JP2643447B2 - 織機におけるクロスデータ登録方法 - Google Patents

織機におけるクロスデータ登録方法

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JP2643447B2
JP2643447B2 JP13234689A JP13234689A JP2643447B2 JP 2643447 B2 JP2643447 B2 JP 2643447B2 JP 13234689 A JP13234689 A JP 13234689A JP 13234689 A JP13234689 A JP 13234689A JP 2643447 B2 JP2643447 B2 JP 2643447B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は織機におけるクロスデータの登録方法に関す
るものである。
[従来の技術] クロスロールを搬送するシステムが特開昭62−215403
号公報に開示されている。この搬送制御システムでは織
機から切り卸されたクロスロールがクロスロール搬送車
によって移載され、自動制御によって分類整理されてス
トッカに格納されるようになっている。
又、特開昭64−52851号公報及び特開昭64−52852号公
報にもこの種の制御システムが開示されている。この制
御システムでは搬送車減速及び指令、クロスロールの識
別指標及びストックアドレスの伝達、移載作業完了等の
伝達が行われ、呼び出し織機への搬送車の到着、移載作
業の遂行、呼び出し織機からストッカへの発進、行き先
ストッカへの到着等の搬送及び移載の自動化が図られて
いる。
[発明が解決しようとする課題] 各公報ではいずれも経糸切れ、緯糸切れあるいは緯入
れミス等の織機毎のクロスデータを収集する管理コンピ
ュータがクロスデータに基づいて巻き上げ完了したクロ
スロールの行き先、即ちストックアドレスを決定するよ
うになっており、巻き上げ完了したクロスロールを搭載
したクロススロール搬送車はこの決定されたストックア
ドレスのストッカへ向かう。ストックアドレスの決定は
クロスロールの識別指標及びクロスデータの登録確定を
意味するが、この登録確定は織機からの搬送車呼び出し
に応じて直ちに行われる。しかしながら、搬送システム
の一部である搬送車の故障等の理由によって搬送車の呼
び出しを行なうことなく搬送システムに関係のない他の
運搬車を用いてクロスロールを運ぶような場合、上記の
ような登録確定方法ではクロスロールの識別指標及びク
ロスデータを管理コンピュータで登録確定することがで
きない。しかも、管理コンピュータはこのクロスデータ
に同一織機上の次のクロスロールのクロスデータを追加
してゆくことになり、正確なクロスデータの作成を行な
うことができない。
本発明は、巻き上げ完了したクロスロールのクロスデ
ータ及び識別指標を正確に登録確定するための方法を提
供することを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、製織中の織布におけるクロス
データを織機制御コンピュータで収集し、前記クロスデ
ータを織機制御コンピュータから管理コンピュータに転
送し、前記織布を巻き取るクロスロールが巻き上げ完了
状態になった場合に行われるクロスロール搬送車に対す
る呼び出しがあったときには、管理コンピュータにおい
ては前記巻き上げ完了状態のクロスロールのクロスデー
タに識別指標を割り付けると共に、織機制御コンピュー
タにおいてはクロスデータ及び識別指標の登録未確定を
表す登録フレームを設定し、前記呼び出しの状態から実
質的な呼び出しキャンセル状態に移行する際には、登録
抹消を表す登録フレーム及び登録確定の登録フレームの
いずれか一方へ前記登録未確定を表す登録フレームを変
更設定する選択を行ない、織機制御コンピュータで変更
設定された登録フレームデータの内容に応じて前記クロ
スデータ及び識別指標の登録及び抹消のいずれかを行な
うようにした。
[作用] 織機上のクロスロールの巻き上げ完了後にクロスロー
ル搬送車に対して行われる呼び出し指令は管理コンピュ
ータにも把握される。これに基づいて管理コンピュータ
は巻き上げ完了したクロスロールのクロスデータに識別
