JPH0790937A - 木造ラーメン構造の建方方法 - Google Patents

木造ラーメン構造の建方方法

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JPH0790937A
JPH0790937A JP25937693A JP25937693A JPH0790937A JP H0790937 A JPH0790937 A JP H0790937A JP 25937693 A JP25937693 A JP 25937693A JP 25937693 A JP25937693 A JP 25937693A JP H0790937 A JPH0790937 A JP H0790937A
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JP
Japan
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JP25937693A
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English (en)
Inventor
Akira Kobayashi
明 小林
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIK
ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU CONSULTANTS KK
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ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIK
ICHIURA TOSHI KAIHATSU KENCHIKU CONSULTANTS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 建方現場のほぼ全面に亘り且つ長期間に亘る
ような仮設足場を必要とせず且つ現場において各部材の
寸法誤差を吸収することができる、木造ラーメン構造の
建方方法を提供する。 【構成】 木造ラーメン構造の建方方法は、梁接合用突
出部2a,2bがあらかじめ鉄筋剛接合された柱部材1
aを建て込み、対応する2つの梁接合用突出部2a,2
bの間に梁部材3を支持し、該梁部材3と対応する梁接
合用突出部2a,2bとを現場で接合することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造ラーメン構造の建
方方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接合すべき2つの木製部材の双方に複数
の同径の孔をあけ、各孔に異形鉄筋を貫通させ、孔に接
着剤(樹脂)を充填して硬化させることにより、2つの
木製部材を剛接合(以下、「鉄筋剛接合」という)する
方法が提案されている。こうした鉄筋剛接合では、接着
剤である樹脂が硬化することにより異形鉄筋の引き抜き
が拘束されることが必要である。
【0003】図4は、鉄筋剛接合を木製柱部材と木製梁
部材との接合に適用した例を示している。図4におい
て、大断面(300cm2 以上)を有する木製柱部材1
1を4つの異形鉄筋12a乃至12dが貫通している。
なお、図4では、2つの鉄筋12aおよび12bだけが
示されている。異形鉄筋12は柱部材11に形成された
孔を貫通し、たとえばエポキシ系2液型接着剤のような
適当な接着剤によって所定の引き抜き力に耐えるように
接着されている。
【0004】図示のように、異形鉄筋12は柱部材から
一定距離だけ両方向に延び、それぞれ大断面(300c
2 以上)を有する第1の梁部材13aおよび第2の梁
部材13bに形成された孔に挿入されている。梁部材1
3と異形鉄筋12との間も、たとえばエポキシ系2液型
接着剤のような適当な接着剤によって所定の引き抜き力
に耐えるように接着されている。
【0005】さらに具体的には、梁部材13には、柱部
材11から突出した異形鉄筋12a乃至12dに対応す
る位置に4つの鉄筋挿入用孔(不図示)が形成されてい
る。この鉄筋挿入用孔は、異形鉄筋12に外径よりもわ
ずかに大きい径を有する。また、梁部材13には、各鉄
筋挿入用孔内に接着剤を注入するための注入孔(不図
示)が形成されている。
【0006】上述の鉄筋剛接合構法では、現場において
柱部材および梁部材の組み立てを行い、接着剤を接合部
に充填した後に1週間乃至10日程度の養生期間(接着
剤が十分硬化して接合部が所要の耐力に達するまでの期
間)を必要とする。
【0007】建方時には、梁部材13を柱部材11に対
して水平方向および鉛直方向に位置決めし、各異形鉄筋
12を対応する鉄筋挿入用の孔内に進入させながら、梁
部材13を柱部材11の側面に当接させる。ここで、接
着剤注入孔を介して、たとえばエポキシ系接着剤のよう
な適当な接着剤をカートリッジ型ガン等で圧力注入す
