JPH07168823A - 文字処理方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作者は日本語処理における辞書の保守の際
に、各自動登録単語についての参照情報を得ることが可
能となり、即ち、保守作業の判断基準を得ることが可能
となる様な文字処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 操作者が「ういんどう」という読みを入力
し、辞書に未登録である単語「ウインドウ」に変換する
際に、辞書に格納すると同時に参照情報も生成され、初
期化される。また、操作者が「まうす」という読みを入
力し、辞書に未登録である単語「マウス」に変換する際
に、辞書に格納すると同時に参照情報も生成、初期化さ
れる。そして、操作者が再び「ういんどう」という読み
を入力し、単語「ウインドウ」に変換する際に、既に辞
書に存在するために参照情報が変更される。そして、操
作者が辞書の保守を行う際に、自動登録単語及びその参
照情報の一覧が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は文字処理方法及び装置に
関し、例えば電子計算機上の日本語処理に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子計算機上での日本語入力処理
において、日本語変換中に入力かな文字列をカタカナに
変換したり、部分かな文字列単位の変換を合成して作成
される未登録単語が変換結果として選択された際に、自
動的に該当単語を辞書へ登録する処理（以下、「自動登
録処理」と称す。）によって作成された単語（以下、
「自動登録単語」と称す。）に関し、一覧表示・編集・
削除・他の辞書への移動等の辞書保守作業をすることが
できた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、自動登録処理によって自動的に作成された自動単語
の一覧表示・編集・削除・他の辞書への移動等の辞書保
守作業において、各自動登録単語の日本語処理における
重要性、例えば今後も必要であるか否か等の違いが不明
であるため、操作者は辞書の保守の判断材料となる情報
が得られず、辞書の適切な保守作業を行うことが困難で
あった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決することを目的としたもので、前記の課題を解決する
一手段として、以下の構成を備える。即ち、辞書を記憶
する記憶手段と、読みを入力する入力手段と、前記入力
手段により入力された読みに応じて単語に変換する変換
手段と、前記変換手段により変換される単語が前記辞書
に未登録であった場合に当該単語を前記辞書に登録する
登録手段と、前記変換手段により変換される単語が前記
辞書に既に登録済みであった場合に前記参照情報を変更
する参照情報変更手段と、前記記憶手段により記憶され
た辞書の保守を行う保守手段とを有し、前記登録手段は
前記単語の参照情報を初期化する参照情報初期化手段を
含み、前記保守手段は前記登録手段により登録された単
語を前記参照情報変更手段により変更された参照情報を
付加して表示する表示手段を含むことを特徴とする。

【０００５】

【作用】以上の構成において、操作者は日本語処理にお
ける辞書の保守の際に、各自動登録単語についての参照
情報を得ることが可能となり、保守作業の判断基準を得
ることが可能となるといった特有の作用効果が得られ
る。

【０００６】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明に係る一実施
例を詳細に説明する。 ＜第１実施例＞本実施例における文字処理装置の概要構
成を、図１のブロック図に示す。図１において、１は中
央処理装置であり、本実施例の装置全体を制御する。２
は記憶装置であり、ＲＯＭやＲＡＭから構成され、辞書
等を含む各種データやプログラム等を記憶する。３はキ
ーボードであり、文字情報やコマンド等を入力する。４
はマウスであり、表示装置５上で適当な位置を選択する
ことにより、装置への入力を発生する。５は例えばＣＲ
Ｔ等の表示装置であり、文字情報やイメージ情報等を表
示する。

【０００７】上記の構成を備える本実施例における文字
処理装置の動作を、図２のフローチャートを参照して、
以下に詳細に説明する。尚、図２のフローチャートは、
本実施例の特徴を著しく表す部分の処理について、特に
抽出したものであり、（ａ）及び（ｂ）は日本語処理時
の動作について、また、（ｃ）は辞書保守作業時の動作
について、示したものである。

【０００８】図２の（ａ）において、日本語変換処理中
にステップＳ２１に示すように未登録の単語が変換結果
となった場合には、未登録単語について記憶装置２の辞
書に登録する必要が生じる。このためステップＳ２２に
進み、自動登録処理を行う。即ち、ステップＳ２２にお
いて、新規に登録された自動登録単語に固有の参照情報
を生成・初期化する。そして、記憶装置２に新規に登録
した単語として記憶しておく。

【０００９】尚、記憶装置２で新規登録された単語を記
憶する際に、記憶装置２には該当単語そのものを記憶し
ても良いが、例えば辞書内の該当単語が格納されている
アドレスを記憶しても良い。また、図２の（ｂ）におい
て、日本語変換処理中にステップＳ２３に示すように既
に辞書に登録された自動登録単語が変換結果として確定
された場合にはステップＳ２４に進み、該当自動登録単
語の参照情報の値を変更する。

【００１０】更に、図２の（ｃ）において、辞書につい
て一覧表示，編集，削除，他の辞書への移動等の保守を
行う辞書保守作業時に、ステップＳ２５に示すように、
保守の対象として自動登録単語が選択された場合にはス
テップＳ２６に進み、辞書の各単語のうち、図２の
（ａ）で新規に登録され記憶装置２に記憶されている単
語について、参照情報を図１に示す表示装置５に一覧と
して表示する。これにより、操作者は辞書保守作業の判
断基準を得ることができる。

【００１１】以上説明したような、本実施例における文
字処理を、以下に図３及び図４を参照して、より具体的
に説明する。図３は、図２に示した各処理において、実
際に表示装置５に表示される様子を具体的に示した図で
あり、図４は自動登録辞書の例を示す図である。図３の
（ａ）は、図２の（ａ）に示すように、日本語文章入力
中の操作者がキーボード３より「ういんどう」という読
みを入力し、辞書に未登録である単語「ウインドウ」に
変換する際に、表示装置５に表示される様子を示す図で
ある。

