JPH07172600A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JPH07172600A
JPH07172600A JP5318469A JP31846993A JPH07172600A JP H07172600 A JPH07172600 A JP H07172600A JP 5318469 A JP5318469 A JP 5318469A JP 31846993 A JP31846993 A JP 31846993A JP H07172600 A JPH07172600 A JP H07172600A
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JP
Japan
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retard
sheet
sheet feeding
rotation
retard member
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Application number
JP5318469A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Koyanagi
小柳  倫明
Yasuyoshi Yoshida
康美 吉田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH07172600A publication Critical patent/JPH07172600A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H7/00Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles
    • B65H7/02Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors
    • B65H7/06Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed
    • B65H7/12Controlling article feeding, separating, pile-advancing, or associated apparatus, to take account of incorrect feeding, absence of articles, or presence of faulty articles by feelers or detectors responsive to presence of faulty articles or incorrect separation or feed responsive to double feed or separation

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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 2枚目のシートの先端コバ部分に汚れが生じ
ないようにシートを給送するシート給送装置及び前記シ
ート給送装置を用いた画像形成装置を提供する。 【構成】 フィード部材とリタード部材とを回転させて
シートを分離給送するシート給送装置において、複数枚
のシートが前記フィード部材とリタード部材のニップ部
にニップされたとき、前記リタード部材により給送する
シート以外の2枚目以降のシートを戻すことにより、2
枚目以降のシートが前記ニップ部にニップされている時
間を短くし、先端コバが擦れて汚れるのを防止するよう
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数枚のシートを一枚ず
つ分離給送するためのシート給送装置及び前記シート給
送装置を用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ等の画像形成装置
にあっては、原稿シートを搬送してその情報を読み取
り、記録シートを搬送して画像を記録する。このような
装置にあっては、複数枚積層したシートを一枚ずつ分離
給送するシート給送装置を有している。この種のシート
給送装置は、所謂リタード分離方式が多く採用されてい
る。
【0003】リタード分離方式は、図8に示すように、
ワンウェイクラッチを内蔵するフィードローラ50と、該
フィードローラ50に向けてスプリング等により常時押圧
接触されるトルクリミッタ51を介して駆動されるリター
ドローラ52とからなる。そして収納トレイ(図示せず)
内に収納され、適宜押し上げ機構によって底板を介して
上方へ押し上げられた多数のシートのうち、最上部のも
