JPH0717638B2 - アミノピリミジン誘導体、その製造方法及び殺虫、殺菌剤 - Google Patents

アミノピリミジン誘導体、その製造方法及び殺虫、殺菌剤

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JPH0717638B2
JPH0717638B2 JP19920989A JP19920989A JPH0717638B2 JP H0717638 B2 JPH0717638 B2 JP H0717638B2 JP 19920989 A JP19920989 A JP 19920989A JP 19920989 A JP19920989 A JP 19920989A JP H0717638 B2 JPH0717638 B2 JP H0717638B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、アミノピリミジン誘導体、その製法及びそれ
を有効成分とする殺虫及び殺菌剤に関するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来より、アミノピリミジン誘導体は、いくつか知られ
ている。例えばジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ル・ソサエティ(J.A.C.S)80,2189(1958)には、4−
ベンジルアミノ−6−クロロピリミジンが利尿剤中間体
として開示されているが、これらの化合物には殺虫、殺
菌活性は認められない。また、特開昭59-36666号公報に
は、次の一般式で示されるアミノピリミジン誘導体が開
示されている。
(式中、R1及びR2はそれぞれ低級アルキル基又はハロゲ
ン原子を表すか、或いはR1とR2は一緒になってトリメチ
レン基又はテトラメチレン基を表し、R3は水素原子又は
低級アルキル基を表し、Xはアルキレン基を表し、Zは
置換もしくは非置換のフェニル基、フリル基又はチエニ
ル基を表す) 上記公知化合物は、殺菌、殺虫、殺ダニ活性を有してお
り、例えば、コナガ、ナミハダニなどの農園芸上の害虫
及びキュウリうどんこ病、キュウリたんそ病、トマトり
んもん病、トマト疫病、稲いもち病など農園芸上の各種
病害に対しても有効である。
しかし、これらの化合物の殺菌剤としての効力は充分な
ものではない。
更に、特開昭63-225364号公報には、次の一般式で示さ
れるアラルキルアミノピリミジン誘導体が開示されてい
る。
(式中、R1は水素原子、低級アルキル基又はハロ低級ア
ルキル基を表し、R2及びR3はそれぞれハロゲン原子又は
ハロゲン、低級アルコキシもしくは低級アルキルチオが
置換していてもよい低級アルキル基を表し、R4は水素原
子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を表し、Qは水素
原子、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アルコキシ基、低
級アルキルチオ基、低級アルキル基、フェニル基、フェ
ノキシ基又は複素環基を表し、Aは低級アルキレン基を
表し、Bは直接結合、酸素原子、イオウ原子、低級アル
キレン基又は低級アルキレンオキシ基を表す) 上記公知化合物は、殺虫、殺ダニ、殺菌活性を有してお
り、例えば、ハスモンヨトウ、コナガ、トビイロウン
カ、ツマグロヨコバイ、ナミハダニ、ミカンハダニなど
の農園芸上の害虫及びキュリウべと病、大麦うどんこ病
など農園芸上の病害に対しても有効である。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、更に優れた殺虫、殺菌活性を有する化合
物を得るために、鋭意検討の結果、下記一般式で示され
る新規な置換テニルアミノピリミジン誘導体が強い殺
虫、殺菌活性を有することを見い出した。
本発明は、 次式(I) (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
又は低級アルキルチオ基を表し、R2は低級アルキル基、
ハロゲン原子又はハロ低級アルキル基を表し、R3は低級
アルキル基又はハロゲン原子を表し、或いはR2とR3はそ
れらが結合している炭素原子と共にピリミジン環に縮合
するベンゼン環又はチオフェン環を表し、R4は水素原
子、低級アルキル基又はシクロアルキル基を表し、R5
低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基
又はベンジル基を表し、nは1又は2を表す) で示される化合物又はその酸付加塩の製造方法及び該化
合物を有効成分とする殺虫、殺菌剤である。
前記式(I)において、ハロゲン原子としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
