JP2000339304A - かな漢字変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザーの所望する候補のみに絞り込んだ変
換候補を提示するかな漢字変換装置を提供。 【解決手段】 入力手段２で入力された変換対象文字列
１に対応するかな漢字が記憶された変換辞書３より、変
換対象文字列１を変換単位に切り出してかな漢字変換処
理を変換処理部４で行い、この変換処理部４で処理され
た変換候補を変換候補バッファ５を介して変換候補指定
手段６が変換候補絞込み情報を獲得更新する。変換候補
制御部７は、変換候補バッファ５を介して変換処理部４
から取得した変換候補から、変換候補絞り込み情報を用
いて絞り込んだ候補を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、かな漢字変換装置
に係り、特に、かな漢字変換の変換候補の制御手段を設
けたかな漢字変換装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来（図示せず）のかな漢字変換装置
は、変換文字列を入力する入力手段と、この入力手段か
ら入力されたひらがら、カタカナ、ローマ字、かな漢字
混じり文字列をかな漢字変換する手段と、選択した変換
結果を学習する手段とを備え、次回変換時に学習情報を
もとに変換候補の順位を変更し操作性を向上させてい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
かな漢字変換装置は、学習情報の管理方法がユーザーに
は制御できないため、たとえば“お電話ください”とい
うフレーズにひらがなしか使わないと決めても、変換時
に１００％変換候補が第１候補になる保証がなく、大量
の文書を入力する場合、ユーザーのミスが発生して“お
電話下さい“という意図しない表記が混在し、表記の統
一がとれないという課題があつた。

【０００４】さらに、複数の装置を使って、１つの文書
を作成しようとすると、各装置の学習情報は一致してい
るとはかぎらないため、上述のような表記の不統一が頻
発することになるという課題があった。

【０００５】そこで、本発明の目的は、ユーザーが必要
な変換候補を確実に指定できるかな変換装置を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明のかな漢字変換装置は、変換対象文字列を
入力する入力手段と、この入力手段で入力された変換対
象文字列に対応するかな漢字が記憶された変換辞書と、
この変換辞書に基づき、上記変換対象文字列を変換単位
に切り出してかな漢字変換処理を行い、かつ変換候補を
出力する変換処理部と、この変換処理部が出力した変換
候補から予め設定された絞り込みのパラメータとなる変
換候補絞り込み情報と、この変換候補絞り込み情報に保
持された候補を変換候補から除外して所望の変換候補を
出力する変換候補制御部と、この変換候補制御部で除外
された不要な変換候補を指定して上記変換候補絞り込み
情報を更新保持する変換候補指定手段とで構成されたこ
とを特徴とする。

【０００７】また、上述の課題を解決するために、本発
明のかな漢字変換装置は、上記変換候補絞り込み情報に
保持された候補以外を変換候補から除外して所望の変換
候補を出力する上記変換候補制御部と、変換候補を１つ
に限定して上記変換候補絞り込み情報を更新保持する上
記変換候補指定手段とで構成されたことを特徴とする。

【０００８】さらに、上述の課題を解決するために、本
発明のかな漢字変換装置は、上記変換候補絞り込み情報
に保持された候補以外を変換候補から除外して所望の変
換候補を出力する上記変換候補制御部と、変換候補を複
数選択して上記変換候補絞り込み情報を更新保持する変
換候補指定手段とで構成されたことを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の第１実施の形態に
よるかな漢字変換装置について図面を参照して説明す
る。