のがフィードローラ50と同期して回転されるピックアッ
プローラ53により給送され、続いてフィードローラ50と
リタードローラ52とに挟持されて給送されるようになっ
ている。
【0004】フィードローラ軸54の回転はタイミングベ
ルト55を介して中継軸56に伝えられ、更にトルクリミッ
タ51及びカップリング57を介してリタードローラ軸58に
伝えられるので、リタードローラ52はフィードローラ50
の回転に同期してシートを戻す方向に駆動される。これ
によって最上部の一枚のみが分離される。
【0005】そして、分離された1枚のシートが分離ロ
ーラ対50,52にニップされると、トルクリミッタ51の胴
部59は磁性粉等の摩擦部材を介して中継軸56に連結し、
カップリング57はトルクリミッタ51の胴部59に所定値以
上のトルクがかかると、胴部59と中継軸56との間にスリ
ップ状態が生じ、その結果、リタードローラ52は空転状
態になり、フィードローラ50に従動回転して1枚のシー
トを給送する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像を
記録した原稿を分離給送する原稿シート給送装置や、表
面に画像を記録したシートを中間トレイにストックし、
これを再給送して裏面に画像を記録する両面複写機等に
あっては、上述したシート給送装置では、画像形成され
てトナーの乗った原稿等が分離ローラ対50,52に2枚入
って分離するとき、分離ローラ対50,52のニップ部に挟
まれ、シートのコバの部分が汚れてしまうという問題が
あった。
【0007】例えば、画像面が下にある原稿シートを分
離しようとした場合に、図9(a)に示すように、シー
トをニップしていない状態ではリタードローラ52はフィ
ードローラ50に従動回転する。そしてシートがピックア
ップローラ53によって送られると、図9(b)に示すよ
うに、例えば最上部のシート60aと次のシート60bが2
枚分離ローラ対50,52に挟まれる。そして、図9(c)
に示すように、リタードローラ52に駆動がかかり、2枚
目のシート60bを戻そうとするが、分離ローラ対50,52
のニップ部に2枚目の先端が挟まれた状態の場合、リタ
ードローラ52がシート60bを介してフィードローラ50に
従動しようとする力と、リタードローラ52が2枚目のシ
ート60bを戻そうとする力とが平衡状態になってバラン
スし、図9(d)に示すように、リタードローラ52が止
まる。そして2枚目のシート60bが分離ローラ対50,52
のニップにあるときに、1枚目のシート60aが2枚目の
シート60bの先端コバ60b1上を擦りながらフィードロー
ラ50によって送られる。これにより、2枚目のシート60
bの先端コバの部分60b1に1枚目の画像のトナー60a1が
摺擦されて付着し、汚れとなってしまう。
【0008】本発明は従来の前記問題を解決するもので
あり、その目的とするところは、2枚目のシートの先端
コバ部分に汚れが生じないようにシートを給送するシー
ト給送装置及び前記シート給送装置を用いた画像形成装
置を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、シートを給送する正方
向に回転可能なフィード部材と、前記フィード部材に対
向して加圧され、シートを給送する正方向及びシートを
逆送する逆方向へ回転可能なリタード部材と、前記フィ
ード部材に正方向の回転力を付与すると共に、前記リタ
ード部材に逆方向の回転力を付与するための第1駆動手
段と、前記リタード部材に一定量の負荷が生じたとき
に、前記第1駆動手段から前記リタード部材への回転力
の伝達を遮断するためのトルクリミッタと、前記リター
ド部材の回転の停止を検出するための検出手段と、前記
リタード部材に逆方向の回転力を付与するための第2駆
動手段と、前記検出手段が前記リタード部材の回転停止
を検出したときに、前記第2駆動手段を駆動させる制御
手段と、を設けてシート給送装置を構成したことを特徴
としてなる。
【0010】
【作用】前記構成にあっては、複数枚のシートがフィー
ド部材とリタード部材間に入り込み、リタード部材がシ
ートを介してフィード部材に従動しようとする力と、リ
タード部材が2枚目のシートを戻そうとする力とが平衡
状態となり回転停止すると、第2駆動手段によってリタ
ード部材を強制的に逆方向へ回転させ、分離給送する1
枚のシート以外のシートをフィード部材とリタード部材
のニップから取り除く。このように、2枚目以降のシー
トを前記ニップ部から早く取り除くことにより、コバ汚
れのないシート給送をすることが出来る。
【0011】
【実施例】次に本発明に係る一実施例を図面を参照して
具体的に説明する。
【0012】〔第1実施例〕図1は第1実施例に係るシ
ート給送装置の構成説明図であり、図2は前記シート給
送装置を用いた画像形成装置の一例である複写機の構成
説明図である。ここでは、説明の順序として、まず複写
