JPH07166365A - 被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法及び該鋼板用表面処理剤 - Google Patents
被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法及び該鋼板用表面処理剤Info
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- JPH07166365A JPH07166365A JP31090693A JP31090693A JPH07166365A JP H07166365 A JPH07166365 A JP H07166365A JP 31090693 A JP31090693 A JP 31090693A JP 31090693 A JP31090693 A JP 31090693A JP H07166365 A JPH07166365 A JP H07166365A
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Abstract
焼鈍前後の被膜特性として、高占積率、良打抜性、良密
着性、良耐食性、良滑り性を得る。 【構成】 電磁鋼板表面に固形分換算でモル比0.15
〜0.20のリン酸Al、モル比0.4〜0.6のリン
酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以上を100重量部
に対し、有機物質としてpH4〜10且つ架橋度として
架橋性単量体は単量体混合物に対して0.4〜8モル%
の粒子径0.3〜3μmの合成エマルジョン5〜300
重量部からなる処理液を塗布し、200〜500℃で焼
付処理することを特徴とする被膜特性の極めて優れた無
方向性電磁鋼板の製造方法。
Description
積率を有し、優れた溶接性、打ち抜き性と密着性を保
ち、更に、歪取り焼鈍時の耐焼付き性と歪取り焼鈍後の
耐食性、滑り性、密着性等に優れた電磁鋼板の絶縁被膜
処理剤及びその処理剤塗布による無方向性電磁鋼板の製
造方法に関するものである。
等の鉄心に使用するに際し、所定の形状に打ち抜いた
後、歪取り焼鈍を行い、所定枚数積み重ねて溶接、かし
め、又は接着等により積み鉄心とされる。通常、無方向
性電磁鋼板の表面には、電気絶縁被膜が形成されてい
る。この絶縁被膜は特性に関しては絶縁性の他に、耐食
性、溶接性、密着性、高占積率であることの他に、焼鈍
時の耐焼付き性、焼鈍後の耐食性、滑り性等が優れるこ
とが良好な鉄心特性と加工作業性を得るために重要であ
る。
は、無機系、有機系、無機−有機混合系の絶縁被膜が知
られている。しかし、無機系絶縁被膜は有機系や無機−
有機混合系に比較して、耐熱性や歪取り焼鈍後の滑り性
は優れているが、打ち抜き性が劣っている。一方、有機
系絶縁被膜では、打ち抜き性、密着性は優れているが歪
取り焼鈍によって被膜が分解・破壊され、歪取り後の密
着性が劣化し使用に耐えない。
昭50−15013号公報には、重クロム酸塩と酢酸ビ
ニル、ブタジエン−スチレン共重合物、アクリル樹脂等
の有機樹脂エマルジョンを主成分とする処理液を用いて
絶縁被膜を形成することによって高占積率、優れた密着
性、打ち抜き性等の被膜特性を保ち、且つ歪取り焼鈍を
行ってもかなり良好な被膜特性が得られる絶縁被膜形成
法が提案されている。特開平5−78855号公報に
は、前記発明とは異なる成分系として、クロムを含まな
い絶縁被膜剤として請求項1ではリン酸二水素アルミニ
ウムをP2 O5 換算で100〜350g/l(リットル)
含有する無機質系水溶液とpH1〜3の合成樹脂エマル
ジョンとを両者の不揮発分の合計量に対し、後者の不揮
発物が10〜40重量%になるように混合した水溶液か
らなることを特徴とする電磁鋼板用絶縁被膜剤が提案さ
れ、その請求項2ではリン酸二水素アルミニウムをP2
O5換算で100〜350g/l含有する無機質系水溶液
とpH1〜3の合成樹脂エマルジョンとを両者の不揮発
分の合計量に対して後者の不揮発分が10〜50重量%
になるように混合した水溶液に該水溶液の全不揮発物1
00重量部に対して平均粒子径が5〜15μmの架橋体
樹脂粒子を5〜20重量部添加してなることを特徴とす
る電磁鋼板被膜形成組成物が提案されている。この発明
では、pH1〜3の樹脂エマルジョンの使用目的とし
て、酸性混合液での安定性が述べられ、粗粒子粉体樹脂
