JPH0717162A - 配送伝票 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 配送品を配達先から持ち帰る際に、分離した
配達票等の配送票を、配送品に貼付した配送伝票に挿入
支持し、配送票と配送品の一体性を保証する。 【構成】 配送伝票１は、台紙２に三辺で綴じ合わせた
カバー３の裏面に、開口部分から一端側が突出するよう
にして売上票４の他端を分離可能に綴じ合わせ、同様に
配達票５を売上票４の裏面に分離可能に綴じ合わせ、台
紙２の表面には透明フィルム８をカバー３と部分的に重
なるように上下端で綴じ合わせる一方、台紙２の裏面に
は配送品に貼付するための粘着剤９を塗布して剥離紙１
０で被覆する。配送品を配達先から持ち帰る際に、分離
済の配達票５を、配送品に貼付されている配送伝票１の
透明フィルム８と台紙２の間からカバー３に対応する位
置まで挿入して支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、配送伝票に関し、特
に、配達先が不在で配送品を持ち帰る場合に、あらかじ
め分離した配送票、例えば配達票を挿入支持して、貼付
した配送品とともに持ち帰ることができる配送伝票に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、宅配便で取り扱われる配送品
に貼付して配送作業の管理に使用する配送伝票は、種々
の構成のものが知られている。そして、配送伝票から分
離可能に設けた各配送票を適宜分離して使用するもので
あり、例えば配達票については、運送車の運転手が配送
品に貼付された配送伝票から分離して手元におき、この
配達票に記入された情報に基づいて、届け先までの配送
作業を行うものである。ところで、届け先が留守の場合
には、配送品は持ち帰るのが一般的であるが、この際、
配達票は既に分離してあるので、配送品とは別に保管
し、管理することになる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このため従来にあって
は、持ち帰った配達票と配送品とを対応付けて保管する
作業が煩わしい一方、この作業を確実に行わないと、配
送品の再配達の際に、配送品と配達票を正確に対応付け
ることができず、正確な届け先への配達に支障をきたす
という不都合がある。本発明は、この不都合を解消した
配送伝票を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の配送伝票は、三
辺が綴じられ、一辺が開口された封筒上紙と封筒下紙と
の間に、所定枚数の配送票を一端側で綴じ合わせるとと
もに、所定の配送票、例えば配達票については分離可能
となし、分離した配送票を挿入支持するためにシート部
材の上下端を前記封筒下紙の表面側、すなわち封筒上紙
との対向面側に接着する一方、前記封筒下紙の裏面側に
は配送品に接着するための接着構造を設けたものであ
る。

【０００５】

【作用】配送品を持ち帰るにあたって、分離して手元に
ある配送票である配達票を配送品に貼付してある配送伝
票のシート部材と封筒下紙との間に挿入支持することが
できるので、配達票を配送品に付した状態で保管、管理
をすることができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。ここにおいて、図１は配送伝票
の平面図、図２はそのＡ−Ａ線断面図、図３は同じくＢ
−Ｂ線断面図、図４は配達票を支持部に挿入支持した状
態の平面図、図５は同状態の配送伝票を配送品に貼付し
た状態の断面図である。

【０００７】図１〜図３に示すように、配送伝票１は、
封筒下紙を兼ねる台紙２に封筒上紙を兼ねる長さが前記
台紙２の半分程度のカバー３を三周縁で綴じ合わせ、そ
の開口部分から突出するように売上票４の一端を前記カ
バー３の裏面に綴じ合わせ、さらに売上票４の裏面に同
様に開口部分から突出するように配達票５の一端を綴じ
合わせるとともに、前記売上票４と前記配達票５の綴じ
合わせ端の内側に切り用ミシン目６，７を設けて分離可
能に構成している。前記売上票４と前記配達票５の上下
幅は、前記台紙２及び前記カバー３よりも狭く形成され
ている。また、前記台紙２にはシート部材たる合成樹脂
製の透明フイルム８が、部分的にカバー３と重なるよう
にして、上下端において接着されている。したがって、
透明フィルム８とカバー３及び台紙２によって、封筒状
の挿入部分が形成されることになる。

【０００８】台紙２の裏面には粘着剤９が設けられ、粘
着剤９設置面は、表面に剥離処理を施した剥離紙１０に
より被覆されている。前記台紙２及び前記剥離紙１０の
図１上左右端と、カバー３の図１上左端には、それぞれ
移送孔１１ａ，１１ｂが等間隔に透設されている。そし
て、図示してはいないが、配送伝票１は、図１の上下方
向に折り兼切り用ミシン目を介して多数連接された連続
状態にある。

【０００９】カバー３は、耐水性及び筆記性を有すると
ともに、不透明度がＪＩＳ Ｐ８１３８で８０％以上で
あり、かつその重量が６２ｇ／ｍ以下である合成紙、よ
り具体的には、内部に空洞を含有する二軸延伸フィルム
状の不透明なポリエステル系の合成紙で形成すると好適
である。

