JPH07164999A - 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置 - Google Patents

乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置

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JPH07164999A
JPH07164999A JP6269010A JP26901094A JPH07164999A JP H07164999 A JPH07164999 A JP H07164999A JP 6269010 A JP6269010 A JP 6269010A JP 26901094 A JP26901094 A JP 26901094A JP H07164999 A JPH07164999 A JP H07164999A
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vent
canister
airbag
inflation fluid
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JP6269010A
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Ernst M Faigle
アーンスト・エム・フェイグル
John H Semchena
ジョン・エイチ・セムチェナ
Richard J Thompson
リチャード・ジェイ・トンプソン
Jr Charles E Steffens
チャールズ・イー・ステフェンズ，ジュニアー
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TRW Vehicle Safety Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い周囲温度の範囲に亙って同一の速度で膨
張する、乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置を提供す
ること。 【構成】 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置は、膨
張流体源２０と、膨張流体源２０からの膨張流体をエア
バッグキャニスタ２４から排出するための通気口１６を
有するエアバッグ反発キャニスタ２４とを備えている。
エアバッグ１２は、エアバッグ反発キャニスタ２４内に
配置され、膨張流体源２０からの膨張流体によって膨張
させることが出来る。エアバッグの反発キャニスタ２４
上に弁部材３０が配置されている。該弁部材３０は、膨
張流体源２０付近の周囲温度の変化に応答して通気口１
６に関して移動し、膨張流体源２０からの膨張流体を通
気口１６から排出する程度を制御する。これにより、膨
張流体源２０の付近の周囲温度の変化に応答して、エア
バッグ１２の膨張が制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乗物の搭乗者用の膨張
可能な拘束装置、特に、エアバッグの膨張を制御するた
め、膨張流体を反発キャニスタから排出する、エアバッ
グの反発チャンバ上に設けられた弁部材を備える、エア
バッグ組立体に関する。
【０００２】
【従来の技術】膨張可能なエアバッグを備える乗物の搭
乗者用の拘束装置は公知である。典型的に、火工ガス発
生剤、貯蔵ガス供給体、又はその両者を組み合わせたも
ののような膨張流体源は、少なくとも所定の大きさの車
の減速度を表示する信号に応答して、膨張流体を放出す
る。その放出された膨張流体は、膨張流体源からエアバ
ッグキャニスタ内に配置された膨張可能なエアバッグに
導入されて、そのエアバッグを膨張する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】車の公知の搭乗者用拘
束装置において、その放出された膨張流体の圧力は、膨
張流体源の付近の周囲温度を因子として変化する。この
圧力の変化は、膨張流体が周囲温度の変化に反応するた
めに生じる。従って、エアバッグは、周囲温度が比較的
高いときにより速く膨張し、周囲温度が比較的低いとき
により遅く膨張する。このエアバッグは、広い周囲温度
の範囲に亙って同一の速度で膨張することが望ましい。
【０００４】
【課題を解決するための手段】車の搭乗者用の膨張可能
な拘束装置は、膨張可能なエアバッグと、該エアバッグ
を膨張させる膨張流体源とを備えている。エアバッグ及
び膨張流体源は、エアバッグ反発キャニスタ上に取り付
けられている。エアバッグの反発キャニスタは、通気口
を有している。エアバッグ反発キャニスタ上の弁部材が
この通気口と関係付けられている。弁部材は、膨張流体
を排気する程度を制御し得るように通気口に関して可動
であり、これによって、エアバッグ内への膨張流体の量
を制御する。
【０００５】膨張流体源の付近の周囲温度の変化に応答
して、弁部材を駆動する手段が設けられている。該駆動
手段は、（ｉ）膨張流体源の付近の周囲温度が低下した
とき、通気口を通って流動する膨張流体を妨害する程度
