JPH071660B2 - 遮断器 - Google Patents

遮断器

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JPH071660B2
JPH071660B2 JP34141389A JP34141389A JPH071660B2 JP H071660 B2 JPH071660 B2 JP H071660B2 JP 34141389 A JP34141389 A JP 34141389A JP 34141389 A JP34141389 A JP 34141389A JP H071660 B2 JPH071660 B2 JP H071660B2
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康司 玄羽
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は遮断器、例えば遮断器筐体の前面よりハンド
ル操作して投入バネをチャージしたのち、指令を与える
ことにより通電部を上記蓄勢力で閉成させ、さらに開放
させる気中遮断器に関するものである。
〔従来の技術〕
第13図〜第21図は、例えば特開昭58-129720号公報に示
された従来の気中遮断器を示す図であり、第13図は側面
断面図、第14図はハンドル軸部の説明図、第15図はONお
よびOFF操作部の概略構成図、第16図は接点閉成待機維
持機構の説明図、第17図は接点開放維持機構の説明図、
第18図はON操作時の動作状態図、第19図はOFF操作時の
動作状態図、第20図(A)〜(C)はチャージレバーの
動作説明図、第21図は投入バネの支持構造を示す分解斜
視図である。
図において、(1)は筐体、(2)は蓄勢部ユニットケ
ース、(3)は通電部ユニットケースである。蓄勢部ユ
ニットケース(2)は筐体(1)の前部側(左側)に位
置して、また通電部ユニットケース(3)は筐体(1)
の後部側(右側)に位置して、筐体(1)の一部を構成
する側板(4)にそれぞれ固定されている。(5)は複
数個の消弧板(6)を有し、上記通電部ユニットケース
(3)に咬合された消弧室、(7)は引外しリレーなど
の電気制御部の格納ケースである。
つぎに、上記蓄勢部や通電部の構成を詳述する。(11)
は筐体(1)に前傾姿勢に配された操作用のハンドルで
あり、その操作端部(11a)が上記筐体(1)の前面(1
a)上部から突出され、基端部(11b)が筐体(1)の前
面(1a)下部に近接する位置に設けられた軸(12)をも
って上記蓄勢部ユニットケース(2)に回動可能に枢支
されており、さらに上記基端部(11b)と蓄勢部ユニッ
トケース(2)側との間には、第14図に示すようにハン
ドル復帰用ばね(13)が掛設されている。第13図の(1
4)は上記軸(12)と同軸上に配されたラチェット、(1
5)は上記ハンドル(11)の基端部(11b)に枢着され、
かつ押圧ばね(16)(第14図)の押圧ばね力を受けた可
動パウルであり、上記ハンドル(11)の押下操作で上記
ラチェット(14)を反時計方向へ間欠駆動するものであ
る。(17)は上記ラチェット(14)と同軸上でこれに止
めピン(18)などで一体化結合されたカムであり、この
カム(17)は図示しないモータでも駆動できるようにな
っている。(19)は後述するチャージレバーの枢軸に枢
着されて上記ラチェット(14)の戻り回転を阻止するロ
ッキングパウルである。
(20)は上記カム(17)の後方からその上方へ延びて該
カム(17)の上方の軸(21)に回動可能に枢支されたチ
ャージレバーで、ハンドル操作時のカム(17)に転接さ
れるローラ(22)がその下端部(20a)に取り付けられ
ており、さらに蓄圧完了時にカム(17)のピン(23)に
当接する阻止片(24)が一体的に突設されている。上記
チャージレバー(20)の下端部(20a)の後方位置に
は、上端部(26a)が軸(25)に回動可能に枢支された
クローズドアーム(26)が配設されており、このクロー
