JPH06328917A - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤInfo
- Publication number
- JPH06328917A JPH06328917A JP5145695A JP14569593A JPH06328917A JP H06328917 A JPH06328917 A JP H06328917A JP 5145695 A JP5145695 A JP 5145695A JP 14569593 A JP14569593 A JP 14569593A JP H06328917 A JPH06328917 A JP H06328917A
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- JP
- Japan
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- bead
- tire
- side wall
- layer
- reinforcing layer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特にラジアル構造タイヤの横剛性,縦剛性等
を高めて車両の旋回効率を向上せしめる。 【構成】 1対のビード部1と、サイドウオール部4お
よび両サイドウオール部4,4間にまたがるトレッド部
5よりなり、一方のビード部1よりサイドウオール部
4、トレッド部を通り、他方のビード部1に至るカーカ
ス層6と該カーカス層6とトレッド部5の間に配設され
たベルト層7とを具えた空気入りタイヤにおいて、前記
サイドウオール部4を始点としてビードワイヤ2および
ビードフィラー3のまわりを包むようにして折り返して
重なり合い、上記始点8aとはその端部8bが一致しな
い領域のサイドウオール部4で終端するコード補強層8
が配置されている。
を高めて車両の旋回効率を向上せしめる。 【構成】 1対のビード部1と、サイドウオール部4お
よび両サイドウオール部4,4間にまたがるトレッド部
5よりなり、一方のビード部1よりサイドウオール部
4、トレッド部を通り、他方のビード部1に至るカーカ
ス層6と該カーカス層6とトレッド部5の間に配設され
たベルト層7とを具えた空気入りタイヤにおいて、前記
サイドウオール部4を始点としてビードワイヤ2および
ビードフィラー3のまわりを包むようにして折り返して
重なり合い、上記始点8aとはその端部8bが一致しな
い領域のサイドウオール部4で終端するコード補強層8
が配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、走行における旋回性
能に優れた空気入りタイヤに関する。
能に優れた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】車両性能、特にレーシングカーの如く高
速走行を行う車両では、直進性能と共に旋回性能のより
改良化が求められ、従ってこれに対応した高速走行用タ
イヤの設計が施されている。
速走行を行う車両では、直進性能と共に旋回性能のより
改良化が求められ、従ってこれに対応した高速走行用タ
イヤの設計が施されている。
【0003】ところで、一般的に車両の走行における旋
回性能(ここでは短時間内に旋回を終了することをい
う。)を向上改良させようとするときには、幅広のタイ
ヤを装着するか、あるいは同一サイズのタイヤについて
は幅広のリムと組合わせることが有効であることはよく
知られている。そしてこの手法では、より大きい遠心力
に耐えることにより旋回速度をより高めようとするもの
である。しかしタイヤサイズ,リムサイズが制限されて
いる場合には、この手法を適用することはできない。
回性能(ここでは短時間内に旋回を終了することをい
う。)を向上改良させようとするときには、幅広のタイ
ヤを装着するか、あるいは同一サイズのタイヤについて
は幅広のリムと組合わせることが有効であることはよく
知られている。そしてこの手法では、より大きい遠心力
に耐えることにより旋回速度をより高めようとするもの
である。しかしタイヤサイズ,リムサイズが制限されて
いる場合には、この手法を適用することはできない。
【0004】そこで、タイヤサイズ,リムサイズを変え
ることなく旋回性能を高めるための別の手法としては、
タイヤのサイド部の剛性をより高めることにより、より
大きな遠心力に耐えられるような構造とすることが考え
られている。即ち、車両の旋回に伴う大きな負荷として
表れる強大な遠心力に耐えなければならないが、この遠
