JPH07174163A - 車両用クラッチディスク - Google Patents

車両用クラッチディスク

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JPH07174163A
JPH07174163A JP32262193A JP32262193A JPH07174163A JP H07174163 A JPH07174163 A JP H07174163A JP 32262193 A JP32262193 A JP 32262193A JP 32262193 A JP32262193 A JP 32262193A JP H07174163 A JPH07174163 A JP H07174163A
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housing
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Yasuo Ohashi
保夫 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粘性流体を用いた振動減衰手段の小型・軽量
化を達成し、かつ、振動減衰手段の封入空間を得るため
のシール部材の設置箇所を低減することによって、シー
ル性能の信頼性を向上させると同時に製造コストを低減
させること。 【構成】 ハウジング板32が装備される入力軸31の
一端側に前記入力軸31よりも外径の小さな補助シャフ
ト43を装備し、前記補助シャフト43の周囲を囲う環
状に振動減衰手段36の封入空間49を形成する。ま
た、ハウジング板32に重ね合わされるライニング支持
板34の一部を膨出させることによって、前記補助シャ
フト43の周囲を囲う環状空間46を形成し、前記ハウ
ジング板32とライニング支持板34との重ね合せ部に
シール部材48を装備することによって前記環状空間4
6を粘性流体を封入する前記封入空間49とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用クラッチディス
クに関し、より詳しくは、変速機等の入力軸に固定され
るハウジング板と、入力軸に伝達すべき動力を受けるた
めのクラッチライニングと、このクラッチライニングを
保持するとともにハウジング板に対して一定の角度範囲
内で相対回転自在に連結されたライニング支持板と、ハ
ウジング板とライニング支持板との間に介装されてこれ
らのライニング支持板およびハウジング板間におけるト
ルク伝達を可能ならしめるトーションスプリングと、ハ
ウジング板とライニング支持板との間に介在して粘性抵
抗により駆動トルクの吸振、減衰させる振動減衰手段と
を備えた構成をなす車両用クラッチディスクの改良に係
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエンジンとマニュア
ル変速機との間には、一般に摩擦クラッチ機構が設けら
れており、運転者のクラッチペダル操作に応じてエンジ
ンの駆動力を変速機に伝達したり遮断したりすることが
できる。図3は、このような摩擦クラッチに用いられる
車両用クラッチディスク1の従来例を示したものであ
る。
【0003】この図3に示すように、車両用クラッチデ
ィスク1は、変速機の入力軸がスプライン嵌合する差し
込みボス2と、この差し込みボス2を介して変速機の入
力軸に固定されるハウジング板3と、変速機の入力軸に
伝達すべき動力をエンジン側から受けるためのクラッチ
ライニング4と、このクラッチライニング4を保持する
とともにハウジング板3に対して一定の角度範囲内で正
逆両方向に相対回転自在に連結されたライニング支持板
5と、ハウジング板3とライニング支持板5との間に介
装されてこれらのライニング支持板5およびハウジング
板3間におけるトルク伝達を可能ならしめるトーション
スプリング6と、ハウジング板3とライニング支持板5
との間に介在して駆動トルクの吸振、減衰させる振動減
衰手段7とを備えた構成とされている。
【0004】ここに、差し込みボス2は、変速機の入力
軸に嵌合するスプライン9が内周部に形成されるととも
に、外周部にはハウジング板3を係止するスプライン1
0が形成された構成をなしている。ハウジング板3は、
ライニング支持板5を挟み込むように一対装備されてい
て、中心部が差し込みボス2のスプライン10に嵌合す
ることによって差し込みボス2に固定されている。ま
た、ライニング支持板5を挾持した一対のハウジング板
3の中心部側は、互いに外方に膨出することによって、
振動減衰手段7の収容空間12を形成している。クラッ
チライニング4は、図示略の付勢手段によってエンジン
