JP2000054864A - 電子制御スロットル弁の制御装置 - Google Patents

電子制御スロットル弁の制御装置

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JP2000054864A JP22603498A JP22603498A JP2000054864A JP 2000054864 A JP2000054864 A JP 2000054864A JP 22603498 A JP22603498 A JP 22603498A JP 22603498 A JP22603498 A JP 22603498A JP 2000054864 A JP2000054864 A JP 2000054864A
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 PID制御を行う電子制御スロットル弁の制
御装置において、電子制御スロットル弁の高速応答性と
オーバシュートの防止の両方を実現する。 【解決手段】 アクセル開度とスロットル弁開度とを検
出値してスロットル弁をモータ駆動する電子制御スロッ
トル弁の制御装置において、アクセル開度から周期T毎
にスロットル弁開度指令値θCMを設定し、指令値θCMか
らスロットル弁の第1の開閉速度V1を設定し、周期Tよ
り短い周期Ts毎に現在のスロットル弁開度θthを読み込
み、スロットル弁開度θthが指令値θCMの85%までは周
期Ts後の第1の予測スロットル弁開度θe1に追従させて
モータを開閉駆動し、スロットル弁開度θthが指令値θ
CMの85%以上になったら周期Ts後の第2の予測スロット
ル弁開度θe2(<θe1)に追従させてモータによりスロ
ットル弁を開閉駆動する。この結果、スロットル弁の高
速応答性とオーバシュートの防止が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子制御スロットル
弁の制御装置に関し、特に、アクセルペダルとスロット
ル弁とが機械的に結合していない電子制御スロットル弁
におけるスロットル弁の応答性を速くした制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載された内燃機関の回転
数の制御は、運転席の足元に設置されたアクセルペダル
の踏込量によって行われていた。即ち、従来の内燃機関
には、その吸気通路にこのアクセルペダルにワイヤで接
続されたスロットル弁があり、アクセルペダルが踏み込
まれると、ワイヤを介してこのスロットル弁の開度が大
きくなって内燃機関への吸入空気量が増し、これに伴っ
て燃料量も増えるので機関回転数が増大するようになっ
ている。
【0003】一方、近年、コンピュータの発達に伴い、
内燃機関の回転数を電子的に最適に制御しようとする電
子制御式の内燃機関が実用化されている。このような内
燃機関の電子制御化としては、例えば、燃料噴射量制
御、点火時期制御、吸排気弁の開弁時期の制御等が先行
しており、これらに遅れてスロットル弁の電子制御も実
用段階に入っている。
【0004】現在、実用化されている電子制御スロット
ル弁装置20の構成を図1に示す。電子制御スロットル
弁装置20には、図示しないアクセルペダルにワイヤで
接続されるスロットルレバー16と、このスロットルレ
バー16に内蔵され、アクセルペダルの踏込量に応じた
アクセル開度を検出するアクセル開度センサ15と、こ
のアクセル開度センサ15のアクセル開度の検出値が入
力されるエンジン・コントロール・ユニット(以後EC
Uという)10と、ECU10の出力に応じて内燃機関
の吸気通路2に設けられたスロットル弁3を開閉駆動す
るスロットルモータ4と、スロットル弁3の開度を検出
するスロットル開度センサ5と、退避走行用レバー17
と、スロットル弁3のリターンスプリング18、及び、
退避走行用レバー17のリリーフスプリング19があ
る。スロットルモータ4には電磁クラッチが内蔵されて
いる。
【0005】このように構成された電子制御スロットル
弁装置20では、運転者の意思に応じてアクセルペダル
が踏み込まれると、アクセルペダルの踏込量はワイヤを
通じてスロットルレバー16に伝えられ、スロットルレ
バー16が回転する。スロットルレバー16にはアクセ
ル開度センサ15が内蔵されており、スロットルレバー
16の回転角によりアクセルペダルの踏込量が検出され
る。アクセル開度センサ15が検出したアクセルペダル
の踏込量はECU10に伝えられ、ECU10はアクセ
ルペダルの踏込量の検出値に応じたスロットル弁3の開
度を決定し、スロットルモータ4を駆動する。スロット
ル弁3の開度はスロットル開度センサ5によって検出さ
れ、ECU10にフィードバックされる。スロットルモ
ータ4には応答性が良く、消費電力の小さなDCモータ
が使用される。
【0006】このときの制御には、スロットル弁3の開
度を検出するスロットル開度センサ5からの信号と、ア
クセル開度センサ15からの信号との偏差が無くなるよ
うにスロットルモータ4に対して、比例(P)、積分
(I)、微分(D)制御(以後、単にPID制御とい
う)によるフィードバック制御が実行されている。更
に、近年、アクセルペダルとスロットル弁3との間のワ
イヤも無くすように構成された電子スロットル装置も提
案されている。この提案の電子スロットル装置では、ア
クセルペダルの支持軸に回転角度センサが設けられる
か、或いは、アクセルペダルのストロークセンサが設け
られており、このセンサの検出値が直接ECU10に入
力されるようになっている。
【0007】ところで、前述のPID制御におけるP
項、I項、D項の各制御定数は、システムのあらゆる運
転状態における仕様を満たすように中間的なチューニン
グによる固定値となっていた。このため、従来のPID