心力に耐え得るためのタイヤ構造としてはビード部から
サイド部にかけて最も負荷を受ける部位の構造的補強を
行う必要がある。
ることなく旋回性能を高めるための別の手法としては、
タイヤのサイド部の剛性をより高めることにより、より
大きな遠心力に耐えられるような構造とすることが考え
られている。即ち、車両の旋回に伴う大きな負荷として
表れる強大な遠心力に耐えなければならないが、この遠
心力に耐え得るためのタイヤ構造としてはビード部から
サイド部にかけて最も負荷を受ける部位の構造的補強を
行う必要がある。
【0005】例えば、その手法の1つとして2層以上の
カーカス層をもつタイヤのサイド部にスチールコードに
ゴムを被覆した材料よりなる1層以上の補強層を配する
ことであり、この補強層もスチールコードとナイロンコ
ードとの組合せにおいて用いられている。そしてこれら
補強層はビードワイヤの近傍からビードフィラーに沿っ
てサイドウオール部で終端する構成であり、ビードワイ
ヤ,ビードフィラーの片側に配設されており、車両の旋
回性能を高める必要性からタイヤの横剛性を高めようと
するものである。即ち図2に示す如く大きな遠心力に耐
えるためにはタイヤビード部11を構成するビードワイ
ヤ12からビードフィラー13およびその上方のサイド
ウオール部14にかけての部位を補強する必要性から、
ビートワイヤ12を始点としてカーカス15の内側に沿
ってベルト16の端部16aに向かって延び、サイドウ
オール部14で終端する2層より構成されるコード補強
層17はそのタイヤ内側コード補強層17aにはスチー
ルコードをゴムで被覆したものを、また外側コード補強
層17bはナイロン繊維コードをゴムで被覆したものを
用いる。かかる構造のタイヤでは遠心力に対する剛性は
充分であり、これで初期の目的は達せられていた。
カーカス層をもつタイヤのサイド部にスチールコードに
ゴムを被覆した材料よりなる1層以上の補強層を配する
ことであり、この補強層もスチールコードとナイロンコ
ードとの組合せにおいて用いられている。そしてこれら
補強層はビードワイヤの近傍からビードフィラーに沿っ
てサイドウオール部で終端する構成であり、ビードワイ
ヤ,ビードフィラーの片側に配設されており、車両の旋
回性能を高める必要性からタイヤの横剛性を高めようと
するものである。即ち図2に示す如く大きな遠心力に耐
えるためにはタイヤビード部11を構成するビードワイ
ヤ12からビードフィラー13およびその上方のサイド
ウオール部14にかけての部位を補強する必要性から、
ビートワイヤ12を始点としてカーカス15の内側に沿
ってベルト16の端部16aに向かって延び、サイドウ
オール部14で終端する2層より構成されるコード補強
層17はそのタイヤ内側コード補強層17aにはスチー
ルコードをゴムで被覆したものを、また外側コード補強
層17bはナイロン繊維コードをゴムで被覆したものを
用いる。かかる構造のタイヤでは遠心力に対する剛性は
充分であり、これで初期の目的は達せられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
車両重量の増大化およびダウン・フォースの増加傾向に
より、タイヤに加わる負荷は次第に増大化し、これに伴
って要求されるタイヤサイド部の剛性も強力化し、更に
要求される旋回性能についても刻々とハイレベル化して
いる現状では、前述の如き従来の手法では最早や横剛性
の増強には自ら限界がみられ、上記要求にはその対応が
困難となってきた。
車両重量の増大化およびダウン・フォースの増加傾向に
より、タイヤに加わる負荷は次第に増大化し、これに伴
って要求されるタイヤサイド部の剛性も強力化し、更に
要求される旋回性能についても刻々とハイレベル化して
いる現状では、前述の如き従来の手法では最早や横剛性
の増強には自ら限界がみられ、上記要求にはその対応が
困難となってきた。
【0007】そこで、この発明者は、上述の如き実情に
鑑みタイヤのサイド剛性の強化におけるコード補強層の
配列方法とその交差角度との関連性について鋭意検討を
行ってきた。その結果、従来のコード補強層がビードワ
イヤおよびビードフィラーの片側にのみ配置されている
ためにこのコード補強層のビードワイヤ近傍の端部にお
いては、ビードワイヤとの滑りおよび屈折による剛性の
補強効果が充分に発揮されないのに対し、コード補強層
をビードワイヤを巻付ける構成とすること、即ち、ビー
ドワイヤおよびビードフィラーの両側に配置させて相互
に左右互い違いに傾斜させることによりいわゆる「梁」
の効果および「パンタグラフ」効果の2効果により剛性
が大幅に向上する事実を知見するに至った。
