JP2996161B2 - 白金感温抵抗体 - Google Patents
白金感温抵抗体Info
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- JP2996161B2 JP2996161B2 JP7331834A JP33183495A JP2996161B2 JP 2996161 B2 JP2996161 B2 JP 2996161B2 JP 7331834 A JP7331834 A JP 7331834A JP 33183495 A JP33183495 A JP 33183495A JP 2996161 B2 JP2996161 B2 JP 2996161B2
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- platinum
- platinum film
- insulating substrate
- sensitive resistor
- substrate
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Description
度補償用測温抵抗体、発熱用抵抗体として用いられる白
金感温抵抗体に関する。
ンサのセンサ素子として、従来、図3に示すような白金
感温抵抗体が用いられている。図3(a)は白金感温抵
抗体の外観斜視図、図3(b)は図3(a)のX−X線
断面図である。
の長方形状の絶縁基板1の一方主面の略全面に白金膜2
が形成され、その長手方向の中央部に白金膜2の抵抗パ
ターン4が形成され、長手方向の両端側の白金膜2上に
引出電極5a,5bが形成されている。白金膜2の感温
部として機能する抵抗パターン4形成部には白金膜2
(抵抗パターン4)を湿気、埃等から保護するととも
に、白金膜2の機械的な補強のためにガラス、樹脂等の
保護コート6(図3(a)では省略)が形成されてい
る。引出電極5a,5bにはリード線あるいはリード端
子等が溶接、ワイヤボンディング、あるいははんだ付け
等により接続される。
いは白金ペーストの印刷、焼付けにより形成され、抵抗
パターン4は白金膜2をレーザトリマー、エッチング等
で削除して溝3を形成することにより形成されている。
t,Ag/Pt,Ag/Pd等電極材料にガラスフリッ
ト等を添加した電極ペーストの印刷により形成され、引
出電極5a,5bにはリード線、リード端子等が溶接、
ワイヤボンディング、あるいははんだ付け等により接続
される。
は、抵抗温度係数(TCR)のばらつきを低減するため
に、基板との密着強度を向上するためのガラスフリット
等の添加物を入れることができず、純度の高い白金が用
いられ、白金膜と絶縁基板との結合において、強い密着
強度を得ることは困難である。
来の白金感温抵抗体においては、引出電極が、絶縁基板
との密着強度の弱い白金膜上のみに形成されているた
め、熱的、機械的な応力が加わると、引出電極が白金膜
とともに絶縁基板から剥離してしまうという問題があっ
た。
したものにおいては、ヒートショック試験を行った場
合、絶縁基板とはんだの熱膨張差による応力で白金膜に
クラックが生じることがあった。また、リード線を溶接
やワイヤボンディングで接続する際の熱的、機械的応力
により白金膜が剥離することがあった。
部の間にも全域に亘って白金膜が形成されているので、
電極材料の抵抗パターン形成部へ拡散の度合いが多くな
り、その結果、白金膜の白金純度が低下することによ
り、TCRのばらつきが大きくなるという問題があっ
た。
来の白金感温抵抗体が持つ問題点を解消し、密着強度の
強い引出電極を有し、抵抗温度係数のばらつきの小さな
白金感温抵抗体を提供することにある。
に、請求項1に係る発明の白金感温抵抗体は、絶縁基板
と、前記絶縁基板上に形成された白金膜からなる抵抗パ
ターンと、前記白金膜に導通した引出電極とを備え、前
記引出電極が、電極材料にガラスフリットを添加した電
極ペーストを用い、前記白金膜上及び前記絶縁基板素地
に跨って形成され、さらにリード線が絶縁基板素地上に
形成された引出電極部分に接続されていることを特徴と
するものである。
白金感温抵抗体において、前記抵抗パターンが形成され
た部分と前記引出電極の間に白金膜の非形成部が設けら
れていることを特徴とするものである。
に接続されるとともに絶縁基板の素地に直接密着して形
成されているので、引出電極の密着強度を大幅に向上す
ることができる。つまり、リード線等の接続は引出電極
の絶縁基板上に形成された部分で行われるので、引出電
極に加わる引張り応力、あるいはリード線の溶接等の際
の熱的、機械的応力による電極の剥離等を抑止すること
ができ、耐ヒートショック性を向上することができる。
間に白金膜の非形成部が設けられ、白金膜の一部の幅が
狭く形成されているため、電極材料の抵抗パターン形成
部への拡散が低減されているので、TCRの変動を大幅
に低減することができ、TCRのばらつきの小さな高性
能な感温抵抗体を得ることができる。
図面に基づいて説明する。図において、従来例と同一ま
たは相当する部分、同一機能のものについては同一符号
を付し、その説明を省略する。
の構成を図1に示す。図1(a)は白金感温抵抗体の外
観斜視図、図1(b)は図1(a)のX−X線断面図で
ある。
抗体では、絶縁基板1の引出電極5a,5bが形成され
る部分には白金膜2の形成されていない部分(白金膜2
の非形成部)が設けられ、引出電極5a,5bはその一
部が白金膜2上に、他の部分が絶縁基板1の素地上にな
るように形成されている。つまり、引出電極5a,5b
は白金膜2上及び絶縁基板1の素地に跨がって形成され
ている。また、抵抗パターン4の形成部と引出電極5
a,5bの間にも白金膜2の非形成部が設けられ、抵抗
パターン4形成部と引出電極5a,5の間の白金膜2は
その一部の幅が狭くなるように形成されている。
板1素地上に形成され、白金膜2上に形成される部分
は、白金膜2との安定な電気的接続を得ることができる
程度の面積であればよい。
板1の略全面に形成した後、エッチング等で削除して形
成するか、あるいは成膜時に、その部分に白金膜を形成
せずに設けられる。上記以外の他の構成については、従
来例で示した図3と同様の構成であり、その説明を省略
する。
極5a,5bの絶縁基板1素地上に形成された部分に、
溶接、ワイヤボンディング、はんだ付け等により接続さ
れる。
a,5bは、白金膜2に接続されるとともに、その大半
が絶縁基板1の素地に直接密着して形成されており、強
い密着強度を得ることができる。したがって、引出電極
5a,5bに接続されるリード線等に引張り応力が加わ
っても、電極の剥離等の不具合は大幅に低減される。
れる部分の下には白金膜がないので、ヒートショック試
験を行っても、引出電極5a,5bにクラック等が発生
することがなく、リード線を溶接、ワイヤボンディング
で接続する際の熱的、機械的応力による電極の剥離等も
抑止される。
a,5b間には白金膜非形成部が設けられ、白金膜2の
一部の幅が狭く形成されているため、抵抗パターン4形
成部と引出電極5a,5b間の距離を変えることなく、
電極材料の抵抗パターン形成部への拡散が大幅に低減さ
れ、TCRの変動が大幅に低減されている。したがっ
て、TCRのばらつきの小さな高性能な感温抵抗体を容
易に得ることができる。
の構成を図2に示す。
ーン4の回路上での両端部が絶縁基板1の一端側となる
ようにパターニングされ、引出電極5a,5bは絶縁基
板1の一端側に形成されている。また、引出電極5a,
5bが形成された部分及び抵抗パターン4形成部と引出
電極5a,5bの間には白金膜2の非形成部が設けら
れ、引出電極5a,5bは白金膜2上及び絶縁基板1素
地に跨がって形成されている。
出電極5a,5bはその大半が絶縁基板1素地上に形成
され、かつ抵抗パターン4形成部と引出電極5a,5b
の間の白金膜2の一部の幅が狭く形成されているので、
第1実施例で説明したのと同様の効果を得ることができ
る。
引出電極は、白金膜に接続されるとともに絶縁基板の素
地に直接密着して形成されているので、引出電極の密着
強度を大幅に向上することができる。したがって、引出
電極に加わる引張り応力、あるいはリード線の溶接等の
際の熱的、機械的応力による電極の剥離、ヒートショッ
クによる電極のクラック等の発生を抑止することがで
き、信頼性の高い引出電極を有する白金感温抵抗体を得
ることができる。
の白金膜の一部の幅を狭く形成することにより、電極材
料の抵抗パターン形成部への拡散を低減することができ
るので、TCRの変動を大幅に低減することができ、T
CRのばらつきの小さな高性能な白金感温抵抗体を得る
ことができる。
抗体の外観斜視図、(b)は(a)のX−X線断面図で
ある。
面図である。
(b)は(a)のX−X線断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】絶縁基板と、前記絶縁基板上に形成された
白金膜からなる抵抗パターンと、前記白金膜に導通した
引出電極とを備え、 前記引出電極が、電極材料にガラスフリットを添加した
電極ペーストを用い、前記白金膜上及び前記絶縁基板素
地に跨って形成され、さらにリード線が絶縁基板素地上
に形成された引出電極部分に接続されていることを特徴
とする白金感温抵抗体。 - 【請求項2】前記抵抗パターンが形成された部分と前記
引出電極の間に白金膜の非形成部が設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の白金感温体抗体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331834A JP2996161B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 白金感温抵抗体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7331834A JP2996161B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 白金感温抵抗体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09170939A JPH09170939A (ja) | 1997-06-30 |
JP2996161B2 true JP2996161B2 (ja) | 1999-12-27 |
Family
ID=18248173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7331834A Expired - Lifetime JP2996161B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | 白金感温抵抗体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2996161B2 (ja) |
-
1995
- 1995-12-20 JP JP7331834A patent/JP2996161B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09170939A (ja) | 1997-06-30 |
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