JPH0716812Y2 - 屋根組用ア−チトラス - Google Patents

屋根組用ア−チトラス

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JPH0716812Y2
JPH0716812Y2 JP1985067167U JP6716785U JPH0716812Y2 JP H0716812 Y2 JPH0716812 Y2 JP H0716812Y2 JP 1985067167 U JP1985067167 U JP 1985067167U JP 6716785 U JP6716785 U JP 6716785U JP H0716812 Y2 JPH0716812 Y2 JP H0716812Y2
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貫一 伊東
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貫一 伊東
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はアーチ形屋根を構築するために使用する屋根組
用アーチトラスに関する。
従来技術とその問題点 従来、例えば実公昭53−第17141号等に示されるよう
に、アーチ材両端に梁材を横設した屋根組用アーチトラ
ス(アーチ材が二重になったダブルアーチトラスに対し
シングルアーチトラスと呼称されている)が提供され、
積雪等の垂直荷重に対する強度に優れ構造もシンプル
で、工費も安価であるところから、例えば畜舎,倉庫,
工場等のアーチ形屋根の構築に実用されている。
而してこの種シングル形アーチトラスの設計製作ポイン
トは梁材と柱とアーチ材をいかにして堅牢に組付け、一
体剛構造化するか否かに係わっているのであるが、従来
のアーチトラスは梁材両端の上面にアーチ材両端面を支
えさせ、同所をボルトや箱金具で締結すると共に、アー
チ材と梁材間に多くの束材や方丈等の補強骨を配した
上、アーチ面長の要所要所を束材に添わせたねじ棒で締
付け、更に上記梁材を柱の上端に単に載設してアーチ材
の柱上装設を図っている。
然しながら、上記構造では梁上空間が有効に活用できな
い上、梁材の上面にアーチ材を載設するため梁下空間が
梁の横設位置によって制限されたものとなり、天井高さ
を高くとれない欠点を有している。
又上記構造では梁材として無垢の太い角材の使用を強い
られ、コスト高となる欠点を有している。殊に、上記ア
ーチ材の柱上装設構造ではアーチ材と梁材と柱の三者の
剛構造化が充分に図れず垂直や側方荷重に対する所要の
強度を充分に確保できない問題を有している。
考案の目的 而して、本考案はアーチ材に対し梁材がより上位に横設
でき、従って梁下空間(天井高さ)をより高くとること
ができ、又前記方丈や束の補強骨の限定的使用でアーチ
材と梁材と柱の三者の充分な剛組立が図れ、殊に構造的
にアーチ材と梁材と柱の三者を梁材に挿通しアーチ材に
引留めした金属線の緊締作用によって、その各仕口接合
部において有効且つ健全なる一体剛構造化を図り、トラ
ス組立強度の著しい向上が図り得るようにし、更に建築
現場において上記金属線を容易に且つ強力に緊張できる
ようにし屋根組用アーチトラスを提供するものである。
考案の構成 本考案はアーチ材に梁材を横設するに際し、梁材両端面
にアーチ材両端部内面を添設させて仕口接合しつつ、上
記梁材と交叉し且つアーチ材を支持する通し柱を具備さ
せ、該通し柱と梁材とを上記交叉部において仕口接合
し、その上で梁材全長に上記各仕口接合部を貫通する金
属線を挿通し、該金属線の一端を上記アーチ材の一端に
止着すると共に、金属線の他端をアーチ材他端に取り付
けた箱金具の巻取軸にて巻取る構造とすることにより、
上記金属線をアーチ材両端部に緊締し、該金属線の引張