を増し得るように弁部材を動かし、（ｉｉ）膨張流体源
付近の周囲温度が上昇したとき、通気口を通って流動す
る膨張流体を妨害する程度を小さくし得るように弁部材
を動かす。
【０００６】本発明の第一の実施例において、弁部材
は、板であり、駆動手段は、膨張流体源の付近の周囲温
度の変化に応答して、弁部材を動かし得るように、該弁
部材に作用可能に接続された温度感知型バイメタル製ば
ねを備えている。
【０００７】本発明の第二の実施例において、弁部材
は、板であり、駆動手段は、該弁部材に作用可能に接続
されたサーボモータを備えている。この第二の実施例に
おいて、制御装置が、各種のセンサからの受け取った信
号に応答してサーボモータの作動を制御する。
【０００８】本発明の第三の実施例において、エアバッ
グの反発キャニスタは、少なくとも一つの通気口を備え
ている。また、該弁部材は、エアバッグの反発キャニス
タの少なくとも一つの通気口と整合可能な少なくとも一
つの開口部を備えている。駆動手段は、温度感知型のバ
イメタル製ばねを備えており、該ばねは、弁部材に作用
可能に接続されて、該弁部材の少なくとも一つの開口部
を動かし、エアバッグの反発キャニスタの少なくとも一
つの通気口と非整合状態にするか、又は該少なくとも一
つの通気口と整合状態にさせる。
【０００９】本発明の第四の実施例において、エアバッ
グの反発キャニスタは、少なくとも一つの通気口を備え
ている。また、弁部材は、このエアバッグの反発キャニ
スタの少なくとも一つの通気口と整合可能な少なくとも
一つの開口部を備えている。該駆動手段は、サーボモー
タを備えており、該サーボモータは、弁部材に作用可能
に接続されて、該弁部材の少なくとも一つの開口部を動
かし、エアバッグの反発キャニスタの少なくとも一つの
通気口と非整合状態にし、又は該少なくとも一つの通気
口と整合状態にさせる。第四の実施例において、制御装
置が、各種のセンサから受け取った信号に応答してサー
ボモータの作動を制御する。
【００１０】本発明の第五の実施例において、弁部材
は、複数の開口部を有し、また、エアバッグの反発キャ
ニスタは、複数の通気口を有する。駆動手段は、三位置
ソレノイドを備えており、該ソレノイドは、弁部材に作
用可能に接続されて、弁部材の複数の開口部を動かし
て、エアバッグの反発キャニスタの複数の通気口とより
非整合状態にし、又は該複数の通気口とより整合状態に
させる。
【００１１】
【実施例】本発明の上記及びその他の特徴は、当業者
が、添付図面に関する本発明の以下の詳細な説明を読む
ことにより、明らかになるであろう。
【００１２】本発明は、エアバッグの反発キャニスタを
排気するために、乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置
に使用される装置に関するものである。該乗物の搭乗者
用の膨張可能な拘束装置の特定の構造は、変更可能であ
る。一例として、本発明に従って構成した装置を具体化
する、乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置１０は、図
１に示してある。該乗物の搭乗者用拘束装置１０は、そ
の前方を矢印Ａで示し、その後方を矢印Ｂで示した乗物
内で使用される。
【００１３】該乗物の搭乗者用の拘束装置１０は、膨張
可能なエアバッグ１２を備えている。乗物が衝突したと
き、エアバッグ１２は、インフレータ２０のような膨張
流体源からガスが急速に流れることにより、図１に実線
で示した収縮状態から図１に破線で示した膨張状態まで
膨張する。エアバッグ１２がこの膨張状態にあるとき、
該エアバッグは、乗物の搭乗者の動きを制限し、衝突時
にその搭乗者が乗物の内部の部品に激突するのを防止す
る。次に、エアバッグ１２は、急速に収縮し、搭乗者が
乗物から自由に出ることを可能にする。エアバッグ１２
の収縮を可能にするため、該エアバッグ１２は、多孔性
材料で形成するか、又はエアバッグ１２からガスが流れ
出るのを可能にする通気口（図示せず）を備えるように
する。
【００１４】該エアバッグ１２は、乗物の多数の異なる
箇所に取り付け可能であるが、図１には、乗物のダッシ
ュボード、又は計器盤２２に取り付けたエアバッグが示
してある。該エアバッグ１２は、ダッシュボード２２に
固定した堅牢な金属製反発キャニスタ２４に固定されて
いる。該反発キャニスタ２４は、乗物のドア、又は乗物
のステアリングハンドルのような別の箇所に設けること
も可能であると考えられる。インフレータ２０は、該イ
ンフレータ２０からのガスの流れでエアバッグ１２が乗
物の搭乗者室内に膨張されるように、その反発キャニス
タ２４内での方向が設定されている。該インフレータ２
０は、乗物の衝突の発生を表示する乗物の減速度センサ
（図示せず）からの信号に応答して作動する。
【００１５】図２を参照すると、該反発キャニスタ２４
は、反発キャニスタ２４の一側部１８に形成された円形
の通気口１６を備えている。一つの通気口１６しか示し
てしないが、その他の同様の通気口を反発キャニスタ２
４の異なる位置に多数、設けることが可能である。ま
た、通気口１６は、円形以外の形状とすることも可能で
ある。
【００１６】図３には、図２の線３−３に沿った方向に
見たときの通気口１６が示してある。固定部材３３が反
