JPH06240543A - 織布工場における給糸体の搬送制御方法と、その装置 - Google Patents

織布工場における給糸体の搬送制御方法と、その装置

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JPH06240543A
JPH06240543A JP5025699A JP2569993A JPH06240543A JP H06240543 A JPH06240543 A JP H06240543A JP 5025699 A JP5025699 A JP 5025699A JP 2569993 A JP2569993 A JP 2569993A JP H06240543 A JPH06240543 A JP H06240543A
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JP
Japan
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carrier
loom
request signal
yarn feeder
yarn
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JP5025699A
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English (en)
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Shigeo Yamada
茂生 山田
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tsudakoma Corp, Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Corp
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Publication of JPH06240543A publication Critical patent/JPH06240543A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給糸体Pを搬送するためのキャリヤDk (k
=1、2…)の走行制御を簡素化する。 【構成】 各織機Lij(i=1、2…、j=1、2…)
には、要求信号発生手段Aij、判別手段Bij、荷卸し手
段Cijを設け、センタには、給糸体選出手段KSを設け
る。給糸体選出手段KSは、各織機Lijの要求信号発生
手段Aijからの要求信号Sijに従って、要求された種類
の給糸体PをキャリヤDk に搭載するとともに、キャリ
ヤDk に対して識別符号を設定する。判別手段Bijは、
到達するキャリヤDk の識別符号を判別し、荷卸し手段
Cijを介して所定の給糸体を荷卸しする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、織布工場において、
各織機に対して緯糸用の給糸体を供給するに際し、各織
機が多色織物を製織する場合であっても、所定の給糸体
を適確に供給することができる織布工場における給糸体
の搬送制御方法と、その装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数台の織機を有する織布工場におい
て、各織機に対し、所定の緯糸用の給糸体を適確に供給
するための給糸体搬送システムが提案されている(たと
えば、特開平4−316641号公報)。
【0003】このものは、織布工場内の各織機と、給糸
体を保管するセンタとの間にキャリヤを循環走行させる
走行路を形成し、センタにおいては、各織機からの要求
信号に従い、キャリヤに所定の給糸体を搭載する。そこ
で、各織機においては、所定の給糸体を搭載したキャリ
ヤが到達したときに、その給糸体の荷卸しをすることに
より、各織機は、所定の時期に、所定の給糸体の供給を
受けることができる。なお、キャリヤは、センタにおい
て、特定の織機からの要求信号に従って特定の種類の給
糸体を搭載すると、その後、キャリヤ制御システムによ
り、要求信号を発信した織機に到達するように、その走
行経路を制御するものとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、キャリヤは、所定の給糸体を搭載すると、特定
の織機に向けて走行するが、このとき、キャリヤ自体に
は、搭載している給糸体の種類や走行目的となる織機を
示す情報が全く与えられていないから、キャリヤの走行
経路の選択や、その走行停止等のすべての制御は、キャ