低級アルキル基としては、炭素数1〜5の直鎖状又は分
枝状のアルキル基、例えばメチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
−ブチル、ペンチル、イソペンチル及びネオペンチル等
が挙げられる。
低級アルキルチオ基としては、炭素数1〜5の直鎖状又
は分枝状のアルキルチオ基、例えばメチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、t−ブチルチオ、
ペンチルチオ、イソペンチルチオ及びネオペンチルチオ
等が挙げられる。
ハロ低級アルキル基としては、1〜3個のハロゲン原子
が置換した炭素数1〜2のアルキル基、例えばクロロメ
チル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、1−又は
2−クロロエチル及び1−又は2−フルオロエチル等が
挙げられる。
シクロアルキル基としては、シクロプロピル及びシクロ
ペンチル等が挙げられる。
低級アルケニル基としては、炭素数3〜5の直鎖状又は
分枝状のアルケニル基、例えばアリル、1−プロペニ
ル、1−又は2−ブテニル、1−又は2−メチルアリ
ル、2−ペンテニル及びイソプレニル等が挙げられる。
低級アルキニル基としては、炭素数3〜5の直鎖状又は
分枝状のアルキニル基、例えば1−又は2−プロピニル
及び2−ブチニル等が挙げられる。
前記式(I)において、好ましい基は次のとおりであ
る。
R1、R2及びR3が置換したピリミジニル基としては、例え
ば次のような基が好ましい。
R4はメチル基、エチル基及びシクロプロピル基が好まし
い。
R5は低級アルキル基が好ましい。
nは2が好ましい。
前記式(I)から理解されるように、本発明の化合物は
アミノ基を有しており、容易に酸付加塩を形成し、その
ような塩もまた本発明に包含される。
酸付加塩を形成する酸としては、例えば塩酸、臭化水素
酸、硝酸、硫酸、リン酸のような無機酸;ギ酸、シュウ
酸、フマル酸、アジピン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、アコニット酸のようなカルボン酸;メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のよ
うな有機スルホン酸及びサッカリン等が挙げられる。
前記式(I)において、*印の炭素原子が不斉炭素であ
るときは、個々の光学異性体及びラセミ化合物又はそれ
らの混合物のいずれも本発明に含まれる。
第1表に本発明の化合物を例示するが、これに限られる
ものではない。
本発明の化合物(I)は、例えば以下に示すそれ自体公
知の方法により容易に製造される。
(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びnは前記と同義であ
り、Xは脱離基を表す) この反応はそれ自体公知であり、脱離基Xについては何
ら限定はなく、例えば塩素、臭素又はヨウ素のようなハ
ロゲン原子;メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
ブチルチオ等のアルキルチオ基;メタンスルホニルオキ
シ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスル
ホニルオキシのようなハロゲンで置換されていてもよい
アルカンスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキ
シ、p−トルエンスルホニルオキシ等のアリールスルホ
ニルオキシ基及び水酸基等が挙げられる。
前記反応式から明らかなように、本発明では化合物H−
Xが離脱するので、これを捕捉し円滑に反応させるた
め、塩基の存在下に反応を行うことが好ましい。反応は
通常、溶媒の存在下で行われるが、無溶媒で、式(II)
及び式(III)の化合物を加熱溶融して反応させること
もできる。
溶媒としては、本反応に関与しないものであれば特に制
限はなく、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、メチ
ルナフタリン、石油エーテル、リグロイン、ヘキサン、
クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、塩化メチレン、ク
ロロホルム、ジクロルエタン、トリクロルエチレン、シ
クロヘキサンのような塩素化された又はされていない芳
香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;ジエチルエーテ
ル、ジメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン
のようなケトン類;メタノール、エタノール、エチレン
グリコールのようなアルコール類もしくはそれらの含水
物;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチル
アセトアミドのようなアミド類;ピリジン、N,N−ジエ
チルアニリンような有機塩基;1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン(DMI);ジメチルスルホキサイド(DMS
O)及び上記溶媒の混合物等が挙げられる。
塩基としては、トリエチルアミン、ピリジン、N,N−ジ
エチルアニリン等の有機塩基、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属アルコキシ
ド、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等の無機塩基が挙げられる。
反応温度は特に限定はないが、通常は室温以上、使用す
る溶媒の沸点以下であり、反応時間を短縮するために加
温することが好ましい。
なお、前記製造法において、原料として用いる式(II
I)の化合物は、例えば以下に示すそれ自体公知の方法
により製造することができる。
(式中、R4、R5及びnは前記と同義である) 前記の各方法によって得られる式(I)の化合物は、再
結晶、各種クロマトグラフィー等の公知の手段で適宜精
製することができる。
酸付加塩は、例えば反応終了後の反応液中に酸を導入
し、次いで溶媒を除去することにより容易に得ることが
できる。
本発明化合物は、稲いもち病に対し極めて有効であり、
大麦うどんこ病、キュウリべと病、トマト疫病等にも活
性がある。
また、本発明化合物は、農園芸害虫にも有効であり、例
えばウンカ類、ヨコバイ類、ミカンハダニ及びナミハダ
ニに対し強い活性を有し、アブラムシ類、ヨトウムシ
類、コナガ等にも活性を示す。
このように、本発明の化合物の用途、適用場面は極めて
広範で、効力が高く、各種剤型で実用に供し得るもので
ある。
本発明の殺虫、殺菌剤は式(I)の化合物の一種又は数
種を有効成分として含有している。
一般式(I)の化合物をそれ自体で用いてもよいが、通
常は担体、界面活性剤、分散剤又は補助剤などを配合し
て常法により、例えば粉剤、乳剤、微粉剤、粒剤、水又
は油性懸濁液、エアゾール等の組成物に調製して使用す
る。
好適な担体は、例えばタルク、ベントナイト、クレー、
カオリン、ケイソウ土、ホワイトカーボン、バーミュキ
ュライト、消石灰、ケイ砂、硫安、尿素等の固体担体;
ケロシン、鉱油等の炭化水素、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、クロロホルム、四塩化炭素
等の塩素化炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフラン
等のエーテル類、アセトン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン等のケトン類、酢酸エチル、エチレングリコールア
セテート、マレイン酸ジブチル等のエステル類、メタノ
ール、n−ヘキサノール、エチレングリコール等のアル
コール類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド等の極性溶媒又は水等の液体担体が挙げられる。ま
た、気体担体としては空気、窒素、炭酸ガス、フレオン
等を用い、混合噴射することもできる。
また、本剤の動植物への付着、吸収の向上、薬剤の分
散、乳化、展着等の性能の向上をはかるための界面活性
剤や分散剤としては、例えばアルコール硫酸エステル
類、アルキルスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポ
リオキシエチレングリコールエーテル等が用いられる。
更に、製剤の性状を改善するために、補助剤として、例
えばカルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコ
ール、アラビアゴム等が用いられる。
上記の担体、界面活性剤、分散剤及び補助剤は、それぞ
れの目的に応じ、各々単独に、あるいは組合わせて使用
される。
本発明化合物を製剤化した場合の有効成分濃度は、乳剤
では通常1ないし50重量%、粉剤では通常0.3ないし25
重量%、水和剤では通常1ないし90重量%、粉剤では通
常0.5ないし5重量%、油剤では通常0.5ないし5重量
%、エアゾールでは通常0.1ないし5重量%である。
これらの製剤を適当な濃度に希釈して、植物茎葉、土
壌、水田の水面に散布するか、又は直接施用するなどし
て、それぞれの目的に応じ、各種用途に供しうる。
(発明の実施例) 以下、本実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