機の全体構成を説明した後、シート給送装置の構成を説
明する。
【0013】{複写機の全体構成}複写機は図2に示す
ように、原稿トレイ1に複数枚載置した原稿シート2を
原稿シート給送装置3によって1枚ずつ分離給送し、こ
れを光学手段4を走査することで光学的に読み取り、そ
の光像を画像形成手段によって画像て形成する。即ち、
読み取った光像を感光体ドラム5に露光して潜像を形成
すると共に、トナーによって現像する。
【0014】一方、前記画像形成と同期してカセット6
に複数枚積層収納した記録シート7をシート給送装置8
によって一枚ずつ分離給送すると共に、搬送経路9を介
して感光体ドラム5の位置へ搬送する。そして前記感光
体ドラム5上の現像像を記録シート7に転写し、その転
写像を定着手段10で定着して装置外で排出するものであ
る。
【0015】尚、この複写機は両面コピータイプであ
り、両面コピーする場合には、前記定着手段10で画像定
着して片面コピーした記録シート7を再送経路11へ送り
込み、中間トレイ12へ複数枚ストックする。この中間ト
レイ12にストックした記録シート7をシート給送装置13
によって再度感光体ドラム5による画像転写位置へ搬送
してシート裏面に画像を記録するものである。
【0016】前記のように複写機には複数箇所にシート
給送装置3,8,13が用いられている。本発明に係るシ
ート給送装置は、そのいずれにも適用出来るが、特に片
面に画像が記録されているシートを分離給送する場合
に、即ち本実施例にあってはシート給送装置3,13によ
り好適に用いられる。
【0017】{シート給送装置}次に前記シート給送装
置の構成を、図1を参照して説明する。このシート給送
装置は、ピックアップローラ14によって送られた数枚の
シートを、回転可能なフィード部材15とリタード部材16
の協働作用によって最上部から一枚ずつ分離給送するも
のである。ローラ状のフィード部材(以下「フィードロ
ーラ」という)15はシートを給送する正方向に回転可能
であり、同じくローラ状のリタード部材(以下「リター
ドローラ」という)16はシートを給送する正方向及びシ
ートを戻す逆方向に回転可能であり、両ローラ15,16に
よって分離ローラを構成している。
【0018】前記フィードローラ15には、第1駆動手段
である給送モータ17から駆動ベルト18及び電磁クラッチ
19を介してフィードローラ軸20に駆動力が伝達される。
そして前記駆動力はタイミングベルト21を介して中継軸
22に伝達され、更にトルクリミッタ23及びカップリング
24を介してリタードローラ軸25に伝達され、リタードロ
ーラ16に回転力が伝達されるようになっている。
【0019】前記トルクリミッタ23は一定の負荷がかか
ると滑りを生ずるものであり、これによってリタードロ
ーラ16に一定以上の負荷がかかるとトルクリミッタ23が
滑って給送モータ17の駆動力がリタードローラ16に伝達
されなくなる。
【0020】ここで、フィードローラ15とシート間の摩
擦係数をμ1 、リタードローラ16とシート間の摩擦係数
をμ2 、トルクリミッタ23が滑りを生ずるトルクをT、
フィードローラ15及びリタードローラ16の半径をR、フ
ィードローラ15及びリタードローラ16の接触圧をPとし
たとき、 μ1 >μ2 、 T/μ1 R<P<T/μ2 R、 となるように設定している。
【0021】また前記リタードローラ軸25には第2駆動
手段となるリタードモータ26がタイミングベルト33を介
して連結しており、該モータ26によってリタードローラ
16が駆動回転可能である。尚、前記リタードモータ26は
ステッピングモータを使用している。
【0022】そして前記リタードローラ16の回転を検出
手段によって検出可能に構成している。即ち、前記リタ
ードローラ軸25には円板27が取り付けてあり、リタード
ローラ16の回転に伴って回転する。この円板27には放射
状のスリット27aが等間隔で多数設けてあり、前記スリ
ット27aを挟むようにフォトセンサ28が取り付けてあ
る。従って、前記円板27の回転をフォトセンサ28で検出
することにより、リタードローラ16の回転の有無更には
回転速度を検出することが可能である。
【0023】前記フォトセンサ28の信号は、図3に示す
ように、制御手段を構成する制御部29に送られ、該制御
部29が図4に示すフローチャートの手順に従って前述し
た給送モータ17やリタードモータ26の駆動を制御する。
【0024】次に上述したシート給送装置の手順につい
て、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0025】制御部29がシート給送開始信号を入力する
と、電磁クラッチ19がオンすると共に、給送モータ17が
駆動してピックアップローラ14の回転によって送られた
数枚のシートを分離給送する。この分離給送動作は、給
送モータ17の駆動によってフィードローラ15がシートを
