JPH0577954A - シート材給送装置 - Google Patents

シート材給送装置

Info

Publication number
JPH0577954A
JPH0577954A JP3268387A JP26838791A JPH0577954A JP H0577954 A JPH0577954 A JP H0577954A JP 3268387 A JP3268387 A JP 3268387A JP 26838791 A JP26838791 A JP 26838791A JP H0577954 A JPH0577954 A JP H0577954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
roller
sheet
feeding device
rotational power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3268387A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Goto
英樹 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP3268387A priority Critical patent/JPH0577954A/ja
Publication of JPH0577954A publication Critical patent/JPH0577954A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Counters In Electrophotography And Two-Sided Copying (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Conveyance By Endless Belt Conveyors (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】リタードローラに対してシート材を戻す方向の
回転動力を伝えるトルクリミッタの摩擦熱による劣化を
防止する。 【構成】リタードローラ6に伝えられる駆動軸37の回
転を繋断するための電磁クラッチ41を設けた。そし
て、フィードローラ5とリタードローラ6のニップ部に
送り込まれるシート材が1枚以下の状態のとき、この電
磁クラッチ41を制御部47によりクラッチオフにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ等の画像形成装置に備えられるシート材給送
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、両面コピーを可能とする複写機
の従来例を示す。
【0003】複写機において両面コピーを行う場合、1
面目のコピーを終えたシート材Sを複写機本体1内のト
レイ2に一旦積載収納する。そして、所定枚数のすべて
のシート材Sに対して1面目のコピーを終えた後、トレ
イ2に積載収納されたシート材Sを順次1枚ずつ転写部
である感光ドラム3へ再給紙する。
【0004】この場合、トレイ2に積載収納されたシー
ト材Sは、シート材Sを搬送する方向に回転駆動するシ
ート材給送手段(例ばフィードローラ5)と、このシー
ト材給送手段に対して所定圧で接してシート材Sを戻す
方向に回転駆動するシート材分離手段(例えばリタード
ローラ6)とを有しているシート材給送装置7により、
重送しないように1枚ずつ分離されて、給送される。
【0005】次に、従来例の複写機における両面コピー
モードでのシート材Sの流れと、トレイ2に積載収納さ
れたシート材Sを再給紙するためのシート材給送装置7
の具体的構成について述べる。
【0006】給紙カセット9,10または給紙デッキ1
1に積載収納されたシート材Sは、不図示の操作部によ
りコピースタート信号が入力されると、感光ドラム3へ
送られ、ここでトナー像が転写される。次にシート材S
は搬送ベルト12により定着器13へ送られ、ここでト
ナー像の定着処理がなされる。この後、シート材Sは内
排紙ローラ対15と外排紙ローラ対16との間に配置さ
れたフラッパ17の切り換えによって再給紙パス19へ
導かれ、さらに表裏を反転させるための反転パス20を
通ってトレイ2上に積載収納される。
【0007】トレイ2上に積載収納されたシート材S
は、2面目のコピースタート信号が入力されると、シー
ト材給送装置7により順次1枚ずつ再給紙される。この
再給紙されたシート材Sは縦パス21を通って感光ドラ
ム3へ送られる。なおトレイ2から再給紙されたシート
材Sは、シート材給送装置7の下流に配置されたシート
材検知センサ22により検知される。
【0008】シート材給送装置7は、トレイ2上に積載
収納されたシート材Sを繰り出すための繰り出し手段と
してのピックアップローラ23と、このピックアップロ