の出力部であるフライホイールに押圧されることによっ
て、エンジンの出力を受ける。
【0005】トーションスプリング6は、クラッチライ
ニング4がエンジンのフライホイールに押圧された際の
回転方向の衝撃を吸収するとともに、クラッチライニン
グ4に伝達されたエンジン出力(駆動力)をクラッチラ
イニング4が固定されているライニング支持板5からハ
ウジング板3に伝達する。従って、トーションスプリン
グ6は、ライニング支持板5とハウジング板3との間で
伝達する駆動力の大きさに応じて伸縮を繰り返してお
り、エンジン側の出力変動(トルク変動)等によってね
じり振動が起こると、ライニング支持板5とハウジング
板3との間に相対回転振動を生ぜしめる。
【0006】このようなライニング支持板5とハウジン
グ板3との間の相対回転振動を速やかに減衰させるため
に、振動減衰手段7が設けられている。振動減衰手段7
は、いわゆる粘性流体継手(ビスカスカップリング)と
呼ばれているもので、一対のハウジング板3とライニン
グ支持板5との間に設けられて粘性流体が封入される封
入空間14と、封入空間14内に配列されるとともに後
述の内継手部材18の外周にスプライン嵌合することに
よってハウジング板3が固定されている差し込みボス2
側に保持された第1のビスカスプレート15と、封入空
間14内において第1のビスカスプレート15と交互に
積層配列されるとともにライニング支持板5の内径部に
スプライン嵌合することによってライニング支持板5に
保持された第2のビスカスプレート16とを備えて、こ
れらの第1のビスカスプレート15と第2のビスカスプ
レート16との相対回転時に作用する粘性抵抗によって
駆動トルクの吸振、減衰させる。即ち、ライニング支持
板5とハウジング板3との間の相対回転振動を減衰させ
る。
【0007】封入空間14は、差し込みボス2の外周部
のスプライン10にスプライン嵌合した筒状の内継手部
材18と、該内継手部材18に回転自在に嵌合するとと
もにライニング支持板5の内径部に連なる一対の外継手
部材19との協働によって、収容空間12内に画成され
ている。なお、相対回転が生じる内継手部材18と各外
継手部材19との摺動部には、シール部材20が装備さ
れて、封入空間14のシール性能が確保されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両により
大きな居住空間を確保したり、あるいは、動力伝達機構
の配置設計の自由度を高める等の目的から、自動車の機
構部品は小型・軽量化を図ることが重要な課題となって
おり、前述の車両用クラッチディスク、さらにはそこに
使用されている振動減衰手段7においても、小型・軽量
化が強く求められている。
【0009】しかし、前述した従来の車両用クラッチデ
ィスク1では、変速機の入力軸が挿通する差し込みボス
2の外周側に振動減衰手段7を配設する構造上、ビスカ
スプレート15,16が大径化して、振動減衰手段7の
小型・軽量化が難しいという問題があった。そして、差
し込みボス2の外周側に振動減衰手段7が装備されるこ
とによって、ハウジング板3やライニング支持板5も大
径化し、車両用クラッチディスク1の小型・軽量化を困
難ならしめるという問題もあった。また、前述した従来
の車両用クラッチディスク1では、封入空間14を構成
している各外継手部材19毎にシール部材20を装備し
なければならず、シール性能を向上させるには、それぞ
れの外継手部材19および内継手部材18の加工精度や
組立精度を高精度に管理する必要があり、そのために、
製造コストの低減が困難になるという問題もあった。
【0010】本発明の目的は上記課題を解消することに
あり、振動減衰手段の構成要素であるビスカスプレート
を小径化することができ、これによって、振動減衰手段
の小型・軽量化や、車両用クラッチディスク全体として
の小型・軽量化を促進することができ、また、振動減衰
手段の封入空間を得るためのシール部材の設置箇所を低
減することによって、シール性能の信頼性を向上させる
と同時に製造コストを低減させることのできる車両用ク
ラッチディスクを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、変
速機等の入力軸に固定されるハウジング板と、前記入力
軸に伝達すべき動力を受けるためのクラッチライニング
と、このクラッチライニングを保持するとともに前記ハ
ウジング板に対して一定の角度範囲内で相対回転自在に
連結されたライニング支持板と、前記ハウジング板とラ
イニング支持板との間に介装されてこれらのライニング
支持板およびハウジング板間におけるトルク伝達を可能