の添加目的として、表面に凹凸を形成し、溶接時におけ
る通気性の改善による溶接性の向上が述べられている。
昭50−15013号公報に開示された被膜特性の優れ
た電気絶縁被膜を有する無方向性電磁鋼板は被膜特性と
して、焼鈍前の打ち抜き性が良く、焼鈍後においては若
干の被膜残留物による絶縁効果は認められるものの、歪
取り焼鈍後の鋼板の被膜特性は、主として、耐熱性、耐
食性や滑り性等について十分でなく、更なる改善が望ま
れていた。
れた技術においては、欠点として無機成分とエマルジョ
ン樹脂の混合液に粗粒粉体樹脂を添加した場合、粉体樹
脂の凝集が避けられず、均一な粒子の分散が困難である
ことに加え、粗粒子樹脂の粒径が大きいためにもたらさ
れる占積率の低下がある。更に、もう一つの大きな問題
点として、焼鈍後では粗粒子樹脂の炭化反応による炭化
物の剥離脱落が生じるという問題がある。又、粗粒子樹
脂の凝集がもたらす不均一な表面状態は、潤滑性、耐食
性、絶縁性等の不安定性をもたらす。従って、この面に
ついても更なる改善が必要である。
等の鉄心に使用する場合には、所定の形状に打ち抜いた
後、歪取り焼鈍を行い、所定枚数積み重ねて溶接、かし
め又は接着等により固定して積み鉄心とされるものであ
るが、この製造工程は、近年自動化が進み、歪取り焼鈍
後の鋼板は積層工程中でのガイド上の滑り性、鋼板同士
の良好な滑り性、かしめ性等が良いことが重要である。
上記、滑り性が劣っていると、製造工程中のガイドを鋼
板がスムースに移動しなかったり、鋼板面に疵が付いた
り、或いは被膜剥離が生じる。一方、鉄心積層時に所定
枚数の打ち抜き板の断面を自動矯正機で整える場合、滑
り性が悪いと打ち抜き板の断面を疵付けたり、或いは腰
折れを発生させる。又、耐熱性不足の問題から焼鈍材の
使用時における錆発生による鉄心特性の劣化も問題とな
る。
で、且つ、無機成分と有機成分を改良することにより、
上記特公昭50−15013号公報及び特開平5−78
855号公報に開示された被膜特性の優れた電気絶縁被
膜に見られるような難点を解決し、高い占積率と共に溶
接性、打ち抜き性及び歪取り焼鈍後の優れた、滑り性、
耐食性、絶縁性、密着性及び外観等を付与する処理方法
を提供するものである。
うな従来のクロム酸塩系−エマルジョン樹脂の処理液で
形成された絶縁被膜では、歪取り焼鈍での被膜成分の分
解による被膜性能の劣化として焼鈍後の滑り性や、耐食
性、絶縁性等が低下することを見いだした。又、特開平
5−78855号公報に開示された方法のようなケース
でも占積率や被膜の均質性、焼鈍後の黒色発粉、ザラツ
キ、密着性や高速の被膜乾燥工程における均一被膜形成
性等に問題があることを見いだした。
被膜構造について研究を重ねた結果、従来のクロム化合
物に替えてリン酸Alを主成分とするAl,Ca,Zn
系のリン酸塩を使用し、エマルジョン樹脂として、pH
4〜10、且つ、樹脂の架橋度を単量体混合物に対して
0.4〜8モル%とした、粒子径0.3〜3.0μmの
水溶液として安定性のある特殊エマルジョン樹脂を用い
ることによって、前記、従来発明の欠点を一挙に解決
し、占積率及び焼鈍後の滑り性、耐食性、絶縁性、密着
性、表面被膜特性が格段に向上することを見いだし、本
発明を完成した。即ち本発明者らは、特にエマルジョン
樹脂のpH、架橋度、粒子径の有機的な組合せにより、
従来にない良好な被膜が製造可能なことを知見したので
ある。
O4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比(Ca
O/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.4〜
0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以上を
100重量部に対し、有機物質として、pH4〜10、
且つ、架橋度として、架橋性単量体が単量体混合物に対
して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μmの合
成エマルジョン5〜300重量部を含有することを特徴
とする被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板用表面
処理剤。 (2)固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H3 P