ズドアーム(26)は上記チャージレバー(20)の下端に
リンク(27)を介して連結されている。(28),(29)
は上記リンク(27)における連結ピンである。(30)は
上記筐体(1)の後部(右側)下端側に配設された投入
バネで、圧縮コイルばねが用いられている。この投入ば
ね(30)の一端(30a)および他端(30b)側は、それぞ
れ上記クローズドアーム(26)の下端部(26b)側およ
び筐体(1)側にピン(31),(32)をもって回動可能
に枢着されている。(33)はばねホルダであり、上記投
入バネ(30)の圧縮変形をスムースに行わせるためのも
のである。このばねホルダ(33)は、ピン(31)に連結
されかつ長孔(33a)を有するガイド板(33A)と、ピン
(32)に連結されかつ長孔(33b)を有するガイド板(3
3B)と、両長孔(33a),(33b)に挿入されて両ガイド
板(33A),(33B)を摺動可能に連結する連結ピン(33
C)とで構成されている。
上記クローズドアーム(26)の枢軸(25)には、投入バ
ネ(30)のばね力放勢時に該クローズドアーム(26)の
上端側の押上片(34)に押上げられて円弧状に変位する
リンク(35)が回動自在に枢支されている。(36)は上
記リンク(35)の変位端側に設けられて上記押上片(3
4)に押上げられるピン、(37)は上記ケース(2)に
形成されて上記ピン(36)を嵌合させた円弧状の案内
孔、(38)は上記クローズドアーム(26)の時計方向の
回動阻止ピンである。(39),(40)はクローズドアー
ム(26)の上方側に上下方向に配置され、かつピン(4
1)をもって屈曲可能に連結された1対のリンクであ
り、下方側のリンク(40)の下端部は上記ピン(36)に
連結されている。(42)はこれらリンク(39),(40)
の上方部位、つまり前記通電部ケース(3)の前方(左
側)に位置して回動可能に枢支された枢軸、(43)は該
軸(42)に固設された方向転換レバーであり、このレバ
ー(43)の下端部(43a)には、連結ピン(44)を介し
て上記1対のリンク(39),(40)における上方側のリ
ンク(39)の上端部が連結され、またその上端部(43
b)には、後述する通電部側の接点開閉機構の一部を構
成する絶縁リンク(45)の一端が連結されるピン(46)
を有する。上記1対のリンク(39),(40)などにより
蓄勢力伝達用のリンク機構(47)を構成している。(4
8)は上記レバー(43)の反時計方向の回動阻止軸、(4
9)は該レバー(43)の下端のピン(44)に枢着され
て、上記レバー(43)のはね返りを防止するはね返り防
止片、(50)はこの防止片(49)の復帰ばねである。
(51),(52)は通電部の一部を構成する1対の導体、
(53)は一方の導体(51)に装備された変流器、(54)
はこの導体(51)の先端に固着されたメイン固定接点で
ある。(55)は上記固定接点(54)に接離されるメイン
可動接点、(56)はこの可動接点(55)を固着した可動
子であり、この可動子(56)の基端部と上記他方の導体
(52)との間は、可撓導体(57)で接続されている。
(58)は枢支ピン(59)を介して可動子(56)を保持す
る可動子ホルダであり、このホルダ(58)の下端部は枢
軸(60)をもってケース(3)に回動自在に枢支されて
おり、また上端部はピン(61)により上記絶縁リンク
(45)の他端に連結されている。(62)は上記可動子
(56)とケース(3)側との間に掛設されて、この可動
子(56)に対して接点閉成方向へのばね力を付勢する接
圧ばね、(63),(64)はそれぞれ可動アークおよび固
定アーク接点、(65),(66)はそれぞれ各アーク接点
(63),(64)の保持部材、(67)は上記可動子ホルダ
(58)に対する回動規制用のストッパである。上記可動
子(56)やホルダ(58)や前記絶縁リンク(45)などに
より、接点開閉機構(69)が構成されている(第18図お
よび第19図参照)。(70),(71)は隔壁である。
前記チャージレバー(20)の上方には、枢軸(72)に回