【００１０】図１に示すように、売上票４のカバー３か
らの突出部分の表面には受付年月日記入欄１２、届け先
記入欄１３、依頼主記入欄１４、品名記入欄１５、個数
記入欄１６及び運賃記入欄１７が設けられるとともに、
伝票番号１８及び取扱会社名１９があらかじめ印字され
ている。そして、この売上票４の下位に位置する配達票
５及び台紙２の表面にも、それぞれ上下に対応する位置
に、受付年月日記入欄２０、届け先記入欄２１、依頼主
記入欄２２、品名記入欄２３、個数記入欄２４及び運賃
記入欄２５が設けられ、伝票番号２６及び取扱運送会社
名２７があらかじめ印字されている（図４参照、但し台
紙２については図示せず）。

【００１１】図示してはいないが、売上票４と配達票５
の対向面には、ノーカーボン式等の公知の適宜な複写構
造が設けられている。また、台紙２の表面には同じく公
知の自己発色式の複写構造が設けられている。これによ
って、前記売上票４の各記入欄１２，１３，１４，１
５，１６，１７に記入された各情報が、下位の配達票５
及び台紙２の対応する各記入欄２０，２１，２２，２
３，２４，２５に複写記入されるものである。

【００１２】本実施例は上述のように構成したので、連
続状態にある配送伝票１を移送孔１１ａ，１１ｂを利用
して図示していないトラクタ装置で移送しながら、あら
かじめ印字データを入力したコンピュータの出力装置で
あるプリンタを用いて、あるいは、配送伝票１を単位伝
票毎に切断分離したうえ手書きにより、売上票４の各記
入欄１２，１３，１４，１５，１６，１７に所定情報を
記入すると、同一情報がそれぞれ下位の配達票５及び台
紙２の対応する記入欄２０，２１，２２，２３，２４，
２５に複写記入される。

【００１３】次に、売上票４を切り用ミシン目６から切
り取って配送取次ぎ店で保管する一方、図５に示すよう
に、剥離紙１０を剥離することによって露出した粘着剤
９により、台紙２を配送品の包装箱２８の適所に貼付す
る。そして、配送品は運送会社に引き渡されるのである
が、この際、配達票５は切り取り用ミシン目７から切り
取られて運転手の手元に保管され、配送作業の管理に使
用される。

【００１４】従来と同様の配送作業を行って、配送品を
届け先に配達するのであるが、この際届け先が留守であ
ると、配送品を持ち帰ることになる。この時図４及び図
５に示すように、切り離した配達票５を、透明フィルム
８と台紙２の間に先端がカバー３に対応する位置まで挿
入すると、この配達票５は中央部分が透明フィルム８に
よって確実に支持され、さらに一端側がカバー３によっ
て保護される。これによって前記配達票５は、配送品に
付された状態となり、配送品との一体性が保証される。
したがって、再度の配送時には、前記配達票５を前記透
明フィルム８の下から引き出せば、確実な配送作業を行
うことができるものである。

【００１５】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、例えば、支持部は台紙２上に二端で接
着した透明フィルム８に限らず、配達票５を短く構成し
たり、カバー３を長く構成することにより、配達票５の
２／３程度をカバー３で被覆可能な場合には、このカバ
ー３でシート部材を兼ねることもできる。このシート部
材は不透明な部材で構成することもできる。前述のカバ
ー３を長く構成した場合には、配達票５のみならず、売
上票４へもカバー３上から複写記入することになる。ま
た、カバー３に配送情報を記入する各記入欄を設けてよ
いことはもちろんである。さらに、台紙２に自己発色式
の複写構造を設け、必要な配送情報を台紙２上にも複写
記入するよう構成したので、配達票５を紛失した場合で
も届け先の確認が可能となって、確実な配送作業をなし
得るものであるが、この台紙２には、必ずしも複写構造
を設けて配送情報を複写記入する必要はないものであ
る。

【００１６】また、配送票は売上票４と配達票５の二枚
に限定されず、種々変更することが可能である。さら
に、配送品に配送伝票１を接着するための接着構造は、
台紙２裏面に粘着剤９と剥離紙１０を設ける構成に限ら
ず、粘着剤９に換えて、通常では接着せず、一定の条件
が与えられると接着可能となる接着剤、例えば感圧性、
感熱性、再湿性の接着剤を採用することもできる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したところで明らかなように、
本発明によれば、配送品を持ち帰るに際して、既に分離
した配送票をこの配送品に貼付した配送伝票に確実に支
持することにより、分離した配送票と配送品との一体性
が保証されるので、以後の配送作業の管理が容易である
とともに、届け先への確実な配達が可能となるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】配送伝票の平面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。

【図３】同じくＢ−Ｂ線断面図。

【図４】所定情報を印字した配達票を支持部に挿入支持
した状態の平面図。

【図５】同状態の配送伝票を配送品に貼付した状態の断
面図。

【符号の説明】

１ 配送伝票 ２ 台紙 ３ カバー ４ 売上票 ５ 配達票 ８ 透明フィルム ９ 粘着剤 １０ 剥離紙

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 三辺が綴じられ、一辺が開口された封筒
   上紙と封筒下紙との間に、所定枚数の配送票を一端側で
   綴じ合わせるとともに、所定の配送票については分離可
   能となし、分離した配送票を挿入支持するためにシート
   部材の上下端を前記封筒下紙の表面側に接着する一方、
   前記封筒下紙の裏面側には配送品に接着するための接着
   構造を設けたことを特徴とする配送伝票。