リヤ制御システムによってコントロールする必要があ
り、したがって、キャリヤ制御システムの制御内容が複
雑になり、その負担が過大になったり、全体システムの
運用効率が低下したりするおそれがあるという問題があ
った。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、キャリヤに対し、適当な識別符号を設
定することによって、キャリヤ制御システムの制御内容
を簡素化し、全体システムの運用効率の向上を図ること
ができる織布工場における給糸体の搬送制御方法と、そ
の装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、各織機からセン
タに対して給糸体の種類を特定し得る要求信号を伝達
し、センタにおいては、要求信号に従って給糸体を搬送
用のキャリヤに搭載するとともに、識別符号をキャリヤ
に設定し、各織機においては、到達するキャリヤに設定
されている識別符号を判別して所定の給糸体をキャリヤ
から荷卸しすることをその要旨とする。
【0007】第2発明の構成は、各織機に付設する要求
信号発生手段、判別手段、荷卸し手段と、センタに配設
する給糸体選出手段と、搬送用のキャリヤに搭載する符
号設定手段とを備えてなり、要求信号発生手段は、給糸
体選出手段に対して給糸体の種類を特定し得る要求信号
を伝達し、給糸体選出手段は、要求信号に従って給糸体
をキャリヤに搭載するとともに識別符号を符号設定手段
に設定し、判別手段は、符号設定手段に設定されている
識別符号を判別し、荷卸し手段を介して所定の給糸体を
キャリヤから荷卸しすることをその要旨とする。
【0008】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、各織機か
らセンタに対して伝達される要求信号は、給糸体の種類
を特定し得る内容であるから、センタにおいては、要求
信号に従って、要求に合致する特定の種類の給糸体をキ
ャリヤに搭載することができる。また、センタにおいて
は、キャリヤに対し、給糸体を搭載するとともに識別符
号を設定するので、キャリヤは、たとえば、それが走行
路の分岐点に到達するごとに、設定されている識別符号
を読み取らせ、その結果に基づいて走行路の分岐制御器
を制御させることにより、目的とする所定の織機に向け
て走行を継続することができる。また、織機において
は、到達するキャリヤに設定されている識別符号を読み
取り、そのキャリヤが搭載している給糸体の種類が要求
した給糸体の種類に合致する場合にのみ、キャリヤから
給糸体を荷卸しすればよい。
【0009】なお、ここで、織機から送出される要求信
号の内容としては、たとえば、給糸体の種類と要求信号
を発生する織機の番号との組合せ、給糸体の種類と織機
が属する列番号との組合せ、織機の番号と、その織機が
有する複数の緯入れ装置の装置番号との組合せ等を選択
することができる。なお、織布工場内の織機に沿って延
びるキャリヤの走行路が、分岐点を有しておらず、いわ
ゆる一筆書き状に形成されているときは、要求信号の内
容として、要求する給糸体の種類に関する情報のみとす
ることができる。
【0010】また、センタにおいてキャリヤに設定する
識別符号としては、たとえば、搭載する給糸体の種類に
固有の符号や、目的とする織機の番号に固有の符号の
他、給糸体の種類ごとに異なる適当な符号を採用するこ
とができる。ただし、ここでいう適当な符号とは、たと
えば、現に走行路を走行中の複数のキャリヤに搭載され
ている給糸体の種類を識別することができる符号であれ
ば、単なる連続番号を含む任意の符号体系でよく、必ず
しも給糸体の種類に固有な符号でなくてもよいという意
味である。
【0011】第2発明の構成によるときは、織機に付設
する要求信号発生手段は、センタの給糸体選出手段に対
して要求信号を伝達し、給糸体選出手段は、キャリヤに
対し、要求信号に従って給糸体を搭載するとともに識別
符号を設定し、織機の判別手段、荷卸し手段は、キャリ
ヤの識別符号を判別して所定の給糸体を荷卸しすること
ができるから、全体の作動は、そのまま第1発明の実施
に相当する。
【0012】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0013】織布工場における給糸体の搬送制御装置
は、織機Lij(i=1、2…、j=1、2…)に付設す
る要求信号発生手段Aij(i=1、2…、j=1、2
…)、判別手段Bij(i=1、2…、j=1、2…)、
荷卸し手段Cij(i=1、2…、j=1、2…)と、セ
ンタに配設する給糸体選出手段KSと、キャリヤDk
(k=1、2…)に搭載する符号設定手段Dak(k=
1、2…)とを備えてなる(図1)。ただし、図1にお
いては、i=3、j=4の場合を図示している。
