JP2000108334A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000108334A
JP2000108334A JP29465198A JP29465198A JP2000108334A JP 2000108334 A JP2000108334 A JP 2000108334A JP 29465198 A JP29465198 A JP 29465198A JP 29465198 A JP29465198 A JP 29465198A JP 2000108334 A JP2000108334 A JP 2000108334A
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image forming
film
intermediate transfer
forming apparatus
image
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JP29465198A
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English (en)
Inventor
Takeshi Asano
武志 浅野
Yasuhiro Kato
靖弘 加藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を形成するたびにシリコンオイルを中間
転写ベルト上に塗布する必要をなくすことにより、ラン
ニングコストを低くできる画像形成装置を実現する。 【解決手段】 起動すると(S10:Yes)、加熱回
路を作動させ(S12)、加熱ランプの点灯時間をカウ
ントするタイマTAをスタートさせ(S14)、中間転
写ベルトを回動させ(S16)、コーティング液噴射ヘ
ッドを駆動させて中間転写ベルト上に、熱硬化性のコー
ティング液を噴射してコーティング膜を形成する(S1
8)。噴射が終了し(S20:Yes)、コーティング
液噴射ヘッドが停止し(S22)、タイマTAのカウン
トが設定時間T1になると(S24:Yes)、加熱ラ
ンプを消灯する(S26)。これにより、中間転写ベル
ト上に硬化した耐久性のあるコーティング膜を形成でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホットメルトイン
クを噴射するインクジェットヘッド、または、サーマル
ヘッドなどの記録ヘッドを用いて中間転写体上に画像を
形成し、その画像を被画像形成媒体に転写することによ
り、被画像形成媒体上に画像を形成する画像形成装置に
関し、ホットメルトインクの離型性を高めることができ
る画像形成装置として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記画像形成装置として、たとえ
ば、図13に示すものが知られている。図13は、従来
の画像形成装置の主要構成を模式的に示す説明図であ
る。画像形成装置100は、イエロー、マゼンタ、シア
ンおよびブラックの4色のホットメルトインクによって
カラー画像を形成するものである。画像形成装置100
には、図示しないモータによって駆動する駆動ローラ1
1と、この駆動ローラ11と一定間隔を隔てて対向する
テンションローラ12とが備えられており、駆動ローラ
11およびテンションローラ12の周面には、無端状の
中間転写ベルト13が掛けられている。中間転写ベルト
13の右下には、用紙Pを案内するとともに加熱する用
紙ヒータ14が設けられている。
【0003】上部の中間転写ベルト13に対向する箇所
には、インクジェットヘッド30が設けられている。イ
ンクジェットヘッド30には、イエローインクを噴射す
るイエローヘッド31と、マゼンタインクを噴射するマ
ゼンタヘッド32と、シアンインクを噴射するシアンヘ
ッド33と、ブラックインクを噴射するブラックヘッド
34とが、それぞれ中間転写ベルト13の上面に対向し
て並んで設けられている。また、各ヘッドは、中間転写
ベルト13の幅方向に並んだノズルを有する、いわゆる
ラインヘッドであり、各ヘッドから噴射されるホットメ
ルトインクが中間転写ベルト13上で重ね合わせられ、
中間転写ベルト13上にカラー画像が形成される。上部
の中間転写ベルト13の裏面には、中間転写ベルト13
を案内するガイドプレート19が設けられており、その
ガイドプレート19の裏面には、中間転写ベルト13を
冷却するための冷却フィン20が設けられている。
【0004】下部の中間転写ベルト13に対向する箇所
には、圧力ローラ15が設けられており、圧力ローラ1
5と対向する上には、中間転写ベルト13を介在してヒ
ートローラ16が設けられている。圧力ローラ15の左
側には、中間転写ベルト13の周面に貼り付いた用紙P
を剥離するための剥離つめ17が設けられている。テン
ションローラ12の上流(図中左下)には、中間転写ベ
ルト13に付着したホットメルトインクの離型性を高め
るためにシリコンオイルを中間転写ベルト13に塗布す
る塗布ローラ25が回転可能に設けられている。塗布ロ
ーラ25は、容器24に収容されたシリコンオイル23
に浸っており、画像を形成するタイミングになると、図
示しない移動機構によって矢印F4で示す方向へ移動し
て中間転写ベルト13に接触し、中間転写ベルト13に
シリコンオイル23を塗布する。
【0005】次に、画像形成装置100の一連の動作に
ついて説明する。画像形成装置100を起動すると、駆
動ローラ11の回転によって中間転写ベルト13が回動
する。続いて、塗布ローラ25が中間転写ベルト13に
接触し、中間転写ベルト13にシリコンオイル23を塗
布する。そして、中間転写ベルト13が画像形成開始位
置に到達すると、インクジェットヘッド30が駆動し、
各ヘッド31ないし34から中間転写ベルト13の周面
上にホットメルトインクを噴射する。これにより、中間
転写ベルト13のシリコンオイル膜上にホットメルトイ
ンクによるカラー画像が形成される。
【0006】続いて、図示しない給紙機構によって用紙
Pが矢印F2で示す方向から用紙ヒータ14上に搬送さ
れ、用紙Pは用紙ヒータ14によって加熱され、圧力ロ
ーラ15に向けて搬送される。用紙P上の転写開始位置
が圧力ローラ15上に到達するタイミングと、中間転写
ベルト13上に形成された画像の先端が圧力ローラ15
上に到達するタイミングとは同期するように制御され
る。中間転写ベルト13上のホットメルトインクは、ヒ
ートローラ16の加熱によって軟化し、用紙Pは、圧力
ローラ15およびヒートローラ16によって圧接され、
軟化したホットメルトインクが用紙P上に転写する。そ
して、用紙Pは、剥離つめ17によって中間転写ベルト