送り出す正方向に回転すると共に、リタードローラ16が
前記シートを戻す方向に回転して行う。
【0026】まず前記分離ローラ対15,16のニップ部へ
シートが1枚のみ入った場合には、前記μ1 >μ2 であ
るためにトルクリミッタ23に滑りが生じ、給送モータ17
の駆動力はリタードローラ16へ伝達しなくなり、リター
ドローラ16はフィードローラ15の回転に従動してシート
を給送方向下流側へ送り出す。
【0027】一方、分離ローラ対15,16のニップ部へ数
枚のシートが送られて来ると、フィードローラ15によっ
てシートを送り出す力が付与されると共に、リタードロ
ーラ16によってシートを戻そうとする力が付与される。
そして前記力が平衡して最上部以外のシートの搬送が停
止されると、リタードローラ16の回転が停止する。この
回転停止をフォトセンサ28によって検出し、リタードロ
ーラ16が一定時間回転していないことを検出すると、リ
タードモータ26を一定時間駆動し、リタードローラ16を
逆方向に回転させてシートを給送方向上流側へ戻してや
る。これにより、最上部のシートはフィードローラ15に
よって送られ、最上部以外のシートはリタードローラ16
によって強制的に蹴り戻される。このため、分離ローラ
対15,16のニップ部に最上部以外のシートがニップされ
ている時間が少なくなり、2枚目のシートの先端コバを
汚すことが少なくなるものである。
【0028】尚、前記フォトセンサ28による検出は、電
磁クラッチ19がオンしている場合のみ行うものである。
またリタードモータ26は駆動時以外はロータのホールド
を解除して自由に回転するようにしておく。
【0029】ここで、前記リタードロータ16の逆方向へ
の回転周速を、フィードロータ15の正方向回転周速より
も速く設定することにより、最上部以外のシートの戻し
量を大きく確保することが出来る。
【0030】〔第2実施例〕前述した第1実施例ではリ
タードローラ軸25に円板27を固着し、リタードローラ16
の回転を円板27の回転によって検出するようにしたが、
図5に示すように構成してもよい。尚、前述した第1実
施例と同一機能を有する部材は同一符号を付して説明を
省略する。
【0031】即ち、リタードモータ26の出力軸30に円板
27を取り付け、この出力軸30とリタードローラ軸25とに
設けたプーリ31,32間にタイミングベルト33を掛け架し
て駆動連結する。このときプーリ31,32のプーリ比によ
り、出力軸30の回転数がリタードローラ16の回転数より
も多くなるように設定する。
【0032】前記のように構成することにより、リター
ドローラ16の回転検出をより細かく検出することが可能
となり、前述した図4のフローチャートにおいて、リタ
ードモータ26によるリタードローラ16の逆方向駆動開始
を早めることが可能となる。
【0033】〔第3実施例〕また前述した第1実施例に
あっては、給送モータ17によってフィードローラ15とリ
タードローラ16を回転させるようにした例を示したが、
第3実施例として、図6にフィードローラ15とリタード
ローラ16の駆動系を別にした例を示す。尚、この場合も
前述した第1実施例と同一機能を有する部材は同一符号
を付して説明を省略する。
【0034】図6において、リタードローラ16にはトル
クリミッタ23によって所定の回転負荷が与えられてい
る。そしてシート給送時には、給送モータ17が駆動して
フィードローラ15を正方向に回転させる。そして分離ロ
ーラ対15,16のニップ部にシートが一枚のみ入った場合
には、リタードローラ16はトルクリミッタ23から負荷を
受けながらフィードローラ15の回転に従動して一枚のシ
ートを給送する。
【0035】一方、前記分離ローラ対15,16のニップ部
に数枚のシートが入った場合には、最上部のシートはフ
ィードローラ15によって送られるが、最上部以外のシー
トはリタードローラ16の負荷によって給送が阻止され、
リタードローラ16にかかった負荷とトルクリミッタ23に
よる負荷とが平衡すると、最上部のシートと2枚目以下
のシートとの間でスリップを生じ、リタードローラ16の
回転が停止する。
【0036】前記リタードローラ16の回転停止をフォト
センサ28で検出すると、一定時間リタードモータ26を駆
動させてリタードローラ16の逆方向に回転させ、2枚目
以下のシートを前記ニップ部から戻すように構成してい
る。
【0037】尚、前記構成において、フォトセンサ28に
よってリタードローラ16の完全停止を検出する前に、リ
タードローラ16の回転速度が所定速度よりも遅くなった
ときにリタードモータ26を駆動させるようにしてもよ
い。
【0038】前述のように構成しても、2枚目以下のシ
ートが分離ローラ対15,16のニップ部にある時間が少な
くなり、2枚目以下のシート先端のコバ汚れの発生を少
なくすることが出来る。
【0039】〔第4実施例〕前述した第1実施例では、
