JPH0717924B2 - 表面改質磁性粉末の製造方法 - Google Patents

表面改質磁性粉末の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、表面改質磁性粉末の製造方法に関するもの
である。さらに詳しくは、この発明は、分散性に優れ、
高い充填密度と表面平滑性とを有する高記録密度の磁気
記録媒体用磁性粉末の製造方法に関するものである。
(従来の技術とその課題) 従来、磁気テープなどの磁気記録媒体は、一般にポリエ
ステルフィルムやポリイミドフィルム等の非磁性基体上
に、磁性粉、結合剤、その他各種の添加剤を含む磁性塗
料を塗布することによって製造されている。
近年、この磁気記録媒体としての磁気テープ、特に、録
画用磁気テープ等については、より鮮明で明るい画像を
長時間記録するために、より高い保磁力と残留磁束密度
を有する表面性に優れた薄膜磁性層を有するものが要求
されてきている。このような磁性層を得るためには、高
い保磁力と飽和磁化量を有する比表面積の大きな微細磁
性粉を高度に分散し、均一に薄く塗布して磁性粉を高度
に配向および充填した磁性層とすることが必要である。
このような磁性粉末と磁性層に対する要求に対応するた
めには、磁性粉末として微細なメタル磁性粉の使用が効
果的であるが、メタル磁性粉は酸化劣化されやすく、そ
の安定化のために、通常は磁性粉末の表面を徐酸化処理
している。しかし、磁性粉末が微細化すればするほど酸
化処理による飽和磁化量の低下との兼ね合が難しくな
る。
一方、酸化鉄系の磁性粉末では、高保磁力及び高飽和磁
化量のコバルト被着酸化鉄が1/2インチビデオテープ用
として広く使用されているが、保磁力と飽和磁化量をと
もに大きくするには限界がある。さらに酸化物であるた
めに導電性がなく、これらを高度に分散して得た磁性層
は遮光性がなく、表面電気抵抗が大きい。このため、通
常は、磁性層中にカーボンブラックなどの非磁性の導電
性遮光物質を混合することによって対応するが、これら
の非磁性物質の混用は、結果として磁性層中の磁性体分
率を低め、高い飽和磁束密度を有する高充填磁性層を得
ることを難しくする。
高い残留磁束密度を有する配向性および表面性に優れた
厚さの薄い磁性層を得るには、磁性粉を高度に分散し、
高い磁性粉密度で充分に低い粘度の磁性塗料を調整する
ことが必要となるが、この要件は、磁性粉末が細かくな
ればなるほど困難となる。これまでのところ、このよう
な課題に対応し得るための技術的手段は確立されていな
い。
塗料中への磁性粉の高度な分散や塗料の粘度低下のため
に、これまでにも脂肪酸や界面活性剤などの低分子量の
分散剤が使用されてきているが、分散安定性に乏しいう
えに、これら分散剤の多量使用は磁性層の強度を弱め、
かつ磁気ヘッドの汚れなどの不都合を生じやすいという
欠点がある。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の磁性粉およびその塗料の欠点を解消し、磁
性粉の分散性を高め、塗料粘度が低く、これを塗布して
得られた磁気記録媒体は高い残留磁束密度と低い表面電
気抵抗を有し、高いS/N比を与えることのできる新しい
磁性粉末の処理方法を提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、磁性粉
末を、酸素分圧10mmHg以下、温度120〜250℃にて、エポ
キシ基、カルボキシル基、水酸基、チオール基およびア
ミノ基のうちの少なくとも1種の官能基とメチレン連鎖
8以上の炭化水素基とを有する化合物によって磁性粉末
のBET比表面積当り(0.2〜2.0)×10-3g/m2となる割合
で直接処理することを特徴とする表面改質磁性粉末の製
造方法を提供する。
この発明の製造方法が対象とする磁性粉末としては、従
来公知のものをはじめとして適宜なものを使用すること
ができ、例えば、Fe2O3、FeOx(1.33<x1.5)、Fe3O4
Co被着γ−Fe2O3、Co被着FeOx(1.33<x1.5)、Co被着F
e3O4、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライ
ト、CrO2粉末などの酸化物系磁性粉末のほか、Fe粉末、
Co粉末、Fe−Ni合金粉末などの金属粉末などが例示され
る。また、その粒子形状は、針状の他、板状、粒状、米
