JPH07166931A - エンジンの燃料噴射制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料噴射制御装置

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JPH07166931A
JPH07166931A JP5316531A JP31653193A JPH07166931A JP H07166931 A JPH07166931 A JP H07166931A JP 5316531 A JP5316531 A JP 5316531A JP 31653193 A JP31653193 A JP 31653193A JP H07166931 A JPH07166931 A JP H07166931A
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義博 紺野
Shinji Saegusa
慎司 三枝
Koji Nishimoto
浩二 西本
Takanori Fujimoto
高徳 藤本
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Mitsubishi Motors Corp
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    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸入空気量の変化量に対して常に適切な加減
速判定を行なうと共に、加減速終了時における吸入空気
量のオーバーシュートやアンダーシュートによる加減速
判定を行いにくくして排気空燃比を理論空燃比近傍に保
持し得るエンジンの燃料噴射装置を提供する。 【構成】 1は内燃機関(エンジン)、2は吸気管、3
はスロットルバルブ、4はスロットル開度を検出するス
ロットル開度センサ、6は吸入空気量を検出するエアフ
ローセンサ、7はインジェクタ、9は電子制御装置(E
CU)である。ECU9のスロットル加速判定手段で加
速と判定してから所定期間は燃料減量手段における減速
判定値を通常の値よりも大きな値にし、同様に減速と判
定してから所定期間は燃料増量手段における加速判定値
を通常の値よりも大きくする。各々の減量手段,増量手
段では、吸入空気量の変化量を減速判定値や加速判定値
と比較して減速判定や加速判定をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等のエンジン
に供給する燃料量を制御するエンジンの燃料量噴射制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、特に三元触媒を用いて排気ガ
ス浄化対策が施された自動車用エンジンにおいては、排
気空燃比を厳密に理論空燃比近傍に保持する必要があ
り、そのため、例えばエンジン回転速度およびエンジン
負荷等から求められる燃料噴射量に、機関が加速状態で
あれば加速増量分の燃料を増量し、機関が減速状態であ
れば減速減量分の燃料を減量することによって、エンジ
ン運転状態の変化に拘らず、適切な排気空燃比を得るこ
とができるという特徴を有している。
【0003】このようなエンジンの燃料噴射制御装置に
おいては、エンジンの運転状態、すなわち加速状態や減
速状態を検出する必要があり、エンジンの負荷を代表す
る空気量センサや吸気管内の圧力を検出する圧力センサ
の出力の変化量によって加速や減速の判定を行い、負荷
の変化量に応じて燃料を増減している。この場合、空気
量センサや圧力センサの出力信号は電気信号として燃料
噴射制御装置に入力され、この電気信号の変化量に応じ
て加速や減速の判定を行なっている。また、上述した燃
料噴射制御装置においては、電気信号に対するノイズ等
を考慮して不感帯なる所定値を設定し、加速や減速を判
定するための電気信号の変化量が所定値(不感帯)を越
えた場合に加速や減速を判定する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のエンジンの燃料
噴射制御装置は以上のように構成されており、加減速時
の排気空燃比を理論空燃比に保持する必要から、加減速
の判定を精度よく行なう必要があり、加減速判定用の所
定値(不感帯)の値は、ノイズマージンを考慮した充分
に小さな値に設定する必要があった。また、アクセルペ
ダルを一定開度まで踏み込んだようなエンジンの加速時
には、空気量センサ、または圧力センサの出力値がオー
バーシュートするため、加速状態にも拘らず減速判定を
行い、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つことができな
かった。また、アクセルベダルを全閉まで戻したような
エンジンの減速時には、空気量センサ、または圧力セン
サの出力値がアンダーシュートするため、減速状態にも
拘らず加速判定を行い、排気空燃比を理論空燃比近傍に
保つことができなかった。
【0005】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、空気量センサまたは圧力センサ等
の出力値の変化量に対して常に適切な加減速判定を行な
うことができると共に、加速終了時や減速終了時におけ
る空気量センサまたは圧力センサ等の出力値のオーバー
シュートやアンダーシュートによる減速判定や加速判定
を行いにくくして排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とができるエンジンの燃料噴射制御装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項第1項の発明に係
るエンジンの燃料噴射制御装置は、エンジンの負荷量を
検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷増加量が予め設定された第1の加速判
定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射量を増量
する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出される所定期
間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判定値より
も大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量する燃料