発キャニスタ２４の外側に取り付けられている。弁部材
３０は、円形の板部分２９と、該板部分２９の略中央か
ら突出する円形の短柱部分３１とを備えている。図３に
示すように、該板部分２９は、反発キャニスタ２４の内
側に配置されており、短柱部分３１は、通気口１６を通
って反発キャニスタ２４の外側まで突出している。弁部
材３０及び固定部材３３は、各々プラスチック材料で形
成されている。
【００１７】温度感知型のバイメタル製ばね４０は、反
発キャニスタ２４の外側に配置されている。該バイメタ
ル製ばね４０は、固定部材３３と、弁部材３０の短柱部
分３１との間に作用可能に接続されている。このバイメ
タル製ばね４０は、インフレータ２０に近接した位置に
配置されている。故に、バイメタル製ばね４０の付近の
周囲温度は、インフレータ２０の付近の周囲温度に略等
しい。
【００１８】バイメタル製ばね４０の特別な構造は、図
７に最も良く示してある。該ばね４０は、略ら旋状の形
状をしている。ばね４０の一端５０は、ら旋状の形状の
ばね４０の中心に配置される一方、ばね４０の他端５２
は、図７に示すように、ら旋状の形状のばね４０の外周
に沿って配置されている。ばね４０の端部５０は、固定
部材３３のプラスチック材料内にインサート成形されて
いる。ばね４０の他端５２は、弁部材３０の短柱部分３
１のプラスチック材料内にインサート成形されている。
【００１９】弁部材３０は、矢印Ｄ、Ｅで示した両方向
に向けて固定部材３３の周りで枢動可能である。弁部材
３０の板部分２９は、通気口１６の径よりも僅かに大き
い径である。これは、弁部材３０が、図４に示すよう
に、該弁部材３０が通気口１６を完全に覆う位置となる
ことを可能にする。
【００２０】弁部材３０は、通気口１６が弁部材３０に
より完全に妨害される、図４に示すような位置と、弁部
材３０により通気口１６が妨害される程度が最小であ
る、図６に示した別の位置との間で可動である。図５に
示した弁部材３０の位置は、図４に示した弁部材３０の
位置と、図６に示した弁３０の位置との間となる。弁部
材３０が図５に示した位置にあるとき、通気口１６は、
弁部材３０により所定の程度だけ妨害される。
【００２１】バイメタル製ばね４０の付近の周囲温度が
典型的な通常の周囲温度（約２２．２°Ｃ（約７２°
Ｆ））であるとき、弁部材３０に作用するばね４０の偏
倚力の程度は、該弁部材３０が通気口１６を所定の程
度、妨害する図５に示した弁部材の位置となるような程
度にする。バイメタル製ばね４０の付近の周囲温度が通
常の周囲温度よりも上昇すると、該バイメタル製ばね４
０は、収縮し（巻き）、これにより、弁部材３０を図５
に示した位置から図６に示した位置に向けて動かし、通
気口１６を通るガスを妨害する程度を小さくする。ばね
４０の付近の周囲温度が上昇し続けると、弁部材３０
は、図６に示した位置に向けた動きを続ける。
【００２２】バイメタル製ばね４０の付近の周囲温度が
通常の周囲温度よりも低下すると、バイメタル製ばね４
０は、膨張し（巻き解け）、これにより、弁部材３０を
図５に示した位置から図４に示した位置に向けて動か
し、通気口１６を通るガスを妨害する程度を増す。ばね
４０の付近の周囲温度が低下し続けると、弁部材３０が
図４に示した位置に向けて動きを続ける。
【００２３】上述のように、インフレータ２０の付近の
周囲温度は、ばね４０の付近の周囲温度に略等しい。弁
部材３０とばね４０との協働作用は、弁部材３０が、
（ｉ）インフレータ２０の付近の周囲温度が典型的な通
常の周囲温度である、約２２．２°Ｃ（約７２°Ｆ）に
達したとき、通気口１６を所定の程度（図５に示すよう
に）妨害し、（ｉｉ）インフレータ２０の付近の周囲温
度が通常の周囲温度よりも高いとき、通気口１６を所定
の程度よりも少ない程度（図６に示すように）妨害し、
（ｉｉｉ）インフレータ２０の付近の周囲温度が通常の
周囲温度よりも低いとき、通気口１６を所定の程度、以
上（図４に示すように）妨害する。このように、インフ
レータ２０の付近の周囲温度が通常の周囲温度よりも高
いとき、通気口１６を通るガスを妨害する程度は、小さ
くなり、インフレータ２０の付近の周囲温度が通常の周
囲温度よりも低いとき、通気口１６を通るガスを妨害す
る程度は、増す。
【００２４】通気口１６に関する弁部材３０の位置によ
り、反発キャニスタ２４内の圧力の制御が行われる。反
発キャニスタ２４内の圧力は、弁部材３０により、イン
フレータ２０の付近の比較的広い周囲温度に亙って略一
定に維持される。その理由は、弁部材３０が通気口１６
を妨害する程度が、インフレータ２０の付近の周囲温度
を因子として変化するからである。
【００２５】インフレータ２０の付近の周囲温度が比較
的低い場合、通気口１６は、所定の程度以上に妨害され
る。これは、放出されたより多くのガスがインフレータ
２０からエアバッグ１２に向けられて、そのエアバッグ
１２を膨張させることを可能にする。インフレータ２０
の付近の周囲温度が比較的高い場合、通気口１６が妨害
される程度は、所定の程度よりも少ない。その結果、反
発キャニスタ２４内の余剰ガスがキャニスタ２４から搭
乗者室、又は外部の周囲に逃げることが可能になる。反
発キャニスタ２４内の圧力は、ガスの排気を制御し得る
ように移動する弁部材３０により、インフレータ２０の
