JP2000094654A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
画像形成装置及び画像形成方法Info
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- JP2000094654A JP2000094654A JP10267066A JP26706698A JP2000094654A JP 2000094654 A JP2000094654 A JP 2000094654A JP 10267066 A JP10267066 A JP 10267066A JP 26706698 A JP26706698 A JP 26706698A JP 2000094654 A JP2000094654 A JP 2000094654A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特殊な記録媒体や揮発性物質を使用すること
なく、低エネルギーで高粘度のインクを用いて滲みのな
い画像を印字する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置10は、インクを
記録媒体68に転写するための転写ドラム12と、転写
ドラム12にインクとの接触によりインクの粘度を増加
させるアルギン酸のような固体粒子を供給する固体粒子
供給ユニット42と、転写ドラム12上に記録情報に応
じてインク液滴を吐出するインクジェットヘッド22、
24、26、28を備える。
なく、低エネルギーで高粘度のインクを用いて滲みのな
い画像を印字する。 【解決手段】 本発明の画像形成装置10は、インクを
記録媒体68に転写するための転写ドラム12と、転写
ドラム12にインクとの接触によりインクの粘度を増加
させるアルギン酸のような固体粒子を供給する固体粒子
供給ユニット42と、転写ドラム12上に記録情報に応
じてインク液滴を吐出するインクジェットヘッド22、
24、26、28を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録情報に応じてイ
ンク液滴を吐出する画像形成装置及び画像形成方法に関
する。
ンク液滴を吐出する画像形成装置及び画像形成方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクにエネルギーを与えて
微小のインク液滴を形成し、その液滴を記録媒体上に付
着させるインクジェット方式の画像形成装置が数多く提
案されている。インクジェット方式に用いられるインク
吐出メカニズムの多くは、キャビティー内のインクにパ
ルス圧力、静電力、電気浸透力等の外力を作用させてオ
リフィスからインク液滴を噴射させるものである。図1
3はインク粘度とインクを飛翔させるのに必要な印加圧
力との関係を示す。通常インクに加えられる圧力はピエ
ゾトランスデューサーの変形やインクの沸騰による気泡
等で作られるため低圧であり、従来型のインクジェット
方式の画像形成装置には1〜3mPa・s程度の粘度の
インクしか使用できない。このため、インクが記録媒体
である用紙に付着したときに用紙の繊維に沿ってインク
が滲み、印字されたドット径がノズル径に比べ大きくな
ったり、不均一になる。また、カラーインクジェットの
場合は色の異なる隣接するドット同士が接触し、滲み、
混色が起こるおそれがある。
微小のインク液滴を形成し、その液滴を記録媒体上に付
着させるインクジェット方式の画像形成装置が数多く提
案されている。インクジェット方式に用いられるインク
吐出メカニズムの多くは、キャビティー内のインクにパ
ルス圧力、静電力、電気浸透力等の外力を作用させてオ
リフィスからインク液滴を噴射させるものである。図1
3はインク粘度とインクを飛翔させるのに必要な印加圧
力との関係を示す。通常インクに加えられる圧力はピエ
ゾトランスデューサーの変形やインクの沸騰による気泡
等で作られるため低圧であり、従来型のインクジェット
方式の画像形成装置には1〜3mPa・s程度の粘度の
インクしか使用できない。このため、インクが記録媒体
である用紙に付着したときに用紙の繊維に沿ってインク
が滲み、印字されたドット径がノズル径に比べ大きくな
ったり、不均一になる。また、カラーインクジェットの
場合は色の異なる隣接するドット同士が接触し、滲み、
混色が起こるおそれがある。
【0003】インクの滲みを防止するために、特開平2
−307753号公報は印字前の用紙の裏面に滲み防止
剤を供給する方法を開示し、特開昭64−63185号
公報は、図14に示すように、用紙1上にインク2を不
溶化させる硬化剤溶液3をノズルから吐出し、その硬化
剤溶液3上にインク2を吐出する方法を開示する。しか
しどちらの方法も滲みを十分に防止できない。また、特
開昭64−63185号公報に開示されている方法で
は、硬化剤溶液3を用紙1に吐出させることによって、
用紙1に皺が生じることがあった。よって、インクの滲
みや混色を抜本的に解決するには、高粘度のインクを使
用することが必要である。高粘度のインクは、用紙に付
着しても毛管現象がほとんど発生しないため、用紙中の
繊維に染み込まず滲みを防止できる。
−307753号公報は印字前の用紙の裏面に滲み防止
剤を供給する方法を開示し、特開昭64−63185号
公報は、図14に示すように、用紙1上にインク2を不
溶化させる硬化剤溶液3をノズルから吐出し、その硬化
剤溶液3上にインク2を吐出する方法を開示する。しか
しどちらの方法も滲みを十分に防止できない。また、特
開昭64−63185号公報に開示されている方法で
は、硬化剤溶液3を用紙1に吐出させることによって、
用紙1に皺が生じることがあった。よって、インクの滲
みや混色を抜本的に解決するには、高粘度のインクを使
用することが必要である。高粘度のインクは、用紙に付
着しても毛管現象がほとんど発生しないため、用紙中の
繊維に染み込まず滲みを防止できる。
【0004】高粘度のインクを使用するインクジェット
方式の一つとして特殊なホットメルトタイプのインクを
使用する方式があるが、インクの滲み防止には最低でも
100mPa・s程度の粘度が必要であるのに対し、こ
の方式で吐出できるインクの粘度は10mPa・s程度
までが限界である。また、インクを瞬間的に溶融させる
ための熱エネルギーが必要となるため、低エネルギー化
の要求に逆行する。さらに、インクの粘度が高いため、
対向する用紙の粉等がノズルに付着してノズルの目詰ま
りを起こしやすい。
方式の一つとして特殊なホットメルトタイプのインクを
使用する方式があるが、インクの滲み防止には最低でも
100mPa・s程度の粘度が必要であるのに対し、こ
の方式で吐出できるインクの粘度は10mPa・s程度
までが限界である。また、インクを瞬間的に溶融させる
ための熱エネルギーが必要となるため、低エネルギー化
の要求に逆行する。さらに、インクの粘度が高いため、
対向する用紙の粉等がノズルに付着してノズルの目詰ま
りを起こしやすい。
【0005】記録媒体上でインクの滲みを防止する他の
装置として、特開平5−96720号公報は、図15に
示すように、帯電性と熱溶融性を有する吸水性樹脂粒子
4の層を形成したロールから記録媒体へこの粒子を電界
で転移させ、転移した粒子上に着色インクを吐出し、そ
の後、熱ローラー5で定着させる装置を開示する。ま
た、特開平8−58225号公報は、カチオン性樹脂粒
子である吸水性樹脂粒子にアニオン性染料を含むインク
を吐出して、カチオン性樹脂粒子とアニオン性染料を反
応させた反応生成物を熱ローラーで定着させる装置を開
示する。さらに、特開平6−122194号公報は、図
16に示すように、中間転写ドラム6上に印字装置7か
らインクを吐出し、吐出したインクにランプ8から光を
照射し加熱してインクの粘度を増加させた後、インクを
中間転写ドラム6から記録媒体9上に転写する装置を開
示する。
装置として、特開平5−96720号公報は、図15に
