JPS6024905A - 成形用型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、成形用型に関する。特に、合成樹脂ゴム、セ
ラミックス、鋼板などの成形品の成形に用いられる成形
用型において、離型効果を高めた成形用型に関する。

合成樹脂成形品の成形に於ては、成形後、成形品を金型
から離脱させるため、成形品の形状や利質などによって
離型方法を決める必要があるが、通常、押出しビンを用
いることが多い。

その−例を、第１図に示す。すなわち、第１図は、成形
品の離型方法として押出しビンを用いた自動車用エアー
・アウトレット・ガーニッシュの合成樹脂射出成形用金
型が閉合した状態の断面を示すもので、図中、１は固定
側金型、２は移動側金型、３はスプルー、４はゲート、
５は成形品、６は押出しビン、７は受け板、８はスペー
サブロック、９は押出しプレートを夫々示す。第１図に
示すような射出成形では、金型が閉合された状態で、溶
融樹脂がゲート４を通って圧入され、成形品５が成形さ
れる。成形が終了すれば、移動側金型２が移動し、金型
が開く。金型の開きに連動し押出しビン６が動きだし、
成形品５を金型から離型させる。離型後、成形品５を取
り出し、再び金型を閉合し、以後同様のライフルを繰返
す。この射出成形では、成形品の形状や月質などによっ
て左右はれるが、離型剤をほぼ一定の間隔で塗布するこ
ともある。

このように押出しビンを使用する方法では、押出しビン
などの機構を具備する必要があるため、機構が複雑とな
シ、金型製作費用も高くなる〇又、押出しピンの跡がつ
いたシ、パリ発生の原因となるｎ」能性がある。更に、
離型剤の塗布によυ能率の低下を招くことがある。

これらの欠点を解消するため、多孔質通気性物質から空
気吹き出しできることを利用した離型方法も提案されて
いる。（例えば、特開昭５２−５７２１７号明細書。）
また、実開昭４９−１１６４７５３号明細書では、第２
図に示すような断面を有する成型用金型が提案されてい
る。

すなわち、第２図は底の深い容器の合成樹脂射出成形用
金型で、多孔質通気性物質から空気を吹き出して成形品
を離型する方法を用いた型の閉合時の断面図である。図
中、１１は固定側金型部、１２ｔ１移動側金型部、１３
Ｖｉスプルー、１４は成形品、１５は多孔質通気性物質
、１６は空気導入孔を示す。成形品１４は、１６の空気
導入孔を経て、１５の多孔質通気性物質から吹きだした
圧縮空気が成形品１４の凹部にたまシ、その空気圧で型
から離型するようにされている０第２図の金型を用いる
成形では、空気圧が逃げにくい底の深い容器状形状を利
用し、型の一部に多孔質通気性物質を設け、該多孔質通
気性物質から空気を吹き出して成形品を離型する方法が
行なわれている。しかし、この方法を用いるには、成形
品の形状が限定されたり、を気吹き出し部の構造が複雑
になる。

又、全体が多孔質通気性物質の場合、それなりの離型効
果もあるが、第３図に示す自動車用エア・ガーニッシュ
の形状のような場合には、第４図の型拡大図や第５図の
型断面図に示す如く、矢印方向に空気が逃げやすく、離
型効果が少ない。すなわち、第３図は、多孔質通気性物
質から空気を吹き出して離型する方法で成形した、空気
が逃げやすい成形品の例としての自動車用エア・ガーニ
ッシュの成形品を示しでいる。

第４図は、第３図のエア・ガーニッシュの成形用型で、
離型方法として、多孔質通気性物質を用いて空気吹出し
した時の空気の退的゛る方向を示した部分断面拡大図で
ある。図中、４１は成形品の１部、４２は多孔質通気性
物質で作られた型部、矢印は空気の逃げる方向を示す。

また、第５図は、型全体に多孔質通気性物質を用いた場
合、型合せ面及び型外周部へ空気が逃げる状態を示した
ものであり、図中、５１は成形品、５２は多孔質通気性
物質、矢印は空気の逃げる方向を示す。

