JPH07166479A - 透湿防水性コーティング布帛の製造方法 - Google Patents

透湿防水性コーティング布帛の製造方法

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JPH07166479A
JPH07166479A JP34371093A JP34371093A JPH07166479A JP H07166479 A JPH07166479 A JP H07166479A JP 34371093 A JP34371093 A JP 34371093A JP 34371093 A JP34371093 A JP 34371093A JP H07166479 A JPH07166479 A JP H07166479A
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Kenichi Kamemaru
賢一 亀丸
Kiyoshi Nakagawa
清 中川
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた透湿性能と,洗濯による耐水圧低下の
少ない優れた防水性能を有する透湿防水性コーティング
布帛の製造方法を提供する。 【構成】 撥水剤,並びに,平均粒径が1μm以下で
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を1%以上含有する
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液を,繊維布帛上
に湿式コーティング法によりコーティングする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,雨衣,外衣等の各種衣
料用として用いられる,透湿性能および防水性能の優れ
た透湿防水性コーティング布帛の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から,湿式あるいは乾式コーティン
グ加工法により得られるコーティング布帛は,樹脂層が
有孔のものと無孔のものが知られている。一般的に,樹
脂層が有孔のとき,優れた透湿性能は得やすいが,防水
性能は不十分となりやすく,逆に樹脂層が無孔のときに
は,優れた防水性能は得やすいが,透湿性能は不十分と
なりやすい。例えば,ポリウレタン樹脂の湿式コーティ
ング加工法により得られるコーティング布帛は,元来防
水性能は優れているが,透湿性能が不十分であるから,
透湿性能を向上させるためにアニオン系界面活性剤,ノ
ニオン系界面活性剤,親水性高分子等を併用して,樹脂
層に孔径1〜10μmの微多孔を形成させ透湿性能を向
上させている。しかしながら,その結果得られるコーテ
ィング布帛の防水性能がかなり低下してしまい,さらに
1〜10μmの微多孔が存在しているため,釣用雨衣と
して使用する場合には防水性能は不十分であり,また,
着用時の汗,油等の汚染物質や洗濯時の洗剤が吸着し
て,微多孔質の樹脂層の親水化が生じ,防水性能が著し
く低下するという問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,洗濯による耐水圧低下の
少ない優れた防水性能と,透湿性能とを兼ね備えたコー
ティング布帛を得ることを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は,繊維布帛上に撥水剤を含むポリウレタン
樹脂主体の合成重合体溶液を塗布し,湿式コーティング
法にて有孔の樹脂層を形成するに際し,該溶液中に平均
粒径が1μm以下で,かつ,N,N−ジメチルホルムア
ミドの吸着量が200ミリリットル/100g以上の無
機微粉末を,上記合成重合体に対して,1重量%以上含
有せしめることを特徴とする防水性能および透湿性能の
優れた透湿防水性コーティング布帛の製造方法を要旨と
するものである。
【0005】以下,本発明について詳細に説明を行う。
