JPH0717669A - 織布工場における給糸体の搬送制御システム - Google Patents

織布工場における給糸体の搬送制御システム

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JPH0717669A
JPH0717669A JP16553593A JP16553593A JPH0717669A JP H0717669 A JPH0717669 A JP H0717669A JP 16553593 A JP16553593 A JP 16553593A JP 16553593 A JP16553593 A JP 16553593A JP H0717669 A JPH0717669 A JP H0717669A
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JP
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yarn
yarn feeder
carrier
loom
receiving means
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JP16553593A
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English (en)
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Shigeo Yamada
茂生 山田
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各織機Lij(i=1、2…、j=1、2…)
の受取手段Cijに対し、給糸体が重複して荷卸しされる
ことを防止する。 【構成】 各織機Lijには、要求信号発生手段Aij、受
取制御装置Bij、受取手段Cijを設け、受取手段Cijに
は、給糸体を検出するセンサを設ける。各織機Lijの要
求信号発生手段Aijからの要求信号SAijに従って、分
岐制御装置MCj (j=1、2…)は、所定のキャリヤ
を分岐路Rj に進入させるとともに、受取指令信号SC
ijを受取制御装置Bijに送出する。受取制御装置Bij
は、センサが作動しているときは、受取手段Cijによる
給糸体の荷卸しを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織布工場において、
各織機に対して緯糸用の給糸体を供給するに際し、所定
の給糸体を一層安全に供給することができる織布工場に
おける給糸体の搬送制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は、先きに、多数台の織機を有す
る織布工場において、各織機に対し、所定の緯糸用の給
糸体を適確に供給するための給糸体搬送システムを提案
した(特願平5−25699号)。
【0003】このものは、織布工場内の各織機と、給糸
体を保管するセンタとの間にキャリヤを循環走行させる
走行路を形成し、センタにおいては、各織機からの要求
信号に従い、キャリヤに所定の給糸体を搭載する。そこ
で、各織機においては、所定の給糸体を搭載したキャリ
ヤが到達したときに、その給糸体の荷卸しをすることに
より、各織機は、所定の時期に、所定の給糸体の供給を
受けることができる。なお、各織機の近傍には、走行路
を進行するキャリヤから給糸体を荷卸しするために、受
取手段が配設されている。また、各織機からの要求信号
は、各織機に付設する要求信号発生手段を介し、自動ま
たは手動により発生させるものとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、受取手段は、受取手段上に給糸体が存在してい
るにも拘らず、さらに給糸体を重複して荷卸しする誤動
作が生じ、受取手段自体やキャリヤを破損してしまうお
それがあるという問題があった。すなわち、要求信号を
手動によって発生させる場合、織工は、受取手段上の給
糸体を除去した後でなければ要求信号発生手段を作動さ
せることができないが、ときとして、このような作業手
順を誤ることがあるからである。また、要求信号を自動
的に発生させる場合でも、多色織物を製織するときは、
