JPH0717838A - 口腔用組成物 - Google Patents

口腔用組成物

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JPH0717838A
JPH0717838A JP16677493A JP16677493A JPH0717838A JP H0717838 A JPH0717838 A JP H0717838A JP 16677493 A JP16677493 A JP 16677493A JP 16677493 A JP16677493 A JP 16677493A JP H0717838 A JPH0717838 A JP H0717838A
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JP
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sodium chloride
sodium
lauryl ether
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JP16677493A
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Hidehiko Otsuki
秀彦 大槻
Kenji Okumura
健志 奥村
Yukako Tsumura
友佳子 津村
Toru Saito
徹 斉藤
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Sunstar Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化ナトリウムによる塩辛味を低減させて良
好な嗜好性を有する口腔用組成物を提供すること。 【構成】 塩化ナトリウム2.0〜15.0重量%および
ポリオキシエチレンラウリルエーテル0.05〜1.0重
量%を含有する口腔用組成物。 【効果】 ポリオキシエチレンラウリルエーテルを添加
することによって、塩化ナトリウムによる歯肉の引き締
め効果を損なうことなく、塩辛味を低減させた口腔用組
成物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化ナトリウムを配合
した口腔用組成物に関し、さらに詳しくは、従来の口腔
用組成物と比較して、塩辛味を低減させて良好な嗜好性
を有する塩化ナトリウム配合口腔用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、塩化ナトリウムには、歯肉を引
き締める作用があり、口腔内疾患、特に歯槽膿漏などの
歯周疾患を予防したり、治療するのに有用であることが
知られている。それゆえ、従来から、これら疾患の予防
および治療を目的として、塩化ナトリウムを配合した口
腔用組成物が多数提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の塩化
ナトリウム配合口腔用組成物は、添加された塩化ナトリ
ウムの影響で塩辛く、使用を阻害する大きな要因となっ
ている。最近では、特に若年齢層において塩辛味を敬遠
する傾向にあり、塩化ナトリウムを配合した口腔用組成
物の占める割合は年々低下しているのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような問題点を解決
するために、歯磨組成物に配合する塩化ナトリウムの一
部をリンゴ酸ナトリウムに置き換えたり(特開昭56-
83415号)、口腔用組成物に粒状食塩を5重量%以
上配合するにあたり、その60%以上を粒径300μm
以上の粗粒状とする(特開昭62-265214号)こ
とによって、塩辛味を低減しようとする試みが提案され
ている。
【0005】このような状況を鑑み、本発明者らは、さ
らに塩辛味を低減させた口腔用組成物を得るために鋭意
研究を重ねた結果、塩化ナトリウムと共にポリオキシエ
チレンラウリルエーテルを添加することによって、塩辛
味を低減できることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】すなわち、本発明は、塩化ナトリウムおよ
びポリオキシエチレンラウリルエーテルを含有する塩辛
味を低減させた口腔用組成物を提供するものである。
【0007】本発明に用いるポリオキシエチレンラウリ
ルエーテルとしては、そのエチレンオキサイドの平均付
加モル数が8〜10モルのもの(以下、POE(9)ラ
ウリルエーテルという)が好ましい。ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテルは、組成物の全重量を基準にして、
一般的には0.05〜1.0重量%、好ましくは0.05
〜0.5重量%の割合で添加される。その添加量が0.0
5重量%より少ないと塩辛味を充分に低減できず、逆
に、1.0重量%を超えるとポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル独自の苦みが生じてくるので、嗜好性が低下
する。
【0008】塩化ナトリウムは、組成物の全重量を基準
にして、一般的には2.0〜15.0重量%の割合で配合
される。その配合量が2.0重量%より少ないと塩化ナ
トリウムによる歯肉の引き締め効果が見られず、15.
0重量%を超えるとポリオキシエチレンラウリルエーテ
ルを添加しても、塩辛味を充分に低減できない。
【0009】本発明の口腔用組成物は、必要に応じて、
研磨剤、粘結剤、発泡剤、湿潤剤、甘味剤、香味料、防
腐剤および他の薬効成分などを適宜配合することによっ
て、従来公知の方法により、粉歯磨、練り歯磨、液体歯
磨、洗口剤、軟膏剤、パスタ剤、リニメント剤、クリー
ム剤などの剤形とすることができる。
【0010】これらの成分のうち、研磨剤としては、例
えば、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、第2リン酸カ
ルシウム、ピロリン酸カルシウム、不溶性メタリン酸ナ
トリウム、酸化チタン、非晶質シリカ、結晶質シリカ、
アルミノシリケート、酸化アルミニウム、水酸化アルミ
ニウム、レジンなどが挙げられる。粘結剤としては、カ
ルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、ヒド
ロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カラギー
ナン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、キサンタ
ンガム、カルボキシルビニルポリマーなどが挙げられ
る。発泡剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム、N-アシルグルタミ
ン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、アルキロールアミドなどが挙げられる。湿潤剤と
しては、グリセリン、ソルビット、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。甘味剤
としては、サッカリンナトリウム、ステビオサイド、ジ
ヒドロカルコンなどが挙げられる。香味料としては、ペ
パーミント、スペアミントなどの精油や、メントール、
カルボン、オイゲノール、アネトールなどの香味素材が
挙げられる。防腐剤としては、安息香酸、パラベンなど
が挙げられる。薬効成分としては、塩化リゾチーム、デ
キストラナーゼ、ムタナーゼ、溶菌酵素、塩化セチルピ
リジニウム、クロルヘキシジンまたはその塩、第4級ア
ンモニウム塩、トリクロサン、ソルビン酸、ヒノキチオ
ール、アルキルグリシン、アルキルジアミノエチルグリ
シン、アラントイン、イプシロアミノカプロン酸、ビタ
ミンEおよびその誘導体、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、グリチルレチン酸、トラネキサム酸、アズレン、フ
ッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム、ピロ
リン酸ナトリウムなどが挙げられる。これらの成分は、
単独または2種以上を組み合わせて用いることができ
る。また、その配合量は特に限定されることはなく、組
成物の用途に応じて適宜決定される。
【0011】
【実施例】以下に実験例および実施例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。
【0012】実験例1 以下の処方により、常法に従い、塩化ナトリウムおよび
POE(9)ラウリルエーテルを含有する練り歯磨を調
製した。
【0013】 成 分 配合量(重量%) 炭酸カルシウム 30.0 無水ケイ酸 6.0 ソルビット 25.0 CMC 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.9 塩化ナトリウム 5.0 POE(9)ラウリルエーテル (表2に示す) 精製水 残部
【0014】得られた各練り歯磨を10名のパネラーが
使用し、塩辛味と苦みについて評価した。なお、各評価
項目の判断基準を表1に示し、結果を表2に示す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】表2から明らかなように、POE(9)ラ
ウリルエーテルを0.05〜1.0重量%の割合で添加
すれば、塩化ナトリウムの塩辛味を低減することができ
るが、0.05重量%より少ないと塩辛味を充分に低減
できず、逆に、1.0重量%を超えるとPOE(9)ラ
ウリルエーテル独自の苦みが出じて嗜好性が低下する。
このことから、POE(9)エチレンラウリルエーテル
の必要な添加量は、0.05〜1.0重量%の範囲内であ
ることがわかる。
【0018】実験例2 以下の処方により、常法に従い、塩化ナトリウムおよび
POE(9)ラウリルエーテルを含有する練り歯磨を調
製した。
【0019】 成 分 配合量(重量%) 炭酸カルシウム 30.0 無水ケイ酸 6.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ソルビット 25.0 CMC 1.5 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.9 塩化ナトリウム (表3に示す) POE(9)ラウリルエーテル 1.0 精製水 残部
【0020】得られた各練り歯磨を、実験例1と同様な
方法で塩辛味と苦みについて評価した。結果を表3に示
す。
【0021】
【表3】
【0022】表3から明らかなように、POE(9)ラ
ウリルエーテルを1.0重量%の割合で添加した場合、
塩化ナトリウムの配合量が15.0重量%以下であれ
ば、塩辛味を低減することができるが、20.0重量%
になると塩辛味を充分に低減できない。歯肉の引き締め
効果を得るには、少なくとも2.0重量%の塩化ナトリ
ウムを配合する必要であるので、その必要な配合量は
2.0〜15.0重量%の範囲内であることがわかる。
【0023】実施例1 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 炭酸カルシウム 35.0 無水ケイ酸 3.0 ソルビット 20.0 CMC 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 3.0 塩酸クロルヘキシジン 0.01 ビタミンEアセテート 0.1 サッカリンナトリウム 0.02 香料 0.8 塩化ナトリウム 15.0 POE(9)ラウリルエーテル 1.0 精製水 残部
