JPH1173413A - 機械翻訳装置および機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

機械翻訳装置および機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH1173413A
JPH1173413A JP9232569A JP23256997A JPH1173413A JP H1173413 A JPH1173413 A JP H1173413A JP 9232569 A JP9232569 A JP 9232569A JP 23256997 A JP23256997 A JP 23256997A JP H1173413 A JPH1173413 A JP H1173413A
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Japan
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JP9232569A
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Seiko Yoshiyama
盛子 吉山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザー辞書で単語の訳語を生成しないこと
を指定して、その場合には訳語の生成を行わないように
することで、訳文に単語の訳語や記号を生成したくない
場合には、ユーザーが翻訳結果の出力文を修正しなくて
も、ユーザー辞書で簡単にその指定をするだけでよい機
械翻訳装置、及び機械翻訳処理プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供すること。 【解決手段】 ユーザーが訳語不生成プログラムにより
ユーザー辞書に「訳文に訳語を生成しない」旨の指定登
録をした単語は、翻訳時には訳語を生成せずに翻訳文が
生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第一言語を第二言
語に翻訳する機械翻訳装置、及びその機械翻訳装置を動
作させる機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機械翻訳装置、及び機械翻訳処理
プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体から前記プログラムを読み込むことにより機械翻訳
装置として動作するコンピュータ(以下、機械翻訳装置
等と称する)においては、記号はそのまま出力される
か、何らかの訳語に翻訳されて出力されていた。
【0003】例えば、機械翻訳処理において日本文の
「入力・出力」は「・」が"and"と翻訳されるようにな
っていれば"Input and output"と翻訳される。しかし
「・」が英文にそのまま出力されるようになっていれ
ば、"Input ・ output"と翻訳される。また、ソフトウ
エアの機能仕様などによく見られる「●動作環境」とい
う日本文の中の「●」は大抵の場合英文側にそのまま出
力されるようになっているので、"●movement environm
ent"のように翻訳されることが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、ネッ
トワーク環境の充実によって、電子メールによる通信を
行う機会が急増してきている。機械翻訳装置等で翻訳し
た結果をそのまま電子メールで相手に送ることも多い。
そうした電子メールでやり取りされるデータの中には、
「●」「※」「◇」「☆」等の特殊記号も含まれるが、
これらは文の最初に飾り記号として付けられることが多
いため、従来の機械翻訳装置等では、別の訳語に置き換
えることはせずに翻訳結果の中にそのまま出力すること
が多かった。
【0005】しかしながら、そのように特殊記号を含ん
だ翻訳結果は、CRTに表示したり、プリンタから印刷
するのなら問題はないが、そのまま電子メールで送信す
ると相手先で文字化けを起こして正しく読めない恐れが
ある。これは、相手先のコンピュータ内に、これらの特
殊記号等を表示するためのフォントデータが組み込まれ
ていない場合に発生する。文字化けが特に発生する可能
性のあるものとしては、日本語圏のユーザーが英語圏等
のユーザーにメール送信する場合については、日本語特
有の特殊記号や、外字文字がある。
【0006】従来の機械翻訳装置等では、ユーザー辞書
において「訳語を生成しない」という指定をすることが
できなかったために、必ず何らかの訳語を指定して登録
をするか、或いは、ユーザー辞書には登録せずにそのま
ま翻訳結果に出力するしか方法がなかった。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、上記の特殊記号のように翻訳結
果に訳語を生成する必要のない単語は、ユーザー辞書に
