JPH0717030A - インクジェット記録装置 - Google Patents
インクジェット記録装置Info
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- JPH0717030A JPH0717030A JP16712493A JP16712493A JPH0717030A JP H0717030 A JPH0717030 A JP H0717030A JP 16712493 A JP16712493 A JP 16712493A JP 16712493 A JP16712493 A JP 16712493A JP H0717030 A JPH0717030 A JP H0717030A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- image
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- transfer medium
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- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2002/012—Ink jet with intermediate transfer member
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 転写型インクジェット記録装置で、表面エネ
ルギーの低い転写媒体に高画質インク像を形成し、記録
媒体上に確実に鮮明な画像を得ること。 【構成】 転写ドラム１の弾性体層１１を、表面粗度が
最大高さＲｍａｘ１μｍ〜２５μｍの表面粗度のシリコ
ーンゴム等のゴム材で形成し、その後、記録ヘッド２を
走査し、インク像書き込みを行なう。弾性体層１１の表
面粗度の作用により、転写ドラム１上でインク滴の濡れ
性が向上し広がり易くなる。この結果、高品質インク像
が転写ドラム１上に形成される。転写ドラム１上のイン
ク像は記録紙５に圧力ローラ３によって圧力転写され、
記録紙５に高画質像を得ることができる。
ルギーの低い転写媒体に高画質インク像を形成し、記録
媒体上に確実に鮮明な画像を得ること。 【構成】 転写ドラム１の弾性体層１１を、表面粗度が
最大高さＲｍａｘ１μｍ〜２５μｍの表面粗度のシリコ
ーンゴム等のゴム材で形成し、その後、記録ヘッド２を
走査し、インク像書き込みを行なう。弾性体層１１の表
面粗度の作用により、転写ドラム１上でインク滴の濡れ
性が向上し広がり易くなる。この結果、高品質インク像
が転写ドラム１上に形成される。転写ドラム１上のイン
ク像は記録紙５に圧力ローラ３によって圧力転写され、
記録紙５に高画質像を得ることができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、転写媒体上にインク像
を形成した後、記録媒体に転写し、記録媒体上にインク
像を得るインクジェット記録装置に関する。
を形成した後、記録媒体に転写し、記録媒体上にインク
像を得るインクジェット記録装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】転写型インクジェットプリンタは、記録
紙や紙粉と記録ヘッドとの意図しない接触に起因するイ
ンクジェット目詰まりがなく、高い信頼性が得られると
いう特徴を有する。このような転写型インクジェットプ
リンタとしては、米国特許第４５３８１５６号明細書、
米国特許第５０９９２５６号明細書に記載されている構
成が知られている。
紙や紙粉と記録ヘッドとの意図しない接触に起因するイ
ンクジェット目詰まりがなく、高い信頼性が得られると
いう特徴を有する。このような転写型インクジェットプ
リンタとしては、米国特許第４５３８１５６号明細書、
米国特許第５０９９２５６号明細書に記載されている構
成が知られている。
【０００３】これらの装置においては、円筒状転写媒体
に対し、間隙を介して、複数のノズルを有するインクジ
ェット記録ヘッド（以後、記録ヘッドと呼ぶ）が設けら
れている。転写媒体は金属素管とそれを覆う弾性体層か
らなり、弾性体層としてはシリコーンゴムが使用されて
いる。
に対し、間隙を介して、複数のノズルを有するインクジ
ェット記録ヘッド（以後、記録ヘッドと呼ぶ）が設けら
れている。転写媒体は金属素管とそれを覆う弾性体層か