13上から剥離され、矢印F3で示す方向へ搬送され、
図示しない排出機構によってトレイ上へ排出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の画
像形成装置では、中間転写ベルト13上に塗布したシリ
コンオイルは、転写によって除去されてしまうため、画
像を形成するたびにシリコンオイルを中間転写ベルト1
3上に塗布しなければならない。したがって、シリコン
オイルの消費量が多いため、ランニングコストが高いと
いう問題がある。
【0008】そこで、本発明は、画像を形成するたびに
シリコンオイルを中間転写ベルト上に塗布する必要をな
くすことにより、ランニングコストを低くできる画像形
成装置を実現することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1に記載の発明では、画像を形成す
る画像形成手段と、この画像形成手段によって画像が形
成される中間転写体と、この中間転写体に形成された画
像を被画像形成媒体に転写する転写手段と、が備えられ
た画像形成装置において、前記中間転写体上に撥インク
性を有する液体の膜を形成する膜形成手段と、この膜形
成手段によって形成された膜を硬化させる膜硬化手段
と、が備えられているという技術的手段を採用する。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の画像形成装置において、前記撥インク性を有する液
体は、熱硬化性を有しており、前記膜硬化手段は、前記
膜を加熱する構成であるという技術的手段を採用する。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の画像形成装置において、前記撥インク性を有する液
体は、紫外線硬化性を有しており、前記膜硬化手段は、
前記膜に紫外線を照射する構成であるという技術的手段
を採用する。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置におい
て、前記膜形成手段には、前記撥インク性を有する液体
をインクジェット方式で噴射するヘッドが備えられてい
るという技術的手段を採用する。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置におい
て、前記膜形成手段には、前記撥インク性を有する液体
を噴霧するスプレーが備えられているという技術的手段
を採用する。
【0014】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装置におい
て、前記膜形成手段には、前記撥インク性を有する液体
を所定の部材を介して前記中間転写体上に直接塗布する
塗布手段が備えられているという技術的手段を採用す
る。
【0015】請求項7に記載の発明では、請求項1ない
し請求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置におい
て、前記膜形成手段が前記中間転写体上に前記膜を形成
するタイミングを制御するタイミング制御手段が備えら
れているという技術的手段を採用する。
【0016】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の画像形成装置において、前記タイミング制御手段
は、この画像形成装置が起動されたときに前記膜形成手
段が動作するように制御するという技術的手段を採用す
る。
【0017】請求項9に記載の発明では、請求項7また
は請求項8に記載の画像形成装置において、前記タイミ
ング制御手段は、所定の時間ごとに前記膜形成手段が動
作するように制御するという技術的手段を採用する。
【0018】請求項10に記載の発明では、請求項7な
いし請求項9のいずれか1つに記載の画像形成装置にお
いて、前記タイミング制御手段は、画像形成が終了した
前記被画像形成媒体の数が所定の数に達したごとに前記
膜形成手段が動作するように制御するという技術的手段
を採用する。
【0019】請求項11に記載の発明では、請求項1な
いし請求項10のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記膜形成手段によって前記中間転写体上に前
記膜を形成する前に、前記中間転写体と前記膜との密着
度を高める前処理剤の膜を前記中間転写体上に形成する
前処理手段が備えられているという技術的手段を採用す
る。
【0020】請求項12に記載の発明では、請求項2な
いし請求項11のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記画像形成手段には、ホットメルトインクを
噴射するインクジェットヘッドが備えられており、前記
転写手段には、前記中間転写体上のホットメルトインク
を加熱する加熱手段と、前記中間転写体上に前記被画像
形成媒体を圧接することにより、前記加熱手段によって
軟化したホットメルトインクを前記被画像形成媒体に転
写する圧接手段とが備えられており、前記膜硬化手段
は、前記加熱手段を用いて前記膜を加熱するように構成
されているという技術的手段を採用する。
【0021】請求項13に記載の発明では、請求項2な
いし請求項11のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記画像形成手段には、サーマルヘッドが備え
られており、前記転写手段には、前記中間転写体上のホ
ットメルトインクを加熱する加熱手段と、前記中間転写
体上に前記被画像形成媒体を圧接することにより、前記
加熱手段によって軟化したホットメルトインクを前記被
画像形成媒体に転写する圧接手段とが備えられており、
前記膜硬化手段は、前記サーマルヘッドにおいて熱を発
生させる手段を用いて前記膜を加熱するように構成され
ているという技術的手段を採用する。
【0022】請求項14に記載の発明では、請求項2な
いし請求項13のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記中間転写体を冷却する冷却手段が備えられ
ているという技術的手段を採用する。
【0023】請求項15に記載の発明では、請求項1な
いし請求項14のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記撥インク性を有する液体は、シリコン系の
材料を含んでいるという技術的手段を採用する。
【0024】請求項16に記載の発明では、請求項1な
いし請求項15のいずれか1つに記載の画像形成装置に
おいて、前記撥インク性を有する液体は、フッ素系の材
料を含んでいるという技術的手段を採用する。
【0025】
【作用】請求項1ないし請求項16に記載の発明では、
