JPH07178199A - ゴルフボ−ルの成形法 - Google Patents
ゴルフボ−ルの成形法Info
- Publication number
- JPH07178199A JPH07178199A JP34634293A JP34634293A JPH07178199A JP H07178199 A JPH07178199 A JP H07178199A JP 34634293 A JP34634293 A JP 34634293A JP 34634293 A JP34634293 A JP 34634293A JP H07178199 A JPH07178199 A JP H07178199A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cavity
- molding
- golf ball
- injection
- synthetic resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
ルフボ−ルのコアを覆う合成樹脂カバ−やコア或いはマ
ルチボ−ルの中間層等の成形法に係る。 【構成】 ゴルフボ−ル成形用金型のキャビティ内に可
塑化された合成樹脂及び/又はゴムを射出成形するに際
し、成形用金型のキャビテイ内を減圧状態にしながら射
出成形することを特徴とするゴルフボ−ルの成形法。A
‥成形用下型、B‥成形用上型、1‥ベントピン、2‥
サポ−トピン、3‥真空ポンプ、4、5‥パイプ。 【効果】 本発明によるゴルフボ−ルは、焼け、エアマ
−ク及びウエルド等の不良が減少し、又、モ−ルド内へ
の材料の充填が良好となり、ディンプルの転写(付型)
精度も向上した。更に、キャビティの排気孔を小さくす
ることが可能となり、排気孔部分のバリが殆どないゴル
フボ−ルを成形することができる。
Description
関するものであり、更に詳しくは、ゴルフボ−ルのコア
を覆う合成樹脂カバ−やコア或いはマルチボ−ルの中間
層等の成形法に係るものである。
ソリッドボルフボ−ルは、通常はポリブタジエンゴムを
主成分とする球状のコアと、これを覆うアイオノマ−樹
脂にて代表される樹脂カバ−とをもって構成されてい
る。かかるゴルフボ−ルの成形に際しては、金型のキャ
ビティ内に3本以上のサポ−トピンを立て、これにコア
を載せ、コアをキャビティの中心になるように配置し、
このコアとキャビティ内周面との間にカバ−材を充填し
これを硬化させる方法が取られていた。
型のキャビティ内に空気等を封入してしまった場合に
は、充填される樹脂がその分だけ欠落することとなり、
焼け、エアマ−ク及びウエルド等の不良原因となる。従
って、キャビティ内の空気や充填された合成樹脂から発
生するガス等をキャビティ内から排気する必要がある。
このため、通常はキャビテイに排気孔を設けて自然排気
により排気した成形を行っている。
ち、特に下型Aのみを取り出してその断面を示すもので
あり、1はエア−ベントピン、2はサポ−トピンを示
す。しかるに、ゴルフボ−ルのコア10はサポ−トピン
2上に載せられて図示しない上型Bが閉じられるが、カ
バ−を構成する合成樹脂がキャビティとコア10との間
に射出成形されると、上下型A、Bの合わせ面、エア−
ベントピン1及びサポ−トピン2のクリアランス部分か
ら、自然排気により内部の空気や合成樹脂より発生する
ガスが排気されることとなる。
キャビテイに排気孔を設けた自然排気方法では、可塑化
された合成樹脂がキャビテイ内部に入り、キャビテイ内
部の空気やこの樹脂から発生したガスが押しだされて排
気孔から排出されることとなるが、キャビティに備えら
れた排気孔が小さければ排気不良となり、焼け、エアマ
−ク及びウエルドなどの不良の原因となる。一方、排気
孔が大きければその部分に樹脂が流れこみ、そのまま硬
化されてバリとなり、バリ取りの仕上げに多くの労力を
費やすことになる。
填は射出成形法が採用されるが、この合成樹脂の射出速
度が速いと相対的に自然吸気によるキャビティ内の排気
速度が遅くなってしまうので、これ又、焼け、エアマ−
ク及びウエルド等の不良原因となる。そのため、射出速
度を速くするにも限界があり、成形条件の自由度が小さ
くなるという問題点も生じている。
あって、特にカバ−を形成する際にキャビティ内の空気
等の排気を完全ならしめ、排気不良によるゴルフボ−ル
の不良発生をなくそうとするものである。
成するため、次の構成としたものである。即ち、本発明
の要旨は、ゴルフボ−ル成形用金型のキャビティ内に可
塑化された合成樹脂及び/又はゴム(エラストマ−を含
む。以下同じ)を射出成形するに際し、成形用金型のキ
ャビテイ内を減圧状態にしながら射出成形することを特
徴とするゴルフボ−ルの成形法である。そして好ましい
態様においては、ゴルフボ−ル成形用金型のキャビティ
内にサポ−トピンを立て、キャビティの中心に位置する
ようゴルフボ−ルのコアを前記ピンにて支え、キャビテ
ィ内面とコア表面にて構成される空域内を減圧しつつ、
ゴルフボ−ルのカバ−となる可塑化された合成樹脂を射
出成形して前記空域内に当該合成樹脂を充填しこれを硬
化させる。
成樹脂及び/又はゴムをキャビティ内に射出成形する
際、キャビティ内を減圧しつつ射出成形するものであ
る。本発明においては、キャビテイ内に実質的に空気が
存在しないため、合成樹脂及び/又はゴムが発生するガ
スだけを排気できればよく、合成樹脂及び/又はゴムの
充填時に排気する気体はほんの僅かとなる。そのため、
排気孔を従来のものより小さくでき、合成樹脂及び/又
はゴムは入りこまないが排気はできるといった大きさの
孔まで小さくできることとなった。尚、本発明のゴルフ
ボ−ルの成形法は、カバ−に限らずワンピ−スボ−ルや
3ピ−ス等マルチピ−スボ−ルの成形にも利用できるこ
とは勿論である。
キャビティ内の空域の容積や射出される合成樹脂及び/
又はゴムの流動性の程度によって異なるが、通常は、4
00〜1×10-3(Torr)、好ましくは300〜1