おいて「訳語を生成しない」という指定を可能とするこ
とによって、訳語を生成しないことが指定された単語は
翻訳結果にその訳語を生成しないようにして、電子メー
ル送信先での文字化けが発生しない機械翻訳が可能な機
械翻訳装置、及びその機械翻訳装置を動作させる機械翻
訳処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記憶媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の機械翻訳装置は、第一言
語を入力するための入力部と、入力された第一言語を第
二言語に翻訳するための翻訳部と、翻訳部における処理
のために用いられる翻訳辞書と、ユーザーが任意に作成
するユーザー辞書と、生成された第二言語の翻訳文を出
力するための出力部とを備える機械翻訳装置において、
前記ユーザー辞書に、翻訳結果として訳語を生成しない
ことを任意の単語等に関して指定する訳語不生成指定手
段を備え、前記翻訳部は、前記訳語不生成指定手段によ
って訳語を生成しないことが指定された単語等が入力さ
れた第一言語中に存在するとき、その単語等に関する訳
語の生成を行わない訳語不生成手段を備えている。
【0009】訳語不生成指定手段によりユーザー辞書に
翻訳結果として訳語を生成しないことを任意の単語等に
関して指定しておけば、翻訳部による第一言語の翻訳の
際に、訳語不生成手段は、前記訳語不生成指定手段によ
って指定された単語等が入力された第一言語中にあって
も、その単語等に関する訳語の生成を行わない。このた
め、翻訳文をメール送信したときに文字化けの可能性の
高い単語等を、前記不生成指定手段によりユーザー辞書
に登録指定しておくだけで、メール送信したときに文字
化けの少ない翻訳文(第二言語)を容易に作成すること
ができる。
【0010】請求項2に記載の機械翻訳装置は、請求項
1の構成において、前記訳語不生成指定手段は、前記単
語等として記号を指定し、前記訳語不生成手段は、前記
訳語不生成指定手段によって訳語の生成を行わないこと
が指定された記号は、その訳語を生成しない。従って、
「●」「※」「◇」「☆」のように文頭に飾り記号とし
てよく使われる記号や、「〒」のように英語等では通常
は付ける必要のない記号は、前記訳語不生成指定手段に
よって、訳語を生成しないことを指定し、その場合に
は、翻訳結果の中にそれらが生成されないようにするこ
とができる。
【0011】また、請求項3に記載の機械翻訳処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
は、入力された第一言語を第二言語に翻訳するための翻
訳プログラムと、翻訳プログラムでの処理のために用い
られる翻訳辞書と、ユーザーが任意に作成するユーザー
辞書とを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
であって、前記ユーザー辞書に、翻訳結果として訳語を
生成しないことを任意の単語等に関して指定する訳語不
生成指定プログラムを備え、前記翻訳プログラムは、前
記訳語不生成指定プログラムによって訳語を生成しない
ことが指定された単語等が入力された第一言語中に存在
するとき、その単語等に関する訳語の生成を行わない訳
語不生成プログラムを備えている。
【0012】訳語不生成指定プログラムによりユーザー
辞書に翻訳結果として訳語を生成しないことを任意の単
語等に関して指定しておけば、翻訳プログラムによる第
一言語の翻訳の際に、訳語不生成プログラムは、前記訳
語不生成指定プログラムによって指定された単語等が入
力された第一言語中にあっても、その単語等に関する訳
語の生成を行わない。このため、翻訳文をメール送信し
たときに文字化けの可能性の高い単語等を、前記不生成
指定プログラムによりユーザー辞書に登録指定しておく
だけで、メール送信したときに文字化けの少ない翻訳文
(第二言語)を容易に作成することができる。
【0013】また、請求項4に記載の機械翻訳処理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
は、請求項3の構成において、前記訳語不生成指定プロ
グラムは、前記単語等として記号を指定し、前記訳語不
生成プログラムは、前記訳語不生成指定プログラムによ
って訳語の生成を行わないことが指定された記号は、そ
の訳語を生成しない。従って、「●」「※」「◇」
「☆」のように文頭に飾り記号としてよく使われる記号
や、「〒」のように英語等では通常は付ける必要のない
記号は、前記訳語不生成指定プログラムによって、訳語
を生成しないことを指定し、その場合には、翻訳結果の
中にそれらが生成されないようにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一つの
実施の形態を、第一言語を日本語、第二言語を英語とし
た場合を例に取って説明する。
【0015】まず、本実施の形態の機械翻訳装置の構成