ーラ23により繰り出されたシート材Sを給送するため
のシート材給送手段としてのフィードローラ5と、ピッ
クアップローラ23により繰り出された複数枚のシート
材Sのうちの最上紙のみを分離するためのシート材分離
手段としてのリタードローラ6とを備えて構成されてい
る。
【0009】図7は、このシート材給送装置7の具体的
構成を示す。
【0010】ピックアップローラ23のローラ軸25は
複写機本体1に対し上下方向に移動可能に取り付けら
れ、シート材Sがトレイ2に収納されるときピックアッ
プローラ23がトレイ2の上方に退避できるようになっ
ている。そして、トレイ2上のシート材Sを2面目のコ
ピースタート信号の入力により再給紙するとき、ピック
アップローラ23はトレイ2上の最上紙に所定圧で接触
するまで降下し、不図示の駆動源からの回転動力を得て
シート材Sをトレイ2から繰り出す方向(矢印方向)に
回転駆動する。
【0011】フィードローラ5のローラ軸26は複写機
本体1に対し位置固定された状態の取り付けられてお
り、フィードローラ5は定位置において不図示の駆動源
からの回転動力を得てシート材Sを搬送する方向(矢印
方向)に回転駆動する。
【0012】リタードローラ6のローラ軸27は複写機
本体1(ローラ支板29)に対し上下方向に移動可能に
取り付けられ、不図示の駆動源からの回転動力を得てシ
ート材Sを戻す方向(矢印方向)に回転駆動するリター
ドローラ6を上部に配置されているフィードローラ5に
対して所定圧で接触できるようになっている。
【0013】リタードローラ6は、複写機本体1(ロー
ラ支板29)に対し支軸30を中心に回動可能に取り付
けられ、かつ、付勢ばね(コイルスプリング)31によ
って上方に付勢された加圧レバー32の加圧コロ33に
よる加圧力Fによって常時フィードローラ5に対して所
定圧で接触している。
【0014】このリタードローラ6のローラ軸27に対
して不図示の駆動源からの回転動力は図8に示すトルク
リミッタ35及びカップリング36を介して伝達されて
いる。この場合、トルクリミッタ35は駆動軸37とカ
ップリング36を連結し、カップリング36はトルクリ
ミッタ35とローラ軸27を連結する。
【0015】トルクリミッタ35は、円筒状をなした胴
部39と、この胴部39と駆動軸37との間に介在する
摩擦部材40からなる。摩擦部材40には普通、磁性粉
や樹脂材等が用いられている。
【0016】このようなトルクリミッタ35は、胴部3
9にかかるトルクが所定値T以下のときは、摩擦部材4
0の摩擦力により胴部39と駆動軸37が一体的に回転
する。そして、トルクが所定値Tを越えると、胴部39
が駆動軸37とは独立して回転するようになっている。
【0017】ここで、フィードローラ5及びリタードロ
ーラ6の表面とシート材Sとの間の摩擦係数をμ1 、シ
ート材Sとシート材Sとの間の摩擦係数をμ2 、フィー
ドローラ5及びリタードローラ6の半径をRとして、μ
1 >μ2 、T/μ1 R<F<T/μ2 Rとなるように加
圧コロ33の加圧力FとトルクTを設定するば、フィー
ドローラ5とリタードローラ6のニップ部にシート材S
が2枚以上入ったときには、シート材Sとシート材Sと
の間の摩擦力は各ローラ5,6とシート材Sとの間の摩
擦力に比して低いために、トルクリミッタ35の胴部3
9と駆動軸37が一体的に回転することになり、リター
ドローラ6は図9(a) に示すようにシート材Sを戻す方
向に回転して、最上紙以外のシート材Sを戻し、シート
材Sの重送が防止される。
【0018】また、フィードローラ5とリタードローラ
6のニップ部にシート材Sが1枚入ったときには、シー
ト材Sとリタードローラ6の摩擦力によってリタードロ
ーラ6がシート材搬送方向の大きなトルクを受けるの
で、トルクリミッタ35の胴部39が駆動軸37に対し
てフリーの状態になる。このため、リタードローラ6は
図9(b) に示すようにフィードローラ5に従動回転して
シート材Sを搬送する。
【0019】また、ピックアップローラ23によってシ
ート材Sが繰り出される前のフィードローラ5とリター
ドローラ6が接触した状態で回転動力が入力された場合
には、各ローラ5,6同士の摩擦力が大きいためにリタ
ードローラ6はフィードローラ5に従動してシート材S
を搬送する方向に回転する。
【0020】ここでは、リタードローラ6への回転動力
の伝達系にトルクリミッタ35を設けている方式を示し
たが、図10に示すように、トルクリミッタを用いず、
フィードローラ5とリタードローラ6をわずかにオーバ
ーラップするように互い違いに配置してリタードローラ
6を常にシート材Sを戻す方向に回転させている方式も
ある。
【0021】また、ここでは、シート材給送手段として
フィードローラ5を、シート材分離手段としてリタード
ローラ6を用いている方式を示したが、ローラに代えて
無端ベルトを用いる方式もある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