付近で比較的広い周囲温度の範囲に亙って略一定に維持
される。その結果、エアバッグ１２が比較的広い周囲温
度の範囲に亙って略等しい速度で膨張することが可能と
なる。
【００２６】本発明の第二の実施例が図８乃至図１０に
示してある。図８乃至図１０に示した本発明の実施例
は、図１乃至図７に示した本発明の実施例と略同様であ
るから、図８乃至図１０の実施例に関して同様の構成要
素は、混同を避けるため、接尾辞「ａ」を付して同一の
参照符号で表示する。
【００２７】図８に示すように、サーボモータ１００
は、弁部材３０ａの短柱部分３１ａと作用可能に接続さ
れている。弁部材３０ａは、反発キャニスタ２４ａの内
部に配置され、サーボモータ１００は、反発キャニスタ
２４ａの外側に配置されている。該サーボモータ１００
は、弁部材３０ａが通気口１６ａを完全に妨害する位置
と弁部材３０ａが通気口１６ａを妨害する程度が最小で
ある位置との間で弁部材３０ａを駆動し得るように制御
される。図８に示した弁部材３０ａの位置は、通気口１
６ａを完全に妨害する位置と通気口１６ａを妨害する程
度が最小である位置との間にある。図８に示した弁部材
３０ａの位置は、典型的な通常の周囲温度２２．２°Ｃ
（７２°Ｆ）のとき、弁部材３０ａが通気口１６ａを所
定の程度だけ妨害する位置である。サーボモータ１００
の制御は、多数の入力信号を因子として変化する出力信
号に応答して為される。
【００２８】図９を参照すると、サーボモータ１００
は、線１０２で概略図的に示すように、機械的に結合さ
れて、制御回路１１０からの線１０４のアナログ信号に
応答して弁部材３０ａを制御する。該制御回路１１０
は、温度センサ１２１、体重センサ１２２及び位置セン
サ１２３からの線１０５、１０６、１０７のアナログ入
力信号に応答して線１０４に信号を提供する。温度セン
サ１２１は、インフレータ（図８乃至図１０の実施例に
は図示せず）付近に配置され、インフレータ付近の温度
を表示する信号を線１０５に提供する。体重センサ１２
２は、乗物のシート（同様に図示せず）のシートクッシ
ョン内に配置され、乗物のシートに座った搭乗者の体重
を表示する信号を線１０６に提供する。この位置センサ
１２３は、乗物のシートの下方の軌道に沿って配置さ
れ、乗物の前方及び後方に沿った乗物シート位置を表示
する信号を線１０７に提供する。
【００２９】三つのアナログ対デジタル変換器１１５、
１１６、１１７が公知の方法にて線１０５、１０６、１
０７のアナログ信号を線１２５、１２６、１２７の対応
するデジタル信号に変換する。マイクロプロセッサ１３
０が、線１２５、１２６、１２７の信号を受け取り、記
憶装置１３２内に記憶させたプログラムに従って、これ
らの信号を処理し、該記憶装置１３２は、マイクロプロ
セッサ１３０に連通して、線１３３にデジタル出力信号
を提供する。適当なマイクロプロセッサは、市販のもの
で容易に入手可能である。その構造及び機能は、周知で
あり、故に、詳細に説明しない。デジタル対アナログ変
換器１３４は、線１３３のデジタル出力信号を変換し
て、線１０４に対応するアナログ出力信号を提供し、サ
ーボモータ１００を制御する。
【００３０】必ずしも、必要ではないが、マイクロプロ
セッサ１３０は、サーボモータ１００から線１４０でフ
ィードバック信号を受け取り、サーボモータ１００の閉
ループ制御を行うことも、可能である。これと選択的
に、マイクロプロセッサ１３０は、弁部材３０ａから直
接、フィードバック信号（図９には図示せず）を受け取
ることも可能である。
【００３１】サーボモータ１００の作用を図示するフロ
ーチャートの一例が図１０に示してある。このプログラ
ムは、段階１５０にて開始し、段階１５２に進み、ここ
で、３つのセンサ１２１、１２２、１２３から線１２
５、１２６、１２７の値が得られる。次に、プログラム
は、段階１５４に進み、ここで、線１２５、１２６、１
２７の値は、記憶装置１３２に記憶させた体重係数
ＷT、ＷW、ＷOに従って、重さが与えられる。次に、こ
の重さを加えた値は、段階１５６で合算する。
【００３２】重さを加えた値の合算後、プログラムは、
段階１５８に進み、ここで、弁部材３０ａの実際の位置
を示す信号が得られる。段階１６０にて、弁部材３０ａ
が所望通りに配置されているか否かの判断が為される。
段階１６０の判断が肯定的であるならば、プログラム
は、段階１５０にて開始位置に戻る。しかしながら、段
階１６０の判断が否定的である場合、プログラムは、段
階１６２に進み、ここで、プログラムが段階１５０にて
開始位置に戻る前に、弁部材３０ａの位置を調節するた
め、線１３３の信号が付与される。
【００３３】弁部材３０ａの移動位置は、多数の因子の
組合わせに依存することは勿論である。例えば、インフ
レータの付近の周囲温度が比較的低い場合、又は乗物の
シートに比較的重い体重の人間が座る場合、或は、乗物
が比較的高速度で走行している場合、及び／又はシート
が乗物の後方を向くように調節されている場合、弁部材
３０ａは、該弁部材３０ａが通気口１６ａを通常の所定
の程度だけ妨害する位置と、弁部材３０ａが通気口１６
ａを完全に妨害する位置との間に位置決めされる。これ
と逆に、インフレータの付近の周囲温度が比較的高く、
又は、乗物のシートに座る人が比較的体重が軽い場合、
