ５、カセットデッキメカ６、ディスプレイ７、操作部
８、マイコン９、オーディオスイッチ10を含んでいる。
11はアンプ、12はスピーカである。マイコン３はディス
ク再生部２によってディスクの再生が行われると再生に
必要な制御動作を行う。マイコン９はチューナ５、カセ
ットデッキメカ６からの音声信号を検出しており、この
音声信号がある一定レベル以下で所定時間続いているこ
とを検出すると無録音部分であると判断して、ディスプ
レイ７の表示を通常の機能表示例えばPLAY,FF,REW等か
ら遊びの表示例えばオセロゲーム，ユーザが入力してお
いた任意のメッセージ、五目並べ、将棋等からランダム
に選択された例えばオセロゲームへ切り換えるような制
御動作を行う。選択された遊びは操作部８を使用して実
際に楽しむことができる。またマイコン９はCDチェンジ
ャー１のディスクチェンジに要する時間を利用して遊び
の表示を行わせることができる。ディスプレイ７の表示
の切り換えはマイコン９の表示切換手段9aによって行わ
せる。なお遊びの表示を行うか否かは操作部８のスイッ
チSWの中の所定のものを選んで操作することにより、任
意に決定することができる。遊びの表示に切り換えられ
た後再び音声信号が検出されたときは表示はマイコン９
の制御により通常の機能表示に戻る。

第２図は本考案の第２の実施例を示すブロック図で、13
はイコライザ、14はスペアナ部、15はイコライジング特
性コントロール部、16はディスプレイ制御部である。

音声信号が検出されているときはディスプレイ７にはイ
コライジング特性、スペアナ等の通常の機能表示が行わ
れている。音声信号が一定レベル以下になるとこの時間
がイコライジング特性コントロール部15のタイマ15aに
よって測定され、所定時間続いていることが計時される
と無縁音部分であると判断されて、ディスプレイ７の表
示はディスプレイ制御部16によって第３図のように遊び
の表示に切り換えられる。この遊びの表示はユーザのメ
ッセージに例をとって示している。再び音声信号が検出
されるとディスプレイ７の表示は第２図のように戻る。

このように本考案の各実施例によれば、音声信号が一定
レベル以下で所定時間続くと無縁音部分であると判断さ
れて通常の機能表示から遊びの表示に自動的に切り換え
られるので、テープのような記録媒体の無録音部分が続
いても大面積の表示素子に遊びの表示を行わせることが
できるため、表示の変化を与えることができる。

なお遊びの表示の種類の選択はランダムに行う例で示し
たが、ユーザが任意に選択できるようにすることもでき
る。

さらに他の実施例として、記録媒体が再生状態でなくな
ったとき例えばストップ，ポーズ，イジェクト等のモー
ドになったとき自動的に遊びの表示に切り換えるように
することができる。

［考案の効果］ 以上述べたように本考案によれば、記録媒体に未録音部
分が存在していても遊びの表示を行わせることにより大
面積の表示素子を有効に活用できるので、表示に変化を
与えてユーザを楽しませることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の記録媒体演奏装置の第１の実施例を示
すブロック図、第２図は本考案の第２の実施例を示すブ
ロック図、第３図は第２の実施例のディスプレイの切り
換え後の表示例である。 １……CDチェンジャー、４……デッキ、６……カセット
デッキメカ、７……ディスプレイ、８……操作部、９…
…マイコン、15a……タイマ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表示要素に機能表示とは別の表示要素を有
   する記録媒体演奏装置において、再生する記録媒体に所
   定時間無録音部分が存在するとこれを検出して通常の機
   能表示から別の表示に切り換える制御手段を備えたこと
   を特徴とする記録媒体演奏装置。