JPH07166323A - β−FeSi2 薄膜の製造方法及びβ−FeSi2 薄膜を有する装置 - Google Patents

β−FeSi2 薄膜の製造方法及びβ−FeSi2 薄膜を有する装置

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JPH07166323A
JPH07166323A JP31334093A JP31334093A JPH07166323A JP H07166323 A JPH07166323 A JP H07166323A JP 31334093 A JP31334093 A JP 31334093A JP 31334093 A JP31334093 A JP 31334093A JP H07166323 A JPH07166323 A JP H07166323A
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Shoichi Yamauchi
庄一 山内
Tadashi Hattori
服部  正
Motohiro Iwami
基弘 岩見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた熱−電気抵抗特性を有するβ−FeSi
2 薄膜の製造方法及びβ−FeSi2 薄膜装置を提供す
る。 【構成】第1発明の製造方法では、単結晶シリコン基板
11上に絶縁膜12を挟んで単結晶シリコン層13を形
成し、この上に鉄をPVD法により堆積させ、鉄と単結
晶シリコン層13とを固相反応させて単結晶のβ−Fe
Si2 薄膜13を形成する。第2発明の製造方法では、
単結晶シリコン基板上に少なくとも鉄をPVD法により
堆積して単結晶のβ−FeSi2 薄膜を形成し、この単
結晶シリコン基板を絶縁性基板と接合して貼り合わせ基
板とし、単結晶シリコン基板の余分な単結晶シリコン部
分を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄シリサイド(β−Fe
Si2 )薄膜の製造方法及びβ−FeSi2薄膜を有す
る装置に関し、詳しくは、単結晶のβ−FeSi2 薄膜
の製造方法及び単結晶のβ−FeSi2 薄膜を有する装
置に関する。
【0002】
【従来技術】β−FeSi2 薄膜(以下、鉄シリサイド
薄膜という)は、鉄シリサイド構造系の内、斜方晶の構
造をもつもので、六方晶の構造をもつα−FeSi2
区別される。β−FeSi2 は優れた熱−電気抵抗特性
を有することが知られている。 特開平4−21046
3号公報は、アルミナ基板上にPVD法により多結晶の
鉄シリサイド(β−FeSi2 )膜を堆積するに際し、
堆積時の基板温度を200〜600℃とし、その後、5
00〜900℃でアニールすることにより、サーミスタ
定数のばらつきが小さくなることを開示している。
【0003】また、単結晶シリコン基板上に鉄をPVD
法により堆積してヘテロエピタキシャル成長により鉄シ
リサイド(β−FeSi2 )薄膜を形成することも提案
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たβ−FeSi2 薄膜は、多結晶構造を有するので、キ
ャリヤ移動度が低く、その為に熱−電気抵抗特性(熱電
変換感度)が低いという不具合があり、更に特性のばら
つきが大きいという不具合があった。一方、単結晶シリ
コン基板上に鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜を形
成する場合は、鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜と
単結晶シリコン基板との間の電気抵抗又は単結晶シリコ
ン基板の電気抵抗が鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄
膜自身の電気抵抗に並列に加わり、そのために鉄シリサ
イド(β−FeSi2)薄膜自体の抵抗変化が検出困難
となる不具合があった。
【0005】本発明では上記問題に鑑みなされたもので
あり、優れた熱−電気抵抗特性を有するβ−FeSi2
薄膜の製造方法を提供することを、その第1の目的と
し、優れた熱−電気抵抗特性を有するβ−FeSi2
膜をもつ装置を提供することを、その第2の目的としい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明のβ−FeSi
2 薄膜の製造方法は、単結晶シリコン基板上に絶縁膜を
挟んで形成された単結晶シリコン層上に鉄をPVD法に
より堆積させ、前記鉄と前記単結晶シリコン層とを固相
反応させて単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄
膜を形成することを特徴としている。
【0007】好適な態様では、前記鉄シリサイド(β−
FeSi2 )薄膜上に更に鉄シリサイド(β−FeSi
2 )薄膜をエピタキシャル成長させる。好適な態様で
は、前記鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜は前記絶
縁膜に接する。第2発明のβ−FeSi2 薄膜の製造方
法は、単結晶シリコン基板上に少なくとも鉄をPVD法
により堆積して単結晶の鉄シリサイド(β−FeS
2 )薄膜を形成し、少なくとも表面が電気絶縁物から
なる絶縁性基板の表面に前記単結晶シリコン基板を接合
し、前記単結晶シリコン基板の単結晶シリコン部分を除
去して前記絶縁性基板上に前記鉄シリサイド(β−Fe
Si2 )薄膜を露出して形成することを特徴としてい
る。
【0008】第3発明のβ−FeSi2 薄膜を有する装
置は、少なくとも表面部が絶縁体層となっている絶縁性
基板と、前記絶縁性基板上に形成された単結晶の鉄シリ
サイド(β−FeSi2 )薄膜とを備えることを特徴と
している。
【0009】
【作用及び発明の効果】第1発明のβ−FeSi2 薄膜
の製造方法では、単結晶シリコン基板上に絶縁膜を挟ん
で単結晶シリコン層が形成されたいわゆるシリコンオン
インシュレータ(S0I)構造の基板を用い、この上に
鉄をPVD法により堆積させ、鉄と単結晶シリコン層と
を固相反応させて単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi
2 )薄膜を形成する。
【0010】このようにすれば、鉄シリサイド(β−F
eSi2 )薄膜が単結晶となるので、従来の多結晶の鉄
シリサイド(β−FeSi2 )薄膜に比べて格段にキャ
リヤ移動度が優れ、その為に優れた熱−電気抵抗特性
(熱電変換感度)をもち、特性のばらつきも小さい単結
晶の鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜を製造するこ
とができる。しかも、この鉄シリサイド(β−FeSi
2 )薄膜は、絶縁膜により単結晶シリコン基板から電気
的に絶縁されるので鉄シリサイド(β−FeSi 2 )薄
膜の電気抵抗を検出する際に単結晶シリコン基板の電気
抵抗が鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜の電気抵抗
に含まれることがない。
【0011】すなわち、この発明では、単結晶シリコン
基板の単結晶構造に基づいて絶縁膜上のシリコン層を単
結晶化し、この単結晶シリコン層とPVD鉄層との固相
反応により単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄
膜を形成するので、ばらつきが少なくかつ高感度の熱−
抵抗特性を有するβ−FeSi2 薄膜の製造方法を実現
することができる。
【0012】第1発明の好適な態様において、上記した
固相反応により成長された鉄シリサイド(β−FeSi
2 )薄膜上に更に鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜
をエピタキシャル成長させる。上記した固相反応により
形成された鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜(以
下、基膜ともいう)は膜厚の増加とともに結晶品質が低
下する(特に50nmを超えると)ので、この薄く形成
した基膜上に鉄及びシリコンを原子比で1対2の割合で
供給して鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜を更にエ
ピタキシャル成長する。
【0013】このようにすれば、使用に際し好適な厚さ