示すように、帯電性と熱溶融性を有する吸水性樹脂粒子
4の層を形成したロールから記録媒体へこの粒子を電界
で転移させ、転移した粒子上に着色インクを吐出し、そ
の後、熱ローラー5で定着させる装置を開示する。ま
た、特開平8−58225号公報は、カチオン性樹脂粒
子である吸水性樹脂粒子にアニオン性染料を含むインク
を吐出して、カチオン性樹脂粒子とアニオン性染料を反
応させた反応生成物を熱ローラーで定着させる装置を開
示する。さらに、特開平6−122194号公報は、図
16に示すように、中間転写ドラム6上に印字装置7か
らインクを吐出し、吐出したインクにランプ8から光を
照射し加熱してインクの粘度を増加させた後、インクを
中間転写ドラム6から記録媒体9上に転写する装置を開
示する。
【0006】しかし、これらの装置では、熱ローラやラ
ンプが必要であり、定着のための熱エネルギーが必要と
なるため、省エネルギー化に逆行する。また、特開平6
−122194号公報の装置は、熱を常時使用するため
中間転写ドラム6の表面温度が装置の使用につれて上昇
し、インクの粘度を所望の値にするために必要なランプ
8の照射時間がスタート時とランニング時で変化するお
それがあり、画質を制御することが困難になる可能性が
ある。さらに、この装置は、インク中の有機溶剤を急速
に蒸発させるため、溶剤の種類によっては環境的にも問
題となる。このように、高粘度なインクを印字する場
合、高いエネルギーが必要であり、環境的にも問題であ
り、ノズルが目詰まりし易い。
ンプが必要であり、定着のための熱エネルギーが必要と
なるため、省エネルギー化に逆行する。また、特開平6
−122194号公報の装置は、熱を常時使用するため
中間転写ドラム6の表面温度が装置の使用につれて上昇
し、インクの粘度を所望の値にするために必要なランプ
8の照射時間がスタート時とランニング時で変化するお
それがあり、画質を制御することが困難になる可能性が
ある。さらに、この装置は、インク中の有機溶剤を急速
に蒸発させるため、溶剤の種類によっては環境的にも問
題となる。このように、高粘度なインクを印字する場
合、高いエネルギーが必要であり、環境的にも問題であ
り、ノズルが目詰まりし易い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の様な
問題点に鑑みてなされたものであり、特殊な記録媒体や
環境上問題になる揮発性物質を使用することなく、低エ
ネルギーで滲みのない画像を印字する画像形成装置及び
画像形成方法を提供することを目的とする。
問題点に鑑みてなされたものであり、特殊な記録媒体や
環境上問題になる揮発性物質を使用することなく、低エ
ネルギーで滲みのない画像を印字する画像形成装置及び
画像形成方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、 (1)インク画像を記録媒体に転写するための転写媒体
と、前記転写媒体表面にインクとの接触によりインクの
粘度を増加させる固体粒子を供給する固体粒子供給手段
と、記録情報に応じてインク液滴を吐出し、前記転写媒
体表面にインク画像を形成する吐出手段と、前記転写媒
体表面に形成されたインク画像を、記録媒体表面に転写
する転写手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装
置である。 (2)前記固体粒子が、多糖類高分子を含有することを
特徴とする(1)に記載の画像形成装置である。
明によって達成される。即ち、本発明は、 (1)インク画像を記録媒体に転写するための転写媒体
と、前記転写媒体表面にインクとの接触によりインクの
粘度を増加させる固体粒子を供給する固体粒子供給手段
と、記録情報に応じてインク液滴を吐出し、前記転写媒
体表面にインク画像を形成する吐出手段と、前記転写媒
体表面に形成されたインク画像を、記録媒体表面に転写
する転写手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装
置である。 (2)前記固体粒子が、多糖類高分子を含有することを
特徴とする(1)に記載の画像形成装置である。
【0009】(3)前記多糖類高分子が、その分子量が
10000以上100000以下であり、かつ、アルギ
ン、アルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナ
ンからなる群より選ばれる少なくとも1種の高分子化合
物であることを特徴とする(2)に記載の画像形成装置
である。 (4)前記固体粒子の粒径が、1μm以上50μm以下
であり、かつ、吐出されるインク液滴の直径以下である
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1に記載
の画像形成装置である。
10000以上100000以下であり、かつ、アルギ
ン、アルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナ
ンからなる群より選ばれる少なくとも1種の高分子化合
物であることを特徴とする(2)に記載の画像形成装置
である。 (4)前記固体粒子の粒径が、1μm以上50μm以下
であり、かつ、吐出されるインク液滴の直径以下である
ことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1に記載
の画像形成装置である。
【0010】(5)前記転写媒体のプロセス・スピード
が、インク液滴が吐出されてから記録媒体表面に転写さ
れるまでに、転写媒体表面に形成されたインク画像のイ
ンクの粘度が、転写可能な程度にまで増加する時間を確
保し得るように設定されていることを特徴とする(1)
乃至(4)のいずれか1に記載の画像形成装置である。 (6)吐出手段が、転写媒体の進行方向に対し、固体粒
子供給手段より下流に配されてなることを特徴とする
(1)乃至(5)のいずれか1に記載の画像形成装置で
ある。
が、インク液滴が吐出されてから記録媒体表面に転写さ
れるまでに、転写媒体表面に形成されたインク画像のイ
ンクの粘度が、転写可能な程度にまで増加する時間を確
保し得るように設定されていることを特徴とする(1)
乃至(4)のいずれか1に記載の画像形成装置である。 (6)吐出手段が、転写媒体の進行方向に対し、固体粒
子供給手段より下流に配されてなることを特徴とする
(1)乃至(5)のいずれか1に記載の画像形成装置で
ある。
【0011】(7)さらに、記録媒体表面のインク画像
上に固化液を塗布する固化液塗布手段を備えたことを特
徴とする(1)乃至(6)のいずれか1に記載の画像形
成装置である。 (8)前記固化液が金属塩水溶液であることを特徴とす
る(7)に記載の画像形成装置である。
上に固化液を塗布する固化液塗布手段を備えたことを特
徴とする(1)乃至(6)のいずれか1に記載の画像形
成装置である。 (8)前記固化液が金属塩水溶液であることを特徴とす
る(7)に記載の画像形成装置である。
【0012】(9)さらに、インクと接触していない記
録媒体表面の固体粒子を除去する手段を備えたことを特
徴とする(1)乃至(8)のいずれか1に記載の画像形
成装置である。 (10)さらに、転写後に前記転写媒体表面に残留した
固体粒子を除去する手段を備えたことを特徴とする
(1)乃至(9)のいずれか1に記載の画像形成装置で
ある。
録媒体表面の固体粒子を除去する手段を備えたことを特
徴とする(1)乃至(8)のいずれか1に記載の画像形
成装置である。 (10)さらに、転写後に前記転写媒体表面に残留した
固体粒子を除去する手段を備えたことを特徴とする
(1)乃至(9)のいずれか1に記載の画像形成装置で
ある。
【0013】(11)前記転写媒体の表面が離型性を有
する材料で覆われていることを特徴とする(1)乃至
(10)のいずれか1に記載の画像形成装置である。 (12) 前記離型性を有する材料がフッ素樹脂を含むこ
とを特徴とする(11)に記載の画像形成装置である。