シート材給送装置7のように、リタードローラ6に常に
シート材Sを戻す方向の回転動力がかかっているものに
おいては次のような問題が生じる。
【0023】すなわち、上述したように、フィードロー
ラ5とリタードローラ6のニップ部にシート材Sが1枚
しか送り込まれない場合や、シート材Sの給紙前にフィ
ードローラ5とリタードローラ6が接触している状態で
回転動力の入力がなされた場合には、トルクリミッタ3
5の胴部39は駆動軸37に対して回転自由の状態にな
る。このため、胴部39と駆動軸37との間に摩擦熱が
生じ、長期間に亘るとこの摩擦熱の影響でトルクリミッ
タ35の摩擦材(磁性粉や樹脂材等)40に変性や摩耗
が生じ、トルクリミッタ35のスリップトルクが低下し
てしまうことがある。
【0024】また、リタードローラ6の長期間に亘る使
用によってリタードローラ6の表面摩擦力が低下する
と、シート材Sが1枚しか送り込まれないときでも、シ
ート材Sとローラ6の間の摩擦力が、リタードローラ6
にかかる回転動力に負けてしまい、リタードローラ6は
シート材Sを戻す方向に回転するようになる。このた
め、シート材Sの搬送不良が生じたり、シート材Sとロ
ーラ5,6とのスリップによってローラ5,6の摩耗が
加速度的に増大してしまうことがある。このことは、リ
タードローラ6が常時シート材Sを戻す方向に回転して
いる方式(図10の方式)においても同様であり、また
無端ベルトを用いた方式でも同様である。
【0025】なお、ここで云う「シート材Sが1枚しか
送り込まれない場合」とは例えば、トレイ2上に積載さ
れた最後の1枚のシート材Sを給紙するときや、もとも
とトレイ2上にシート材Sが1枚しか積載されなかった
とき等である。そして、トレイ2上に積載されるシート
材Sの枚数が少いほど、全給紙枚数に対する「シート材
Sが1枚しか送り込まれない場合」の比率は高くなる。
実際にトレイ2上に積載される枚数は使用状態によって
異なるが、10枚以上のシート材Sが積載されることは
比較的稀である。従って、全給紙枚数の何割かの割合で
「シート材Sが1枚しか送り込まれない場合」が存在
し、上述したようなトルクリミッタ35の熱劣化や、リ
タードローラ6の異常摩耗の原因が存在していることに
なる。
【0026】このほかに、「シート材Sが1枚しか送り
込まれない場合」としては、ピックアップローラ23が
シート材Sを1枚しかフィードローラ5とリタードロー
ラ6のニップ部に送り込まない、つまり、ニップ部に達
する前にシート材Sの分離が完了している場合もそうで
あるし、シート材Sがニップ部に送り込まれる前のフィ
ードローラ5とリタードローラ6の空転時も1枚しか送
り込まれないときと同様の挙動を示すなど、このような
場合を含めると、さらにその割合は増すことになる。
【0027】そこで、本発明は、上述の如き事情に鑑み
てなされたもので、トルクリミッタの摩擦熱による劣化
を防止すると共に、シート材分離手段の摩耗によるシー
ト材の搬送不良を防止することが可能なシート材給送装
置を提供することを目的とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、シート材
(S)を搬送する方向に回転駆動するシート材給送手段
(5)と、このシート材給送手段(5)に対して所定圧
で接してシート材(S)を戻す方向に回転駆動するシー
ト材分離手段(6)とを有しているシート材給送装置
(7A,7B)に係る。
【0029】そして、本発明は、上記目的を達成するた
め、前記シート材分離手段(6)に対してシート材
(S)を戻す方向の回転動力を繋断するための回転動力
繋断手段(41)と、この回転動力繋断手段(41)を
繋状態または断状態に切り換え制御するための制御手段
(47)と、を有することを特徴とするものである。
【0030】また、さらに前記回転動力繋断手段(4
1)が前記制御手段(47)により断状態に切り換えら
れたとき、前記シート材分離手段(6)に対してシート
材(S)を搬送する方向の回転動力を伝達するためのシ
ート材搬送動力伝達手段(52)を有することを特徴と
するものである。
【0031】さらに、前記制御手段(47)は、前記シ
ート材給送手段(5)と前記シート材分離手段(6)の
ニップ部に送り込まれるシート材(S)が1枚以下の状
態のとき、前記回転動力繋断手段(41)を断状態に制
御することを特徴とするものである。
【0032】
【作用】上記構成によれば、シート材給送手段(5)と
シート材分離手段(6)のニップ部に送り込まれるシー
ト材(S)が1枚以下の状態にあると、回転動力繋断手
段(41)が断状態になり、シート材分離手段(6)は
回転停止する。またはシート材分離手段(6)は、シー
ト材搬送動力伝達手段(52)からシート材(S)を搬
送する方向の回転動力を得てシート材(S)を搬送する
方向に回転駆動する。
【0033】このため、トルクリミッタ(35)の胴部
(39)が駆動軸(42)に対して回転自由の状態とな
るようなことがなく、トルクリミッタ(35)に摩擦熱
が生じない。また、長期間の使用によってシート材分離
手段(6)の表面摩擦力が低下していてもシート材
(S)の搬送に影響しない。
【0034】これにより、トルクリミッタ(35)は摩
擦熱によって劣化することはなく、また、シート材分離
手段(6)の表面摩擦力の低下によってシート材(S)
の搬送不良が生じることはなく、長期間に亘って良好な
シート材搬送が行える。
【0035】なお、上記カッコ内の符号は、図面を参照
するためのものであって、何等構成を限定するものでは
ない。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 〈実施例1〉図1及び図2は本発明の実施例1に係る複
写機の再給紙用のシート材給送装置を示す。
【0037】なお、本シート材給送装置7Aにおいて、
上記従来例のシート材給送装置7と同一の部材には同一
符号を付すと共に、機能的、構成的に変わらないものに
ついてはその説明を省略する。
【0038】本シート材給送装置7Aは、リタードロー
ラ6に伝達されるシート材Sを戻す方向の回転動力を繋
断するための電磁クラッチ(回転動力繋断手段)41を
備えている。
【0039】この電磁クラッチ41とトルクリミッタ3
5は、駆動軸37及びローラ軸27とは独立した軸42
上に取り付けられている。
【0040】電磁クラッチ41は、軸42上に固着され
た胴部43と、軸42上に回転可能に装着されたギヤ4
5からなる。ギヤ45には駆動軸37に固着されたギヤ
46が噛み合っている。
【0041】このような電磁クラッチ41は、胴部43
に対して所定の電圧を印加すると、胴部43とギヤ45
が磁着力によって連結する。この状態がクラッチオンの
状態、すなわち回転動力を繋ぐ状態であり、駆動軸37
の回転が軸42に伝えられる。
【0042】また、胴部43への電圧印加を停止する
と、胴部43とギヤは分離し、クラッ6チオフの状態、
すなわち、回転動力を断つ状態になり、駆動軸37の回
転は軸42に伝えられなくなる。
【0043】この電磁クラッチ41は複写機全体を制御
する制御部(CPU)47に制御される。制御部47
は、フィードローラ5とリタードローラ6のニップ部に
送り込まれるシート材Sが1枚以下の状態のとき、電磁
クラッチ41の胴部43に印加していた電圧を停止して
電磁クラッチ41をクラッチオフにする。
【0044】トルクリミッタ35は、胴部39の一側に
軸42に対して回転可能なギヤ49を備えている。ギヤ
49にはカップリング36を介してローラ軸27と連結
している軸50に固着されたギヤ51が噛み合ってい
る。
【0045】このようなトルクリミッタ35は、胴部3
9にかかるトルクが所定値T以下のとき、ギヤ49,5
1を介してローラ軸27に伝える。
【0046】本シート材給送装置7Aにおいて、電磁ク
ラッチ41がクラッチオンの状態であり、かつ、トルク
リミッタ39にかかるトルクが所定値T以下の状態にあ
る場合、駆動軸37の回転は、電磁クラッチ41、トル
クリミッタ39、カップリング36を介してリタードロ
ーラ6に伝えられる。従って、リタードローラ6はシー
ト材Sを戻す方向に回転駆動する(図9(a) の状態)。
【0047】また、電磁クラッチ41がクラッチオフの
状態の場合、軸42からローラ軸27までの動力伝達系
が駆動軸37に対して回転自由の状態となる。従って、
リタードローラ6はシート材Sを搬送する方向に回転す
るフィードローラ5に従動回転する(図9(c) の状
態)。
【0048】次に、制御部47が電磁クラッチ41の制
御を行う場合の制御フローの一例を図3を参照して説明
する。
【0049】なお、ここにおいてnはコピースタート時
に設定されたコピー枚数であり、cはシート材検知セン
サ22(図6参照)によって検知されたシート材Sの枚
数(再給紙枚数)を示す。
【0050】また、ここでは1枚の両面原稿から50枚
の両面コピーを得る(n=50)場合について述べる。
【0051】まず、コピースタートがなされると、給紙
部から給紙された設定枚数(50枚)分のシート材Sに
対して順次1面目のコピーが行われる(ステップS
1)。
【0052】1面目のコピーを終えたシート材Sは複写
機本体1内のトレイ2上に順次反転状態で積載収納され
る。
【0053】このようにして、設定枚数分のシート材S
に対して1面目のコピー動作が行われているとき、設定
枚数分に対して1面目のコピーを終えたか否かをチェッ
クする(ステップS2)。
【0054】そして、設定枚数分のシート材Sに対して
1面目のコピーを終えると(YES)と、複写機本体1
内のトレイ2上に積載収納されたシート材Sに対して2
面目のコピースタートがなされる(ステップS3)これ
によって、シート材給送装置7Aがトレイ2上に積載収
納されたシート材Sを順次感光ドラム3へ再給紙する。
【0055】このようにして、トレイ2上に積載収納さ
れたシート材Sが再給紙されるとき、シート材検知セン
サ22からのシート材検知情報に基づいて給紙枚数を逐
次計算(n−c)して、給紙枚数が1枚以下(n=c≦
1)であるか否かをチェックする(ステップS4)。
【0056】その結果、給紙枚数が1枚以上である(N
O)と判断された場合、電磁クラッチ41に所定の電圧
を印加し(ステップS5)、給紙枚数が1枚以下である
(YES)と判断された場合、電磁クラッチ41に対す
る電圧印加を行わない。
【0057】ここではn=50に設定されているので、
1枚目のシート材Sから49枚目のシート材Sがシート
材給送装置7Aにより給紙されるまでは電磁クラッチ4
1に対して電圧印加がなされ、49枚目のシート材Sが
給紙されると電磁クラッチ41への電圧印加が断たれ
る。
【0058】従って、1枚目のシート材Sから49枚目
のシート材Sを給紙するときには、リタードローラ6に
は、シート材Sを戻す方向の回転動力が伝達される。こ
れによって、シート材Sの重送が防止される。
【0059】また、50枚目のシート材Sを給紙すると
きにはリタードローラ6への回転動力の伝達は断たれ、
リタードローラ6はフィードローラ5に従動回転してシ
ート材Sを搬送する。この場合、シート材Sは1枚のみ
であるから、リタードローラ6はシート材Sを戻す方向
に回転して重送を防止する必要はない、このリタードロ
ーラ6の、フィードローラ5との従動回転によって、給
送するシート材Sが1枚のときや再給紙開始前の状態で
は、トルクリミッタ35の胴部39は軸42と一体的に
回転することになるので、トルクリミッタ35の摩擦熱
による劣化が防止される。また、リタードローラ6の表
面が長期間に亘る使用で摩耗していてもシート材Sの搬
送に影響を及ぼすことはない。
【0060】上述のように電磁クラッチ41を制御して
シート材Sに2面目のコピーを行う(ステップS6)。
そして、シート材検知センサ22からのシート材検知情
報に基づいてシート材給送装置7Aによって給紙された
シート材Sの枚数をカウントし(ステップS7)、これ
を基に給紙するシート材SAの残数をチェックする(ス
テップS8)。
【0061】その結果、残数がある(NO)場合には2
面目のコピー動作を続け、残数なし(YES)の場合に
は2面目のコピー動作を終了する。
【0062】なお、本制御フローにおいて、1枚の両面
原稿から1枚の両面コピーを得る場合には、n=1であ
るので、ステップS4では給紙枚数が1枚以下であると
判断され、電磁クラッチ41に対する電磁印加は行われ
ず、リタードローラ6はフィードローラ5に従動回転す
る状態でシート材Sの再給紙が行われる。 〈実施例2〉図4は本発明の実施例2に係るシート材給
送装置を示す。
【0063】本シート材給送装置7Bは、上記実施例1
のシート材給送装置7Aを改良したものである。
【0064】本シート材給送装置7Bでは、電磁クラッ
チ41がクラッチオフの状態になったとき、リタードロ
ーラ6に対してシート材Sを搬送する方向の回転動力を
伝達するための回転動力伝達系(シート材搬送動力伝達
手段)52を設けて、フィードローラ5とリタードロー
ラ6のニップ部に送り込まれるシート材Sが1枚以下の
状態のとき積極的にリタードローラ6をシート材Sを搬
送する方向に回転させて、スリップを防止し、シート材
Sが良好に搬送できるようにしている。
【0065】回転動力伝達系52は、駆動軸37及び軸
50とは独立した軸53と、この軸53上に取り付けら
れた電磁クラッチ55とを備えている。
【0066】電磁クラッチ55は、軸53上に固着され
た胴部56と、軸53上に回転可能に装着されたプーリ
57とからなる。プーリ57は駆動軸37上に固着され
たプーリ59と無端ベルト60を介して連結されてい
る。
【0067】このような電磁クラッチ55は、胴部56
に対して所定の電圧を印加すると、胴部56とプーリ5
7が磁着力によって連結する。この状態がクラッチオン
の状態であり、駆動軸37の回転を軸53に伝える。
【0068】また、胴部56への電圧印加を停止する
と、胴部56とプーリ57は分離し、クラッチオフの状
態になり、駆動軸37の回転は軸53に伝えられなくな
る。
【0069】この電磁クラッチ55は制御部47に制御
される。制御部47は、電磁クラッチ41をクラッチオ
フするとき、同時に電磁クラッチ55をクラッチオンに
し、また、電磁クラッチ41をクラッチオンするとき、
同時に電磁クラッチ55をクラッチオフにする。
【0070】軸53の一側にはギヤ61が固着されてお
り、このギヤ61はギヤ51と噛み合わされている。従
って、電磁クラッチ55がクラッチオンの状態になる
と、駆動軸37の回転が軸53、軸50、カップリング
36を介してリタードローラ6に伝えられ、リタードロ
ーラ6はシート材Sを搬送する方向に回転する。
【0071】図5は、本シート材給送装置7Bにおける
制御部47での制御フローを示すものであるが、ここで
は、ステップS4において給紙枚数が1枚以下である
(YES)と判断された場合、電磁クラッチ41に電圧
印加を行わず、ステップS9において電磁クラッチ55
に電圧を印加してクラッチオンにする。