【0014】織機Lijは、i行j列に整列して設置され
ている。また、各織機Lijには、任意の仕様の多色織物
が仕掛けられている。そこで、各織機Lijは、それぞれ
複数の緯入れ装置を有し、各緯入れ装置は、仕掛ける多
色織物の仕様に従い、所定の順序で作動し、それぞれ異
なる緯糸を緯入れするものとする。各織機Lijの要求信
号発生手段Aijは、仕掛けられている複数種の緯糸用の
給糸体のうち、任意のものの全量が消費され、または、
所定の短時間のうちに全量が消費される状態になったこ
とを検知すると、給糸体選出手段KSに対し、要求信号
Sij(i=1、2…、j=1、2…)を送出することが
できる。ただし、要求信号Sijは、その内容として、要
求する給糸体の種類と、織機Lijの番号とを含むものと
する。
【0015】キャリヤDk は、図示しないキャリヤ制御
システムによって制御され、図1の矢印方向に、走行路
Rに沿って循環走行することができる。ただし、走行路
Rは、織機Lijの各列に対応する分岐路Ri (i=1、
2…)を有し、各分岐路Ri(i=2、3…)の上流側
の分岐点には、分岐制御器RCi (i=2、3…)が配
置されている。なお、各分岐制御器RCi には、駆動装
置MCi (i=2、3…)が付設されている。駆動装置
MCi は、分岐制御器RCi を駆動し、上流側から走行
して来るキャリヤDk を下流側の分岐路Ri-1 、Ri の
いずれか一方へ走行させることができる。
【0016】各キャリヤDk には、給糸体Pを搭載する
ことができる。給糸体Pは、その種類ごとに図示しない
ストックヤードに保管されているものとし、ストックヤ
ードから取り出された給糸体Pは、ロボット装置RBを
介し、キャリヤDk に搭載するものとする。なお、ロボ
ット装置RBは、キャリヤDk を待機させる待機ステー
ションDS内に設置されている。
【0017】各キャリヤDk には、符号設定手段Dakが
搭載されている。そこで、給糸体選出手段KSからは、
ロボット装置RBに対して搭載指令信号Sr が出力さ
れ、給糸体Pを搭載したキャリヤDk の符号設定手段D
akに対し、符号設定信号Sp が出力されている。また、
給糸体選出手段KSからは、各織機Lijの判別手段Bij
に対し、別の符号設定信号Sp1が出力されている。
【0018】キャリヤDk は、たとえば建屋の天井部に
敷設する走行路R、分岐路Ri に沿って走行する台車1
1として形成することができる(図2)。このとき、給
糸体Pは、台車11に垂設するフック11aに対し、キ
ャリヤDk の進行方向後方に向けて吊下することによ
り、搭載することができる。
【0019】また、織機Lijに付設する荷卸し手段Cij
は、たとえば、上下に伸縮するポール21と、ポール2
1の先端に突設するフック21aとから形成することが
できる(同図)。なお、ポール21は、分岐路Ri の直
下において、フック21aをキャリヤDk の進行方向後
方に向け、台座21bを介して床面に立設されている。
【0020】荷卸し手段Cijは、ポール21を伸長し、
フック21aをキャリヤDk のフック11aとほぼ同一
高さにまで上昇させることにより、フック11a上の給
糸体Pをフック21a上に円滑に移載させ、走行中のキ
ャリヤDk から給糸体Pを荷卸しすることができる(同
図の一点鎖線)。なお、荷卸しを完了した荷卸し手段C
ijは、ポール21を短縮して待機するから(同図の二点
鎖線)、織機Lijの図示しない緯糸供給装置は、必要に
応じ、荷卸し手段Cij上の給糸体Pを取り込み、給糸体
Pの糸を緯糸用として使用することができる。また、荷
卸し手段Cijには、判別手段Bijからの駆動信号Sd が
入力されている。
【0021】各織機Lijの判別手段Bijは、たとえば、
検出器31、比較器32、設定器33から形成すること
ができる(図3)。検出器31は、分岐路Ri に沿って
走行するキャリヤDk 上の符号設定手段Dakの内容を無
接触で遠隔的に読み取り、検出することができるものと
し、その出力は、比較器32に入力されている。また、
設定器33には、給糸体選出手段KSからの符号設定信
号Sp1が入力されており、その出力も、比較器32に入
力されている。比較器32の出力は、駆動信号Sd とし
て外部に出力されるとともに、設定器33にも分岐入力
されている。
【0022】いま、任意の織機Lijにおいて、使用中の
任意の給糸体の全量が消費され、または、短時間のうち
に全量が消費される状態になると、その織機Lijの要求
信号発生手段Aijは、要求信号Sijを発生する。そこ
で、給糸体選出手段KSは、要求信号Sijに従って、所
定の給糸体PをキャリヤDk に搭載するように、ロボッ
ト装置RBに対して搭載指令信号Sr を出力し、ロボッ