する材料で覆われていることを特徴とする(1)乃至
(10)のいずれか1に記載の画像形成装置である。 (12) 前記離型性を有する材料がフッ素樹脂を含むこ
とを特徴とする(11)に記載の画像形成装置である。
【0014】(13)吐出手段が複数であり、かつ、複
数の吐出手段により吐出される各インク液滴の色相が相
互に異なり、形成されるインク画像がカラー画像である
ことを特徴とする(1)乃至(12)のいずれか1に記
載の画像形成装置である。 (14)インク画像を記録媒体表面に転写するための転
写媒体表面に、インクとの接触によりインクの粘度を増
加させる固体粒子を供給する固体粒子供給工程と、前記
転写媒体表面に記録情報に応じてインク液滴を吐出し、
インク画像を形成する吐出工程と、前記転写媒体表面に
形成されたインク画像を記録媒体表面に転写する転写工
程と、を有することを特徴とする画像形成方法である。
数の吐出手段により吐出される各インク液滴の色相が相
互に異なり、形成されるインク画像がカラー画像である
ことを特徴とする(1)乃至(12)のいずれか1に記
載の画像形成装置である。 (14)インク画像を記録媒体表面に転写するための転
写媒体表面に、インクとの接触によりインクの粘度を増
加させる固体粒子を供給する固体粒子供給工程と、前記
転写媒体表面に記録情報に応じてインク液滴を吐出し、
インク画像を形成する吐出工程と、前記転写媒体表面に
形成されたインク画像を記録媒体表面に転写する転写工
程と、を有することを特徴とする画像形成方法である。
【0015】(15) さらに、記録媒体表面のインク画
像上に金属塩水溶液を塗布する固化液塗布工程と、イン
クと接触していない記録媒体表面の固体粒子を除去する
除去工程と、を有することを特徴とする(14)に記載
の画像形成方法である。 (16) 吐出工程を複数有し、かつ、複数の吐出工程で
吐出される各インク液滴の色相が相互に異なり、形成さ
れるインク画像がカラ−画像であることを特徴とする
(14)又は(15)に記載の画像形成方法である。
像上に金属塩水溶液を塗布する固化液塗布工程と、イン
クと接触していない記録媒体表面の固体粒子を除去する
除去工程と、を有することを特徴とする(14)に記載
の画像形成方法である。 (16) 吐出工程を複数有し、かつ、複数の吐出工程で
吐出される各インク液滴の色相が相互に異なり、形成さ
れるインク画像がカラ−画像であることを特徴とする
(14)又は(15)に記載の画像形成方法である。
【0016】本発明では、インク画像を直接記録媒体表
面へ印字せずに一旦転写媒体表面へ印字するため、吐出
手段が紙等の記録媒体の粉の影響を直接受けることがな
く、吐出手段の目詰まりが防止される。また、本発明で
は、インクと接触することによりインクの粘度を増加さ
せる固体粒子を使用するため、吐出手段から吐出される
インクには従来のインク同様1〜3mPa・sの粘度の
ものを用いることができ、吐出手段にも従来のものと同
様の構造のものを使用することができる。さらに、本発
明では、インクの粘度を増加させるのに必要なことはイ
ンクと固体粒子を接触させることのみであり、ランプに
よる光照射や熱ローラーは必要ないため、本発明の画像
形成装置は低エネルギーで滲みのない高画質の画像を形
成できる。
面へ印字せずに一旦転写媒体表面へ印字するため、吐出
手段が紙等の記録媒体の粉の影響を直接受けることがな
く、吐出手段の目詰まりが防止される。また、本発明で
は、インクと接触することによりインクの粘度を増加さ
せる固体粒子を使用するため、吐出手段から吐出される
インクには従来のインク同様1〜3mPa・sの粘度の
ものを用いることができ、吐出手段にも従来のものと同
様の構造のものを使用することができる。さらに、本発
明では、インクの粘度を増加させるのに必要なことはイ
ンクと固体粒子を接触させることのみであり、ランプに
よる光照射や熱ローラーは必要ないため、本発明の画像
形成装置は低エネルギーで滲みのない高画質の画像を形
成できる。
【0017】本発明では、インク画像を記録媒体に転写
するための転写媒体としては、従来公知のもの、例え
ば、ドラム、ベルト等を使用することできる。転写媒体
は、金属、ゴム、プラスチック等の材料で形成すること
ができる。
するための転写媒体としては、従来公知のもの、例え
ば、ドラム、ベルト等を使用することできる。転写媒体
は、金属、ゴム、プラスチック等の材料で形成すること
ができる。
【0018】また、固体粒子との接触により粘度が増加
したインクを転写媒体から記録媒体に移行させやすくす
るために、転写媒体の表面は離型性を有する材料で覆わ
れていることが好ましい。このような離型性を有する材
料としては、シリコーン樹脂やフッ素樹脂を挙げること
ができるが、良好な耐久性を有する点から、フッ素樹脂
が好ましい。なお、転写媒体がドラムである場合には、
このドラム表面に固体粒子を搬送するための適度な表面
粗さを提供するために、ドラムとして、表面を粗くした
金属基体を使用することができる。また、この場合、粘
度が増加したインクを確実に記録媒体に転写するため
に、金属基体と離型性材料の層との間に弾性体層を設け
ることができる。
したインクを転写媒体から記録媒体に移行させやすくす
るために、転写媒体の表面は離型性を有する材料で覆わ
れていることが好ましい。このような離型性を有する材
料としては、シリコーン樹脂やフッ素樹脂を挙げること
ができるが、良好な耐久性を有する点から、フッ素樹脂
が好ましい。なお、転写媒体がドラムである場合には、
このドラム表面に固体粒子を搬送するための適度な表面
粗さを提供するために、ドラムとして、表面を粗くした
金属基体を使用することができる。また、この場合、粘
度が増加したインクを確実に記録媒体に転写するため
に、金属基体と離型性材料の層との間に弾性体層を設け
ることができる。
【0019】本発明に使用する、インクとの接触により
インクの粘度を増加させる固体粒子としては、アルギ
ン、アルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナ
ン等の透明な多糖類高分子を挙げることができる。粘ち
ょうな多糖類高分子の水溶液は用紙等の記録媒体の繊維
に沿って浸透しないため、フェザリングを発生すること
がなく、また液滴同士の結合による混色、にじみを発生
することがない。アルギン酸及びカラギーナンに関して
は、特開平5−194890号公報の段落番号24〜4
2に記載のものを使用することができる。アルギン、ア
ルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナンの分
子量は10000以上100000以下が好ましく、5
0000以上100000 以下がより好ましい。
インクの粘度を増加させる固体粒子としては、アルギ
ン、アルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナ
ン等の透明な多糖類高分子を挙げることができる。粘ち
ょうな多糖類高分子の水溶液は用紙等の記録媒体の繊維
に沿って浸透しないため、フェザリングを発生すること
がなく、また液滴同士の結合による混色、にじみを発生
することがない。アルギン酸及びカラギーナンに関して
は、特開平5−194890号公報の段落番号24〜4
2に記載のものを使用することができる。アルギン、ア
ルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナンの分
子量は10000以上100000以下が好ましく、5
0000以上100000 以下がより好ましい。
【0020】1滴のインクに対して使用される固体粒子
の量及び固体粒子の粒径は記録媒体上で獲得したいドッ
ト径とインク液滴の直径の関係等に応じて決定される。
高画質化の点からは、固体粒子の粒径は50μm以下で
あることが好ましいが、均一な薄層を形成させやすい点
やクラウド量を制御しやすい点からは、固体粒子の粒径
は1μm以上であることが好ましい。