これらの実施例は本発明の範囲を何ら制限するものでは
ない。
実施例1 dl−5−クロロ−6−エチル−4−[α−エチル−5−
(2−エトキシエチル)テニルアミノ]ピリミジンの合
成 5−クロロ−6−エチルピリミジン0.9g、dl−α−エチ
ル−5−(2−エトキシエチル)テニルアミン1.0g及び
トリエチルアミン1mlをトルエン30mlに溶解し、触媒量
の4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンを添加し、6
時間加熱還流した。反応終了後、反応液を水洗し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下にトルエンを留去し
た。
得られた油状物をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲ
ルC−200、トルエン:酢酸エチル=3:1)により単離
し、淡黄色油状物である目的物1.0gを得た。
▲n24.0 D▼ 1.5485 実施例2 化合物番号1の化合物5重量部、ベントナイト35重量
部、タルク57重量部、ネオペレックスパウダー(商品
名:花王アトラス製)1重量部及びリグニンスルホン酸
ソーダ2重量部とを均一に混合し、次いで少量の水を添
加して、混練した後、造粒、乾燥して粒剤を得た。
実施例3 化合物番号1の化合物10重量部、カオリン70重量部、ホ
ワイトカーボン18重量部、ネオペレックスパウダー(商
品名:花王アトラス製)1.5重量部及びデモール(商品
名;花王アトラス製)0.5重量部とを均一に混合し、次
いで粉砕して水和剤を得た。
実施例4 化合物番号1の化合物20重量部及びキシレン70重量部に
トキサノン(商品名;三洋化成工業製)10重量部を加え
て均一に混合し、溶解して乳剤を得た。
実施例5 化合物番号1の化合物5重量部、タルク50重量部及びカ
オリン45重量部とを均一に混合して粉剤を得た。
実施例6 コナガに対する効力試験 第1表で示した化合物を実施例3に準じて水和剤に調剤
し、界面活性剤(0.01%)を含む水で300ppmに希釈した
薬液中に、キャベツ葉片(5cm×5cm)を30秒間浸漬し、
プラスチックカップに入れた。風乾後、コナガ3齢幼虫
を10頭放ち、蓋をして、25℃の定温室に放置した。2日
後の死虫数を数え、死虫率を求めた。結果を第2表に示
す。
第2表には、死虫率が100%のものをA、99〜80%のも
のをB、79〜60%のものをC、60%以下のものをDとし
て表示した。
実施例7 トビイロウンカに対する効力試験 第1表で示した化合物を実施例3に準じて水和剤に調剤
し、界面活性剤(0.01%)を含む水で300ppmに希釈した
薬液中に、イネ稚苗を30秒間浸漬し、風乾後、ガラス円
筒に差した。トビイロウンカ3齢幼虫を10頭放ち、多孔
質の栓をして、25℃の定温室に放置した。4日後に死虫
数を数え、死虫率を求めた。結果を第3表に示す。
第3表には、死虫率が100%のものをA、99〜80%のも
のをB、79〜60%のものをC、60%以下のものをDとし
て表示した。
実施例8 ツマグロヨコバイに対する効力試験 第1表に示した化合物を実施例3に準じて水和剤に調剤
し、界面活性剤(0.01%)を含む水で300ppmに希釈した
薬液中に、イネ稚苗を30秒間浸漬し、風乾後、ガラス円
筒に差した。ツマグロヨコバイ4齢幼虫を10頭放ち、多
孔質の栓をして、25℃の定温室に放置した。4日後に死
虫数を数え、死虫率を求めた。結果を第4表に示す。
第4表には、死虫率が100%のものをA、99〜80%のも
のをB、79〜60%のものをC、60%以下のものをDとし
て表示した。
実施例9 ナミハダニ雌成虫に対する効力試験 ナミハダニ雌成虫10頭を、インゲン葉片(直径20mm)に
規制させ供試した。一方、第1表に示した化合物を実施
例3に準じて水和剤に調剤し、界面活性剤(0.01%)を
含む水で300ppmに希釈した薬液中に、葉片を15秒間浸漬
した。25℃の定温室に放置し、3日後に生死虫数を数
え、殺ダニ率を求めた。結果を第5表に示す。
第5表には、殺ダニ率が100%のものをA、99〜80%の
ものをB、79〜60%のものをC、60%以下のものをDと
して表示した。
実施例10 キュウリべと病に対する防除効力試験(予防
効力) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり1本のキュ
ウリ(品種:;相模半白)を育成し、1.5葉期の幼植物体
に、実施例3に準じて調製した水和剤を、界面活性剤
(0.01%)を含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり20
mlを散布した。散布後2日間ガラス温室で栽培し、次い