(50nm以上)の単結晶β−FeSi2 薄膜を絶縁膜
上に形成することができる。第1発明の好適な態様で
は、鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜は絶縁膜に接
する。このようにすれば、鉄シリサイド(β−FeSi
2 )薄膜の電気抵抗と並列に単結晶シリコン層の電気抵
抗が接続されることがなく、鉄シリサイド(β−FeS
2 )薄膜の熱−電気抵抗特性が一層高感度となる。
【0014】第2発明のβ−FeSi2 薄膜の製造方法
は、単結晶シリコン基板上に少なくとも鉄をPVD法に
より堆積して単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi2
薄膜を形成し、この単結晶シリコン基板を絶縁性基板と
接合して貼り合わせ基板とし、単結晶シリコン基板の余
分な単結晶シリコン部分を除去する。このようにすれ
ば、鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜が単結晶とな
るので、従来の多結晶の鉄シリサイド(β−FeS
2 )薄膜に比べて格段にキャリヤ移動度が優れ、その
為に優れた熱−電気抵抗特性(熱電変換感度)をもち、
特性のばらつきも小さい単結晶の鉄シリサイド(β−F
eSi2 )薄膜を製造することができる。しかも、この
鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜は、絶縁性基板上
に形成されるので、鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄
膜の電気抵抗を検出する際に基板の電気抵抗を無視する
ことができ、上記熱−電気抵抗特性が劣化することがな
い。
【0015】なお、絶縁性基板は例えばアルミナのよう
な絶縁体基板でもよく、又は表面にシリコン酸化膜を有
する単結晶シリコン基板のような表面部のみ電気絶縁性
を有する基板でもよい。第3発明のβ−FeSi2 薄膜
を有する装置は、例えば上記した製造方法により形成さ
れたβ−FeSi2 薄膜を有する電気装置であり、従来
の多結晶β−FeSi2 薄膜装置又は単結晶シリコン基
板上に形成したβ−FeSi2 薄膜装置に比較して、上
述の理由により格段に優れた熱−電気抵抗変換感度を有
する装置となる。
【0016】好適な態様において、絶縁性基板は表面に
絶縁体層を有する単結晶シリコン基板からなり、絶縁体
層上に単結晶シリコン層が配設され、単結晶シリコン層
にβ−FeSi2 薄膜の出力信号を処理するセンス回路
が形成される。このようにすれば、一層高感度の熱−電
気抵抗特性をもつ装置を実現することができる。
【0017】すなわち、この装置では、β−FeSi2
薄膜に隣接してそのセンス回路(アンプ)を設けること
ができ、β−FeSi2 薄膜すなわち感熱素子とセンス
回路とを接続する信号線が極めて短くなり、この信号線
の電気抵抗に起因する熱雑音電圧を低減でき、また、こ
の信号線に誘導される電磁ノイズ電圧も低減できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)以下、第1発明のβ−FeSi2 薄膜の製
造方法の一例を図1を参照して説明する。まず、図1
(a)に示すように、面方位が(111)又は(10
0)、好ましくは(111)のSIMOXウエハ(酸素
イオン注入により形成した酸化膜を誘電体とする誘電体
分離Si基板)1を準備する。このSIMOXウエハ1
は、単結晶シリコン基板11と、その上に酸素イオンの
注入及び加熱により形成されたシリコン酸化膜層12
と、その上の単結晶シリコン層13とからなる。
【0019】次に、この単結晶シリコン層13をエッチ
ングしてその厚さを約10〜50nm、好ましくは10
〜30nmとする。これは、この単結晶シリコン層13
から形成する単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi2
薄膜の結晶性を向上するためである。エッチングは、単
結晶シリコン層13を熱酸化して形成した熱酸化膜(図
示せず)を希ふっ酸によりエッチングする方法が膜厚の
均一性向上のために好適である。もちろん、このエッチ
ングプロセスは複数回実施可能である。