の量及び固体粒子の粒径は記録媒体上で獲得したいドッ
ト径とインク液滴の直径の関係等に応じて決定される。
高画質化の点からは、固体粒子の粒径は50μm以下で
あることが好ましいが、均一な薄層を形成させやすい点
やクラウド量を制御しやすい点からは、固体粒子の粒径
は1μm以上であることが好ましい。
【0021】また、固体粒子の粒径がインク液滴の直径
よりも大きい場合には、固体粒子が十分に膨潤せず(イ
ンク粘度が所望の値まで増加せず)、インクと接触した
固体粒子が転写媒体から記録媒体に移行しない可能性が
あるため、固体粒子の粒径はインク液滴の直径以下であ
ることが好ましい。
よりも大きい場合には、固体粒子が十分に膨潤せず(イ
ンク粘度が所望の値まで増加せず)、インクと接触した
固体粒子が転写媒体から記録媒体に移行しない可能性が
あるため、固体粒子の粒径はインク液滴の直径以下であ
ることが好ましい。
【0022】また、インクへの固体粒子の浸透を速めた
り、接触確率を増加することにより粘度変化を速くする
ためにはその範囲で固体粒子をできるだけ小さくした方
が良いが、固体粒子の粒径がインク液滴の直径の半分以
下である場合には、インクの粘度を所望の値まで増加す
ることができない可能性があるため、固体粒子の粒径は
インク液滴の直径の半分以上であることが望ましい。
り、接触確率を増加することにより粘度変化を速くする
ためにはその範囲で固体粒子をできるだけ小さくした方
が良いが、固体粒子の粒径がインク液滴の直径の半分以
下である場合には、インクの粘度を所望の値まで増加す
ることができない可能性があるため、固体粒子の粒径は
インク液滴の直径の半分以上であることが望ましい。
【0023】例えば、解像度が1200dpiの場合、
インク滴径は約20μmとなるため、記録媒体上の所望
のドット径が約25μmである場合には、直径10μm
の固体粒子を使用することができる。図12に、インク
滴径と固体粒子径と記録媒体上のドット径との関係を示
す。
インク滴径は約20μmとなるため、記録媒体上の所望
のドット径が約25μmである場合には、直径10μm
の固体粒子を使用することができる。図12に、インク
滴径と固体粒子径と記録媒体上のドット径との関係を示
す。
【0024】上記固体粒子がインクと接触してから固体
粒子にインクが浸透してインクの粘度が増加するまでに
は、ある程度の時間(インク増粘時間)が必要であるた
め、転写媒体のプロセス・スピードは、インク液滴が吐
出されてから記録媒体表面に転写されるまでに、転写媒
体表面に形成されたインク画像のインクの粘度が、転写
可能な程度にまで増加する時間を確保し得るように設定
されていることが好ましい。なお、プロセス・スピード
とは、例えば、転写媒体がドラムである場合には、ドラ
ムの回転速度を言い、また、転写媒体がベルトである場
合には、ベルトの進行速度を言う。
粒子にインクが浸透してインクの粘度が増加するまでに
は、ある程度の時間(インク増粘時間)が必要であるた
め、転写媒体のプロセス・スピードは、インク液滴が吐
出されてから記録媒体表面に転写されるまでに、転写媒
体表面に形成されたインク画像のインクの粘度が、転写
可能な程度にまで増加する時間を確保し得るように設定
されていることが好ましい。なお、プロセス・スピード
とは、例えば、転写媒体がドラムである場合には、ドラ
ムの回転速度を言い、また、転写媒体がベルトである場
合には、ベルトの進行速度を言う。
【0025】また、上記インク増粘時間は固体粒子径、
並びに固体粒子の濃度及び分子量に影響される。図11
は固体粒子として、分子量1.8×105のアルギン酸
ナトリウムを水に溶解した水溶液(濃度:5%)をスプ
レードライにより固体粒子化したものを使用し、インク
滴径を20μmとした時の超音波伝播時間と、インク増
粘時間との関係を示す。
並びに固体粒子の濃度及び分子量に影響される。図11
は固体粒子として、分子量1.8×105のアルギン酸
ナトリウムを水に溶解した水溶液(濃度:5%)をスプ
レードライにより固体粒子化したものを使用し、インク
滴径を20μmとした時の超音波伝播時間と、インク増
粘時間との関係を示す。
【0026】固体粒子と接触する前のインク中の超音波
の伝播時間は73.74μsecであり、これは1〜3
mPa・sの粘度に相当する。固体粒子と接触した後、
超音波伝播時間は73.7μsecに変化し、これは1
700mPa・sの粘度に相当する。1700mPa・
sという高粘度のインクは従来のインクジェット方式で
は全く吐出不可能であったが、本発明では、吐出後に該
粘度まで増加させているため、印字後の画像の滲みを防
止するのに極めて有効である。
の伝播時間は73.74μsecであり、これは1〜3
mPa・sの粘度に相当する。固体粒子と接触した後、
超音波伝播時間は73.7μsecに変化し、これは1
700mPa・sの粘度に相当する。1700mPa・
sという高粘度のインクは従来のインクジェット方式で
は全く吐出不可能であったが、本発明では、吐出後に該
粘度まで増加させているため、印字後の画像の滲みを防
止するのに極めて有効である。
【0027】インクの粘度は固体粒子の粒径が50μm
のときは200μsec以下で変化し始め、固体粒子の
粒径が10μmのときはその約半分の時間で変化が終了
する。また、転写時のインクの粘度は100mPa・s
以上であれば転写が可能であるため、インクと固体粒子
とが接触してから200μsec以上経過していれば、
転写が可能となる。
のときは200μsec以下で変化し始め、固体粒子の
粒径が10μmのときはその約半分の時間で変化が終了
する。また、転写時のインクの粘度は100mPa・s
以上であれば転写が可能であるため、インクと固体粒子
とが接触してから200μsec以上経過していれば、
転写が可能となる。
【0028】転写媒体表面に固体粒子を供給する手段と
しては、ブラシロール、ベルト、超音波振動子とプレー
トとの組み合わせ等を挙げることができる。固体粒子は
転写媒体の全面に均一に供給されることが好ましく、転
写媒体上の固体粒子は2層以下の層を形成していること
が好ましい。そのために、層の厚さを規制するブレード
のような層規制手段を設けてもよい。
しては、ブラシロール、ベルト、超音波振動子とプレー
トとの組み合わせ等を挙げることができる。固体粒子は
転写媒体の全面に均一に供給されることが好ましく、転
写媒体上の固体粒子は2層以下の層を形成していること
が好ましい。そのために、層の厚さを規制するブレード
のような層規制手段を設けてもよい。
【0029】記録情報に応じてインク液滴を吐出し、転
写媒体表面にインク画像を形成する吐出手段としては、
スキャン型やアレイ型のインクジェットヘッドのような
インクジェット方式で公知のものを使用することができ
る。吐出用の駆動素子としては、1ドット当たりの印字
エネルギーが250nJと非常に低いことから(バブル
方式では約10μJ)、圧電素子を使用することが好ま
しいが、これに限定されない。
写媒体表面にインク画像を形成する吐出手段としては、
スキャン型やアレイ型のインクジェットヘッドのような
インクジェット方式で公知のものを使用することができ
る。吐出用の駆動素子としては、1ドット当たりの印字
エネルギーが250nJと非常に低いことから(バブル
方式では約10μJ)、圧電素子を使用することが好ま
しいが、これに限定されない。
【0030】固体粒子とインクとを確実に接触させるた
めには、この吐出手段は転写媒体の進行方向に対し、固
体粒子供給手段より下流に配されてなることが好まし
い。また、本発明の画像形成装置が、複数の吐出手段を
有し、これらによって吐出される各インク液滴の色相が
相互に異なる場合(例えば、シアン・マゼンタ・イエロ
ー、レッド・グリーン・ブルー等)には、カラー画像を
形成することができる。
めには、この吐出手段は転写媒体の進行方向に対し、固
体粒子供給手段より下流に配されてなることが好まし
い。また、本発明の画像形成装置が、複数の吐出手段を