作用と梁材の突張作用下でアーチ材と梁材と通し柱の三
者の結合を強化する構成としたものである。
考案の実施例 以下本考案の実施例を第1図乃至第9図に従い詳述す
る。
第1図は第1実施例たるアーチトラスを示し、第2図乃
至第7図は同実施例の各部を詳細に示す図である。
上記において1は木製アーチ材、2は木製梁材を示す。
アーチ材1は第3図に示すように長尺の板3を重ね接着
材あるいはくぎ等で一体とした積層構造から成る。
該アーチ材1は頂部において分割されこれを継手部4に
より連結し、該頂部継手部4及び該継手部4から左右へ
流れるアーチ領域の内面に補強アーチ材5を添設する。
第3図に示すように該補強アーチ材5はアーチ材1と同
様長尺板6を二枚以上積層構造とし、第1図に示すよう
に破線8で示す位置(継手4の両側及び補強アーチ材両
端)、その他要所をボルト締しアーチ材1と一体積層構
造にする。従って8はボルトを示す。
上記アーチ材1に梁材2を弓弦のように横設し、該梁材
2の両端面を梁材2の両端付近内面へ突合せ接合する。
アーチ材1の両端は梁材2との接合部より先方へ延設し
軒先部23とする。梁材2とアーチ材1とは第2図に示す
ように梁材2の端面に9を、アーチ材1内側面に穴10を
形成し、を穴へ差込み移動不可に接合する。
該仕口は主として梁材2の端面がアーチ材1の内面にお
いてアーチ材端部方向へ移動するのを防止するための差
口であり、その他の仕口手段若しくは嵌め継の実施が可
能である。
更に第1図に示すように上記梁材2と交叉する複数本の
通し柱24を具備させ、該各通し柱24の上端にアーチ1の
内面の要所要所を載設支持させて基礎25上に支持すると
共に、梁材2とが接合する部位に外壁形成用の別の柱19
を立てて基礎25上に支持し、該柱19の外方へアーチ材1
の両端を延設し、前記軒先部23とする。
第8図に示すように上記梁材2を通し柱24と交叉する部
位において分割し各分割梁材の両端を通し柱24の側面へ
突合せ、該柱24の穴26に分割梁材端面の27を仕口接合す
る。
上記梁材2にその全長を貫いて金属線11を挿通する。該
金属線としてピアノ線、ワイヤーロープ等の剛線を適用
する。該金属線11は上記梁材2と通し柱24の仕口接合部
及びアーチ材1と梁材2の仕口接合部を貫いて梁材2の
両端面より導出しアーチ材1に連結する。金属線11は緊
張状態に張られ、アーチ材1両端を絞り込むように引張
し梁材2の両端面に緊締すると共に、各分割した梁材の
端面を通し柱24の側面に緊締し、反作用として梁材2の
突張り作用を生じさせ、引張り作用と突張り作用にて各
仕口接合部をしっかりと嵌め合いし三者(梁材とアーチ
材と通し柱)を剛体とする。
金属線11の引張力にて梁材2をアーチ材弧形面に沿うア
ーチ材両端方向へ逃さんとする逃げ分力を生ずるが、上
記仕口若しくは嵌め継は該逃げを阻止し逆により強い喰
い込み作用に転換する。
第4図に示すように、上記金属線11を梁材2内へ容易に
仕込むため上記梁材2は長手方向に割構造として、割材
13を接着材14等を介し一体閉合することにより割界面に
条孔12を形成し、該条孔12に上記金属線11を挿通する構
造を採る。
又金属線11はその一端をアーチ材1の一端に止着し、他
端を巻取り可として上記緊張状態を随時形成し得る構成
とする。
第5,第6,第7図は該巻取り装置の具体例を示す。同図に
示すように箱金具15を形成し、該箱金具15の対向する側
板にパイプから成る巻取軸16を回転可に貫装し、側板よ
り突出する軸端に小孔17を穿け、該小孔17に工具を差し
込み巻取軸16を回し、該巻取軸16に金属線を絡巻して前
記緊張状態を得る構成とする。
即ち、箱金具15の一端には該箱金具形成板材で打設爪18
を形成し、該打設爪18をアーチ材1の一端部外側面へ打
ち込んで箱金具15を同所に固定し、前記梁材2に挿通し