或は乗物が比較的低速度で走行している場合、及び／又
はシートが乗物の前方を向くように調節されている場
合、弁部材３０ａは、該弁部材３０ａが通気口１６ａを
通常の所定の程度だけ妨害する位置と、弁部材３０ａが
通気口１６ａを妨害する程度が最小である位置との間に
位置決めされる。
【００３４】本発明の第三の実施例が図１１及び図１２
に示してある。図１１及び図１２に示した本発明の実施
例は、図１乃至図７に示した実施例と略同様であるが、
図１１及び図１２の実施例に関して同様の構成要素は、
混同を避けるため、接尾辞「ｂ」を付して同一の参照符
号で表示する。
【００３５】反発キャニスタ２４ｂは、図１２に図示す
るように、等間隔で配置された複数の楕円形開口部２１
０を備えている。弁部材３０ｂは、略矩形の形状であ
り、反発キャニスタ２４ｂの複数の開口部２１０と整合
可能な複数の楕円形開口部２００を備えている。弁部材
３０ｂの開口部２００の数は、反発キャニスタ２４ｂの
開口部２１０の数に等しい。弁部材３０ｂは、反発キャ
ニスタ２４ｂの内側に配置されており、又、バイメタル
製ばね４０ｂは、反発キャニスタ２４ｂの外側に配置さ
れている。
【００３６】図１２に示した弁部材３０ｂの位置は、弁
部材３０ｂが通気口２１０を完全に妨害する位置と、弁
部材３０ｂが通気口２１０を妨害する程度が最小である
位置との間にある。図１２に示した弁部材３０ｂの位置
は、弁部材３０ｂが典型的な通常の周囲温度２２．２°
Ｃ（７２°Ｆ）のとき、通気口２１０を所定の程度だけ
妨害する位置である。
【００３７】バイメタル製ばね４０ｂ付近の周囲温度が
通常の典型的な周囲温度２２．２°Ｃ（７２°Ｆ）のと
き、弁部材３０ｂに作用するばね４０ｂの偏倚力の程度
は、該弁部材３０ｂが通気口２１０を所定の程度だけ妨
害する、図１２に示した弁部材３０ｂの位置となるよう
な程度である。バイメタル製ばね４０ｂ付近の周囲温度
が通常の周囲温度よりも上昇するとき、バイメタル製ば
ね４０ｂは、収縮し（巻き）、弁部材３０ｂを図１２に
見て左方向に動かす。弁部材３０ｂが図１２に見て左方
向に動くと、弁部材３０ｂは、図１２に示すように、通
気口２１０を所定の程度よりも少ない程度に妨害する。
バイメタル製ばね４０ｂの付近の周囲温度が通常の周囲
温度よりも低下すると、バイメタル製ばね４０ｂは、膨
張し（巻き解け）、図１２に見て右方向に移動する。弁
部材３０ｂが図１２に見て右方向に移動すると、弁部材
３０ｂは、図１２に示したように、通気口２１０を所定
の程度以上に妨害する。このため、インフレータ（図１
１及び図１２の実施例には図示せず）付近の周囲温度が
通常の周囲温度よりも高いとき、反発キャニスタ２４ｂ
の通気口２１０を通るガスを妨害する程度は少なく、イ
ンフレータ付近の周囲温度が通常の周囲温度よりも低い
場合、反発キャニスタ２４ｂの通気口２１０を通るガス
を妨害する程度は、より大きくなる。
【００３８】本発明の第四の実施例が図１３に示してあ
る。図１３に示した本発明の実施例は、図１１及び図１
２に示した本発明の実施例と略同様であるが、図１３の
実施例に関して同様の構成要素は、混同を避けるため、
接尾辞「ｃ」を付して同一の参照符号で表示する。
【００３９】図１３に示すように、サーボモータ３００
は、弁部材３０ｃに作用可能に接続されている。該弁部
材３０ｃは、反発キャニスタ２４ｃの内部に配置され、
サーボモータ３００が反発キャニスタ２４ｃの外側に配
置されている。サーボモータ３００は、弁部材３０ｃの
開口部２００ｃを動かし、反発キャニスタ２４ｃの通気
口２１０ｃとより整合状態にし、又はより非整合状態に
する作用可能である。サーボモータ３００は、弁部材３
０ｃが反発キャニスタ２４ｃの通気口２１０ｃを完全に
妨害する位置と、弁部材３０ｃの通気口２１０ｃを妨害
する程度が最小である位置との間で弁部材３０ｃを駆動
し得るように制御される。サーボモータ３００は、図８
乃至図１０に示した実施例に関して上述した方法と同一
の制御方法にて制御可能である。
【００４０】本発明の第五の実施例が図１４乃至図１６
に示してある。図１４乃至図１６に示した本発明の実施
例は、図１３に示した本発明の実施例と略同様であるか
ら、図１４乃至図１６の実施例に関して同様の構成要素
は、混同を避けるため、接尾辞「ｄ」を付して同一の参
照符号で表示する。
【００４１】図１５に示すように、反発キャニスタ２４
ｄは、第一の複数の矩形の形状の通気口４００を備えて
いる。また、反発キャニスタ２４ｄは、第一の複数の通
気口４００の間で交互に配置される第二の複数の矩形の
形状の通気口４１０を備えている。通気口４００は、通
気口４１０よりも大きい。弁部材３０ｄは、反発キャニ
スタ２４ｄの通気口４００、又は通気口４１０の何れか
一方と整合可能である複数の矩形の形状の開口部２００
ｄを備えている。
【００４２】三位置ソレノイド４２０が弁部材３０ｄに
作用可能に接続されている。該弁部材３０ｄは、反発キ
ャニスタ２４ｄの内部に配置され、ソレノイド４２０
は、反発キャニスタ２４ｄの外側に配置されている。ソ
レノイド４２０は、弁部材３０ｄが反発キャニスタ２４
ｄの通気口４００、４１０を完全に妨害する位置と、弁
部材３０ｄが通気口４００、４１０を妨害する程度が最
小である位置との間で弁部材３０ｄを駆動し得るように
