JPH0716895Y2 - ファスナー - Google Patents

ファスナー

Info

Publication number
JPH0716895Y2
JPH0716895Y2 JP1989060082U JP6008289U JPH0716895Y2 JP H0716895 Y2 JPH0716895 Y2 JP H0716895Y2 JP 1989060082 U JP1989060082 U JP 1989060082U JP 6008289 U JP6008289 U JP 6008289U JP H0716895 Y2 JPH0716895 Y2 JP H0716895Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastener
tubular
intermediate portion
bent
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989060082U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0317316U (ja
Inventor
茂正 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukujukogyo Co Ltd
Original Assignee
Fukujukogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fukujukogyo Co Ltd filed Critical Fukujukogyo Co Ltd
Priority to JP1989060082U priority Critical patent/JPH0716895Y2/ja
Publication of JPH0317316U publication Critical patent/JPH0317316U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0716895Y2 publication Critical patent/JPH0716895Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forging (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は例えば2枚の板材を締結するために用いられる
ファスナーに関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のファスナーとしては第8,9図に示すよう
に、六角板状をなす頭部31と、その頭部31の一方の面か
ら延びる中間部32と、その中間部32の先端に形成された
先端部33とを備えたものがあり、これら頭部31、中間部
32及び先端部33には第10図(a)に示すようなボルトB
が挿通される挿通孔34が形成されるとともに、この挿通
孔34における先端部33と対応する部分には、前記ボルト
Bの雄ねじCが螺合される雌ねじ35が形成されている。
また、前記中間部32には等間隔で長さ方向に延びて、同
中間部32の内外を連通させる幅Aを有する4本の溝36が
形成され、各溝36の中間部に1つずつ孔37が透設されて
いる。
前記ファスナーを使用する場合には、第10図(a)に示
すように、互いに重ね合わされた2枚の板材Dに透孔E
をあけ、同透孔Eにパッキン38を介してファスナーの中
間部32を挿通する。そして、ファスナーの頭部31に座金
39を被せ、パッキン40を介して座金39、ファスナーの順
にボルトBを挿通した後、そのボルトBを回動する。す
ると、ファスナーの先端部33には板材D側へのねじ力が
作用するので、第10図(b),(c)に示すように、隣
接する溝36により挟まれる部分が、孔37を境として同中
間部32の半径方向外方へ折曲される。そして、各折曲部
32aによって板材Dが押圧されて両板材Dが締結され
る。
また、前記ファスナーを製造する場合には、まず棒状素
材の一端を据え込み鍛造して頭部31を形成し、次に中間
部32に相当する部分に矢を押圧して4本の凹みを設け
る。そして、ドリルで前記素材に対し軸心方向へ挿通孔
34をあけることにより全体を筒状にするとともに、各凹
みの内底部を削り取って溝36を形成する。続いて、各溝
36の所定位置にドリルで孔37をあけた後、挿通孔34の先
端部分に雌ねじ35を切る。
ところで、前記従来構成のファスナーにおいては、4本
の溝36の幅Aの合計が中間部32の周長の約1/4強に及ぶ
のが一般的である。この溝36の幅Aはファスナーの締付
力等を考慮して算出されたものではなく、溝36の加工
性、すなわち、素材に押圧される矢の寿命を考慮して決
定されたものである。
[考案が解決しようとする課題] 従って、前記従来構成のファスナーにおいては次のよう