有し、これらによって吐出される各インク液滴の色相が
相互に異なる場合(例えば、シアン・マゼンタ・イエロ
ー、レッド・グリーン・ブルー等)には、カラー画像を
形成することができる。
【0031】本発明の画像形成装置は、記録媒体表面の
インク画像上に固化液を塗布する固化液塗布手段を備え
てもよい。このような固化液としては、金属塩水溶液を
使用することができる。固体粒子が前記多糖類高分子で
ある場合、インクと接触した多糖類高分子粒子が金属塩
水溶液と接触することにより水に溶解された金属塩がイ
ンクに溶解された多糖類高分子の中へ拡散すると共に、
多糖類高分子粒子が瞬時に溶媒である水を保持して固化
(ゲル化)する。このような固化液塗布手段によれば、
形成されたゲルが水を保持し、用紙等の記録媒体の繊維
中へ水が移動することがないため、従来技術で発生して
いた用紙の波打ちやカールを防止することができる。さ
らに固化した多糖類高分子は耐水性、耐熱性が高いた
め、画像が記録媒体上で安定する。
インク画像上に固化液を塗布する固化液塗布手段を備え
てもよい。このような固化液としては、金属塩水溶液を
使用することができる。固体粒子が前記多糖類高分子で
ある場合、インクと接触した多糖類高分子粒子が金属塩
水溶液と接触することにより水に溶解された金属塩がイ
ンクに溶解された多糖類高分子の中へ拡散すると共に、
多糖類高分子粒子が瞬時に溶媒である水を保持して固化
(ゲル化)する。このような固化液塗布手段によれば、
形成されたゲルが水を保持し、用紙等の記録媒体の繊維
中へ水が移動することがないため、従来技術で発生して
いた用紙の波打ちやカールを防止することができる。さ
らに固化した多糖類高分子は耐水性、耐熱性が高いた
め、画像が記録媒体上で安定する。
【0032】固化液塗布手段としては、ノズル、スプレ
ー、ロールコート等を挙げることができるが、これらに
限定されない。また、記録媒体表面のインク画像上にの
み固化液が塗布されるように、コントローラで固化液塗
布手段を制御することが好ましい。さらに、記録媒体表
面のインク画像上に確実に固化液を塗布するため、固化
液塗布手段の解像度はインク液滴の吐出手段の解像度よ
り低くてよく、例えば、吐出手段の解像度の半分とする
ことができる。
ー、ロールコート等を挙げることができるが、これらに
限定されない。また、記録媒体表面のインク画像上にの
み固化液が塗布されるように、コントローラで固化液塗
布手段を制御することが好ましい。さらに、記録媒体表
面のインク画像上に確実に固化液を塗布するため、固化
液塗布手段の解像度はインク液滴の吐出手段の解像度よ
り低くてよく、例えば、吐出手段の解像度の半分とする
ことができる。
【0033】また、本発明の画像形成装置は、さらに、
インクと接触していない記録媒体表面の固体粒子を除去
する手段を備えることができる。このような除去手段と
しては、吸引器、ブラシロール、粘着部材等を挙げるこ
とができる。なお、除去手段がブラシロールのような記
録媒体表面のインク画像を擦るものであっても、画像は
固化液により瞬時(例えば、150msec以下)に固
化するため、画質が劣化しない。
インクと接触していない記録媒体表面の固体粒子を除去
する手段を備えることができる。このような除去手段と
しては、吸引器、ブラシロール、粘着部材等を挙げるこ
とができる。なお、除去手段がブラシロールのような記
録媒体表面のインク画像を擦るものであっても、画像は
固化液により瞬時(例えば、150msec以下)に固
化するため、画質が劣化しない。
【0034】また、本発明の画像形成装置は、さらに、
転写後に転写媒体表面に残留した固体粒子を除去する手
段を備えることができる。このような除去手段には、記
録媒体上のインクと接触していない固体粒子を除去する
ための除去手段と同様のものの他、ブレードを使用する
ことができる。このように、画像形成サイクル毎にイン
クと接触しなかった固体粒子を転写媒体から回収した後
に、新たに転写媒体に固体粒子を供給すれば、転写媒体
に供給される固体粒子は常に均一な層を形成することが
できる。
転写後に転写媒体表面に残留した固体粒子を除去する手
段を備えることができる。このような除去手段には、記
録媒体上のインクと接触していない固体粒子を除去する
ための除去手段と同様のものの他、ブレードを使用する
ことができる。このように、画像形成サイクル毎にイン
クと接触しなかった固体粒子を転写媒体から回収した後
に、新たに転写媒体に固体粒子を供給すれば、転写媒体
に供給される固体粒子は常に均一な層を形成することが
できる。
【0035】本発明の画像形成装置で使用する記録媒体
は、紙、布、プラスチック、皮、金属板等、吐出手段に
よるインクの付与が可能なものであるならばいかなるも
のでもよい。また、本発明の画像形成装置では、インク
ジェット方式の画像形成装置に使用されている公知のイ
ンクを使用することができる。
は、紙、布、プラスチック、皮、金属板等、吐出手段に
よるインクの付与が可能なものであるならばいかなるも
のでもよい。また、本発明の画像形成装置では、インク
ジェット方式の画像形成装置に使用されている公知のイ
ンクを使用することができる。
【0036】以上のように、本発明の画像形成装置及び
画像形成方法によれば、定着のためのエネルギーや、環
境上問題になる揮発性物質や、特殊な加工を施した記録
媒体を必要とぜず、かつ、従来型のインク吐出ヘッドを
使用して、滲みのない画像を提供することができる。
画像形成方法によれば、定着のためのエネルギーや、環
境上問題になる揮発性物質や、特殊な加工を施した記録
媒体を必要とぜず、かつ、従来型のインク吐出ヘッドを
使用して、滲みのない画像を提供することができる。
【0037】
【実施例】〔実施例1〕図1は本実施例で使用した本発
明の画像形成装置を示す。図1の画像形成装置10は矢
印A方向に回転する転写ドラム12を備えている。この
転写ドラム12は、図2に示すように、最下層であるア
ルミニウム中空パイプ(外径30mm)14、ウレタン
ゴムで形成された厚さ約200μmの弾性体層16、表
面を粗した(Ra:0.6μm)厚さ約100μmのス
テンレス層(SUS304)18、及び厚さ約50μm
のフッ素樹脂層20(フッ素樹脂の表面のRa:0.2
μm)で形成されている。画像形成装置10の設置面か
ら転写ドラム12の頂部までの高さは50mmである。
また、転写ドラム12のプロセススピードは150m/
secである。
明の画像形成装置を示す。図1の画像形成装置10は矢
印A方向に回転する転写ドラム12を備えている。この
転写ドラム12は、図2に示すように、最下層であるア
ルミニウム中空パイプ(外径30mm)14、ウレタン
ゴムで形成された厚さ約200μmの弾性体層16、表
面を粗した(Ra:0.6μm)厚さ約100μmのス
テンレス層(SUS304)18、及び厚さ約50μm
のフッ素樹脂層20(フッ素樹脂の表面のRa:0.2
μm)で形成されている。画像形成装置10の設置面か
ら転写ドラム12の頂部までの高さは50mmである。
また、転写ドラム12のプロセススピードは150m/
secである。
【0038】図1に示すように、この転写ドラム12の
上方には4つのインクジェットヘッド22、24、2
6、28が配置されている。インクジェットヘッド2
2、24、26、28の幅は220mmであり、これら
のインクジェットヘッド22、24、26、28の下面
には180個の直径28μmの吐出口(インクメニカ
ス)30(図5、6)が印字幅が212mとなるように
形成されており、解像度は720Dpiである。図5及
び図6はインクジェットヘッド22の内部構成を示す。
なお、インクジェットヘッド24、26、28の構成は
インクジェットヘッド22のそれと同一である。インク
ジェットヘッド22では、厚さ20μmの圧電素子(住
友金属工業(株)製PZT素子:タイプ90A)を20
枚重ね合わせた一対の圧電素子層32が互いに対向する
ように配置されている。一方の圧電素子層32の内側に