制御による電子制御スロットル弁の制御装置では、機関
の各運転状態に対しては最適値とはなり得ないことか
ら、スロットル弁3の応答性、安定性等が低下するとい
う問題点があった。
【0008】このようなアクセルペダルに対するスロッ
トル弁の動作の反応性を向上させようとして、PID制
御のゲイン値を大きくしたものがあるが、これでは加速
時にオーバシュート、減速時にアンダーシュートが発生
してしまうという問題点が新たに発生してしまう。ま
た、アクセルペダルに対するスロットル弁の動作の反応
性を向上させようとして、スロットル弁開度を検出する
サンプリング周期を短くして、PID制御における目標
値(指令値)に素早く追従させるようにすることも行わ
れているが、サンプリング周期を短くしてスロットルモ
ータ4の制御間隔を短くすると、オーバシュートやアン
ダシュートが発生し易くなってしまう。
【0009】そこで、特開平8−326561号公報に
おいては、スロットル弁開度の目標値に対するオーバシ
ュートやアンダシュートの発生の問題を解決するため
に、スロットル弁のPID制御においてスロットル弁の
作動状態を判定し、アクセルペダルの踏込量に応じて設
定される目標開度を越えてもスロットル弁が作動中であ
ると判定した時はスロットル弁のオーバシュートと判定
して、PID制御のゲイン値(微分項D)を変更するこ
とが提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−326561号公報のように、スロットル弁のオー
バシュートを判定した後にゲイン値を変更したのでは、
スロットル弁は既にオーバシュート領域に入っており、
スロットル弁を正常な動作状態に戻すには反応性が十分
でないという問題があった。
【0011】そこで、本発明は、PID制御を行う電子
制御スロットル弁の制御装置において、スロットル弁開
度の指令値に基づいたスロットル弁の開閉速度を速くす
ると共に、スロットル弁の開閉速度を監視し、スロット
ル弁の開度が指令値に基づく開度に近づいた時点におい
て以後のスロットル弁の開閉速度を低下させることによ
り、電子制御スロットル弁の高速応答性とオーバシュー
トの防止の両方を実現することができる制御装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第4の発明として示され
る。第1の発明の構成上の特徴は、アクセルペダルの踏
込量に応じたアクセル開度を検出するアクセル開度セン
サと、内燃機関の吸気通路に設けられたスロットル弁の
開度を検出するスロットル弁開度センサと、アクセル開
度センサとスロットル弁開度センサの検出値に応じてス
ロットル弁を開閉駆動するモータとを備えた電子制御ス
ロットル弁の制御装置において、アクセル開度センサの
検出値を第1の周期毎に読み込み、読み込んだアクセル
開度からスロットル弁開度の指令値を設定する指令値設
定手段と、この指令値に基づいてスロットル弁の第1の
開閉速度を設定するスロットル弁の第1の開閉速度設定
手段と、スロットル弁開度センサの検出値を、第1の周
期より短い第2の周期毎に現在のスロットル弁開度とし
て読み込むスロットル弁開度の読込手段と、現在のスロ
ットル弁開度が指令値よりも小さな所定開度に達するま
では、スロットル弁の第1の開閉速度に応じて第2の周
期後の第1の予測スロットル弁開度を算出する第1のス
ロットル弁開度予測手段と、第1の予測スロットル弁開
度に追従させて、モータにスロットル弁を開閉駆動させ
る第1のスロットル弁の開閉駆動手段と、現在のスロッ
トル弁開度が初めて所定開度以上になった時に、スロッ
トル弁の第1の開閉速度に応じて、これよりも遅い第2
の開閉速度を設定するスロットル弁の第2の開閉速度設
定手段と、現在のスロットル弁開度が所定開度以上の時
に、スロットル弁の第2の開閉速度に応じて、第2の周
期後の第2の予測スロットル弁開度を算出する第2のス
ロットル弁開度予測手段、及び、第2の予測スロットル
弁開度に追従させて、モータにスロットル弁を指令値ま
で開閉駆動させる第2のスロットル弁の開閉駆動手段と
を設けたことを特徴としている。
【0013】第2の発明の構成上の特徴は、第1の発明
において、第1及び第2のスロットル弁の開閉駆動手段
が、第1及び第2の予測スロットル弁開度に応じてモー
タへの供給電力のデューティ比を算出し、算出した供給
電力のデューティ比によって、モータを駆動することを
特徴としている。第3の発明の構成上の特徴は、アクセ
ルペダルの踏込量に応じたアクセル開度を検出するアク
セル開度センサと、内燃機関の吸気通路に設けられたス
ロットル弁の開度を検出するスロットル弁開度センサ
と、アクセル開度センサとスロットル弁開度センサの検
出値に応じてスロットル弁を開閉駆動するモータとを備
えた電子制御スロットル弁の制御装置において、アクセ
ル開度センサの検出値を第1の周期毎に読み込み、読み
込んだアクセル開度からスロットル弁開度の指令値を設
定する指令値設定手段と、この指令値に基づいてスロッ
トル弁の第1の開閉速度を設定するスロットル弁の第1
の開閉速度設定手段と、スロットル弁開度センサの検出
値を、第1の周期より短い第2の周期毎に現在のスロッ
トル弁開度として読み込むスロットル弁開度の読込手段
と、スロットル弁の第1の開閉速度に応じて第2の周期
後の第1の予測スロットル弁開度を算出する第1のスロ
ットル弁開度予測手段と、第1の予測スロットル弁開度
に追従させて、モータにスロットル弁を開閉駆動させる
スロットル弁の開閉駆動手段と、現在のスロットル弁開
度が、初めて指令値よりも小さな所定開度以上になった
時に、スロットル弁の第1の開閉速度に応じて、これよ
りも遅い第2の開閉速度を設定するスロットル弁の第2
の開閉速度設定手段と、現在のスロットル弁開度が所定