O4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比(Ca
O/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.4〜
0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以上を
100重量部に対し、リン酸、ほう酸、ほう酸塩の1種
又は2種以上を1〜20重量部、及び有機物質として、
pH4〜10、且つ、架橋度として、架橋性単量体が単
量体混合物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜
3.0μmの合成エマルジョン5〜300重量部を含有
することを特徴とする、被膜特性の極めて優れた無方向
性電磁鋼板用表面処理剤。 (3)有機物質として用いる樹脂がpH4〜10、且つ
樹脂架橋度として架橋性単量体が単量体混合物に対して
0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μmのアクリ
ル、ポリスチレン、酢ビ、シリコン、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリカーボネート、メラミン、フェノー
ル、ポリウレタン、アルキッド、イソシアネート、エポ
キシ樹脂から選ばれる、1種又は2種以上であることを
特徴とする前項(1)又は(2)記載の被膜特性の極め
て優れた無方向性電磁鋼板用表面処理剤。
/H3 PO4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル
比(CaO/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )
0.4〜0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2
種以上を100重量部及び、有機物質として、pH4〜
10、且つ、架橋度として、架橋性単量体が単量体混合
物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μ
mの合成エマルジョン5〜300重量部を含有する処理
液を無方向性電磁鋼板表面に塗布し、200〜500℃
で焼付け処理することを特徴とする被膜特性の極めて優
れた無方向性電磁鋼板の製造方法。 (5)固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H3 P
O4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比(Ca
O/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.4〜
0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以上を
100重量部及び、リン酸、ほう酸、ほう酸塩の1種又
は2種以上を1〜20重量部に対し、有機物質として、
pH4〜10、且つ、架橋度として、架橋性単量体が単
量体混合物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜
3.0μmの合成エマルジョン5〜300重量部を含有
する処理液を無方向性電磁鋼板表面に塗布し、200〜
500℃で焼付け処理することを特徴とする被膜特性の
極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法。 (6)有機物質として用いる樹脂がpH4〜10、且つ
樹脂架橋度として架橋性単量体が単量体混合物に対して
0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μmのアクリ
ル、ポリスチレン、酢ビ、シリコン、ポリプロピレン、
ポリアミド、ポリカーボネート、メラミン、フェノー
ル、ポリウレタン、アルキッド、イソシアネート、エポ
キシ樹脂から選ばれる、1種又は2種以上であることを
特徴とする前項(3)又は(4)記載の被膜特性の極め
て優れた無方向性電磁鋼板の製造方法。
ず本発明で使用する無機化合物について説明する。リン
酸Al、リン酸Ca、リン酸Znは低温焼付けで安定に
被膜形成をし、耐熱性の優れる被膜形成剤として重要な
役割をもつ。又、他の無機化合物、有機化合物と混合し