制御される。
【００４３】インフレータ（図１４乃至図１６の実施例
には図示せず）付近の周囲温度が典通常の典型的な周囲
温度２２．２°Ｃ（７２°Ｆ）であるとき、弁部材３０
ｄの通気口２００ｄは、図１５に示す方法にて反発キャ
ニスタ２４ｄの通気口４００、４１０に関して整合され
る。より具体的には、弁部材３０ｄの一部の通気口２０
０ｄしか反発キャニスタ２４ｄの通気口４００に整合さ
れない。弁部材３０ｄのその他の通気口２００ｄは、反
発キャニスタ２４ｄの通気口４００、又は通気口４１０
の何れとも整合されない。
【００４４】インフレータの付近の周囲温度が通常の周
囲温度２２．２°Ｃ（７２°Ｆ）よりも上昇すると、ソ
レノイド４２０が作動されて、弁部材３０ｄを図１５に
示した位置から図１６に示した位置まで動かし、反発キ
ャニスタ２４ｄの通気口４００及び通気口４１０を通る
ガスを妨害する程度を全体的に小さくする。弁部材３０
ｄの通気口２００ｄの全ては、反発キャニスタ２４ｄの
通気口４００、又は通気口４１０の何れかと整合されて
いるから、図１６におけるガスを全体的に妨害する程度
は、小さい。インフレータ付近の周囲温度が通常の周囲
温度２２．２°Ｃ（７２°Ｆ）よりも低下すると、ソレ
ノイド４２０が作動されて、弁部材３０ｄを図１５に示
した位置から図１４に示した位置まで動かし、反発キャ
ニスタ２４ｄの通気口４００、及び通気口４１０を通る
ガスを全体的に妨害する程度を小さくする。弁部材３０
ｄの何れの通気口２００ｄも反発キャニスタ２４ｄの通
気口４００、又は通気口４１０の何れとも整合されてい
ないため、図１４のガスの全体的な妨害程度は、大き
い。このため、インフレータ付近の周囲温度が通常の周
囲温度よりも高い場合、反発キャニスタ２４ｄの通気口
４００及び通気口４１０を通るガスを全体的に妨害する
程度は小さい。インフレータ付近の周囲温度が通常の周
囲温度よりも低い場合、反発キャニスタ２４ｄの通気口
４００及び通気口４１０を通るガスを妨害する全体的な
程度はより大きくなる。
【００４５】本発明の上記の説明から、当業者は、改
良、変更及び応用例が認識されよう。本発明の範囲に属
するかかる改良、変更及び応用例は、特許請求の範囲に
包含することを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明により構成された装置を採用する搭乗者
用の膨張可能な拘束装置の概略図である。
【図２】図１に示したエアバッグキャニスタの拡大斜視
図である。
【図３】エアバッグキャニスタに使用される弁部材を示
す、図２の線３−３に沿った方向に見たときの拡大図で
ある。
【図４】図３の略線４−４に沿った図である。
【図５】図４と同様であるが、異なる位置にある弁部材
を示す図である。
【図６】図５と同様であるが、別の異なる位置にある弁
部材を示す図である。
【図７】図２のエアバッグキャニスタ内に使用されるバ
イメタル製ばねの平面図である。
【図８】本発明の第二の実施例を示す図５と同様の図で
ある。
【図９】図８の第二の実施例に使用される制御回路の概
略図的なブロック線図である。
【図１０】図９の制御回路の作用を示すフローチャート
図である。
【図１１】本発明の第三の実施例を示す図３と同様の図
である。
【図１２】図１１の略線１２−１２に沿った図である。
【図１３】本発明の第四の実施例を示す図１２と同様の
図である。
【図１４】本発明の第五の実施例を示す図１３と同様の
図である。
【図１５】図１４と同様であるが、異なる位置にある弁
部材を示す図である。
【図１６】図１５と同様であるが、別の異なる位置にあ
る弁部材を示す図である。
【符号の説明】
１０ 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置 １２ エアバッグ １６ 通気口 １８ キャニスタの一側部 ２０ インフレ
ータ ２２ ダッシュボード／計器盤 ２４ 反発キャ
ニスタ ２９ 板部分 ３０ 弁部材 ３１ 短柱部分 ３３ 固定部材 ４０ ばね ５０、５２ ば
ねの端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・エイチ・セムチェナ アメリカ合衆国ミシガン州48073，ロイア ル・オーク，ダーラム 3818 (72)発明者 リチャード・ジェイ・トンプソン アメリカ合衆国ミシガン州48444，イムレ イ・シティ，ウエストウッド・ドライブ 635 (72)発明者 チャールズ・イー・ステフェンズ，ジュニ アー アメリカ合衆国ミシガン州48095，ワシン トン，キャンプグラウンド・ロード 66800

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置に
    して、 膨張可能なエアバッグと、 前記エアバッグがその内部に格納され、通気口を有する
    エアバッグ反発キャニスタと、 前記エアバッグを膨張させる膨張流体源と、 前記エアバッグ反発キャニスタに設けられ、前記通気口
    に関して動いて、該通気口を通る膨張流体の流れを制御
    する弁部材と、 前記膨張流体源付近の周囲温度の変化に応答して、前記
    弁部材を前記通気口に関して動かす手段と、を備えるこ