開度以上の時に、スロットル弁の第2の開閉速度に応じ
て、第2の周期後の第2の予測スロットル弁開度を算出
する第2のスロットル弁開度予測手段、及び、第1の予
測スロットル弁開度と第2の予測スロットル弁開度との
差分を算出し、スロットル弁の開閉駆動手段によるモー
タへの制御出力を、この差分により補正して、スロット
ル弁を指令値まで開閉駆動させるスロットル弁の開閉駆
動補正手段とを備えることを特徴としている。
【0014】第4の発明の構成上の特徴は、第3の発明
において、スロットル弁の開閉駆動手段が第1の予測ス
ロットル弁開度に応じてモータへの供給電力のデューテ
ィ比を算出し、現在のスロットル弁開度が、所定開度ま
では算出した供給電力のデューティ比によって、所定開
度以上の時は算出した供給電力のデューティ比を差分で
補正した値によって、モータを駆動することを特徴とし
ている。
【0015】本発明によれば、PID制御を行う電子制
御スロットル弁の制御装置において、アクセル開度セン
サの検出値を所定時間毎に読み込んでアクセル開度の指
令値として設定し、この指令値に基づいてスロットル弁
の第1の開閉速度を設定し、スロットル弁開度センサの
検出値を短い周期で読み込んだ現在のスロットル弁開度
が指令値よりも小さな所定開度に達するまでは、スロッ
トル弁の第1の開閉速度で決まる第1の基準スロットル
弁開度に追従させてスロットル弁をモータで開閉駆動
し、所定開度に達した時は第1の開閉速度よりも遅い第
2の開閉速度で決まる第2の基準スロットル弁開度に追
従させてスロットル弁をモータで指令値まで開閉駆動す
るようにしたので、電子制御スロットル弁の応答性が速
くなると共に、オーバシュートやアンダーシュートが防
止される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。な
お、図1で説明した電子制御スロットル弁装置20の構
成部材と同じ構成部材については同じ符号を付して説明
する。図2には本発明の一実施例のスロットル弁の制御
装置を備えた電子制御燃料噴射式の多気筒内燃機関1が
概略的に示されている。図2において、内燃機関1の吸
気通路2には図示しないエアクリーナの下流側にスロッ
トル弁3が設けられており、このスロットル弁3の軸の
一端にはこのスロットル弁3を駆動するアクチュエータ
であるスロットルモータ4が設けられており、他端には
スロットル弁3の開度を検出するスロットル開度センサ
5が設けられている。即ち、この実施例のスロットル弁
3はスロットルモータ4によって開閉駆動される電子制
御スロットルである。
【0017】スロットル弁3の下流側の吸気通路2には
サージタンク6があり、このサージタンク6内には吸気
の圧力を検出する圧力センサ7が設けられている。更
に、サージタンク6の下流側には、各気筒毎に燃料供給
系から加圧燃料を吸気ポートへ供給するための燃料噴射
弁8が設けられている。スロットル開度センサ5の出力
と圧力センサ7の出力は、マイクロコンピュータを内蔵
したECU(エンジン・コントロール・ユニット)10
に入力される。
【0018】また、内燃機関1のシリンダブロックの冷
却水通路9には、冷却水の温度を検出するための水温セ
ンサ11が設けられている。水温センサ11は冷却水の
温度に応じたアナログ電圧の電気信号を発生する。排気
通路12には、排気ガス中の3つの有害成分HC,C
O,NOxを同時に浄化する三元触媒コンバータ(図示
せず)が設けられており、この触媒コンバータの上流側
の排気通路12には、空燃比センサの一種であるO2
ンサ13が設けられている。O2 センサ13は排気ガス
中の酸素成分濃度に応じて電気信号を発生する。これら
水温センサ11及びO2 センサ13の出力はECU10
に入力される。
【0019】更に、このECU10には、アクセルペダ
ル14に取り付けられてアクセル踏込量を検出するアク
セル開度センサ15からのアクセルペダルの踏込量信号
(アクセル開度信号)や、図示しないディストリビュー
タに取付けられたクランク角センサからの機関回転数N
eが入力される。以上のような構成において、図示しな
いキースイッチがオンされると、ECU10が通電され
てプログラムが起動し、各センサからの出力を取り込
み、スロットル弁3を開閉するスロットルモータ4や燃
料噴射弁8、或いはその他のアクチュエータを制御す
る。ECU10には、各種センサからのアナログ信号を
ディジタル信号に変換するA/D変換器が含まれ、各種
センサからの入力ディジタル信号や各アクチュエータを
駆動する信号が出入りする入出力インタフェース10
1、演算処理を行うCPU102、ROM103やRA
M104等のメモリや、クロック105等が設けられて
おり、これらはバス106で相互に接続されている。E
CU10の構成については公知であるので、これ以上の
説明を省略する。
【0020】ECU10にアクセル開度センサ15から
のアクセルペダルの踏込量信号が入力されると、ECU
10は図3(a) に示すように、このアクセルペダルの踏
込量信号を所定周期T、例えば10ms周期、でサンプ
リングする。そして、ECU10は時刻taにおけるサ
ンプリング値αを、図3(b) に示すように、時刻taに
おけるスロットル弁開度の指令値θCMとして出力する。
ECU10は以後同様に、所定周期T毎にサンプリング
したアクセルペダルの踏込量信号を、時刻tbでは指令
値θCM=β、時刻tcでは指令値θCM=γというように
出力する。
【0021】図4は本発明を実現するための図2のEC
U10の中の機能をブロックで表したものである。アク
セルペダルの踏込量信号がECU10に入力されると、
指令値設定機能110により、前述のように所定時間T
毎に指令値が作られる。この指令値は微分動作機能11
1D、比例動作機能111P、積分動作機能111Iか