【0020】次に、単結晶シリコン層13上にFe層を
スパッタリング法(他のPVD法でもよい)にて堆積す
る。堆積されたFe層は堆積直後時点では一部がβ−F
eSi2 で残部がFe層となっているが、ここでは簡単
のために堆積層をβ−FeSi2 テンプレート膜2と呼
ぶ。なお、このβ−FeSi2 テンプレート膜2におけ
る鉄シリサイド(FeSi2 )層の結晶構造は単結晶シ
リコン層13の面方位(ここでは111)に規制され
て、面方位が(101)の単結晶β−FeSi2構造と
なる(図1(b)参照)。スパッタリングは、高真空
(ベース真空度〜10-5Pa、堆積中真空度〜10-3
a)におけるAr+ イオンスパッタリング法により行っ
た。Fe層の堆積膜厚は単結晶シリコン層13の膜厚に
対してFe:Si=15:53になるようにした。ま
た、堆積中の基板温度は625〜725℃とした。
【0021】次に、β−FeSi2 テンプレート膜2上
に、更にFeとSiを原子比で1対2の割合で同時にA
+ イオンスパッタリング法により堆積させる。基板温
度は同じく625〜725℃とする。これにより、この
堆積層も一部がβ−FeSi 2 で残部がFe層となる。
全β−FeSi2 膜厚は約50nmとした。その後、真
空チェンバー内で基板温度625〜725℃で60分間
程度アニールして、堆積層を全て単結晶のβ−FeSi
2 薄膜3とする(図1(c)参照)。
【0022】Fe、Si同時イオンスパッタの条件を更
に記載すると、Feターゲットと基板との距離は200
mm、Siターゲットと基板との距離は200mm、A
+スパッターガンの加速電圧は、ともに1.5KV、
減速電圧は、0.5KVである。またアーク電圧はF
e、Siともに61Vで、アーク電流はFe0.6〜
1.2A、Si1.2Aとして、堆積速度を制御する。
Fe、Siの堆積速度は各々3.7〜6.0nm/分、
及び、13〜15nm/分、特に、Feが3.7nm/
分、Siが14nm/分とするのが最適であった。これ
らの堆積速度は鉄シリサイド(β−FeSi2 )膜の化
学量論的組成を考慮したものである。
【0023】なお、上記したFeとSiを原子比で1対
2の割合で同時に堆積する堆積後工程及びその後のアニ
ール工程は省略可能である。ただし、アニール工程を省
略する場合には、スパッタリング堆積工程(図1
(b))をゆっくり実施することが好ましい。すなわ
ち、堆積時及びその後のアニール時の基板温度を625
〜725℃とすることにより、堆積されたFe層は堆積
中及びその後のアニール処理により単結晶シリコン層1
3と反応して鉄シリサイド(FeSi2 )層となり、こ
の鉄シリサイド(FeSi2 )層の結晶構造は元の単結
晶シリコン層13の面方位(ここでは111)に規制さ
れて、面方位が(101)の単結晶のβ−FeSi2
膜2となる。なお、単結晶のβ−FeSi2 薄膜3と単
結晶シリコン層13との格子不整合率1.4%である。
また、β−FeSi2 薄膜2の単結晶性は、膜厚を約5
0nm以下とした場合に特に優れている。
【0024】図1(b)のβ−FeSi2 テンプレート
膜2を最終的に50nmとするためには、単結晶シリコ
ン層2及び、Feとともに供給するSi層の堆積膜厚の
合計を約53nm、堆積するFe層を未反応と仮定して
約15nmとするのが好ましい。 (実施例2)他の実施例を図2を参照して説明する。
【0025】この実施例では、単結晶シリコン基板11
上にシリコン酸化膜12を挟んで単結晶シリコン基板4
を張り合わせ、単結晶シリコン基板4を実施例1の単結
晶シリコン層13と同じ程度の膜厚となるまで、研磨、
エッチングして貼り合わせ基板を形成し(図2
(a))、以降の工程は実施例1と同じとして(図2
(b))、シリコン酸化膜12上にβ−FeSi2 薄膜
3を形成した(図2(c))。
【0026】以下、この貼り合わせ基板の製造方法を説
明すると、単結晶シリコン基板11の一方の主面に鏡面
研磨を施した後、熱酸化を施しシリコン酸化膜12を形
成する。そして、この単結晶シリコン基板11表面のシ
リコン酸化膜12側に、鏡面研磨された主面を有する第
2の単結晶シリコン基板3を充分に清浄な雰囲気下で密
着、加熱して接合する。次に、単結晶シリコン基板4を
鏡面研磨し、エッチングして貼り合わせ基板を形成す
る。 (実施例3)他の実施例を図3を参照して説明する。