鑑みタイヤのサイド剛性の強化におけるコード補強層の
配列方法とその交差角度との関連性について鋭意検討を
行ってきた。その結果、従来のコード補強層がビードワ
イヤおよびビードフィラーの片側にのみ配置されている
ためにこのコード補強層のビードワイヤ近傍の端部にお
いては、ビードワイヤとの滑りおよび屈折による剛性の
補強効果が充分に発揮されないのに対し、コード補強層
をビードワイヤを巻付ける構成とすること、即ち、ビー
ドワイヤおよびビードフィラーの両側に配置させて相互
に左右互い違いに傾斜させることによりいわゆる「梁」
の効果および「パンタグラフ」効果の2効果により剛性
が大幅に向上する事実を知見するに至った。
【0008】かくして、この発明は上記知見に基づきな
されたもので、コード補強層をビードワイヤおよびビー
ドフィラーのまわりを包むようにして折り返してサイド
ウオール部近傍に始点と終端を形成することにより、タ
イヤの横剛性,縦剛性等を高めて車両の旋回効率を向上
せしめることをその目的とする。
されたもので、コード補強層をビードワイヤおよびビー
ドフィラーのまわりを包むようにして折り返してサイド
ウオール部近傍に始点と終端を形成することにより、タ
イヤの横剛性,縦剛性等を高めて車両の旋回効率を向上
せしめることをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】しかして、上記目的に適
合するこの発明の空気入りタイヤの特徴は、1対のビー
ド部と、サイドウオール部および、両サイドウオール部
間にまたがるトレッド部よりなり、一方のビード部より
サイドウオール部、トレッド部を通り、他方のビード部
に至るカーカス層と該カーカス層とトレッド部の間に配
設されたベルト層とを具えた空気入りタイヤにおいて、
前記サイドウオール部を始点としてビードワイヤおよび
ビードフィラーのまわりを包むようにして折り返して重
なり合い、上記始点とはその端部が一致しない領域のサ
イドウオール部で終端するコード補強層が配置されてい
る構成である。
合するこの発明の空気入りタイヤの特徴は、1対のビー
ド部と、サイドウオール部および、両サイドウオール部
間にまたがるトレッド部よりなり、一方のビード部より
サイドウオール部、トレッド部を通り、他方のビード部
に至るカーカス層と該カーカス層とトレッド部の間に配
設されたベルト層とを具えた空気入りタイヤにおいて、
前記サイドウオール部を始点としてビードワイヤおよび
ビードフィラーのまわりを包むようにして折り返して重
なり合い、上記始点とはその端部が一致しない領域のサ
イドウオール部で終端するコード補強層が配置されてい
る構成である。
【0010】ここで、上記コード補強層の始点と終端の
両端部領域で重なり合う部分の長さは15mm〜20m
mの範囲内に形成せしめたことはこの発明の一つの特徴
であり、更に該二層の補強層がタイヤの径方向断面に対
し20°〜30°傾斜して配置せしめたこともこの発明
の他の特徴である。
両端部領域で重なり合う部分の長さは15mm〜20m
mの範囲内に形成せしめたことはこの発明の一つの特徴
であり、更に該二層の補強層がタイヤの径方向断面に対
し20°〜30°傾斜して配置せしめたこともこの発明
の他の特徴である。
【0011】
【作用】上記の如く、カーカス層の内側においてビード
ワイヤおよびビードフィラーのまわりを包むようにして
配置せしめたことにより、いわゆる梁効果をまたビード
フィラー上部でタイヤ周方向に対し左右に互い違いに所
要の傾斜角をもってこのコード補強層の交差部を設けた
ので、いわゆるパンタグラフ効果の2つの効果を発揮す
ることとなって、この部分の剛性が向上し、所期の改善
効果が得られることができ、従来の如きコード補強層を
ビードワイヤのまわりを取り巻くことなく、ただ単にビ
ードワイヤを始点としてベルト端部に向かってコード補
強層を配設した場合に比べ、旋回性能を低下させること
なくより高い剛性を得ることができる。
ワイヤおよびビードフィラーのまわりを包むようにして
配置せしめたことにより、いわゆる梁効果をまたビード
フィラー上部でタイヤ周方向に対し左右に互い違いに所
要の傾斜角をもってこのコード補強層の交差部を設けた
ので、いわゆるパンタグラフ効果の2つの効果を発揮す
ることとなって、この部分の剛性が向上し、所期の改善
効果が得られることができ、従来の如きコード補強層を
ビードワイヤのまわりを取り巻くことなく、ただ単にビ
ードワイヤを始点としてベルト端部に向かってコード補
強層を配設した場合に比べ、旋回性能を低下させること