×10-2(Torr)の真空度とするのがよい。更に好
ましくは、200〜5×10-2(Torr)の真空度と
するのがよい。
ン(エア−ベントピン1及びサポ−トピン2)のクリア
ランスより真空ポンプにより減圧するものである。図2
はゴルフボ−ル成形金型と真空ポンプとの配置を示す概
念図であり、真空ポンプ3より伸びるパイプ4、5が夫
々のクリアランス部分に連なり、キャビティ内部を減圧
することとなる。尚、成形金型A、Bの合わせ面(PL
面)にはO−リング6を配してシ−ルを行うのが実際的
である。図中、7は真空計である。
に連通する管部は各ピンのクリアランスのみとなってい
るが、それ以外に、キャビティ内部を減圧するための管
部を適宜設けておいてもよい。例えば、上型Bと下型A
との合わせ面(PL面)P上に溝部を設けておき、これ
をもって減圧のための管部としてもよい。
アランス幅)が大きくなると、成形バリが生じ易くなる
ので、バリの発生を防止するためにはクリアランス幅を
小さくし過ぎるとキャビティ内部の排気が良好となら
ず、成形不良を起こし易い。しかしながら、本発明によ
れば、クリアランス幅を極めて小さくしても成形不良を
起こすことはなく、バリの発生を確実に防止して良好な
ゴルフボ−ルを製造することができる。
明する。ゴルフボ−ルを構成するコアはポリブタジエン
硬化物、カバ−を構成する合成樹脂はアイオノマ−樹脂
である。そして、アイオノマ−樹脂の射出時の温度は2
40℃、キャビティ内の真空度は0.15、200、7
60(Torr)の3条件で行った。尚、成形型の冷却
媒体として水を用いた。
を夫々5万個づつ成形し、焼け、エア−マ−ク及びウエ
ルド不良の数を比較したところ、キャビティ内の真空度
を0.15又は200Torrとした時の不良率は、真
空度が760Torrの場合の不良率の半分以下であっ
た。この結果より、キャビティ内を減圧とすることによ
り、不良率が減少することが分かった。このことより、
高速射出成形も可能となり、成形効率のアップも可能と
なった。
を夫々20個づつ成形し重量を測定したところ、各条件
下で得られたゴルフボ−ルの平均重量は、キャビティ内
の真空度を0.15Torrとした時が一番大きく、そ
の次が真空度200Torrで成形したボ−ルであっ
た。この結果より、キャビティ内を減圧とすることによ
り、合成樹脂の充填がよくなり、それだけ重量が増加す
ることが分かった。又、キャビティの表面にディンプル
模様が形成されているが、このディンプル模様が転写さ
れることによって得られるゴルフボ−ル表面のディンプ
ルの成形精度も向上した。
ゴルフボ−ルは、焼け、エアマ−ク及びウエルド等の不
良が減少し、又、成形したゴルフボ−ルを構成する合成
樹脂及び/又はゴムの充填が良好となり、ディンプルの
転写(付型)精度も向上した。更に、本発明によれば、
キャビティの排気孔を小さくすることが可能となり、排
気孔部分のバリが殆どないゴルフボ−ルを成形すること
ができる。
ある。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴルフボ−ル成形用金型のキャビティ内
に可塑化された合成樹脂及び/又はゴムを射出成形する
に際し、成形用金型のキャビテイ内を減圧状態にしなが
ら射出成形することを特徴とするゴルフボ−ルの成形
法。 - 【請求項2】 ゴルフボ−ル成形用金型のキャビティ内
にサポ−トピンを立て、キャビティの中心に位置するよ
うゴルフボ−ルのコアを前記ピンにて支え、キャビティ
内面とコア表面にて構成される空域内を減圧しつつ、ゴ
ルフボ−ルのカバ−となる可塑化された合成樹脂及び/
又はゴムを射出成形して前記空域内に当該合成樹脂及び
/又はゴムを充填し、これを硬化させたことを特徴とす
るゴルフボ−ルの成形法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34634293A JP2971721B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ゴルフボ−ルの成形法 |
US08/676,803 US5879599A (en) | 1993-12-21 | 1996-07-08 | Method of molding golf balls |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34634293A JP2971721B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ゴルフボ−ルの成形法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07178199A true JPH07178199A (ja) | 1995-07-18 |
JP2971721B2 JP2971721B2 (ja) | 1999-11-08 |
Family
ID=18382768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34634293A Expired - Fee Related JP2971721B2 (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | ゴルフボ−ルの成形法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971721B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6168407B1 (en) | 1997-10-08 | 2001-01-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball mold |