ほぼ同時期に複数の給糸体が要求され、同様の誤動作が
発生するおそれがある。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、受取手段に対し、給糸体を検出するセ
ンサを付設することによって、織工の誤操作等による事
故の発生を防ぎ、全体を安全に動作させることができる
織布工場における給糸体の搬送制御システムを提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、各織機からの要
求信号に対応して、キャリヤを介して所定の給糸体を所
定の織機にまで搬送する給糸体搬送システムと、各織機
に付設し、キャリヤから給糸体を荷卸しする受取手段と
を備えてなり、受取手段は、受取手段上の給糸体を検出
するセンサと、センサが給糸体を検出しているとき、給
糸体の荷卸しを禁止する受取制御装置とを有することを
その要旨とする。
【0007】なお、受取手段は、給糸体搬送システムか
らの受取指令信号に基づいて給糸体を荷卸しすることが
できる。
【0008】第2発明の構成は、第1発明におけると同
様の給糸体搬送システムと、各織機に付設し、キャリヤ
からの給糸体を受け取る受取手段とを備えてなり、受取
手段は、受取手段上の給糸体を検出するセンサと、セン
サが給糸体を検出しているとき、要求信号の出力を阻止
する監視装置とを有することをその要旨とする。
【0009】なお、監視装置は、要求信号の出力を阻止
した旨を警報表示する表示器を備えることができる。
【0010】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、給糸体搬
送システムのキャリヤは、各織機からの要求信号に対応
して、所定の給糸体を所定の織機にまで搬送することが
でき、各織機に付設する受取手段は、搬送される給糸体
をキャリヤから荷卸しすることができる。また、このと
き、センサは、受取手段上に給糸体が存在するときは、
それを検出し、受取制御装置は、給糸体の荷卸しを禁止
することができるから、給糸体が重複して荷卸しされた
り、それによって思わぬ破損事故が発生したりするおそ
れがない。
【0011】ここで、各織機からの要求信号は、たとえ
ば、給糸体の種類と要求信号を発生する織機の番号との
組合せ、織機の番号と、その織機が有する複数の緯入れ
装置の装置番号との組合せ等を選択することができる。
【0012】なお、給糸体搬送システムは、織布工場内
で複数の種類の給糸体が使用されている場合、織機から
の要求信号を入力すると、要求された種類の給糸体を予
め搭載して待機しているキャリヤを選択して、要求信号
を出力した織機に向けて進行させるか、または、要求さ
れた種類の給糸体をキャリヤに搭載した後、そのキャリ
ヤを所定の織機に向けて進行させる。このとき、給糸体
搬送システムは、キャリヤを所定の織機に向けて進行さ
せるとともに、その織機の受取手段に対して受取指令信
号を出力することができる。
【0013】一方、受取手段は、給糸体搬送システムか
らの受取指令信号に基づいて給糸体を荷卸しすることが
できる。このように、受取手段が給糸体受取指令信号に
基づいて給糸体を荷卸しすれば、受取手段は、要求した
種類の給糸体を搭載したキャリヤから、所定の給糸体を
確実に荷卸しをすることができる。
【0014】なお、受取制御装置による給糸体の荷卸し
禁止動作は、たとえば、給糸体搬送システムが受取手段
に受取指令信号を出力しないようにしたり、または、キ
ャリヤを停止させ、キャリヤが受取手段に到達しないよ
うにしたり、あるいは、これらの動作を組み合わせたり
することによって実現することができる。
【0015】第2発明の構成によるときは、監視装置
は、センサが受取手段上の給糸体を検出するとき、要求
信号の出力を阻止するから、このときのキャリヤも、受
取手段に対し、給糸体を重複して荷卸しするおそれがな
い。
【0016】監視装置が表示器を有するときは、表示器
は、その警報表示を介し、誤動作があった旨を適確に表
示することが可能である。
【0017】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0018】織布工場における給糸体の搬送制御システ
ムは、織機Lij(i=1、2…、j=1、2…)に対
し、キャリヤPCk (k=1、2…)を介して給糸体を
搬送する給糸体搬送システムと、各織機Lijに付設する
受取手段Cij(i=1、2…、j=1、2…)とを備え
てなる(図1、図2)。なお、各織機Lijには、要求信
号発生手段Aij(i=1、2…、j=1、2…)、受取
制御装置Bij(i=1、2…、j=1、2…)、受取手
段Cij(i=1、2…、j=1、2…)が付設され、各
織機Lijの直近上流側には、停止手段Dij(i=1、2
…、j=1、2…)が配設されている。また、図1、図
2は、i=3、j=4の場合を図示している。
【0019】織機Lijは、i行j列に整列して設置され
ている。また、各織機Lijには、任意の仕様の多色織物
が仕掛けられている。そこで、各織機Lijは、それぞれ
複数の緯入れ装置を有し、各緯入れ装置は、仕掛ける多
色織物の仕様に従い、所定の順序で作動し、それぞれ異
なる緯糸を緯入れするものとする。各織機Lijの要求信
号発生手段Aijは、仕掛けられている複数種の緯糸用の
給糸体のうち、任意のものの全量が消費され、または、
所定の短時間のうちに全量が消費される状態になったと
き、手動または自動により、要求信号SAij(i=1、
2…、j=1、2…)を発生させることができる。ただ
し、要求信号SAijは、その内容として、要求する給糸
体の種類と、織機Lijの番号とを含むものとする。
【0020】キャリヤPCk は、搬送制御装置KSによ
って制御され、図1、図2の矢印方向に、走行路Rに沿
って循環走行することができる。ただし、走行路Rは、
ループ状の待機路Rc を介し、織機Lijの各列に対応す
る分岐路Rj (j=1、2…)に分岐しており、各分岐
路Rj の上流側の分岐点には、切替器RCj (j=1、
2…)が配置されている。なお、各切替器RCj には、
分岐制御装置MCj (j=1、2…)が付設されてい
る。分岐制御装置MCj は、切替器RCj を駆動し、待
機路Rc を上流側から走行して来るキャリヤPCk を下
流側の所定の分岐路Rj に進入させることができる。
【0021】各キャリヤPCk には、給糸体Pを搭載す
ることができる。給糸体Pは、その種類ごとに図示しな
いストックヤードに保管されているものとし、ストック
ヤードから取り出された給糸体Pは、搬送制御装置KS
によって制御する搭載ロボットRBを介し、キャリヤP
Ck に搭載するものとする。なお、搭載ロボットRB
は、キャリヤPCk を待機させる待機ステーションPS
内に設置されている。給糸体Pを搭載したキャリヤPC
k は、図示しない識別用の表示器を備えている。そこ
で、搭載ロボットRBは、給糸体Pを搭載するとき、そ
の給糸体Pの種類を示す適当な符号を表示器に書き込む
ことができる。給糸体Pを搭載したキャリヤPCk は、
走行路Rを介して待機路Rc に進入し、待機路Rc 内を
循環走行して待機する。
【0022】なお、キャリヤPCk の表示器に書き込む
符号としては、たとえば、搭載する給糸体Pの種類に固
有の符号や、目的とする織機Lijの番号に固有の符号の
他、給糸体Pの種類ごとに異なる適当な符号を採用する
ことができる。ただし、ここでいう適当な符号とは、た
とえば、現に走行路R、待機路Rc 、分岐路Rj を走行
中の複数のキャリヤPCk に搭載されている給糸体Pの
種類を特定することができる符号であれば、単なる連続
番号を含む任意の符号体系でよく、必ずしも給糸体Pの
種類に固有の符号でなくてもよいという意味である。
【0023】各織機Lijに付設する要求信号発生手段A
ijからの要求信号SAijは、当該織機Lijが設置されて
いる分岐路Rj の最上流側の切替器RCj に対応する分
岐制御装置MCj に入力されている。各織機Lijの受取
制御装置Bijからの禁止信号SBij(i=1、2…、j
=1、2…)も、全く同様である。また、分岐制御装置
MCj からは、各織機Lijの受取制御装置Bij、各織機
Lijに対応する停止手段Dijに対し、それぞれ、受取指
令信号SCij(i=1、2…、j=1、2…)、停止信
号SDij(i=1、2…、j=1、2…)が出力されて
いる。
【0024】キャリヤPCk は、たとえば、建屋の天井
部に敷設する走行路R、待機路Rc、分岐路Rj に沿っ
て走行する台車11として形成することができる(図
3)。このとき、給糸体Pは、台車11に垂設するフッ
ク11aに対し、キャリヤPCk の進行方向後方に向け
て吊下することにより、キャリヤPCk に搭載すること
ができる。
【0025】また、織機Lijに付設する受取手段Cij
は、織機Lijの図示しない給糸スタンドの近傍に設けら
れているものとし、給糸スタンド上には、現に織機Lij
の緯入れ装置に緯糸を供給している1または2以上の給
糸体を装架することができる。受取手段Cijは、たとえ
ば、上下に伸縮するポール21と、ポール21の先端に
突設するフック21aとから形成することができる(同
図)。なお、ポール21は、分岐路Rj の直下におい
て、フック21aをキャリヤPCk の進行方向後方に向
け、台座21bを介して床面に立設されている。
【0026】受取手段Cijは、ポール21を伸長し、フ
ック21aをキャリヤPCk のフック11aとほぼ同一
高さにまで上昇させることにより、フック11a上の給
糸体Pをフック21a上に移載させ、走行中のキャリヤ
PCk から給糸体Pを荷卸しすることができる(同図の
一点鎖線)。なお、荷卸しを完了した受取手段Cijは、
ポール21を短縮して待機するから(同図の二点鎖
線)、織機Lijは、必要に応じ、自動または手動によ
り、受取手段Cij上の給糸体Pを給糸スタンド上に取り
込み、給糸体Pの糸を緯糸用として使用することができ
る。また、受取手段Cijには、受取手段Cij上の給糸体
Pを検出するセンサ22が付設されており、センサ22
の出力は、検出信号Sp として、受取制御装置Bijに入
力されている。なお、受取手段Cijには、受取制御装置
Bijからの駆動信号Sd が入力されている。
【0027】各織機Lijの受取制御装置Bijは、たとえ
ば、フリップフロップ33、35を主要部材として形成
することができる(図4)。センサ22からの検出信号
Spは、フリップフロップ33のリセット端子R、フリ
ップフロップ35のデータ端子Dに分岐入力される他、
インバータ31、アンドゲート32を介し、フリップフ
ロップ33のセット端子Sに入力されている。また、フ
リップフロップ33の出力は、増幅器34を介し、駆動
信号Sd となっている。一方、分岐制御装置MCj から
の受取指令信号SCijは、アンドゲート32と、フリッ
プフロップ35のクロック端子Cとに分岐入力されてお
り、フリップフロップ35の出力は、増幅器36を介
し、禁止信号SBijとなっている。なお、フリップフロ
ップ33、35は、それぞれ、SRフリップフロップ、
Dフリップフロップである。
【0028】いま、任意の織機Lijにおいて、使用中の
任意の給糸体の全量が消費され、または、短時間のうち
に全量が消費される状態になると、その織機Lijの要求
信号発生手段Aijは、要求信号SAijを発生し、分岐制
御装置MCj に送出することができる。そこで、分岐制
御装置MCj は、待機路Rc を循環走行して待機してい
るキャリヤPCk が、切替器RCj の上流側に位置する
分岐制御装置MCj の近傍を通過するとき、キャリヤP
Ck の識別用の表示器を読み取り、要求信号SAijによ
って指定されたと同一種類の給糸体Pを搭載したキャリ
ヤPCk を識別したら、切替器RCj を駆動し、そのキ
ャリヤPCk を分岐路Rj に進入させる。また、分岐制
御装置MCj は、同時に、織機Lijの受取制御装置Bij
に対し、受取指令信号SCijを出力する。
【0029】なお、キャリヤPCk の識別用の表示器
は、たとえば、識別用の符号を電気的にメモリ保持して
おり、分岐制御装置MCj からの読取信号に対応して、
電磁結合方式、光通信方式、マイクロ波通信方式等の遠
隔通信方式により、識別用の符号を外部に発信すること
ができる記憶通信ユニットとすることができる。また、
このものは、識別用の符号を電気的にメモリ保持するに
代えて、たとえば、特開平2−221018号公報に示
されるような機械的な表示器としてもよい。
【0030】受取制御装置Bijは、受取指令信号SCij
を入力すると、受取手段Cij上に給糸体Pがないことを
条件にして、駆動信号Sd を出力する。受取制御装置B
ijのフリップフロップ33は、センサ22からの検出信
号Sp がないことを条件に、受取指令信号SCijによっ
てセットされるからである。そこで、受取手段Cijは、
ポール21を伸長させて、キャリヤPCk の到達を待つ