らなり、弾性体層としてはシリコーンゴムが使用されて
いる。
【０００４】また、特開平３−２４２６６７号公報にお
いて、熱転写方式における像形成面のシリコーンエラス
トマーの表面粗度を、最大高さＲｍａｘ１０μｍ以下に
することにより転写性を向上させることが提案されてい
る。
いて、熱転写方式における像形成面のシリコーンエラス
トマーの表面粗度を、最大高さＲｍａｘ１０μｍ以下に
することにより転写性を向上させることが提案されてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】これらの装置では、低
い圧力で転写残りの無い高効率転写を行なう必要があ
る。すなわち、転写媒体から記録紙へのインク像転写は
圧力を印加することによって行なわれるため、転写媒体
はインク像を剥離し易い材質、すなわち、表面エネルギ
ーが低い材質である必要がある。従来例の熱転写方式で
は転写性に注目し、Ｒｍａｘ１０μｍ以下である旨示さ
れている。しかし、インクジェットの様なインク滴で１
ドットを構成し像形成をする方式においては、水成分を
多く含んでいる為に表面エネルギーが低い材質上では、
上記ドットは表面張力のために、球形にまとまる性質が
ある。このため、転写媒体上で複数のドットが集合して
大きなドットとなり易い。この結果、初期の位置から変
位した位置にドットが形成されたり、ドットの集合体で
形成されるインク像が変形したりする。この現象を以下
ではハジキ現象として記述する。
い圧力で転写残りの無い高効率転写を行なう必要があ
る。すなわち、転写媒体から記録紙へのインク像転写は
圧力を印加することによって行なわれるため、転写媒体
はインク像を剥離し易い材質、すなわち、表面エネルギ
ーが低い材質である必要がある。従来例の熱転写方式で
は転写性に注目し、Ｒｍａｘ１０μｍ以下である旨示さ
れている。しかし、インクジェットの様なインク滴で１
ドットを構成し像形成をする方式においては、水成分を
多く含んでいる為に表面エネルギーが低い材質上では、
上記ドットは表面張力のために、球形にまとまる性質が
ある。このため、転写媒体上で複数のドットが集合して
大きなドットとなり易い。この結果、初期の位置から変
位した位置にドットが形成されたり、ドットの集合体で
形成されるインク像が変形したりする。この現象を以下
ではハジキ現象として記述する。
【０００６】図５では、ドット群で直線を形成したとき
の、ハジキ現象の典型例を示している。初期は斜線で示
す円１０１で示すように、一定の間隔で形成された複数
のドットが形成される。転写媒体上でハジキ現象によっ
て、これらが大きさの一様でない幾つかのドット１０
２、１０３、１０４に分離される様子を示している。こ
れらのドットで形成される文字、画像のインク像は低品
質となる。すなわち、滑らかさを欠き、連続的で有るべ
き部分が途切れて、見栄えが悪く、読みにくい物にな
る。水の表面張力は大きいため、上記ハジキ現象は、水
を主な成分とするインクでは顕著にみられる。
の、ハジキ現象の典型例を示している。初期は斜線で示
す円１０１で示すように、一定の間隔で形成された複数
のドットが形成される。転写媒体上でハジキ現象によっ
て、これらが大きさの一様でない幾つかのドット１０
２、１０３、１０４に分離される様子を示している。こ
れらのドットで形成される文字、画像のインク像は低品
質となる。すなわち、滑らかさを欠き、連続的で有るべ
き部分が途切れて、見栄えが悪く、読みにくい物にな
る。水の表面張力は大きいため、上記ハジキ現象は、水
を主な成分とするインクでは顕著にみられる。
【０００７】特に上記ハジキ現象は、表面が平滑になれ
ばなるほど発生し易い。逆に表面があれてくれば転写性
が悪くなると同時に凹部にインクが流れ込み、像流れが
生じてしまう。
ばなるほど発生し易い。逆に表面があれてくれば転写性
が悪くなると同時に凹部にインクが流れ込み、像流れが
生じてしまう。
【０００８】本発明は、上記問題点を解決するものであ
り、ハジキ現象を防止して転写が良好な転写媒体、言い
替えれば適正な範囲の表面粗度をもった転写媒体を用い
ることにより鮮明な画像を確実に転写することができる
インクジェット記録装置を提供するものである。
り、ハジキ現象を防止して転写が良好な転写媒体、言い
替えれば適正な範囲の表面粗度をもった転写媒体を用い
ることにより鮮明な画像を確実に転写することができる
インクジェット記録装置を提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を効果的に