ら構成されるPID制御機能111に入力される。PI
D制御機能111ではこの指令値に基づいてスロットル
弁の開閉速度が演算され、このスロットル弁の開閉速度
で決まるスロットル弁開度の目標値が出力される。この
スロットル弁開度の目標値はデューティ出力演算機能1
12に出力され、ここでスロットル弁開度の目標値に応
じたスロットルモータの駆動信号のデューティ比が演算
される。スロットルモータの駆動信号のデューティ比は
スロットルモータ4に出力され、スロットルモータ4が
駆動されてスロットル弁の開度が変更される。スロット
ル弁の開度はスロットル開度センサ5によって検出さ
れ、この検出値がPID制御機能111にフィードバッ
クされる。
【0022】以上の機能が通常のスロットル弁の制御系
統であるが、本発明では、この制御系統に、加減速予測
演算機能113を加えている。この加減速予測演算機能
113は、デューティ出力演算機能112の出力を取込
み、このデューティ出力演算機能112の出力を制御す
るために、所定の信号をデューティ出力演算機能112
の入力側にフィードバックするものである。また、スロ
ットル開度センサ5によって検出されるスロットル弁の
開度の検出値は、この加減速予測演算機能113にも入
力される。
【0023】ここで、図4のように構成された電子制御
スロットル弁の制御装置における本発明の制御の一例に
ついて図5に示すフローチャートを用いて説明する。こ
のフローチャートに示す手順は、前述のサンプリング周
期Tよりも短い別のサンプリング周期Tsで実行され
る。なお、ここではmを自然数として、T=mTsであ
る。
【0024】ステップ501ではまず、現在の時刻がサ
ンプリング周期Tか否かを判定する。そして、サンプリ
ング周期Tである場合にはステップ502に進み、図3
(a),(b) で説明したように、現在のアクセル開度セン
サ15の検出開度(アクセルペダルの踏込量)を読み込
み、これを現在のスロットル弁開度の指令値θCMとす
る。続くステップ503では、この指令値θCMの大きさ
に応じてスロットル弁の第1の開閉速度V1を算出して
ステップ504に進む。
【0025】スロットル弁の第1の開閉速度V1は、指
令値θCMに対するスロットル弁開度の追従速度の上限値
を示すものであり、指令値θCMに対するスロットル弁開
度の追従速度は第1の開閉速度V1でガードされる。第
1の開閉速度V1の大きさは、これを計算する時点の指
令値θCMの大きさに応じて決まるように、予めマップの
形でROM103に記憶させておけば良い。また、スロ
ットル弁の第1の開閉速度V1は現代制御によっても求
めることができる。即ち、スロットル弁の第1の開閉速
度V1は、これを計算する時点における指令値θCM、ア
クセルペダルの踏込量、バッテリ電圧、温度等のパラメ
ータを用いて状態方程式を作り、これを解くことによっ
ても求めることができる。
【0026】一方、ステップ501で、現在の時刻t1が
サンプリング周期Tでないと判定した時は、ステップ5
02,503を実行せずにステップ504に進む。ステ
ップ504では現在のスロットル開度センサ5の検出出
力から、現在のスロットル弁3の開度θthを読み込む。
続くステップ505では、ステップ503で算出したス
ロットル弁の第1の開閉速度V1と、ステップ504で
読み込んだ現在のスロットル弁3の開度θthに応じて、
所定時間Ts後(次のサンプリング周期Ts後)のスロ
ットル弁の開度予測値θe1を算出する。このスロットル
弁の開度予測値θe1は、現在のスロットル弁開度θthと
の差で表される量である。
【0027】続くステップ506では、ステップ505
で算出したスロットル弁の開度予測値θe1に対応させ
て、スロットル弁3を駆動するスロットルモータ4の駆
動量を駆動デューティ比DD1として算出する。この駆
動デューティ比DD1は、スロットル弁の開度予測値θ
e1に対応させたマップにより算出することができる。こ
のマップの例を図6と図7に示す。図6はX軸が開度予
測値(速度)であり、Y軸が駆動デューティ比DD1を
示すマップの例である。このマップから開度予測値θe1
に応じた駆動デューティ比DD1を得ることができる。
図7はX軸がスロットル弁位置、Y軸がスロットル弁の
開度予測値、Z軸が駆動デューティ比DD1を示すマッ
プの例である。図7のマップは開度予測値θe1に応じた
駆動デューティ比DD1の値が、その時のスロットル弁
位置 (スロットル弁開度) を加味して得ることができる
ので、より正確な駆動デューティ比DD1を求めること
ができる。
【0028】この実施例では以上のような制御を、スロ
ットル弁3の開度θthがスロットル弁開度の指令値θCM
に近い所定の開度に達するまで行う。この所定の開度
は、機関の性能によっても異なるが、例えば、スロット
ル弁開度の指令値θCMの85%程度とすれば良い。ここ
では、所定の開度をスロットル弁開度の指令値θCMの8
5%として説明する。
【0029】ステップ507はスロットル弁3の開度θ
thがスロットル弁開度の指令値θCMの近い所定開度に達
したか否か、例えば、スロットル弁3の開度θthが指令
値θCMの85%に達したか否かを判定するものである。
ステップ507でθth<θCM×0.85の場合は、ステ
ップ502からステップ506の手順によって求めた駆
動デューティ比DD1をそのまま使用してスロットルモ
ータ4を駆動する。従って、ステップ507でθth<θ
CM×0.85となった時はステップ508に進んで後述
するフラグnを0にした後、ステップ516においてス
テップ506で算出した駆動デューティ比DD1を、ス
ロットルモータ4の駆動デューティ比として出力してこ
のルーチンを終了する。
【0030】一方、ステップ507でθth≧θCM×0.