な問題がある。
4本の溝36の幅Aの合計が中間部32の周長の約1/4強
もあり、その分、締付時における折曲部32aの板材Dに
対する押圧面積が小さくなる。そのため、このような溝
36を有するファスナーで2枚の板材Dを締付けた場合の
締付力は、溝のない無垢の筒状中間部で同様に2枚の板
材Dを締付けたときの計算上の締付力のほぼ75%しか期
待できない。
第11図に示すように、従来構成では2枚の板材Dの締
付けに際し、ファスナーの折曲部32a先端を結ぶことに
よって形成される仮想円周Fを4個所で押圧したが、こ
の仮想円周Fをさらに多くの箇所で、例えば6箇所で押
圧する方がより均等に押圧することができる。ところ
が、従来構成のファスナーに6本の溝を設けようとする
と、これらの溝の幅の合計が筒状中間部の周長の約1/3
にも及んでしまい、締付力がさらに小さくなる。そのた
め、このようなファスナーに4本以上の溝を設けること
は実質上不可能である。
ファスナーにおける挿通孔34の加工に際し、棒状素材
にドリルで孔をあける工程が必要であり、その分ファス
ナーの製造に手間がかかるばかりでなく、この挿通孔に
対応する部分が切削屑として捨てられることになり、素
材の無駄が生じ、従ってコストも高くなる。
この考案は前記のような問題点を解消するためになされ
たものであって、板材より加工し品質を改良向上させる
とともにコストを低減させることが可能なファスナーを
提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本考案は筒状頭部と、筒状中間部と、その中間部の先端
の筒状先端部からなる筒状体の前記筒状中間部に軸方向
に複数の切溝に所定の孔を設け、軸方向に押圧したとき
折曲され、複数の折曲片を形成可能の筒状中間部に挿通
されるボルトを前記筒状先端部に螺合してなる掛止め金
具であって、前記筒状頭部を六角筒状に形成すると共
に、前記筒状中間部の前記折曲片を車の矢のような離弁
花冠を構成する花弁状に形成可能に多数の放射状の切り
込みを透設した円板状の板材を深絞り成形してなる有底
筒状体の先端部の底を開孔し、雌ねじを設けたことを要
旨とするファスナーである。
[作用] 本考案のファスナーでは筒状頭部を六角筒状に成形する
と共に、筒状中間部の折曲片を車の矢状の離弁花冠を構
成する花弁状に形成できるように、多数の放射状の切り
込みを透設した円板状の板材を深絞り成形してなる有底
筒状体であるため、折曲片の側縁が互いに当接し隙間が
ないよう成形され、従来の技術における溝に替えて切り
込みを中間部に形成したので、この切り込みの幅の合計
が中間部の周長において占める割合はほぼ0%である。
そのため、このファスナーを用いて例えば2枚の板材を
締付けた場合には、中間部の折曲部分の板材に対する押
圧面積は従来のものに比べて大きい。
また、各切り込み部は密接しているので、締付力を低下
させることなく中間部に対し多数本の切り込みを入れる
ことが可能である。
従って、従来の技術の問題となっていた課題である板材
の締付力不足に対し、深絞り成形により強化された筒状
体の多数の折曲片による均等な締付け面積の多い締付け
効果により、厚い板でも圧支可能としたうえ、筒状頭部
を六角筒状として締付作業を適確に実施可能とした締付
手段の改善作用効果を奏するものである。
さらに、頭部、中間部及び先端部を、板材を塑性加工す
ることにより形成しているので、棒状の素材にドリルで
穿孔して挿通孔を形成する作業が不要となり、そのため
の切削屑も生じない。
[第一実施例] 以下、本考案を具体化した第一実施例を第1〜5図に従
って説明する。
第1,2図に示すように、本実施例のファスナーは、回り
止めを行うように低六角筒状に形成された頭部1と、そ
の底面から下方へ延びる円筒状中間部2と、その下端に
おいて同中間部2よりも若干細く形成された円筒状先端
部3とからなり、これら頭部1、中間部2及び先端部3
内は、第1図に二点鎖線で示すボルトBが挿通される挿
通孔4となっている。
前記中間部2には、等間隔で長さ方向に延びる複数本
(本実施例では6本)の直線状切り込み5が入れられて
おり、隣接する切り込み5により挟まれた部分が折曲片
8を構成している。各折曲片8の側縁は隣接する折曲片
8の側縁に当接しており(第3図参照)、両側縁間に隙
間がない。前記各切り込み5の中間部分には、前記中間
部2の内外を連通させる孔6が透設されており、各孔6
を境として前記折曲片8が折曲されるようになってい
る。また、前記先端部3内には、ボルトBが螺合される
雌ねじ7が螺刻されている。
前記のように構成されたファスナーを製造するには、例
えばまず第5図(a)に示すように、素材から円板状板
材9を打ち抜くとともに、その板材9に対し、等間隔で
半径方向外方へ延びる切り込み5を入れる。次に、塑性
加工である深絞り加工により前記板材9から有底筒状体