粒状、その他の任意の形状とすることができる。
これらのなかでも、粒子径の小さなもの、窒素吸着法に
よる比表面積が大きいもの(たとえば約40〜100m2/g)
や、コバルト被着酸化鉄系の磁性粉末が、特にその効果
の大きなことから有用でもある。
これらの磁性粉末を処理する化合物、すなわち、この発
明のエポキシ基、カルボキシル基、水酸基、チオール
基、およびアミノ基のうちの少くとも1種の官能基と、
メチレン連鎖8以上の炭化水素基とを有する化合物とし
ては、1,2−エポキシドデカン、1,2−エポキシヘキサデ
カンなどの炭素数10〜30のα−オレフィンオキサイド
類、エポキシ化オレイルアルコール、エポキシ化−10−
ウンデセノール、エポキシ化オレイン酸などのエポキシ
化不飽和高級アルコールやエポキシ化不飽和高級脂肪
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、オレイ
ン酸、ステアリン酸、10−ウンデセン酸などの飽和ない
し不飽和の脂肪酸、2−ケトラウリン酸、8−ケトステ
アリン酸などのケト酸、ω−ヒドロキシラウリン酸、ω
−ヒドロキシパルミチン酸、フェロニン酸、ヒドロキシ
ステアリン酸などのオキシ酸、ラウリルアルコール、ス
テアリルアルコール、オレイルアルコール、10−ウンデ
セノール−1、ノナンジオール、2−ヒドロキシエチル
ラウリルエーテル、ドデシルメルカプタン、ドデシルベ
ンゼンチオール、あるいはアミノステアリン酸、α−ア
ミノラウリン酸などのアミノ酸やステアリルアミン、ジ
メチルステアリルアミン、ジステアリルアミン、メチル
ジステアリルアミン、アミノステアリルアルコールなど
が例示される。
これらの化合物は、その官能基において、磁性粉末表面
の活性点と反応し、磁性粉末の表面を改質するものと考
えられるが、2個以上の官能基が存在する場合には、少
くとも1つの官能基が磁性粉末の表面と反応し、残りの
ものが、磁性塗料中の架橋剤と反応して強固な磁性層を
形成することからより好ましくもある。
また、メチレン連鎖部分は、磁性粉の相互作用を弱め、
磁性塗料の粘度や降状値を低下させる点において効果を
発揮する。
これら化合物の使用量は、磁性粉末のBET比表面積に応
じて(0.2〜2.0)×10-3g/m2の範囲で使用する。この範
囲の量より少ない場合には、この発明の所期の効果を得
ることは難しくなり、また逆に、この範囲量よりも多す
ぎると、反応しないで残留する割合が増え、分散安定性
の低下や、磁性層の軟化、磁性層表面へのにじみ出しな
どにより不都合なものとなりやすい。
これら化合物による磁性粉末の処理は、酸素分圧を制御
して低酸素雰囲気下でおこなうのが好ましく、特に、10
mmHg以下の酸素分圧条件で行うのが好ましい。酸素分圧
が高すぎると、この発明の効果は得られにくくなる。
このための酸素分圧の制御には、処理装置内の酸素を酸
素以外の気体によって置換するか、あるいは処理装置内
を減圧にすることによって可能となる。処理時の反応に
よって磁性粉からのガスの発生があることを考えると、
常に反応系内の排気を行うか、酸素以外の気体を常に反
応系に供給しておくことが望ましい。
処理温度は、120〜250℃の範囲とする。120℃以下の場
合には処理による効果は充分でなく、また250℃以上で
は処理化合物の分解によってかえって分散性が低下して
しまう。
磁性粉処理のための装置としては、たとえばジャケット
付耐圧攪拌槽や、耐圧ニーダー、連続型ニーダーのほ
か、流動床反応器などを使用することができる。
さらにまた、この発明の製造方法においては、上記処理
後の磁性粉末を酸素分圧の制御された雰囲気下、得意10
mmHg以下で室温付近まで冷却してから取出すのが望まし
い。
(作用) この発明の製造方法により、有機溶媒を使用することな
しに、磁性粉末を上記の通り特定の化合物で直接処理す
るため、磁性粉末の分散性を大きく高めることができ
る。
このため、この発明によって得られる磁性粉末を分散調
整した磁性塗料は、粘度が低く、塗布作業性に優れ、さ
らに、この塗料を非磁性体フィルムに塗布し、配向、乾
燥、カレンダー処理して得る磁性塗膜は、高い配向性
と、大きな残留磁束密度、均一な平滑表面を実現する。
また、高い保持力と遮光性、低い表面電気抵抗性をも実
現する。
(実施例) 次に実施例を示し、さらに詳しくこの発明の製造方法に
ついて説明する。もちろんこの発明は以下の例によって