    とを特徴とする、乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装
    置。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材が、前記通気口に関
    して移動する板であることを特徴とする乗物の搭乗者の
    膨張可能な拘束装置。
  3. 【請求項３】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材が、該弁部材が前記
    通気口を所定の程度妨害する前記通気口に関する位置を
    有し、前記弁部材を動かす前記手段が、周囲温度の低下
    に応答して、前記通気口を妨害する程度を増すように前
    記弁部材を動かすと共に、周囲温度の上昇に応答して、
    前記通気口の妨害程度を小さくし得るように前記弁部材
    を動かすことを特徴とする乗物の搭乗者用の膨張可能な
    拘束装置。
  4. 【請求項４】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材を動かす前記手段
    が、前記弁部材に作用可能に接続された温度感知型バイ
    メタル製ばねを備え、（ｉ）前記膨張源付近の周囲温度
    が低下したとき、前記通気口を通るガスの流れを妨害す
    る程度を増し得るように前記弁部材を動かし、（ｉｉ）
    前記膨張源付近の周囲温度が上昇したとき、前記通気口
    を通るガスの流れを妨害する程度を小さくし得るように
    前記弁部材を動かすことを特徴とする乗物の搭乗者用の
    膨張可能な拘束装置。
  5. 【請求項５】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材を動かす前記手段
    が、前記弁部材に作用可能に接続されたサーボモータを
    備え、（ｉ）前記膨張流体源付近の周囲温度が低下した
    とき、前記通気口を通るガスの流れを妨害する程度を増
    し得るように前記弁部材を動かし、（ｉｉ）前記膨張流
    体源付近の周囲温度が上昇したとき、前記通気口を通る
    ガスの流れを妨害する程度を小さくし得るように前記弁
    部材を動かすことを特徴とする乗物の搭乗者用の膨張可
    能な拘束装置。
  6. 【請求項６】 請求項５に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材を前記通気口に関し
    て異なる位置の間で動かし得るように前記サーボモータ
    の作動を制御する制御装置手段を更に備えることを特徴
    とする乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
  7. 【請求項７】 請求項６に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、乗物のシートに座った搭乗者の
    体重に応答して、該人間の体重に関係する信号を発生さ
    せる手段を更に備え、前記制御装置手段が、前記信号を
    監視し、該信号の変化に応答して、前記通気口に関する
    前記弁部材の動きを制御することを特徴とする乗物の搭
    乗者用の膨張可能な拘束装置。
  8. 【請求項８】 請求項６に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、乗物のシート位置に応答して、
    乗物のシートの位置に関係付けた信号を発生する位置セ
    ンサ手段を更に備え、前記制御装置手段が、前記信号を
    監視し、該信号の変化に応答して、前記通気口に関する
    前記弁部材の動きを制御することを特徴とする乗物の搭
    乗者用の膨張可能な拘束装置。
  9. 【請求項９】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨張
    可能な拘束装置にして、前記弁部材が、前記エアバッグ
    の反発キャニスタの前記通気口と整合可能な開口部を有
    し、前記弁部材が、該弁部材の前記開口部が前記エアバ
    ッグの反発キャニスタの前記通気口と非整合状態とな
    り、前記エアバッグの反発キャニスタの前記通気口を通
    る膨張流体の流れを妨害する第一の位置と、前記弁部材
    の前記開口部が前記エアバッグの反発キャニスタの前記
    通気口と整合状態となり、膨張流体が前記エアバッグの
    反発キャニスタの前記通気口を通って流動するのを許容
    する第二の位置との間で可動であることを特徴とする乗
    物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
  10. 【請求項１０】 請求項９に記載の乗物の搭乗者用の膨
    張可能な拘束装置にして、前記弁部材を動かす前記手段
    が、前記弁部材に作用可能に接続された温度感知型バイ
    メタル製ばねを備え、（ｉ）前記膨張流体源付近の周囲
    温度が低下したとき、前記通気口を通るガスの流れを妨
    害する程度を増し得るように前記弁部材を動かし、（ｉ
    ｉ）前記膨張流体源付近の周囲温度が上昇したとき、前
