JPH07179101A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
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- JPH07179101A JPH07179101A JP5326646A JP32664693A JPH07179101A JP H07179101 A JPH07179101 A JP H07179101A JP 5326646 A JP5326646 A JP 5326646A JP 32664693 A JP32664693 A JP 32664693A JP H07179101 A JPH07179101 A JP H07179101A
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Abstract
イヤの旋回走行時の操縦安定性を向上させること。 【構成】 コードをタイヤのラジアル方向に対して5度
〜15度の角度に配列するとともに両端部をビード部4
周りに折り返したカーカス5と、コードをタイヤ周方向
に対して浅い角度で配列した複数のベルト7、8と、カ
ーカス本体部5bの外側に配置されたショルダー補強層
12とを備え、ショルダー補強層12の一端12aをベ
ルト8の内側に位置させかつベルト端部8aとオーバー
ラップさせ、ショルダー補強層12の他端12bをタイ
ヤ最大幅位置近傍に位置させかつカーカス5の折り返し
端部5aとオーバーラップさせ、このショルダー補強層
12のコードのコード角度を、カーカス本体部5bにお
けるコードの傾斜角度またはカーカス折り返し部5cに
おけるコードの傾斜角度のいずれかとほぼ一致する構成
とする。
Description
ることのできる空気入りタイヤに関する。
ヤの偏平率を下げてタイヤの接地面積を大きくしたり、
タイヤのビード部やサイド部の剛性を上げることで、旋
回走行時の操縦安定性を上げるようにしていた。
法においては、タイヤの偏平率を下げたり、タイヤのビ
ード部やサイド部の剛性を上げることで、逆に車の乗り
心地を悪化させるという問題があった。
で、乗り心地を悪化させることなく、旋回走行時の操縦
安定性を向上させることのできる空気入りタイヤを提供
することを目的とする。
発明は、コードをタイヤのラジアル方向に対して5度〜
15度の角度に配列するとともに両端部をビード部周り
に折り返して成る1枚のカーカスと、コードをタイヤ周
方向に対し浅い角度で配列した複数のベルト層と、前記
カーカスにおけるカーカス本体部の半径方向外側に配置
されたショルダー補強層とを備えた空気入りタイヤであ
って、前記ショルダー補強層の一端をベルト端部の下側
に位置させかつベルト端部とオーバーラップさせ、当該
ショルダー補強層の他端をタイヤ最大幅位置近傍に位置
させかつ前記カーカスの折り返し端部とオーバーラップ
させ、このショルダー補強層のコードのコード角度を、
前記カーカス本体部におけるコードの傾斜角度またはカ
ーカス折り返し部におけるコードの傾斜角度のいずれか
とほぼ一致させる構成とした。
イヤのラジアル方向に対して5度〜15度の角度に配列
するとともに両端部をビード部周りに折り返して成る2
枚以上のカーカスと、コードをタイヤ周方向に対し浅い
角度で配列した複数のベルト層と、前記カーカスにおけ
るカーカス本体部の半径方向外側に配置されたショルダ
ー補強層とを備えた空気入りタイヤであって、前記ショ
ルダー補強層の一端をベルト端部の下側に位置させかつ
ベルト端部とオーバーラップさせ、当該ショルダー補強
層の他端をタイヤ最大幅位置近傍に位置させかつ前記カ
ーカスの折り返し端部とオーバーラップさせ、このショ
ルダー補強層のコードのコード角度を、前記2枚以上の
カーカスのうちいずれか1枚のカーカスのコードの傾斜
角度とほぼ一致させる構成とした。
ーナーリング力を路面から受けると同時に、タイヤの後
方へ向かう摩擦力を路面から受ける。したがって、タイ
ヤは、旋回走行時に、コーナーリング力と摩擦力の合成