膜形成手段は、中間転写体上に撥インク性を有する液体
の膜を形成し、膜硬化手段は、膜形成手段によって形成
された膜を硬化させる。つまり、中間転写体上に形成さ
れた撥インク性を有する液体の膜を硬化させることがで
きるため、その膜の耐久性を高めることができる。した
がって、画像を形成するたびにシリコンオイルを中間転
写ベルト上に塗布する必要をなくすことができるため、
ランニングコストを低くできる。
【0026】特に、請求項2に記載の発明では、上記撥
インク性を有する液体は、熱硬化性を有しており、上記
膜硬化手段は、上記膜を加熱する構成であるため、中間
転写体上に形成された撥インク性を有する液体の膜を加
熱によって硬化させることができる。
【0027】また、請求項3に記載の発明では、上記撥
インク性を有する液体は、紫外線硬化性を有しており、
上記膜硬化手段は、上記膜に紫外線を照射する構成であ
るため、中間転写体上に形成された撥インク性を有する
液体の膜を紫外線を照射することによって硬化させるこ
とができる。
【0028】さらに、請求項4に記載の発明では、上記
膜形成手段には、撥インク性を有する液体をインクジェ
ット方式で噴射するヘッドが備えられているため、画像
形成と同じ制御を用いて上記液体の噴射範囲を制御でき
る。また、画像形成手段としてインクジェットヘッドを
用いる場合には、上記ヘッドは、インクジェットヘッド
と同じ構造のヘッドを用いることができることから、駆
動系や取付機構などを共用できるため、設計が容易であ
る。
【0029】また、請求項5に記載の発明のように、撥
インク性を有する液体を噴霧するスプレーを用いれば、
上記液体を1回の動作で広い範囲に噴霧することができ
る。
【0030】さらに、請求項6に記載の発明のように、
撥インク性を有する液体を所定の部材を介して中間転写
体上に直接塗布する塗布手段を用いれば、比較的簡易な
構成によって上記液体を中間転写体に塗布することがで
きる。
【0031】また、請求項7に記載の発明では、タイミ
ング制御手段は、膜形成手段が中間転写体上に上記膜を
形成するタイミングを制御する。つまり、使用状況に応
じて、膜の耐久性が低下する前に新たな膜を形成するこ
とができる。
【0032】特に、請求項8に記載の発明では、上記タ
イミング制御手段は、この画像形成装置が起動されたと
きに膜形成手段が動作するように制御するため、起動時
には常に上記膜が中間転写体上に形成されている状態に
することができる。このため、起動時すぐに画像形成を
開始した場合であっても、画像の転写が良好であるた
め、高い画像品質を得ることができる。
【0033】また、請求項9に記載の発明では、上記タ
イミング制御手段は、所定の時間ごとに膜形成手段が動
作するように制御するため、時間の経過によって膜の耐
久性が落ちることを防止できる。
【0034】さらに、請求項10に記載の発明では、上
記タイミング制御手段は、画像形成が終了した被画像形
成媒体の数が所定の数に達したごとに膜形成手段が動作
するように制御するため、所定の数の被画像形成媒体に
画像を形成したことによって膜の耐久性が落ちることを
防止できる。
【0035】また、請求項11に記載の発明では、前処
理手段は、膜形成手段によって中間転写体上に上記膜を
形成する前に、中間転写体と膜との密着度を高める前処
理剤の膜を中間転写体上に形成する。つまり、前処理剤
によって中間転写体と膜との密着度を高めることができ
るため、膜の耐久性をより一層高めることができる。
【0036】さらに、請求項12に記載の発明のよう
に、ホットメルトインクを噴射するインクジェットヘッ
ドによって画像を形成する画像形成装置では、中間転写
体上のホットメルトインクを加熱する加熱手段を用いて
上記膜を加熱して硬化させることができるため、特に、
新たに加熱手段を設ける必要がない。
【0037】また、請求項13に記載の発明のように、
サーマルヘッドによって画像を形成する画像形成装置で
は、サーマルヘッドにおいて熱を発生させる手段を用い
て上記膜を加熱して硬化させることができるため、特
に、新たに加熱手段を設ける必要がない。
【0038】そして、請求項14に記載の発明では、中
間転写体を冷却する冷却手段が備えられているため、中
間転写体の過熱によって画像が乱れることがない。
【0039】また、請求項15に記載の発明では、撥イ
ンク性を有する液体は、シリコン系の材料を含んでいる
ため、テフロン系の材料よりもホットメルトインクの離
型性を高めることが可能である。
【0040】さらに、請求項16に記載の発明では、撥
インク性を有する液体は、フッ素系の材料を含んでいる
ため、シリコン系の材料よりも中間転写体に対する密着
度を高めることが可能である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施形態について図を参照して説明する。図1は、本発明
第1実施形態の画像形成装置の主要構成を模式的に示す
説明図である。なお、本第1実施形態では、本発明の画
像形成装置として、ホットメルトインクによって中間転
写ベルト上に画像を形成する画像形成装置を代表に説明
する。また、図13に示した従来の画像形成装置100
と同じ構成については同一の符号を用い、同じ構成につ
いての説明を省略する。
【0042】画像形成装置10に備えられたインクジェ
ットヘッド30の中間転写ベルト13回動方向上流(図
中左側)には、撥インク性を有するコーティング液を噴
射するコーティング液噴射ヘッド28が、そのノズルを
中間転写ベルト13の周面に対向させて設けられてい
る。コーティング液噴射ヘッド28は、インクジェット
ヘッド30と同じインクジェット方式のヘッドであり、
コーティング液滴を中間転写ベルト13の周面に向けて
噴射する。コーティング液噴射ヘッド28とインクジェ
ットヘッド30との間には、ブレード29が設けられて
おり、ブレード29の鋭角の先端は、中間転写ベルト1
3の周面上に接触している。ブレード29は、コーティ
ング液噴射ヘッド28によって中間転写ベルト13の周
面上に噴射されたコーティング液滴を平滑化して均一な
膜厚のコーティング膜を形成する。
【0043】また、コーティング液噴射ヘッド28の上
流(図中左側)には、画像形成開始位置やコーティング
液噴射開始位置などを特定するために中間転写ベルト1
3上に付されたマークを検出するベルトマーカセンサ9
0が設けられている。さらに、インクジェットヘッド3
0の下流(図中右側)には、中間転写ベルト13上のコ
ーティング膜を加熱するための加熱ランプ18が設けら
れている。また、図中下部の中間転写ベルト13には、
中間転写ベルト13に付着した残留インクなどを除去す
るためのクリーニングローラ21と、このクリーニング
ローラ21によって除去された残留インクなどを収容す