引き出すためには、所定の速度で回転する円筒状転写媒
体とその転写媒体に対し、間隙を介して対峙し、上記転
写媒体を走査しインク像を形成する記録ヘッドと、前記
転写媒体上に形成されたインク像を記録媒体に転写する
転写手段を有するインクジェット記録装置において、前
記転写媒体の表面粗度が最大高さＲｍａｘ１μｍ〜２５
μｍ以下となしたことを特徴とする。また、前記転写媒
体がシリコーンゴム等の弾性体層からなることを特徴と
する。
引き出すためには、所定の速度で回転する円筒状転写媒
体とその転写媒体に対し、間隙を介して対峙し、上記転
写媒体を走査しインク像を形成する記録ヘッドと、前記
転写媒体上に形成されたインク像を記録媒体に転写する
転写手段を有するインクジェット記録装置において、前
記転写媒体の表面粗度が最大高さＲｍａｘ１μｍ〜２５
μｍ以下となしたことを特徴とする。また、前記転写媒
体がシリコーンゴム等の弾性体層からなることを特徴と
する。
【００１０】
【作用】上記インクジェット記録装置によれば、弾性体
層をＲｍａｘ１μｍ〜２５μｍまで粗面化することによ
り、上記ハジキ現象を回避して、転写媒体上に高品質イ
ンク像を得ることができる。
層をＲｍａｘ１μｍ〜２５μｍまで粗面化することによ
り、上記ハジキ現象を回避して、転写媒体上に高品質イ
ンク像を得ることができる。
【００１１】
【実施例】以下実施例に従って本発明のインクジェット
記録装置について説明する。
記録装置について説明する。
【００１２】図１は本発明の転写媒体を用いた第１実施
例を示すインクジェット記録装置の斜視図を示す。転写
媒体である転写ドラム１の周囲に、インクジェット記録
ヘッド２、加熱手段４、転写手段である圧力ローラ３が
順次配置されている。さらに記録媒体である記録紙５
を、転写ドラム１と圧力ローラ３との当接領域に搬送す
る給紙装置５１及びインク像転写後の記録紙５を排出す
る排紙装置５２を備えている。転写ドラム１の回転方向
を矢印Ａ、圧力ローラ３の回転方向を矢印Ｂ、記録紙移
動方向を矢印Ｃでそれぞれ示している。
例を示すインクジェット記録装置の斜視図を示す。転写
媒体である転写ドラム１の周囲に、インクジェット記録
ヘッド２、加熱手段４、転写手段である圧力ローラ３が
順次配置されている。さらに記録媒体である記録紙５
を、転写ドラム１と圧力ローラ３との当接領域に搬送す
る給紙装置５１及びインク像転写後の記録紙５を排出す
る排紙装置５２を備えている。転写ドラム１の回転方向
を矢印Ａ、圧力ローラ３の回転方向を矢印Ｂ、記録紙移
動方向を矢印Ｃでそれぞれ示している。
【００１３】記録ヘッド２は圧電素子を用いる形式のイ
ンクジェット記録ヘッドであり、複数個のノズルを転写
ドラム１の軸方向に一定の間隔だけ離して有している。
また、記録ヘッド２にはインク容器２１からインクが供
給される構成になっている。
ンクジェット記録ヘッドであり、複数個のノズルを転写
ドラム１の軸方向に一定の間隔だけ離して有している。
また、記録ヘッド２にはインク容器２１からインクが供
給される構成になっている。
【００１４】転写ドラム１は、図２に示すように支持部
材である金属素管１０の周囲に、表面を粗面化して形成
したシリコーンゴム等のゴム材からなる弾性体層１１を
積層したものである。 弾性体層１１は、インク像を剥
離し易いシリコーンゴムで構成し、表面粗度をＲｍａｘ
１μｍ〜２５μｍにする為に、サンドブラストもしくは
予め所望の表面粗度の成型型を用いて形成する。
材である金属素管１０の周囲に、表面を粗面化して形成
したシリコーンゴム等のゴム材からなる弾性体層１１を
積層したものである。 弾性体層１１は、インク像を剥
離し易いシリコーンゴムで構成し、表面粗度をＲｍａｘ
１μｍ〜２５μｍにする為に、サンドブラストもしくは
予め所望の表面粗度の成型型を用いて形成する。
【００１５】加熱手段４は、棒状のハロゲンランプとリ
フレクターとによって構成され、図示しない温度検出器
により、転写ドラム１の表面が所定の温度の範囲に収ま
るように制御される。
フレクターとによって構成され、図示しない温度検出器
により、転写ドラム１の表面が所定の温度の範囲に収ま
るように制御される。
【００１６】圧力ローラ３は、アルミニウムの金属ロー
ラであり、押圧制御手段である押圧モータ３１により、
転写ドラム１と間隔を介して対向する押圧解除状態、圧
力をもって転写ドラム１に当接される押圧状態の２つの
状態に制御が可能である。インク像の転写時は記録紙５
