JP6944787B2 - 木質柱梁架構 - Google Patents

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本発明は、大規模室内空間を支える、柱と木質横架部材とが連結された木質柱梁架構に関する。
従来より、長スパン化された木質梁を有する木造構造が提案されている。
特許文献1には、木質構造部材である柱と梁との接合部に、木質補強部材である方杖とタイバーとを設けた構造が示されている。柱と梁との接合部には、柱または梁と嵌合した方杖を貫くように、複数本の木ダボが貫入されている。
特許文献2には、ゲルバー梁である木質梁が示されている。具体的には、木質柱を構成する下側柱の頭部の荷重支持部に、跳出梁の荷重支持部が載せられて柱梁接合部材によって剛接合されている。また、跳出梁に中間梁が梁接合部材によってピン接合されている。
特許文献3には、木質梁部材の幅方向に互いに間隔を隔てて一対の木質構造部材を配設して接合金物で接合し、この一対の木質構造部材の間に繊維部材を配置した木質梁部材の補強構造が示されている。繊維部材は、接合金物に係合されて梁部材の長さ方向に沿って延びており、繊維部材の両端部は、梁部材の両端部位置に定着している。
ところで、梁などの木質横架部材に所定の断面性能を確保しようとすると、横架材の高さ寸法が高くする必要があった。その結果、地震時に建物に作用する水平地震荷重が大きくなる、という問題があった。
特開2015−14155号公報 特開2015−175119号公報 特開平10−176385号公報
本発明は、横架材の高さ寸法を低くしても、長スパン化が可能で、かつ、構造性能に関する品質のばらつきが少ない市販品の木材を使用でき、高い剛性と強度を備えた木質柱梁架構を提供することを目的とする。
本発明者らは、木材による温かな質感が感じられる大規模室内空間を支える木質柱梁架構として、JAS規格の構造用木製桁材を、隙間を介して並行に配置し、各木製桁材の上端面に構造用合板を接合させることで、上下反転させた凹形状の木質横架部材を実現し、低コストでありながら、品質のばらつきが少なく、桁高さを低く抑えた木質横架材を発明した。また、木質梁部材同士を、曲げモーメントが小さな梁端部位置で継手接合することで、長スパン化が可能で、構造性能に優れた木質柱梁架構を発明するに至った。
第1の発明の木質柱梁架構は、柱(例えば、後述の2階柱20A、20B)と当該柱間に架け渡される木質横架部材(例えば、後述の木質横架部材21)とを備える木質柱梁架構(例えば、後述の木質柱梁架構2)であって、前記木質横架部材は、所定間隔離れて略平行に配置された複数の木製の長尺部材(例えば、後述の長尺部材30)と、当該長尺部材の上端面または下端面同士を連結する木製の連結部材(例えば、後述の構造用合板26)と、を備え、前記木質横架部材の縦断面は、凹形状または上下反転した凹形状であることを特徴とする。
の発明によれば、木質横架部材を、所定間隔離れて略平行に配置された複数の木製の長尺部材と、これら長尺部材の上端面または下端面同士を連結する連結部材と、を含んで構成した。この連結部材により隣接する長尺部材同士が接合され、上下反転させた凹形状の木質横架部材を形成することで、積載荷重や屋根の固定荷重による曲げモーメントに対する梁部材の変形のしにくさを示す断面2次モーメント値が増加する。よって、木質横架部材を1本の木材で構成した場合に比べて、木質横架部材の高さ寸法を低くしても、同程度の断面性能を確保できる。その結果、この木質横架部材が設けられた建物の高さを低くできるので、地震時に建物に作用する水平地震荷重を小さくでき、建物の構造上の安全性能を高めることができる。
第2の発明の木質柱梁架構では、前記木質横架部材は、前記柱に支持された一対の張出し梁部材(例えば、後述の張出し梁部材31A、31B)と、当該張出し梁部材同士の間に架設された単純梁部材(例えば、後述の単純梁部材32)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、木質横架部材を、一対の張出し梁部材と単純梁部材とを含んで構成した。よって、張出し梁部材と単純梁部材とを、曲げモーメントが小さくなる位置で連結することで、張出し梁部材や単純梁部材にそれぞれ定尺長さが6m程の市販品の木材を用いて、長スパン化された木質柱梁架構を実現できる。また、張出し梁部材と単純梁部材との連結箇所に生じる曲げモーメントが小さくなるので、この連結箇所を複雑な継手構造とする必要がなくなる。