た金属線11の一端を梁材2を貫いて上記巻取軸16に絡め
巻取し上記緊張を得、両者を剛構造とする。巻締後は巻
取軸16を小孔17を止め手段として用いて逆転不可に固定
すれば良い。
上記剛構造化を強化するため、梁材2の両端とアーチ材
1の接合部に補強板21を添設し連結する。同様にアーチ
材1と梁材2間を通し柱24の上端に伸びる柱部分及び斜
材20等の補強骨で補強する。
補強骨は剛構造化の主体として依存しないため、図に示
すように上記補強骨は限定領域に設け、アーチ材1の頂
部領域を含む梁上空間は補強骨のない開放空間とする。
即ち、梁上空間をその中央部において奥行方向に開放状
態とする。好ましくは前記補強アーチ材5の両端部と柱
19の内側に間隔を置いて上記通し柱24を配し、通し柱24
と斜材20がアーチ材1内面へ集中する部位には補強板22
を添設し、三者を一体とする。
又第9図に示すように、取付板の一端にボルトが一体に
設けられた羽子板28を形成し、該羽子板28を外壁用のの
柱19の上端側面にくぎ止めすると共に、ボルトをアーチ
材1に貫通させてナット締し、梁材2両端面とアーチ材
1内側面前記仕口接合及び柱19との接合を強化する。又
金属線11を前記の如く一端を巻取り装置に連結し、他端
は第9図に示す如く羽子板28のボルトに結着する。
考案の効果 本考案によれば、金属線の引張りと梁材の突張りの相互
作用下でアーチ材と梁材並びに梁材と通し柱の各仕口接
合部における三者(アーチと梁材と通し柱)の良好な一
体剛構造化が図れ、最も難しいとされる反力が顕著なア
ーチ材両端の堅牢なる組付けが行え、従来のアーチトラ
スに比べ垂直荷重や側方荷重に対して著しく堅牢で安定
且つ健全なる構築を行なうことができる。又アーチ材の
端部外側面に取り付けた箱金具の巻取軸を回転させるこ
とにより上記金属線の適正なる緊張状態を形成すること
ができ、この金属線の緊締作業が現場にて容易に行なえ
る。
又金属線を挿通した梁材も従来の無垢の通し角材を用い
ていた場合に比べより細小にでき、コストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すアーチトラス正面図、第
2図は梁材とアーチ材の突合せ仕口接合部を示す拡大正
面図、第3図はアーチ材の第1図A−A線断面図、第4
図は梁材のB−B線断面図、第5図は金属線巻取り装置
の斜視図、第6図は同側面図、第7図は同正面図、第8
図は支柱の通し柱部と梁材の仕口接合部を示す拡大正面
図、第9図は梁材とアーチ材の突合せ仕口接合部を示す
拡大正面図である。 1……アーチ材、2……梁材、3,6……積層板、11……
金属線、24……通し柱。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーチ材に梁材を横設して成る屋根組用ア
    ーチトラスにおいて、上記梁材両端面を上記アーチ材両
    端付近の内面に仕口接合すると共に、アーチ材を支持し
    且つ梁材と交叉する複数本の通し柱を具備させ、該各通
    し柱と上記梁材を上記交叉部において通し柱側面に仕口
    接合し、上記梁材の全長に上記各仕口接合部を貫通する
    金属線を挿通し、該金属線の一端を上記アーチ材の一端
    に止着すると共に、上記アーチ材の他端外側面に巻取軸
    を有する箱金具を取り付け、この巻取軸に上記金属線の
    他端を巻取して金属線両端を上記梁材両端においてアー
    チ材に緊張状態で連結したことを特徴とする屋根組用ア
    ーチトラス。
JP1985067167U 1985-05-04 1985-05-04 屋根組用ア−チトラス Expired - Lifetime JPH0716812Y2 (ja)

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