本発明の目的は、焼結金属、溶射金属などの多孔質通気
性物質を通して、空気を吹き出し、成形品を金型から離
型させる成形用型に於て、該多孔質通気性物質の必要個
所あるいは必要範囲のみ通気性を維持し、他の多孔質通
気性物質部は目ツブシすることによって、カーニッシュ
の如く空気が逃げやすい形状の成形品でも、効率よく離
型でき、押出しピンなどを使用しないか、あるいは使用
しても大巾に低減し、簡単な構造で、離型剤の塗布が不
要、あるいは塗布頻度を減少、できる成形用型を提供す
るものである。

すなわち、本発明の成型用型は、焼結金属、溶射金酋、
セラミックスなどの多孔質通気性物質を通して、空気を
吹き出し成形品を離型させる成形用型において、型のコ
アー又はキャビティ部、並びに型合せ面、型外周部等を
構成する多孔質通気性物質の空気吹き出し不要部分をメ
ッキ、合成樹脂含浸などの手段で空気が洩れ１．ｒよう
目ツブシして、樹脂か接し、型部れが要求される部分に
限定して空気を吹き出てことができる構造にして、離型
効果を高めたことを特徴とする。

上記の目ツブシの方法の例としては、多孔質通気性を要
求する場所にはテープな−どでマスキングをして、他の
部分をメッキする。又は、第６図に示すように、マスキ
ング後、溶解した樹脂を多孔質部に乗せて矢印方向に吸
引して、多孔質の中に含ませ硬化させて目ツブシする等
の方法がある。

又、上記多孔質物質のコア表面粒子間の空隙は、樹脂の
性質、温度、成形条件などによって−２−覇程度以下の
空隙を用いる。内部の粒子間００ の空隙は、コア表面と同じものか、あるいはそれ以上の
空隙を用いてもよい０ 本発明の成形用型は、型材料として用いた多孔質通気性
物質の通気性を利用し、空気の吹出しによル成形品を型
から離型する成形用型、さらＫｔ：ｌ、ガス抜きなどを
行なう成形用型に使用できる。ここで、成形品とは合成
樹脂、ゴム。

セラミックス、鋼板などを示し、用いる工法は射出成形
法、プレス成形法、真空成形法、ブロー成形法などであ
る。

以下に、本発明の成形用型を図面によって説明する。

第６図は、型の一部に多孔質通気性物質を用い、鋳造等
によりバックアップした型で、通気性を要求する場所に
マスキング後、多孔質の他の部分を樹脂で目ツブシする
状態を示す。図中。

６１は多孔質通気性物質部、６２は鋳造等によるバック
アップ金属部を示している。また、通気性を要求する場
所には、樹脂６４を薄く塗布し、硬化後、多孔質通気性
物質部６１の全表面に溶融状態の樹脂６５を乗せ、空気
孔６５を通じ矢印方向に外部から吸引し、多孔質部の中
に樹脂を含ませ硬化、目ツブシする。樹脂６４ｆ４吸引
時、既に硬化しているので、多孔質部に含浸せず、この
場所は通気性が維持できる。その後、多孔質通気性物質
部６１０表面に残存する樹脂６４．６５を除去し、成形
型となす。空気孔６３は、離型時の空気４人孔として使
用する。

第７図は、通気性不必要個所の多孔質通気性物質部を、
メッキにより目ツブシした構造を持つ、第５図に示した
エア・アウトレット・ガーニッシュの射出成形用金型の
移動側金型表′面の一部を示す。図中、７１はスプル一
部、ｙ２ｔｄゲート部、７３は成形品部、７４は多孔質
通気性物質を鋳造等によシ金属でバックアップした型合
せ面を示す。また、通気性を要求さハる７１、７２．７
５　部、及び鋳造による金属部７４は、マスキングを実
施し、通気性の不必要な斜線部７５にメッキをほどこし
たものである０第８図は、第７図のＡ−へ′断面を示し
たものでおる。図中、８１は固定側金型部を示し、８２
は移動側金型部を示す。また、８５はスプル−。

８４１まゲー　ト、８５は成形品、８６は多孔質通気性
物質、８７はメッキによシ多孔質通気性部を目ツブシし
た場所、８８は型外の操作パルプ（図示しない）及び圧
縮機（図示しない）に通じている空気導入孔、８９は固
定側型板、９０Ｉ／′ｉ８６の多孔質通気性物質を鋳造
による金属でバックアップした移動側型板部、９１は固
定側取付板、９２は移動側取付板を夫々示す。