を転写ドラム１に押圧する。転写荷重は、本実施例では
約１ｋｇ重／ｃｍである。
ラであり、押圧制御手段である押圧モータ３１により、
転写ドラム１と間隔を介して対向する押圧解除状態、圧
力をもって転写ドラム１に当接される押圧状態の２つの
状態に制御が可能である。インク像の転写時は記録紙５
を転写ドラム１に押圧する。転写荷重は、本実施例では
約１ｋｇ重／ｃｍである。
【００１７】次に、動作について説明する。
【００１８】転写ドラム１を駆動手段１３により矢印Ａ
方向に回転させる。次に、記録ヘッド２の複数ノズルか
ら、選択的にインク滴を吐出し、転写ドラム１上に所望
のインク像の記録が行なわれる。同時に記録ヘッド２を
移動手段１４によって転写ドラム１の１回転につき所定
量移動させて、ライン状にインク像を書き込む。この動
作を所望のインク像が形成されるまで繰り返す。
方向に回転させる。次に、記録ヘッド２の複数ノズルか
ら、選択的にインク滴を吐出し、転写ドラム１上に所望
のインク像の記録が行なわれる。同時に記録ヘッド２を
移動手段１４によって転写ドラム１の１回転につき所定
量移動させて、ライン状にインク像を書き込む。この動
作を所望のインク像が形成されるまで繰り返す。
【００１９】転写ドラム１上に形成されたインク像は、
加熱手段４によって所定温度範囲に加熱されている為、
インク像はインク中の水分の蒸発が促進され、圧力ロー
ラ３と転写ドラム１との当接部に至るまでの間に、固形
分濃度を高めて粘調状態となる。
加熱手段４によって所定温度範囲に加熱されている為、
インク像はインク中の水分の蒸発が促進され、圧力ロー
ラ３と転写ドラム１との当接部に至るまでの間に、固形
分濃度を高めて粘調状態となる。
【００２０】続いて、記録媒体搬送手段である給紙装置
５１により記録紙５をこの当接部に搬送し、圧力ローラ
３を転写ドラム１に押圧する。押圧モータ３１の駆動に
より、圧力ローラ３は記録紙５を介して転写ドラム１を
押圧する。そして、転写ドラム１を回転させ、転写ドラ
ム１上のインク像を圧力によって記録紙５に転写する。
インク像を転写された記録紙５は、排紙装置５２に案内
され排紙トレイ５３に保持される。
５１により記録紙５をこの当接部に搬送し、圧力ローラ
３を転写ドラム１に押圧する。押圧モータ３１の駆動に
より、圧力ローラ３は記録紙５を介して転写ドラム１を
押圧する。そして、転写ドラム１を回転させ、転写ドラ
ム１上のインク像を圧力によって記録紙５に転写する。
インク像を転写された記録紙５は、排紙装置５２に案内
され排紙トレイ５３に保持される。
【００２１】次に、弾性体層の表面粗度と像形成、転写
性との関係を説明する。
性との関係を説明する。
【００２２】図３は、一般的な弾性体層の表面粗度（Ｒ
ｍａｘ）と像形成の関係を示し、図４は転写性を示した
グラフである。像形成において、○は全ての印字パター
ンでハジキ現象がない場合、×はある場合、転写性にお
いては、１００％転写を○、それ以外を×として示して
いる。
ｍａｘ）と像形成の関係を示し、図４は転写性を示した
グラフである。像形成において、○は全ての印字パター
ンでハジキ現象がない場合、×はある場合、転写性にお
いては、１００％転写を○、それ以外を×として示して
いる。
【００２３】弾性体層の表面粗さを像形成の面から考慮
すると、表面粗度が小さいと弾性体層上に吐出されたイ
ンク滴がハジキ現象によりインク像が形成できない。逆
に、表面粗度が大きくなると、弾性体層上の凹部にイン
ク滴が流れ込み、インク像のエッジが乱れる。
すると、表面粗度が小さいと弾性体層上に吐出されたイ
ンク滴がハジキ現象によりインク像が形成できない。逆
に、表面粗度が大きくなると、弾性体層上の凹部にイン
ク滴が流れ込み、インク像のエッジが乱れる。
【００２４】また、転写性の面から考慮すると、表面粗
度が小さい程転写性は良好であり、表面粗度が大きくな
ると弾性体層表面の凹凸が大きくなり、記録紙との接触
面積が低下する為、インクの転写不良が発生して、転写
残りが発生する。
度が小さい程転写性は良好であり、表面粗度が大きくな
ると弾性体層表面の凹凸が大きくなり、記録紙との接触
面積が低下する為、インクの転写不良が発生して、転写
残りが発生する。
【００２５】図３、４を重ね合わせると、像形成と転写
性が良好な表面粗度のエリアが存在することがわかる。
性が良好な表面粗度のエリアが存在することがわかる。
【００２６】本実施例のインクジェット記録装置では、
剥離性の高い弾性体層１１上に水を主成分としたインク