たときにバインダーとしての機能が大きいことから、本
発明では主成分として用いられる。
3 或いはAl2 O3 等のAl化合物と、リン酸(H3 P
O4 )との反応物で、通常、第1リン酸Alと呼ばれる
Al(H2 PO4 )3 水溶液に近いもので、その組成は
モル比によって変化する。この際の溶液のAl2 O3 /
H3 PO4 のモル比は0.15〜0.20が用いられ
る。モル比が0.15より小さいとフリーのリン酸分が
多くなって、吸湿性が生じたり、歪取り焼鈍時の焼付き
性が増すため好ましくない。一方、0.20より大きい
と、リン酸Al自体の安定性が悪くなって、溶液中での
Al2 O3 やAl(H2 PO4 )3 の析出が生じたり、
色調にむらを生じ、被膜外観を悪くする場合があるので
好ましくない。リン酸Ca及びリン酸Znのモル比は、
前記リン酸Alの場合と同様の理由によって0.40〜
0.60に制限される。又、リン酸Caやリン酸Znは
リン酸Alの場合と同様に、低温での造膜性が良く、本
発明の成分として利用できるが、被膜の滑り性や外観を
向上する一方、耐熱性がリン酸Alに比較して若干劣る
ため、好ましくは全リン酸塩の30%以下にするのが好
ましい。
酸塩、リン酸等が添加される。これらは、何れも被膜の
低温形成促進効果をもたらし、ガラス化した被膜の緻密
化、表面光沢の増加等の他、被膜の耐熱性を増加する。
について説明する。本発明では、pH4〜10、架橋度
として、架橋性単量体は単量体混合物に対して0.4〜
8モル%配合され、且つ、粒子径が0.3〜3.0μm
の粗粒子樹脂エマルジョンを用いる。エマルジョン樹脂
の種類としてはアクリル、ポリスチレン、酢ビ、シリコ
ン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、
メラミン、フェノール、ポリウレタン、アルキッド、イ
ソシアネート、エポキシ等から選ばれる樹脂の1種又は
2種以上が使用できる。
化方式によって粗粒エマルジョン樹脂として安定化す
る。この際の樹脂の特徴として、第1にpHは4〜10
の範囲である。4未満では樹脂粒子の機械的な安定性が
悪く、製造工程中での粒子の摩擦等に耐えられない。一
方、10超では、アルカリ成分により樹脂が膨潤して粘
度が上がる等の問題があり、又、ゲル化するために制限
される。
は単量体混合物に対し、0.4〜8モル%である。これ
は本発明のような粗粒子エマルジョン樹脂を用いて無機
成分としてのリン酸塩との反応によって低温で被膜を形
成する場合、架橋度によって被膜外観に差があり、又架
橋度が被膜の耐熱性に影響を与えるため重要である。架
橋性単量体が単量体混合物に対し、0.4モル%未満で
は被膜焼付け時に被膜が不透明化したり、これによる色
調のムラを生じるため好ましくない。又得られる粒子の
架橋密度が低いために十分な被膜強度が得られず、耐溶
剤性、耐ブロッキング性、潤滑性等が劣る問題もある。
一方、8超になると凝集物が発生しやすく、重合自体が
円滑に進行しない問題がある他、被膜特性として耐熱性
が低下して、特に焼鈍後の被膜特性を低下するため好ま
しくない。
ついて膨大な研究と実験を重ねた結果、前記のようなp
H値と架橋度により、安定した粗粒子樹脂が得られ、混
合液でも安定した分散特性が得られると共に焼付け時に
光沢のある均一な色調の被膜が形成できることを知見し
たのである。
粒子径が0.3〜3.0μmとした粗粒子タイプのもの
を用いることである。特に、本発明者らは、従来の樹脂
製造技術では得られなかった新規な粗粒子エマルジョン
タイプ樹脂の利用に着目し、その製造技術を開発して新
技術の実用化を可能ならしめ、大幅な被膜特性の改善を
得た。粒子径が0.3μm未満ではリン酸塩等の無機化
合物との混合体で形成する微細な球面状突起形状が得ら
れない。このため、溶接性、絶縁性、潤滑性、耐熱性等
の焼鈍前後の被膜性能改善効果が得られない。一方、3
μm超の粗粒子樹脂では、溶液中の粒子の分散安定性が
悪くなり、占積率低下をもたらす。又、樹脂の製造がコ
スト高になることと、樹脂の保存中での沈降性による液
が分離する問題があり、工業的に使用しにくくなるため
制限される。
明で、リン酸Al、リン酸Ca、リン酸Znの1種又は
2種以上100重量部に対し、水分散性粗粒子エマルジ
ョン樹脂添加量を5〜300重量部に限定したのは、5
重量部未満では十分な打ち抜き性、被膜の緻密さや光沢
等が得られない。一方、300重量部超では歪取り焼鈍