11,12を成形する。本実施例では第5図(b),(c)
に示すように板材9が順に細くなるよう2段階にわたる
深絞り加工を施している。そして、第5図(d),
(e)で示すように、前記筒状体12の上端開口部分を半
径方向外方及び軸心方向へ順に曲げ加工して、頭部1を
成形する。
さらに、第5図(f)で示すように前記筒状体12の下端
部を絞り加工して先端部3を形成した後、第5図(g)
に示すように、この先端部3に雌ねじ7を切って底面を
貫通するとともに、筒状体12における切り込み部分に孔
6をあける。すると、所望のファスナーが完成する。な
お、前記頭部1を六角形状にするのは、第5図(e)〜
(g)のいずれの工程でもよい。
前記製造方法では、たとえ第5図(a)に示す切り込み
5が隙間を形成していても、絞りの過程においてその絞
り圧力により前記隙間がなくなるように閉鎖される。
前記のようにして製造されたファスナーは従来と同様に
して使用される。このファスナーにおいては切り込み5
の溝幅が無いので、同切り込み5の数を従来のものより
も多い6本とすることができ、しかも切り込み5によっ
て区分された6本の折曲片8の幅の合計が、筒状中間部
2の周長に等しくなるので、溝のない無垢の筒状中間部
による計算上の締付力とほぼ同一の締付力を発揮するこ
とができる。
また、第4図に示すように、折曲片8を車の矢のような
離弁花冠を構成する花弁状(講談社 日本語大辞典1989
年版参照)に形成した6本の折曲片8で前述の仮想円周
F上を押圧するので、従来のものよりもより均等な締付
けが期待できる。なお、深絞りによる加工のため、筒状
中間部2の断面積当たりの強度は加工硬化により板材9
のときより向上していることも締付力の強化に役立って
いる。
さらに、製造時において板材9を深絞りすることにより
ファスナーを塑性加工したので、挿通孔4が切削屑皆無
で形成されることになり、板材9の有効利用が可能にな
ったことに加え、鍛造のような大容量の設備の必要がな
く、従ってファスナーの製造コストを低減させることが
できた。
[第二実施例] 次に、本考案の第二実施例を第6,7図に従って説明す
る。
第6図に示すように、本実施例ではファスナーの頭部1
が高さの低い有蓋六角筒状に形成されている点のみが前
記第二実施例と相違している。
前記ファスナーを製造するには、まず第7図(a)に示
すように、円板状板材9に切り込み5を入れた後、第7
図(b)に示すように深絞り加工により有底筒状体11を
成形する。次に、第7図(c)に示すように、再び深絞
り加工を行って細長い有底筒状体12を成形するととも
に、その上端開口部分を半径方向外方へ曲げ加工する。
その後、第7図(d)に示すように、前記曲げ部分を下
方へ折曲して頭部1を成形し、かつ筒状体12の下端部に
先端部3を形成する。続いて、第7図(e)に示すよう
に、この先端部3に雌ねじ7を切り、筒状体12における
切り込み部分に孔6をあける。すると、目的のファスナ
ーが得られる。
従って、本実施例のファスナーによっても前記第一実施
例と同様の作用及び効果を奏する外、少ない工程でファ
スナーを製造することができる。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものでは
なく、例えば中間部2における切り込み5の数を6本よ
りも多く、例えば8本にしたりする等、考案の趣旨から
逸脱しない範囲で任意に変更して具体化することもでき
る。このように切り込み5の数を多くすれば、より均等
な押圧力で板材Dを締付けることができる。また、第一
実施例のファスナーを製造する場合には、第二実施例と
同様に第5図(c),(e)の工程を省略してもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、筒状中間部の折曲片を車の矢のよ
うな離弁花冠を構成する花弁状に形成できるよう多数の
放射状の切り込みを円板状の板材に透設し深絞り成形し
てなる有底筒状体の筒状頭部を六角筒状に形成した形
状、構造を有するので本考案によれば使用時における締
付力を大きくすることができるばかりでなく、製造時に
おける板材の無駄を少なくでき、ひいては製造コストの
低減を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜5図は本考案を具体化した第一実施例を示し、第
1図はファスナーの一部破断正面図、第2図は同じく平
面図、第3図は第1図におけるIII-III線断面図、第4
図はファスナーを用いて板材を締付けた状態を示す底面
図、第5図(a)〜(g)はファスナーの製造工程を示
す概略説明図であり、第6,7図は本考案の第二実施例を
示し、第6図はファスナーの一部破断正面図、第7図
(a)〜(e)はファスナーの製造工程を示す概略説明
図、第8〜11図は従来技術を示し、第8図はファスナー
の一部破断正面図、第9図は第8図におけるIX-IX線断