力を路面から受けることになる。この合成力は、例え
ば、左旋回の場合には、おおよそ右前方から左後方に対
して入力し、右旋回の場合には、おおよそ左前方から右
後方に対して入力する。この入力はカーカスのプライコ
ードが主に受けることになるが、旋回走行時の操縦安定
性については、特にタイヤショルダー部における上記入
力方向に対する剛性が大きく影響する。
ョルダー補強層のコードのコード角度を、カーカス本体
部におけるコードの傾斜角度(ラジアル方向に対して5
度〜15度である)またはカーカス折り返し部における
コードの傾斜角度(同上)のいずれかとほぼ一致する構
成としているので、タイヤショルダー部において、タイ
ヤに対し横方向(図3のB方向)および前後方向(図3
のC方向)以外の方向への入力に対して剛性が向上す
る。
ら垂直方向(図3のA方向)に入力を受けるが、カーカ
ス本体部のコード、カーカス折り返し部のコード、ショ
ルダー補強層のコードの3つのうち、2つのコードと残
りのコードが互いにラジアル方向に線対称に配置され、
それらのコードのいわゆるパンタグラフ変形によってそ
の入力は吸収分散されるから、この方向への剛性の増加
が抑制され、タイヤの乗り心地に影響する縦バネ定数の
増加が抑制される。
記同様の作用を発揮する。
参照して説明する。
のタイヤ1を概略説明すると、タイヤ1は、トレッド部
2と、トレッド部2の両端から半径方向内方に向けて延
びるサイドウォ―ル部3と、サイドウォ―ル部3の半径
方向内端部に位置するビード部4とを有し、更に、上記
トレッド部2の半径方向内側に、コードをタイヤのラジ
アル方向に対して5度〜15度の角度に配列するととも
に両端部を上記ビード部4およびビードフィラー4aの
周りに折り返した環状の1枚のカーカス5を配置し、こ
のカーカス5の半径方向外側であってタイヤクラウン部
6に、コードをタイヤ周方向に対し浅い角度で配列した
内外層2枚のベルト7、8を配置した構造とされてい
る。
がショルダー部9を越えて最内層のベルト8の半径方向
内側まで達し、折り返し端部5aとベルト8のベルト端
部8aとが互いにオーバーラップしている。このオーバ
ーラップ量は、10〜30mmが望ましい。
成され、内外のベルトコードが互いに交差している。こ
のようなベルト7、8の半径方向外側には、ベルト7、
8の両端をそれぞれ覆う2層一対のベルト補強層10、
11が配置されている。
なすショルダー補強層12が配置されている。
2aがベルト8の半径方向内側まで延在しかつ他端12
bがサイドウォ―ル部3におけるタイヤ最大幅近傍まで
延在している。このショルダー補強層12の端部12a
とベルト8のベルト端部8aとのオーバーラップ量は、
10mm〜40mmが望ましい。
ードは、テキスタイルコードまたはスチールコードから
なり、そのコード角度は、図2に示すように、タイヤの
ラジアル方向に対して5度〜15度であって、カーカス
5のカーカス本体部5bのコードの傾斜角度とほぼ一致
させている。その結果、カーカス本体部5bのコードお
よびショルダー補強層12のコードは、カーカス折り返
し部5cのコードとラジアル方向に対して線対称に配置
されている。さらに、ショルダー補強層12のコードの
コード打ち込み数は、ショルダー部9部分におけるカー
カス5のコードのコード打ち込み数の50%〜150%
の範囲とするのが望ましい。
て、タイヤ剛性の測定と、実車フィーリングの評価を行
った。
造。カーカス;ポリエステルコード。打ち込み数30本
/50mm。ベルトとのオーバーラップ量20mm。ベ
ルト;スチールコード。コード角度66°の交差層。ベ
ルト補強層;2レイヤー。ショルダー補強層;ポリエス
テルコード。コード打ち込み数20本/50mm。ベル
トとのオーバーラップ量15mm。
ルダー補強層がない点を除いて他の部分は本実施例タイ
ヤと同じ。
は比較タイヤに比べて、旋回走行時に路面からのおおよ
その入力方向である右前方〜左後方剛性(左旋回の場
合)が大幅にアップしており、そのため、上記表2で示
したように、旋回走行時の安定感が向上していること、