ならしめるトーションスプリングと、前記ハウジング板
とライニング支持板との間に介在して駆動トルクの吸
振、減衰させる振動減衰手段とを備え、かつ、前記振動
減衰手段は、前記ハウジング板とライニング支持板との
間に設けられて粘性流体が封入される封入空間と、前記
封入空間内に配列されるとともに前記ハウジング板に保
持された第1のビスカスプレートと、前記封入空間内に
おいて前記第1のビスカスプレートと交互に積層配列さ
れるとともに前記ライニング支持板に保持された第2の
ビスカスプレートとを備えて、前記第1のビスカスプレ
ートと第2のビスカスプレートとの相対回転時に作用す
る粘性抵抗によって駆動トルクの吸振、減衰させる構成
をなす車両用クラッチディスクであって、前記ハウジン
グ板が装備される前記入力軸の一端側には、前記入力軸
よりも外径の小さな補助シャフトを装備するとともに、
前記振動減衰手段は、補助シャフトの周囲を囲う環状に
前記封入空間を形成したことを特徴とする車両用クラッ
チディスクにより達成される。
【0012】また、本発明の上記目的は、上記の車両用
クラッチディスクにおいて、前記ハウジング板に重ね合
わされるライニング支持板の一部を膨出させることによ
って、前記補助シャフトの周囲を囲う環状空間を形成
し、前記ハウジング板とライニング支持板との重ね合せ
部にシール部材を装備することによって前記環状空間を
粘性流体を封入する前記封入空間としたことを特徴とし
た車両用クラッチディスクにより達成される。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、ハウジング板が装
備される入力軸の一端側に該入力軸よりも外径が小さな
補助シャフトが装備されていて、振動減衰手段の封入空
間はこの補助シャフトの周囲を囲う環状に形成される。
即ち、封入空間に配列される第1および第2のビスカス
プレートは、入力軸よりも外径が小さい補助シャフトの
回りに装備されることになり、入力軸の外周部に装備し
ていた従来の車両用クラッチディスクの場合と比較する
と、振動減衰手段の構成要素である各ビスカスプレート
自体を小径化することができ、これによって、振動減衰
手段の小型・軽量化や、車両用クラッチディスク全体と
しての小型・軽量化を促進することが可能になる。
【0014】また、ハウジング板に重ね合わされるライ
ニング支持板の一部を膨出させることによって、補助シ
ャフトの周囲を囲う環状空間を形成し、ハウジング板と
ライニング支持板との重ね合せ部にシール部材を装備す
ることによって環状空間を粘性流体を封入する封入空間
としているため、ライニング支持板の膨出部の周縁とハ
ウジング板との円周状の重ね合わせ部にシールリングを
介装するだけで封入空間のシールが成し得、結局、振動
減衰手段の封入空間を得るためのシール部材の設置箇所
は、1箇所だけに低減させることができ、これによって
シール性能の信頼性を向上させると同時に製造コストを
低減させることが可能になる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明に係る車両用クラッチディス
クの一実施例を示したものである。この一実施例の車両
用クラッチディスク30は、変速機の入力軸31の一端
に固定されたハウジング板32と、入力軸31に伝達す
べき動力をエンジン側から受けるためのクラッチライニ
ング33と、このクラッチライニング33を保持すると
ともにハウジング板32に対して一定の角度範囲内で正
逆両方向に相対回転自在に連結されたライニング支持板
34と、ハウジング板32とライニング支持板34との
間に介装されてこれらのライニング支持板34およびハ
ウジング板32間におけるトルク伝達を可能ならしめる
トーションスプリング35と、ハウジング板32とライ
ニング支持板34との間に介在して駆動トルクの吸振、
減衰させる振動減衰手段36とを備えた構成とされてい
る。
【0016】入力軸31の一端側外周には、ハウジング
板32を係止するスプライン39が形成されている。ま
た、ハウジング板32には、入力軸31の一端側がスプ
ライン嵌合する差し込みボス部42が膨出形成されてい
る。そして、差し込みボス部42の中心部には、入力軸
31よりも径の小さな補助シャフト43が中心軸線を該
入力軸31に一致させて溶接されている。
【0017】クラッチライニング33は、図示略の付勢
手段によってエンジンの出力部であるフライホイールに
押圧されることによって、エンジンの出力を受ける。
【0018】ライニング支持板34は、中央部に有底円
筒状に膨出させた減衰手段収容部45が形成されてい
て、ハウジング板42に重ね合わせることによって、こ
の減衰手段収容部45が補助シャフト43の周囲を囲っ