減量手段と、エンジンのスロットル開度を検出するスロ
ットル開度検出手段と、このスロットル開度検出手段で
検出される所定期間の正のスロットル開度の変化量が予
め設定された判定値よりも大きいときに加速と判定する
スロットル加速判定手段とを備え、スロットル加速判定
手段で加速と判定してから所定期間は燃料減量手段にお
ける第1の減速判定値を通常の値よりも大きな値に切り
換えるものである。
【0007】請求項第2項の発明に係るエンジンの燃料
噴射制御装置は、エンジンの負荷量を検出する負荷検出
手段と、この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷
増加量が予め設定された第1の加速判定値よりも大きい
ときに加速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段
と、負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段と、エン
ジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手
段と、このスロットル開度検出手段で検出される所定期
間の負のスロットル開度の変化量が予め設定された判定
値よりも大きいときに減速と判定するスロットル減速判
定手段とを備え、スロットル減速判定手段で減速と判定
してから所定期間は燃料増量手段における第1の加速判
定値を通常の値よりも大きな値に切り換えるものであ
る。
【0008】請求項第3項の発明に係るエンジンの燃料
噴射制御装置は、エンジンの負荷量を検出する負荷検出
手段と、この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷
増加量が予め設定された第1の加速判定値よりも大きい
ときに加速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段
と、負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段とを備
え、負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
上記第1の加速判定値またはそれより大きな第2の加速
判定値より大きくなってから所定期間は燃料減量手段に
おける第1の減速判定値を通常の値よりも大きな値に切
り換えるものである。
【0009】請求項第4項の発明に係るエンジンの燃料
噴射制御装置は、エンジンの負荷量を検出する負荷検出
手段と、この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷
増加量が予め設定された第1の加速判定値よりも大きい
ときに加速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段
と、負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段とを備
え、負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
第1の減速判定値またはそれより大きな第2の減速判定
値より大きくなってから一定期間は燃料増量手段におけ
る第1の加速判定値を通常の値よりも大きな値に切り換
えるものである。
【0010】
【作用】請求項第1項の発明においては、加速判定後の
所定期間は第1の減速判定値を大きな値に切り換えるも
のであり、加速終了時における空気量センサまたは圧力
センサ等のオーバーシュート時における減速判定を行い
にくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つことが
可能となる。また、加速判定後の所定期間のみ第1の減
速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットルを戻
した場合に代表される通常の減速時には、第1の減速判
定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな値に設定
でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化量に対し
て適切な減速判定を行なうことが可能となる。
【0011】請求項第2項の発明においては、減速判定
後の所定期間は第1の加速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、減速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における加速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とが可能となる。また、減速判定後の所定期間のみ第1
の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットル
を戻した場合に代表される通常の減速時には、第1の加
速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな値に
設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化量に
対して適切な加速判定を行なうことが可能となる。
【0012】請求項第3項の発明においては、加速判定
後の所定期間は第1の減速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、加速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における減速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とが可能となる。また、加速判定後の所定期間のみ第1
の減速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットル
を戻した場合に代表される通常の減速時には、第1の減
速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな値に
設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化量に
対して適切な減速判定を行なうことが可能となる。
【0013】請求項第4項の発明においては、減速判定