【００１０】図１は、本発明の第１実施の形態によるか
な漢字変換装置のブロック構成図である。

【００１１】図２は、本発明の第１実施の形態によるか
な漢字変換装置の変換候補動作時の画面例（Ａ），
（Ｂ）である。

【００１２】図３は、本発明の第１実施の形態によるか
な漢字変換装置の変換候補絞り込みの説明図である。

【００１３】図４は、本発明の第１実施の形態によるか
な漢字変換装置の変換候補バッファの説明図である。

【００１４】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変
換装置は、図１に示すように、変換対象文字列１を入力
する入力手段２と、この入力手段２で入力された変換対
象文字列１に対応するかな漢字が記憶された変換辞書３
と、この変換辞書３に基づき、変換対象文字列を変換単
位に切り出してかな漢字変換処理を行い、かつ変換候補
を出力する変換処理部４と、この変換処理部４によって
得られた変換候補を格納する変換候補バッファ５と、こ
の変換候補バッファ５に格納した変換候補から予め設定
された絞り込みのパラメータとなる変換候補絞り込み情
報と、この変換候補絞り込み情報に保持された候補を変
換候補から除外して所望の変換候補８を出力する変換候
補制御部７と、この変換候補制御部７で除外された不要
な変換候補を指定して変換候補絞り込み情報を更新保持
する変換候補指定手段６とで構成される。

【００１５】次に、本発明の第１実施の形態によるかな
漢字変換装置の動作を図面を参照して説明する。

【００１６】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変
換装置の動作は、図１及び図２に示すように、まず、入
力手段２で入力された変換対象文字列１に対応するかな
漢字が記憶された変換辞書３より、変換対象文字列１を
変換単位に切り出してかな漢字変換処理を変換処理部４
で行い、この変換処理部４で変換処理された変換候補を
変換候補バッファ５を介して変換候補指定手段６に変換
候補絞込み情報として記憶する。

【００１７】その後、変換候補絞込みを行う対象を指定
するために、図２の（ａ）に示すように、“読み”を入
力後に“ください”と入力して改行を押すと、この“く
ださい“の情報を変換候補指定手段６が変換処理部４に
渡し、かな漢字変換候補を要求させ、変換処理部４が変
換候補を変換候補バッファ５に出力し、変換候補指定手
段６は、この変換候補バッファ５を参照して変換候補制
御部７を介して、図２の（ｂ）のように、変換候補一覧
を表示し、ユーザーが変換候補から除外したい候補を選
択すると、選択欄にｘマークを表示させ、ユーザーが改
行を押すと、指定内容が決定されて手続きは完了し、図
３に示すように、変換候補指定手段６が指定された内容
から候補絞り込み情報を更新記憶する。

【００１８】また、候補絞込み情報が記憶された状態で
かな漢字変換が実行された場合、変換候補文字列１に対
して変換対象への切り分けを行った後、変換辞書３を参
照してかな漢字変換を変換処理部４で行い、変換候補を
変換候補バッファ５に格納し、かつ変換候補制御部７が
変換候補バッファ５の内容と変換候補絞込み情報を使っ
て変換候補の絞り込み処理を行う。

【００１９】例えば、ユーザーが“ください“を変換し
ようとした場合、図４に示すように、変換候補制御部７
は、見出し語を検索キーとして、図３の変換候補絞込み
情報を検索し、一致する見出し語を発見すると、それに
対応する変換除外表記を変換候補表記から除外し、この
例では、ユーザーに提示される変換候補表記は、“くだ
さい”のみとなる。

【００２０】一方、変換候補制御部７は、絞り込まれた
変換候補“ください”を出力した場合、絞り込み処理に
より除外された候補がある時、通常の候補提示と文字色
を変えるなどしてユーザーに通知するため、これにより
変換候補の絞り込み対象であることを認識させ、候補絞
り込みをした文字であることを忘れてしまい、変換候補
が少なくて適切な変換ができないと勘違いを防止する。

【００２１】次に、本発明の第２実施の形態によるかな
漢字変換装置について図面を参照して説明する。

【００２２】図５は、本発明の第２実施の形態によるか
な漢字変換装置のブロック構成図である。

【００２３】図６は、本発明の第２実施の形態によるか
な漢字変換装置の変換辞書説明図である。

【００２４】本発明の第２実施の形態によるかな漢字変
換装置は、図５及び図６に示すように、第１実施の形態
の構成における変換候補絞り込み情報に変わって、変換
辞書３のデータベースの構造を拡張し、変換候補の使用
可否情報を付加している。