る。接着剤を所望の密実度で充填させた後、梁部材13
と柱部材11との接合面(梁部材13の端面の周囲部
分)をシーリングする。すでに述べたように、エポキシ
系接着剤が十分硬化するには1週間乃至10日程度必要
である。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】このように、従来の木造ラーメン構造の建
方方法では、柱部材と梁部材との間の各鉄筋剛接合を現
場で行い且つ養生していた。したがって、図5に示すよ
うな二方向ラーメン構造において、建方中、1週間乃至
10日の長期間に亘り且つ建方現場のほぼ全面に亘り内
側仮設足場14および外側仮設足場15を必要とするた
め、他の作業の遂行が阻害されたりその効率が低下する
という不都合があった。また、梁部材と柱部材とを当接
させて接合するので建方精度が各構成部材の寸法精度に
直接依存するため、現場において各部材の寸法誤差を吸
収することができない(いわゆる「ニゲ」がきかない)
という不都合があった。
【0009】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、建方現場のほぼ全面に亘り且つ長期間に亘る
ような仮設足場を必要とせず且つ現場において各部材の
寸法誤差を吸収することができる、木造ラーメン構造の
建方方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、梁接合用突出部があらかじめ鉄
筋剛接合された柱部材を建て込み、対応する2つの梁接
合用突出部の間に梁部材を支持し、該梁部材と対応する
梁接合用突出部とを現場で接合することを特徴とする木
造ラーメン構造の建方方法を提供する。
【0011】また、本発明の別の局面によれば、梁部材
の一部を構成すべき部分梁部材があらかじめ鉄筋剛接合
された柱部材を建て込み、対応する2つの部分梁部材を
現場で接合することを特徴とする木造ラーメン構造の建
方方法を提供する。
【0012】
【作用】本発明では、各柱部材に梁接合用突出部をあら
かじめ鉄筋剛接合する。このように構成された柱部材を
現場で建て込み、対応する2つの梁接合用突出部の間に
梁部材を支持する。梁部材を支持しながら、梁部材の両
端と対応する梁接合用突出部とを、たとえばプレートと
貫通ボルトとにより現場で接合する。
【0013】このように、本発明の建方方法では、現場
ではなく予め条件の整った環境で柱と梁接合用突出部と
を鉄筋剛接合する。そして、現場では、梁部材と対応す
る梁接合用突出部とをたとえばプレートと貫通ボルトと
による乾式接合により接合するだけである。したがっ
て、建方現場のほぼ全面に亘り且つ長期間に亘るような
仮設足場を必要としない。また、プレートと貫通ボルト
とによる剛接合では、梁部材と対応する梁接合用突出部
とを当接させる必要がなく、ボルト孔のクリアランス等
に基づき部材の寸法誤差をこの乾式接合部で吸収するこ
とができる。
【0014】なお、短スパンラーメン構造においては、
梁部材の一部を構成すべき部分梁部材があらかじめ鉄筋
剛接合された柱部材を建て込み、対応する2つの部分梁
部材をたとえばプレートと貫通ボルトとにより現場で直
接接合することができる。この場合も、建方現場のほぼ
全面に亘り且つ長期間に亘るような仮設足場を必要とせ
ず、ボルト孔のクリアランス等に基づき部材の寸法誤差
をこの現場接合部で吸収することができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説明
する。なお、簡略化のためにラーメン構造を平面化(一
方向化)して説明する。図1は、本発明の第1の実施例
にかかる木造ラーメン構造の建方方法を説明する図であ
る。図1において、木製柱部材1には梁接合用突出部2
があらかじめ鉄筋剛接合により接合される。すなわち、
図示のように、端部に位置する柱部材1aには片側だけ
に梁接合用突出部2aが、中間に位置する柱部材1bに
は両側に梁接合用突出部2bがあらかじめ鉄筋剛接合さ
れる。
【0016】このように構成された木製柱部材1は、現
場に搬入され所定位置に建て込まれる。建て込んだ柱部
材1の建て入れを仮調整した後、所要の梁部材3を対応
する2つの梁接合用突出部2間の所定位置に支持する。
梁部材3を所定位置に支持しながら、梁部材3の両端と
対応する梁接合用突出部2とを現場接合する。この現場
接合部5の構成を図2に示す。
【0017】図2に示す現場接合部では、梁接合用突出
部2と梁部材3の端部とが一定の間隔を隔てて対向して
いる。そして、梁接合用突出部2と梁部材3の端部と
は、2つの金属プレート4aおよび4bを介して片側4
本、合計8本の貫通ボルト6により乾式接合されてい
る。なお、図2では、金属プレート4aのみが示されて
いる。このように、第1の実施例にかかる木造ラーメン
構造の建方方法によれば、梁部材と対応する梁接合用突
出部とを現場で乾式接合により接合するだけである。し
たがって、建方現場のほぼ全面に亘り且つ長期間に亘る
ような仮設足場を必要とせず、ボルト孔のクリアランス