面図、第10図(a)〜(c)はファスナーを用いて板材
を締付ける状態を示す断面図、第11図は板材が締付けら
れた状態を示す底面図である。 1……頭部、2……中間部、3……先端部、5……切り
込み、6……孔、7……雌ねじ、8……折曲片、9……
板材、12……有底筒状体、B……ボルト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状頭部(1)と、筒状中間部(2)と、
    その中間部(2)の先端の筒状先端部(3)からなる筒
    状体の前記筒状中間部(2)に軸方向に複数の切溝
    (5)に所定の孔(6)を設け、軸方向に押圧したとき
    折曲され複数の折曲片(8)を形成可能の筒状中間部に
    挿通されるボルト(B)を前記筒状先端部(3)に螺合
    してなる掛止め金具であって、 前記筒状頭部(1)を六角筒状に形成すると共に、前記
    筒状中間部(2)の前記折曲片(8)を車の矢のような
    離弁花冠を構成する花弁状に形成可能に多数の放射状の
    切り込み(5)を透設した円板状の板材(9)を深絞り
    成形してなる有底筒状体(12)の先端部(3)の底を開
    孔し雌ねじ(7)を設けてなることを特徴とするファス
    ナー。
JP1989060082U 1989-03-13 1989-05-24 ファスナー Expired - Lifetime JPH0716895Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989060082U JPH0716895Y2 (ja) 1989-03-13 1989-05-24 ファスナー

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2832889 1989-03-13
JP1-28328 1989-03-13
JP1989060082U JPH0716895Y2 (ja) 1989-03-13 1989-05-24 ファスナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0317316U JPH0317316U (ja) 1991-02-20
JPH0716895Y2 true JPH0716895Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=31717604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989060082U Expired - Lifetime JPH0716895Y2 (ja) 1989-03-13 1989-05-24 ファスナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0716895Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0317316U (ja) 1991-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE19653925C2 (de) Verfahren zum Herstellen einer Montageeinheit
JPH037451B2 (ja)
JPH0258114U (ja)
US4119130A (en) Barrel nut and method of manufacture
KR920007455B1 (ko) 단편형 밸브 슬리이브와 제조방법
JPH0716895Y2 (ja) ファスナー
JPH0369613B2 (ja)
JP2908361B2 (ja) 鍛造・圧造用工具及びその製法
JPS6253392B2 (ja)
JPH0610216Y2 (ja) スプライン軸圧入用軸孔の構造
JP2733699B2 (ja) 回転体のボス部の製造方法
JPH0133263B2 (ja)
JPH0679394A (ja) 割溝付きスリーブの製造方法
JPH0252126A (ja) 溝を有する筒状部品の製造方法
JPS62183930A (ja) ボ−ルスタツドの製造方法
JP2003225833A (ja) リング状部材の製造方法及びその製造に用いられる線材
JPS6233445B2 (ja)
JPS602134B2 (ja) 打抜き孔の処理方法及び装置
JP2000225509A (ja) スプラインの溝底油孔の形成方法
JPS6349576B2 (ja)
JPS63264235A (ja) 弁スリ−ブ製造方法
JPH0523855B2 (ja)
JPH06269896A (ja) バルブスリーブの製造方法
JPS6138734A (ja) ダイス
JPH0337813B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term