指標を割り付ける。クロスロール搬送車に対して呼び出
しが行われたときにはクロスデータ及び識別指標の登録
未確定を表す登録フレームCを設定しておき、呼び出し
キャンセルを行なったときには登録フレームCに代えて
登録抹消を表す登録フレームDを設定すれば、管理コン
ピュータが登録フレームDの設定に基づいて登録確定を
回避できる。従って、呼び出し誤操作に場合のクロスデ
ータ及び識別指標が確定してしまうことはない。
又、搬送システムの一部である搬送車を用いることな
くクロスロールを運ぶ場合にも、織機制御コンピュータ
に登録確定用の所定の登録フレームMを設定させること
によって管理コンピュータがこの登録フレームに基づい
てクロスデータ及び識別指標の確定を行なうことができ
る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面に基づいて
説明する。
第1図に示すように製織室R1内には多数の織機1,1Aが
配列設置されており、機台前側の織機列間及び織機列の
端部の床上にはクロスロール搬送車2の搬送を誘導する
誘導線L1,L2が敷設されている。誘導線L1,L2はクロスロ
ールストック室R2内の積み込み位置に対応する誘導線L3
に接続しており、クロスロール搬送車2により誘導線L3
へ搬送されたクロスロールが移動チェーン及び同チェー
ンに配列された多数の吊下ストック単位からなるストッ
カ3,4,5のいずれかに移載吊下されるようになってい
る。ストッカ3,4の後側には検反解反機6,7が設置されて
いると共に、ストッカ5の後側には解反機8が設置され
ている。即ち、ストッカ3,4には検反を要するクロスロ
ールがストックされ、ストッカ5は検反不要のクロスロ
ールがストックされる。
各織機1,1Aには織機制御コンピュータC1,Ca1が各々設
置されており、各織機制御コンピュータC1,Ca1は、経糸
切れ、緯糸切れ、緯入れミス、緯入れ回数の製織情報、
及び機仕掛け作業(新たなワープビームを織機に装着し
て織布側に経糸を通す作業)、クロス切り卸し等に伴う
機台停止等の情報を取り込み記憶する。この取り込まれ
た情報はモニタリングシステムを構成するスキャン機能
を備えたマルチプレクサ型の中継機9を介して管理コン
ピュータCに取り込まれ、管理コンピュータCはこの取
り込まれた情報〔以下、M(モニタリング)データとい
う〕のプリントアウトをプリンタ10に定期的に指令する
と共に、織りきず発生のおそれのある経糸切れ、緯糸切
れ、緯入れミス等の情報に識別指標を割り付け登録す
る。なお、13はディスプレイ用のCRTである。
中継機9は多数台の織機のうち特定の織機1の織機制
御コンピュータC1と管理コンピュータCとを接続するモ
ニタリング信号線l上に介在されていると共に、中継機
9にはクロスロール搬送車制御盤11が接続されており、
特定の織機1の織機制御コンピュータC1と他の織機の織
機制御コンピュータC1,Ca1とがモニタリング信号線l1
より直列接続されている。
第1,4図に示すように各織機1,1Aの前側、即ち誘導線L
1の敷設側には減速停止指令ポスト12が設置されてお
り、減速停止指令ポスト12には光通信器12a、光電スイ
ッチからなる減速指令信発信器12b及び常時ON状態にあ
る停止指令発信器12cが並設されている。光通信器12a、
減速指令発信器12b及び停止指令発信器12cはクロスロー
ル搬送車2の光通信器2a、光電センサからなる減速指令
受信器2b及び光電センサからなる停止指令受信器2cとそ
れぞれ対向可能である。クロスロール搬送車2の搬送車
制御コンピュータC2は、減速指令発信器12bから発せら
れる光を減速指令受信器2bで受信することによってクロ
スロール搬送車2の減速制御を行い、減速指令発信位置
の織機の隣の織機の停止指令発信器12cと停止指令受信
器2cとの光軸一致に基づいてこの織機と対向するように
クロスロール搬送車2の停止制御を行なう。
クロスロールストック室R2の出口にはホームステーシ
ョン14が設置されている。第2図に示すようにホームス
テーション14は光通信器12a及び光電スイッチ形式の停
止指令発信器14bからなり、クロスロール搬送車制御盤1
1とクロスロール搬送車2との間の情報授受を仲介す
る。ホームステーション14及び中継機9と接続するクロ