動可能に枢支されたつの字形の投入ラッチ(73)が配設
されている。このラッチ(73)の下端部(73a)の先端
には、上記レバー(20)の上端部(20b)に固定された
係止ロール(74)の時計方向の押圧力を受ける切欠部
(75)が形成されており、蓄圧完了時には上記押圧力が
復帰ばね(76)の時計方向のばね力に抗するように設定
されている(第16図参照)。(77)は上記投入ラッチ
(73)の上端(73b)を係脱可能に係止して反時計方向
の回動を阻止する横断面D形のラッチであり、ケース
(2)に対して回動可能に取り付けられており、上記投
入ラッチ(73)などともに、接点閉成待機維持機構(7
8)を構成している。上記D形ラッチ(77)は第15図に
示すように上記閉成待機状態を解除させるON操作体(7
9)により反時計方向へ回動されるようになっている。
(80)は上記投入ラッチ(73)の枢軸(72)に回動可能
に枢支されるとともに、上記復帰ばね(76)(第16図)
の反時計方向のばね力を受けた引外しラッチ、(81)は
この引外しラッチ(80)の下方に軸(82)をもって回動
可能に枢支されるとともに、第17図に示す復帰ばね(8
3)の反時計方向のばね力が付勢されたカム板であり、
上記引外しラッチ(80)の下端突出部の係止ロール(8
4)に係脱可能に係合する凹入部(85)を有し、引外し
ラッチ(80)に対してその復帰ばね力に抗して時計方向
の押圧力を付勢するようになっている。第13図の(86)
は上記カム板(81)のピン(87)と前述の1対のリンク
(39),(40)における連結ピン(41)との間に連結さ
れた突張り用のリンクである。(88)は上記引外しラッ
チ(80)の時計方向への回動を阻止する横断面D形のラ
ッチであり、ケース(2)に対して回動可能に取り付け
られており、上記引外しラッチ(80)やカム板(81)な
どとともに、前記接圧ばね(62)のばね力に抗して前記
リンク機構(47)を伸長させる接点開放待機維持機構
(89)を構成している。上記D形ラッチ(88)は第15図
に示すOFF操作本体(90)により時計方向へ回動される
ようになっている。なお第15図中、(91)は上記D形ラ
ッチ(77),(88)の自動復帰用のばね、(92),(9
3)はそれぞれD形ラッチ(77)および(88)に設けら
れた被操作片、(94),(95)はストッパ、(96),
(97)は押込棒である。
つぎに、上記構成の動作について説明する。
(I).投入バネ(30)の蓄勢時: まず、第13図のハンドル(11)をその復帰用ばね力に抗
して押下げ操作すると、可動パウル(15)がラチェット
(14)を反時計方向へ回動させ、これによりカム(17)
も同方向へ回動されるから、カム面(17a)に転接され
るローラ(22)を介してチャージレバー(20)がその軸
(21)を中心にして反時計方向へ回動される(第20図
(A)参照)。このチャージレバー(20)の反時計方向
の回動変位によりクローズドアーム(26)がリンク(2
7)を介して軸(25)廻りに反時計方向へ回動変位する
ため、投入バネ(30)の圧縮が開始される。上記投入バ
ネ(30)は上記ハンドル操作の繰り返しでさらに圧縮変
形が進行する。
上記ハンドル(1)の押下げ操作を所定回数、たとえば
数回行うことにより、カム(17)が上記チャージレバー
(20)を最大変位させた位置(第20図(B)参照)から
僅かに反時計方向に回動されると同時に、ピン(23)が
上記チャージレバー(20)における阻止片(24)に当た
り(第20図(C)参照)、カム(17)の回動が阻止され
て投入バネ(30)の蓄圧操作が完了したことになる(第
13図参照)。
上記蓄圧操作完了時には、投入バネ(30)の伸長ばね力
がクローズドアーム(26)およびリンク(27)を介して
上記チャージレバー(20)を軸(21)廻りに時計方向へ
回動させようとしている。このため、チャージレバー
(20)の上端の係止ロール(74)が投入ラッチ(73)の
下端切欠部(75)を押圧して、該投入ラッチ(73)をそ
の復帰ばね力に抗して反時計方向へ回動させようとす