85となった時はステップ509に進む。ステップ50
9はステップ507で初めてθth≧θCM×0.85とな
ったか否かをフラグの値によって判定するものである。
即ち、ステップ507で初めてθth≧θCM×0.85と
なった時は、フラグnの値が0であるのでステップ51
0とステップ511の処理を行わせるものである。フラ
グnの値が0の時はステップ510に進み、スロットル
弁の第1の開閉速度V1からスロットル弁の第2の開閉
速度V2を算出する。ここで、スロットル弁の第2の開
閉速度V2は、スロットル弁の第1の開閉速度V1より
も小さな値であり、スロットル弁の第1の開閉速度V1
の値に応じて予め設定されている図8に示すようなマッ
プを用いて算出することができる。なお、図8に示すマ
ップは、スロットルモータの状態や機関に搭載されるバ
ッテリの電圧、或いは周囲温度によって補正して使用す
れば良い。
【0031】このようにして、ステップ510でスロッ
トル弁の第2の開閉速度V2を算出した後は、ステップ
511に進んでフラグnの値を1にしてステップ512
に進む。従って、この後にステップ509に進んで来た
時にはフラグnの値が1になっているので、ステップ5
10とステップ511の処理が実行されずにステップ5
12に進むことになる。このように、フラグnはステッ
プ507で初めてθth≧θCM×0.85となった時だけ
ステップ510でスロットル弁の第2の開閉速度V2を
算出させるためのものである。
【0032】ステップ512ではステップ510で算出
したスロットル弁の第2の開閉速度V2と、ステップ5
04で読み込んだ現在のスロットル弁3の開度θthに応
じて、所定時間Ts後のスロットル弁の開度予測値θe2
を算出する。続くステップ513では、ステップ505
で算出したスロットル弁の開度予測値θe1と、ステップ
512で算出したスロットル弁の開度予測値θe2との差
分θthdfを算出する。そして、次のステップ514にお
いてこの差分θthdfに対応させて、スロットル弁3を駆
動するスロットルモータ4の駆動デューティ比DD1の
増減分DDΔを算出する。この駆動デューティ比の増減
分DDΔは、前述のスロットル弁の開度予測値θe1に対
応させたマップをそのまま用いて算出することができ
る。
【0033】続くステップ515では、ステップ506
で算出したスロットル弁の駆動デューティ比DD1を、
ステップ514で算出した駆動デューティ比の増減分D
DΔで補正する。ステップ515が終了するとステップ
516に進み、補正したスロットル弁の駆動デューティ
比DD1をスロットルモータ4の駆動デューティ比とし
て出力してこのルーチンを終了する。
【0034】従って、ステップ507でθth≧θCM×
0.85となった後は、ステップ516において出力さ
れる駆動デューティ比DD1は、ステップ506で算出
したスロットルモータ4の駆動デューティ比DD1がス
テップ515において補正された値であり、この補正さ
れた駆動デューティ比DD1でスロットルモータが駆動
されることになる。
【0035】図9は、時刻t1が指令値θCMの算出周期
に相当する場合の、指令値θCM、スロットル弁開度(開
度予測値θe1, θe2)、スロットルモータの駆動デュー
ティ比DD1の変化を、時間と共に示すタイムチャート
である。ここでは、現在のスロットル弁開度θthがn°
であったとし、ステップ502における指令値θCMの算
出値が5°であったとする。
【0036】この条件の時には、指令値θCMの値の5°
に応じてスロットル弁の第1の開閉速度V1が算出され
(ステップ503)、続いて現在のスロットル弁開度θ
thの値が5°と読み込まれ(ステップ504)た後に、
サンプリング周期Ts後のスロットル弁の開度予測値θ
e1が算出される(ステップ505)。ここでは、サンプ
リング周期Ts後のスロットル弁の開度予測値をFとす
る。
【0037】このようにして、サンプリング周期Ts後
のスロットル開度予測値がFと算出されると、それに応
じたスロットルモータのデューティ比DD1が算出され
(ステップ806)、このデューティ比DD1でスロッ
トルモータがデューティ駆動される(ステップ51
6)。このようなスロットルモータのデューティ駆動は
時刻t1から時刻t2までの期間T1の間続けられる。
期間T1の間に、図示のようにスロットル弁の開度予測
値θe1がF,A,B,C,Eのように変化すると、それ
に応じてスロットルモータの駆動デューティ比DD1も
F′,A′,B′,C′,E′のように変化する。期間
T1が通常のPID制御による制御である。
【0038】一方、時刻t2において、スロットル弁開
度θthが指令値θCMの85%に達したとすると、時刻t
2において、スロットル弁の第1の開閉速度V1に応じ
てスロットル弁の第2の開閉速度V2が算出され(ステ
ップ510)、サンプリング周期Ts後のスロットル弁
の開度予測値θe2が算出される(ステップ512)。こ
こでは、サンプリング周期Ts後のスロットル弁の開度
予測値θe1の値をD″とし、スロットル弁の開度予測値
θe2の値をDとする。
【0039】このように、スロットル弁開度θthが指令
値θCMの85%に達した時は、スロットル弁の第1の開
閉速度V1に応じた開度予測値θe1の値のD″と、スロ
ットル弁の第2の開閉速度V2に応じた開度予測値θe2
の値のDが両方算出され、その差分θthdfが算出される
(ステップ513)。そして、この差分θthdfに相当す