スロール搬送車制御盤11はストッカ3,4,5の停止指令機
能及び通信機能を備えた通信ポスト15に並列接続されて
いる。
織機の後側における織機列間の床上にはクロスロール
搬送車2の搬送を誘導する誘導線L4が敷設されている。
第1図に示すように、誘導線L4は準備室R3内の誘導線L0
に接続しており、誘導線L0に沿ってホームステーション
16、帰着ステーション17、空ワープビーム搬送専用のワ
ープビーム搬送車18Aの待機ステーション19、フルワー
プビーム搬送専用のワープビーム搬送車18Bの待機ステ
ーション20及びメインテナンスステーション21(これら
各ステーションは光通信指令器及び停止指令発信器から
構成されている)が設定されていると共に、空ワープビ
ーム支持専用の受台22A及びフルワープビーム支持保管
専用の受台22Bが設置されている。
中継機9にはワープビーム搬送車制御盤23が接続され
ており、各織機1,1Aの後側、即ち誘導線L4の敷設側には
減速停止指令ポスト12と同様の減速停止指令ポスト24が
設置されている。ワープビーム搬送車18A,18Bはこの減
速停止指令ポスト24を介してクロスロール搬送車2と同
様に情報授受を行ない、かつ減速停止制御を受ける。ホ
ームステーション16は光通信器及び光電スイッチ形式の
停止指令発信器からなり、ワープビーム搬送車制御盤23
の指令操作によりその指令情報がホームステーション16
から発信されるようになっている。ホームステーション
16及び中継機9と接続するワープビーム搬送車制御盤23
は帰着ステーション17、待機ステーション19,20、メイ
ンテナンスステーション21及び受台22A,22Bの通信ポス
ト22aに並列接続されており、ワープビーム搬送車18A,1
8Bの搬送制御が中継機9、ワープビーム搬送車制御盤23
及び織機制御コンピュータC1,Ca1からなるシステムによ
って行われる。
第4図に示すように織機1,1Aの前側には仮置台車25が
設置されており、常には鎖線で示す切り卸し待機位置に
配置されている。織機1A上の織布Wから切断分離される
クロスロール36は待機位置の仮置台車25上に載せられ、
クロスロール36を載せた仮置台車25は実線で示す移載待
機位置に移動配置される。仮置台車25の前後進は織機制
御コンピュータC1,Ca1上の前進用指令ボタン37及び後進
用指令ボタン38のON操作によって行われる。
第7図は管理コンピュータC、中継機9、織機1,1A、
クロスロール搬送車制御盤11及びクロスロール搬送車2
の各機能動作及び相互間の関係を示すフローチャートで
あり、第6図は織機制御コンピュータC1,Ca1、中継機9
及び管理コンピュータCにおけるクロスデータ登録プロ
グラムを表すフローチャートであり、以下、両フローチ
ャートに従ってクロスロールの搬送制御を説明する。な
お、第6,7図及び以下の説明における記号“”内の文章
は各制御部(9,11,C,C1,Ca1,C2,C3)に予め設定又は各
制御部(9,11,C,C1,Ca1,C2,C3)内にて生成される情報
を表す。
さて、中継機9は各織機を順次スキャンして織機制御
コンピュータC1,Ca1内に取り込まれている経糸切れ、緯
糸切れ、緯入れミス等の織りきず発生に関連する機台停
止あるいは緯入れ回数等の“Mデータ”を一旦格納し、
次いで管理コンピュータCに転送する。
ある織機(例えば1A)にてクロスロール36が巻き上げ
完了状態になると、織機制御コンピュータCa1は図示し
ないクロスカウンタ(クロスロール巻き上げ量を検出す
るためのサーフェスローラ回転量検出装置)からの巻き
上げ完了信号に基づいて表示部40への巻き上げ完了の表
示を指令する。作業者は巻き上げ完了表示の確認のもと
に織機を停止し、クロスロール搬送車2を呼び出すため
の織機1A上の移載用呼び出しボタン39をON操作する。な
お、この場合に織機は必ずしも止めなくてもよい。
呼び出しボタン39のON操作による自動移載指令に応答
して織機制御コンピュータCa1は“クロス搬送車呼び出
しモード”及び“登録フレームC"の設定を行なう。“登
録フレームC"はクロスデータ及び識別指標の登録未確定
状態を表すものである。中継機9のスキャンがあると、
織機制御コンピュータCa1はこのスキャンに応答して
“Mデータ”を中継機9に送信する。“Mデータ”には