【００１２】図３の（ａ）において、本実施例の文字処
理装置は単語「ウインドウ」を未登録単語と判断し、自
動的に単語「ウインドウ」を自動登録単語として辞書に
格納すると同時に、単語「ウインドウ」に対する参照情
報も生成され、該参照情報の値は初期化される。また、
単語「ウインドウ」は記憶装置２に記憶される。図３の
（ｂ）は、上述した図３の（ａ）と同様に、操作者がキ
ーボード３より「まうす」という読みを入力し、辞書に
未登録である単語「マウス」に変換する際に、表示装置
５に表示される様子を示す図である。

【００１３】図３の（ｂ）において、本実施例の文字処
理装置は単語「マウス」も未登録単語と判断し、自動的
に単語「マウス」を自動登録単語として辞書に格納する
と同時に、単語「マウス」に対する参照情報も生成さ
れ、該参照情報の値は初期化される。また、単語「マウ
ス」も記憶装置２に記憶される。次に、図３の（ｃ）
は、図２の（ｂ）に示すように、操作者が再びキーボー
ド３より「ういんどう」という読みを入力し、単語「ウ
インドウ」に変換する際に、表示装置５に表示される様
子を示す図である。

【００１４】図３の（ｃ）において、単語「ウインド
ウ」は既に自動登録単語として辞書に存在するために、
未登録単語とみなされることはなく、単語「ウインド
ウ」の参照情報が、例えば参照回数が加算される等、変
更される。図４は、図３の（ｃ）に示すように、本実施
例において操作者が日本語文章作成処理を一旦終了し、
辞書に対して編集，削除，他の辞書への移動等の保守作
業を行う際に、直前の日本語入力中に生成され、記憶装
置２に記憶された自動登録単語及びその参照情報、即ち
辞書の内容が、表示装置５に一覧として表示される様子
を示す図である。

【００１５】図４に示すように、表示器５には、読み
「ういんどう」に対する単語「ウインドウ」は、自動登
録単語として２回、日本語入力中に使用され、読み「ま
うす」に対する単語「マウス」は１回しか使用されなか
ったことが表示される。操作者は、図４に表示された各
自動登録単語の参照情報を参照して、キーボード３から
所定のコマンドを入力することにより、例えば１回しか
使用されなかった単語を辞書より削除する等、辞書の保
守作業を行う。

【００１６】以上説明したように本実施例によれば、操
作者は日本語処理における辞書の保守の際に、各自動登
録単語についての参照情報を得ることが可能となり、即
ち、保守作業の判断基準を得ることが可能となる。 ＜他の実施例＞上述した第１実施例では、辞書保守の際
に、直前の日本語処理の際に新たに登録された単語につ
いてのみ参照情報を付加して一覧表示を行ったが、本発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば辞書の
全ての単語について表示できるようにしても良い。

【００１７】また、自動登録単語の参照情報として、直
前の日本語処理の際に使用された回数を用いたが、本発
明は上述の例に限定されるものではなく、例えば登録以
来の通算の使用回数を参照情報としても良い。また、入
力手段として主にキーボードを使用した例を述べたが、
もちろんマウス等の、他の入力装置でも良い。

【００１８】以上説明したように、上述した第１実施例
以外でも、第１実施例と同様の効果を得ることができ
る。尚、本発明は、複数の機器から構成されるシステム
に適用しても、１つの機器から成る装置に適用しても良
い。また、本発明はシステム或は装置にプログラムを供
給することによって達成される場合にも適用できること
は言うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、操
作者は日本語処理における辞書の保守の際に、各自動登
録単語についての参照情報を得ることが可能となり、即
ち、保守作業の判断基準を得ることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る第１実施例の概要構成を示すブロ
ック図である。

【図２】本実施例における文字処理方法の特徴を示すフ
ローチャートである。

【図３】本実施例における文字処理方法の具体例を示す
図である。

【図４】本実施例における自動登録辞書の例を示す図で
ある。

【符号の説明】 １ 中央処理装置 ２ 記憶装置 ３ キーボード ４ マウス ５ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 辞書を備える文字処理装置における文字
   処理方法であって、読みを入力する入力工程と、前記入
   力工程により入力された読みに応じて単語に変換する変
   換工程と、前記変換工程により変換される単語が前記辞
   書に未登録であった場合に当該単語を前記辞書に登録す
   る登録工程と、前記変換工程により変換される単語が前
   記辞書に既に登録済みであった場合に単語の参照情報を
   変更する参照情報変更工程と、前記辞書の保守を行う保
   守工程とを有し、前記登録工程は前記単語の参照情報を
   初期化する参照情報初期化工程を含み、前記保守工程は
   前記登録工程により登録された単語を前記参照情報変更
   工程により変更された参照情報を付加して表示する表示
   工程とを含むことを特徴とする文字処理方法。
2. 【請求項２】 辞書を記憶する記憶手段と、読みを入力
   する入力手段と、前記入力手段により入力された読みに
   応じて単語に変換する変換手段と、前記変換手段により
   変換される単語が前記辞書に未登録であった場合に当該
   単語を前記辞書に登録する登録手段と、前記変換手段に
   より変換される単語が前記辞書に既に登録済みであった
   場合に前記参照情報を変更する参照情報変更手段と、前
   記記憶手段に記憶された辞書の保守を行う保守手段とを
   有し、前記登録手段は前記単語の参照情報を初期化する
   参照情報初期化手段を含み、前記保守手段は前記登録手
   段により登録された単語を前記参照情報変更手段により
   変更された参照情報を付加して表示する表示手段を含む
   ことを特徴とする文字処理装置。