る。ところが、上記反時計方向の回動力のために、上記
投入ラッチ(73)の上端(73b)がD形ラッチ(77)に
係止されるため、該投入ラッチ(73)の反時計方向への
回動、換言すればチャージレバー(20)の時計方向への
回動が阻止される(第16図および第20図(C)参照)。
したがって、リンク機構(47)におけるピン(36)に対
するクローズドアーム(26)の押上力も阻止され、上記
リンク機構(47)を介して接点(54),(55)が閉成さ
れるのが待機状態に設定される。
(II).ON操作時: まず、第15図に示すON操作体(79)を復帰ばね力に抗し
て操作してD形ラッチ(77)を反時計方向へ回動させれ
ば、第20図(C)の状態から投入ラッチ(73)が反時計
方向へ回動するため、第18図に示すように投入ラッチ
(73)の切欠部(75)からチャージレバー(20)の上端
部(20b)の係止ロール(74)がはずれ、上記チャージ
レバー(20)が蓄勢ばね力を受けて時計方向へ回動す
る。このため、リンク(27)を介してクローズドアーム
(26)もその軸(25)廻りに時計方向へ回動される。上
記蓄勢ばね力を受けて上記クローズドアーム(26)が回
動することにより、このクローズドアーム(26)の押上
片(34)がピン(36)を案内孔(37)に沿って上方へ押
上移動させるから、1対のリンク(39),(40)も伸張
状態のまま上方へ変位駆動される。
上記リンク(39),(40)の上方変位により、方向転換
レバー(43)が時計方向へ回動する。このレバー(43)
の回動力が絶縁リンク(45)を介して接点開閉機構(6
9)に伝達される。すなわち、可動子(56)のホルダ(5
8)がその軸(60)を中心として時計方向へ回動される
ため、可動接点(55)は接圧ばね(62)のばね力に抗し
て固定接点(54)と接触し、接点閉成状態となる。この
状態で投入バネ(30)は放勢され、接圧ばね(62)が圧
縮されて蓄勢される。
上記投入バネ(30)が放勢され、かつ接点(54),(5
5)が閉成された状態では、接圧ばね(62)の伸張しよ
うとするばね力が、可動子(56)、ホルダ(58)、絶縁
リンク(45)を介して方向転換レバー(43)を軸(42)
廻りに反時計方向へ回動させようとしている。
ところで、上記方向転換レバー(43)が反時計方向への
回動力を受けているため、このレバー(43)に連結され
た1対のリンク(39),(40)が右方向へ押圧力を受け
ており、この押圧力により、第17図に示すリンク(86)
を介してカム板(81)が軸(82)の廻りに時計方向へ回
動力を受ける。そのため、カム板(81)はその復帰ばね
(83)のばね力に抗して引外しラッチ(80)を押し上
げ、この引外しラッチ(80)に時計方向への回動力を付
加するが、この回動力はD形ラッチ(88)に阻止されて
いる。このため上記凹入部(85)と係止ロール(84)と
の係合状態は維持されたままであり、上記ラッチ(86)
による突張り力が上述のリンク(39),(40)に作用
し、したがってリンク(39),(40)は接圧ばね(62)
の伸張力に抗して伸張状態に保たれている。このことは
換言すれば接点開放待機維持状態に設定されていること
になる。
(III).OFF操作時: まず、第15図に添すOFF操作体(90)を復帰ばね力に抗
して操作してD形ラッチ(88)を時計方向へ回動させれ
ば、第17図の状態から引外しラッチ(80)が復帰ばね力
に抗して僅かに時計方向へ回動変位するため、このラッ
チ(80)の係止ロール(84)とカム板(81)の凹入部
(85)との係合が解除される。このため、上記カム板
(81)は復帰ばね力に抗して第19図に示すように時計方
向へ回動される。このため前記リンク(86)の突張り作
用が減失され、1対のリンク(39),(40)は前記接圧
ばね(62)による伸張力によって腰崩け状態に屈曲す
る。これによって上記接点(54),(55)が開放される
ことになる。
上記接点(54),(55)の開放状態、つまり第19図の状
