JPH07169025A - 磁気抵抗効果型ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッド

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JPH07169025A
JPH07169025A JP31313093A JP31313093A JPH07169025A JP H07169025 A JPH07169025 A JP H07169025A JP 31313093 A JP31313093 A JP 31313093A JP 31313093 A JP31313093 A JP 31313093A JP H07169025 A JPH07169025 A JP H07169025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
bias
soft magnetic
magnetic
antiferromagnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP31313093A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiaki Beppu
史章 別府
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP31313093A priority Critical patent/JPH07169025A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気抵抗効果型磁気ヘッドの実用化課題であ
るバルクハウゼンノイズを抑制することを目的とする。 【構成】 本発明のMR型ヘッドは磁気抵抗効果膜10
の端部領域に反強磁性膜11を形成し、かつ、バイアス
用軟磁性膜13の端部領域にも反強磁性膜11を形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置等の磁
気記録装置等に用いられる磁気抵抗効果型ヘッドに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のシールド型の磁気抵抗効果
(以下MRと略す)型ヘッドについて図9を参照しなが
ら説明する。
【0003】図9は従来のMR型ヘッドの斜視図であ
り、これはMR型ヘッドを媒体対向面側から見たときの
ものである。図において、1はNiFe等からなる磁気
抵抗効果膜(以下MR膜と略す)、2はFeMn等から
なる反強磁性膜、3はMR膜1に電流を流すリード部、
4はMR膜1にバイアス磁界を与えるためのバイアス用
軟磁性膜、5はMR層1とバイアス用軟磁性膜4とを磁
気的に分離する中間層、6,7は磁気シールド材、8は
バイアス用軟磁性膜4と磁気シールド材6を絶縁する絶
縁層、9はリード部3と磁気シールド材6とを絶縁する
絶縁層である。
【0004】上記膜構成はSAL(Soft,Adja
cent,Layer)バイアス方式と呼ばれるバイア
ス印加手段であり、MR膜1に流れるセンス電流により
発生する磁界でバイアス用軟磁性膜4を磁化させ、バイ
アス用軟磁性膜4の磁化から発生する磁界によりMR膜
1にバイアス磁界を印加するものである。また、反強磁
性膜2はMR型ヘッド特有のバルクハウゼンノイズを抑
制するためのものであり、MR膜1との間に働く交換結
合磁界によりセンス電流方向(図中矢印で示す)に抑制
磁界を与えMR膜1を単磁区化するものである。
【0005】このように構成したMR型ヘッドの動作を
説明する。一方のリード部3よりセンス電流は反強磁性
膜2を介してMR膜1に供給され他方のリード部3へと
流れる。この時、MR膜1に流れるセンス電流はMR膜
1とバイアス用軟磁性膜4と中間層5との抵抗比によ
り、MR膜1とバイアス用軟磁性膜4と中間層5に分流
することになる。通常、バイアス用軟磁性膜4と中間層
5はMR膜1に比べて比抵抗の大きな材料を選択するた
めセンス電流は概ねMR膜1に流れることになる。
【0006】MR膜1の端部と端部の再生部1aの図中
矢印方向の磁化容易軸方向にセンス電流を流し、このセ
ンス電流により中間層5を介して配置されたバイアス用
軟磁性膜4が磁化される。そして磁化されたバイアス用
軟磁性膜4から発生する磁界によりMR膜1にバイアス
磁界が印加される。一方、MR膜1の再生部1aの磁化
容易軸方向に垂直な膜面内磁化困難軸方向に、磁気記録
媒体に記録された磁束の信号磁界を流入させると、流入
した磁束によってMR膜1の抵抗が変化する。この抵抗
変化を再生出力として検出する。
【0007】このように磁気記録媒体から発生する磁束
を電圧として検出するときに相対速度に依存せずに再生