限定されることはない。
なお、以下の説明における「部」および「%」の表現
は、特に断りがないかぎり重量基準であることを示して
いる。
〈磁性粉末の処理〉 実施例1 コバルト被着酸化鉄磁性粉末(BET比表面積30m2/g、抗
磁力650Oe)100部と、α−オレフィンオキサイド(C16
/C18=1/1直鎖状)2.5部、すなわち上記BET比表面積当
り約0.83×10-3g/m2、とをジャケット付真空攪拌槽内に
入れ、槽内を25mmHgまで減圧してから攪拌を開始し、昇
温する。
槽内温度が230℃に達した後にこの温度に1時間保ち、
その後冷却する。この間の槽内圧力は5〜8mmHgに保
つ。充分に冷却した後に、処理した磁性粉末を取出し
た。
この磁性粉末をソックスレー抽出器を用いてメタノール
抽出を8時間行ったところ、抽出量は0.2%であった。
実施例2 α−オレフィンオキサイドに代えてオレイルアルコール
を用いた以外は実施例1と同様にして被処理磁性粉末を
得た。
実施例3 磁性粉末として6角板状のバリウムフェライト磁性粉末
(BET比表面積35.5m2/g、抗磁力454Oe)を用い、以下実
施例1と同様に操作して被処理磁性粉末を得た。
実施例4 α−オレフィンオキサイドに代えてα−アミノラウリン
酸を用いた以外は実施例1と同様にして被処理磁性粉末
を得た。
実施例5 メタル磁性粉(非表面積61m2/g、抗磁力1570Oe)を、添
付した図面の第1図の流動床処理装置においてエポキシ
化オレイルアルコールによって処理した。
すなわち、原料タンク(1)からのメタル磁性粉を流動
床容器(2)において、処理化合物容器(3)から窒素
気流によって供給したエポキシ化オレイルアルコールの
蒸気によって約200℃の温度において処理した。窒素は
送風機(4)によって循環気流とし、また温度を所定の
ものとするため、ヒーター(5)(6)(7)によって
加熱、加温している。反応温度は流動床容器(2)内の
温度として、温度計(8)によって測定している。
連続的に処理した後に、窒素気流中で冷却後に被処理磁
性粉末を取出した。
流動床容器(2)入口の気流中での酸素分圧は0.7mmHg
(測定限界)以下であり、エポキシ化オレイルアルコー
ルの消費量は3.2g/100g−磁性粉末であった。
比較例1 α−オレフィンオキサイドを用いることなく、実施例1
と同様にして磁性粉末を得た。
比較例2 α−オレフィンオキサイドの2%メチルエチルケトン溶
液125部と、コバルト被着酸化鉄磁性粉(実施例1で用
いたものと同じ)100部とを混合し、次いでメチルエチ
ルケトンを蒸発乾燥させて被処理磁性粉末を得た。
比較例3 攪拌槽内を減圧にせず、空気解放で行った以外は実施例
1と同様に操作して被処理磁性粉末を得た。
〈磁性塗料の調整と塗布〉 上記実施例で得た表面改質磁性粉末、および比較例に示
した磁性粉末を用い、 次の組成 磁性粉末 100部 結合剤 10部 (表1の◎印を使用) 混合溶媒 150部 (メチルエチルケトン:メチルイソブチルケトン:トル
エン=2:1:1) でペイントコンディショナーにて2時間分散後、さらに
混合溶媒50部で希釈して5分間分散し、磁性塗料を調整
した。
得られた磁性塗料について、ブルックフィールド型回転
粘度計で塗料粘度を測定した。一方、ポリエステルフィ
ルム上に乾燥後の厚さ4μmとなるように磁性塗料を塗
布し、配向、乾燥して磁性塗膜を得た。その塗膜につい
て、光沢度、磁気特性、全光線透過率について測定し
た。
その結果を示したものが表1である。
この表1から明らかなように、この発明の処理方法によ
って処理した磁性粉末は分散性に優れ、塗料粘度が低い
ばかりでなく、高い残留磁束密度、高い充填率、優れた
配向性を実現する。また、その塗膜は、低い電気抵抗と
光透過性を示す。
〈ビデオテープの作成〉 作成例1 実施例1により得た表面改質磁性粉末(Co被着酸化鉄磁
性粉)と、処理しないままの磁性粉末とを用いて、以下
の手順によりビデオテープを作成した。
すなわち、次の配合、 磁性粉末 100部 結合剤(MR−110) 10部 カーボンブラック 1部 アルミナ 4部 ミリスチン酸 1部 混合溶媒 80部 (メチルエチルケトン:シクロヘキサノン:トルエン=
1:1:1) からなる組成物を、混合溶媒の2分割投入によってニー
ダーで混練後、混合溶媒を30部加え、サンドミルで分散
した。