第3の発明の木質柱梁架構では、前記一対の張出し梁部材の前記柱を挟んで前記単純梁部材の反対側には、当該張出し梁部材と床(例えば、後述の2階床スラブ17)とを連結する引張抵抗部材(例えば、後述のテンションロッド23)が設けられることを特徴とする。
この発明によれば、張出し梁部材の単純梁部材に連結されていない側に引張抵抗部材を設けることで、木質柱梁架構の自立性を高めることができる。
また、前記長尺部材は、断面の短辺が105mm以上150mm以下で、長辺が150mm以上360mm以下であり、日本農林規格の規格寸法による構造用製材または集成材であることが好ましい。
このようにすれば、長尺部材としてJAS規格による構造用製材または集成材を使用することで、構造性能に関する品質のばらつきが少ない木質横架部材を低コストで実現することができる。
本発明によれば、複数の木製の長尺部材を略平行に配置し、これら長尺部材の上端面または下端面同士を連結部材で連結して凹形状の木質横架部材を形成することで、横架材の高さを低く抑えつつ、長スパン化が可能で、高い剛性と強度を備えた木質柱梁架構を実現できる。
本発明の一実施形態に係る木質柱梁架構が適用された建物の断面図である。 木質柱梁架構の屋根伏図である。 木質柱梁架構の大梁の構造を示す模式図である。 木質柱梁架構の大梁の部分斜視図である。 図1の破線Aで示す部分の側面図およびI−I断面図である。 図2の破線Bで示す部分の側面図である。 図1の破線Bで示す部分の平面図およびII−II断面図である。 図1および図2の破線Cで示す部分の側面図および平面図である。 図1の破線Dで示す部分の側面図である。 図2の破線Dで示す部分の平面図およびIII−III断面図である。 図1の破線Eで示す部分の側面図である。 図1の破線Eで示す部分のIV−IV断面図である。 本発明の変形例に係る木質横架部材の部分斜視図である。 本発明の変形例に係る木質横架部材の部分断面図である。
本発明は、大規模室内空間を支える木質横架部材として、柱間に、隙間を空けて構造用の木製の長尺部材を並列に配置するとともに、これら長尺部材の上端面に構造用合板を接合した。また、木質横架部材同士は、曲げモーメントが小さな梁端部位置で継ぎ手接合させることで、梁部材の高さを低く抑えつつ、複雑な継手構造とすることなく、長スパン化が可能な木質柱梁架構を実現した。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る木質柱梁架構2が適用された建物1の断面図である。図2は、木質柱梁架構2の屋根伏図である。
建物1は、2階建てであり、鉄筋コンクリート造の鉄筋コンクリート躯体10と、この鉄筋コンクリート躯体10の上に構築された木造の木質柱梁架構2と、を備える。
具体的には、鉄筋コンクリート躯体10は、フーチング11、基礎梁12、耐圧版13、1階梁14、1階床スラブ15、1階柱16、および2階床スラブ17を備える。
木質柱梁架構2は、木製の2階柱20A、20Bと、2階柱20A、20B間に架け渡される木製の木質横架部材21と、木質横架部材21の外端部と2階床スラブ17とを連結する鋼製の引張抵抗部材としてのテンションロッド23と、木質横架部材21とともに架設された木製の小梁24および木製の母屋25と、木質横架部材21の上に設けられた木製の垂木27(図9参照)と、を備える。
木質横架部材21は、建物1の幅方向に延びて建物1の長さ方向に沿って所定間隔おきに配置された複数の大梁22と、大梁22の上端面に接合された連結部材としての構造用合板26(図7(b)、図8(a)、図9、図10(b)参照)と、を備える。
2階柱20A、20Bは、建物1の長さ方向に沿って所定間隔おきに設けられている。具体的には、2階柱20Aは、建物1の中央部に2列設けられており、2階柱20Bは、建物1の両端部に1列ずつ設けられる。
小梁24および母屋25は、構造用合板26の直下で大梁22間に架設されて、建物1の長さ方向に延びている。垂木27は、構造用合板26の上に設けられて、建物1の幅方向に延びている。