【0006】本発明方法によるコーティング布帛の特徴
は,撥水剤を混合したポリウレタン樹脂主体の合成重合
体の極性有機溶剤溶液中に無機微粉末を均一分散して布
帛に塗布し,次いで水中に浸漬して樹脂皮膜を形成す
る,いわゆる湿式コーティング法によって製造し,基布
となる繊維布帛上にポリウレタン樹脂主体の合成重合体
が本来有している防水性を低下させることなく,微細で
孔数の多い高透湿性の樹脂層を形成してなるものであ
る。本発明では,この樹脂層中に平均粒径が1μm以下
で,かつN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が20
0ミリリットル/100g以上の無機微粉末を1重量%
以上,並びに,撥水剤を含有している。
【0007】ここで用いられる無機微粉末としては,通
常の湿式粉砕法やボールミル粉砕法などで微粉化された
無機微粉末や,ハロゲン化金属の気相酸化法,燃焼加水
分解法,電弧法等の乾式法によって得られる金属酸化物
微粉末を挙げることができ,中でもこれらの方法により
製造される二酸化ケイ素微粉末を代表として挙げること
ができる。これらの方法により得られた微粉末は,一般
的に粒径が0.05μm以下であると同時に,非常に多い
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量を有し,合成重合
体樹脂溶液中に添加せしめる無機微粉末として好適であ
る。さらに,該微粉末の表面を疎水性に改質したものを
用いれば,漏水性の面からみてより一層好適であり,ま
た,該微粉末は実質的に無効である方が好ましい。
【0008】ここでいうN,N−ジメチルホルムアミド
吸着量とは,無機微粉末5gをガラス平板上に置き,
N,N−ジメチルホルムアミドを1滴滴下するごとにス
テンレス製のへらを用いて練り合わせる作業を繰り返
し,N,N−ジメチルホルムアミドの1滴で急激に軟ら
かくなる直前までに要したN,N−ジメチルホルムアミ
ドの体積(単位:ミリリットル)を意味しており,JI
S K−5101の煮あまに油の代わりにN,N−ジメ
チルホルムアミドを用いたものである。
【0009】本発明で用いられる無機微粉末は,その平
均粒径が1μm以下であることが必要で,かつN,N−
ジメチルホルムアミド吸着量が200ミリリットル/1
00g以上であることが必要であり,更には,その平均
粒径が0.1μm以下で,かつ250ミリリットル/10
0g以上のN,N−ジメチルホルムアミドの吸着量を有
するものであれば,本発明の効果の点でより一層好まし
い。平均粒径が1μmを超えると,得られるコーティン
グ布帛の透湿膜の微細孔径が大きくなり過ぎて防水性能
を低下させるので好ましくなく,また,N,N−ジメチ
ルホルムアミドの吸着量が200ミリリットル/100
g未満では,透湿膜の微細孔の数が少なくなり,高透湿
性能が得られないので好ましくない。
【0010】本発明に用いる無機微粉末は,使用するポ
リウレタン樹脂主体の合成重合体に対して均一に1重量
%以上含有するように該重合体溶液に加えることが必要
であり,さらに好ましくは3重量%以上含有せしめるの
がよい。1重量%未満では,得られるコーティング布帛
の透湿膜の微細孔数が少なくなり,高透湿性能が得られ
ない。
【0011】また,無機微粉末は,必ずしも高純度なも
のである必要はなく,不純物として他の無機物質,例え
ば顔料,充填剤等が含有されていても何ら差し支えな
い。
【0012】本発明で用いる撥水剤としては,パラフィ
ン系撥水剤やポリシロキサン系撥水剤,フッ素系撥水剤
等の公知のいずれのものでもよいが,コーテイング樹脂
溶液との相溶性および撥水性,撥油性に鑑みて,溶剤型
フッ素系撥水剤が好ましく,例えば,アサヒガードAG
−650,アサヒガードAG−570等を挙げることが
できる。撥水剤の使用量としては,ポリウレタン樹脂主
体の合成重合体溶液に対して0.5〜10重量%,好まし
くは1〜5重量%の割合で使用することが望ましい。0.