後の所定期間は第1の加速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、減速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における加速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とが可能となる。また、減速判定後の所定期間のみ第1
の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットル
を戻した場合に代表される通常の減速時には、第1の加
速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな値に
設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化量に
対して適切な加速判定を行なうことが可能となる。
【0014】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明に係るエンジンの燃料噴射
制御装置の一実施例を示す構成図である。図において、
1は例えば4サイクルエンジンからなる内燃機関、2は
内燃機関1に空気を導入するための吸気管、3はアクセ
ル(図示せず)と連動して吸気管2を開閉して吸入空気
量を制御するスロットルバルブ(以下「スロットル」と
いう)、4は吸入空気量に対応したスロットル3の開度
αを検出するスロットル開度センサ、5は吸気管2の上
流に設けられて吸入空気を浄化するエアクリーナ、6は
エアクリーナ5の下流に設けられて吸入空気量Qaを検
出するエアフローセンサ、7は吸気管2の下流に設けら
れて燃料を噴射するインジェクタ、8は内燃機関1の回
転数Neを検出する回転数センサである。
【0015】9はマイクロコンピュータを含む電子制御
装置(以下「ECU」という)であり、各センサ4,6
および8からスロットル開度α、吸入空気量Qaおよび
回転数Neを取り込み、さらに他の各種センサ(図示せ
ず)からの運転状態信号Dを取り込み、インジェクタ7
に対する駆動信号J等を生成するものである。ECU9
は、吸入空気変化量が正でその値が第1の加速判定値よ
りも大きいときに加速と判定する加速判定部と、この加
速時に燃料噴射量を増量する燃料増量部と、吸入空気変
化量が負でその絶対値が第1の減速判定値よりも大きい
ときに減速と判定する減速判定部と、この減速時に燃料
噴射量を減量する燃料減量部とを含むものである。な
お、加速判定部と燃料増量部は燃料増量手段を構成し、
減速判定部と燃料減量部は燃料減量手段を構成する。
【0016】次に、ECU9の動作を、図2および図3
のフローチャートを使用して説明する。まず、図2に沿
って説明する。ECU9内では、マイクロプロセッサ
(図示せず)がメインルーチン処理中、所定クランク角
毎に所定クランク角ルーチンS1を処理するようにRO
M(図示せず)に内蔵されたプログラムが構成されてい
る。ステップS2では、エンジンに吸入される空気量Q
aを検出するエアフローセンサ6の出力値を取り込む。
【0017】ステップS3では、所定クランク角ルーチ
ンS1が前回処理時に取り込んだエアフローセンサ6の
出力値Qa′をRAM(図示せず)から取り込む。ステ
ップS4では、新たなQaをQa′としてRAMに格納
し、ステップS5では、ΔQa=Qa−Qa′の演算を
行い、一定クランク角間隔における吸入空気量の変化量
ΔQaを求める。ステップS6では、ΔQaの正負を判
定する。ここで、正と判定された場合は加速状態か否か
を判定するルーチンに進み、負と判定された場合は減速
状態か否かを判定するルーチンに進む。
【0018】すなわち、ステップS6で負と判定された
場合はステップS8に進み、ΔQa=Qa′−Qaの演
算を行い、ΔQaの負の変化量を設定する。ステップS
6で、ΔQaが正と判定された場合はステップS7に進
み、ΔQaとf(Qao)との大小比較を行なう。f(Q
ao)は加速状態か否かを判定するための第1の加速判定
値であり、後述するようにして設定される。ステップS
7でΔQa>f(Qao)と判定された場合は、ステップ
S11へ進み、フラグAに“1”をセットしてステップ
S14に進み処理を終了する。否の場合は、ステップS
10に進み、フラグAに“0”をセットしてステップS
14に進み処理を終了する。ここで、フラグA=“1”
の場合はエンジンが加速状態であると判定したことを示
し、フラグA=“0”の場合は加速状態でないと判定し
たことを示す。
【0019】ステップS6で、ΔQaが負と判定された
場合は、ステップS8に進み、ΔQa=Qa′−Qaの
演算を行い、ΔQaの負の変化量を設定し、ステップS
9に進む。ステップS9では、ΔQaとg(Qao)との
大小比較を行なう。g(Qao)は減速状態か否かを判定
するための第1の減速判定値であり、後述するようにし
て設定される。ステップS9でΔQa>g(Qao)と判
定された場合は、ステップS12へ進み、フラグBに
“1”をセットしてステップS14に進み処理を終了す
る。否の場合は、ステップS13に進み、フラグBに
“0”をセットしてステップS14に進み処理を終了す
る。ここで、フラグB=“1”の場合はエンジンが減速
状態であると判定したことを示し、フラグB=“0”の
場合は減速状態でないと判定したことを示す。
【0020】また、図2のフローチャートには特に示し
ていないが、フラグA=“1”、すなわち加速状態であ
ると判定した場合は、燃料増量部により燃料増量を行
い、フラグB=“1”、すなわち減速状態であると判定
した場合は燃料減量部による燃料減量を行なうようにし
ている。
【0021】ここで、この発明の概略動作を図5を参照
して説明する。エンジンが加速状態あるいは減速状態に
あるか否かは、上述したように一定クランク角間隔にお
ける吸入空気量Qaの変化量ΔQaが第1の加速判定値
f(Qao)あるいは第1の減速判定値g(Qao)を超え
たか否かによって判定される(図5D参照)。図5Dで
は、時刻t1〜t5の期間は第1の減速判定値g(Qao)
が変更され、時刻t6〜t10の期間は第1の加速判定値
f(Qao)が変更されている。この変更は、図5Bに示
す一定時間間隔におけるスロットル開度αの変化量Δα
を検出し、その結果に基づいて行なわれる。
【0022】すなわち、スロットル開度αの正の変化量
Δα(α−α′)が、図5Bに示すようにΔα≧α03を
満たすとき、スロットルによる加速状態と判定し、図5
Eに示すタイマTMRACCに所定値TACCを設定する。こ
のタイマTMRACCは所定時間毎に減算されるため、ス