ト装置RBは、搭載指令信号Sr に基づき、所定の給糸
体PをキャリヤDk に搭載することができる。要求信号
Sijには、その内容として、要求する給糸体の種類が含
まれているからである。
【0023】給糸体PがキャリヤDk に搭載されたら、
給糸体選出手段KSは、キャリヤDk の符号設定手段D
akに対し、符号設定信号Sp を出力する。ここで、符号
設定手段Dakとは、たとえば、電磁結合方式、光通信方
式、マイクロ波通信方式等の遠隔通信方式により、給糸
体選出手段KSからの符号設定信号Sp を受信し、その
内容すなわち識別符号をメモリするとともに、同一また
は別の通信方式により、その内容を外部に発信すること
ができる記憶通信ユニットであるものとする。また、こ
のようにして、符号設定信号Sp を介して符号設定手段
Dakに与える識別符号としては、たとえば、要求信号S
ijを介して与えられる織機Lijの番号、すなわち織機L
ijに固有の符号を採用することができる。
【0024】なお、給糸体選出手段KSは、同時に、織
機Lijの判別手段Bijに対し、符号設定信号Sp1を送出
する。符号設定信号Sp1の内容は、符号設定信号Sp の
それと同一であり、したがって、判別手段Bijの設定器
33は、符号設定信号Sp1を入力することにより、キャ
リヤDk の符号設定手段Dakと同一の識別符号に設定さ
れ、その内容を保持することができる。
【0025】つづいて、図示しないキャリヤ制御システ
ムは、給糸体Pを搭載したキャリヤDk を発進させ、走
行路Rに沿って走行させる。一方、キャリヤDk が分岐
制御器RCi の上流側に到達すると、分岐制御器RCi
に付属する駆動装置MCi が作動する。すなわち、駆動
装置MCi は、まず、キャリヤDk の符号設定手段Dak
の内容を非接触で読み取り、つづいて、読み取った識別
符号に対応する織機Lijに向けてキャリヤDk が走行す
るように、分岐制御器RCi の分岐方向を制御する。す
なわち、駆動装置MCi は、読み取った識別符号に対応
する織機Lijが、分岐制御器RCi の直近下流の分岐路
Ri に沿って設置されていると判断したとき、分岐制御
器RCi を駆動し、キャリヤDk を分岐路Ri へ進入さ
せる。また、読み取った識別符号に対応する織機Lij
が、分岐路Ri に沿っていないと判断したとき、分岐制
御器RCi を駆動せず、キャリヤDk をさらに下流側の
分岐制御器RCi-1 に向けて走行させる。
【0026】キャリヤDk が目的とする織機Lijの近傍
に到達すると、織機Lijの判別手段Bijが動作する。
【0027】まず、判別手段Bijの検出器31は、キャ
リヤDk の符号設定手段Dakの内容を非接触で遠隔的に
読み取り、その結果を比較器32に送出するから、比較
器32は、設定器33に設定され、保持されている内容
と検出器31によって読み取られた内容とを比較し、両
者が一致していることを検知して駆動信号Sd を出力す
ることができる。ここで、設定器33の設定内容、符号
設定手段Dakの内容は、それぞれ、給糸体選出手段KS
からの符号設定信号Sp1、Sp を介して与えられる識別
符号であるから、両者が一致していることは、キャリヤ
Dk 上の給糸体Pの種類が、要求信号Sijを介して織機
Lijが要求した給糸体の種類に一致していることを表わ
す。そこで、荷卸し手段Cijは、比較器32からの駆動
信号Sdに対応して、キャリヤDk 上の給糸体Pを荷卸
しすればよい。また、荷卸し手段Cijは、判別手段Bij
からの駆動信号Sd がないときは、ポール21を短縮さ
せたまま待機し、キャリヤDk を通過させる。
【0028】なお、判別手段Bijの設定器33は、比較
器32からの駆動信号Sd によってクリアされるから、
判別手段Bijは、織機Lijの要求信号発生手段Aijが新
たな要求信号Sijを発生するまで、不用意に再動作する
ことがない。
【0029】
【他の実施例】織機Lijの要求信号発生手段Aijは、そ
れ自身が給糸体選出手段KSに対して要求信号Sijを送
出するに代え、給糸体選出手段KS側から、要求信号発
生手段Aijに対して要求信号Sijの有無を問合せする形
態であってもよい。すなわち、このときの給糸体選出手
段KSは、各織機Lijの要求信号発生手段Aijの出力を
順にスキャンするスキャンコンピュータを内蔵するもの
とする。そこで、要求信号発生手段Aijとしては、要求
信号Sijを給糸体選出手段KSに伝達することができれ
ば、その信号伝達形態は、任意である。
【0030】また、要求信号Sijは、要求する給糸体の
種類と、その織機Lijが属する列番号との組合せを内容
とすることができる。このときの給糸体選出手段KS
は、識別符号として、キャリヤDk に搭載する給糸体P