るデューティ比の増減分DDΔが算出され(ステップ5
14)、スロットルモータの駆動デューティ比DD1が
このデューティ比の増減分DDΔで補正される(ステッ
プ515)。そして、以後はスロットル弁開度θthが指
令値θCMに一致する時刻t3までの期間T2の間、補正
された駆動デューティ比DD1でスロットルモータが駆
動される。期間T2が本発明のPID制御において加減
速予測演算を実施する期間である。
【0040】以上説明したのは、スロットル弁を開弁方
向に駆動する場合の制御であるが、スロットル弁を閉弁
方向に駆動する場合の制御は、指令値θCM、スロットル
弁開度(開度予測値θe1, θe2)、スロットルモータの
駆動デューティ比DD1の大きさが負になるだけで全く
同じであるので、その説明を省略する。また、以上説明
した例では、スロットル弁開度θthが指令値θCMの85
%に達した時に、スロットル弁の開閉速度を第1の開閉
速度V1から、これよりも小さい第2の開閉速度V2に
切り換えたが、この第1の開閉速度V1から第2の開閉
速度V2への切り換えはスロットル弁開度θthが指令値
θCMの85%に達した時に限られるものではなく、機関
の性能に応じて適切に選択すれば良い。
【0041】図9で説明したように、本発明によれば、
スロットル弁開度の指令値θCMに対して、スロットル弁
の開度予測値θe1, θe2が実線RTで示すように、スロ
ットルモータの駆動デューティ比DD1が実線RDで示
すように、適切に決められるので、スロットル弁がオー
バシュートやアンダシュートを起こすことなく、スムー
ズに駆動される。一方、従来の制御によれば、スロット
ル弁開度の指令値θCMに対して、時刻t2以降も、スロ
ットル弁の開度予測値θe2が二点鎖線UTで示すように
増大するので、スロットルモータの駆動デューティ比D
D1も二点鎖線UDで示すように増大し、スロットル弁
がオーバシュートやアンダシュートを起こすことにな
る。
【0042】なお、図9で説明した例は、PID制御の
ゲインを適切に設定した場合のものであるが、PID制
御のゲインを大きく設定してスロットル弁の開度予測値
θe1がスロットル弁の第1の開閉速度V1で常にガード
されるようにした場合の例を図10に示す。この場合で
も、本発明によれば、スロットル弁開度の指令値θCMに
対して、スロットル弁の開度予測値θe1, θe2が実線R
Tで示すように、スロットルモータの駆動デューティ比
DD1が実線RDで示すように、適切に決められるの
で、スロットル弁がオーバシュートやアンダシュートを
起こすことなく、スムーズに駆動される。
【0043】更に、第1,第2の開閉速度V1,V2
は、図10に破線V1a,V1bおよびV2a,V2b
で示すように、許容幅を持たせるようにしても良い。以
上説明した実施例では、スロットル弁の開度が指令値θ
CMの85%以上になった時以降も、スロットル弁の第1
の開閉速度V1に応じたスロットル弁の開度予測値θe1
も計算しておき、スロットル弁の第2の開閉速度V2に
応じたスロットル弁の開度予測値θe2とこの開度予測値
θe1との差分θthdfを算出した。そして、この差分θth
dfに相当するデューティ比の増減分DDΔを算出し、ス
ロットル弁の第1の開閉速度V1に応じたスロットル弁
の開度予測値θe1から求められるスロットルモータの駆
動デューティ比DD1を、この増減分DDΔで補正する
ことによってスロットルモータを駆動していた。
【0044】しかしながら、スロットル弁の開度が指令
値θCMの85%以上になった以降は、スロットル弁の第
2の開閉速度V2に応じたスロットル弁の開度予測値θ
e2から直接スロットルモータの駆動デューティ比DD1
を算出してスロットルモータを駆動することもできる。
図11はこの制御の手順を本発明の第2の実施例として
フローチャートにより示したものである。
【0045】図11に示した制御手順は、一部分を除い
て図5で説明した制御手順と重複する。よって、説明が
重複する部分には図5と同じステップ番号を附してその
説明を省略する。ステップ501からステップ505は
図5で説明した手順と同じであり、ステップ501で現
在の時刻がサンプリング周期Tか否かを判定し、ステッ
プ502で現在のアクセルペダルの踏込量からスロット
ル弁開度の指令値θCMを算出し、ステップ503でスロ
ットル弁の第1の開閉速度V1を算出し、ステップ50
4で現在のスロットル弁3の開度θthを読み込み、ステ
ップ505で所定時間(サンプリング周期)Ts後のス
ロットル弁の開度予測値θe1を算出する。
【0046】図5の制御では、ステップ506において
スロットル弁の開度予測値θe1に対応するスロットルモ
ータ4の駆動デューティ比DD1を算出していたが、こ
の実施例では、ステップ505の終了後はスロットル弁
3の開度θthがスロットル弁開度の指令値θCMの85%
程度か否かを判定するステップ507を実行する。ステ
ップ507でθth<θCM×0.85の場合は、ステップ
508でフラグnを0にした後、図5の制御のステップ
506に相当するステップ601を行う。即ち、ステッ
プ601では開度予測値θe1に対応するスロットルモー
タの駆動デューティ比DD1を算出する。そして、続く
ステップ516においてステップ601で算出した駆動
デューティ比DD1を、スロットルモータ4の駆動デュ
ーティ比として出力してこのルーチンを終了する。
【0047】一方、ステップ507でθth≧θCM×0.