た環状空間46を形成している。そして、ハウジング板
32とライニング支持板34との重ね合せ部にシール部
材であるシールリング48を装備することによって環状
空間46を粘性流体を封入する封入空間49としてい
る。
【0019】トーションスプリング35は、クラッチラ
イニング33がエンジンのフライホイールに押圧された
際の回転方向の衝撃を吸収するとともに、クラッチライ
ニング33に伝達されたエンジン出力(駆動力)をクラ
ッチライニング33が固定されているライニング支持板
34からハウジング板32に伝達する。従って、トーシ
ョンスプリング35は、ライニング支持板34とハウジ
ング板32との間で伝達する駆動力の大きさに応じて伸
縮を繰り返しており、エンジン側の出力変動(トルク変
動)等によってねじり振動が起こると、ライニング支持
板34とハウジング板32との間に相対回転振動を生ぜ
しめる。
【0020】このようなライニング支持板34とハウジ
ング板32との間の相対回転振動を速やかに減衰させる
ために、振動減衰手段36が設けられている。振動減衰
手段36は、いわゆる粘性流体継手(ビスカスカップリ
ング)と呼ばれているもので、シリコンオイル等の粘性
流体が封入される封入空間49と、この封入空間49内
に配列されるとともにハウジング板32に固設された補
助シャフト43に保持された第1のビスカスプレート5
0と、封入空間49内において第1のビスカスプレート
50と交互に積層配列されるとともにライニング支持板
34の減衰手段収容部45に保持された第2のビスカス
プレート51とを備えて、第1のビスカスプレート50
と第2のビスカスプレート51との相対回転時に作用す
る粘性抵抗によって駆動トルクの吸振、減衰させる(即
ち、ライニング支持板34とハウジング板32との間の
相対回転振動)構成をなしている。
【0021】以上の一実施例の車両用クラッチディスク
30では、入力軸31よりも径の小さな補助シャフト4
3が追加装備されていて、振動減衰手段36の封入空間
49は該補助シャフト43の周囲を囲う環状に形成され
る。従って、封入空間49に配列される第1および第2
のビスカスプレート50,51は、入力軸31よりも外
径が小さい補助シャフト43の回りに装備されることに
なり、入力軸31の外周部に装備していた従来の車両用
クラッチディスクの場合と比較すると、振動減衰手段3
6の構成要素である各ビスカスプレート50,51自体
を小径化することができ、これによって、振動減衰手段
36の小型・軽量化や、車両用クラッチディスク30全
体としての小型・軽量化を促進することが可能になる。
【0022】また、ハウジング板32に重ね合わされる
ライニング支持板34の一部を膨出させることによっ
て、補助シャフト43の周囲を囲う環状空間46を形成
し、ハウジング板32とライニング支持板34との重ね
合せ部にシールリング48を装備することによって環状
空間46を粘性流体を封入する封入空間49としている
ため、結局、振動減衰手段36の封入空間49を得るた
めのシール部材の設置箇所は、1箇所だけに低減させる
ことができ、これによってシール性能の信頼性を向上さ
せると同時に製造コストを低減させることが可能にな
る。
【0023】なお、以上の一実施例では、入力軸31が
スプライン嵌合するハウジング板32の差し込みボス部
42は、ライニング支持板34側に膨出させることとし
た。しかし、図2に示すように、ライニング支持板34
側とは逆側に膨出させることも可能である。そして、こ
うすることによって、ライニング支持板34における減
衰手段収容部45の膨出長(突出長)を小さくすること
が可能になり、一実施例よりも、さらに、小型・軽量化
を促進させることが可能になる。
【0024】なお、本発明の車両用クラッチディスク
は、上記実施例における構成および各構成部品の形状に
限定されるものではなく、例えば、ハウジング板32,
ライニング支持板34,トーションスプリング35,さ
らに第1および第2のビスカスプレート50,51など
は、本発明の主旨に基づいて種々の形態を採り得る。ま
た、補助シャフト43および減衰手段収容部45に各ビ
スカスプレート50,51を回転方向に固定する係合手
段は、上記実施例ではいずれもスプライン嵌合を利用し
ているが、これらの結合手段も上記実施例に限定するも
のではない。
【0025】
【発明の効果】本発明の車両用クラッチディスクによれ
ば、ハウジング板が装備される入力軸の一端側に該入力
軸よりも外径が小さな補助シャフトが装備されていて、
振動減衰手段の封入空間はこの補助シャフトの周囲を囲
う環状に形成される。即ち、封入空間に配列される第1
および第2のビスカスプレートは、入力軸よりも外径が