態において、再び前述のハンドル操作を行って投入バネ
(30)を蓄圧させれば、これにともなって上記リンク
(39),(40)が下方へ変位しながら伸張し、カム(8
1)がその復帰ばね力により反時計方向へ回動変位する
から、このカム板(81)の凹入部(85)が引外しラッチ
(80)の係止ロール(84)と係合して第13図の状態とな
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のような従来の遮断器では、2枚のガイド板(33
A),(33B)と連結ピン(33C)とにより投入バネ(3
0)を保持すると共に、ガイド板(33B)の基部を軸受部
材(33D)とピン(32)と割ピン(33E)と止輪(33F)
とによって筐体(1)に取付けているので、多くの部品
が必要となって取付作業が複雑となり、コストアップに
なるという問題点があった。
この発明はかかる問題点を解消するためになされたもの
で、ガイド板を一枚構造としてガイド板のワンタッチ取
付けができ、組立容易によるコストダウンが図れる遮断
器を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この発明に係る遮断器は、
回転駆動されるチャージ用カムと、このチャージ用カム
と係合して回動変位するチャージアームと、このチャー
ジアームの回動によってチャージされる投入バネと、長
手方向に沿う長孔を有しかつ先部が前記チャージアーム
の方向に傾動するように筐体に基部を取り付けられたガ
イド板とを備え、前記ガイド板の基部を筐体の溝に挿入
すると共に基部側方のV状切欠きを前記溝の縁に係合
し、かつ前記ガイド板の長孔にバネカケピンを移動可能
に挿入すると共にこのバネカケピンを前記チャージアー
ムに固着し、前記バネカケピンと前記筐体との間に前記
投入バネを挿入したものである。
〔作用〕
この発明においては、投入バネを一枚のガイド板により
保持できると共にこのガイド板の基部を筐体にワンタッ
チで取付けできるので、部品点数が削減され、組立が容
易となる。
〔実施例〕
この発明の一実施例を第1図〜第11図について説明す
る。第1図は投入バネが放勢したトリップ状態を示す側
面断面図、第2図はチャージが完了したオフ状態を示す
側面断面図、第3図はオン状態を示す側面断面図、第4
図は第1図の要部のみを示す説明図、第5図は第2図の
要部のみを示す説明図、第6図は第3図の要部のみを示
す説明図、第7図はカムシャフトの側面図、第8図はメ
インシャフトの側面図、第9図は第1図の投入バネの部
分を右からみた図、第10図は第9図の機構フレームの一
部を示す斜視図、第11図はガイド板の作用説明図であ
り、前記従来のものと同一または相当部分には同一符号
を付して説明を省略する。
図において、(1)は筐体で、モールドケース(1A)と
モールドカバー(1B)とで構成されている。(1C)は筐
体(1)内に取付けられる機構フレーム、(12A)はカ
ムシャフトで、筐体(1)に回転可能に支持されてい
る。(100)はカムシャフト(12A)に固定したラチェッ
トで、図示しないモータにより駆動される。(101)は
カム(17)に設けたカム側ローラ、(102)はカム(1
7)の上方にあって固定軸(103)を支点として回転する
チャージアーム、(104)はチャージアーム(102)の一
端に設けたアーム側ローラで、カム(17)を転接するこ
とによりカム(17)により回転駆動される。(105)は
チャージアーム(102)の中腹部上面に形成したカム
面、(106)は投入バネ(30)を保持するガイド板で、
長孔(106a)を有すると共に基部側方にV状切欠き(10
6b)を有している。(106A)は機構フレーム(1C)に設
けた溝で、この溝縁(106B)に切欠き(106b)が係合す
る。(107)はチャージアーム(102)の他端に設けたバ
ネカケピンで、長孔(106a)に沿って移動して投入バネ
(30)を蓄圧する。(108)は固定軸(103)に回転可能
に装着したクローズラッチで、中腹部にラッチ側ローラ
(109)を有すると共に一端側はカム側ローラ(101)に