85となった時に行うステップ509からステップ51
2の手順は図5で説明した手順と同じであり、ステップ
509ではステップ507で初めてθth≧θCM×0.8
5となったか否かを判定し、ステップ510ではスロッ
トル弁の第1の開閉速度V1からスロットル弁の第2の
開閉速度V2を算出し、ステップ511ではフラグnの
値を1にし、ステップ512では所定時間(サンプリン
グ周期)Ts後のスロットル弁の開度予測値θe2を算出
する。
【0048】続くステップ602では、開度予測値θe2
に対応するスロットルモータの駆動デューティ比DD1
を算出し、ステップ516に進んでこのスロットル弁の
駆動デューティ比DD1をスロットルモータ4の駆動デ
ューティ比として出力してこのルーチンを終了する。こ
の実施例では、ステップ507でθth≧θCM×0.85
となった後は、ステップ516において出力される駆動
デューティ比DD1は、ステップ602で算出した開度
予測値θe2に対応するスロットルモータ4の駆動デュー
ティ比DD1であり、この値は図5の制御におけるステ
ップ515で補正された駆動デューティ比DD1と同じ
値である。従って、この実施例によってもスロットルモ
ータは図5の制御と同様に駆動される。
【0049】このように、本発明ではスロットルモータ
の駆動デューティ比を予測しながらスロットル弁を駆動
制御するので、指令値が変化してからスロットル弁がど
れ位の時間差で指令値に到達するかを予測することがで
き、正確な空燃比制御が可能となり、機関のエミッショ
ンを低減することができる。すなわち、これまでは機関
側で空燃比を制御する時に、スロットル弁の挙動が掴め
なかったが、本発明ではある程度スロットル弁の挙動を
把握することができるので、所定時間後のスロットル弁
の開度から吸入空気量が分かり、それに従った燃料噴射
を実行することができるので、機関のエミッションが向
上するのである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
PID制御を行う電子制御スロットル弁の制御装置にお
いて、スロットル弁開度の指令値に基づいたスロットル
弁の開閉速度を速くすることができると共に、スロット
ル弁の開閉速度を監視し、スロットル弁の開度が指令値
に基づく開度に近づいた時点において以後のスロットル
弁の開閉速度を低下させることにより、電子制御スロッ
トル弁の応答性の改善とオーバシュートの防止の両方を
実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の電子制御スロットルの構成を示す透視斜
視図である。
【図2】本発明の一実施例の電子制御スロットル弁の制
御装置が搭載された電子制御式多気筒内燃機関の構成を
示す構成図である。
【図3】(a) はアクセルペダルの踏込量特性の一例を示
す図、(b) は(a) のアクセルペダルの踏込量特性から得
られる指令値の特性を示す図である。
【図4】本発明の制御ブロック図である。
【図5】本発明の電子制御スロットル弁の制御装置にお
けるスロットル弁の制御手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図6】スロットル弁の開度予測値と駆動デューティ比
の関係を示す特性図である。
【図7】スロットル弁位置、スロットル弁の開度予測
値、及び駆動デューティ比の関係を3次元で示す特性図
である。
【図8】本発明のスロットル弁の第1の開閉速度と第2
の開閉速度との関係を示す特性図である。
【図9】図5の制御手順に基づく指令値、スロットル弁
の第1,第2の開閉速度、スロットル弁の開度予測値、
及び駆動デューティ比の変化の様子を示すタイムチャー
トである。
【図10】図4のPID制御におけるゲインを大きくし
た時の、図5の制御手順に基づく指令値、スロットル弁
の第1,第2の開閉速度、スロットル弁の開度予測値、
及び駆動デューティ比の変化の様子を示すタイムチャー
トである。
【図11】本発明の電子制御スロットル弁の制御装置に
おけるスロットル弁の制御手順の他の例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
2…吸気通路 3…スロットル弁 4…スロットルモータ 5…スロットル開度センサ 10…ECU 14…アクセルペダル 15…アクセル開度センサ 16…スロットルレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 CA00 DA04 FA02 FA03 FA11 GA41 GA46 KA01 KA33 3G084 BA05 DA05 DA08 DA30 EA05 EA11 EB14 EB15 EC03 FA10 3G301 JA03 JA07 LA01 LC03 NA03 NA04 NA05 NA08 NB02 NB03 NB15 ND05 ND41 NE02 NE03 PA11A PF03A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルの踏込量に応じたアクセ
    ル開度を検出するアクセル開度センサと、内燃機関の吸
    気通路に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロ
    ットル弁開度センサと、前記アクセル開度センサとスロ