リタードローラ16が回転停止した後の逆方向の駆動をリ
タードモータ26で行う例を示したが、第4実施例として
リタードローラ16の前記逆方向への駆動を給送モータ17
によって行う例を図7に示す。尚、この場合も前述した
第1実施例と同一機能を有する部材は同一符号を付して
説明を省略する。
【0040】この実施例ではフィードローラ15の延長し
たローラ軸20から、電磁クラッチ34を介してタイミング
ベルト35によってリタードローラ16に駆動伝達出来るよ
うに構成している。
【0041】シート給送時には、給送モータ17を駆動し
てフィードローラ15を正方向に回転させ、数枚のシート
が分離ローラ対15,16のニップ部に入り、トルクリミッ
タ23によってフィードローラ15によるシート給送力と、
リタードローラ16によるシート逆送力とが平衡すると、
リタードローラ16の回転が停止する。このリタードロー
ラ16の回転が一定時間停止したことをフォトセンサ28で
検出すると、電磁クラッチ34が所定時間オンする。これ
により、給送モータ17の駆動力がタイミングベルト35を
介してリタードローラ16へ伝達し、該ローラ16がシート
を戻す方向へ回転する。
【0042】従って、前記のように構成しても、2枚目
以下のシートが分離ローラ対15,16のニップ部にある時
間が短く、2枚目以下のシート先端コバの汚れの発生を
少なくすることが出来る。
【0043】尚、タイミングベルト35を掛けるローラ軸
20,25に固着したプーリ36,37のプーリ比を適宜設定
し、電磁クラッチ34がオンしたときにリタードローラ16
の逆方向回転速度をフィードローラ15の回転速度よりも
速くすることにより、シートの分離性を高めることが出
来る。
【0044】〔他の実施例〕前述した実施例では、いず
れもフィード部材及びリタード部材としてローラ状のも
のを使用した例を示したが、これらは必ずしもローラ状
のものに限定する必要はなく、例えば無端ベルトを回転
させてシートに給送力を付与するものであってもよい。
【0045】またリタード部材の回転停止を検出する検
出手段も、放射状にスリットを設けた円板を挟んでフォ
トセンサを配置した構成以外にも、タッチセンサ等を用
いた他の構成であってもよい。
【0046】更に前述したシート給送装置は、複写機に
用いる場合のみならず、プリンタやファクシミリ装置、
或いは原稿搬送等の他の機器に用いることも当然可能で
ある。
【0047】
【発明の効果】本発明は前述したように、フィード部材
とリタード部材間に複数枚のシートがニップされ、リタ
ード部材の回転が停止したことを検出すると、リタード
部材に強制的な駆動をかけてシートを戻すようにしたた
めに、分離給送する1枚のシート以外のシートが前記ニ
ップから取り除かれる。このように、2枚目以降のシー
トを前記ニップ部から早く取り除くことにより、コバ汚
れのないシート給送をすることが出来る。
【0048】また給送するシート以外のシートを前記ニ
ップ部からはずし、リタード部材で蹴り出してやること
によって、蹴り出されたシートがすぐに前記ニップ部に
入ってしまうことを防止することが出来る。
【0049】更に前記リタード部材を強制的に回転させ
ることにより、リタード部材の偏磨耗を防止し、且つシ
ートの給送不良を少なくして安定したシート給送が可能
となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るシート給送装置の構
成説明図である。
【図2】両面コピータイプの複写機の構成説明図であ
る。
【図3】制御手段の構成ブロック図である。
【図4】シート給送手順のフローチャートである。
【図5】第2実施例に係るシート給送装置の構成説明図
である。
【図6】第3実施例に係るシート給送装置の構成説明図
である。
【図7】第4実施例に係るシート給送装置の構成説明図
である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1…原稿トレイ、2…原稿シート、3…原稿シート給送
装置、4…光学手段、5…感光体ドラム、6…カセッ
ト、7…記録シート、8…シート給送装置、9…搬送経
路、10…定着手段、11…再送経路、12…中間トレイ、13
…シート給送装置、14…ピックアップローラ、15…フィ
ードローラ、16…リタードローラ、17…給送モータ、18
…駆動ベルト、19…電磁クラッチ、20…フィードローラ
軸、21…タイミングベルト、22…中継軸、23…トルクリ
ミッタ、24…カップリング、25…リタードローラ軸、26
…リタードモータ、27…円板、27a…スリット、28…フ
ォトセンサ、29…制御部、30…出力軸、31,32…プー
リ、33…タイミングベルト、34…電磁クラッチ、35…タ
イミングベルト、36,37…プーリ

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを給送する正方向に回転可能なフ