ロットルによる加速中(Δα≧α03)およびスロットル
いよる加速を検出してから所定時間は、有限の値(≠
0)を示すことになる。このタイマTMRACCが有限中
は、スロットル開度αによる減速期間中ではないと(例
えばドライバがアクセルペダルを戻していない)と判断
し、第1の減速判定値g(Qao)を大きな値XDHIに設
定して減速減量を行なうための減速判定を行いにくく
し、ドライバの意志に反した燃料減量を禁止するもので
ある。
【0023】ただし、このTMRACCが有限中におい
て、ドライバがアクセルペダルを戻した場合、すなわち
スロットル開度αによる減速状態を検出した場合には、
直ちに第1の減速判定値g(Qao)を小さな値XDLOW
に設定し直して燃料減量を行い易くする必要がある。こ
の場合の減速判定をスロットル開度αの負の変化量Δα
(=α′−α)が、Δα≧α04を満たすときに、TACC
=0として対応するものである。
【0024】同様に、スロットル開度αの負の変化量Δ
α(=α′−α)が、Δα≧α01を満たすときに減速状
態と判定し、図5Fに示すタイマTMRDECに所定値TD
ECを設定する。このタイマTMRDECが有限中は、スロ
ットル開度αによる加速期間中ではないと判断し、第1
の加速判定値f(Qao)を大きな値XAHIに設定して加
速増量を行なうための加速判定を行いにくくし、ドライ
バの意志に反した燃料増量を禁止するものである。ま
た、このタイマTMRDECが有限中において、ドライバ
がアクセルパダルを踏み込んだ場合、すなわちスロット
ル開度αの正の変化量Δα(=α−α′)が、Δα≧α
02を満たすときには、直ちにTDEC=0とし、第1の加
速判定値f(Qao)を小さな値XALOWに設定し直して
燃料増量を行い易くする。
【0025】ここで、スロットルによる加速判定値であ
るα03,α02について説明する。加速終了時に吸入空気
量Qaのアンダーシュートが起こるのは急加速時の場合
のみであり、そのためα03の値は大きく設定する必要が
ある。逆に言うと、α03は加速増量を出すために使うの
ではなく、急加速直後に発生する吸入空気量Qaのアン
ダーシュートに伴う減速減量を禁止するためにだけ使用
するものである。α02は減速終了判定タイマTMRDEC
が有限時(すなわち、第1の加速判定値f(Qao)が大
きいとき)に直ちに第1の加速判定値f(Qao)を元の
小さな値に戻すときの判定値であるため、α02はできる
だけ小さな値(ノイズマージンを考慮したギリギリの
値)に設定する必要がある。以上の理由から、α02はノ
イズマージンを満足するできるだけ小さな値とする必要
から必然的に決まり、α03は加速直後に吸入空気量Qa
のアンダーシュートが起こる急加速時だけに限定してα
02より大きな値に別設定される。ただし、α03をα02と
同じくしても、性能上何等問題はなく、α02のみによる
制御も可能である。
【0026】詳細説明は省略するが、スロットルによる
減速判定値であるα01,α04についても同様に設定され
る。すなわち、α04はノイズマージンを満足するできる
だけ小さな値とする必要から必然的に決まり、α01は減
速直後に吸入空気量Qaのオーバーシュートが起こる急
減速時だけに限定してα04より大きな値に別設定され
る。ただし、α01をα04と同じくしても、性能上何等問
題はなく、α04のみによる制御も可能である。
【0027】次に、図3および図4のフローチャートに
沿って、第1の加速判定値f(Qao)および第1の減速
判定値g(Qao)の設定について説明する。ECU9内
では、マイクロプロセッサ(図示せず)がメインルーチ
ン処理中、所定時間毎に所定時間ルーチンS21を処理
するようにROM(図示せず)に内蔵されたプログラム
が構成されている。ステップS22では、スロットル開
度センサ4の出力値をスロットル開度αとして読み込
む。ステップS23では、所定時間ルーチンS21が前
回処理時に読み込んだスロットル開度センサ4の出力値
α′をRAM(図示せず)から取り込む。
【0028】ステップS24では、新たなαをα′とし
てRAM(図示せず)に格納し、ステップS25では、
Δα=α−α′の演算を行い、一定時間間隔でのスロッ
トル開度αの変化量Δαを求める。ステップS26で
は、Δαの正負を判定する。負と判定された場合は、ス
テップS27に進み、Δα=α′−αの演算を行い、Δ
αの負の変化量を設定する。ステップS26において、
Δαが正と判定された場合は、ステップS28に進み、
Δαとα03との大小比較をする。α03は予め設定された
第3の判定値である(図5B参照)。
【0029】ステップS28で、Δα≧α03と判定した
とき、すなわちスロットル開度αの変化量Δαで加速状
態を検知したときは、ステップS29に進み、加速終了
判定タイマTMRACCに所定値TACCをセットし(図5E
の時刻t1参照)、ステップS30に進む。ステップS
28で、Δα<α03と判定したときは、そのままステッ
プS30に進む。ステップS30では、Δαとα02との
大小比較をする。α02は予め設定された第2の判定値で
ある(図5B参照)。
【0030】ステップS30で、Δα≧α02と判定した
とき、すなわちスロットル開度αの変化量Δαで加速状
態を検知したときは、ステップS31に進み、減速終了
判定タイマTMRDECをクリアしてステップS36に進
む。これは上述したように、減速中にドライバがアクセ
ルペダルを踏み込んだ場合などには、加速判定を行い易
くするためである。ステップS30で、Δα<α02と判
定したときは、そのままステップS36に進む。
【0031】ステップS26で、Δαが負と判定された
場合はステップS27に進み、Δα=α′−αの演算を
行なってΔαの負の変化量を設定し、ステップS32に
進む。ステップS32では、Δαとα04との大小比較を
する。α04は予め設定された第4の判定値である(図5
B参照)。ステップS32で、Δα≧α04と判定したと
き、すなわちスロットル開度αの変化量Δαで減速状態
を検知したときは、ステップS33に進み、加速終了判
定タイマTMRACCをクリアしてステップS34に進
む。これは上述したように、加速中にドライバがアクセ
ルペダルを踏み込んだ場合などには、減速判定を行い易
くするためである。ステップS32で、Δα<α04と判
定したときは、そのままステップS34に進む。
【0032】ステップS34では、Δαとα01との大小
比較をする。α01は予め設定された第1の判定値である
(図5B参照)。ステップS34で、Δα≧α01と判定