“クロス搬送車呼び出しモード”設定及び“登録フレー
ムC"設定の情報が含まれている。中継機9は“Mデー
タ”中の“クロス搬送車呼び出しモード”及び“登録フ
レームC"の設定有無を検索し、“クロス搬送車呼び出し
モード”が設定されていれば“クロス搬送車呼び出しB"
をクロスロール搬送車制御盤11に送信し、“登録フレー
ムC"が設定されていれば管理コンピュータCに対する
“クロス搬送車呼び出しH"の送信に備える。“クロス搬
送車呼び出しH"は“登録フレームC"と“登録フレームM"
との区別、及び織機1Aの織機番号を含むデータであり、
“登録フレームM"は織機1,1A上の登録フレーム設定ボタ
ン47をON操作することによって織機制御コンピュータ
C1,Ca1にて設定されるデータである。
管理コンピュータCからの“コマンド要求”の送信が
あると、中継機9は“クロス搬送車呼び出しH"を管理コ
ンピュータCに送信する。管理コンピュータCは“クロ
ス搬送車呼び出しH"の受信に基づいて識別指標を作成
し、経糸切れ、緯糸切れ、緯入れミス等の情報を含む
“クロスデータ”に識別指標を加えた情報“識別指標+
クロスデータ”を中継機9に送信する。中継機9は受信
した“識別指標+クロスデータ”を直ちに呼び出し織機
1Aの織機制御コンピュータCa1に送信し、織機制御コン
ピュータCa1は“識別指標+クロスデータ”の受信に基
づいて識別指標及びクロスデータを表示部40に表示す
る。
“クロス搬送車呼び出しB"には呼び出し織機1Aの番号
が含まれており、クロスロール搬送車制御盤11は“クロ
ス搬送車呼び出しB"の受信に基づいて第2図に示す織機
番号表示ランプ群11aのうちの呼び出し織機1Aに対応す
る表示ランプの点灯を指令すると共に、中継機9へ“発
進報告C"を送信する。中継機9は“発進報告C"受信に基
づいて“発進報告S"を織機制御コンピュータCa1へ送信
し、織機制御コンピュータCa1は“発進報告S"受信に応
答して“発進報告応答”を中継機9に送信すると共に、
織機例の先頭側(第1図において準備室R3側)の隣の減
速停止指令ポスト12の減速指令発信器12bのONを指令す
る。
中継機9は“発進報告応答”受信に基づいて“クロス
搬送車呼び出しモード”をクロスロール搬送車制御盤11
に送信する。クロスロール搬送車制御盤11は“クロス搬
送車呼び出しモード”受信に基づいてホームステーショ
ン14に待機中のクロスロール搬送車2の搬送車制御コン
ピュータC2に対して光通信器14aを介して“発進命令”
を送信する。これによりホームステーション14に待機中
のクロスロール搬送車2が呼び出し織機1Aに向けて発進
する。“発進命令”には誘導線ピックアップ指令データ
及び呼び出し織機番号が含まれており、搬送車制御コン
ピュータC2はこの誘導線ピックアップ指令データ及び呼
び出し織機番号に基づいて誘導線L3をピックアップして
ゆく。
クロスロール搬送車2は呼び出し織機1Aの手前の点灯
状態の減速指令発信器12bの点灯光を受信することによ
って減速し、呼び出し織機1Aの停止指令発信器12cの点
灯光を受信することによって呼び出し織機1Aの前方の移
載作業位置に停止する。この停止位置ではクロスロール
搬送車2の光通信器2aと減速停止指令ポスト12の光通信
器12aとが対向して情報授受可能、かつ停止指令受信器2
cと停止指令発信器12cとの光軸が一致状態にある。
織機停止後、作業者は巻き上げ完了したクロスロール
36をカットし、第4図に鎖線で示す切り卸し待機位置に
ある仮置台車25上に載せる。そして、前進用及び後進用
指令ボタン37,38のON操作によって仮置台車25が移載待
機位置に停止した後、起動ボタン46のON操作によって織
機の運転が再開される。
織機運転再開後、作業者は表示部40に表示された識別
指標及びクロスデータに基づいてクロスロール36の検反
要あるいは検反不要を決定し、行き先ストッカ番号を入
力操作部42の操作によって織機制御コンピュータCa1
入力する。織機制御コンピュータCa1は入力された行き
先ストッカ番号を識別指標の一部として取り入れ、“M
データ”の変更を行なう。
第4図に示すようにクロスロール搬送車2が呼び出し
織機1Aに到着停止すると、搬送車制御コンピュータC2
呼び出し織機1Aの織機制御コンピュータCa1に対して