テンションロッド23は、大梁22の外端部と2階床スラブ17とを連結している。
図3は、大梁22の構造を示す模式図である。
大梁22は、ゲルバー梁構造であり、建物1の中央部の2本の2階柱20Aに支持される張出し梁部材31Aと、建物1の端部の1本の2階柱20Bに支持される一対の張出し梁部材31Bと、張出し梁部材31Aと張出し梁部材31Bとの間に架設された単純梁部材32と、を備える。
張出し梁部材31A、31Bは、それぞれ、2階柱20A、20Bから張り出した張出し部分33を備える。単純梁部材32の両端と、張出し梁部材31A、31Bの張出し部分33の先端とは、継手部34で連結される。
テンションロッド23は、張出し梁部材31Bの2階柱20Bを挟んで単純梁部材32の反対側の端部と2階床スラブ17とを連結しており、引張力に抵抗する。
また、継手部34は、ほぼピン接合となっている。この継手部34は、大梁22のうち曲げモーメントが小さくなる位置、つまり、スパン長をlとして2階柱20A、20Bからl/4以内の位置である。
図4は、大梁22の斜視図である。
大梁22を構成する張出し梁部材31A、31Bおよび単純梁部材32は、それぞれ、2階柱20A、20Bおよびテンションロッド23を挟んで略平行に配置された一対の長尺部材30で構成されている(図7(b)、図10(b)参照)。
また、長尺部材30は、断面の幅寸法が略105mm、高さ寸法が略330mmであり、日本農林規格の規格寸法による構造用製材または集成材を用いる。
上述の構造用合板26は、長尺部材30の上端面同士を連結しており、これにより、木質横架部材21の縦断面は、上下反転した凹形状となっている。よって、構造用合板26と屋根材を固定する野地板との間に、隙間空間が設けられるので、建物1内の断熱性能を高めることができる。なお、本実施形態では、構造用合板26は、大梁22を構成する一対の長尺部材30の上端面のみでなく、隣接する大梁22との間にも一面に設けられる。
以下、2階柱20A、20Bと2階床スラブ17との接合部の構造について、説明する。
図5(a)は、図1の破線Aで示す部分の側面図である。図5(b)は、図3(a)のI−I断面図である。
2階柱20A、20Bは、接合金物40を介して、2階床スラブ17に接合されている。
接合金物40は、略水平に延びるベースプレート41と、略鉛直に延びる接合プレート42と、を備える。
2階床スラブ17には、アンカーボルト43が打ち込まれており、このアンカーボルト43は、接合金物40のベースプレート41を貫通してボルト44で固定されている。これにより、2階床スラブ17に接合金物40が固定される。
2階柱20A、20Bの下端面には、凹部45が切り欠かれて形成されており、この凹部45に接合金物40が嵌め込まれて、この状態で、2階柱20A、20Bおよび接合プレート42を貫通してドリフトピン46が取り付けられている。これにより、2階柱20A、20Bに接合金物40が固定される。
以下、2階柱20A、20B、大梁22、および小梁24の接合部の構造について、説明する。
図6は、図1の破線Bで示す部分の側面図である。図7(a)は、図2の破線Bで示す部分の平面図である。図7(b)は、図6のII−II断面図である。
2階柱20A、20B、大梁22、および小梁24は、一対の接合金物50を介して互いに接合されている。
接合金物50は、平面視で略コの字形状であり、略鉛直に延びる連結プレート51と、連結プレート51の両端から延びる一対の接合プレート52と、を備える。
一対の接合金物50は、2階柱20A、20Bを挟んで背中合わせに配置されており、各接合金物50の連結プレート51は、2階柱20A、20Bの側面に当接されている。この状態で、2階柱20A、20B、大梁22を構成する一対の長尺部材30、および一対の接合金物50の連結プレート51を貫通して、連結ボルト53が取り付けられている。これにより、一対の接合金物50、大梁22の一対の長尺部材30、2階柱20A、20Bが互いに固定されている。
小梁24の先端面には、凹部が切り欠かれて形成されており、各接合金物50は、この凹部に嵌め込まれて、この状態で、小梁24および接合プレート52を貫通してドリフトピン54が取り付けられている。これにより、接合金物50が小梁24に固定される。