で記録が行なわれる。弾性体層１１は予め表面粗度がＲ
ｍａｘ１μｍ〜２５μｍの範囲で形成されている為、イ
ンクははじかれることなく、所定の位置にドットが形成
され、正確で高品質のインク像を転写ドラム１上に得る
ことができる。さらに弾性体層１１を構成するゴム材の
剥離性によって、小さい圧力で記録紙５に転写すること
ができる。
剥離性の高い弾性体層１１上に水を主成分としたインク
で記録が行なわれる。弾性体層１１は予め表面粗度がＲ
ｍａｘ１μｍ〜２５μｍの範囲で形成されている為、イ
ンクははじかれることなく、所定の位置にドットが形成
され、正確で高品質のインク像を転写ドラム１上に得る
ことができる。さらに弾性体層１１を構成するゴム材の
剥離性によって、小さい圧力で記録紙５に転写すること
ができる。
【００２７】次に、表１に転写媒体の弾性体層の具体的
な実施例（弾性体層実施例と記す）を、用いたインクの
具体例とともに以下に挙げて説明する。弾性体層の表面
粗度は、レーザー変位型オートフォーカス式テルソメー
タで測定した。
な実施例（弾性体層実施例と記す）を、用いたインクの
具体例とともに以下に挙げて説明する。弾性体層の表面
粗度は、レーザー変位型オートフォーカス式テルソメー
タで測定した。
【００２８】
【表１】
【００２９】インクは、顔料をエマルジョンとともにイ
ンク溶媒である純水に、界面活性剤等の添加物とともに
分散したものである。具体的には、顔料としてカーボン
ブラック２ｗｔ％、エマルジョンとしてスチレン−アク
リル共重合体エマルジョン１５ｗｔ％、保湿剤としてジ
エチレングリコール６ｗｔ％、糖２０ｗｔ％、界面活性
剤を３ｗｔ％、さらに防腐剤等を適宜数ｗｔ％添加して
調整したインクを用いた。
ンク溶媒である純水に、界面活性剤等の添加物とともに
分散したものである。具体的には、顔料としてカーボン
ブラック２ｗｔ％、エマルジョンとしてスチレン−アク
リル共重合体エマルジョン１５ｗｔ％、保湿剤としてジ
エチレングリコール６ｗｔ％、糖２０ｗｔ％、界面活性
剤を３ｗｔ％、さらに防腐剤等を適宜数ｗｔ％添加して
調整したインクを用いた。
【００３０】上記、弾性体層実施例１〜６、比較例１〜
４を用いて転写媒体上での１．「ハジキ現象」と、記録
媒体である紙への２．「転写性」について比較実験を行
った。この時のインクの吐出スピードは１０ｍ／ｓｅ
ｃ、ドット量は０．０６μｇ／ｄｏｔ、駆動周波数１２
ｋＨｚ、転写速度２００ｍｍ／ｓｅｃであり、比較実験
には図２に示した装置の第１実施例を用いた。
４を用いて転写媒体上での１．「ハジキ現象」と、記録
媒体である紙への２．「転写性」について比較実験を行
った。この時のインクの吐出スピードは１０ｍ／ｓｅ
ｃ、ドット量は０．０６μｇ／ｄｏｔ、駆動周波数１２
ｋＨｚ、転写速度２００ｍｍ／ｓｅｃであり、比較実験
には図２に示した装置の第１実施例を用いた。
【００３１】以下に各評価基準について示す。
【００３２】１．ハジキ現象 ○：転写媒体上に直線の像形成を行った場合、ハジキ現
象無し ×：転写媒体上に直線の像形成を行った場合、ハジキ現
象有り ２．転写性 ○：１ｋｇ重／ｃｍ以下の荷重で、転写媒体上の像を記
録媒体の紙へ転写可能である ×：１ｋｇ重／ｃｍより大きな荷重でないと、転写媒体
上の像を記録媒体である紙へ転写できない 評価結果を表２に示す。
象無し ×：転写媒体上に直線の像形成を行った場合、ハジキ現
象有り ２．転写性 ○：１ｋｇ重／ｃｍ以下の荷重で、転写媒体上の像を記
録媒体の紙へ転写可能である ×：１ｋｇ重／ｃｍより大きな荷重でないと、転写媒体
上の像を記録媒体である紙へ転写できない 評価結果を表２に示す。
【００３３】
【表２】
【００３４】以上の結果から、像形成は、表面粗度がＲ
ｍａｘ１μｍ以下であると、弾性体層上に吐出されたイ
ンク滴がハジキ現象によりインク像が形成できない。逆
にＲｍａｘ３０μｍを越えると、弾性体層上の凹部にイ
ンク滴が流れ込み、インク像のエッジが乱れる。このこ
とから、像形成が良好な表面粗度は１μｍから３０μｍ
の範囲となる。また、転写性は、Ｒｍａｘ２５μｍをこ
えると転写性に良好なインクの濃縮状態にできても、弾
性体層表面の凹凸が大きくなり記録紙との接触面積が低
下して、転写残りが発生する。このことから、転写性の
良好な表面粗度は、Ｒｍａｘ２５μｍ以下の範囲とな
る。
ｍａｘ１μｍ以下であると、弾性体層上に吐出されたイ
ンク滴がハジキ現象によりインク像が形成できない。逆
にＲｍａｘ３０μｍを越えると、弾性体層上の凹部にイ