5重量%未満では得られる樹脂層の撥水性に乏しく,ま
た,10重量%を越えて使用しても,撥水性の向上はみ
られない。
【0013】本発明で用いられる繊維布帛としては,ナ
イロン6やナイロン66で代表されるポリアミド系合成
繊維,ポリエチレンテレフタレートで代表されるポリエ
ステル系合成繊維,ポリアクリロニトリル系合成繊維,
ポリビニルアルコール系合成繊維,トリアセテート等の
半合成繊維あるいはナイロン6/木綿,ポリエチレンテ
レフタレート/木綿等の混合繊維からなる織物,編物,
不織布等を挙げることができる。
【0014】本発明では,上記の繊維布帛に撥水剤処理
を施したものを用いてもよい。これは製造時に樹脂溶液
の布帛内部への浸透を防ぐための一手段である。この場
合の撥水剤としては,前述と同様のパラフィン系撥水剤
やポリシロキサン系撥水剤,フッ素系撥水剤等の公知の
ものでよく,その処理も,一般に行われているパディン
グ法,スプレー法等の公知の方法で行えばよい。特に良
好な撥水性を必要とする場合にはフッ素系撥水剤を使用
し,例えば,アサヒガード730(旭硝子株式会社製,
フッ素系撥水剤エマルジョン)を5%の水分散液でパデ
ィング(絞り率35%)した後,160℃で1分間の熱
処理を行う方法等によって行えばよい。
【0015】本発明のコーティング布帛においては,上
記の繊維布帛上に撥水剤および無機微粉末を含むポリウ
レタン樹脂主体の合成重合体溶液を湿式コーティング法
により塗布する。ここでいうポリウレタン樹脂主体の合
成重合体とは,ポリウレタン成分を50〜100重量%
含むものをいい,その他の合成重合体としては,例え
ば,ポリアクリル酸,ポリ塩化ビニル,ポリスチレン,
ポリブタジエン,ポリアミノ酸等やこれらの共重合体等
を50重量%未満の範囲で含んでいてもよく,勿論,フ
ッ素やシリコン等で変性した化合物も本発明で使用でき
る。
【0016】ポリウレタン樹脂は,ポリイソシアネート
とポリオールを反応せしめて得られる共重合体であり,
イソシアネート成分として,芳香族ジイソシアネート,
脂肪族ジイソシアネートおよび脂環族ジイソシアネート
の単独またはこれらの混合物を用い,例えば,トリレン
2,4−ジイソシアネート,4,4'−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート,1,6−ヘキサンジイソシアネート,1,4
−シクロヘキサンジイソシアネート等を用い,また,ポ
リオール成分としては,ポリエーテルポリオール,ポリ
エステルポリオールを用い,ポリエーテルポリオール
は,ポリエチレングリコール,ポリプロピレングリコー
ル,ポリテトラメチレングリコール等を用い,ポリエス
テルポリオールは,エチレングリコール,プロピレング
リコール等のジオールとアジピン酸,セバチン酸等の2
塩基酸との反応生成物やカプロラクトン等の開環重合物
を用いる。
【0017】また,撥水剤および無機微粉末を含む上記
のポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液は,通常のコ
ーティング法,例えば,ナイフコータ,コンマコータ,
リバースコータ等を用いて適宜コーティングを行えばよ
いが,優れた防水性を得るためには,繊維布帛のコーテ
ィング面の平滑性や通気度(JISL−1096法)に
より異なるが,一般的には,樹脂皮膜重量が5g/m2
以上,好ましくは10g/m2 以上になるように塗布量
を調節してコーティングを行うとよい。
【0018】本発明では,樹脂層と繊維布帛間の耐剥離
性を向上させる目的で,樹脂や繊維布帛との親和性の高
い化合物を併用してもよく,その化合物としてイソシア
ネート化合物を併用するとよい。イソシアネート化合物
としては,2,4−トリレンジイソシアネート,ジフェニ
ルメタンジイソシアネート,イソフォロンジイソシアネ
ート,ヘキサメチレンジイソシアネートまたはこれらの
ジイソシアネート類3モルと活性水素を含有する化合物
(例えば,トリメチロールプロパン,グリセリン等)1
モルとの付加反応によって得られるトリイソシアネート
類が使用できる。上記のイソシアネート類は,イソシア
ネート基が遊離した形のものであっても,あるいはフェ
ノール,メチルエチルケトオキシム等を付加させること
により安定させ,その後の熱処理によりブロックを解離
させる形のものであってもよく,作業性や用途等により
適宜使い分ければよい。
【0019】イソシアネート化合物を使用する際の使用