以下、大梁22の継手部34の構造について、説明する。
図8(a)は、図1の破線Cで示す部分の側面図であり、図8(b)は、図2の破線Cで示す部分の平面図である。
大梁22の継手部34では、2つの長尺部材30同士が追掛大栓継手で連結されている。長尺部材30の側面には、込み栓35が打ち込まれて、2つの長尺部材30を貫通している。
以下、大梁22とテンションロッド23との接合部の構造について、説明する。
図9は、図1の破線Dで示す部分の側面図である。図10(a)は、図2の破線Dで示す部分の平面図であり、図10(b)は、図9のIII−III断面図である。
テンションロッド23は、鋼棒である。このテンションロッド23の上端部は、接合金物60を介して、大梁22に接合されている。
接合金物60は、略水平に延びる連結プレート61と、連結プレート61の両端から上方に延びる一対の支持プレート62と、略水平に延びて支持プレート62の上端が接合された接合プレート63と、を備える。
接合金物60の連結プレート61にテンションロッド23を貫通して、この状態でボルトを締め付けることで、テンションロッド23が連結プレート61に係止している。
接合金物60の支持プレート62を挟んで、大梁22を構成する一対の長尺部材30を配置するとともに、接合金物60の接合プレート63をこの一対の長尺部材30の上に載せて、この状態で、リベット64を打ち込む。これにより、大梁22の一対の長尺部材30同士が所定間隔に保持されるとともに、テンションロッド23が大梁22に接合される。
以下、テンションロッド23と2階床スラブ17との接合部の構造について、説明する。
図11は、図1の破線Eで示す部分の側面図である。図12は、図11のIV−IV断面図である。
テンションロッド23の下端部は、接合金物70を介して2階床スラブ17に接合されている。
接合金物70は、2階床スラブ17の先端面に取り付けられた支持プレート71と、この支持プレート71から突出して設けられた接合プレート72と、を備える。
テンションロッド23の下端部には、フォークエンド73が取り付けられており、このフォークエンド73は、接合金物70の接合プレート72にピン接合されている。
また、2階床スラブ17の先端面には、手摺り74が取り付けられている。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)大梁22を、所定間隔離れて略平行に配置された一対の木製の長尺部材30を含んで構成し、これら長尺部材30の上端面または下端面同士を構造用合板26で連結した。よって、2本の長尺部材30を略平行に配置して大梁22を構成することで、大梁を1本の木材で構成した場合に比べて、大梁22の高さ寸法を低くしても、同程度の断面性能を確保できる。その結果、この大梁22が設けられた建物1の高さを低くできるので、地震時に建物1に作用する水平地震荷重を小さくでき、建物1の構造上の安全性を高めることができる。
(2)大梁22を、一対の張出し梁部材31A、31Bと単純梁部材32とを含んで構成した。よって、張出し梁部材31A、31Bと単純梁部材32とを、曲げモーメントが小さくなる位置である継手部34で連結した。よって、大梁22をゲルバー梁とすることができ、これにより、大梁22が長スパン化された木質柱梁架構2を実現できる。また、張出し梁部材31A、31Bと単純梁部材32との連結箇所である継手部34に生じる曲げモーメントが小さくなるので、この連結箇所を複雑な継手構造とする必要がなくなる。
(3)張出し梁部材31Bに引張抵抗部材であるテンションロッド23を設けることで、木質柱梁架構2の自立性を高めることができる。
(4)長尺部材30としてJAS規格による構造用製材または集成材を使用することで、構造性能に関する品質のばらつきが少ない大梁22を低コストで実現できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本実施形態では、大梁22の継手部34において、2つの長尺部材30同士を追掛大栓継手で連結したが、これに限らず、ピン接合に近い連結方法であれば、どのような構造でもよい。例えば、2つの長尺部材の端面にスリットを設け、これらスリットに1枚の鋼板を挿入して、この状態で、鋼板および長尺部材を貫通してドリフトピンを略水平に打ち込んでもよい。