“到着報告”を送信する。“到着報告”には呼び出し織
機1Aの織機番号が含まれており、織機制御コンピュータ
Ca1は“到着報告”受信に基づいて織機番号の照合を行
なう。一致していればクロスロール搬送車2の搬送車制
御コンピュータC2に“照合一致”を送信し、一致しなけ
れば警報を行なう。そして、織機制御コンピュータCa1
は減速指令発信器12bの消灯指令及び“クロス搬送車呼
び出しモード”クリアを行ない、クロスロール搬送車制
御盤11は織機制御コンピュータCa1からの“移載準備”
の送信に備える。
“移載準備”は、仮置台車25上のクロスロール36の有
無、仮置台車25の位置、搬送車呼び出しキャンセル有無
からなる織機側の状態データを表し、織機制御コンピュ
ータCa1は“移載準備”の変化毎に“移載準備”を送信
する。“移載準備”は移載許可及び移載禁止のいずれか
を表し、搬送車制御コンピュータC2は“移載準備”受信
に基づいてクロスロール移載の遂行を選択する。そし
て、“移載準備”が移載許可を表すものであれば移載遂
行を指令し、クロスロール36がクロスロール搬送車2の
移載アーム44及び移載ハンド45の連係動作によって移載
ハンド45上に移載される。
クロスロール36がクロスロール搬送車2側に移載され
ると、搬送車制御コンピュータC2は織機制御コンピュー
タCa1に“移載完了”を送信し、織機制御コンピュータC
a1は“移載完了”受信に基づいて“登録フレームC"を
“登録フレームR"に変更設定する。“登録フレームR"は
クロスデータ及び識別指標の登録確定状態を表すもので
ある。
次いで、織機制御コンピュータCa1は作業者の入力操
作によって入力設定された行き先ストッカ番号を含む
“発進許可”を搬送車制御コンピュータC2に送信し、搬
送車制御コンピュータC2は“発進許可”受信に基づいて
行き先ストッカ番号を確認記憶して発進を指令する。こ
れによりクロスロール搬送車2が指定されたストッカ
(3、4あるいは5)に向けて発進する。
なお、行き先ストッカ番号の設定あるいは修正はクロ
スロール搬送車2を呼び出してからクロスロール36の移
載が完了するまでの間、自由に行なうことができる。
そして、“登録フレームR"を含む“Mデータ”のスキ
ャン及び“コマンド要求”送受信が行われると、中継機
9は織機1Aの織機番号及び行き先ストッカ番号を含む
“クロス登録モード(登録)”を管理コンピュータCに
送信し、管理コンピュータCは“クロス登録モード(登
録)”受信に基づいて最終識別指標の登録及び記憶、即
ちクロスデータ及び識別指標を登録確定する。
以上は搬送システムの一部を構成するクロスロール搬
送車2による通常の自動移載を遂行した場合のクロスデ
ータ及び識別指標の登録確定手順であり、クロスデータ
及び識別指標の登録確定は行き先ストッカ番号を含む
“発進許可”を受信したクロスロール搬送車2側へクロ
スロール36が移載された後に行われる。この“発進許
可”に含まれる行き先ストッカ番号は管理コンピュータ
Cにて登録確定されたクロスロール36の識別指標に含ま
れる行き先ストッカ番号と同一であり、これによりクロ
スロール搬送車2によってストッカ(3、4あるいは
5)に運ばれるクロスロール36の実際のクロスデータ及
び識別指標と、管理コンピュータCによって管理把握さ
れているクロスロール36のクロスデータ及び識別指標と
は正確に一致する。
織機1Aから呼び出しを掛けただけではクロスロール36
のクロスデータ及び識別指標は登録未確定状態である
が、これを登録確定にしてしまうと次のような不都合が
生ずる。
織機1,1Aには呼び出しキャンセルボタン43があり、呼
び出し織機1Aの織機制御コンピュータCa1はこの呼び出
しキャンセルボタン43のON信号に応答して“クロス搬送
車呼び出しモード”のクリアを行なうと共に、“発進報
告S"受信に応答して呼び出しキャンセルを表す“発進報
告応答”を中継機9に送信する。中継機9は呼び出しキ
ャンセルを表す“発進報告応答”の受信に基づいて呼び
出しキャンセルを表す“クロス搬送車呼び出しモード”
をクロスロール搬送車制御盤11に送信する。これにより
クロスロール搬送車制御盤11は織機1Aからの呼び出しを
無効化し、クロスロール搬送車2の発進は行われない。
このような呼び出しキャンセルが例えば呼び出し誤操作