を図1に示す。この図に示すように、本機械翻訳装置
は、日本語文を入力するための文字キーやカーソルキー
や確定キー等からなるキーボード(入力部)10と、本
機械翻訳装置において日本語文を翻訳処理して英語文を
生成させるための各種の処理を、コンピュータ等の中央
処理装置(CPU)において処理可能なプログラムの形
式で記憶し、さらに、前記処理に供される辞書データを
記憶するROM50と、生成した翻訳結果の英語文をC
RTに表示したり、プリンタから印刷するための出力部
20と、作業用メモリ領域として用いられるRAM40
と、前記翻訳処理に供される辞書等を記憶する外部記憶
装置(HDD)60とを、装置全体を制御するための中
央処理装置であるCPU30に接続して構成される。
【0016】前記RAM40は、前記入力部10により
入力された日本語文を記憶するためのテキスト記憶領域
41と、前記入力された日本語文を翻訳処理に供するた
めに1文毎に分割して記憶する原文記憶領域42と、翻
訳結果の英文を記憶するための翻訳結果記憶領域43と
を備えている。
【0017】前記ROM50には、図2のフローチャー
トで示すプログラム、すなわち、日本語文を英語文に翻
訳する翻訳プログラム51と、前記翻訳プログラム51
がその処理の実行において参照する翻訳辞書57とが記
憶されている。
【0018】前記翻訳プログラム51は、CPUに翻訳
部として機能させるものであり、入力された前記日本語
文を形態素解析するための形態素解析部52と、日本語
文の係り受けなどの構文を解析する構文解析部53と、
その解析結果に基づいて前記日本語文の構文を英語の構
文に変換する構文変換部54と、その構文変換部54に
より変換された結果を基に英語として正しい構文を生成
することにより英語文を生成する構文生成部55と、生
成された英語文に対して語尾変化等の調整を行って、入
力された日本語文の英語訳に対応する最終的な翻訳結果
としての英語文を生成する形態素生成部56とを備えて
いる。
【0019】前記CPU30には、また、外部記憶装置
(HDD)60が接続されており、ユーザーが任意に作
成するユーザー辞書61が格納されている。
【0020】また、前記ROM50には、このユーザー
辞書61に第一言語としての所望の単語や記号に対応す
る訳語や、その品詞、活用情報、意味情報等を登録した
り、登録内容を変更したり削除したりするためのユーザ
ー辞書編集プログラム62が記憶されており、そのユー
ザー辞書編集プログラム62は、所望の単語や記号に関
し、訳語の生成を行うか否かを指定するための訳語不生
成指定プログラム63を有する。
【0021】一方、前記形態素生成部56には、前記訳
語不生成指定プログラム63によって、訳語の生成を行
わないと指定された単語や記号に関しては、訳語の生成
を行わない訳語不生成プログラム64が備えられてい
る。前記訳語不生成指定プログラム63はCPU30
を、訳語不生成指定手段として機能させるものであり、
前記訳語不生成プログラム64はCPU30を、翻訳部
の訳語不生成手段として機能させるものである。
【0022】尚、これらのプログラムは、予めROM5
0に記憶されたものであるが、機械翻訳装置にフロッピ
ーディスクドライブやCD−ROMドライブを接続し、
前記プログラムを格納したフロッピーディスクやCD−
ROMをこれらのドライブに装着し、これらのプログラ
ムを前記RAMにインストールして動作させるようにす
ることも可能である。また、有線もしくは無線回線を使
用して、外部情報処理装置からプログラムを読み込んで
動作させることができる。この場合、前記フロッピーデ
ィスクやCD−ROMや、外部情報処理装置の当該プロ
グラムを格納したメモリが本発明の記録媒体を構成する
ことになる。
【0023】また、本実施の形態として、ユーザー辞書
に登録する単語には「〒」や「●」のような全角の特殊
記号を例示しているが、品詞は必ずしも記号に限られる
ものではない。
【0024】図2は、入力部10から入力された日本語
文が、翻訳辞書57とユーザー辞書61とを参照して、
ROM50に記憶された翻訳プログラム51によって英
語文に翻訳され、出力部20から翻訳文として出力され
るまでの動作を示すフローチャートである。
【0025】以下、図2を参照しながら、図1に示され
た機械翻訳装置の翻訳動作について説明する。
【0026】まず、S1(Sはステップを示す。以下同
様)において、入力部10から日本語文(第一言語)を
入力する。入力された入力語文は、S2において、テキ
スト記憶領域41に記憶された後、S3において、実際
の翻訳に供するために1文毎に区切って原文記憶領域4
2に記憶される。原文記憶領域42に記憶された1つの
日本語の入力文は、S4において、形態素解析部52で
翻訳辞書57とユーザー辞書61とを検索して形態素解
析を行い、単語に分割する。通常、機械翻訳のプロセス
では、与えられた入力語文の構造を把握するために、ま
ず文を単語の並びとして認識し、各単語を品詞などの属
性に対応づける処理が必要である。英語などでは文が単
語に分かち書きされるので単語と単語の境界を認定する
必要はないが、日本語や中国語では通常分かち書きはさ
れないので、単語の境界を認定する必要がある。また、
入力文に出現した単語が活用変化をしている場合には、
その活用形を認識して、原形に戻す操作も必要である。
単語の並びには一定の規則があり、入力された文字列を
この規則に従ってユーザー辞書や翻訳辞書を参照しなが
ら分割していく処理が「形態素解析」である。
【0027】この後、S5において、単語に分割された
入力語文は構文解析部53で句にまとめ上げられ、主語
や目的語などの係り先の決定をして、日本語の入力文の
内部構造であるツリー構造が作られる。次にS6におい
て、構文変換部54で各々の単語には訳が付与されると
同時に、翻訳対象言語である英語の構文を作りやすいよ
うなツリー構造に変換する。
【0028】そしてS7において、構文生成部55で正
しい英語の出力文を生成するための構造を生成する。さ
らにS8において、形態素生成部56で語尾変化などの
形態素生成を行って、S9において、最終的に得られた
翻訳結果の英文を翻訳結果記憶領域43に記憶し、S1
0において、CRTに表示したり、プリンタから印刷し
たり、或いはメールソフトを経由して電子メールで送信
したりするなどして、翻訳結果を出力する。ここで、前
記形態素生成部56においては、ユーザー辞書に訳語を
生成しない単語や記号が登録されていたときは訳語不生
成プログラム64により、訳語が生成されない。つま
り、未知語として処理されないのでその単語ないし記号
そのものが翻訳語中に出力されなくなる。
【0029】図3は翻訳結果に訳語を生成しないように
指定したユーザー辞書の一例を示す図である。全角の特
殊記号である「〒」は「郵便番号」という意味では”p
ostal code”と訳すのであろうが、例えば
「〒446 名古屋市 瑞穂区苗代町 1−10−3」
は”1−10−3 Naeshiro−cho, Mi
zuho−ku, Nagoya−shi 446”と
訳すように、「〒」は訳文に生成しないのが普通であ
る。この指定の一例としては、訳語不生成指定プログラ
ム63を起動させ、前記訳文に訳語を生成しない単語を
見出し語の欄にキー入力し、訳語の欄に対応して設けら
れた訳語入力欄(図中点線にて表示)と訳語不生成指定
欄のうち、訳語不生成指定欄をキー指定することによっ
て行われる。
【0030】図3では見出し語に「〒」が入力され、訳
語には「訳語を生成しない」が選択されている。見出し
語に何らかの訳語を当てたければ訳語の欄にその訳語を
入力する。その場合には、その訳語の先頭の発音や、英
訳の冠詞(必ず”the”が付くのか、必ず”a”が付
くのか、冠詞を付けないのか、或いは、冠詞の制限はな
いのか)や、可算・不可算の別、複数形のタイプ(規則
活用か不規則活用か)なども入力する必要が出てくる。
「〒」は「訳語を生成しない」ことが指定されているの
で、それらの情報は入力する必要がない。
【0031】図4はソフトウエアの機能仕様などによく
見られる「●動作環境」という入力文に出てくる「●」
という記号について、訳語を生成しないように指示した
ユーザー辞書を示す図である。図3と同様に、見出し語
には「●」が入力され、訳語の項目には「訳語を生成し
ない」が選択されている。
【0032】図5は「●動作環境」という入力文が、図
4のユーザー辞書を参照して、”Movement e
nvironment”という英文に翻訳されるまでの
流れを、特に翻訳文生成部での処理を中心に示したフロ
ーチャートである。
【0033】まず、S11において、原文記憶領域42
に記憶された「●動作環境」という入力文が形態素解析
部52で翻訳辞書57とユーザー辞書61を検索して単
語に分割される。図6は入力文が単語に分割された結果
のツリー構造を示している。rootというのはツリー
構造を下げるために便宜的に作られた節点(以下、ノー
ドと称する)である。この図が示すように、「●動作環
境」という入力文は「●」と「動作」と「環境」の3単
語に分割されている。「●」はユーザー辞書に登録があ
るのでそれが検索される。「動作」と「環境」はいずれ
も翻訳辞書に登録されている単語である。「見出し語」
は翻訳辞書もしくはユーザー辞書に登録された見出しと
なる単語である。「品詞」はその見出し語の品詞であ
る。「ID」はユーザー辞書と翻訳辞書のどちらが検索
されたのかを示すための識別番号である。ここではID
が「1」であれば翻訳辞書が検索されたことを表し、I
Dが「9」であればユーザー辞書が検索されたことを表
しているものとする。ユーザー辞書が検索された単語
は、上記の情報以外に訳語を始めとするユーザー辞書の
情報も付与される。「●」はユーザー辞書に登録されて
いるが、「訳語を生成しない」ことが指定された単語で
あるため、「訳語」には「NO_LEX」という値が付
与されている。この値は訳語を生成しないことを表すた