ことができる。
【0031】キャリヤPCk が受取手段Cijの位置に到
達し、受取手段Cijの上方を通過すると、給糸体Pは、
ポール21のフック21aに自動的に移載され、受取手
段Cijは、給糸体Pを荷卸しすることができる。そこ
で、センサ22は、給糸体Pを検出して検出信号Sp を
出力するから、受取制御装置Bijのフリップフロップ3
3はリセットされ、駆動信号Sd が消滅する。すなわ
ち、受取手段Cijは、ポール21を短縮し、給糸体Pの
荷卸しを完了することができる。
【0032】分岐制御装置MCj が受取指令信号SCij
を出力した時点において、受取手段Cij上に給糸体Pが
存在する場合は、受取制御装置Bijのフリップフロップ
35が受取指令信号SCijによってセットされ、受取制
御装置Bijは、禁止信号SBijを出力する。そこで、こ
のときの分岐制御装置MCj は、禁止信号SBijが入力
されることにより、対応する停止手段Dijに対して停止
信号SDijを出力することができる。なお、この場合、
受取制御装置Bijは、駆動信号Sd を出力せず、したが
って、受取手段Cijも、そのポール21を伸長させるこ
とがない。受取制御装置Bijのフリップフロップ33
は、センサ22からの検出信号Sp があるときは、受取
指令信号SCijが入力してもリセットされたままであ
り、セットされることがないからである。
【0033】停止手段Dijは、キャリヤPCk がリニア
モータ駆動の台車11からなるとき、たとえば、分岐路
Rj 上に設置する機械的なストッパ41として形成する
ことができる(図5)。ストッパ41は、停止信号SD
ijによって作動し、キャリヤPCk を所定位置に停止さ
せる。なお、キャリヤPCk が自走式の台車11からな
るとき、停止手段Dijは、通過するキャリヤPCk に向
けて停止信号SDijを出力する停止信号出力手段であっ
てもよい(図示せず)。このとき、台車11は、停止信
号SDijを検出することにより、自動的に停止する。
【0034】以上の説明のように、キャリヤPCk は、
待機ステーションPSにおいて給糸体Pを搭載し、走行
路R、待機路Rc 、分岐路Rj を介して織機Lijにまで
給糸体Pを搬送することができ、したがって、キャリヤ
PCk と、それを走行させ、制御するための一連の部材
は、給糸体搬送システムを形成している。また、受取手
段Cij上に給糸体Pが存在するとき、受取制御装置Bij
は、駆動信号Sd を発生しないことにより、受取手段C
ijに対して給糸体Pの荷卸しを禁止することができ、さ
らに、禁止信号SBijを出力し、停止手段Dijを作動さ
せることにより、キャリヤPCk を織機Lijの直近上流
側に停止させることができる。
【0035】なお、このようにして停止されたキャリヤ
PCk は、受取手段Cij上の給糸体Pを除去した後、要
求信号SAijを再出力させることにより、そのまま再起
動して正規の動作に復帰することができる。受取制御装
置Bijは、受取手段Cij上の給糸体Pが除去された後、
受取指令信号SCijが入力されることにより、禁止信号
SBijを消滅させ、駆動信号Sd を出力することができ
るからである。ただし、このときの分岐制御装置MCj
は、分岐路Rj 上に既にキャリヤPCk が進入済みであ
るから、新たなキャリヤPCk を分岐路Rj に進入させ
る必要がない。
【0036】以上の説明において、受取手段Cijは、給
糸体搬送システムからの受取指令信号SCijに基づいて
荷卸しするから、このときの受取手段Cijは、織機Lij
が要求した種類の給糸体Pを搭載したキャリヤPCk か
ら、所定の給糸体Pを確実に荷卸しすることができる。
しかし、受取指令信号SCijは、必ずしも必須のもので
はない。受取制御装置Bijまたは受取手段Cijに対し、
分岐制御装置MCj が備えると同等なキャリヤPCk の
識別用の表示器を読み取る読取機構を設け、受取制御装
置Bijが、受取指令信号SCijに代えて読取機構の読取
結果を使用するようにすれば、このときの受取手段Cij
は、結果的に、分岐路Rj 上を走行するキャリヤPCk
のうち、荷卸しすべき給糸体Pを搭載したキャリヤPC
k を判別して動作することができるからである。
【0037】また、各織機Lijに対応する停止手段Dij
も、これを省略してよいものとする。