第８図に示す如く金型が閉合された状態に於て、図示し
ない射出成形機の射出筒からの溶融樹脂がスゲルー８３
、ゲート８４を通って、固定側金型８１と移動側金型８
２の間に形成された型窩内に圧入され、成形品８５が成
形されるＯ成形が終了すれば、移動側金型８２が矢印方
向に移動し、金型が開き、その際、成形品８５は、通常
、移動側金型８２のコア表面に付着している。該移動側
金型８２がその移動を停止した後九又は停止寸前に、図
示しない操作パルプの作動によシ、空気導入孔８８を経
て、噴出口部を形成する多孔質通気性物質８６を通して
圧縮空気を、移動側金型８２と成形品８５の間に流入せ
しめ、空気の圧力によシ成形品８５を移動側金型８２か
ら離型させる。この際、太線で示した多孔質通気性物質
８６のコア側表面で、成形品８５に接しない個所は、メ
ッキにより目ツブシされ、圧縮空気が洩れないので、圧
縮空気は効率よく多孔質通気性物質８６を通り、成形品
８５に接するコア表面の個所からのみ噴出する。このた
め、成形品８５は、移動側金型８２から効率よく離型で
きる。離型後、成形品８５を取り出し、金型８１，８’
２を再び閉合し、型窩内に樹脂を注入し、以後、同様の
サイクルを繰返す。

この第８図に示す実施態様の他にも、固定側金型に多孔
質通気性物質を設け、必要個所のみ通気性を維持し、他
の個所の多孔質通気性物質は、メッキによシ目ツブシす
ることによって離型させるようにしてもよい。又、固定
側並びに移動側両方の型に、多孔質通気性物質を設け、
必要個所のみ通気性を維持し、他の個所の多孔質通気性
物質は、メッキによシ目ツブシすることによって離型式
せるようにしてもよい。

本発明の成形用型では、押出しピンなどを併用してもよ
いし、また、バックアップ部は、樹脂、切削による金属
などを用いてもよい。更には、多孔質部は、金型基部と
機械加工面で接合してもよい。

次に、本発明の成形用型の効果を説明する。

焼結金属、溶射金属、セラミックスなどの多孔質通気性
物質を通して、空気を吹き出し成形品を金型から離型さ
せる合成樹脂射出成形用金型に於て、該多孔質通気性物
質のコア表面で、成形品に接しない個所をメッキにより
目ツブシし、成形品に接する個所に限定して通気性を維
持することによって、圧縮空気を効率よく吹き出すこと
ができるので、空気が逃げやすい形状の成形品でも効率
よ〈離型でき、また、離型剤の塗布回数を減らすことが
できる。

父、押出しピンなどを大巾に減らせるか、ちるいは全く
使用しなくてよいので、金型製作費用が安く、製作期間
が短かくできるとともに、押出ピンの跡及びパリ発生の
危険性を大１１］　［減らすことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の押出しピンを使用した自動車用エアー
・アウトレット・ガーニッシュの合成樹脂射出成形用金
型を示し、第２図は、多孔質通気性物質からの空気吹き
出しを利用した従来の底の深い容器の合成樹脂射出成形
用金型を示す。第３図は、自動車用エア・ガーニッシュ
成形品を示し、第４図及び第５図は、自動車用エア・ガ
ーニッシュ成形品を多孔質通気性物質の型を用いて製作
した際の空気の逃ける様子を示している。 第６図は、本発明の成形用型の概略図であり、第７図は
、本発明の成形用型を自動車用エアーアウトレット・ガ
ーニッシュ成形品製作用に適当したものを示す　第８図
は、第７図の成形用型のＡ−Ａ’　断面図である。 帛３図 児４図 第５図 第１頁の続き ０発　明　者　藤岡幸夫 名古屋市中村区岩塚町字高道１ 番地三菱重工業株式会社名古屋 機器製作所内 ０発　明　者　小林弘 名古屋市中村区岩塚町字高道１ １１

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 多孔質通気性物質を通ｊ７て空気を吹き出すことにより
   成形品を離型させる成形用型において、型のコア又はキ
   ャビティ部、並びに型合せ面、型外周部等を構成する多
   孔質通気性物質の空気吹き出し不要部分を、空気が洩れ
   ぬよう目ツブシして、樹脂が接し、型離れが要求される
   部分に限定して空気が吹き出すようにしたことを特徴と
   する成形用型。