なくより高い剛性を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、更に添付図面によりこの発明タイヤの
実施例を説明するが、この発明はこれらによって限定さ
れるものではない。
実施例を説明するが、この発明はこれらによって限定さ
れるものではない。
【0013】図1は、この発明に係るタイヤの1例の要
部を示す半断面説明図であり、図において1はビード
部、2はビード部を構成するビードワイヤであり、3は
その上部に位置してビードワイヤ2に固定されたビード
フィラーである。そしてビード部1からサイドウオール
部4およびトレッド部5を通って図示しない他方のビー
ド部にかけてカーカス層6とこのカーカス層6とトレッ
ド部5との間にベルト層7が配設されている。
部を示す半断面説明図であり、図において1はビード
部、2はビード部を構成するビードワイヤであり、3は
その上部に位置してビードワイヤ2に固定されたビード
フィラーである。そしてビード部1からサイドウオール
部4およびトレッド部5を通って図示しない他方のビー
ド部にかけてカーカス層6とこのカーカス層6とトレッ
ド部5との間にベルト層7が配設されている。
【0014】更に、上記カーカス層6は2層より構成さ
れていて内側に位置する方を内側カーカス層6a、反対
に外側に位置する方は外側カーカス層6bである。内側
カーカス層6aはサイドウオール部4、トレッド部5を
通りビード部1においてその端部がビードワイヤ2のま
わりをタイヤ内側から外側に取巻いて折り返し、他方の
図示しないビードワイヤに至ってターンアップして終端
する。また一方の外側カーカス層6bはその端部がビー
ドフィラー3の外側よりターンダウンして終端する配列
である。そしてカーカス層6の積層方式は上記アップ・
ダウン方式に限らず、2アップ方式であっても勿論差し
支えない。次に、この発明の特徴であるコード補強層8
は、サイドウオール部4を始点8aとしてビードワイヤ
2およびビードフィラー3のまわりを包むように折り返
して上記始点8aとはその端部が一致しない領域のサイ
ドウオール部4で終端する配列である。
れていて内側に位置する方を内側カーカス層6a、反対
に外側に位置する方は外側カーカス層6bである。内側
カーカス層6aはサイドウオール部4、トレッド部5を
通りビード部1においてその端部がビードワイヤ2のま
わりをタイヤ内側から外側に取巻いて折り返し、他方の
図示しないビードワイヤに至ってターンアップして終端
する。また一方の外側カーカス層6bはその端部がビー
ドフィラー3の外側よりターンダウンして終端する配列
である。そしてカーカス層6の積層方式は上記アップ・
ダウン方式に限らず、2アップ方式であっても勿論差し
支えない。次に、この発明の特徴であるコード補強層8
は、サイドウオール部4を始点8aとしてビードワイヤ
2およびビードフィラー3のまわりを包むように折り返
して上記始点8aとはその端部が一致しない領域のサイ
ドウオール部4で終端する配列である。
【0015】即ち、始点と終端とはどちらが内側,外側
になってもよいが、両端部が一致して重ね合って終端し
ない配列である。両端部が一致して重ね合って終端した
場合にはこの部分の段差が大きくなり過ぎて、成形工程
上、エア入りのおそれがあると同時に、強度的にも不均
一となって好ましくない。また、上記コード補強層8の
両端部近傍領域で重なり合う部分の幅L(図1)は15
mm〜20mmの範囲内にすると好適である。この場合
15mm未満では交差部分が小さいので、剛性の補強効
果と耐久性とが不十分となり、また20mmを越えると
それ以上の効果は期待できないので無意味である。更
に、コード補強層8はタイヤ径方向断面に対して角度を
つけて配置されることが望ましく、その角度は20°〜
30°が好適である。この傾斜角度は、いわゆるパンタ
グラフ効果を発揮させるものであって、角度の選定はこ
の点より選択される。また、図1ではコード補強層8は
カーカス層6の内側に形成したが、カーカス層6の外側
においてビードワイヤ2とビードフィラー3を包むよう
にして折り返して形成してもよい。
になってもよいが、両端部が一致して重ね合って終端し
ない配列である。両端部が一致して重ね合って終端した
場合にはこの部分の段差が大きくなり過ぎて、成形工程
上、エア入りのおそれがあると同時に、強度的にも不均
一となって好ましくない。また、上記コード補強層8の
両端部近傍領域で重なり合う部分の幅L(図1)は15
mm〜20mmの範囲内にすると好適である。この場合
15mm未満では交差部分が小さいので、剛性の補強効
果と耐久性とが不十分となり、また20mmを越えると
それ以上の効果は期待できないので無意味である。更
に、コード補強層8はタイヤ径方向断面に対して角度を
つけて配置されることが望ましく、その角度は20°〜
30°が好適である。この傾斜角度は、いわゆるパンタ
グラフ効果を発揮させるものであって、角度の選定はこ
の点より選択される。また、図1ではコード補強層8は
カーカス層6の内側に形成したが、カーカス層6の外側
においてビードワイヤ2とビードフィラー3を包むよう
にして折り返して形成してもよい。
【0016】ここで、コード補強層8を構成する素材と
しては、主としてアラミド繊維コードにゴムを被覆せし
めたものが最適であるが、ナイロン等であってもよい。
そしてコード補強層8は複層であってもよく、例えばア
ラミド繊維コード層とナイロン繊維コード層との積層構
造が好適であって、コード補強層8の使用目的である補
強効果の差異によって適宜選択される。
しては、主としてアラミド繊維コードにゴムを被覆せし
めたものが最適であるが、ナイロン等であってもよい。
そしてコード補強層8は複層であってもよく、例えばア
ラミド繊維コード層とナイロン繊維コード層との積層構
造が好適であって、コード補強層8の使用目的である補
強効果の差異によって適宜選択される。
【0017】比較例との対比 次に、上記この発明に係るタイヤと比較タイヤとを対比
して試験した。
して試験した。
【0018】(1)供試タイヤ ・タイヤサイズ;260/705 R 18 上記同一タイヤサイズについて、この発明タイヤと比較
タイヤ共に表1の条件にしたがって作成し、下記試験方
法にしたがって評価した。その結果を表1に示した。
タイヤ共に表1の条件にしたがって作成し、下記試験方
法にしたがって評価した。その結果を表1に示した。
【0019】(2)試験方法 ・縦・横・前後方向の各剛性;内圧2.2 kg/cm2 、荷重
450kgの静負荷時の剛性を測定し、その結果を試験N
o.5(比較例)を100として指数評価した。数値大程
良好。 ・周回タイム;サーキット周回路において、熟練した複
数のドライバーにより比較試験を行った。その結果を同
様に試験No.5(比較例)を100として指数評価した。
数値大程良好。 以下余白
450kgの静負荷時の剛性を測定し、その結果を試験N
o.5(比較例)を100として指数評価した。数値大程
良好。 ・周回タイム;サーキット周回路において、熟練した複
数のドライバーにより比較試験を行った。その結果を同
様に試験No.5(比較例)を100として指数評価した。
数値大程良好。 以下余白
【0020】
【表1】
【0021】表1より明らかな如く、この発明タイヤは
従来タイヤに比して縦剛性は100〜107の範囲では
接地感がすぐれており、また前・後剛性は駆動トルクの
伝達が良好である。更に横剛性では試験No1,2におい
てはタイヤ自体のしなやかさを保持していて、ハンドル
さばきの限界点はおだやかに現れるので限界付近での扱
い易さと相俟ってドライバーの持つ感覚はすぐれている
とみられる。また、周回タイムも比較例(試験No.5)に
比べてすぐれていることが分かる。
従来タイヤに比して縦剛性は100〜107の範囲では
接地感がすぐれており、また前・後剛性は駆動トルクの
伝達が良好である。更に横剛性では試験No1,2におい
てはタイヤ自体のしなやかさを保持していて、ハンドル
さばきの限界点はおだやかに現れるので限界付近での扱
い易さと相俟ってドライバーの持つ感覚はすぐれている
とみられる。また、周回タイムも比較例(試験No.5)に
比べてすぐれていることが分かる。
【0022】
【発明の効果】この発明タイヤは以上のように、サイド
ウオール部を始点としてビードワイヤおよびビードフィ
ラーのまわりを包むようにして折り返して上記始点とは
その端部が一致しない領域のサイドウオール部で終端す
るコード補強層を配置せしめたものであり、しかもコー
ド補強層をビードワイヤおよびビードフィラーの両側に
配列されているので、いわゆる梁効果を発揮させ、また
ビードフィラー上部での交差域を形成することにより、
いわゆるパンタグラフ効果をも有しているのでタイヤの
剛性が向上して高速走行の旋回に伴う強力な遠心力に対
してもよくその剛性を発揮すると共に、タイヤに加わる
負荷の増大に適度に対応することとなって、従前タイヤ
のようにコード補強層を同方向に平行に並べて配置した
場合に比し、適度な剛性を有してタイヤのしなやかさを
失うことなく柔を含む剛により車両の旋回性能も高める
効果を有する。更にこの発明ではコード補強層の配置に
あたり、補強層の端部をずらして位置せしめたので重量
によるゴム層の増大化を回避し、補強効果を顕著に高め