また、本実施形態では、大梁22を構成する長尺部材30の上面に構造用合板26を一面に設けたが、これに限らず、構造用合板26を、大梁22を構成する長尺部材30の上面のみに設置して、木質横架部材21を構成してもよい。
また、図13に示すように、大梁22を構成する張出し梁部材31A、31Bの一対の長尺部材30同士の間に、1本の木製の長尺部材30Aを挟んで、張出し梁部材31A、31Bを3本の長尺部材30で構成してもよい。このようにすれば、張出し梁部材31A、31Bの剛性を高めて、撓みを小さくできる。
また、本実施形態では、構造用合板26により長尺部材30の上端面同士を連結したが、これに限らず、図14に示すように、長尺部材30の下端面に構造用合板(連結部材)26を釘80で接合して、木質横架部材21の縦断面を凹形状としてもよい。ここで、構造用合板26の横幅は、2本または3本並列に架設した長尺部材30の横幅長さの分だけあればよい。また、構造用合板26を長尺部材30同士の下端面に設置することで、構造用合板26と屋根材を固定する屋根材下に設ける野地板との間に、隙間空間が形成されるので、建物1内の断熱性能を高めることができる。
1…建物 2…木質柱梁架構 10…鉄筋コンクリート躯体
11…フーチング 12…基礎梁 13…耐圧版 14…1階梁 15…1階床スラブ
16…1階柱 17…2階床スラブ
20A、20B…2階柱 21…木質横架部材 22…大梁
23…テンションロッド(引張抵抗部材) 24…小梁 25…母屋
26…構造用合板(連結部材) 27…垂木
30、30A…長尺部材 31A、31B…張出し梁部材 32…単純梁部材
33…張出し部分 34…継手部 35…込み栓
40…接合金物 41…ベースプレート 42…接合プレート 43…アンカーボルト
44…ボルト 45…凹部 46…ドリフトピン
50…接合金物 51…連結プレート 52…接合プレート 53…連結ボルト
54…ドリフトピン
60…接合金物 61…連結プレート 62…支持プレート 63…接合プレート
64…リベット
70…接合金物 71…支持プレート 72…接合プレート 73…フォークエンド
74…手摺り 80…釘

Claims (3)

  1. 木製の一対の柱と、当該一対の柱間に架け渡される木質横架部材と、前記一対の柱に接合されて前記木質横架部材に略直交して延びる小梁と、を備える木質柱梁架構であって、
    前記木質横架部材は、所定間隔離れて略平行に配置された複数の木製の長尺部材と、当該長尺部材の上端面または下端面同士を連結する木製の連結部材と、を備え、
    前記木質横架部材の縦断面は、凹形状または上下反転した凹形状であり、
    前記長尺部材は、それぞれ、前記一対の柱の一方に支持される第1の張出し梁部材と、前記一対の柱の他方に支持される第2の張出し梁部材と、前記第1の張出し梁部材と前記第2の張出し梁部材との間に架設される梁部材と、を備え、
    前記一方の柱の両側には、前記第1の張出し梁部材が一対配置され、
    前記一対の第1の張出し梁部材の外側には、前記小梁が一対配置され、
    前記一対の小梁の先端面の凹部には、一対の接合部材が嵌め込まれており、
    前記一対の接合部材、前記一方の柱、および前記一対の第1の張出し梁部材は、前記一方の柱および前記一対の第1の張出し梁部材を貫通して前記一対の接合部材同士を連結する連結ボルトにより、互いに接合されていることを特徴とする木質柱梁架構。
  2. 前記第1の張り出し梁部材と前記梁部材との継手位置および前記第2の張り出し梁部材と前記梁部材との継手位置は、それぞれ、前記一対の柱間のスパン長を1として、前記各柱から1/4以内であることを特徴とする請求項1に記載の木質柱梁架構。
  3. 前記第1の張出し梁部材の前記梁部材とは反対側の端部には、当該第1の張出し梁部材と床とを連結する引張抵抗部材が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の木質柱梁架構。
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