小さい補助シャフトの回りに装備されることになり、入
力軸の外周部に装備していた従来の車両用クラッチディ
スクの場合と比較すると、振動減衰手段の構成要素であ
る各ビスカスプレート自体を小径化することができ、こ
れによって、振動減衰手段の小型・軽量化や、車両用ク
ラッチディスク全体としての小型・軽量化を促進するこ
とが可能になる。
【0026】また、ハウジング板に重ね合わされるライ
ニング支持板の一部を膨出させることによって、補助シ
ャフトの周囲を囲う環状空間を形成し、ハウジング板と
ライニング支持板との重ね合せ部にシール部材を装備す
ることによって環状空間を粘性流体を封入する封入空間
としているため、ライニング支持板の膨出部の周縁とハ
ウジング板との円周状の重ね合わせ部にシールリングを
介装するだけで封入空間のシールが成し得、結局、振動
減衰手段の封入空間を得るためのシール部材の設置箇所
は、1箇所だけに低減させることができ、これによって
シール性能の信頼性を向上させると同時に製造コストを
低減させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の縦断面図である。
【図2】本考案の他の実施例の縦断面図である。
【図3】従来の車両用クラッチディスクの縦断面図であ
る。
【符号の説明】
30 車両用クラッチディスク 31 入力軸 32 ハウジング板 33 クラッチライニング 34 ライニング支持板 35 トーションスプリング 36 振動減衰手段 39 スプライン 43 補助シャフト 45 減衰手段収容部 46 環状空間 48 シールリング 49 封入空間 50 第1のビスカスプレート 51 第2のビスカスプレート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機等の入力軸に固定されるハウジン
    グ板と、前記入力軸に伝達すべき動力を受けるためのク
    ラッチライニングと、このクラッチライニングを保持す
    るとともに前記ハウジング板に対して一定の角度範囲内
    で相対回転自在に連結されたライニング支持板と、前記
    ハウジング板とライニング支持板との間に介装されてこ
    れらのライニング支持板およびハウジング板間における
    トルク伝達を可能ならしめるトーションスプリングと、
    前記ハウジング板とライニング支持板との間に介在して
    駆動トルクの吸振、減衰させる振動減衰手段とを備え、
    かつ、前記振動減衰手段は、前記ハウジング板とライニ
    ング支持板との間に設けられて粘性流体が封入される封
    入空間と、前記封入空間内に配列されるとともに前記ハ
    ウジング板に保持された第1のビスカスプレートと、前
    記封入空間内において前記第1のビスカスプレートと交
    互に積層配列されるとともに前記ライニング支持板に保
    持された第2のビスカスプレートとを備えて、前記第1
    のビスカスプレートと第2のビスカスプレートとの相対
    回転時に作用する粘性抵抗によって駆動トルクの吸振、
    減衰させる構成をなす車両用クラッチディスクであっ
    て、 前記ハウジング板が装備される前記入力軸の一端側に
    は、前記入力軸よりも外径の小さな補助シャフトを装備
    するとともに、前記振動減衰手段は、補助シャフトの周
    囲を囲う環状に前記封入空間を形成したことを特徴とす
    る車両用クラッチディスク。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング板に重ね合わされるライ
    ニング支持板の一部を膨出させることによって、前記補
    助シャフトの周囲を囲う環状空間を形成し、前記ハウジ
    ング板とライニング支持板との重ね合せ部にシール部材
    を装備することによって前記環状空間を粘性流体を封入
    する前記封入空間としたことを特徴とした請求項1に記
    載の車両用クラッチディスク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100534850B1 (ko) * 2004-04-27 2005-12-08 현대자동차주식회사 래틀 노이즈 저감형 클러치 디스크

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100534850B1 (ko) * 2004-04-27 2005-12-08 현대자동차주식회사 래틀 노이즈 저감형 클러치 디스크

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