めに便宜的に付けられているもので、あらかじめ設定し
た値ならばこの値である必要はない。
【0034】単語分割が行われた後、S12において、
構文解析部53で単語が句にまとめ上げられる。構文解
析部53ではこの他に主語や目的語などの係り先を決定
したり、日本語の入力文の情報をツリー構造の各ノード
に付与するが、「●動作環境」という入力文の場合は単
なる複合語の名詞句のため、係り先を決定する処理は行
われず、3単語が1つの複合語の名詞句にまとめ上げら
れるだけである。
【0035】図7はこのように構文解析された結果のツ
リー構造を示す図である。この図が示すように、「●」
と「動作」と「環境」の3つの単語は1つの複合語の名
詞句にまとめ上げられている。rootの下にはnom
というノードが下がっているが、これは名詞句に便宜的
に付けられたものである。nomの下にはmorcom
pというノードが下がっているが、これも複合語を表す
ために便宜的に付けられたものである。morcomp
の下にはこの複合語を構成する3つの単語が下がってい
る。これらの単語に付与されている情報は図6と同様で
ある。
【0036】3つの単語が1つの名詞句にまとめ上げら
れた後、S13において、構文変換部54で翻訳辞書5
7を参照して訳語が付与されると同時に、翻訳対象言語
である英語の構造を作りやすいように、ツリー構造の変
換が行われる。
【0037】図8はこのように構文変換された結果のツ
リー構造を示す図である。この図が示すように、「動
作」と「環境」には訳語と、その訳語の品詞、及び訳語
のIDが付与されている。「動作」の訳語は”move
ment”であり、その品詞は名詞である。また、訳語
のIDは同様に「1」である。また、「環境」の訳語
は”environment”であり、その品詞は名詞
である。また、訳語のIDは同様に「1」である。「●
動作環境」という入力文の場合、そのままの順番で訳語
を生成すればいいので、ツリー構造の変換は行われな
い。
【0038】訳語が付与された後、構文生成部55で正
しい英語の出力文を生成するための構造を生成するが、
例としてあげた入力文は単なる複合語の名詞句であり、
そのままの順番で訳語も生成すればいいので、この場合
は正しい英文を出力するための特別な構造に生成し直す
必要はない。
【0039】この後、形態素生成部56で語尾変化など
の形態素生成を行って最終的な翻訳結果である英文を得
るが、まず、S14において訳語がNO_LEXである
ノードがあるかどうかを調べる。つまり、訳文に訳語を
生成しないことが指定された単語であればNO_LEX
の値が付与されているので、そういうノードがあれば
(S14:Yes)そのノードは飛ばしてその右隣のノ
ードを調べる(S15)。もしも、そのノードもNO_
LEXであれば(S16:Yes)、S15に戻る。一
方、そのノードがNO_LEXでなければ(S16:N
o)、その訳語の先頭を大文字に変える(S17)。
【0040】大文字になるのは文の先頭だけであるの
で、先頭のノードの訳語を大文字に変えたら、次にツリ
ー構造を平らな構造にする(S18)。今までの処理の
中では入力文の内部構造を表すのに適切なツリー構造を
していたが、それらの処理がすめばそのような枝状のツ
リー構造である必要がないためである。
【0041】図9はこのように平らなツリー構造となっ
た様子を示している。つまり、構文解析以降付いていた
nomやmorcompといったノードが落ちて、ro
otノードの下に直接3つのノードが下がる形になって
いる。また、訳語がNO_LEXである単語の右隣の
「動作」の訳語が文頭になるので、”Movemen
t”のように先頭が大文字になっている。さらに、ID
や訳語のIDのように必要のない情報は落とされてい
る。
【0042】平らなツリー構造になった後、S19にお
いて、訳語がNO_LEXでない単語の訳語を左端から
拾いながら、英文を作っていく。入力文の場合、一番左
のノードの訳語がNO_LEXになっているので、その
ノードは無視して、次のノードを見る。すると訳語に”
Movement”が入っているので、それを取り出
し、次にまた右隣のノードを見る。ここにも訳語に”e
nvironment”が入っているので、それを取り
出す。この結果、”Movement environ
ment”という英文が得られる。この処理が訳語不生
成プログラム64に該当する。
【0043】次にS20において、得られた英文を翻訳
結果記憶領域43に記憶し、S21において、CRTに
表示したり、プリンタから印刷したり、或いはメールソ
フトを経由して電子メールで送信するなどして、翻訳結
果の英文を出力する。
【0044】このように、ユーザー辞書に任意の単語や
特殊な記号に関して訳語不生成指示プログラム63によ
り訳語の不生成を指定しそれを登録しておくことによ
り、訳語不生成プログラム64により翻訳文中に指定さ
れた単語や記号が出力されずに他の単語等(訳語の不生
成が指定されていない単語等)の訳語のみが出力される