係合する。(110)は固定軸(111)を中心に回転するク
ローズラッチで、下端はラッチ側ローラ(109)に係合
すると共に上端側はクローズバー(112)に係合してい
る。クローズバー(112)は図示しないが手動あるいは
ソレノイドなどによりオン操作される。(113)はメイ
ンシャフトで、筐体(1)に回転可能に支持されてい
る。(114)はメインシャフト(113)に等間隔で3個固
定したアームで、3極分の絶縁リンク(45)がピン(4
6)によりそれぞれ連結されている。(115)はアーム
(114)と同形のアームで、メインシャフト(113)にア
ーム(114)と同角度で固定されている。(116)は2本
のリンクにより構成される投入トグルリンク機構で、一
端側はピン(117)によりアーム(115)に連結される。
(118)はリンク機構(116)の中心ピン(119)により
回転可能に支持されるリンク側ローラで、チャージアー
ム(102)のカム面(105)に当接する位置関係にある。
(120)は固定軸(121)に回転可能に支持されるリンク
レバーで、一端側にピン(122)によりリンク機構(11
6)の他端側が連結される。(123)はリンクレバー(12
0)の中腹部に回転可能に設けたレバー側ローラ、(12
4)は固定軸(111)に回転可能に支持されるトリップラ
ッチで、レバー側ローラ(123)に係合すると共に上端
側はトリップバー(125)に係合している。トリップバ
ー(125)は図示しないが手動あるいはソレノイドなど
によりトリップ操作される。
次に動作について説明する。
投入バネ(30)が放勢した第1図のトリップ状態におい
て、ハンドル(11)の手動操作によりラチェット(14)
を、あるいはモータを駆動してラチェット(100)を反
時計方向に回転させてカム(17)を反時計方向に回転さ
せると、チャージアーム(102)が時計方向に回動する
ので、投入バネ(30)が蓄圧される。こうして、第2図
に示すチャージ状態となる。
第2図に示すチャージ完了状態では、カム(17)のカム
側ローラ(101)によりクローズラッチ(108)の回動が
阻止され、クローズラッチ(108)のラッチ側ローラ(1
09)によりクローズラッチ(110)の回動が阻止され、
このクローズラッチ(110)はクローズバー(112)によ
りロックされる。この第2図の状態において、クローズ
バー(112)を時計方向に回動操作すると、クローズラ
ッチ(110)が時計方向に回転し、これに伴なってクロ
ーズラッチ(108)が反時計方向に回転するので、カム
(17)のロックが解除されてカム(17)が反時計方向に
回転し、アーム側ローラ(104)がカム(17)の凹部に
落ち込むと、投入バネ(30)が放勢してチャージアーム
(102)が第3図に示すように反時計方向に回転、はね
上がる。このようにチャージアーム(102)が第3図の
ようにはね上がるとき、チャージアーム(102)のカム
面(105)にリンク側ローラ(118)が当接するので、リ
ンク機構(116)がチャージアーム(102)のはね上げ力
によって伸長し、第3図に示すように接点オンとなる。
第3図のオン状態において、トリップバー(125)を反
時計方向に回動操作させると、トリップラッチ(124)
が反時計方向に回動するので、トリップラッチ(124)
の凹部からレバー側ローラ(123)が外れてリンクレバ
ー(120)が時計方向に回動し、リンク機構(116)が第
1図に示すように屈曲してオフ状態となる。以下繰り返
しとなる。
このようにガイド板(106)の基部切欠き(106b)を機
構フレーム(1C)の溝縁(106B)に傾動可能に係合し、
機構フレーム(1C)の窓(1c)を通してチャージアーム
(102)に支持されるバネカケピン(107)によりガイド
板(106)の上部を保持すると、バネカケピン(107)と
機構フレーム(1C)との間に投入バネ(30)を保持でき
るので、一枚のガイド板(106)により投入バネ(30)
を保持できる(チャージアーム(102)の左右にガイド