したとき、すなわちスロットル開度αの変化量Δαで減
速状態を検知したときは、ステップS35に進み、減速
終了判定タイマTMRDECに所定値TDECをセットし(図
5Eの時刻t6参照)、ステップS36に進む。ステッ
プS34で、Δα<α01と判定したときは、そのままス
テップS36に進む。
【0033】ステップS36〜S40は、加速終了判定
タイマTMRACCおよび減速終了判定TMRDECの減算処
理を示している。ステップS36では、所定時間毎に起
動される所定時間ルーチンS21の起動回数が所定回数
になる毎にタイマ減算処理を行なうように設定する。す
なわち、所定回数毎おきにステップS37以降に進み、
それ以外のときはそのままステップS41に進む。これ
により、タイマTMRACC,TMRDECの値は、図5E,
Fに示すように徐々に小さくなる。ここでは、所定回数
の設定方法については、特に示さない。
【0034】ステップS37では、加速終了判定タイマ
TMRACCが0か否かを判定する。0でないときは、ス
テップS38に進んで減算処理をしてステップS39に
進む。ステップS37で、TMRACC=0のときは、そ
のままステップS39に進む。ステップS39では、減
速終了判定タイマTMRDECが0か否かを判定する。0
でないときは、ステップS40に進んで減算処理をして
ステップS41に進む。ステップS39で、TMRDEC
=0のときは、そのままステップS41に進む。
【0035】ステップS41〜S43では、減速終了判
定タイマTMRDECによる加速判定値f(Qao)の設定
を行なう。ステップS41で、TMRDEC≠0、すなわ
ちスロットル開度αの変化量Δαにより減速してから所
定時間の減速終了期間内(図5の時刻t6〜t10)と判
定した場合は、ステップS42に進んでXAHIをf(Q
ao)に設定してステップS44に進む。このとき、f
(Qao)は図5Dに示すように大きな値に変更され、加
速状態を判定しにくくなる。ステップS41で、TMR
DEC=0と判定した場合は、スロットルによる減速状態
ではないと判定し、ステップS44に進んでXAHIより
も小さいXALOWをf(Qao)に設定し、加速状態を判
定し易くしてステップS44に進む。
【0036】ステップS44〜S46では、加速終了判
定タイマTMRACCによる減速判定値g(Qao)の設定
を行なう。ステップS44で、TMRACC≠0、すなわ
ちスロットル開度αの変化量Δαにより加速してから所
定時間の加速終了期間内(図5の時刻t1〜t5)と判定
した場合は、ステップS45に進んでXDHIをg(Qa
o)に設定してステップS47に進み処理を終了する。
このとき、g(Qao)は図5Dに示すように大きな値に
変更され、減速状態を判定しにくくなる。ステップS4
4で、TMRACC=0と判定した場合は、スロットルに
よる加速状態ではないと判定し、ステップS46に進ん
でXDHIよりも小さいXDLOWをg(Qao)に設定し、
減速状態を判定し易くしてステップS47に進み処理を
終了する。
【0037】図5は、上述した図3および図4のフロー
チャート処理において、実際のエンジンの加速状態およ
び減速状態の際の動作を示したものである。図5Aはス
ロットル開度α、同図Bはスロットル開度αの所定時間
毎の変化量Δα、同図Cは吸入空気量Qa、同図Dは吸
入空気量Qaの所定クランク角毎の変化量ΔQa、同図
Eは加速終了判定タイマTMRACC、同図Fは減速終了
判定タイマTMRDEC、同図Gは加速状態判定フラグ
A、同図Hは減速状態判定フラグBを示している。
【0038】アクセルペダル(図示せず)が踏み込ま
れ、図5Aに示すようにスロットル開度αが変化したと
き、エンジンに吸入される空気量Qaは同図Cにて示さ
れる。図において、時刻t1〜t3まではスロットルが踏
み込まれた状態、また時刻t6〜t8まではスロットルが
戻された状態にある。したがって、このときのスロット
ル開度αの変化量Δαは、同図Bに示すように時刻t1
〜t3までは正のある値(具体的値な値については明示
せず)を示し、時刻t6〜t8までは負のある値(具体的
は値については明示せず)となる。
【0039】時刻t1〜t3においては、変化量Δα(=
α−α′)は正の値で、かつΔα≧α03を示している、
すなわち加速終了判定タイマTMRACCの設定条件を満
足し、クリア条件を満足していない(図3のステップS
26〜S29、S32、S33)ので、TMRACCの値
は、図5Eに示すように時刻t1〜t3まではTACCの値
に設定され、t3〜t5にかけて0まで漸減される。した
がって、TMRACCの値は時刻t1〜t5の間は0でなく
なり、この期間減速判定値g(Qao)はXDHIの値とな
る。そのため、g(Qao)は、図5Dに示した破線の値
(0より負側に大きくなった値:第2の減速判定値)を
とることになる。その結果、同図Cに示す加速直後のオ
ーバーシュートによる同図Dに示すΔQaのアンダーシ
ュート時には減速判定値g(Qao)の値は大きな値にな
っているため、減速状態とは判定せず、時刻t1〜t5ま
での間では、ΔQa≧f(Qao)となる時刻t2〜t4の
間だけ加速状態を判定し、図5Gに示すようにフラグA
=“1”となる。
【0040】同様に時刻t6〜t8においては、変化量Δ
α(=α−α′)は負の値で、かつ|Δα|≧α01を示
している、すなわち減速終了判定タイマTMRDECの設
定条件を満足し、クリア条件を満足していない(図3の
ステップS26、S27、S30、S31、S34、S
35)ので、TMRDECの値は、図5Fに示すように時
刻t6〜t8まではTDECの値に設定され、t8〜t10にか
けて0まで漸減される。したがって、TMRDECの値は
時刻t6〜t10の間は0でなくなり、この期間加速判定
値f(Qao)はXAHIの値となる。そのため、f(Qa
o)は、図5Dに示した破線の値(0より正側に大きく
なった値:第2の加速判定値)をとることになる。その
結果、同図Cに示す加速直後のアンダーシュートによる
同図Dに示すΔQaのオーバーシュート時には加速判定
値f(Qao)の値は大きな値になっているため、加速状
態とは判定せず、時刻t6〜t10までの間では、|ΔQ
a|≧g(Qao)となる時刻t7〜t9の間だけ加減速状
態を判定し、図5Hに示すようにフラグB=“1”とな
る。
【0041】実施例2.上述実施例においては、第1の
加速判定値(第1の減速判定値)の切り換えをスロット
ル開度検出手段を用いて行う例を示したが、スロットル
開度検出手段の代わりに負荷検出手段を用いても同様の
作用効果を得ることができる。また、上述実施例におい
ては、TMRACCが0か否かで減速判定値を、TMRDEC
が0か否かで加速判定値を切り換える手段を示したが、
加速判定値や減速判定値の切り換えを行わずに、例えば
TMRACC≠0のときに減速状態を判定した場合は、T
MRACC=0のときに減速状態を判定した場合よりも減
量の燃料を小さくするか0にし、同様にTMRDEC≠0
のときに加速状態を判定した場合は、TMRDEC=0の
ときに加速状態を判定した場合よりも増量の燃料を小さ
くするか0にしても同様の効果を得ることができる。ま
た、エンジンの吸入空気量としてエアフローセンサの出
力値Qaを使用したが、吸気管内の圧力を検出する圧力
センサの出力値にて代用してもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項第1項の発明によれば、エンジン
の負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段
で検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第
1の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴
射量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出さ
れる所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速
判定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減
量する燃料減量手段と、エンジンのスロットル開度を検
出するスロットル開度検出手段と、このスロットル開度
検出手段で検出される所定期間の正のスロットル開度の
変化量が予め設定された判定値よりも大きいときに加速
と判定するスロットル加速判定手段とを備え、スロット
ル加速判定手段で加速と判定してから所定期間は燃料減
量手段における第1の減速判定値を通常の値よりも大き
な値に切り換えるものであり、加速終了時における空気
量センサまたは圧力センサ等のオーバーシュート時にお
ける減速判定を行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃
比近傍に保つことができ、また加速判定後の所定期間の
み第1の減速判定値を大きな値に切り換えるため、スロ
ットルを戻した場合に代表される通常の減速時には、第
1の減速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さ
な値に設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変
化量に対して適切な減速判定を行なうことができる等の
効果がある。
【0043】請求項第2項の発明によれば、エンジンの
負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で
検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第1
の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射
量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判
定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量
する燃料減量手段と、エンジンのスロットル開度を検出
するスロットル開度検出手段と、このスロットル開度検
出手段で検出される所定期間の負のスロットル開度の変
化量が予め設定された判定値よりも大きいときに減速と
判定するスロットル減速判定手段とを備え、スロットル
減速判定手段で減速と判定してから所定期間は燃料増量
手段における第1の加速判定値を通常の値よりも大きな
値に切り換えるものであり、減速終了時における空気量
センサまたは圧力センサ等のオーバーシュート時におけ
る加速判定を行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比
近傍に保つことができ、また減速判定後の所定期間のみ
第1の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロッ
トルを戻した場合に代表される通常の減速時には、第1
の加速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな
値に設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化
量に対して適切な加速判定を行なうことができる等の効
果がある。
【0044】請求項第3項の発明によれば、エンジンの
負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で
検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第1
の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射
量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判
定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量
する燃料減量手段とを備え、負荷検出手段で検出される
所定期間の負荷増加量が上記第1の加速判定値またはそ
れより大きな第2の加速判定値より大きくなってから所
定期間は燃料減量手段における第1の減速判定値を通常
の値よりも大きな値に切り換えるものであり、加速判定
後の所定期間は第1の減速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、加速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における減速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とができ、また加速判定後の所定期間のみ第1の減速判
定値を大きな値に切り換えるため、スロットルを戻した
場合に代表される通常の減速時には、第1の減速判定値
をノイズマージンを考慮した充分に小さな値に設定で
き、空気量センサまたは圧力センサ等の変化量に対して
適切な減速判定を行なうことができる等の効果がある。
【0045】請求項第4項の発明によれば、エンジンの
負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で
検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第1
の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射
量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判
定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量
する燃料減量手段とを備え、負荷検出手段で検出される
所定期間の負荷減少量が第1の減速判定値またはそれよ
り大きな第2の減速判定値より大きくなってから一定期
間は燃料増量手段における第1の加速判定値を通常の値
よりも大きな値に切り換えるものであり、減速終了時に
おける空気量センサまたは圧力センサ等のオーバーシュ
ート時における加速判定を行いにくくでき、排気空燃比
を理論空燃比近傍に保つことができ、また減速判定後の
所定期間のみ第1の加速判定値を大きな値に切り換える
ため、スロットルを戻した場合に代表される通常の減速
時には、第1の加速判定値をノイズマージンを考慮した
充分に小さな値に設定でき、空気量センサまたは圧力セ
ンサ等の変化量に対して適切な加速判定を行なうことが
できる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るエンジンの燃料噴射制御装置の
実施例の全体を示す構成図である。
【図2】実施例で用いる加速状態および減速状態の判定
方法のフローチャートである。
【図3】実施例で用いる加速判定値および減速判定値の
設定方法のフローチャート(その1)である。
【図4】実施例で用いる加速判定値および減速判定値の
設定方法のフローチャート(その2)である。
【図5】実施例におけるエンジンの加速状態および減速
状態の際の動作を示す図である。
【符号の説明】
1 内燃機関 2 吸気管 3 スロットルバルブ 4 スロットル開度センサ 5 エアクリーナ 6 エアフローセンサ 7 インジェクタ 8 回転数センサ 9 電子制御装置(ECU)
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】請求項第2項の発明においては、減速判定
後の所定期間は第1の加速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、減速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における加速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とが可能となる。また、減速判定後の所定期間のみ第1
の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットル
踏み込んだ場合に代表される通常の速時には、第1
の加速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな
値に設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化
量に対して適切な加速判定を行なうことが可能となる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】請求項第4項の発明においては、減速判定
後の所定期間は第1の加速判定値を大きな値に切り換え
るものであり、減速終了時における空気量センサまたは
圧力センサ等のオーバーシュート時における加速判定を
行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比近傍に保つこ
とが可能となる。また、減速判定後の所定期間のみ第1
の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロットル
踏み込んだ場合に代表される通常の速時には、第1
の加速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小さな
値に設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の変化
量に対して適切な加速判定を行なうことが可能となる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】請求項第2項の発明によれば、エンジンの
負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で
検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第1
の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射
量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判
定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量
する燃料減量手段と、エンジンのスロットル開度を検出
するスロットル開度検出手段と、このスロットル開度検
出手段で検出される所定期間の負のスロットル開度の変
化量が予め設定された判定値よりも大きいときに減速と
判定するスロットル減速判定手段とを備え、スロットル
減速判定手段で減速と判定してから所定期間は燃料増量
手段における第1の加速判定値を通常の値よりも大きな
値に切り換えるものであり、減速終了時における空気量
センサまたは圧力センサ等のオーバーシュート時におけ
る加速判定を行いにくくでき、排気空燃比を理論空燃比
近傍に保つことができ、また減速判定後の所定期間のみ
第1の加速判定値を大きな値に切り換えるため、スロッ
トルを踏み込んだ場合に代表される通常の速時には、
第1の加速判定値をノイズマージンを考慮した充分に小
さな値に設定でき、空気量センサまたは圧力センサ等の
変化量に対して適切な加速判定を行なうことができる等
の効果がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】請求項第4項の発明によれば、エンジンの