ンク滴が流れ込み、インク像のエッジが乱れる。このこ
とから、像形成が良好な表面粗度は１μｍから３０μｍ
の範囲となる。また、転写性は、Ｒｍａｘ２５μｍをこ
えると転写性に良好なインクの濃縮状態にできても、弾
性体層表面の凹凸が大きくなり記録紙との接触面積が低
下して、転写残りが発生する。このことから、転写性の
良好な表面粗度は、Ｒｍａｘ２５μｍ以下の範囲とな
る。
【００３５】以上のように像形成と転写性が両立できる
表面粗度は、Ｒｍａｘ１μｍ〜２５μｍの範囲となり、
本発明の記録装置を用いることにより、ハジキ現象、転
写残りのないシャープなエッジを有する鮮明な画像を得
ることができる。
表面粗度は、Ｒｍａｘ１μｍ〜２５μｍの範囲となり、
本発明の記録装置を用いることにより、ハジキ現象、転
写残りのないシャープなエッジを有する鮮明な画像を得
ることができる。
【００３６】尚、本発明に用いた転写媒体は、表面粗度
処理を行った後に、１５０℃〜２００℃、３〜６時間の
アニール処理を施して使用してもよい。
処理を行った後に、１５０℃〜２００℃、３〜６時間の
アニール処理を施して使用してもよい。
【００３７】また以上の発明は、圧電素子を用いる形式
の記録ヘッドを用いて説明してきたが、これに制限され
るものでなく、発熱素子を用いる形式の記録ヘッドも用
いることができる。
の記録ヘッドを用いて説明してきたが、これに制限され
るものでなく、発熱素子を用いる形式の記録ヘッドも用
いることができる。
【００３８】
【発明の効果】本発明によるインクジェット記録装置で
転写媒体上へインク像書き込みを行った場合、吐出され
たインク滴は転写媒体上に広がり、ハジキ現象を回避し
て、転写媒体上に高品質インク像を得て、確実に記録媒
体に転写することができるという効果を有する。
転写媒体上へインク像書き込みを行った場合、吐出され
たインク滴は転写媒体上に広がり、ハジキ現象を回避し
て、転写媒体上に高品質インク像を得て、確実に記録媒
体に転写することができるという効果を有する。
【図１】 本発明の第１実施例であるインクジェット記
録装置の斜視図である。
録装置の斜視図である。
【図２】 本発明の第１の実施例であるインクジェット
記録装置に於ける転写媒体の断面図である。
記録装置に於ける転写媒体の断面図である。
【図３】 弾性体層の表面粗度Ｒｍａｘとハジキ現象の
関係を説明する図である。
関係を説明する図である。
【図４】 弾性体層の表面粗度Ｒｍａｘと転写性の関係
を説明する図である。
を説明する図である。
【図５】 転写媒体上でのハジキ現象によるインク像劣
化を説明する図である。
化を説明する図である。
１ ：転写ドラム（転写媒体） ２ ：記録ヘッド ３ ：圧力ローラ（転写手段） ４ ：加熱手段 ５ ：記録紙（記録媒体） １０：金属素管（支持部材） １１：弾性体層
Claims (2)
- 【請求項１】 所定の速度で回転する円筒状転写媒体と
その転写媒体に対し、間隙を介して対峙し、上記転写媒
体を走査しインク像を形成する記録ヘッドと、前記転写
媒体上に形成されたインク像を記録媒体に転写する転写
手段を有するインクジェット記録装置において、前記転
写媒体の表面粗度が最大高さＲｍａｘ１μｍ〜２５μｍ
以下となしたことを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項２】 前記転写媒体がシリコーンゴム等の弾性
体層からなることを特徴とする請求項１記載のインクジ
ェット記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16712493A JPH0717030A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16712493A JPH0717030A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717030A true JPH0717030A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15843889