次いで、 ポリウレタン樹脂 8部 (ハード分率40%、OH含有) ポリブチレンアジペート/MDI系) シリコンオイル 1.5部 混合溶媒 42部 を加え、再度分散し、最後にコロネート(日本ポリウレ
タン製、TDIトリメチロールプロパンアダクト)4部
と、混合溶媒30部とを加え、ディスパーにより混合して
磁性塗料を調整した。
フィルターを通した後にポリエステルフィルム上に乾燥
厚さ4.0μmとなるように塗布し、配向、乾燥した後に
カレンダーロールで8回押圧表面形成し、60℃で24時間
養生してから巾1/2インチに裁断し、VHSカセットに巻込
んでビデオテープとした。
実施例1の被処理表面改質磁性粉末からのテープの特性
は次の通りであった。
飽和磁束密度BM 1804Gauss 残留磁束密度Br 1610Gauss 角型比 0.89 抗磁力 740Oe 表面電気抵抗 6×108Ω/sq 電磁変換特性 +1.3dB 一方、未処理の磁性粉末を用いたテープでは、電磁変換
特性を測定しようとしてもテープが送られず、測定が不
可能であった。これはテープの光透過率が大きくてデッ
キの自動停止機構が働いたためであった。
この結果からも明らかなように、この発明の方法によっ
て製造した磁性粉末の場合には、カーボンブラックの配
合量が少くともテープの遮光性が高く、磁性粉末の充填
率を向上させることができる。
作成例2 また、実施例3により得た被処理表面改質磁性粉末、す
なわち、α−オレフィンオキサイドによって処理した6
角板状バリウムフェライトを、次の配合 磁性粉末 100部 結合剤(MR−110) 10部 混合溶媒 135部 (作成例1と同組成) の組成でペイントコンディショナーにより180分間分散
後、さらに混合溶媒100部を加えて30分間分散希釈し、
磁性塗料を得た。
この塗料をポリエステルフィルム上に乾燥厚さ4μmと
なるように、塗布し、乾燥して磁性塗膜を得た。その特
性を測定した。処理しない磁性粉末を用いた場合と対比
させて、その結果を表2に示した。
この表2から明らかなように、この発明による被処理表
面改質磁性粉末により分散性が改善されていることがわ
かる。
作成例3 実施例5により得た磁性粉末についても、作成例2と同
様の組成においてペイントコンディショナーで分散(90
分間)後、MR−110 12.5%混合溶媒溶液70部を加え、90
分間分散し、さらに75部の混合溶媒を加えて30分間希釈
混合した。
得られた塗料をポリエステルフィルム上に乾燥厚さ4μ
mになるように塗布し、配向、乾燥して磁性塗膜を得
た。
磁気特性を測定した後に、60℃、相対湿度90%の条件下
に1週間置き、再び磁気特性を測定した。
飽和磁束密度の低下率(ΔBm/Bm)を評価したところ、
0.034であった。
同様のことを未処理のメタル磁性粉末からの塗膜にも行
ったところ、0.129であった。この発明の磁性粉末は、
耐候保存安定性に優れていることがわかる (発明の効果) この発明により、以上詳しく説明した通り、分散性に優
れた磁性粉末が提供される。
この磁性粉末を用いて分散調整した磁性塗料の粘度は低
く、塗布作業性は良好である。またこの塗料によって作
成される塗膜は、高い配向性と残留磁束密度、均一で平
滑な表面を有し、さらに高い保持力と遮光性、低い表面
電気抵抗を有している。
このため、通常のように、カーボンブラックを高配向せ
ずとも優れた特性、耐久性を有する磁気テープが実現さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の実施例の1つを示した流動床処理
の装置構成図である。 1…原料タンク 2…流動床容器 3…処理化合物容器 4…送風機 5,6,7…ヒーター 8…温度計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性粉末を、酸素分圧10mmHg以下、温度12
    0〜250℃にて、エポキシ基、カルボキシル基、水酸基、
    チオール基およびアミノ基のうちの少くとも1種の官能
    基とメチレン連鎖8以上の炭化水素基とを有する化合物
    によって磁性粉末のBET比表面積当り(0.2〜2.0)×10
    -3g/m2となる割合で直接処理することを特徴とする表面
    改質磁性粉末の製造方法。
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