WO2001070305A1 (fr) * | 2000-03-22 | 2001-09-27 | Kawasumi Laboratories, Inc. | Tube a usage medical, son procede de fabrication et dispositif a cet effet, et instrument medical |
JP2002224245A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-13 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用金型及びそれを用いたゴルフボールの製造方法 |
JP2003048237A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-18 | Jsr Corp | 導光板の成形方法および環状オレフィン系樹脂の成形方法 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP34634293A patent/JP2971721B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6168407B1 (en) | 1997-10-08 | 2001-01-02 | Bridgestone Sports Co., Ltd. | Golf ball mold |
WO2001070305A1 (fr) * | 2000-03-22 | 2001-09-27 | Kawasumi Laboratories, Inc. | Tube a usage medical, son procede de fabrication et dispositif a cet effet, et instrument medical |
JP2002224245A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-13 | Bridgestone Sports Co Ltd | ゴルフボール用金型及びそれを用いたゴルフボールの製造方法 |
JP2003048237A (ja) * | 2001-08-08 | 2003-02-18 | Jsr Corp | 導光板の成形方法および環状オレフィン系樹脂の成形方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2971721B2 (ja) | 1999-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5879599A (en) | Method of molding golf balls | |
US5866171A (en) | Mold for tire vulcanization and manufacturing method thereof | |
US7402031B2 (en) | Piece for tire mold, method of producing the piece, piece-type tire mold and method of producing the piece-type tire mold | |
KR100623401B1 (ko) | 타이어 가류 성형용 금형 및 그 제조 방법, 타이어 가류성형용 금형을 사용하여 성형된 공기 주입 타이어 | |
US20080296802A1 (en) | Method of manufacturing a golf ball | |
JPH07100227A (ja) | 再生用に回収したゴルフボールを使って新品同様なゴルフボールを作る方法 | |
US4632171A (en) | Counter-gravity casting mold | |
ZA805343B (en) | Cast tire and method of manufacturing | |
TW202308825A (zh) | 成型裝置及其注入成型方法 | |
JPH07178199A (ja) | ゴルフボ−ルの成形法 | |
JP3733271B2 (ja) | タイヤ加硫成形用金型及びその製造方法並びに該金型を用いて成形された空気入りタイヤ及びその製造方法 | |
US2363086A (en) | Method of making ball cores | |
JPH02165857A (ja) | 真空ダイカスト用金型 | |
JP2006231374A (ja) | タイヤモールド鋳造用枠体 | |
JPS5890365A (ja) | アルミニウム合金の金型鋳造法 | |
JP2003266440A (ja) | ゴルフボール用成形型及びゴルフボール製造方法 | |
JP2003191293A (ja) | 成形型 | |
JPH0357606A (ja) | タイヤ成形用金型 | |
JPH0880553A (ja) | 射出成形金型 | |
JPS5932139A (ja) | 半導体樹脂封止用金型 | |
JPS61199872A (ja) | ゴルフボ−ルの製造方法 | |
JPS6024905A (ja) | 成形用型 | |
JPS63278806A (ja) | 空気入りタイヤの製造方法及び装置 | |
JPS5924492Y2 (ja) | 合成樹脂射出成形用金型 | |
JP2001232641A (ja) | タイヤ加硫成形用金型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 12 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 13 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 14 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |