JPH071724B2 - チップ型固定抵抗器の製造方法 - Google Patents

チップ型固定抵抗器の製造方法

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JPH071724B2
JPH071724B2 JP1043842A JP4384289A JPH071724B2 JP H071724 B2 JPH071724 B2 JP H071724B2 JP 1043842 A JP1043842 A JP 1043842A JP 4384289 A JP4384289 A JP 4384289A JP H071724 B2 JPH071724 B2 JP H071724B2
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JP
Japan
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chip
alumina substrate
resistor
type fixed
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迪夫 平井
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、回路基板に搭載するためのチップ型固定抵抗
器の製造方法に関するものであり、更に詳しくは超極薄
のセラミック基板、特にアルミナ基板を使用し、小型か
つ軽量で簡単な電極構造を形成することができるチップ
型固定抵抗器の製造方法に関するものである。
[従来の技術] 回路基板に搭載する抵抗体には厚膜チップ抵抗、厚膜抵
抗、薄膜抵抗チップ等がある。
従来、チップ型固定抵抗器の一般的製造は、チョコレー
トブレーク用のブレークラインを入れた0.4mmから0.5mm
の厚さのアルミナ基板上に、抵抗素子との接触電極とな
る導電ペーストを印刷し、焼成する。さらに抵抗体とな
る抵抗ペーストとを印刷し、焼成した後、トリミングし
て抵抗値を修正する。つづいてオーバーコートガラスを
印刷し、焼成する。
このようにして印刷、焼成して得られた厚膜基板上の電
極の中心部を2分割するように切断し、この切断面に導
電ペーストを印刷し、焼成する。
ついで、これをブレークラインにそって切断してチップ
抵抗の形状とすることにより行われる。
また特開昭62-256408号公報には、アルミナ基板の周辺
とチップ単体列間にダミーを設けるとともに、各チップ
単体間に孔を設け、上部・下部電極を印刷する際に、同
時に側面電極も印刷し、上部・下部電極と側面電極を同
時焼成してチップ型固定抵抗器を製造する方法が記載さ
れており、該アルミナ基板のチップ単体間に設けられて
いる孔は、チップ単体の側面全体が孔の側壁を構成した
大きな孔であり、これによりスクリーン印刷は通常の方
法で十分印刷することができることも開示されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このようなチップ型固定抵抗器に使用さ
れるセラミック基板としては、通常アルミナ基板が用い
られるが、従来は、このアルミナ基板の厚さが0.4mmか
ら0.5mmと厚いため、製造されたチップ型固定抵抗器の
厚みが大きく、したがって実装スペースを狭小化するこ
とができないばかりか、端子電極の形成において、この
厚いアルミナ基板の上面、下面及び側面の全てに被覆が
形成されるので、製造方法が複雑で工業的製造方法とし
て好ましくない。更にアルミナ基板が厚いため、膜状抵
抗体から発生した熱の放散が十分でない等の問題があ
る。
また前述の特開昭62-256408号公報記載のチップ型固定
抵抗器の製造方法において、超極薄のアルミナ基板を用
いてチップ単体の側面全体が孔の側壁となるように構成
すると、該アルミナ基板が薄いため、機械的強度が下が
り、製造中に破壊されてチップ抵抗器を作ることができ
ないという問題に遭遇した。
そこで本発明者は、前記問題点について、種々研究を重
ねた結果、アルミナ基板をできるだけ薄くし、かつ上面
及び下面の電極の接続をスルーホールを通じて予め行
い、かつスルーホールを小さな長円形状とすると共に基
板の下方から真空吸引することにより、薄い基板に小さ
なスルーホールを設けたものでも簡単にチップ型固定抵
抗器を製造でき、しかも小型化かつ軽量化が達成できる
ことを見出した。本発明はこの知見に基づいてなされた
ものである。
したがって、本発明の目的は、簡単な製造方法で、小型
化かつ軽量化され、しかも熱放散の良好なチップ型固定
抵抗器の製造方法を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の前記目的は、セラミック基板の表面に膜状抵抗
体及びガラス保護層を順に形成し、ついで電極を形成す
るチップ型固定抵抗器の製造方法において、次の(イ)
〜(ホ)の工程からなることを特徴とするチップ型固定
抵抗器の製造方法によって達成された。
(イ)セラミック基板として、0.05mmから0.2mmの超極
薄のアルミナ基板を用いる工程、 (ロ)該アルミナ基板に電極接続用長円形の小さなスル
ーホールを形成する工程、但し該長円形スルーホールは
チップ単体の電極形成用側面の長さより短い直径を有す
る (ハ)得られたスルーホールを有するアルミナ基板の表
面に膜状抵抗体及びガラス保護層を順に形成する工程、 (ニ)ついで電極を前記アルミナ基板の上面、下面及び
スルーホール部に、スクリーン印刷により該基板の下方
から真空吸引しながら印刷し、上面と下面をも電気的に
接続する工程、 (ホ)その後、(ニ)の工程で得られたアルミナ基板を
切断する前に、該アルミナ基板上に形成された抵抗の抵
抗値の測定及びレーザートリミングによる抵抗値の調整
等を行う工程、 次に本発明を更に具体的に説明する。
本発明で用いられる回路基板に実装されるチップ固定抵
抗器は、薄膜、厚膜のいづれでも形成することができる
が、好ましくは厚膜技術を用いて形成される。チップ固
定抵抗器に用いられる絶縁基板としては、超極薄のセラ
ミック基板、特にアルミナ基板が好ましく、その厚さは
0.05mmから0.2mmの範囲がよく、0.05mm未満では機械的
強度が十分でなく、0.2mmを越えると小型化かつ軽量化
が達成できない。
本発明では端子電極が基板の両面に設けられ、これらの
間を予めスルーホールを通じて接続される。この接続
は、スクリーン印刷により印刷されるが、アルミナ基板
の上面及び下面の印刷と同時に行われる。
本発明に用いられる抵抗ペーストとしては、RuO2系、Bi
2O3系、InO2系、Pd0−Ag系等が用いられ、導電ペースト
としては、Cu、Pd−Ag、Pt−Ag、Au、Pt−Au、Pd−Au等
の金属または合金を含むペーストが用いられ、更に保護
膜としては、例えばガラスコート等が用いられるが、こ
れらの材料は通常この技術分野において用いられるもの
である。
本発明で用いられる抵抗ペースト、導電ペーストの適用
手段並びに保護膜の形成及び焼成等は、通常の厚膜製造
技術が利用され、特に印刷法としてはスクリーン印刷法
を用いて行い、印刷時、基板の下方から真空吸引しなが
ら印刷するものである。
本発明で用いられるチップ抵抗の抵抗値の測定及びレー
ザートリミング等は、抵抗体の分割(ダイシング)の前
に行われる。
前述のように、本発明に従って製造されたチップ型固定
抵抗器は、主に高精度かつ高機能の回路基板に実装され
て用いられるが、その取り付け方には、ワイヤーボンデ
ィング、半田による方法等の回路実装技術において通常
用いられる方法が適用される。
[実施例] 次に本発明を図面を参照しながら実施例で、更に詳細に
説明するが、これは本発明の1実施態様であって、本発
明はこれに限定されるものではない。
実施例 第1図は、本発明の製造方法によって製造されたチップ
型固定抵抗器を示す正面図であり、1はアルミナ基板、
2は膜状抵抗体、3はガラス保護膜また4は上面の電極
用導体及び5は下面の電極用導体である。6は長円形ス
ルーホールから形成された開口部であり、7は上面の電
極と下面の電極との接続部である。また第2図は、第1
図のチップ型固定抵抗器の断面図である。
以下、本発明のチップ型固定抵抗器の製造方法を第2図
を用いて具体的に説明する。
まず、第2図において示されるようにセラミック基板と
して、厚さ0.2mmの緻密なアルミナ基板1を用い、この
アルミナ基板1にスルーホールを形成した後、スクリー
ン印刷法で抵抗ペースト(1700シリーズ、デュポン社
製)を印刷し、焼成ピーク温度850℃で10分、全時間60
分のプロファイルで焼成して膜状抵抗体2を形成した。
ついで保護膜としてオーバーコートガラス3をスクリー
ン印刷法で印刷した後、焼成した。得られた膜状抵抗体
2及び保護膜3に、デュポン社の2元法を用いスクリー
ン印刷法で銅の導体ペースト(6001、デュポン社製)を
印刷した。印刷時、基板の下方から真空吸引しながら上
面をスクリーン印刷することにより、導体ペーストが吸
引されスルーホールの壁面も印刷され、これにより個々
の抵抗体とした場合、上面又は下面及び側面が同時に印
刷されている。該基板は焼成ピーク温度600℃で5分、
全時間30分のプロファイルで窒素雰囲気中で焼成して、
電極用導体4及び5を形成した。
このようにして得られたチップ抵抗体の抵抗値の測定及
びレーザートリミングをして抵抗値を修正した後、アル
ミナ基板1をスクライブラインに沿って切断してチップ
型固定抵抗器を得た。
[発明の効果] 本発明は、特許請求の範囲に記載された製造方法によっ
て小型化かつ軽量化したチップ型固定抵抗器を簡単に製
造することができ、しかも熱放散の良好なチップ型固定
抵抗器が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の製造方法によって製造されたチップ
型固定抵抗器を示す正面図であり、また第2図は、第1
図のチップ型固定抵抗器の断面図である。 符合の説明 1……アルミナ基板、2……膜状抵抗体 3……保護膜、4、5……電極 6……長円形スルーホールから形成された開口部 7……接続部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の表面に膜状抵抗体及びガ
    ラス保護層を順に形成し、ついで電極を形成するチップ
    型固定抵抗器の製造方法において、次の(イ)〜(ホ)
    の工程からなることを特徴とするチップ型固定抵抗器の
    製造方法。 (イ)セラミック基板として、0.05mmから0.2mmの超極
    薄のアルミナ基板を用いる工程、 (ロ)該アルミナ基板に電極接続用長円形の小さなスル
    ーホールを形成する工程、但し該長円形スルーホールは
    チップ単体の電極形成用側面の長さより短い直径を有す
    る (ハ)得られたスルーホールを有するアルミナ基板の表
    面に膜状抵抗体及びガラス保護層を順に形成する工程、 (ニ)ついで電極を前記アルミナ基板の上面、下面及び
    スルーホール部に、スクリーン印刷により該基板の下方
    から真空吸引しながら印刷し、上面と下面をも電気的に
    接続する工程、 (ホ)その後、(ニ)の工程で得られたアルミナ基板を
    切断する前に、該アルミナ基板上に形成された抵抗の抵
    抗値の測定及びレーザートリミングによる抵抗値の調整
    等を行う工程、
JP1043842A 1989-02-25 1989-02-25 チップ型固定抵抗器の製造方法 Expired - Lifetime JPH071724B2 (ja)

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JPS62256408A (ja) * 1986-04-30 1987-11-09 松下電器産業株式会社 チツプ抵抗の製造方法

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