量としては,ポリウレタン樹脂主体の合成重合体に対し
て0.1〜10重量%の割合で使用することが望ましい。
使用量が0.1重量%未満であれば,布帛に対する樹脂層
の接着力が低く,また,10重量%を超えると,風合が
硬化する傾向が認められるようになるので好ましくな
い。
【0020】上述のごときポリウレタン樹脂主体の合成
重合体からなる樹脂液を繊維布帛に塗布した後,本発明
では,0〜30℃の水中に0.5〜10分間浸漬して樹脂
分の湿式凝固を行う。以下,40〜60℃の温水中で5
〜15分間の洗浄後,通常の方法で乾燥する。
【0021】本発明において,さらに防水性能を向上さ
せたいときは,本発明の湿式コーティング層の上に乾燥
膜厚が0.5〜3μm程度の無孔のポリウレタン樹脂層等
を形成させればよい。湿式コーティング層が高耐水圧を
有しているため,薄膜でも防水性能が相乗的に向上し,
かつ透湿性能の低下も少ない。
【0022】
【作 用】本発明方法による透湿防水性コーティング布
帛は,ポリウレタン樹脂主体の合成重合体の樹脂層中
に,平均粒径が1μm以下で,かつN,N−ジメチルホ
ルムアミドの吸着量が200ミリリットル/100g以
上である無機微粉末,並びに撥水剤を含有せしめること
により,優れた透湿性能と防水性能を付与せしめたもの
である。
【0023】何故に平均粒径が1μm以下で,かつN,
N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリット
ル/100g以上である無機微粉末を含有せしめること
により優れた透湿性能と防水性能を同時に得ることがで
きるのか明確には解明されていないが,本発明者らは次
のよう推測している。
【0024】すなわち平均粒径が1μm以下で,かつ
N,N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリ
ットル/100g以上の無機微粉末を均一に分散させた
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体溶液を布帛にコーテ
ィングして湿式凝固を行うと,凝固液である水と樹脂溶
媒であるN,N−ジメチルホルムアミドが混和し,樹脂
液から溶媒が速やかに離脱していくことにより樹脂が凝
固するが,その際,平均粒径が1μm以下で,かつN,
N−ジメチルホルムアミドの吸着量が200ミリリット
ル/100g以上の無機微粉末が該樹脂溶液中に均一に
分散していると,無機微粉末の表面は他の部分に比べて
樹脂溶液中におけるN,N−ジメチルホルムアミドの濃
度が高く,いい換えれば,ポリウレタン樹脂主体の合成
重合体の濃度が低い状態にあり,このため,湿式凝固過
程において凝固液である水がまず無機微粉末表面のN,
N−ジメチルホルムアミドと置き換わり,無機微粉末の
周囲で速やかに凝固がはじまり,その後に樹脂全体が凝
固するので,結果的に凝固速度が速くなり,ウレタン樹
脂特有のハニカム構造の他に1μm以下の微細孔を無数
に有する非常にポーラスな形態となるものと推測してい
る。
【0025】さらに本発明の如く,上述のポリウレタン
樹脂主体の合成重合体溶液に撥水剤を混合すると,微細
孔を含めた樹脂層全体が撥水性および撥油性を呈するよ
うになるので,汚染物質や洗剤中の界面活性剤等の吸着
を抑制して樹脂層の親水化を防ぎ,防水性能がさらに向
上するとともに,洗濯を繰り返しても防水性能の低下が
少ないという効果を発揮するようになる。
【0026】
【実施例】以下,実施例により本発明の透湿防水性コー
ティング布帛の製造方法をさらに具体的に説明するが,
実施例におけるコーティング布帛の性能の測定は,次の
方法で行った。 (1)耐水圧 JIS L−1092(高水圧法)により,洗濯前の試
料と,JIS L−0844(A−2法)による洗濯1
0回後および30回後の試料の耐水圧を測定。 (2)透湿度 JIS L−1099(A−1法) (3)摩耗強力 JIS L−1084(A−1法) (4)剥離強度 コーティング面にホットメルトテープを経方向に接着し
て,JIS L−1089法に準じて測定。
【0027】実施例 1 経糸,緯糸の双方にナイロンハイマルチフィラメント7
0デニール/68フィラメントを用いた経糸密度120
本/インチ,緯糸密度90本/インチの平織物を製織
し,通常の方法で精練及び染色(三菱化成株式会社製,
酸性染料のDiacidFast Red 3BL 2%owf)を行った