その反面乗り心地は悪化していないことが確認できた。
また、本実施例タイヤは、表1に示すように、前後剛性
がアップしており、そのため、直進加速時・減速時の安
定感が共に向上することも併せて確認できた。
カス本体部5bのコードの傾斜角度にショルダー補強層
12のコードのコード角度が一致し、これら2つのコー
ドとカーカス折り返し部5cのコードとがお互いにラジ
アル方向に対して線対称に配置しているが、第2実施例
として、図4に示すように、カーカス折り返し部5cの
コードの向きをカーカス本体部5bのコードの傾斜角度
に一致させ、その代わりに、これら2つのコードとショ
ルダー補強層12のコードを互いにラジアル方向に対し
て線対称に配置するようにしてもよい。
カーカスが1枚の場合に限定されず、第3実施例とし
て、カーカスが2枚の場合にも適用することができる。
その場合、図5に示すように、2枚のカーカス20、2
1は、各々のコードをタイヤのラジアル方向に対して5
度〜15度の角度に配列するとともに内外層のコードを
互いに交差する角度で配列する。このカーカス20、2
1のうち、少なくとも1枚のカーカスのビード部周りの
折り返し端の位置は、タイヤ断面高さの20%〜70%
の位置であって、かつ、ショルダー補強層12の下端と
オーバーラップする位置まで延在させるのが望ましい。
コード角度は、2枚のカーカス20、21のうち、一方
のカーカス20のコードの傾斜角度に一致させ、これに
よっても、2つのコードをほぼ重ねるとともに、この2
つのコードの向きと他の1つのコードの向きとをラジア
ル方向に対して線対称配置とする。これによって、前記
実施例と同様の作用効果を奏することができる。
タイヤの乗り心地を悪化させることなく、タイヤの旋回
走行時の操縦安定性を向上させることができる。
図、
強層の配置図、
強層の配置図である。
Claims (2)
- 【請求項1】コードをタイヤのラジアル方向に対して5
度〜15度の角度に配列するとともに両端部をビード部
周りに折り返して成る1枚のカーカスと、コードをタイ
ヤ周方向に対し浅い角度で配列した複数のベルト層と、
前記カーカスにおけるカーカス本体部の半径方向外側に
配置されたショルダー補強層とを備えた空気入りタイヤ
において、 前記ショルダー補強層の一端はベルト端部の下側に位置
しかつベルト端部とオーバーラップし、当該ショルダー
補強層の他端はタイヤ最大幅位置近傍に位置しかつ前記
カーカスの折り返し端部とオーバーラップし、このショ
ルダー補強層のコードのコード角度は、前記カーカス本
体部におけるコードの傾斜角度またはカーカス折り返し
部におけるコードの傾斜角度のいずれかとほぼ一致する
ことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 【請求項2】コードをタイヤのラジアル方向に対して5
度〜15度の角度に配列するとともに両端部をビード部
周りに折り返して成る2枚以上のカーカスと、コードを
タイヤ周方向に対し浅い角度で配列した複数のベルト層
と、前記カーカスにおけるカーカス本体部の半径方向外
側に配置されたショルダー補強層とを備えた空気入りタ
イヤにおいて、 前記ショルダー補強層の一端はベルト端部の下側に位置
しかつベルト端部とオーバーラップし、当該ショルダー
補強層の他端はタイヤ最大幅位置近傍に位置しかつ前記
カーカスの折り返し端部とオーバーラップし、このショ
ルダー補強層のコードのコード角度は、前記2枚以上の
カーカスのうちいずれか1枚のカーカスのコードの傾斜
角度とほぼ一致することを特徴とする空気入りタイヤ。
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1993
- 1993-12-24 JP JP32664693A patent/JP3583452B2/ja not_active Expired - Fee Related
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