    記通気口を通るガスの流れを妨害する程度を小さくし得
    るように前記弁部材を動かすことを特徴とする乗物の搭
    乗者用の膨張可能な拘束装置。
  11. 【請求項１１】 請求項９に記載の乗物の搭乗者用の膨
    張可能な拘束装置にして、前記弁部材を動かす前記手段
    が、前記弁部材に作用可能に接続されたサーボモータを
    備え、（ｉ）前記膨張流体源付近の周囲温度が低下した
    とき、前記通気口を通るガスの流れを妨害する程度を増
    し得るように前記弁部材を動かし、（ｉｉ）前記膨張流
    体源付近の周囲温度が上昇したとき、前記通気口を通る
    ガスの流れを妨害する程度を小さくし得るように前記弁
    部材を動かすことを特徴とする乗物の搭乗者用の膨張可
    能な拘束装置。
  12. 【請求項１２】 請求項１１に記載の乗物の搭乗者用の
    膨張可能な拘束装置にして、前記弁部材を前記通気口に
    関して異なる位置の間で動かし得るように前記サーボモ
    ータの作動を制御する制御装置手段を更に備えることを
    特徴とする乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
  13. 【請求項１３】 請求項１に記載の乗物の搭乗者用の膨
    張可能な拘束装置にして、前記エアバッグの反発キャニ
    スタが複数の通気口を有することを特徴とする乗物の搭
    乗者用の膨張可能な拘束装置。
  14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の乗物の搭乗者用の
    膨張可能な拘束装置にして、前記弁部材が、前記エアバ
    ッグの反発キャニスタに形成された前記通気口と整合可
    能な複数の開口部を備え、前記弁部材が、該弁部材の前
    記複数の開口部の一部のみが前記エアバッグの反発キャ
    ニスタの前記通気口の一部とのみ整合可能であり、膨張
    流体が貫通して流動するのを許容し得るような所定の位
    置にあり、前記弁部材が、該所定の位置から、該弁部材
    の前記複数の開口部の一部よりも少ない数の開口部が前
    記エアバッグの反発キャニスタの前記通気口の前記一部
    よりも少ない数の通気口と整合可能であり、比較的少な
    い膨張流体が貫通して流動するのを許容する第一の位置
    まで、可動であり、前記弁部材が、前記所定の位置と、
    該弁部材の前記複数の開口部の前記一部の開口部よりも
    多い開口部が前記エアバッグの反発キャニスタの前記通
    気口の前記一部の通気口よりも多い通気口と整合可能で
    あり、比較的多量の膨張流体が貫通して流動するのを許
    容する第二の位置との間で可動であるようにしたことを
    特徴とする乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
  15. 【請求項１５】 請求項１４に記載の乗物の搭乗者用の
    膨張可能な拘束装置にして、前記弁部材の前記駆動手段
    が、前記弁部材に作用可能に接続された三位置ソレノイ
    ドを備え、前記弁部材の前記第一の位置が、該ソレノイ
    ドの第一の位置と関係付けられる一方、前記弁部材の前
    記第二の位置が前記ソレノイドの第二の位置と関係付け
    られると共に、前記弁部材の前記所定の位置が前記ソレ
    ノイドの第三の位置と関係付けられることを特徴とする
    乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
  16. 【請求項１６】 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置
    にして、 膨張流体源と、 該膨張流体源からの膨張流体を前記エアバッグの反発キ
    ャニスタから排気するための通気口を有するエアバッグ
    の反発キャニスタと、 前記エアバッグの反発キャニスタ内に配置され、前記膨
    張流体源からの膨張流体により膨張可能であるエアバッ
    グと、 前記エアバッグの反発キャニスタに設けられた弁部材で
    あって、前記通気口を所定の程度に妨害する位置と、該
    弁部材が前記所定の程度と異なる程度に前記通気口を妨
    害するその他の位置との間で可動である弁部材と、 前記膨張流体源付近の周囲温度の変化に応答して、前記
    弁部材を前記通気口に関して駆動し、前記膨張流体源か
    らの膨張流体を前記通気口を通じて排気する程度を制御
    し、これにより、前記エアバッグが前記膨張流体源から
    の膨張流体により膨張されたとき、該エアバッグが膨張
    する程度を制御する手段と、を備えることを特徴とする
    乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置。
JP6269010A 1993-11-01 1994-11-01 乗物の搭乗者用の膨張可能な拘束装置 Pending JPH07164999A (ja)

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