の種類に固有の符号、または、給糸体Pの種類ごとに異
なる適当な符号を使用し、符号設定信号Sp 、Sp1を出
力する。また、各分岐制御器RCi の駆動装置MCi
は、キャリヤDk の符号設定手段Dakの内容を読み取る
に代えて、キャリヤ制御手段からの指示に従って動作
し、要求信号Sijを発生した織機Lijが属する列の分岐
路Ri にキャリヤDkを進入させるものとする。
【0031】要求信号Sijは、織機Lijの番号と、その
織機Lijが有する複数の緯入れ装置の装置番号との組合
せであってもよい。一般に、多色織物を仕掛ける織機
は、給糸体スタンド、緯糸測長貯留装置および緯入れノ
ズルからなる緯入れ装置を複数台有しており、各緯入れ
装置は、多色織物の仕様により、所定の順序に従って作
動し、所定の種類の給糸体からの緯糸を緯入れする。そ
こで、このときの給糸体選出手段KSは、あらかじめ、
各織機Lijごとに、緯入れ装置の装置番号と、それに対
応する給糸体の種類とをデータベースとして記憶してい
るものとし、したがって、給糸体選出手段KSは、この
データベースを参照することにより、要求信号Sijを受
信したとき、要求されている給糸体の種類を特定するこ
とができる。
【0032】さらに、要求信号Sijは、要求する給糸体
の種類に関する情報のみからなり、要求信号Sijを発生
した織機Lijに関する情報を含まないようにしてもよ
い。ただし、このときの走行路Rは、分岐路Ri を含ま
ないものとし、したがって、分岐制御器RCi も含まな
いものとする。
【0033】なお、このときの符号設定信号Sp 、Sp1
は、要求された給糸体の種類に固有の符号、または、給
糸体の種類ごとに異なる適当な符号を識別符号とすれば
よい。すなわち、キャリヤDk に設定する識別符号は、
織機Lijに固有の符号、給糸体Pの種類に固有の符号と
するに限らず、キャリヤDk の台数以上の異なる種類の
符号(たとえば、3台のキャリヤDk に対し、1から4
までの連続番号)をあらかじめ用意しておき、給糸体P
を搭載するごとに、そのような符号をキャリヤDk に対
して順に設定するようにしてもよい。そこで、このとき
の識別符号は、走行路Rを走行中の複数のキャリヤDk
について、ある種類の給糸体Pを搭載しているキャリヤ
Dk に設定された符合と同一の符号が、異なる種類の給
糸体Pを搭載している別のキャリヤDk に対して同時に
設定されることがないという条件が満たされる限り、任
意の適当な符号体系を使用することができる。
【0034】なお、各織機Lijの判別手段Bijは、給糸
体選出手段KSからの符号設定信号Sp1によって識別符
号を設定するに代えて、要求信号発生手段Aijからの要
求信号Sijを利用して、織機Lij内において処理するよ
うにしてもよい。特に、識別符号として織機Lijの番号
を使用する場合は、その内容は、織機Lijについて固有
であるから、判別手段Bijの設定器33は、その識別符
号をあらかじめ固定して設定しておくようにしてもよ
い。
【0035】また、給糸体選出手段KSによるキャリヤ
Dk の符号設定手段Dakの設定、駆動装置MCi 、判別
手段Bijによる符号設定手段Dakの読取りは、光信号等
による通信方式による他、機械的な通信方式であっても
よい。たとえば、給糸体選出手段KSは、キャリヤDk
に対し、識別符号を表示するバーコードを印刷した紙片
を貼り付け、駆動装置MCi 、判別手段Bijは、この紙
片のバーコードを光学的に読み取ってもよく、このとき
の符号設定手段Dakは、紙片を貼り付けるために準備す
るキャリヤDk 上の特定の場所である。また、バーコー
ドを印刷した紙片に代えて、書替え可能な磁気カードを
使用してもよく、このときの給糸体選出手段KSは、キ
ャリヤDk 上の磁気カードの内容を書き替え、駆動装置
MCi 、判別手段Bijは、磁気カードの内容を読み取れ
ばよい。なお、これらの紙片、磁気カードは、キャリヤ
Dk そのものにではなく、キャリヤDk 上の給糸体Pに
装着するようにしてもよい。
【0036】さらに、別の方法として、キャリヤDk の
符号設定手段Dakを複数の発光部材から構成し、給糸体
選出手段KSは、要求された給糸体Pの種類に対応して
所定の発光部材のみを作動させ、駆動装置MCi 、判別
手段Bijは、発光部材の動作状態を検出することによっ
て、キャリヤDk に搭載された給糸体Pの種類を判別す
るようにしてもよい。
【0037】なお、識別符号として給糸体の種類に固有
の符号を使用するときは、たとえば、ストックヤード内
の給糸体Pに対し、給糸体Pごとに、その種類に固有の
バーコードを印刷した紙片をあらかじめ取り付けておく
ことにより、キャリヤDk に対する給糸体Pの搭載動作
と、キャリヤDk に対する識別符号の設定動作とを一挙