    ィード部材と、 前記フィード部材に対向して加圧され、シートを給送す
    る正方向及びシートを逆送する逆方向へ回転可能なリタ
    ード部材と、 前記フィード部材に正方向の回転力を付与すると共に、
    前記リタード部材に逆方向の回転力を付与するための第
    1駆動手段と、 前記リタード部材に一定量の負荷が生じたときに、前記
    第1駆動手段から前記リタード部材への回転力の伝達を
    遮断するためのトルクリミッタと、 前記リタード部材の回転の停止を検出するための検出手
    段と、 前記リタード部材に逆方向の回転力を付与するための第
    2駆動手段と、 前記検出手段が前記リタード部材の回転停止を検出した
    ときに、前記第2駆動手段を駆動させる制御手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記リタード部材が一
    定角度又は一定時間逆方向へ回転するように、前記第2
    駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1記
    載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段は、前記リタード部材の回
    転に応じてパルスを発振する手段から信号を受け、前記
    パルスを一定時間内に検出しないときに前記リタード部
    材の回転停止を検出することを特徴とする請求項1記載
    のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記リタード部材が逆
    方向に回転するときの回転周速が、前記フィード部材が
    正方向に回転するときの回転周速よりも速くなるように
    前記第2駆動手段を制御することを特徴とする請求項1
    記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記リタード部材のシート材に対する摩
    擦係数が、前記フィード部材のシート材に対する摩擦係
    数よりも小さくなるよう設定したことを特徴とする請求
    項1記載のシート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1駆動手段から
    フィード部材に駆動伝達が行われているときに、前記リ
    タード部材の回転停止検出を行うことを特徴とする請求
    項1記載のシート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記第2駆動手段は、ステッピングモー
    タであり、駆動時以外はロータのホールド解除状態にあ
    ることを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記検出手段は、前記リタード部材の回
    転に応じて回転する円板に放射状に等間隔でスリットを
    設け、前記円板の回転をフォトセンサによって検出する
    ものであり、前記円板の回転数が前記リタード部材の回
    転数よりも多くなるよう構成したことを特徴とする請求
    項1記載のシート給送装置。
  9. 【請求項9】 シートを給送する正方向に回転可能なフ
    ィード部材と、 前記フィード部材に対向して加圧され、シートを給送す
    る正方向及びシートを逆送する逆方向へ回転可能なリタ
    ード部材と、 前記フィード部材に正方向の回転力を付与するための第
    1駆動手段と、 前記リタード部材に逆方向の回転力を付与するための第
    2駆動手段と、 前記リタード部材に一定量の負荷が生じたときに、滑り
    を生ずるトルクリミッタと、 前記リタード部材の回転の停止を検出するための検出手
    段と、 前記検出手段が前記リタード部材の回転停止を検出した
    ときに、前記第2駆動手段を駆動させる制御手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  10. 【請求項10】 シートを給送する正方向に回転可能な
    フィード部材と、 前記フィード部材に対向して加圧され、シートを給送す
    る正方向及びシートを逆送する逆方向へ回転可能なリタ
    ード部材と、 前記フィード部材に正方向の回転力を付与すると共に、
    前記リタード部材に逆方向の回転力を付与するための第
    1駆動手段と、 前記リタード部材に一定量の負荷が生じたときに、前記
    第1駆動手段から前記リタード部材への回転力の伝達を
    遮断するためのトルクリミッタと、 前記リタード部材の回転の停止を検出するための検出手
    段と、 前記第1駆動手段の駆動力を前記リタード部材に伝達、
    遮断するためのクラッチ手段と、 前記検出手段が前記リタード部材の回転停止を検出した