等に基づき部材の寸法誤差をこの乾式接合部で吸収する
ことができる。なお、現場接合部5は、長期積載荷重時
に梁の負担曲げモーメントが最小になる点の近傍に設け
られるのが好ましい。
【0018】図3は、本発明の第2の実施例にかかる木
造ラーメン構造の建方方法を説明する図である。第2の
実施例は、本発明を短スパンラーメン構造に適用したも
のである。図3において、木製柱部材1には梁部材の半
分を構成すべき部分梁部材7があらかじめ鉄筋剛接合に
より接合される。すなわち、図示のように、端部に位置
する柱部材1aには片側だけに部分梁部材7aが、中間
に位置する柱部材1bには両側に部分梁部材7bがあら
かじめ鉄筋剛接合される。なお、部分梁部材7の長さ
は、構成すべき梁部材の長さの半分である必要はなく、
いわゆる非対称に設計することも可能である。
【0019】このように構成された木製柱部材1は、現
場に搬入され所定位置に建て込まれる。建て込んだ柱部
材1の建て入れを仮調整した後、対向する2つの部分梁
部材7を現場接合する。この現場接合部5の構成は、図
2に示す現場接合部と同様である。このように、第2の
実施例にかかる木造ラーメン構造の建方方法によって
も、部分梁部材の対向する端部を現場で乾式接合により
接合するだけである。したがって、建方現場のほぼ全面
に亘り且つ長期間に亘るような仮設足場を必要とせず、
ボルト孔のクリアランス等に基づき部材の寸法誤差をこ
の乾式接合部で吸収することができる。
【0020】なお、上述の実施例では一方向3層ラーメ
ン構造を例にとって本発明を説明したが、二方向ラーメ
ン構造、山形ラーメン構造等、他の一般的な木造ラーメ
ン構造に本発明を適用することができることは明らかで
ある。また、上述の実施例ではプレートと貫通ボルトと
による現場接合を例にとって本発明を説明したが、他の
適当な乾式剛接合を採用してもよいことは明らかであ
る。
【0021】
【効果】以上説明したごとく、本発明の木造ラーメン構
造の建方方法によれば、建方現場のほぼ全面に亘り且つ
長期間に亘るような仮設足場を必要とせず、且つ現場に
おいて各部材の寸法誤差を吸収することができる。した
がって、工期を大幅に短縮することができるばかりでな
く、現場での鉄筋剛接合を回避することにより信頼性の
高い品質管理を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例にかかる木造ラーメン構
造の建方方法を説明する図である。
【図2】図1の現場接合部の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例にかかる木造ラーメン構
造の建方方法を説明する図である。
【図4】鉄筋剛接合を木製柱部材と木製梁部材との接合
に適用した例を示す図である。
【図5】従来の木造ラーメン構造の建方方法における仮
設足場の構築例を示す図であって、(a)は平面図を
(b)は断面図を示す。
【符号の説明】
1、11 柱部材 12 異形鉄筋 3、13 梁部材 14、15 仮設足場 2 梁接合用突出部 4 金属プレート 5 現場接合部 6 貫通ボルト 7 部分梁部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁接合用突出部があらかじめ鉄筋剛接合
    された柱部材を建て込み、対応する2つの梁接合用突出
    部の間に梁部材を支持し、該梁部材と対応する梁接合用
    突出部とを現場で接合することを特徴とする木造ラーメ
    ン構造の建方方法。
  2. 【請求項2】 上記現場接合は、プレートと貫通ボルト
    とによる剛接合であることを特徴とする請求項1に記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 梁部材の一部を構成すべき部分梁部材が
    あらかじめ鉄筋剛接合された柱部材を建て込み、対応す
    る2つの部分梁部材を現場で接合することを特徴とする
    木造ラーメン構造の建方方法。
  4. 【請求項4】 上記現場接合は、プレートと貫通ボルト
    とによる剛接合であることを特徴とする請求項3に記載
    の方法。
JP25937693A 1993-09-22 1993-09-22 木造ラーメン構造の建方方法 Pending JPH0790937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002227341A (ja) * 2001-02-02 2002-08-14 Taisei Corp 木構造物用構造材
JP2018131727A (ja) * 2017-02-13 2018-08-23 株式会社日本設計 木質柱梁架構

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JPH0230402B2 (ja) * 1982-07-15 1990-07-06 Hitachi Ltd
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