はステンレス(ニッケル、チタン等の金属でもよい)フ
ィルムで形成され、圧電素子の変位により変形してイン
クを吐出させる振動版34が設けられている。他方の圧
電素子層32の内側と、双方の圧電素子層32の上部及
び下部とには、ウレタン樹脂層36が設けられている。
また、圧電素子層32の下部のウレタン樹脂層36の下
にはステンレスで形成された底壁38が配置され、これ
がヘッドノズル表面となっている。さらに、圧電素子層
32の上部のウレタン樹脂層36の上にはステンレスで
形成されたインク供給弁38が配置されている。インク
供給弁38及び圧電素子層32はコントロールボード4
0(図1)に接続されていて、コントロールボード40
からの信号(記録情報)に応じてインクジェットヘッド
22、24、26、28からインクが吐出される。なお
インクジェットヘッド22、24、26、28の圧電素
子層32に印加する電圧は20Vで、周波数は10kH
zであった。
上方には4つのインクジェットヘッド22、24、2
6、28が配置されている。インクジェットヘッド2
2、24、26、28の幅は220mmであり、これら
のインクジェットヘッド22、24、26、28の下面
には180個の直径28μmの吐出口(インクメニカ
ス)30(図5、6)が印字幅が212mとなるように
形成されており、解像度は720Dpiである。図5及
び図6はインクジェットヘッド22の内部構成を示す。
なお、インクジェットヘッド24、26、28の構成は
インクジェットヘッド22のそれと同一である。インク
ジェットヘッド22では、厚さ20μmの圧電素子(住
友金属工業(株)製PZT素子:タイプ90A)を20
枚重ね合わせた一対の圧電素子層32が互いに対向する
ように配置されている。一方の圧電素子層32の内側に
はステンレス(ニッケル、チタン等の金属でもよい)フ
ィルムで形成され、圧電素子の変位により変形してイン
クを吐出させる振動版34が設けられている。他方の圧
電素子層32の内側と、双方の圧電素子層32の上部及
び下部とには、ウレタン樹脂層36が設けられている。
また、圧電素子層32の下部のウレタン樹脂層36の下
にはステンレスで形成された底壁38が配置され、これ
がヘッドノズル表面となっている。さらに、圧電素子層
32の上部のウレタン樹脂層36の上にはステンレスで
形成されたインク供給弁38が配置されている。インク
供給弁38及び圧電素子層32はコントロールボード4
0(図1)に接続されていて、コントロールボード40
からの信号(記録情報)に応じてインクジェットヘッド
22、24、26、28からインクが吐出される。なお
インクジェットヘッド22、24、26、28の圧電素
子層32に印加する電圧は20Vで、周波数は10kH
zであった。
【0039】本実施例ではインクジェットヘッド28に
スペシャルブラックBayerA−SF(Bayer社
製)1.5wt%、及びナトリウムスルホン酸ホルマリ
ン縮合物0.1wt%をイオン交換水に分散したブラッ
クインクを装填した。
スペシャルブラックBayerA−SF(Bayer社
製)1.5wt%、及びナトリウムスルホン酸ホルマリ
ン縮合物0.1wt%をイオン交換水に分散したブラッ
クインクを装填した。
【0040】図1に示すように、インクジェットヘッド
22、24、26、28の転写ドラム12の回転方向の
上流側には、固体粒子供給ユニット42が配置されてい
る。固体粒子供給ユニット42はハウジング44を備
え、ハウジング44内には固体粒子46が装填されてい
る。また、ハウジング44内には、上方且つ転写ドラム
12の近傍の位置にナイロン製の回転可能なブラシロー
ル48(ブラシの長さ:約5mm、回転数10rpm)
が配設され、さらに固体粒子46をブラシロール48に
供給するための搬送ベルト50が垂直方向に配置されて
いる。
22、24、26、28の転写ドラム12の回転方向の
上流側には、固体粒子供給ユニット42が配置されてい
る。固体粒子供給ユニット42はハウジング44を備
え、ハウジング44内には固体粒子46が装填されてい
る。また、ハウジング44内には、上方且つ転写ドラム
12の近傍の位置にナイロン製の回転可能なブラシロー
ル48(ブラシの長さ:約5mm、回転数10rpm)
が配設され、さらに固体粒子46をブラシロール48に
供給するための搬送ベルト50が垂直方向に配置されて
いる。
【0041】図4に示すように、搬送ベルト50の外周
面には複数の羽50Aが斜めに設けられており、搬送ベ
ルト50はローラ52、54に巻き掛けられている。ブ
ラシロール48の上部には、図3に示す如く、複数のプ
レートが放射状に配置された攪拌プレートシャフト56
がブラシロール48の深さ方向で約1mmブラシロール
48に食い込むように配設されている。この攪拌プレー
トシャフト56は回転数50rpmで回転しており、ブ
ラシロール48内部にトラップされた固体粒子46を叩
き落として、転写ドラム12上に供給する。この攪拌プ
レートシャフト56のブラシロール48への食い込み量
を調整することで、転写ドラム12への固体粒子46の
供給量を制御できる。ハウジング44内、かつ、転写ド
ラム12のブラシロール48より回転方向下流側には、
転写ドラム12上に供給された固体粒子46の層の厚み
を一定にしたり、固体粒子46の固まりを細かくするた
めのシリコンゴム(硬度7〜8)製の層規制ブレード5
8が設けられている。また、ハウジング44内、且つ転
写ドラム12のブラシロール48より回転方向上流側に
は、転写ドラム12上に残留した固体粒子46をクリー
ニングするためのナイロン製のロールブラシの59が配
置されている。
面には複数の羽50Aが斜めに設けられており、搬送ベ
ルト50はローラ52、54に巻き掛けられている。ブ
ラシロール48の上部には、図3に示す如く、複数のプ
レートが放射状に配置された攪拌プレートシャフト56
がブラシロール48の深さ方向で約1mmブラシロール
48に食い込むように配設されている。この攪拌プレー
トシャフト56は回転数50rpmで回転しており、ブ
ラシロール48内部にトラップされた固体粒子46を叩
き落として、転写ドラム12上に供給する。この攪拌プ
レートシャフト56のブラシロール48への食い込み量
を調整することで、転写ドラム12への固体粒子46の
供給量を制御できる。ハウジング44内、かつ、転写ド
ラム12のブラシロール48より回転方向下流側には、
転写ドラム12上に供給された固体粒子46の層の厚み
を一定にしたり、固体粒子46の固まりを細かくするた
めのシリコンゴム(硬度7〜8)製の層規制ブレード5
8が設けられている。また、ハウジング44内、且つ転
写ドラム12のブラシロール48より回転方向上流側に
は、転写ドラム12上に残留した固体粒子46をクリー
ニングするためのナイロン製のロールブラシの59が配
置されている。
【0042】転写ドラム12の下方には駆動ローラ60
及びローラ62に巻き掛けられた記録媒体搬送ベルト6
4が配置されている。記録媒体搬送ベルト64の転写ド
ラム12の反対側には圧力ロール66が配置されてお
り、この圧力ロール66が記録媒体68を転写ドラム1
2に押圧することにより、吐出時に比べ粘度が増加した
インクが転写ドラム12から記録媒体68に転写され
る。
及びローラ62に巻き掛けられた記録媒体搬送ベルト6
4が配置されている。記録媒体搬送ベルト64の転写ド
ラム12の反対側には圧力ロール66が配置されてお
り、この圧力ロール66が記録媒体68を転写ドラム1
2に押圧することにより、吐出時に比べ粘度が増加した
インクが転写ドラム12から記録媒体68に転写され
る。
【0043】記録媒体ベルト64の転写ドラム12より
搬送方向下流側の上方には、固化液塗布ヘッド70が配
置されている。この固化液塗布ヘッド70の解像度は3
60dpiであり、インクジェットヘッド22、24、
26、28の孔の径よりも大きい70μm径の3030
個の孔が形成されている。また、固化液塗布ヘッド70