で、キュウリべと病菌遊走子嚢を罹病葉より調製し、こ
れを植物体の裏面にまんべんなく噴霧接種した。
接種後、2日間20℃暗黒下に保った後、5日間ガラス温
室内で育成し、第一葉に現れたキュウリべと病病斑の程
度を調査した。無処理区の病斑の程度と比較して薬剤効
果を判定した。
評価は、5〜0の6段階で示し、病斑のないものは5、
無処理区と比較して病斑面積10%以下は4、20%程度は
3、40%程度は2、60%程度は1とし、全体が罹病した
ものは0で示した。結果を第6表に示す。
実施例11 イネいもち病に対する防除効力試験(予防効
力) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本のイネ
(品種;日本晴)を育成し、1.5葉期の幼植物体に、実
施例3に準じて調製した水和剤を、界面活性剤(0.01
%)を含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり20mlを散
布した。散布後2日間ガラス温室で栽培し、次いで、イ
ネ病菌分生胞子を罹病葉より調製し、これを植物葉にま
んべんなく噴霧接種した。
接種後、5日間28℃湿室内で育成し、葉に現れたイネい
もち病病斑の程度を調査した。無処理区の病斑の程度と
比較して薬剤効果を判定した。結果を第7表に示す。
評価は、5〜0の6段階で示し、病斑のないものは5、
無処理区と比較して病斑面積10%以下は4、20%程度は
3、40%程度は2、60%程度は1とし、全体が罹病した
ものは0で示した。
実施例12 オオムギうどんこ病に対する防除効力試験
(予防効力) 直径6cmのプラスチック植木鉢に1鉢あたり10本のオオ
コムギ(品種;黒ムギ)を育成し、1.5葉期の幼植物体
に、実施例3に準じて調製した水和剤を、界面活性剤
(0.01%)を含む水で500ppmに希釈して、1鉢あたり20
mlを散布した。散布後2日間ガラス温室で栽培し、次い
で、オオムギうどんこ病菌分生胞子を罹病葉より集め、
これを植物体の上からまんべんなく振り掛けて接種し
た。
接種後、1週間ガラス温室内で育成し、第1葉に現れた
オオムギうどんこ病病斑の程度を調査した。無処理区の
病斑の程度と比較して薬剤効果を判定した。結果を第8
表に示す。
評価は、5〜0の6段階で示し、病斑のないものは5、
無処理区と比較して病斑面積10%以下は4、20%程度は
3、40%程度は2、60%程度は1とし、全体が罹病した
ものは0で示した。
フロントページの続き (72)発明者 田中 敏房 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 堤内 清志 山口県宇部市大字小串1978番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基
    又は低級アルキルチオ基を表し、R2は低級アルキル基、
    ハロゲン原子又はハロ低級アルキル基を表し、R3は低級
    アルキル基又はハロゲン原子を表し、或いはR2とR3はそ
    れらが結合している炭素原子と共にピリミジン環に縮合
    するベンゼン環又はチオフェン環を表し、R4は水素原
    子、低級アルキル基又はシクロアルキル基を表し、R5
    低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基
    又はベンジル基を表し、nは1又は2を表す)で示され
    る化合物又はその酸付加塩。
  2. 【請求項2】一般式 (式中、R1、R2及びR3は請求項1記載のものと同じ意味
    を表し、Xは脱離基を表す)で示される化合物と、 次式 (式中、R4、R5及びnは請求項1記載のものと同じ意味
    を表す) で示される化合物とを反応させることを特徴とする請求
    項1記載の式(I)の化合物又はその酸付加塩の製造
    法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の式(I)の化合物又はその
    酸付加塩を有効成分とする殺虫剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載の式(I)の化合物又はその
    酸付加塩を有効成分とする殺菌剤。
JP19920989A 1989-08-02 1989-08-02 アミノピリミジン誘導体、その製造方法及び殺虫、殺菌剤 Expired - Lifetime JPH0717638B2 (ja)

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JPH0363271A (ja) 1991-03-19

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