板(106)が在るのは従来も同じ)し、ガイド板(30)
は投入バネ(30)の内径に対して倒れることがないので
ガイド板(106)と投入バネ(30)との間にマサツ力が
発生しない。
ガイド板(106)のV状切欠き(106b)のV角度(θ)
を、ガイド板(106)のバネ蓄圧位置(第2図)とバネ
放勢位置(第1図)とのなす角度(θ1)よりも少し大
きくして、ガイド板(106)の傾動を容易にする。
第10図に示すようにガイド板(106)にピン孔(126)を
設けておくと、投入バネ(30)を組立てる時、第12図に
示すようにピン孔(126)にピン(127)を挿入し、投入
バネ(30)を回すことにより投入バネ(30)がバネカケ
ピン(107)との間に圧縮されて第12図中想像線で示す
ようにピン(127)位置まで上がる。この状態でガイド
板(106)を矢印(128)の方向に回して切欠き(106b)
を溝縁(106B)に係合させる。そして、ピン(127)を
抜くと、投入バネ(30)の端(30b)が機構フレーム(1
C)に当接して投入バネ(30)の組み込みが終る。この
ようにガイド板(106)にピン孔(126)を設けておく
と、バネ組立が容易に行える。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によればガイド板が一枚構造と
してガイド板のワンタッチ取付けができ、組立容易によ
るコストダウンが図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第11図はこの発明の一実施例を示すものであ
り、第1図は投入バネが放勢したトリップ状態を示す側
面断面図、第2図はチャージが完了したオフ状態を示す
側面断面図、第3図はオン状態を示す側面断面図、第4
図は第1図の要部のみを示す説明図、第5図は第2図の
要部のみを示す説明図、第6図は第3図の要部のみを示
す説明図、第7図はカムシャフトの側面図、第8図はメ
インシャフトの側面図で、第9図は第1図の投入バネの
部分を右からみた図、第10図は第9図の機構フレームの
一部を示す斜視図、第11図はガイド板の作用説明図あ
る。 第12図はガイド板の組立を説明する図である。 第13図〜第21図は従来の気中遮断器を示すものであり、
第13図は側面断面図、第14図はハンドル軸部の説明図、
第15図はONおよびOFF操作部の概略構成図、第16図は接
点閉成待機維持機構の説明図、第17図は接点開放維持機
構の説明図、第18図はON操作時の動作状態図、第19図は
OFF操作時の動作状態図、第20図(A)〜(C)はチャ
ージレバーの動作説明図、第21図は投入バネの支持構造
を示す分解斜視図である。 図において、(1)は筐体、(1C)は機構フレーム、
(12A)はカムシャフト、(17)はチャージ用カム、(3
0)は投入バネ、(100)はラチェット、(102)はチャ
ージアーム、(106)はガイド板、(106a)は長孔、(1
06b)は切欠き、(106A)は溝、(106B)は溝縁、(10
7)はバネカケピン、(116)は投入トグルリンク機構を
示す。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転駆動されるチャージ用カムと、このチ
    ャージ用カムと係合して回動変位するチャージアーム
    と、このチャージアームの回動によってチャージされる
    投入バネと、長手方向に沿う長孔を有しかつ先部が前記
    チャージアームの方向に傾動するように筐体に基部を取
    り付けられたガイド板とを備え、 前記ガイド板の基部を筐体の溝に挿入すると共に基部側
    方のV状切欠きを前記溝の縁に係合し、 かつ前記ガイド板の長孔にバネカケピンを移動可能に挿
    入すると共にこのバネカケピンを前記チャージアームに
    固着し、かつ前記バネカケピンと前記筐体との間に前記
    投入バネを挿入したことを特徴とする遮断器。
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