に完了させることも可能である。
【0038】以上の説明において、荷卸し手段Cijは、
キャリヤDk から積極的に給糸体Pを荷卸しするものに
代えて、単に、キャリヤDk に荷卸しを指令する信号出
力手段としてもよい。たとえば、信号出力手段は、織機
Lijの近傍に設け、判別手段Cijからの駆動信号Sd を
入力したときに、走行中のキャリヤDk に向けて信号を
出力する。一方、キャリヤDk は、信号出力手段からの
信号を入力したときに停止し、対応の織機Lijに対して
所定の荷卸し動作を実行する。
【0039】また、各織機Lijの要求信号発生手段Aij
が要求信号Sijを送出する時期、すなわち、織機Lijに
仕掛けられている任意の給糸体の全量が消費されたと
き、または、所定の短時間のうちに給糸体の全量が消費
される状態になったことを検知する方法は、たとえば次
のとおりである。すなわち、適当なセンサにより、各給
糸体の消費量を検出し、消費量が設定量に達したか否か
を判断する方法、または、給糸体の消費量と、それに要
した時間とを検出し、それらの値から給糸体が完全に消
費される時刻を予測し、予測時刻の到来、または、予測
時刻から所定時間だけ前の時刻を算出する方法である。
なお、給糸体の消費量の検出は、その給糸体についての
ピック数や製織時間をカウントしたり、重量センサによ
って給糸体の実重量を計測したりすることによって可能
である。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、各織機からの要求信号に従って給糸体
をキャリヤに搭載するに際し、キャリヤに対し、適当な
識別符号を設定することによって、各織機においては、
到達するキャリヤに設定されている識別符号を判別して
所定の給糸体のみを荷卸しの対象とすることができるか
ら、キャリヤ制御システムは、全行程についてキャリヤ
を走行制御する必要がなく、必要最小限の制御をすれば
足り、したがって、その負担が過大になったり、全体シ
ステムの運用効率が低下したりするおそれを有効に排除
することができるという優れた効果がある。
【0041】第2発明によれば、各織機に対して要求信
号発生手段、判別手段、荷卸し手段を付設し、センタに
給糸体選出手段を配設し、キャリヤに符号設定手段を搭
載することによって、要求信号発生手段は、給糸体選出
手段に対して要求信号を伝達し、給糸体選出手段は、給
糸体をキャリヤに搭載するとともに識別符号を符号設定
手段に設定し、判別手段は、符号設定手段に設定されて
いる識別符号を判別し、荷卸し手段を介して所定の給糸
体を荷卸しすることができるから、全体動作は、そのま
ま第1発明の実施に相当し、第1発明と同等の効果を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成概念図
【図2】 要部構成説明図
【図3】 要部ブロック系統図
【符号の説明】
P…給糸体 Lij(i=1、2…、j=1、2…)…織機 Aij(i=1、2…、j=1、2…)…要求信号発生手
段 Bij(i=1、2…、j=1、2…)…判別手段 Cij(i=1、2…、j=1、2…)…荷卸し手段 Sij(i=1、2…、j=1、2…)…要求信号 Dk (k=1、2…)…キャリヤ Dak(k=1、2…)…符号設定手段 KS…給糸体選出手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各織機からセンタに対して給糸体の種類
    を特定し得る要求信号を伝達し、センタにおいては、要
    求信号に従って給糸体を搬送用のキャリヤに搭載すると
    ともに、識別符号をキャリヤに設定し、各織機において
    は、到達するキャリヤに設定されている識別符号を判別
    して所定の給糸体をキャリヤから荷卸しすることを特徴
    とする織布工場における給糸体の搬送制御方法。
  2. 【請求項2】 各織機に付設する要求信号発生手段、判
    別手段、荷卸し手段と、センタに配設する給糸体選出手
    段と、搬送用のキャリヤに搭載する符号設定手段とを備
    えてなり、前記要求信号発生手段は、前記給糸体選出手
    段に対して給糸体の種類を特定し得る要求信号を伝達
    し、前記給糸体選出手段は、要求信号に従って給糸体を
    キャリヤに搭載するとともに識別符号を前記符号設定手
    段に設定し、前記判別手段は、前記符号設定手段に設定
    されている識別符号を判別し、前記荷卸し手段を介して
    所定の給糸体をキャリヤから荷卸しすることを特徴とす
    る織布工場における給糸体の搬送制御装置。
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