【0038】さらに、この実施例における給糸体搬送シ
ステムは、給糸体PをキャリヤPCk に搭載したとき、
キャリヤPCk の識別用の表示器に給糸体Pの種類を示
す符号を書き込むようにしているが、これに代えて、搭
載する給糸体Pの種類を予めキャリヤPCk ごとに固定
しておくとともに、各キャリヤPCk の識別用の表示器
の表示内容をキャリヤPCk ごとに異ならせることもで
きる。このときの搭載ロボットRBは、給糸体Pを搭載
する前にキャリヤPCk の識別用の表示器の符号を読み
取り、読み取った符号に対応した種類の給糸体Pをキャ
リヤPCk に搭載すればよい。
【0039】
【他の実施例】各織機Lijの要求信号発生手段Aijから
の要求信号SAij、受取制御装置Bijからの禁止信号S
Bijは、分岐制御装置MCj に代えて、搬送制御装置K
Sに対して出力するようにしてもよい(図6)。
【0040】このときの搬送制御装置KSは、要求信号
SAijに従って、所定の給糸体PをキャリヤPCk に搭
載するとともに、要求信号SAijを発生した織機Lijに
対応する分岐制御装置MCijに対し、所定の給糸体Pを
搭載したキャリヤPCk の表示内容と、織機Lijの番号
とを含む分岐制御信号SMj (j=1、2…)を出力す
る。分岐制御装置MCijは、所定のキャリヤPCk が通
過したことを検知すると、切替器RCj を駆動し、キャ
リヤPCk を分岐路Rj に進入させるとともに、受取制
御装置Bijに対して受取指令信号SCijを出力する。
【0041】なお、給糸体搬送システムが単一の種類の
給糸体Pしか搬送しない場合、または、走行路R、待機
路Rc 、分岐路Rj を含む搬送経路内に1台のキャリヤ
PCk しか走行させない場合は、要求信号SAijを出力
した織機Lijに対応する分岐制御装置MCj は、分岐制
御信号SMj に対応して無条件に切替器RCj を駆動す
ればよく、必ずしも、待機路Rc 上を走行するキャリヤ
PCk を判別する必要がない。また、搬送制御装置KS
が搬送経路内を走行している複数のキャリヤPCk の走
行位置をすべて把握しており、所定のキャリヤPCk が
所定の切替器RCj の上流側に接近したことを検出する
ことができる場合も同様である。そこで、これらの各場
合には、キャリヤPCk 上の識別用の表示器は、これを
省略することができる。なお、このとき、受取指令信号
SCij、停止信号SDijは、搬送制御装置KS、分岐制
御装置MCj のいずれからでも出力することができる。
【0042】受取手段Cijには、センサ22からの検出
信号Sp と、要求信号発生手段Aijからの要求信号SA
ijとを入力する監視装置23を設けることができる(図
7)。
【0043】監視装置23は、センサ22が受取手段C
ij上の給糸体Pを検出しているとき、分岐制御装置MC
j または搬送制御装置KSに対し、要求信号SAijが出
力されることを阻止するものとする。また、監視装置2
3は、このようにして要求信号SAijの出力を阻止した
ときは、その旨を表示器23aに警報表示することがで
きる。
【0044】なお、このとき、受取手段Cijがキャリヤ
PCk から給糸体Pを積極的に荷卸しするに代えて、キ
ャリヤPCk が受取手段Cijに対して一方的に給糸体P
を荷卸しするようにしてもよい。すなわち、キャリヤP
Ck が受取手段Cijの上方に到達したとき、キャリヤP
Ck は、それを検知して所定位置に自動停止し、その
後、所定の動作を遂行して、受取手段Cijに対して給糸
体Pを荷卸しするようにしてもよく、かかる受取手段C
ijは、格別な荷卸し動作が不要であるから、受取制御装
置Bijにより外部からの受取指令信号SCijを使用する
ことも必要でない。
【0045】以上の説明において、各織機Lijの要求信
号発生手段Aijが要求信号SAijを自動的に発生する方
法、すなわち、織機Lijに仕掛けられている任意の給糸
体の全量が消費されたとき、または、所定の短時間のう
ちに給糸体の全量が消費される状態になったことを検知
する方法は、たとえば次のとおりである。すなわち、適
当なセンサにより、給糸スタンド上の各給糸体の消費量
を検出し、消費量が設定量に達したか否かを判断する方
法、または、給糸体の消費量と、それに要した時間とを
検出し、それらの値から給糸体が完全に消費される時刻