    ットル弁開度センサの検出値に応じて前記スロットル弁
    を開閉駆動するモータとを備えた電子制御スロットル弁
    の制御装置であって、 前記アクセル開度センサの検出値を第1の周期毎に読み
    込み、読み込んだアクセル開度からスロットル弁開度の
    指令値を設定する指令値設定手段と、 この指令値に基づいて前記スロットル弁の第1の開閉速
    度を設定するスロットル弁の第1の開閉速度設定手段
    と、 前記スロットル弁開度センサの検出値を、前記第1の周
    期より短い第2の周期毎に現在のスロットル弁開度とし
    て読み込むスロットル弁開度の読込手段と、 現在のスロットル弁開度が前記指令値よりも小さな所定
    開度に達するまでは、前記スロットル弁の第1の開閉速
    度に応じて前記第2の周期後の第1の予測スロットル弁
    開度を算出する第1のスロットル弁開度予測手段と、 前記第1の予測スロットル弁開度に追従させて、前記モ
    ータに前記スロットル弁を開閉駆動させる第1のスロッ
    トル弁の開閉駆動手段と、 前記現在のスロットル弁開度が初めて前記所定開度以上
    になった時に、前記スロットル弁の第1の開閉速度に応
    じて、これよりも遅い第2の開閉速度を設定するスロッ
    トル弁の第2の開閉速度設定手段と、 前記現在のスロットル弁開度が前記所定開度以上の時
    に、前記スロットル弁の第2の開閉速度に応じて、前記
    第2の周期後の第2の予測スロットル弁開度を算出する
    第2のスロットル弁開度予測手段、及び、 前記第2の予測スロットル弁開度に追従させて、前記モ
    ータに前記スロットル弁を前記指令値まで開閉駆動させ
    る第2のスロットル弁の開閉駆動手段と、を備えること
    を特徴とする電子制御スロットル弁の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子制御スロットル弁
    の制御装置であって、前記第1及び第2のスロットル弁
    の開閉駆動手段は、前記第1及び第2の予測スロットル
    弁開度に応じて前記モータへの供給電力のデューティ比
    を算出し、算出した供給電力のデューティ比によって、
    前記モータを駆動することを特徴とする電子制御スロッ
    トル弁の制御装置。
  3. 【請求項3】 アクセルペダルの踏込量に応じたアクセ
    ル開度を検出するアクセル開度センサと、内燃機関の吸
    気通路に設けられたスロットル弁の開度を検出するスロ
    ットル弁開度センサと、前記アクセル開度センサとスロ
    ットル弁開度センサの検出値に応じて前記スロットル弁
    を開閉駆動するモータとを備えた電子制御スロットル弁
    の制御装置であって、 前記アクセル開度センサの検出値を第1の周期毎に読み
    込み、読み込んだアクセル開度からスロットル弁開度の
    指令値を設定する指令値設定手段と、 この指令値に基づいて前記スロットル弁の第1の開閉速
    度を設定するスロットル弁の第1の開閉速度設定手段
    と、 前記スロットル弁開度センサの検出値を、前記第1の周
    期より短い第2の周期毎に現在のスロットル弁開度とし
    て読み込むスロットル弁開度の読込手段と、 前記スロットル弁の第1の開閉速度に応じて前記第2の
    周期後の第1の予測スロットル弁開度を算出する第1の
    スロットル弁開度予測手段と、 前記第1の予測スロットル弁開度に追従させて、前記モ
    ータに前記スロットル弁を開閉駆動させるスロットル弁
    の開閉駆動手段と、 前記現在のスロットル弁開度が、初めて前記指令値より
    も小さな所定開度以上になった時に、前記スロットル弁
    の第1の開閉速度に応じて、これよりも遅い第2の開閉
    速度を設定するスロットル弁の第2の開閉速度設定手段
    と、 前記現在のスロットル弁開度が前記所定開度以上の時
    に、前記スロットル弁の第2の開閉速度に応じて、前記
    第2の周期後の第2の予測スロットル弁開度を算出する
    第2のスロットル弁開度予測手段、及び、 前記第1の予測スロットル弁開度と前記第2の予測スロ
    ットル弁開度との差分を算出し、前記スロットル弁の開
    閉駆動手段による前記モータへの制御出力を、この差分
    により補正して、前記スロットル弁を前記指令値まで開
    閉駆動させるスロットル弁の開閉駆動補正手段と、を備
    えることを特徴とする電子制御スロットル弁の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子制御スロットル弁
    の制御装置であって、前記スロットル弁の開閉駆動手段
    は前記第1の予測スロットル弁開度に応じて前記モータ
    への供給電力のデューティ比を算出し、前記現在のスロ
    ットル弁開度が、前記所定開度までは算出した供給電力
    のデューティ比によって、前記所定開度以上の時は算出
    した供給電力のデューティ比を前記差分で補正した値に
    よって、前記モータを駆動することを特徴とする電子制
    御スロットル弁の制御装置。
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