時に被膜の剥離等を起こして十分な耐熱性が得られなく
なるからである。又、焼鈍後の被膜の潤滑性、耐食性、
密着性等も劣化する。無機成分として必要に応じて添加
されるリン酸、ほう酸、ほう酸塩はリン酸塩100重量
部に対し1〜20重量部である。1重量部未満では被膜
の緻密化、外観向上や耐熱性向上効果が得られない。
又、ほう酸、ほう酸塩の場合20重量部超では、溶解度
の問題から溶液中での安定性に問題があり、析出等を生
じる。又、耐熱性、絶縁性、被膜の表面外観向上効果に
も限界がある。これらの添加剤により、被膜の外観、密
着性、耐熱性、絶縁性、耐食性等の被膜特性は改善さ
れ、特に、歪取り焼鈍における焼付き防止効果は大き
い。
る。処理液の塗布、焼付け方法は処理液を水で適当濃度
に希釈し、ロールコーターで所定量塗布し、200〜5
00℃の焼付け温度で短時間の焼付け処理を行う。20
0℃未満の焼付け温度では、リン酸塩物質と樹脂成分と
の反応が十分でなく、焼付け後に被膜の吸湿性によるベ
タツキや錆を生じたり、歪取り焼鈍における焼付き性が
高くなる。一方、500℃超では、本発明のような耐熱
性の良い樹脂を用いても、樹脂の一部の分解や炭化反応
が生じて打ち抜き性等の加工性を劣化することがあるの
で好ましくない。
に限定するものではないが、0.5〜3.0g/m2 の範
囲が適当である。0.5g/m2 未満では十分な打ち抜き
性が得られず、又、絶縁性、潤滑性、耐食性等も良好な
結果が得られにくい。一方、3.0g/m2 を超えると歪
取り焼鈍時の被膜剥離の発生し易くなる問題や、占積率
を低下させることがあるため望ましくない。
脂エマルジョンは粒子径が0.3〜3.0μm、樹脂の
架橋度として架橋性単量体は単量体混合物に対し、0.
4〜8モル%の範囲とし、更にpH値が4〜10の範囲
になるように製造された特別なものである。その添加量
はリン酸塩100重量部に対し、5〜300重量部に限
定される。この条件において高占積率を有し、溶接性、
打ち抜き性、密着性、耐熱性と共に、焼鈍後の特性とし
て、耐食性、滑り性、密着性、絶縁性等に優れた電気絶
縁被膜が得られる。
aのリン酸塩と必要に応じてリン酸、ほう酸、ほう酸塩
を適用することにより、低温焼付けで密着性が良く、緻
密で耐熱性の良好な絶縁被膜を形成する。更に本発明で
は、エマルジョン樹脂として粒子径0.3〜3.0μm
の架橋度とpH値を適正に制御した樹脂を用いることに
より、粗粒エマルジョン樹脂が混合液中で分散性良く、
且つ安定に保たれ、工業的に処理液を調整したり、塗布
する際に非常に有利である。更に、焼付け後に被膜表面
に均一に、非常に微細な球面状の突起を多数有する非常
に美麗なガラス被膜を形成する。これらの微小突起は、
リン酸塩との反応物を形成して焼鈍後も安定に鋼板表面
に存在する。
り性、密着性、耐食性等が向上するメカニズムとして
は、前述の如く、Al,Zn,Ca等によるリン酸塩、
リン酸、ほう酸、ほう酸塩等と耐熱性粗粒子により緻密
で均一な絶縁被膜を形成する。この耐熱性の良い被膜
は、焼鈍後においても無機−有機反応物による被膜剤が
鋼板表面を十分にカバーし、良好な被膜特性を示す。特
に、本発明では、均一分散した耐熱性粗粒子エマルジョ
ン樹脂との間に作り出される均一な微細突起形状は焼鈍
前後において変化することがない。このように、被膜成
分の均一な造膜性と耐熱性及び粗粒子樹脂の耐熱性向上
効果がマッチして、従来の粉体樹脂添加等で見られる欠
点をカバーして余りある被膜性能の向上効果が得られる
ものと推測される。
mmの無方向性電磁鋼板コイルに表1に示すようなモル比
0.16のリン酸Alと粒子径1.0μmの架橋度4モ
ル%、pH8.0のエマルジョン樹脂を添加して配合し
た処理溶液をゴムロール方式の塗布装置で鋼板に塗布
し、板温300℃で焼付け処理を行った。この際の塗布
量は乾燥塗布後の重量で1.5g/m2 であった。このコ
イルとその後750℃×2Hrの歪取り焼鈍を行った試料
からサンプルを切り出し、被膜特性について調査を行っ
た。実施例と比較例の被膜特性の結果を表2,3に示
す。比較例では、占積率や焼鈍後の被膜特性が悪く、滑
り性、耐食性、発粉性等において問題が生じた。これに
対し、本発明剤では焼鈍前において、何れも高い占積率
と優れた打ち抜き性、密着性が得られ、焼鈍後において
も優れた滑り性、耐食性、絶縁性等が得られた。
げ焼鈍後の0.5mm厚の鋼板に表4に示すようにリン酸