のである。つまり、従来においては、このような訳語の
不生成に関する指定が存在しなかったため、特殊な記号
等は翻訳文中に未知語としてそのまま出力されていたの
に対し、本発明のように、訳語を不生成とする指定をユ
ーザー辞書に登録しうるようにすることにより未知語と
して処理されずにその指定された単語ないし記号をとば
して翻訳されるようになるのである。このため、生成さ
れた翻訳文をメール送信したときに、送信先のコンピュ
ータに組み込まれていない文字や記号が送信されず相手
先での文字化けを確実に防止できるのである。
【0045】もちろん、ユーザー辞書に訳語の不生成を
登録した後に、その不生成の指定を取り消して新たに訳
語を登録した場合には、翻訳文中にその訳語が出力され
る。つまり、任意の単語等に対してその訳語を生成する
か否かの切り換えも可能となるのである。
【0046】尚、本発明は前述の実施形態にのみ限定さ
れるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、
機械翻訳の対象言語としては日本語と英語間だけに限定
されない。また、入力部としてはキーボード入力に限定
されるものではなく、記憶媒体にファイルされたテキス
トデータを読み込むことも可能であるし、その読込も装
置に着脱される記憶媒体からだけでなく、通信回線経由
で他のコンピュータから受信することも可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、請
求項1記載の機械翻訳装置によれば、訳語不生成指定手
段によりユーザー辞書に翻訳結果として訳語を生成しな
いことを任意の単語等に関して指定しておけば、翻訳部
による第一言語の翻訳の際に、訳語不生成手段は、前記
訳語不生成指定手段によって指定された単語等が入力さ
れた第一言語中にあっても、その単語等に関する訳語の
生成を行わない。このため、翻訳文をメール送信したと
きに文字化けの可能性の高い単語等を、前記不生成指定
手段によりユーザー辞書に登録指定しておくだけで、メ
ール送信したときに文字化けの少ない翻訳文(第二言
語)を容易に作成することができる。
【0048】また、請求項2記載の機械翻訳装置によれ
ば、前記訳語不生成指定手段は、前記単語等として記号
を指定し、前記訳語不生成手段は、前記訳語不生成指定
手段によって訳語の生成を行わないことが指定された記
号は、その訳語を生成しない。従って、「●」「※」
「◇」「☆」のように文頭に飾り記号としてよく使われ
る記号や、「〒」のように英語等では通常は付ける必要
のない記号は、前記訳語不生成指定手段によって、訳語
を生成しないことを指定し、その場合には、翻訳結果の
中にそれらが生成されないようにすることができる。翻
訳結果をそのまま電子メールとして相手に送信する場
合、「●」や「〒」のような全角の特殊記号は相手先で
文字化けを起こすことが多いため、訳語として生成する
必要がなければ、訳文に生成しない方がよい。記号の訳
語を生成しないように指定できるようにすることで、メ
ールの送信先で正しく読めない可能性のある記号を含む
翻訳文が送られないようにすることができる。
【0049】また、請求項3記載の機械翻訳処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に
よれば、訳語不生成指定プログラムによりユーザー辞書
に翻訳結果として訳語を生成しないことを任意の単語等
に関して指定しておけば、翻訳プログラムによる第一言
語の翻訳の際に、訳語不生成プログラムは、前記訳語不
生成指定プログラムによって指定された単語等が入力さ
れた第一言語中にあっても、その単語等に関する訳語の
生成を行わない。このため、翻訳文をメール送信したと
きに文字化けの可能性の高い単語等を、前記不生成指定
プログラムによりユーザー辞書に登録指定しておくだけ
で、メール送信したときに文字化けの少ない翻訳文(第
二言語)を容易に作成することができる。
【0050】また、請求項4記載の機械翻訳処理プログ
ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に
よれば、前記訳語不生成指定プログラムは、前記単語等
として記号を指定し、前記訳語不生成プログラムは、前
記訳語不生成指定プログラムによって訳語の生成を行わ
ないことが指定された記号は、その訳語を生成しない。
従って、「●」「※」「◇」「☆」のように文頭に飾り
記号としてよく使われる記号や、「〒」のように英語等
では通常は付ける必要のない記号は、前記訳語不生成指
定プログラムによって、訳語を生成しないことを指定
し、その場合には、翻訳結果の中にそれらが生成されな
いようにすることができる。翻訳結果をそのまま電子メ
ールとして相手に送信する場合、「●」や「〒」のよう
な全角の特殊記号は相手先で文字化けを起こすことが多
いため、訳語として生成する必要がなければ、訳文に生
成しない方がよい。記号の訳語を生成しないように指定