に行なわれた場合、呼び出しを掛けたことによって直ち
にクロスデータ及び識別指標の確定を行なってしまう
と、呼び出し誤操作後に継続される製織のクロスデータ
をクロスロール36の実際のクロスデータが登録確定され
たクロスデータと食い違ってくる。
本実施例では呼び出しを掛けたときに登録未確定状態
を表す“登録フレームC"を設定しておき、呼び出しキャ
ンセルが行われた場合には“登録フレームC"から登録抹
消を表す“登録フレームD"に変更設定することによって
クロスデータの食い違いが回避される。即ち、中継機9
が“登録フレームD"を含む“Mデータ”のスキャンによ
って“登録フレームD"設定を把握し、管理コンピュータ
Cからの“コマンド要求”を受信することによって“ク
ロス登録モード(抹消)”を管理コンピュータCに送信
する。管理コンピュータCは記憶している“識別指標+
クロスデータ”を“クロス登録モード(抹消)”の受信
に基づいて抹消する。従って、呼び出し誤操作は初めか
らなかった場合と同じことになり、実際の呼び出しの際
には正確なクロスデータ及び識別指標が登録確定され
る。
クロスロール搬送車2の故障等の理由によって別の運
搬車を用いてクロスロール36を搬送する場合、クロスロ
ール36を切り卸して運搬車で単に運んでしまっては管理
コンピュータCにてクロスデータ及び識別指標の登録確
定ができず、管理コンピュータCは織機1Aにおける新た
なクロスロールのクロスデータをもクロスロール36のク
ロスデータの一部としてしまう。しかしながら、本実施
例では登録フレーム設定ボタン47をON操作することによ
って織機制御コンピュータCa1が登録未確定を表す“登
録フレームM"を設定し、以下のように正確なクロスデー
タ及び識別指標の登録確定を行なう。
中継機9は“登録フレームM"を含む“Mデータ”のス
キャンによって“登録フレームM"設定を把握し、管理コ
ンピュータCからの“コマンド要求”送信に応答して
“登録フレームM"設定の情報及び織機1Aの織機番号を含
む“クロス搬送車呼び出しH"を管理コンピュータCに送
信する。管理コンピュータCは“登録フレームM"設定の
情報を含む“クロス搬送車呼び出しH"の受信に基づいて
“識別指標”を作成し、“識別指標+クロスデータ”を
中継機9に送信すると共に、記憶する。中継機9は“識
別指標+クロスデータ”受信に基づいて織機制御コンピ
ュータCa1に“識別指標+クロスデータ”を直ちに送信
し、織機制御コンピュータCa1は“識別指標+クロスデ
ータ”受信に基づいて識別指標及びクロスデータを表示
部40に表示する。作業者はこの表示データに基づいて行
き先ストッカ番号を入力設定し、管理コンピュータCは
中継機9経由で行き先ストッカ番号を把握すると共に、
識別指標の一部とする。
織機制御コンピュータCa1は“登録フレームM"設定後
に所定時間経過すると“登録フレームM"を“登録フレー
ムR"に自動的に変更設定する。この変更設定は、“クロ
ス搬送車呼び出しH"を含む“Mデータ”を実質的な呼び
出しキャンセル状態の情報を含む“Mデータ”へ変更す
ることを意味する。中継機9はこの変更設定された“M
データ”のスキャンによって“登録フレームR"の設定を
把握し、これに基づいて“クロス登録モード(登録)”
を管理コンピュータCに送信する。管理コンピュータC
は“クロス登録モード(登録)”受信に基づいて最終識
別指標の登録及び記憶、即ちクロスデータ及び識別指標
を登録確定する。
このような登録手順を採用することによって、搬送シ
ステムの一部を構成するクロスロール搬送車2の代わり
に別の運搬車を用いてクロスロール36を運ぶような場合
にも管理コンピュータCにて登録確定されたクロスデー
タはクロスロール36の実際のクロスデータに正確に一致
し、かつ識別指標はクロスロール36の行き先を正確に反
映する。
第5図に示すようにクロスロール搬送車2が行き先ス
トッカ(図示の場合には4)に到着停止後、ストッカ
(3、4あるいは5)のストッカ制御コンピュータC3
クロスロール搬送車2との間の“到着合図”の送受信、
“移載準備”送受信、“移載完了”送受信、“帰着許
可”送受信に基づいてクロスロール搬送車2が移載を行
なってホームステーション14に帰着する。そして、クロ
スロール搬送車2がホームステーション14に帰着後、