るという効果を有する。
ウオール部を始点としてビードワイヤおよびビードフィ
ラーのまわりを包むようにして折り返して上記始点とは
その端部が一致しない領域のサイドウオール部で終端す
るコード補強層を配置せしめたものであり、しかもコー
ド補強層をビードワイヤおよびビードフィラーの両側に
配列されているので、いわゆる梁効果を発揮させ、また
ビードフィラー上部での交差域を形成することにより、
いわゆるパンタグラフ効果をも有しているのでタイヤの
剛性が向上して高速走行の旋回に伴う強力な遠心力に対
してもよくその剛性を発揮すると共に、タイヤに加わる
負荷の増大に適度に対応することとなって、従前タイヤ
のようにコード補強層を同方向に平行に並べて配置した
場合に比し、適度な剛性を有してタイヤのしなやかさを
失うことなく柔を含む剛により車両の旋回性能も高める
効果を有する。更にこの発明ではコード補強層の配置に
あたり、補強層の端部をずらして位置せしめたので重量
によるゴム層の増大化を回避し、補強効果を顕著に高め
るという効果を有する。
【図1】この発明に係るタイヤの要部を示す半断面説明
図である。
図である。
【図2】従来タイヤの1例を示すタイヤの要部を示す半
断面説明図である。
断面説明図である。
【符号の説明】 1 ビード部 2 ビードワイヤ 3 ビードフィラー 4 サイドウオール部 5 トレッド部 6 カーカス層 7 ベルト層 8 コード補強層 8a コード補強層の始点 8b コード補強層の終端 T タイヤ
Claims (3)
- 【請求項1】 1対のビード部と、サイドウオール部お
よび両サイドウオール部間にまたがるトレッド部よりな
り、一方のビード部よりサイドウオール部、トレッド部
を通り、他方のビード部に至るカーカス層と該カーカス
層とトレッド部の間に配設されたベルト層とを具えた空
気入りタイヤにおいて、前記サイドウオール部を始点と
してビードワイヤおよびビードフィラーのまわりを包む
ようにして折り返して重なり合い、上記始点とはその端
部が一致しない領域のサイドウオール部で終端するコー
ド補強層が配置されていることを特徴とする空気入りタ
イヤ。 - 【請求項2】 上記コード補強層の始点と終端の両端部
領域で重なり合う部分の長さは、15mm〜20mmの
範囲内に配置されていることを特徴とする請求項1記載
の空気入りタイヤ。 - 【請求項3】 上記コード補強層がタイヤの径方向断面
に対し20°〜30°傾斜して配置されていることを特
徴とする請求項1または2記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145695A JPH06328917A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145695A JPH06328917A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06328917A true JPH06328917A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15390972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5145695A Withdrawn JPH06328917A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06328917A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6595256B1 (en) * | 2000-09-22 | 2003-07-22 | Bridgestone/Firestone North American Tire, Llc | Pneumatic tire having a body cord insert that reduces the rolling resistance of the tire |
JP2008007008A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
WO2009019915A1 (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-12 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | 空気入りタイヤ |
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