負荷量を検出する負荷検出手段と、この負荷検出手段で
検出される所定期間の負荷増加量が予め設定された第1
の加速判定値よりも大きいときに加速と判定し燃料噴射
量を増量する燃料増量手段と、負荷検出手段で検出され
る所定期間の負荷減少量が予め設定された第1の減速判
定値よりも大きいときに減速と判定し燃料噴射量を減量
する燃料減量手段とを備え、負荷検出手段で検出される
所定期間の負荷減少量が第1の減速判定値またはそれよ
り大きな第2の減速判定値より大きくなってから一定期
間は燃料増量手段における第1の加速判定値を通常の値
よりも大きな値に切り換えるものであり、減速終了時に
おける空気量センサまたは圧力センサ等のオーバーシュ
ート時における加速判定を行いにくくでき、排気空燃比
を理論空燃比近傍に保つことができ、また減速判定後の
所定期間のみ第1の加速判定値を大きな値に切り換える
ため、スロットルを踏み込んだ場合に代表される通常の
速時には、第1の加速判定値をノイズマージンを考慮
した充分に小さな値に設定でき、空気量センサまたは圧
力センサ等の変化量に対して適切な加速判定を行なうこ
とができる等の効果がある。
フロントページの続き (72)発明者 西本 浩二 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式会 社姫路製作所内 (72)発明者 藤本 高徳 姫路市千代田町840番地 三菱電機株式会 社姫路製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの負荷量を検出する負荷検出手
    段と、 この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
    予め設定された第1の加速判定値よりも大きいときに加
    速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
    予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
    速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段と、 上記エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開
    度検出手段と、 このスロットル開度検出手段で検出される所定期間の正
    のスロットル開度の変化量が予め設定された判定値より
    も大きいときに加速と判定するスロットル加速判定手段
    とを備え、 上記スロットル加速判定手段で加速と判定してから所定
    期間は上記燃料減量手段における上記第1の減速判定値
    を通常の値よりも大きな値に切り換えることを特徴とす
    るエンジンの燃料噴射制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンの負荷量を検出する負荷検出手
    段と、 この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
    予め設定された第1の加速判定値よりも大きいときに加
    速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
    予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
    速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段と、 上記エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開
    度検出手段と、 このスロットル開度検出手段で検出される所定期間の負
    のスロットル開度の変化量が予め設定された判定値より
    も大きいときに減速と判定するスロットル減速判定手段
    とを備え、 上記スロットル減速判定手段で減速と判定してから所定
    期間は上記燃料増量手段における上記第1の加速判定値
    を通常の値よりも大きな値に切り換えることを特徴とす
    るエンジンの燃料噴射制御装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの負荷量を検出する負荷検出手
    段と、 この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
    予め設定された第1の加速判定値よりも大きいときに加
    速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
    予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
    速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段とを備
    え、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
    上記第1の加速判定値またはそれより大きな第2の加速
    判定値より大きくなってから所定期間は上記燃料減量手
    段における上記第1の減速判定値を通常の値よりも大き
    な値に切り換えることを特徴とするエンジンの燃料噴射
    制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンの負荷量を検出する負荷検出手
    段と、 この負荷検出手段で検出される所定期間の負荷増加量が
    予め設定された第1の加速判定値よりも大きいときに加
    速と判定し燃料噴射量を増量する燃料増量手段と、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
    予め設定された第1の減速判定値よりも大きいときに減
    速と判定し燃料噴射量を減量する燃料減量手段とを備
    え、 上記負荷検出手段で検出される所定期間の負荷減少量が
    上記第1の減速判定値またはそれより大きな第2の減速
    判定値より大きくなってから一定期間は上記燃料増量手
    段における上記第1の加速判定値を通常の値よりも大き
    な値に切り換えることを特徴とするエンジンの燃料噴射
    制御装置。
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