“帰着報告”がクロスロール搬送車制御盤11に対して送
信され、クロスロール搬送車制御盤11は“帰着報告”受
信に基づいて点灯状態の織機番号表示ランプ11aの消灯
を指令する。
本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな
く、例えば“識別指標+クロスデータ”の転送表示をし
て作業者が行き先ストッカ番号を決定する代わりに、管
理コンピュータがクロスデータに基づいて行き先ストッ
カ番号を決定するようにした実施例も可能である。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明は、製織中の織布における
クロスデータを織機制御コンピュータで収集し、前記ク
ロスデータ織機制御コンピュータから管理コンピュータ
に転送し、前記織布を巻き取るクロスロールが巻き上げ
完了状態になった場合に行われるクロスロール搬送車に
対する呼び出しがあったときには、管理コンピュータに
おいては前記巻き上げ完了状態のクロスロールのクロス
データに識別指標を割り付けると共に、織機制御コンピ
ュータにおいてはクロスデータ及び識別指標の登録未確
定を表す登録フレームを設定し、前記呼び出しの状態か
ら実質的な呼び出しキャンセル状態に移行する際には、
登録抹消を表す登録フレーム及び登録確定の登録フレー
ムのいずれか一方へ前記登録未確定を表す登録フレーム
を変更設定する選択を行ない、織機制御コンピュータで
変更設定された登録フレームデータの内容に応じて前記
クロスデータ及び識別指標の登録及び抹消のいずれかを
行なうようにしたので、登録フレームの設定時期あるい
は設定変更時時期を適宜に組み合わせることによって管
理コンピュータで登録管理されるクロスデータが実際の
クロスロールのクロスデータに正確に一致し、これによ
り巻き上げ完了したクロスロールの織り上げ具合及び行
き先を管理コンピュータで間違いなく把握管理し得ると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を具体化した一実施例を示し、第1図はク
ロスロール搬送車及びワープビーム搬送車の搬送システ
ム図、第2図はクロスロール搬送車制御盤及びクロスロ
ール搬送車の側面図、第3図はクロスロール搬送車が呼
び出し織機の所に停止している状態を示す搬送システム
図、第4図はクロスロール搬送車が呼び出し織機の所に
到着停止した状態を示す側面図、第5図はクロスロール
搬送車が行き先ストッカの所に停止している状態を示す
搬送システム図、第6図(a)〜(d)は識別指標及び
クロスデータの登録確定方法を表すフローチャート、第
7図(a)〜(d)は織機、中継機、管理コンピュー
タ、クロスロール搬送車制御盤及びクロスロール搬送車
の各機能動作及び相互間の関係を示すフローチャートで
ある。 織機1A、中継機9、織機制御コンピュータCa1、管理コ
ンピュータC。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製織中の織布におけるクロスデータを織機
    制御コンピュータで収集し、前記クロスデータを織機制
    御コンピュータから管理コンピュータに転送し、前記織
    布を巻き取るクロスロールが巻き上げ完了状態になった
    場合に行われるクロスロール搬送車に対する呼び出しが
    あったときには、管理コンピュータにおいては前記巻き
    上げ完了状態のクロスロールのクロスデータに識別指標
    を割り付けると共に、織機制御コンピュータにおいては
    クロスデータ及び識別指標の登録未確定を表す登録フレ
    ームを設定し、前記呼び出しの状態から実質的な呼び出
    しキャンセル状態に移行する際には、登録抹消を表す登
    録フレーム及び登録確定の登録フレームのいずれか一方
    へ前記登録未確定を表す登録フレームを変更設定する選
    択を行ない、織機制御コンピュータで変更設定された登
    録フレームデータの内容に応じて前記クロスデータ及び
    識別指標の登録及び抹消のいずれかを行なう織機におけ
    るクロスデータ登録方法。
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