るケース22が設けられている。
【0044】次に、画像形成装置10の電気的構成につ
いて、それをブロックで示す図2を参照して説明する。
画像形成装置10には、インクジェットヘッド30の制
御、コーティング液噴射ヘッド28の制御、駆動ローラ
11の制御、圧力ローラ15の制御および加熱ランプ1
8の制御などを行うCPU80が備えられている。ま
た、CPU80には、上記各種制御を実行するためのコ
ンピュータプログラムが記憶されたROM81と、この
ROM81から読み出されたコンピュータプログラムを
一時的に記憶するRAM82と、加熱ランプ18の点灯
時間をカウントするタイマTAと、コーティング液噴射
ヘッド28を駆動するドライバIC83と、インクジェ
ットヘッド30を駆動するドライバIC84とが接続さ
れている。さらに、CPU80には、駆動ローラ11を
駆動するモータ85および圧力ローラ15を駆動するモ
ータ86を制御する制御回路89と、加熱ランプ18、
ヒートローラ16および用紙ヒータ14を動作させるた
めの加熱回路87と、この画像形成装置10に接続され
たコンピュータ91から送信された画像データを蓄積す
るバッファ88と、ベルトマーカセンサ90とが接続さ
れている。
【0045】次に、画像形成装置10の一連の動作につ
いて図3を参照して説明する。図3は、CPU80が実
行する制御の流れを示すフローチャートである。まず、
CPU80は、画像形成装置10が起動されると(ステ
ップ(以下、Sと略す)10:Yes)、加熱回路87
へ駆動信号を出力し、用紙ヒータ14、ヒートローラ1
6および加熱ランプ18を駆動する(S12)。続い
て、CPU80は、タイマTAをスタートし(S1
4)、制御回路89へモータ85の駆動信号を出力し、
駆動ローラ11を回転させ、中間転写ベルト13を矢印
F1(図1)で示す方向へ回動させる(S16)。続い
て、CPU80は、ドライバIC83へ駆動信号を出力
し、コーティング液噴射ヘッド28を駆動する(S1
8)。
【0046】これにより、コーティング液噴射ヘッド2
8からコーティング液滴が中間転写ベルト13の周面上
に噴射され、そのコーティング液滴が中間転写ベルト1
3上に付着する。このコーティング液滴は、ブレード2
9の先端によって平滑化され、均一の膜厚のコーティン
グ膜になる。続いて、CPU80は、中間転写ベルト1
3がコーティング液の噴射終了位置に達したことを検出
すると(S20:Yes)、コーティング液噴射ヘッド
28の駆動を停止する(S22)。続いて、CPU80
は、タイマTAのカウントが、予めROM81に記憶さ
れている設定時間T1以上になったと判定すると(S2
4:Yes)、加熱ランプ18を消灯する(S26)。
つまり、設定時間T1になるまで、中間転写ベルト13
上に形成されたコーティング膜は、加熱ランプ18によ
って加熱され、硬化する。本実施形態では、コーティン
グ液として、シリコーン離型剤SEPA−COAT H
(信越化学(株)製)などを用いる。また、設定時間T
1は、30分であり、加熱ランプ18による加熱温度
は、約100゜Cである。
【0047】続いて、CPU80は、タイマTAをリセ
ットし(S28)、中間転写ベルト13の回動を停止す
る(S30)。続いて、CPU80は、バッファ88に
画像データが蓄積されていることを検出すると(S3
2:Yes)、中間転写ベルト13を回動させ(S3
4)、バッファ88に蓄積されている画像データをドラ
イバIC84へ出力してインクジェットヘッド30を駆
動する(S36)。続いて、CPU80は、画像形成を
終了する指令を受けると(S38:Yes)、制御回路
89へモータ86の駆動信号を出力し、圧力ローラ15
を回転させ、中間転写ベルト13上の画像を用紙Pに転
写する(S40)。続いて、CPU80は、用紙Pの排
出終了を検出すると(S42:Yes)、中間転写ベル
ト13を停止させ(S30)、次に画像データが蓄積さ
れるまで待機する(S32)。そして、CPU80は、
画像データの蓄積を検出するごとに(S32:Ye
s)、S34ないしS42を実行する。
【0048】以上のように、本第1実施形態の画像形成
装置10を使用すれば、中間転写ベルト13上にコーテ
ィング膜を形成し、そのコーティング膜を加熱して硬化
させることができるため、従来よりも、コーティング膜
の耐久性を高めることができる。したがって、従来のよ
うに画像を形成するごとにコーティング液を中間転写ベ
ルトに塗布する必要をなくすことができるため、ランニ
ングコストを低くすることができる。しかも、画像形成
装置10を起動した際に、自動的にコーティング膜を形
成できるため、起動時すぐに画像を形成した場合であっ
ても、良好な転写特性によって高品質の画像を得ること
ができる。また、コーティング液噴射ヘッド28は、イ
ンクジェットヘッド30と同じ構造のヘッドを用いるこ
とにより、駆動系や取付機構などを共用できるため、設
計が容易である。さらに、冷却フィン20によって中間
転写ベルト13を冷却できるため、中間転写ベルト13
の過熱によって画像が乱れることがない。
【0049】次に、本発明第2実施形態の画像形成装置
について図4を参照して説明する。本第2実施形態の画
像形成装置は、画像形成装置の起動している時間が一定
時間に達したときに、自動的に中間転写ベルトにコーテ
ィング膜を形成できることを特徴とする。図4は、CP
Uの制御の流れを示すフローチャートである。なお、本
第2実施形態の画像形成装置は、CPUの制御の一部を
除いて前述の第1実施形態の画像形成装置と同じである
ため、CPUの制御を中心に説明する。
【0050】CPU80は、画像形成装置10が起動さ
れると(S50:Yes)、ヒートローラ16および用
紙ヒータ14を駆動し(S52)、画像形成装置の起動
している時間をカウントするタイマTB(図2)をスタ
ートさせる(S54)。続いて、CPU80は、タイマ
TBのカウントが、予めROM81に記憶されている設
定時間T2以上になったと判定すると(S56:Ye
s)、加熱ランプ18を点灯し(S58)、タイマTA
をスタートさせる(S60)。続いて、CPU80は、
中間転写ベルト13を回動させ(S62)、コーティン
グ液噴射ヘッド28を駆動し(S64)、中間転写ベル
ト13が噴射終了位置に達すると(S66:Yes)、
コーティング液噴射ヘッド28の駆動を停止する(S6
8)。続いて、CPU80は、タイマTAのカウントが
設定時間T1以上になると(S70:Yes)、加熱ラ
ンプ18を消灯し(S72)、タイマTAおよびタイマ
TBをリセットし(S74)、中間転写ベルト13を停
止させる(S76)。
【0051】そして、CPU80は、画像データの蓄積
を検出すると(S78:Yes)、中間転写ベルト13
を回動させ(S80)、インクジェットヘッド30を駆
動し(S82)、画像形成終了指令を受けると(S8
4:Yes)、中間転写ベルト13上の画像を用紙Pへ
転写し(S86)、用紙Pの排出終了を検出すると(S
88:Yes)、S56へ移行し、タイマTBのカウン
トが設定時間T2以上になっていないと判定すると(S
56:No)、中間転写ベルト13を停止させ(S7
6)、画像データが蓄積されるまで待機する(S7
8)。また、CPU80は、S56において、タイマT
Bのカウントが設定時間T2以上になったと判定すると
(S56:Yes)、中間転写ベルト13上にコーティ
ング膜を形成し、そのコーティング膜を熱硬化させる
(S58〜S76)。
【0052】以上のように、本第2実施形態の画像形成
装置10を使用すれば、画像形成装置10の起動してい
る時間TBが、設定時間T2以上になった場合に中間転
写ベルト13上に自動的にコーティング膜を形成し、そ
のコーティング膜を熱硬化させることができる。したが
って、画像形成装置10の起動している時間が、一定時
間経過することによってコーティング膜の耐久性が落ち
ることを防止できるため、常に、良好な転写特性を維持
して高品質の画像を得ることができる。
【0053】次に、本発明第3実施形態の画像形成装置
について図5を参照して説明する。本第3実施形態の画
像形成装置は、印刷枚数が一定枚数に達したときに、自
動的に中間転写ベルトにコーティング膜を形成できるこ
とを特徴とする。図5は、CPUの制御の流れを示すフ
ローチャートである。なお、本第3実施形態の画像形成
装置は、CPUの制御の一部を除いて前述の第1実施形
態の画像形成装置と同じであるため、CPUの制御を中
心に説明する。
【0054】CPU80は、画像形成装置10が起動さ
れると(S100:Yes)、ヒートローラ16および
用紙ヒータ14を駆動し(S102)、画像データの蓄
積を検出すると(S104:Yes)、中間転写ベルト
13を回動させ(S106)、インクジェットヘッド3
0を駆動する(S108)。続いて、CPU80は、画
像形成終了指令を受けると(S110:Yes)、中間
転写ベルト13上の画像を用紙Pに転写し(S11
2)、用紙排出終了を検出すると(S114:Ye
s)、中間転写ベルト13を停止させ(S116)、印
刷枚数Nに「1」をインクリメントする(S118)。
ここでは、最初の1枚目の印刷を終了したところである
から、N=1となる。
【0055】続いて、CPU80は、印刷枚数Nが、予
めROM81に記憶されている設定枚数N1以上になっ
たか否かを判定する(S120)。たとえば、N1=1
000であるとすると、まだN=1であるからS120
では否定判定され(S120:No)、画像データが蓄
積するまで待機する(S104)。そして、CPU80
は、画像データが蓄積されるごとにS106ないしS1
20を繰り返し実行し、印刷枚数Nが1000枚に達す
ると(S120:Yes)、加熱ランプ18を点灯し
(S122)、タイマTAをスタートし(S124)、
中間転写ベルト13を回動させ(S126)、コーティ
ング液噴射ヘッド28を駆動する(S128)。続い
て、CPU80は、噴射終了タイミングになると(S1
30:Yes)、コーティング液噴射ヘッド28の駆動
を停止し(S132)、タイマTAのカウントが設定時
間T1以上になると(S134:Yes)、中間転写ベ
ルト13を停止させ(S136)、加熱ランプ18を消
灯し(S138)、タイマTAをリセットし(S14
0)、印刷枚数Nをリセットする(S142)。
【0056】以上のように、本第3実施形態の画像形成
装置10を使用すれば、印刷枚数Nが設定枚数N1以上
になった場合に、自動的に中間転写ベルト13上に自動
的にコーティング膜を形成し、そのコーティング膜を熱
硬化させることができる。したがって、印刷枚数が一定
枚数になることによって膜の耐久性が落ちることを防止
できるため、常に、良好な転写特性を維持して高品質の
画像を得ることができる。
【0057】ところで、上記各実施形態では、コーティ
ング液噴射ヘッド28を用いてコーティング膜を形成す
る構成を説明したが、図6に示すように、コーティング
液噴射ヘッド28に代えて、コーティング液を中間転写
ベルト13の周面上に噴霧するスプレー40を用いるこ
ともできる。スプレー40としては、ソレノイドなどの
駆動力を用いた機械式、あるいは、電気式のものを用い
る。このスプレー40は、コーティング液を霧状に出す
ことができるため、1回の噴霧動作で広い範囲にコーテ
ィング膜を形成できる。また、噴霧するタイミングは、
前述の第1ないし第3実施形態のコーティング液噴射ヘ
ッド28と同じように制御できる(図3ないし図5)。
【0058】また、図7に示すように、コーティング液
23を収容したタンク24と、コーティング液23を中
間転写ベルト13上に塗布する塗布ローラ25を設け、
コーティング液23を塗布するタイミングになると、図
示しない移動機構によって塗布ローラ25を矢印F4で
示す方向へ移動させ、中間転写ベルト13上に接触させ
ることもできる。さらに、図8に示すように、コーティ
ング液23を収容したタンク24と、コーティング液2
3に含浸されたフェルト部材27と、このフェルト部材
27の先端を支持する支持部材44と、ブレード28と
を設け、コーティング液23を塗布するタイミングにな
ると、図示しない移動機構によって支持部材44を矢印
F4で示す方向へ移動させ、フェルト部材27を中間転
写ベルト13上に接触させることもできる。
【0059】ところで、コーティング液として撥インク
性の良好なものを用いる場合には、中間転写ベルトとの
密着性が十分得られないことがある。このとき、コーテ
ィング液23と中間転写ベルト13との密着度をより一
層高めるために、コーティング液23を中間転写ベルト
13に塗布する前に、プライマ処理剤を中間転写ベルト
13に塗布することが望ましい。その構成を図9に示
す。図9に示すように、下部の中間転写ベルト13の左
下には、プライマ処理剤41が収容されたタンク42
と、プライマ処理剤41を中間転写ベルト13の周面上
に塗布する塗布ローラ43が、図示しない移動機構によ
って矢印F4で示す方向へ移動可能に設けられている。
また、下部の中間転写ベルト13の右下には、コーティ
ング液23を塗布する塗布ローラ25が、図示しない移
動機構によって矢印F4で示す方向へ移動可能に設けら
れている。そして、コーティング液を塗布するタイミン
グになると、まず塗布ローラ43が矢印F4で示す方向
へ移動してプライマ処理剤41を中間転写ベルト13上
に塗布し、加熱ランプ18によってプライマ処理剤41
の塗布膜を100゜Cの温度で5分程度乾燥させる。続
いて、塗布ローラ25が矢印F4で示す方向へ移動して
コーティング液23を中間転写ベルト13上に塗布し、
加熱ランプ18によってコーティング膜を硬化させる。
本実施形態では、シリコン系の膜形成材料を使用した場
合、プライマ処理剤として、シランカップリング剤KB
M503、KBM603、KBP40(いずれも信越化
学(株)製)などを用いる。
【0060】また、上記各実施形態では、コーティング
液として、熱硬化性を有するものを用いたが、紫外線硬
化性を有するコーティング液を用いることもできる。そ
の構成を図10に示す。図10に示すように、下部の中
間転写ベルト13の左下には、紫外線硬化性を有するコ
ーティング液45が収容されたタンク24と、コーティ
ング液45を中間転写ベルト13の周面上に塗布する塗
布ローラ25とが設けられている。また、インクジェッ
トヘッド30の右側には、中間転写ベルト13上のコー
ティング膜に紫外線を照射する紫外線照射ランプ26が
設けられている。そして、コーティング膜を形成するタ
イミングになると、まず塗布ローラ25が、図示しない
移動機構によって矢印F4で示す方向へ移動してコーテ
ィング液45を中間転写ベルト13上に塗布し、紫外線
照射ランプ26によってコーティング膜を硬化させる。
この構成によれば、熱硬化性を有するコーティング液を
用いる場合よりも短時間でコーティング液を硬化させる
ことができる。本実施形態では、紫外線硬化性を有する
コーティング液として、シリコーン離型剤KS5508
(信越化学(株)製)、または、シリコーン離型剤X−
62−7269A・B(信越化学(株)製)などを用い
る。
【0061】ところで、上記各実施形態では、本発明の
画像形成装置として、中間転写ベルトを用いたものを代
表に説明したが、図11に示すように、中間転写ドラム
を用いたものにも本発明を適用できる。図11に示すよ
うに、画像形成装置50には、中間転写ドラム51と、
この中間転写ドラム51の周面上に画像を形成するイン
クジェットヘッド30と、この中間転写ドラム51の周
面上のホットメルトインクを加熱するドラムヒータ52
と、用紙ヒータ53と、圧力ローラ54とが設けられて
いる。また、画像形成装置50には、中間転写ドラム5
1の周面に付着した残留インクなどを除去するクリーニ
ングローラ56と、このクリーニングローラ56によっ
て除去された残留インクなどを収容するケース55と、
中間転写ドラム51の周面上に塗布するコーティング液
23が収容されたタンク61と、コーティング液60を
中間転写ドラム51の周面上に塗布する塗布ローラ62
と、ブレード29とが設けられている。
【0062】そして、コーティング液23を塗布するタ
イミングになると、タンク61および塗布ローラ62
は、図示しない移動機構によって矢印F5で示す方向へ
移動し、塗布ローラ62がコーティング液23を中間転
写ドラム51の周面上に塗布し、その塗布されたコーテ
ィング液23は、加熱ランプ52によって硬化され、そ
の硬化が終了すると、インクジェットヘッド30によっ
て画像が形成され、圧力ローラ54および中間転写ドラ
ム51の圧接によって用紙P上に画像が転写される。な
お、タンク61に前述の紫外線硬化性を有するコーティ
ング液45を収容し、中間転写ドラム51の周面に対向
させて紫外線照射ランプ26(図10)を設ける構成で
もよい。また、前述のように、コーティング液を塗布す
る前にプライマ処理を行う構成(図9)にすることもで
きる。さらに、コーティング液を中間転写ドラム51上
に塗布する構成は、前述のフェルト部材27を用いる構
成(図8)、スプレー40を用いる構成(図6)、コー
ティング液噴射ヘッド28を用いる構成(図1)のいず
れを用いることもできる。
【0063】また、上記各実施形態では、本発明の画像
形成装置として、インクジェットヘッド30を用いたも
のを代表に説明したが、図12に示すように、サーマル
ヘッド74を用いたものにも本発明を適用できる。図1
2に示すように、画像形成装置70には、インクリボン
73が巻回されたインクリボンローラ71と、インクリ
ボン73に染み込んだインクを加熱溶融させて中間転写
ベルト13上に転写するサーマルヘッド74と、使用し
たインクリボン73を巻き取る巻取ローラ72と、中間
転写ベルト13を案内するとともに加熱するベルトヒー
タ75と、中間転写ベルト13上にコーティング液23
を塗布する塗布ローラ25とが設けられている。ベルト
ヒータ75は、サーマルヘッド74が有する複数の発熱
素子を発熱させる発熱回路に接続されており、その発熱
回路の作動によって発熱する。
【0064】そして、コーティング液23を塗布するタ
イミングになると、ベルトヒータ75が発熱し、塗布ロ
ーラ25がコーティング液23を中間転写ベルト13の
周面上に塗布し、その塗布されたコーティング液23
は、ベルトヒータ75によって硬化される。そして、そ
の硬化が終了すると、サーマルヘッド74によって中間
転写ベルト13上に画像が形成され、圧力ローラ15お
よびヒートローラ16の圧接によって用紙P上に画像が
転写される。以上のように、画像形成装置70によれ
ば、サーマルヘッド74を発熱させるための発熱回路を
ベルトヒータ75を発熱させるための回路として兼用で
きるため、コーティング液を硬化させるための専用の回
路を設ける必要がない。
【0065】ところで、上述した各画像形成装置におい
て、コーティング膜を硬化させるための熱源は、ヒート
ローラ16、または、用紙ヒータ14から取ることもで
きる。また、ブレード28,29を進退させる装置(ブ
レード進退手段)を設け、必要に応じてブレード28,
29の先端を中間転写ベルト13または中間転写ドラム
51に接触させるように構成することもできる。なお、
インクジェットヘッド30またはサーマルヘッド74
が、本発明の画像形成手段に対応し、中間転写ベルト1
3または中間転写ドラム51が、中間転写体に対応し、
用紙Pが、被画像形成媒体に対応し、圧力ローラ15お
よびヒートローラ16が、転写手段に対応する。また、
コーティング液噴射ヘッド28、スプレー40、塗布ロ
ーラ25、フェルト部材27、塗布ローラ62が、本発
明の膜形成手段に対応し、加熱ランプ18、紫外線照射
ランプ26、ドラムヒータ52、ベルトヒータ75が、
膜硬化手段に対応する。
【0066】さらに、フェルト部材27が、請求項6に
記載の所定の部材に対応し、プライマ処理剤41が、請
求項11に記載の前処理剤に対応し、プライマ処理剤4
1および塗布ローラ43が、前処理手段に対応し、ヒー
トローラ16が、請求項12に記載の加熱手段に対応
し、圧力ローラ15が、圧接手段に対応し、ベルトヒー
タ75が、請求項13に記載の加熱手段に対応し、冷却
フィン20が、請求項14に記載の冷却手段に対応す
る。そして、CPU80が実行するS10〜S42、S
50〜S88、S100〜S142が、請求項7に記載
のタイミング制御手段として機能する。また、S10〜
S42が、請求項8に記載のタイミング制御手段として
機能する。さらに、S50〜S88が、請求項9に記載
のタイミング制御手段として機能し、設定時間T2が、
所定の時間に対応する。また、S100〜S142が、
請求項10に記載のタイミング制御手段として機能し、
設定枚数N1が、所定の数に対応する。
【0067】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項1
6に記載の発明によれば、中間転写体上に撥インク性を
有する液体の膜を形成する膜形成手段と、この膜形成手
段によって形成された膜を硬化させる膜硬化手段とを備
えるため、その膜の耐久性を高めることができる。した
がって、画像を形成するたびにシリコンオイルを中間転
写ベルト上に塗布する必要をなくすことができるため、
ランニングコストを低くできる。
【0068】特に、請求項2に記載の発明によれば、上
記撥インク性を有する液体は、熱硬化性を有しており、
上記膜硬化手段は、上記膜を加熱する構成であるため、
中間転写体上に形成された撥インク性を有する液体の膜
を加熱によって硬化させることができる。
【0069】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記撥インク性を有する液体は、紫外線硬化性を有してお
り、上記膜硬化手段は、上記膜に紫外線を照射する構成
であるため、中間転写体上に形成された撥インク性を有
する液体の膜を紫外線を照射することによって硬化させ
ることができる。
【0070】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
上記膜形成手段には、撥インク性を有する液体をインク
ジェット方式で噴射するヘッドが備えられているため、
画像形成と同じ制御を用いて上記液体の噴射範囲を制御
できる。また、画像形成手段としてインクジェットヘッ
ドを用いる場合には、上記ヘッドは、インクジェットヘ
ッドと同じ構造のヘッドを用いることができることか
ら、駆動系や取付機構などを共用できるため、設計が容
易である。
【0071】また、請求項5に記載の発明のように、撥
インク性を有する液体を噴霧するスプレーを用いれば、
撥インク性を有する液体を1回の動作で広い範囲に噴霧
することができる。
【0072】さらに、請求項6に記載の発明のように、
撥インク性を有する液体を所定の部材を介して中間転写
体上に直接塗布する塗布手段を用いれば、比較的簡易な
構成によって上記液体を中間転写体に塗布することがで
きる。
【0073】また、請求項7に記載の発明によれば、膜
形成手段が中間転写体上に上記膜を形成するタイミング
を制御するタイミング制御手段を備えるため、使用状況
に応じて、膜の耐久性が低下する前に新たな膜を形成す
ることができる。
【0074】特に、請求項8に記載の発明によれば、上
記タイミング制御手段は、この画像形成装置が起動され
たときに膜形成手段が動作するように制御するため、起
動時には常に上記膜が中間転写体上に形成されている状
態にすることができる。このため、起動時すぐに画像形
成を開始した場合であっても、画像の転写が良好である
ため、高い画像品質を得ることができる。
【0075】また、請求項9に記載の発明によれば、上
記タイミング制御手段は、所定の時間ごとに膜形成手段
が動作するように制御するため、時間の経過によって膜
の耐久性が落ちることを防止できる。
【0076】さらに、請求項10に記載の発明によれ
ば、上記タイミング制御手段は、画像形成が終了した被
画像形成媒体の数が所定の数に達したごとに膜形成手段
が動作するように制御するため、所定の数の被画像形成
媒体に画像を形成したことによって膜の耐久性が落ちる
ことを防止できる。
【0077】また、請求項11に記載の発明によれば、
膜形成手段によって中間転写体上に上記膜を形成する前
に、中間転写体と膜との密着度を高める前処理剤の膜を
中間転写体上に形成する前処理手段を備えるため、膜の
耐久性をより一層高めることができる。
【0078】さらに、請求項12に記載の発明のよう
に、ホットメルトインクを噴射するインクジェットヘッ
ドによって画像を形成する画像形成装置では、中間転写
体上のホットメルトインクを加熱する加熱手段を用いて
上記膜を加熱して硬化させることができるため、特に、
新たに加熱手段を設ける必要がない。
【0079】また、請求項13に記載の発明のように、
サーマルヘッドによって画像を形成する画像形成装置で
は、サーマルヘッドにおいて熱を発生させる手段を用い
て上記膜を加熱して硬化させることができるため、特
に、新たに加熱手段を設ける必要がない。
【0080】そして、請求項14に記載の発明によれ
ば、中間転写体を冷却する冷却手段が備えられているた
め、中間転写体の過熱によって画像が乱れることがな
い。
【0081】また、請求項15に記載の発明によれば、
撥インク性を有する液体は、シリコン系の材料を含んで
いるため、テフロン系の材料よりもホットメルトインク
の離型性を高めることが可能である。
【0082】さらに、請求項16に記載の発明によれ
ば、撥インク性を有する液体は、フッ素系の材料を含ん
でいるため、シリコン系の材料よりも中間転写体に対す
る密着度を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の画像形成装置の主要構成
を模式的に示す説明図である。
【図2】図1に示す画像形成装置10の電気的構成をブ
ロックで示す説明図である。
【図3】本発明第1実施形態においてCPU80が実行
する制御の流れを示すフローチャートである。
【図4】本発明第2実施形態においてCPU80が実行
する制御の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明第3実施形態においてCPU80が実行
する制御の流れを示すフローチャートである。
【図6】スプレー40を用いてコーティング液を噴霧す
る画像形成装置の説明図である。
【図7】塗布ローラ25を用いてコーティング液を塗布
する画像形成装置の説明図である。
【図8】フェルト部材27を用いてコーティング液を塗
布する画像形成装置の説明図である。
【図9】プライマ処理を行う画像形成装置の説明図であ
る。
【図10】紫外線硬化性を有するコーティング液を塗布
する画像形成装置の説明図である。
【図11】中間転写ドラムを用いた画像形成装置の説明
図である。
【図12】サーマルヘッドを用いた画像形成装置の説明
図である。
【図13】従来の画像形成装置の主要構成を模式的に示
す説明図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 13 中間転写ベルト(中間転写体) 15 圧力ローラ(転写手段) 16 ヒートローラ(転写手段) 18 加熱ランプ(膜硬化手段) 28 コーティング液噴射ヘッド(膜形成手段) 30 インクジェットヘッド(画像形成手段) 80 CPU P 用紙(被画像形成媒体)
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 EC37 FA13 FD02 FD13 HA60 2C057 AF99 AH15 AM40 AN05 2C061 AQ05 CJ05

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成する画像形成手段と、 この画像形成手段によって画像が形成される中間転写体
    と、 この中間転写体に形成された画像を被画像形成媒体に転
    写する転写手段と、が備えられた画像形成装置におい
    て、 前記中間転写体上に撥インク性を有する液体の膜を形成
    する膜形成手段と、 この膜形成手段によって形成された膜を硬化させる膜硬
    化手段と、 が備えられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記撥インク性を有する液体は、熱硬化
    性を有しており、 前記膜硬化手段は、前記膜を加熱する構成であることを
    特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記撥インク性を有する液体は、紫外線
    硬化性を有しており、 前記膜硬化手段は、前記膜に紫外線を照射する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記膜形成手段には、 前記撥インク性を有する液体をインクジェット方式で噴
    射するヘッドが備えられていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれか1つに記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記膜形成手段には、 前記撥インク性を有する液体を噴霧するスプレーが備え
    られていることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記膜形成手段には、 前記撥インク性を有する液体を所定の部材を介して前記
    中間転写体上に直接塗布する塗布手段が備えられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記膜形成手段が前記中間転写体上に前
    記膜を形成するタイミングを制御するタイミング制御手
    段が備えられていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミング制御手段は、 この画像形成装置が起動されたときに前記膜形成手段が
    動作するように制御することを特徴とする請求項7に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記タイミング制御手段は、 所定の時間ごとに前記膜形成手段が動作するように制御
    することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング制御手段は、 画像形成が終了した前記被画像形成媒体の数が所定の数
    に達したごとに前記膜形成手段が動作するように制御す
    ることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか
    1つに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記膜形成手段によって前記中間転写
    体上に前記膜を形成する前に、前記中間転写体と前記膜
    との密着度を高める前処理剤の膜を前記中間転写体上に
    形成する前処理手段が備えられていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の画像
    形成装置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成手段には、ホットメルト
    インクを噴射するインクジェットヘッドが備えられてお
    り、 前記転写手段には、 前記中間転写体上のホットメルトインクを加熱する加熱
    手段と、 前記中間転写体上に前記被画像形成媒体を圧接すること
    により、前記加熱手段によって軟化したホットメルトイ
    ンクを前記被画像形成媒体に転写する圧接手段とが備え
    られており、 前記膜硬化手段は、 前記加熱手段を用いて前記膜を加熱するように構成され
    ていることを特徴とする請求項2ないし請求項11のい
    ずれか1つに記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記画像形成手段には、サーマルヘッ
    ドが備えられており、 前記転写手段には、 前記中間転写体上のホットメルトインクを加熱する加熱
    手段と、 前記中間転写体上に前記被画像形成媒体を圧接すること
    により、前記加熱手段によって軟化したホットメルトイ
    ンクを前記被画像形成媒体に転写する圧接手段とが備え
    られており、 前記膜硬化手段は、 前記サーマルヘッドにおいて熱を発生させる手段を用い
    て前記膜を加熱するように構成されていることを特徴と
    する請求項2ないし請求項11のいずれか1つに記載の
    画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記中間転写体を冷却する冷却手段が
    備えられていることを特徴とする請求項2ないし請求項
    13のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記撥インク性を有する液体は、シリ
    コン系の材料を含んでいることを特徴とする請求項1な
    いし請求項14のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記撥インク性を有する液体は、フッ
    素系の材料を含んでいることを特徴とする請求項1ない
    し請求項15のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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