後,フッ素系撥水剤エマルジョンのアサヒガード710
(旭硝子株式会社製)5%水分散液でパディング(絞り
率35%)し,乾燥後,160℃で1分間の熱処理を行
った。次に,鏡面ロールをもつカレンダー加工機を用い
て,温度170℃,圧力30kg/cm2 ,速度20m/分
の条件でカレンダー加工を行い,コーティング用の基布
を得た。
【0028】ここで,下記処方1に示す組成で固形分濃
度25%のポリウレタン樹脂溶液をナイフオーバーロー
ルコータを用いて上述の基布のカレンダー面に塗布量8
0g/m2 にて塗布した後,直ちに15℃の水中に40
秒間浸漬して樹脂分を凝固させ,続いて50℃の温水中
で10分間の洗浄を行って乾燥し,無機微粉末および撥
水剤を含有する本発明の透湿防水性コーティング布帛を
得た。
【0029】処方1 ラックスキン 1740−29B 100部 (セイコー化成株式会社製,エステル型ポリウレタン樹
脂) レザミン X−100 1部 (大日精化工業株式会社製,イソシアネート化合物) N,N−ジメチルホルムアミド 25部 アエロジル R−972 3部 (日本アエロジル株式会社製,平均粒径0.016μm,
N,N−ジメチルホルムアミド吸着量350ミリリット
ル/100gの疎水性二酸化ケイ素微粉末) アサヒガードAG−650 2部 (旭硝子株式会社製,溶剤型フッ素系撥水剤)
【0030】本発明との比較のため,本実施例1におい
て,処方1からアサヒガードAG−650(溶剤型フッ
素系撥水剤)を省く他は,本実施例と全く同一の方法に
より比較用のコーティング加工布帛(比較例1とす
る。)を得た。また,本発明との比較のため,本実施例
1において処方1からアエロジルR−972(二酸化ケ
イ素微粉末)を省く他は,本実施例1と全く同一の方法
により比較用のコーティング加工布帛(比較例1とす
る。)を得た。
【0031】本発明および比較用のコーティング布帛の
性能を測定,評価し,その結果をあわせて表1に示し
た。
【表1】
【0032】表1より明らかなように,本発明のコーテ
ィング布帛は,優れた耐水圧と透湿度を有するととも
に,洗濯による耐水圧低下が少なく,かつ,耐摩耗性,
耐剥離性も良好であることが分かる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば,優れた透湿性能と,洗
濯による耐水圧低下の少ない優れた防水性能を有する透
湿防水性コーティング布帛を得ることができる。さら
に,本発明のコーティング布帛は,コーティング樹脂層
の耐摩耗性,耐剥離性にも優れている。本発明によれ
ば,湿式コーティングのみで透湿性,防水性のいずれに
おいても高性能が得られるので,安価なコストで製造可
能であり,産業上非常に有利である。本発明のコーティ
ング布帛は,その優れた性能から,特に雨衣,アウトド
アスポーツウェア等の衣料に適した素材となる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維布帛上に撥水剤を含むポリウレタン
    樹脂主体の合成重合体溶液を塗布し,湿式コーティング
    法にて有孔の樹脂層を形成するに際し,該溶液中に平均
    粒径が1μm以下で,かつ,N,N−ジメチルホルムア
    ミドの吸着量が200ミリリットル/100g以上の無
    機微粉末を,上記合成重合体に対して1重量%以上含有
    せしめることを特徴とする防水性能および透湿性能の優
    れた透湿防水性コーティング布帛の製造方法。
JP34371093A 1993-12-15 1993-12-15 透湿防水性コーティング布帛の製造方法 Pending JPH07166479A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006033540A1 (en) * 2004-09-21 2006-03-30 Byung Ho Youn Waterproof cloth with keeping warm function
WO2010082648A1 (ja) 2009-01-19 2010-07-22 ユニチカトレーディング株式会社 透湿防水性布帛及びその製造方法
JP2010163728A (ja) * 2009-01-19 2010-07-29 Unitika Trading Co Ltd 透湿防水性布帛及びその製造方法

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