【0024】実施例2 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 無水リン酸カルシウム 35.0 無水ケイ酸 3.0 ソルビット 25.0 プロピレングリコール 5.0 CMC 2.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 トリクロサン 0.1 グリチルレチン酸 0.01 サッカリンナトリウム 0.05 香料 0.8 塩化ナトリウム 5.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.3 精製水 残部
【0025】実施例3 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 無水ケイ酸 20.0 グリセリン 10.0 ソルビット 35.0 CMC 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 ビタミンEニコチネート 0.05 サッカリンナトリウム 0.02 香料 0.8 塩化ナトリウム 5.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.5 精製水 残部
【0026】実施例4 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 無水ケイ酸 12.0 ラウリル硫酸ナトリウム 1.2 ソルビット 42.0 グリセリン 20.0 CMC 2.4 ビタミンEアセテート 0.1 香料 0.8 塩化ナトリウム 5.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.3 精製水 残部
【0027】実施例5 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 炭酸カルシウム 40.0 無水ケイ酸 4.0 グリセリン 30.0 CMC 1.5 グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 香料 0.9 塩化ナトリウム 10.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.8 精製水 残部
【0028】実施例6 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 無水リン酸水素カルシウム 35.0 無水ケイ酸 3.0 CMC 1.5 ラウリル硫酸ナトリウム 1.5 モノフルオロリン酸ナトリウム 0.7 ピロリン酸ナトリウム 0.1 サッカリンナトリウム 0.1 香料 0.7 塩化ナトリウム 2.5 POE(9)ラウリルエーテル 0.1 精製水 残部
【0029】実施例7 以下の処方により、常法に従い、練り歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) 無水リン酸水素カルシウム 30.0 無水ケイ酸 5.0 グリセリン 15.0 CMC 2.5 ラウリル硫酸ナトリウム 2.0 アラントイン 0.1 香料 0.8 塩化ナトリウム 3.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.1 精製水 残部
【0030】実施例8 以下の処方により、常法に従い、液体歯磨を製造した。 成 分 配合量(重量%) グリセリン 12.0 エタノール 8.0 サッカリン 0.01 ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン 1.2 ブロックコポリマー 塩酸クロルヘキシジン 0.01 安息香酸ナトリウム 0.2 リン酸一水素ナトリウム 0.02 リン酸二水素ナトリウム 0.1 香料 0.3 塩化ナトリウム 3.0 POE(9)ラウリルエーテル 0.1 精製水 残部
【0031】実施例9 以下の処方により、常法に従い、パスタ剤を製造した。 成 分 配合量(重量%) ポリオキシエチレンソルビタン 4.0 モノオレート ソルビタンモノオレート 2.0 セタノール 5.0 グリセリン 10.0 ソルビット 5.0 CMC 6.0 香料 1.0 塩化ナトリウム 2.5 POE(9)ラウリルエーテル 0.1 精製水 残部
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルを添加することによって、塩化ナトリウ
ムによる歯肉の引き締め効果を損なうことなく、塩辛味
を低減させた口腔用組成物が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ナトリウム2.0〜15.0重量%お
    よびポリオキシエチレンラウリルエーテル0.05〜1.
    0重量%を含有することを特徴とする口腔用組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオキシエチレンラウリルエーテルに
    おけるエチレンオキサイドの平均付加モル数が8〜10
    である請求項1記載の口腔用組成物。
JP16677493A 1993-07-06 1993-07-06 口腔用組成物 Withdrawn JPH0717838A (ja)

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JP16677493A JPH0717838A (ja) 1993-07-06 1993-07-06 口腔用組成物

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100225736B1 (ko) * 1997-02-24 1999-10-15 김희준 폐 PCBs(Printed Circuit Boards, 인쇄회로기판)의 유가금속 회수방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100225736B1 (ko) * 1997-02-24 1999-10-15 김희준 폐 PCBs(Printed Circuit Boards, 인쇄회로기판)의 유가금속 회수방법

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