【００２５】本発明の第２実施の形態によるかな漢字変
換装置の動作は、図５及び図６に示すように、第１実施
の形態の例と同様の方法でユーザーから絞り込みのため
の情報を取得すると、変換辞書３の使用可否情報を更新
し、かな漢字変換に際して変換処理部４が変換対象の切
り出しを行い、変換辞書３を参照して変換候補を変換候
補バッファ５に出力する時、変換辞書３の使用可否情報
が使用可になっている候補のみを出力し、変換候補制御
部７が変換候補バッファ５の内容を出力する。

【００２６】従って、第１実施の形態は、候補絞り込み
情報を複数の装置で共有しようとするとき有利であり、
候補絞り込み情報をフロッピ−ディスクなどの補助記憶
を介して複数の装置で共有することも可能となり、この
とき、変換処理部４が変換辞書３を利用して導き出した
変換候補から、候補絞り込み情報にある候補を削除する
ため、変換辞書に加えユーザー辞書と呼ばれるユーザ専
用の変換辞書を併用して変換処理を行っても、辞書の状
態に左右されずに絞り込める。

【００２７】一方、第２実施の形態は、単独の装置で使
用する場合、変換処理の過程で候補選別が行われるの
で、処理ステップが少ない点で有利であり、変換候補絞
り込み情報の例は、変換候補から除外するための情報に
したが、逆に、変換候補絞りこみ情報のみを変換候補と
しても可能で、絞りこみ情報が登録されていない見出し
語に対する変換候補は、そのまま候補として出力し、絞
り込み情報が１つ以上登録されている見出し後の変換結
果は、絞り込み情報そのものを出力する。

【００２８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のかな漢字
変換装置によれば、変換候補指定手段により、ユーザー
が所望する変換候補のみに絞り込んだかな漢字変換候補
のみの提示が可能になり、誤った変換候補を選択するこ
とを防止する効果がある。

【００２９】さらに、本発明のかな漢字変換装置によれ
ば、絞り込み情報を複数の装置で共有することで、例え
ばマニュアル開発などのような複数の装置で共同で文書
を作成する場合の表記の統一を可能にする効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変換装
置のブロック構成図である。

【図２】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変換装
置の変換候補動作時の画面例（Ａ），（Ｂ）である。

【図３】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変換装
置の変換候補絞り込みの説明図である。

【図４】本発明の第１実施の形態によるかな漢字変換装
置の変換候補バッファの説明図である。

【図５】本発明の第２実施の形態によるかな漢字変換装
置のブロック構成図である。

【図６】本発明の第２実施の形態によるかな漢字変換装
置の変換辞書説明図である。

【符号の説明】

１ 変換対象文字列 ２ 入力手段 ３ 変換辞書 ４ 変換処理部 ５ 変換候補バッファ ６，１６ 変換候補指定手段 ７ 変換候補制御部 ８ 変換候補

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 変換対象文字列を入力する入力手段と、
   この入力手段で入力された変換対象文字列に対応するか
   な漢字が記憶された変換辞書と、この変換辞書に基づ
   き、上記変換対象文字列を変換単位に切り出してかな漢
   字変換処理を行い、かつ変換候補を出力する変換処理部
   と、この変換処理部が出力した変換候補から予め設定さ
   れた絞り込みのパラメータとなる変換候補絞り込み情報
   と、この変換候補絞り込み情報に保持された候補を変換
   候補から除外して所望の変換候補を出力する変換候補制
   御部と、この変換候補制御部で除外された不要な変換候
   補を指定して上記変換候補絞り込み情報を更新保持する
   変換候補指定手段とで構成されたことを特徴とするかな
   漢字変換装置。
2. 【請求項２】 上記変換候補絞り込み情報に保持された
   候補以外を変換候補から除外して所望の変換候補を出力
   する上記変換候補制御部と、変換候補を１つに限定して
   上記変換候補絞り込み情報を更新保持する上記変換候補
   指定手段とで構成されたことを特徴とする請求項１記載
   のかな漢字変換装置。
3. 【請求項３】 上記変換候補絞り込み情報に保持された
   候補以外を変換候補から除外して所望の変換候補を出力
   する上記変換候補制御部と、変換候補を複数選択して上
   記変換候補絞り込み情報を更新保持する変換候補指定手
   段とで構成されたことを特徴とする請求項１記載のかな
   漢字変換装置。