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16712493A Pending JPH0717030A (ja) | 1993-07-06 | 1993-07-06 | インクジェット記録装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717030A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6386697B1 (en) | 1998-05-12 | 2002-05-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device including intermediate medium |
| US8109597B2 (en) | 2007-09-18 | 2012-02-07 | Fujifilm Corporation | Image forming apparatus and control method for image forming apparatus |
| JP2012045922A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-03-08 | Canon Inc | 転写型インクジェット記録用中間転写体 |
| CN105034594A (zh) * | 2014-04-17 | 2015-11-11 | 佳能株式会社 | 中间转印构件、图像记录方法和图像记录设备 |
| EP3106308A1 (en) | 2015-06-16 | 2016-12-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer member, method of manufacturing the same, and image forming method |
-
1993
- 1993-07-06 JP JP16712493A patent/JPH0717030A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6386697B1 (en) | 1998-05-12 | 2002-05-14 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming device including intermediate medium |
| US8109597B2 (en) | 2007-09-18 | 2012-02-07 | Fujifilm Corporation | Image forming apparatus and control method for image forming apparatus |
| JP2012045922A (ja) * | 2010-07-30 | 2012-03-08 | Canon Inc | 転写型インクジェット記録用中間転写体 |
| US9068048B2 (en) | 2010-07-30 | 2015-06-30 | Canon Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer member for transfer ink jet recording |
| CN105034594A (zh) * | 2014-04-17 | 2015-11-11 | 佳能株式会社 | 中间转印构件、图像记录方法和图像记录设备 |
| US9316956B2 (en) | 2014-04-17 | 2016-04-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer member, image-recording method, and image-recording apparatus |
| EP3106308A1 (en) | 2015-06-16 | 2016-12-21 | Canon Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer member, method of manufacturing the same, and image forming method |
| US9815270B2 (en) | 2015-06-16 | 2017-11-14 | Canon Kabushiki Kaisha | Intermediate transfer member, method of manufacturing the same, and image forming method |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010606 |