    ときに、クラッチ手段を動作させ、前記第1駆動手段の
    駆動力を前記リタード部材に伝達するよう制御する制御
    手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記リタード部材が
    一定角度又は一定時間逆方向へ回転するように、前記第
    2駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項9
    記載のシート給送装置。
  12. 【請求項12】 前記検出手段は、前記リタード部材の
    回転に応じてパルスを発振する手段から信号を受け、前
    記パルスを一定時間内に検出しないときに前記リタード
    部材の回転停止を検出することを特徴とする請求項9記
    載のシート給送装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記リタード部材が
    逆方向に回転するときの回転周速が、前記フィード部材
    が正方向に回転するときの回転周速よりも速くなるよう
    に前記第2駆動手段を制御することを特徴とする請求項
    9記載のシート給送装置。
  14. 【請求項14】 前記リタード部材のシート材に対する
    摩擦係数が、前記フィード部材のシート材に対する摩擦
    係数よりも小さくなるよう設定したことを特徴とする請
    求項9記載のシート給送装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記第1駆動手段か
    らフィード部材に駆動伝達が行われているときに、前記
    リタード部材の回転停止検出を行うことを特徴とする請
    求項9記載のシート給送装置。
  16. 【請求項16】 前記第2駆動手段は、ステッピングモ
    ータであり、駆動時以外はロータのホールド解除状態に
    あることを特徴とする請求項9記載のシート給送装置。
  17. 【請求項17】 前記検出手段は、前記リタード部材の
    回転に応じて回転する円板に放射状に等間隔でスリット
    を設け、前記円板の回転をフォトセンサによって検出す
    るものであり、前記円板の回転数が前記リタード部材の
    回転数よりも多くなるよう構成したことを特徴とする請
    求項9記載のシート給送装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記リタード部材が
    一定角度又は一定時間逆方向へ回転するように、前記ク
    ラッチ手段の動作を制御することを特徴とする請求項10
    記載のシート給送装置。
  19. 【請求項19】 前記検出手段は、前記リタード部材の
    回転に応じてパルスを発振する手段から信号を受け、前
    記パルスを一定時間内に検出しないときに前記リタード
    部材の回転停止を検出することを特徴とする請求項10記
    載のシート給送装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記クラッチ手段が
    動作して駆動が伝達された時、前記リタード部材が逆方
    向に回転するときの回転周速が前記フィード部材が正方
    向に回転するときの回転周速よりも速くなるように、構
    成したことを特徴とする請求項10記載のシート給送装
    置。
  21. 【請求項21】 前記リタード部材のシート材に対する
    摩擦係数が、前記フィード部材のシート材に対する摩擦
    係数よりも小さくなるように設定したことを特徴とする
    請求項10記載のシート給送装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記第1駆動手段か
    らフィード部材に駆動伝達が行われているときに、前記
    リタード部材の回転停止検出を行うことを特徴とする請
    求項10記載のシート給送装置。
  23. 【請求項23】 前記検出手段は、前記リタード部材の
    回転に応じて回転する円板に放射状に等間隔でスリット
    を設け、前記円板の回転をフォトセンサによって検出す
    るものであり、前記円板の回転数が前記リタード部材の
    回転数よりも多くなるよう、構成したことを特徴とする
    請求項10記載のシート給送装置。
  24. 【請求項24】 請求項1又は請求項9又は請求項10記
    載のシート給送装置と、 前記シート給送装置によって送られたシートに画像を形
    成するための画像形成手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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