【0027】この実施例では、単結晶Si基板4上に上
記実施例1、2と同一工程でβ−FeSi2 薄膜5を形
成し、一方、表面にシリコン酸化膜12を有する単結晶
シリコン層11を準備し、これら両基板4、11を貼り
合わせて貼り合わせ基板を形成し(図3(a))、その
後で、単結晶シリコン基板4の単結晶シリコン部分を研
磨、エッチングして、β−FeSi2 薄膜5を形成し
た。
【0028】なお、貼り合わせ基板の製法は実施例2と
同じである。ただ、貼り合わせ前に、シリコン酸化膜1
2はキャロス洗浄(H2 SO4 :H2 2 =4:1)を
施し、β−FeSi2 膜5は有機溶媒により洗浄する。
そして貼り合わせ後、不活性ガス雰囲気中で熱処理を施
して図3(a)の貼り合わせ基板を得る。なお、この場
合、シリコン酸化膜12を有する単結晶シリコン基板1
1をアルミナ基板などの絶縁基板に置換可能であること
はいうまでもない。
【0029】なお、上記した各実施例の構造の単結晶シ
リコン基板11上にシリコン酸化膜12を介してβ−F
eSi2 薄膜3、5を有する装置は単結晶シリコンSO
I構造を有するので、SOI基板のシリコン酸化膜12
上の単結晶シリコン基板11を、β−FeSi2 薄膜形
成予定領域のみ予め所定の厚さにエッチングし、IC形
成予定領域はIC形成可能の膜厚のままとし、その後
で、IC形成予定領域にバイポーラ又はMOSセンス回
路を形成し、その後、β−FeSi2 薄膜形成予定領域
にβ−FeSi2 薄膜3、5を形成し、その後、β−F
eSi2 薄膜3、5の端部と上記センス回路の入力端と
を層間絶縁膜上の導体線で接続してセンス回路及びβ−
FeSi2 薄膜を有する半導体装置(感温装置)を製造
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のβ−FeSi2 薄膜の製法の一実施例
を示す工程図である。
【図2】本発明のβ−FeSi2 薄膜の製法の一実施例
を示す工程図である。
【図3】本発明のβ−FeSi2 薄膜の製法の一実施例
を示す工程図である。
【符号の説明】
11は単結晶シリコン基板、 12はシリコン酸化膜、 13は単結晶シリコン層、 3はβ−FeSi2 薄膜。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶シリコン基板上に絶縁膜を挟んで形
    成された単結晶シリコン層上に鉄をPVD法により堆積
    させ、前記鉄と前記単結晶シリコン層とを固相反応させ
    て単結晶の鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜を形成
    することを特徴とするβ−FeSi2 薄膜の製造方法。
  2. 【請求項2】前記鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜
    上に更に鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜をエピタ
    キシャル成長させる請求項1記載のβ−FeSi2 薄膜
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記鉄シリサイド(β−FeSi2 )薄膜
    は前記絶縁膜に接する請求項1記載のβ−FeSi2
    膜の製造方法。
  4. 【請求項4】単結晶シリコン基板上に少なくとも鉄をP
    VD法により堆積して単結晶の鉄シリサイド(β−Fe
    Si2 )薄膜を形成し、 少なくとも表面が電気絶縁物からなる絶縁性基板の表面
    に前記単結晶シリコン基板を接合し、 前記単結晶シリコン基板の単結晶シリコン部分を除去し
    て前記絶縁性基板上に前記鉄シリサイド(β−FeSi
    2 )薄膜を露出して形成することを特徴とするβ−Fe
    Si2 薄膜の製造方法。
  5. 【請求項5】少なくとも表面部が絶縁体層となっている
    絶縁性基板と、 前記絶縁性基板上に形成された単結晶の鉄シリサイド
    (β−FeSi2 )薄膜と、 を備えることを特徴とするβ−FeSi2 薄膜を有する
    装置。
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