塩、ほう酸及び粒子径を変更した、架橋度6モル%、p
H5.0の樹脂の混合液を塗布し、板温250℃で焼付
け処理を行った。このときの塗布量は焼付け後の重量で
1.2g/m2 であった。このコイルとその後750℃×
2Hrの歪取り焼鈍を行った試料からサンプルを切り出
し、被膜特性を調査した。実施例と同様に処理した比較
例(無機成分としてクロム酸Mg+ほう酸)の結果を表
5,6に示す。実施例1と同様に本発明では焼鈍前後の
被膜特性として高占積率、優れた溶接性、滑り性、耐食
性等をもつ電気絶縁被膜が得られた。
焼鈍後の0.5mmの鋼板に表7に示すようにリン酸塩の
モル比を変更した溶液に粒径1.0μmの樹脂架橋度を
変更したpH8.5のスチレン、スチレン−アクリル系
エマルジョン樹脂を配合した溶液を塗布し、板温450
℃で焼付け処理を行った。このときの塗布量は乾燥後の
重量で2.0g/m2 であった。このコイルと750℃×
2Hrの歪取り焼鈍を行った試料からサンプルを切り出し
被膜特性について調査を行った。焼鈍前後の被膜特性を
表7,8に示す。実施例1と同様に本発明のリン酸塩の
モル比が本発明域のものは被膜外観と被膜特性が著しく
改善された。又、樹脂架橋度が本発明域では極めて良好
な被膜外観と焼鈍前後の被膜特性が得られた。
げ焼鈍後の板厚0.5mmの鋼板に表10に示すようにp
Hを変更した粒子径1μm、架橋度4モル%の樹脂エマ
ルジョンとモル比0.20のリン酸Al溶液からなる混
合液を鋼板に塗布し、400℃で焼付け処理を行った。
このときの塗布量は乾燥後の重量で2.0g/m2 であっ
た。このコイルからサンプルを切り出し750℃×2Hr
の歪取り焼鈍を行い、焼鈍前後の被膜を調査した。結果
を表11と表12に示す。本発明のpH4〜10に調整
したエマルジョン樹脂によるものは何れも混合液が安定
で、鋼板面への塗布性が良好であり、被膜外観が非常に
良好であった。一方、pH3以下の場合には樹脂の機械
的強度が不良なためか粗粒子樹脂により作られる表面突
起形状が不安定で、被膜潤滑性、絶縁性等の特性が劣る
結果となった。又、pH10以上の場合には混合液の粘
度が異常に増加して、縞状の塗りムラが発生して、やや
被膜特性が不安定で劣る結果となった。
分を改良した表面処理剤を塗布することにより、高い占
積率と共に溶接性、打ち抜き性、及び歪取り焼鈍後の優
れた滑り性、耐食性、絶縁性、密着性及び外観を有する
無方向性電磁鋼板を得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】 固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H
3 PO4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比
(CaO/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.
4〜0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以
上を100重量部に対し、有機物質として、pH4〜1
0、且つ、架橋度として、架橋性単量体が単量体混合物
に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μm
の合成エマルジョン5〜300重量部を含有することを
特徴とする被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板用
表面処理剤。 - 【請求項2】 固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H
3 PO4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比
(CaO/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.
4〜0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以
上を100重量部に対し、リン酸、ほう酸、ほう酸塩の
1種又は2種以上を1〜20重量部、及び有機物質とし
て、pH4〜10、且つ、架橋度として、架橋性単量体
が単量体混合物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.