は画像印字情報制御ボード72に制御されていて、画像
印字情報制御ボード72からの信号に応じて固化液を塗
布する。
搬送方向下流側の上方には、固化液塗布ヘッド70が配
置されている。この固化液塗布ヘッド70の解像度は3
60dpiであり、インクジェットヘッド22、24、
26、28の孔の径よりも大きい70μm径の3030
個の孔が形成されている。また、固化液塗布ヘッド70
は画像印字情報制御ボード72に制御されていて、画像
印字情報制御ボード72からの信号に応じて固化液を塗
布する。
【0044】記録媒体ベルト64の固化液塗布ヘッド7
0より搬送方向下流側の上方には、記録媒体68上に移
行した固体粒子46をクリーニングするため吸引器付き
ブラシロール74が配置されている。
0より搬送方向下流側の上方には、記録媒体68上に移
行した固体粒子46をクリーニングするため吸引器付き
ブラシロール74が配置されている。
【0045】固体粒子46としては、分子量1.8×1
05のアルギン酸ナトリウム水溶液(濃度5%)をスプ
レーし、乾燥させた粒子をメッシュに強力に吹き付け、
メッシュを通過した平均径20μmの粒子を使用した。
この固体粒子の製造手順を図8に示した。
05のアルギン酸ナトリウム水溶液(濃度5%)をスプ
レーし、乾燥させた粒子をメッシュに強力に吹き付け、
メッシュを通過した平均径20μmの粒子を使用した。
この固体粒子の製造手順を図8に示した。
【0046】固化液としては、塩化カルシウムの10%
水溶液(pH7.8)を使用した。また、記録媒体68
として、普通紙(富士ゼロックス製J紙)を使用した。
この画像形成装置10の動作が図9、10に示されてい
る。
水溶液(pH7.8)を使用した。また、記録媒体68
として、普通紙(富士ゼロックス製J紙)を使用した。
この画像形成装置10の動作が図9、10に示されてい
る。
【0047】まず、転写ドラム12上に固体粒子供給ユ
ニット42により固体粒子46が供給され(図9
(A))、転写ドラム12上の固体粒子46にインクジ
ェットヘッド22からブラックインクが塗布され(図9
(B))、固体粒子46との接触によりインクの粘度が
増加する。
ニット42により固体粒子46が供給され(図9
(A))、転写ドラム12上の固体粒子46にインクジ
ェットヘッド22からブラックインクが塗布され(図9
(B))、固体粒子46との接触によりインクの粘度が
増加する。
【0048】一方、記録媒体68は記録媒体搬送ベルト
64により搬送され(図9(C))、圧力ロール66と
転写ドラム12との間に案内される(図9(D))。記
録媒体68は圧力ロール66によって転写ドラム12側
に押圧され、画像が転写ドラム12から記録媒体68に
転写される(図10(A))。転写ドラム12上に残留
した固体粒子46はブラシロール59により回収され、
一方記録媒体68上の画像のみに固化液塗布ヘッド70
から固化液が塗布される(図10(B))。固化液が塗
布された画像部は瞬時(150msec以下)にゲル化
し、滲みのない強固な画像が形成される。次いで、記録
媒体68上に移行した、インクと接触していない固体粒
子46はブラシロール74で除去され(図10
(C))、画像が形成された記録媒体68が得られる
(図10(D))。
64により搬送され(図9(C))、圧力ロール66と
転写ドラム12との間に案内される(図9(D))。記
録媒体68は圧力ロール66によって転写ドラム12側
に押圧され、画像が転写ドラム12から記録媒体68に
転写される(図10(A))。転写ドラム12上に残留
した固体粒子46はブラシロール59により回収され、
一方記録媒体68上の画像のみに固化液塗布ヘッド70
から固化液が塗布される(図10(B))。固化液が塗
布された画像部は瞬時(150msec以下)にゲル化
し、滲みのない強固な画像が形成される。次いで、記録
媒体68上に移行した、インクと接触していない固体粒
子46はブラシロール74で除去され(図10
(C))、画像が形成された記録媒体68が得られる
(図10(D))。
【0049】上記装置を使用し、滲みのない高品位の画
像を高速に印刷できた。
像を高速に印刷できた。
【0050】〔実施例2〕固体粒子を、分子量8000
0のカラギーナン(和光純薬工業製)2重量%の水溶液
を固化し乾燥させた粒子(平均径:12μm)に変えた
他は実施例1のものと同様の装置を使用して記録物を得
た。滲みのない高品位の画像を高速に印刷できた。
0のカラギーナン(和光純薬工業製)2重量%の水溶液
を固化し乾燥させた粒子(平均径:12μm)に変えた
他は実施例1のものと同様の装置を使用して記録物を得
た。滲みのない高品位の画像を高速に印刷できた。
【0051】〔実施例3〕実施例1のブラックインクの
他に、1.5wt%アッシドブルー9、ダイレクトレッ
ド227、ダイレクトイエロー87、及びナトリウムス
ルホン酸ホルマリン縮合物0.1wt%をイオン交換水
に分散したインクをインクジェットヘッド22、24、
26に装填して4色の画像を形成した他は実施例1と同
様に記録物を得た。滲みのない高品位のカラー画像を高
速に印刷できた。
他に、1.5wt%アッシドブルー9、ダイレクトレッ
ド227、ダイレクトイエロー87、及びナトリウムス
ルホン酸ホルマリン縮合物0.1wt%をイオン交換水
に分散したインクをインクジェットヘッド22、24、
26に装填して4色の画像を形成した他は実施例1と同
様に記録物を得た。滲みのない高品位のカラー画像を高
速に印刷できた。
【0052】〔実施例4〕固体粒子供給ユニット42と
は、攪拌プレートシャフト56及びブラシロール48の
代わりに、図5に示すように超音波振動子76とこの超
音波振動子76と一部が接触するプレート78を使用
し、超音波振動子76からプレート78に超音波振動を
伝達することにより生じるプレート76上の表面波で固
体粒子46を転写ドラム12に供給する点が異なる固体
粒子供給ユニット80を使用した他は、実施例3と同様
にカラー画像を形成した。滲みのない高品位のカラー画
像を高速に印刷できた。
は、攪拌プレートシャフト56及びブラシロール48の
代わりに、図5に示すように超音波振動子76とこの超
音波振動子76と一部が接触するプレート78を使用
し、超音波振動子76からプレート78に超音波振動を
伝達することにより生じるプレート76上の表面波で固
体粒子46を転写ドラム12に供給する点が異なる固体
粒子供給ユニット80を使用した他は、実施例3と同様
にカラー画像を形成した。滲みのない高品位のカラー画
像を高速に印刷できた。
【0053】
【発明の効果】本発明の画像形成装置及び画像形成方法
によれば、高粘度なインクを低エネルギーで印字でき、
定着エネルギーや特殊な用紙を必要とすることなく記録
媒体上に滲みのない画像を提供できる。
によれば、高粘度なインクを低エネルギーで印字でき、
定着エネルギーや特殊な用紙を必要とすることなく記録
媒体上に滲みのない画像を提供できる。
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の転写ドラムの構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図1の画像形成装置の固体粒子供給ユニット内
の攪拌プレートシャフトを示す斜視図である。
の攪拌プレートシャフトを示す斜視図である。
【図4】図1の画像形成装置の固体粒子供給ユニット内
の搬送ベルトを示す斜視図である。
の搬送ベルトを示す斜視図である。
【図5】インクジェットヘッドの吐出機構を示した断面
図である。
図である。
【図6】インクジェットヘッドの吐出機構を示した断面
図である。
図である。
【図7】固体粒子供給ユニットの別例を示す断面図であ
る。
る。
【図8】固体粒子の製造手順を示す図である。
【図9】本発明の画像形成装置による画像形成プロセス
を示す図である。
を示す図である。
【図10】本発明の画像形成装置による画像形成プロセ
スを示す図である。
スを示す図である。
【図11】超音波伝播時間(インク粘度)とインク増粘
時間との関係を示すグラフである。
時間との関係を示すグラフである。
【図12】インク滴径と固体粒子径と記録媒体上に印字
されたドット径との関係を示すグラフである。
されたドット径との関係を示すグラフである。
【図13】インクの粘度とインクを飛翔するのに必要な
インク印加圧力との関係を示すグラフである。
インク印加圧力との関係を示すグラフである。
【図14】従来の画像形成装置を示す図である。
【図15】別の従来の画像形成装置を示す図である。
【図16】さらに別の従来の画像形成装置を示す図であ
る。
る。
10 画像形成装置 12 転写ドラム(転写媒体) 22 インクジェットヘッド(吐出手段) 24 インクジェットヘッド(吐出手段) 26 インクジェットヘッド(吐出手段) 28 インクジェットヘッド(吐出手段) 42 固体粒子供給ユニット(固体粒子供給手
段) 48 ブラシロール(固体粒子供給手段) 50 搬送ベルト(固体粒子供給手段) 56 攪拌プレートシャフト(固体粒子供給手
段) 59 ブラシロール(除去手段) 70 固化液塗布ユニット(固化液塗布手段) 74 ブラシロール(除去手段) 76 超音波振動子(固体粒子供給手段) 78 プレート(固体粒子供給手段) 80 固体粒子供給ユニット(固体粒子供給手
段)
段) 48 ブラシロール(固体粒子供給手段) 50 搬送ベルト(固体粒子供給手段) 56 攪拌プレートシャフト(固体粒子供給手
段) 59 ブラシロール(除去手段) 70 固化液塗布ユニット(固化液塗布手段) 74 ブラシロール(除去手段) 76 超音波振動子(固体粒子供給手段) 78 プレート(固体粒子供給手段) 80 固体粒子供給ユニット(固体粒子供給手
段)
Claims (16)
- 【請求項1】 インク画像を記録媒体に転写するための
転写媒体と、 前記転写媒体表面にインクとの接触によりインクの粘度
を増加させる固体粒子を供給する固体粒子供給手段と、 記録情報に応じてインク液滴を吐出し、前記転写媒体表
面にインク画像を形成する吐出手段と、 前記転写媒体表面に形成されたインク画像を、記録媒体
表面に転写する転写手段と、を備えたことを特徴とする
画像形成装置。 - 【請求項2】 前記固体粒子が、多糖類高分子を含有す
ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記多糖類高分子が、その分子量が10
000以上100000以下であり、かつ、アルギン、
アルギン酸、アルギン酸一価金属塩及びカラギーナンか
らなる群より選ばれる少なくとも1種の高分子化合物で
あることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記固体粒子の粒径が、1μm以上50
μm以下であり、かつ、吐出されるインク液滴の直径以
下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1
項に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記転写媒体のプロセス・スピードが、
インク液滴が吐出されてから記録媒体表面に転写される
までに、転写媒体表面に形成されたインク画像のインク
の粘度が、転写可能な程度にまで増加する時間を確保し
得るように設定されていることを特徴とする請求項1乃
至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 吐出手段が、転写媒体の進行方向に対
し、固体粒子供給手段より下流に配されてなることを特
徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形
成装置。 - 【請求項7】 さらに、記録媒体表面のインク画像上に
固化液を塗布する固化液塗布手段を備えたことを特徴と
する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装
置。 - 【請求項8】 前記固化液が金属塩水溶液であることを
特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。 - 【請求項9】 さらに、インクと接触していない記録媒
体表面の固体粒子を除去する手段を備えたことを特徴と
する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装
置。 - 【請求項10】 さらに、転写後に前記転写媒体表面に
残留した固体粒子を除去する手段を備えたことを特徴と
する請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装
置。 - 【請求項11】 前記転写媒体の表面が離型性を有する
材料で覆われていることを特徴とする請求項1乃至10
のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 【請求項12】 前記離型性を有する材料がフッ素樹脂
を含むことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装
置。 - 【請求項13】 吐出手段が複数であり、かつ、複数の
吐出手段により吐出される各インク液滴の色相が相互に
異なり、形成されるインク画像がカラー画像であること
を特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の
画像形成装置。 - 【請求項14】 インク画像を記録媒体表面に転写する
ための転写媒体表面に、インクとの接触によりインクの
粘度を増加させる固体粒子を供給する固体粒子供給工程
と、 前記転写媒体表面に記録情報に応じてインク液滴を吐出
し、インク画像を形成する吐出工程と、 前記転写媒体表面に形成されたインク画像を記録媒体表
面に転写する転写工程と、 を有することを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項15】 さらに、記録媒体表面のインク画像上
に金属塩水溶液を塗布する固化液塗布工程と、 インクと接触していない記録媒体表面の固体粒子を除去
する除去工程と、をさらに有することを特徴とする請求
項14記載の画像形成方法。 - 【請求項16】 吐出工程を複数有し、かつ、複数の吐
出工程で吐出される各インク液滴の色相が相互に異な
り、形成されるインク画像がカラ−画像であることを特
徴とする請求項14又は15に記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10267066A JP2000094654A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10267066A JP2000094654A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000094654A true JP2000094654A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17439571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10267066A Pending JP2000094654A (ja) | 1998-09-21 | 1998-09-21 | 画像形成装置及び画像形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000094654A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-09-21 JP JP10267066A patent/JP2000094654A/ja active Pending
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