できるようにすることで、メールの送信先で正しく読め
ない可能性のある記号を含む翻訳文が送られないように
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の機械翻訳装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本実施の形態の翻訳処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図3】ユーザー辞書の内部データの構成を示す図であ
る。
【図4】ユーザー辞書の内部データの構成を示す図であ
る。
【図5】本実施の形態の翻訳処理の流れを入力文が名詞
句であった場合を例にとって示したフローチャートであ
る。
【図6】入力文が形態素解析された結果のツリー構造を
示す図である。
【図7】入力文が構文解析された結果のツリー構造を示
す図である。
【図8】入力文が構文変換された結果のツリー構造を示
す図である。
【図9】入力文が平らなツリー構造になった結果を示す
図である。
【符号の説明】
10 入力部 20 出力部 50 ROM 52 形態素解析部 53 構文解析部 54 構文変換部 55 構文生成部 56 形態素生成部 57 翻訳辞書 61 ユーザー辞書

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一言語を入力するための入力部と、入
    力された第一言語を第二言語に翻訳するための翻訳部
    と、翻訳部における処理のために用いられる翻訳辞書
    と、ユーザーが任意に作成するユーザー辞書と、生成さ
    れた第二言語の翻訳文を出力するための出力部とを備え
    る機械翻訳装置において、 前記ユーザー辞書に、翻訳結果として訳語を生成しない
    ことを任意の単語等に関して指定する訳語不生成指定手
    段を備え、 前記翻訳部は、前記訳語不生成指定手段によって訳語を
    生成しないことが指定された単語等が入力された第一言
    語中に存在するとき、その単語等に関する訳語の生成を
    行わない訳語不生成手段を備えることを特徴とする機械
    翻訳装置。
  2. 【請求項2】 前記訳語不生成指定手段は、前記単語等
    として記号を指定し、 前記訳語不生成手段は、前記訳語不生成指定手段によっ
    て訳語の生成を行わないことが指定された記号は、その
    訳語を生成しないことを特徴とする請求項1に記載の機
    械翻訳装置。
  3. 【請求項3】 入力された第一言語を第二言語に翻訳す
    るための翻訳プログラムと、翻訳プログラムでの処理の
    ために用いられる翻訳辞書と、ユーザーが任意に作成す
    るユーザー辞書とを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 前記ユーザー辞書に、翻訳結果として訳語を生成しない
    ことを任意の単語等に関して指定する訳語不生成指定プ
    ログラムを備え、 前記翻訳プログラムは、前記訳語不生成指定プログラム
    によって訳語を生成しないことが指定された単語等が入
    力された第一言語中に存在するとき、その単語等に関す
    る訳語の生成を行わない訳語不生成プログラムを備えた
    ことを特徴とする機械翻訳処理プログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. 【請求項4】 前記訳語不生成指定プログラムは、前記
    単語等として記号を指定し、 前記訳語不生成プログラムは、前記訳語不生成指定プロ
    グラムによって訳語の生成を行わないことが指定された
    記号は、その訳語を生成しないことを特徴とする請求項
    3に記載の機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記憶媒体。
JP9232569A 1997-08-28 1997-08-28 機械翻訳装置および機械翻訳処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Pending JPH1173413A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019082981A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 株式会社テクノリンク 異言語間コミュニケーション支援装置及びシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019082981A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 株式会社テクノリンク 異言語間コミュニケーション支援装置及びシステム

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