3〜3.0μmの合成エマルジョン5〜300重量部を
含有することを特徴とする、被膜特性の極めて優れた無
方向性電磁鋼板用表面処理剤。 - 【請求項3】 有機物質として用いる樹脂がpH4〜1
0、且つ樹脂架橋度として、架橋性単量体が単量体混合
物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μ
mのアクリル、ポリスチレン、酢ビ、シリコン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、メラミン、
フェノール、ポリウレタン、アルキッド、イソシアネー
ト、エポキシ樹脂から選ばれる、1種又は2種以上であ
ることを特徴とする請求項1又は2記載の被膜特性の極
めて優れた無方向性電磁鋼板用表面処理剤。 - 【請求項4】 固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H
3 PO4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比
(CaO/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.
4〜0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以
上を100重量部及び、有機物質として、pH4〜1
0、且つ、架橋度として、架橋性単量体が単量体混合物
に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μm
の合成エマルジョン5〜300重量部を含有する処理液
を無方向性電磁鋼板表面に塗布し、200〜500℃で
焼付け処理することを特徴とする被膜特性の極めて優れ
た無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項5】 固形分換算で、モル比(Al2 O3 /H
3 PO4 )0.15〜0.20のリン酸Al、モル比
(CaO/H3 PO4 或いはZnO/H3 PO4 )0.
4〜0.6のリン酸Ca、リン酸Znの1種又は2種以
上を100重量部及び、リン酸、ほう酸、ほう酸塩の1
種又は2種以上を1〜20重量部に対し、有機物質とし
て、pH4〜10、且つ、架橋度として、架橋性単量体
が単量体混合物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.
3〜3.0μmの合成エマルジョン5〜300重量部を
含有する処理液を無方向性電磁鋼板表面に塗布し、20
0〜500℃で焼付け処理することを特徴とする被膜特
性の極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法。 - 【請求項6】 有機物質として用いる樹脂がpH4〜1
0、且つ樹脂架橋度として、架橋性単量体が単量体混合
物に対して0.4〜8モル%の粒子径0.3〜3.0μ
mのアクリル、ポリスチレン、酢ビ、シリコン、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、ポリカーボネート、メラミン、
フェノール、ポリウレタン、アルキッド、イソシアネー
ト、エポキシ樹脂から選ばれる、1種又は2種以上であ
ることを特徴とする請求項3又は4記載の被膜特性の極
めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31090693A JP2968427B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法及び該鋼板用表面処理剤 |
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JP31090693A JP2968427B2 (ja) | 1993-12-10 | 1993-12-10 | 被膜特性の極めて優れた無方向性電磁鋼板の製造方法及び該鋼板用表面処理剤 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07166365A true JPH07166365A (ja) | 1995-06-27 |
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ID=18010813
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2003526727A (ja) * | 2000-03-16 | 2003-09-09 | ポーハング アイアン アンド スティール シーオー.,エルティディ. | 絶縁膜を形成するための被覆組成物、その被覆組成物で被覆された無方向性電気鋼板、及びその鋼板上に絶縁膜を形成する方法 |
WO2021100867A1 (ja) | 2019-11-21 | 2021-05-27 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
WO2021210149A1 (ja) | 2020-04-17 | 2021-10-21 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
WO2022210871A1 (ja) | 2021-03-30 | 2022-10-06 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
-
1993
- 1993-12-10 JP JP31090693A patent/JP2968427B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR20220101684A (ko) | 2019-11-21 | 2022-07-19 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 무방향성 전자 강판 및 그 제조 방법 |
WO2021210149A1 (ja) | 2020-04-17 | 2021-10-21 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
KR20210129080A (ko) | 2020-04-17 | 2021-10-27 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 무방향성 전자 강판 및 그의 제조 방법 |
WO2022210871A1 (ja) | 2021-03-30 | 2022-10-06 | 日本製鉄株式会社 | 無方向性電磁鋼板およびその製造方法 |
KR20230114328A (ko) | 2021-03-30 | 2023-08-01 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 무방향성 전자 강판 및 그 제조 방법 |
US11948710B2 (en) | 2021-03-30 | 2024-04-02 | Nippon Steel Corporation | Non-oriented electrical steel sheet and method for producing same |
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