【0072】なお、上記実施例1及び実施例2は、本発
明をリタードローラ6に対しトルクリミッタ35を介し
て回転動力を伝達する方式のシート材給送装置に適用し
た場合を示したが、本発明はトルクリミッタを用いない
方式(図10の方式)のシート材給送装置に対しても同
様にして適用することが可能である。
【0073】また、本発明は、フィードローラ5及びリ
タードローラ6を無端ベルトに代えた方式のシート材給
送装置に対して同様にして適用することが可能である。
【0074】また、電磁クラッチ41,55はばねクラ
ッチ等に変更することが可能である。
【0075】さらに、本明細書では複写機の再給紙用の
シート材給送装置として説明したが、本発明は画像形成
装置全般のシート材給送装置が対象となることは言うま
でもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシート材
給送装置は、シート材給送手段とシート材分離手段のニ
ップ部に送り込まれるシート材が1枚以下の状態のと
き、シート材分離手段に伝達されるシート材を戻す方向
の回転動力を断つようにしたので、シート材分離手段に
シート材を戻す方向の回転動力を伝えているトルクリミ
ッタが摩擦熱で劣化するようなことがなくなる上、シー
ト材分離手段に長期間に亘る使用で摩耗が生じてもシー
ト材の搬送不良が生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るシート材給送装置の斜
視図。
【図2】同シート材給送装置要部の横断平面図。
【図3】同シート材給送装置の制御部における制御フロ
ーの一例を示すフローチャート。
【図4】本発明の実施例2に係るシート材給送装置の斜
視図。
【図5】同シート材給送装置の制御部における制御フロ
ーの一例を示すフローチャート。
【図6】両面コピーを可能とする従来例の複写機の縦断
側面図。
【図7】同複写機に備えられている再給紙用のシート材
給送装置の斜視図。
【図8】同シート材給送装置のリタードローラにシート
材を戻す方向の回転動力を伝達する回転動力伝達系の横
断平面図。
【図9】同シート材給送装置の動作を説明する縦断側面
図。
【図10】同シート材給送装置のトルクリミッタを用い
ない別の方式を示す斜視図。
【符号の説明】
5 フィードローラ(シート材給送手段) 6 リタードローラ(シート材分離手段) 7A,7B シート材給送装置 41 電磁クラッチ(回転動力繋断手段) 47 制御部(制御手段) 52 回転動力伝達系(シート材搬送動力伝達手
段) S シート材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 109 7369−2H H04N 1/00 108 Q 4226−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート材を搬送する方向に回転駆動する
    シート材給送手段と、このシート材給送手段に対して所
    定圧で接してシート材を戻す方向に回転駆動するシート
    材分離手段とを有しているシート材給送装置において、 前記シート材分離手段に対してシート材を戻す方向の回
    転動力を繋断するための回転動力繋断手段と、 この回転動力繋断手段を繋状態または断状態に切り換え
    制御するための制御手段と、 を有することを特徴とするシート材給送装置。
  2. 【請求項2】 前記回転動力繋断手段が前記制御手段に
    より断状態に切り換えられたとき、前記シート材分離手
    段に対してシート材を搬送する方向の回転動力を伝達す
    るためのシート材搬送動力伝達手段を有することを特徴
    とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記シート材給送手段
    と前記シート材分離手段のニップ部に送り込まれるシー
    ト材が1枚以下の状態のとき、前記回転動力繋断手段を
    断状態に制御することを特徴とする請求項1記載のシー
    ト材給送装置。
JP3268387A 1991-09-19 1991-09-19 シート材給送装置 Pending JPH0577954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268387A JPH0577954A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 シート材給送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268387A JPH0577954A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 シート材給送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0577954A true JPH0577954A (ja) 1993-03-30