を予測し、予測時刻の到来、または、予測時刻から所定
時間だけ前の時刻を算出する方法である。なお、給糸体
の消費量は、その給糸体についてのピック数や製織時間
をカウントし、または、重量センサによって給糸体の実
重量を計測することによって検出することができる。た
だし、要求信号発生手段Aijは、織工の操作により、手
動で要求信号SAijを発生させるようにしてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、各織機からの要求信号に対応して給糸
体を織機にまで搬送する給糸体搬送システムと、各織機
に付設する受取手段とを設け、受取手段にセンサを備え
ることによって、センサは、受取手段上に給糸体が存在
することを検出し、受取制御装置を介して給糸体の荷卸
しを禁止することができるから、織工の誤操作等によっ
ても、受取手段が給糸体を重複して荷卸しし、重大事故
に波及することを有効に防止することができ、全体を安
全に動作させることができるという優れた効果がある。
【0047】第2発明によれば、監視手段は、受取手段
上に給糸体が存在するとき、要求信号の出力を阻止する
ことができるから、キャリヤが一方的に給糸体を荷卸し
する場合であっても、第1発明と同様の効果を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成概念図
【図2】 要部構成説明図(1)
【図3】 要部構成説明図(2)
【図4】 要部構成説明図(3)
【図5】 要部構成説明図(4)
【図6】 他の実施例を示す図2相当図
【図7】 他の実施例を示す図3相当図
【符号の説明】
P…給糸体 Lij(i=1、2…、j=1、2…)…織機 Bij(i=1、2…、j=1、2…)…受取制御装置 Cij(i=1、2…、j=1、2…)…受取手段 SAij(i=1、2…、j=1、2…)…要求信号 SCij(i=1、2…、j=1、2…)…受取指令信号 PCk (k=1、2…)…キャリヤ 22…センサ 23…監視装置 23a…表示器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各織機からの要求信号に対応して、キャ
    リヤを介して所定の給糸体を所定の織機にまで搬送する
    給糸体搬送システムと、各織機に付設し、前記キャリヤ
    から給糸体を荷卸しする受取手段とを備えてなり、該受
    取手段は、該受取手段上の給糸体を検出するセンサと、
    該センサが給糸体を検出しているとき、給糸体の荷卸し
    を禁止する受取制御装置とを有することを特徴とする織
    布工場における給糸体の搬送制御システム。
  2. 【請求項2】 前記受取手段は、前記給糸体搬送システ
    ムからの受取指令信号に基づいて給糸体を荷卸しするこ
    とを特徴とする請求項1記載の織布工場における給糸体
    の搬送制御システム。
  3. 【請求項3】 各織機からの要求信号に対応して、キャ
    リヤを介して所定の給糸体を所定の織機にまで搬送する
    給糸体搬送システムと、各織機に付設し、前記キャリヤ
    からの給糸体を受け取る受取手段とを備えてなり、該受
    取手段は、該受取手段上の給糸体を検出するセンサと、
    該センサが給糸体を検出しているとき、要求信号の出力
    を阻止する監視装置とを有することを特徴とする織布工
    場における給糸体の搬送制御システム。
  4. 【請求項4】 前記監視装置は、要求信号の出力を阻止
    した旨を警報表示する表示器を備えることを特徴とする
    請求項3記載の織布工場における給糸体の搬送制御シス
    テム。
JP16553593A 1993-07-05 1993-07-05 織布工場における給糸体の搬送制御システム Pending JPH0717669A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108109A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 株式会社プレックス 走行クランプ供給先選択方法および走行クランプ供給先選択搬送設備

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