出力電圧を得ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
の構成は、MR膜1のバルクハウゼンノイズ対策のみで
あり、MR型ヘッド全体のバルクハウゼンノイズ対策が
不十分で、再生波形にバルクハウゼンノイズが見られる
という問題点があった。
【0009】本発明は、前記従来の問題点を解決するも
のであり、MR膜以外部分で発生するバルクハウゼンノ
イズを抑制する事ができる磁気抵抗効果型ヘッドを提供
する事を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のMR型ヘッドは磁気抵抗効果膜の端部領域
に反強磁性膜を形成し、かつ、バイアス用軟磁性膜の端
部領域にも反強磁性膜を形成した。
【0011】
【作用】本発明は上記の構成により、MR膜とバイアス
用軟磁性膜のバルクハウゼンノイズを抑制し、バルクハ
ウゼンノイズのない良好な磁気ヘッドを得ることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1を参照
にしながら説明する。
【0013】図1は本発明の一実施例におけるMR型ヘ
ッドの斜視図であり、これは媒体対向面から見たときの
ものである。図1において、10はNiFe等からなる
MR膜、10aはMR膜10の磁気記録媒体の磁束に感
応する再生部である。11はMR膜10の両端部とバイ
アス用軟磁性膜13の両端部に形成したFeMn等から
なる反強磁性膜、12はMR膜10にセンス電流を流す
Au,W等のリード部である。13はバイアス磁界を発
生させるNiFeRh等からなるバイアス用軟磁性膜で
センス電流方向(図中矢印で示す)の長さがMR膜10
より長くなっている。この形状は、反強磁性膜11をM
R膜10の両端部及びバイアス用軟磁性膜13の両端部
に形成するのに適している。14はMR膜10とバイア
ス用軟磁性膜13とを磁気的に分離する中間層、15,
16は磁気シールド材、17はバイアス用軟磁性膜13
と磁気シールド材15を絶縁する絶縁層、18はリード
部12と磁気シールド材16を絶縁する絶縁層、19は
磁気シールド材15を保持するセラミック等で構成され
た基板である。
【0014】以上のように構成されたMR型ヘッドの動
作は、前述した従来技術と同じ動作をするので説明は省
略するが、本実施例の特徴は、反強磁性膜11がMR膜
10とバイアス用軟磁性膜13にセンス電流方向(図中
矢印で示す)に抑制磁界を与え、MR膜10とバイアス
用軟磁性膜13を単磁区化することにより、MR膜10
とバイアス用軟磁性膜13の両方のバルクハウゼンノイ
ズを抑制することである。
【0015】次に、本実施例のMR型ヘッドの製造方法
について図2〜図8を用いて説明する。
【0016】図2に示すように、セラミックス等の基板
19の上に、スパッタリング或いはメッキ等によりNi
FeあるいはFeAlSi等を磁気シールド材15とし
て形成する。さらに、形成した磁気シールド材15の上
にスパッタリング等によりSiO2或いはAl23等か
らなる絶縁層17を形成する。この絶縁層17の上にス
パッタリング等によりNiFeRh等からなるバイアス
用軟磁性膜13を形成する。
【0017】次に図3に示すようにバイアス用軟磁性膜
13の上にレジスト等の保護材20を被着させる。次に
この上にSiO2或いはAl23,Ta,Ti等からな
る中間層14を形成する。さらに中間層14の上にスパ
ッタリング等でNiFe等からなるMR膜10を形成す
る。次に図4に示すように保護材20と保護材20の上
に形成されたMR膜10を除去する。
【0018】次に図5に示すようにMR膜10の再生部
10aにレジスト等の保護材21を被着させる。次に図
6に示すように、この上にスパッタリング等でFeMn
等からなる反強磁性膜11を形成する。さらに反強磁性
膜11の上にスパッタリング或いは真空蒸着等でAu,
W等のリード部12を形成する。
【0019】次に図7に示すようにMR膜10の再生部
10aの保護材21と保護材21の上に形成された反強
磁性膜11とリード部12とを除去する。次に図8に示
すように、リード部12の上にスパッタリング等により
絶縁層18を形成するとともに、絶縁層18の上に磁気
シールド材16を形成する。
【0020】このように形成した本実施例のMR型ヘッ
ドと従来例のMR型ヘッドとの比較を行う。磁気記録媒
体への記録は別の記録ヘッドを用いて1.8インチのデ
ィスクに記録周波数4MHzで信号を記録する。記録し
た磁気記録媒体からの再生特性はMR膜10の再生部1
0aをそれぞれ5μの幅で形成し、ディスク内周半径1
1.6mm,周速4.37m/sの条件で測定した。
叉、バルクハウゼンノイズについては孤立波を書き込み
その再生波形から判断した。
【0021】本実施例のMR型ヘッドを100個測定し
た結果、バルクハウゼンノイズが発生したヘッドは5個
しかなく、良品率は95%であった。一方、従来のMR
型ヘッドを100個測定した結果、バルクハウゼンノイ
ズが発生したMR型ヘッドは25個あり、良品率は75
%であった。このように本実施例のMR型ヘッドの場
合、バルクハウゼンノイズの発生頻度は従来例と比較し
て著しく減少していることがわかる。
【0022】従来例の場合、MR膜のバルクハウゼンノ
イズ対策は施されていても、バイアス用軟磁性膜に起因
して発生するバルクハウゼンノイズ対策が施されていな
かった。そのため、バイアス用軟磁性膜に起因して発生
するバルクハウゼンノイズが再生波形に表れたものと考
えられ、発生原理としては下記の二つのことが考えられ
る。一つの考え方は、多磁区化されたバイアス用軟磁性
膜が信号磁界によって不規則な磁壁移動を起こし、磁気
抵抗効果が完全に0でないバイアス用軟磁性膜を使用し
たこともあって、再生波形にバルクハウゼンノイズが発
生した。もう一つ考え方は、バイアス用軟磁性膜の磁気
抵抗効果の大きさに関係なく、例えば完全に0であって
も、多磁区化されたバイアス用軟磁性膜が信号磁界によ
って不規則な磁壁移動を起こすため、バイアス用軟磁性
膜から発生する磁界が不規則になり、MR膜の動作点を
不安定にした。そのため、再生波形にバルクハウゼンノ
イズが発生したものと考えられる。
【0023】本実施例の場合、MR膜10とバイアス用
軟磁性膜13の両方のバルクハウゼンノイズを抑制した
ため、バルクハウゼンノイズのない良好な磁気ヘッドを
得ることができた。
【0024】なお、本実施例ではMR型ヘッドの膜構成
をMR膜/中間層/バイアス用軟磁性膜としたが、バイ
アス用軟磁性膜とMR膜を入れ換えてバイアス用軟磁性
膜/中間層/MR膜としても同様の結果が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明のMR型ヘッドは、
磁気抵抗効果膜の端部領域に反強磁性膜を形成し、か
つ、バイアス用軟磁性膜の端部領域にも反強磁性膜を形
成することによりバルクハウゼンノイズの抑制をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドを示す
斜視図
【図2】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図3】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図4】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図5】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図6】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図7】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図8】本発明の一実施例におけるMR型ヘッドの製造
方法を示す製造工程図
【図9】従来のMR型ヘッドの斜視図
【符号の説明】 10 磁気抵抗効果膜(MR膜) 10a 再生部 11 反強磁性膜 12 リード部 13 バイアス用軟磁性膜 14 中間層 15,16 磁気シールド材 17,18 絶縁層 19 基板 20,21 保護材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗効果膜の
    近傍に設けられたバイアス用の軟磁性膜と、前記軟磁性
    膜及び前記磁気抵抗効果膜上にそれぞれ設けられた反強
    磁性膜と、前記反強磁性膜上に設けられたリード部を備
    えた事を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  2. 【請求項2】バイアス用の軟磁性膜と、前記軟磁性膜の
    上に中間層を介して設けられ、前記軟磁性膜の両端より
    も内側に端部を有する磁気抵抗効果膜と、前記磁気抵抗
    効果膜の両端部及び前記軟磁性膜の両端部にそれぞれ設
    けられた反強磁性膜と、前記反強磁性膜の上に設けら
    れ、互いに接触しない様に配置された一対のリード部を
    備えた事を特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
JP31313093A 1993-12-14 1993-12-14 磁気抵抗効果型ヘッド Pending JPH07169025A (ja)

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