Family

ID=17457775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3268387A Pending JPH0577954A (ja) 1991-09-19 1991-09-19 シート材給送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0577954A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043481A1 (ja) 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 複数枚の回路基板を固定する固定部材とそれを利用したモジュール
US8121451B2 (en) 2006-03-22 2012-02-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Module having a plurality of circuit boards stacked with a prescribed distance therebetween and optical connector for the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007043481A1 (ja) 2005-10-07 2007-04-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 複数枚の回路基板を固定する固定部材とそれを利用したモジュール
US7792397B2 (en) 2005-10-07 2010-09-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Holding member for holding a plurality of circuit boards and module utilizing this holding member
US8121451B2 (en) 2006-03-22 2012-02-21 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Module having a plurality of circuit boards stacked with a prescribed distance therebetween and optical connector for the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4120636B2 (ja) 給紙装置
EP0576035B1 (en) Sheet supplying apparatus
JPH05132192A (ja) 画像形成装置
JPH11193141A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
JPH0577954A (ja) シート材給送装置
JPH10218421A (ja) シート搬送装置
US6203007B1 (en) Paper discharging mechanism for an image processing apparatus
JPH0577951A (ja) 給紙装置
JP2000177874A (ja) 給送装置及び画像形成装置
US20120243019A1 (en) Sheet feeding apparatus and image forming apparatus
JP3595679B2 (ja) シート給送装置及び画像処理装置
JP7413057B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2846366B2 (ja) 用紙スキュー補正装置
JP7456222B2 (ja) 搬送装置および画像形成装置
JP6045324B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JPH11218152A (ja) トルクリミッタ及びシート給送装置及び画像処理装置
JP3440652B2 (ja) 用紙反転装置
JP2000264460A (ja) シート材給送装置及びシート材処理装置
JP2714521B2 (ja) 用紙搬送装置
JPH11171359A (ja) シート材給送装置及び画像処理装置
JPS63185745A (ja) 給紙方法および給紙装置
JP2627184B2 (ja) 給紙装置
JP2980417B2 (ja) 画像形成装置の給紙装置
JPH11246067A (ja) トルクリミッタ及びシート給送装置及び画像処理装置
JP2000109233A (ja) シート給送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees